JP2009280173A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の燃費を効果的に向上できるハイブリッド車両を提供すること。
【解決手段】このハイブリッド車両1は、エンジン2、第一モータ・ジェネレータ31および第二モータ・ジェネレータ32から成る複数の動力源と、これらのエンジン2および第二モータ・ジェネレータ32からの動力を駆動輪に伝達する遊星歯車機構61とを備えている。また、このハイブリッド車両1は、遊星歯車機構61と駆動輪11FR、11FLとの間に配置されると共に、遊星歯車機構61と駆動輪11FR、11FLとの間の動力伝達を制御するクラッチ62を有している。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ハイブリッド車両に関し、さらに詳しくは、車両の燃費を効果的に向上できるハイブリッド車両に関する。
近年のハイブリッド車両は、エンジンおよび少なくとも一つのモータ・ジェネレータから成る複数の動力源と、エンジンおよびモータ・ジェネレータからの動力を駆動輪に伝達する遊星歯車機構とを備えている。このようなハイブリッド車両(ハイブリッド車両の制御装置)では、モータ・ジェネレータを駆動源とする運転モードにて、モータ特性を生かした走行制御を行うことにより燃費の向上を図ることが課題となっている。このような課題に関する従来のハイブリッド車両として、特許文献1に記載される技術が知られている。
特開2006−183683号公報
この発明は、車両の燃費を効果的に向上できるハイブリッド車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかるハイブリッド車両は、エンジンおよび少なくとも一つのモータ・ジェネレータから成る複数の動力源と、前記エンジンおよび前記モータ・ジェネレータからの動力を駆動輪に伝達する遊星歯車機構とを備えるハイブリッド車両であって、前記遊星歯車機構と前記駆動輪との間に配置されると共に前記遊星歯車機構と前記駆動輪との間の動力伝達を制御するクラッチを有することを特徴とする。
このハイブリッド車両では、モータ・ジェネレータから駆動輪に伝達される動力あるいは駆動輪からモータ・ジェネレータに伝達される外力がクラッチトルクの調整により制御されるので、モータ・ジェネレータの動作点を任意に変更できる。これにより、モータ・ジェネレータの作動効率を最適化できるので、車両の燃費を効果的に向上できる利点がある。
また、この発明にかかるハイブリッド車両は、前記モータ・ジェネレータを駆動源とする運転モードにて、設定された前記モータ・ジェネレータの要求回転数における前記モータ・ジェネレータの動作点をP1とすると共にこの動作点P1よりも前記モータ・ジェネレータの消費電力が低い動作点をP2とするときに、動作点P2における前記モータ・ジェネレータのMGトルクが前記モータ・ジェネレータの要求MGトルクとして用いられると共に、動作点P2のMGトルクと動作点P1のMGトルクとの差が前記クラッチのクラッチトルクの調整により制御される。
このハイブリッド車両では、モータ・ジェネレータの動作点が本来必要なMGトルクを有する動作点P1から消費電力を最小にする動作点P2に移動するように、モータ・ジェネレータのMGトルクが制御される。また、これに伴って増加した余分なMGトルクが、クラッチのクラッチトルクの調整により制御される。これにより、モータ・ジェネレータが作動効率の高い動作点にて駆動されて、車両の燃費の向上が図られている。
また、この発明にかかるハイブリッド車両は、車両の制動時にて前記駆動輪からの外力が前記クラッチおよび前記遊星歯車機構を介して前記モータ・ジェネレータに伝達されて回生発電が行われる運転モードにおいて、設定された前記モータ・ジェネレータの要求回転数およびドライバー要求トルクにおける前記モータ・ジェネレータの動作点をP3とすると共に当該動作点P3よりも前記モータ・ジェネレータの回生電力が高い動作点をP4とするときに、動作点P4における前記モータ・ジェネレータのMGトルクが前記モータ・ジェネレータの要求MGトルクとして用いられると共に、動作点P4のMGトルクと動作点P3のMGトルクとの差が前記クラッチのクラッチトルクの調整により制御される。
このハイブリッド車両では、動作点P4におけるモータ・ジェネレータのMGトルクがモータ・ジェネレータの要求MGトルクとして用いられている。そして、動作点P4のMGトルクと動作点P3のMGトルクとの差がクラッチ62のクラッチトルクの調整により制御されている。したがって、モータ・ジェネレータの動作点がドライバー要求トルクを有する動作点P3から回生電力を最大にする動作点P4に移動するように、モータ・ジェネレータのMGトルクが制御される。また、これに伴って変化したMGトルクが、クラッチのクラッチトルクの調整により制御される。これにより、モータ・ジェネレータの回生効率が向上して車両の燃費が向上する利点がある。
また、この発明にかかるハイブリッド車両は、車両の制動時にて前記駆動輪からの外力が前記クラッチおよび前記遊星歯車機構を介して前記モータ・ジェネレータに伝達されて回生発電が行われる運転モードにおいて、回生電力を蓄えるバッテリーの充電状態が飽和状態にあり、且つ、設定された前記モータ・ジェネレータの要求回転数およびドライバー要求トルクにおける前記モータ・ジェネレータの動作点をP5とすると共に当該動作点P5よりも前記モータ・ジェネレータの回生電力が低い動作点をP6とするときに、動作点P6における前記モータ・ジェネレータのMGトルクが前記モータ・ジェネレータの要求MGトルクとして用いられると共に、動作点P6のMGトルクと動作点P5のMGトルクとの差が前記クラッチのクラッチトルクの調整により制御される。
このハイブリッド車両では、動作点P5におけるモータ・ジェネレータのMGトルクがモータ・ジェネレータの要求MGトルクとして用いられる。そして、動作点P6のMGトルクと動作点P5のMGトルクとの差がクラッチのクラッチトルクの調整により制御される。したがって、モータ・ジェネレータの動作点がドライバー要求トルクを有する動作点P5から動作点P6に移動するように、モータ・ジェネレータのMGトルクが制御される。また、これに伴って変化したMGトルクが、クラッチのクラッチトルクの調整により制御される。これにより、これにより、バッテリーの充電状態が飽和状態にあるときに、モータ・ジェネレータの回生発電が抑制される利点がある。
この発明にかかるハイブリッド車両では、モータ・ジェネレータから駆動輪に伝達される動力あるいは駆動輪からモータ・ジェネレータに伝達される外力がクラッチトルクの調整により制御されるので、モータ・ジェネレータの動作点を任意に変更できる。これにより、モータ・ジェネレータの作動効率を最適化できるので、車両の燃費を効果的に向上できる利点がある。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施例の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。また、この実施例に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
図1は、この発明の実施例にかかるハイブリッド車両を示す構成図である。図2〜図8は、図1に記載したハイブリッド車両の作用を示す説明図(図2、図4、図6および図8)ならびにフローチャート(図3、図5および図7)である。
[ハイブリッド車両]
ハイブリッド車両1は、(1)エンジンの動力を機械的に車輪に伝えて走行するモード、(2)エンジンの動力で発電を行いモータで走行するモード、および、(3)エンジンを停止させてモータのみで電気自動車として走行するモードを車両の走行状態に応じて切り替えることにより、低燃費性能および低エミッション性能を実現する。このハイブリッド車両1は、例えば、FF(Front engine Front drive)車に適用される(図1参照)。
ハイブリッド車両1は、エンジン2と、第一モータ・ジェネレータ31および第二モータ・ジェネレータ32と、パワー・コントロール・ユニット4と、バッテリー5と、プラネタリーギア(遊星歯車機構)61とを備える(図1参照)。エンジン2は、車両の第一動力源であり、例えば、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンあるいはLPG(Liquefied Petroleum Gas)エンジンにより構成される。第一モータ・ジェネレータ(発電機)31は、エンジン2の動力(余剰トルク)およびクランキングにより発電する機能を有する。また、第一モータ・ジェネレータ31は、動力のバランスを保つ機能を有する。また、第一モータ・ジェネレータ31は、パワー・コントロール・ユニット4を介してバッテリー5に接続される。第二モータ・ジェネレータ(モータ)32は、車両の第二動力源である。この第二モータ・ジェネレータ32は、パワー・コントロール・ユニット4を介してバッテリー5に接続され、所定の運転モードにてバッテリー5から電力を供給されて動力を発生する機能を有する。また、第二モータ・ジェネレータ32は、回生運転時にて、前輪11FR、11FLから入力される車両の運動エネルギーにより発電する機能を有する。パワー・コントロール・ユニット4は、インバータ機能およびコンバータ機能を有する。バッテリー5は、第一モータ・ジェネレータ31での発電および第二モータ・ジェネレータ32での発電により得られた回生電力を蓄え、また、この回生電力を第二モータ・ジェネレータ32に供給する。プラネタリーギア61は、車両駆動時にて、エンジン2および第二モータ・ジェネレータ32の動力をシャフト12Fを介して後輪(駆動輪)11FR、11FLに伝達し、また、車両の制動時にて、前輪11FR、11FLに入力される外力を第二モータ・ジェネレータ32に伝達する機構である。
また、ハイブリッド車両1は、プラネタリーギア61と前輪11FR、11FLのシャフト12Fとの間にクラッチ62を有する。このクラッチ62は、プラネタリーギア61およびシャフト12F間における動力の切断および接続を行う機構である。また、クラッチ62は、プラネタリーギア61と前輪11FR、11FLとの間の動力伝達(クラッチトルク)を半クラッチ制御により調整できる。なお、このクラッチ62は、車両のECU(Electronic Control Unit)(図示省略)により駆動制御される。
このハイブリッド車両1の駆動時には、(1)エンジンの動力を機械的に車輪に伝えて走行するモードにて、エンジン2の動力がプラネタリーギア61およびクラッチ62を介してシャフト12Fに伝達されて前輪11FR、11FLが駆動される。また、(2)エンジンの動力で発電を行いモータで走行するモードでは、エンジン2の動力により第一モータ・ジェネレータ31が発電し、その電力により第二モータ・ジェネレータ32が駆動される。そして、この第二モータ・ジェネレータ32の動力がプラネタリーギア61およびクラッチ62を介してシャフト12Fに伝達されて前輪11FR、11FLが駆動される。また、(3)エンジンを停止させてEV(Electric Vehicle)走行するモードでは、バッテリー5に蓄えられた電力が第二モータ・ジェネレータ32に供給されて、第二モータ・ジェネレータ32が駆動される。そして、この第二モータ・ジェネレータ32の動力がプラネタリーギア61およびクラッチ62を介してシャフト12Fに伝達されて前輪11FR、11FLが駆動される。これらの各運転モードにより、ハイブリッド車両1が走行する。
また、ハイブリッド車両1の制動時には、前輪11FR、11FLから入力される外力(車両の運動エネルギー)がクラッチ62およびプラネタリーギア61を介して第二モータ・ジェネレータ32に伝達される。そして、この動力により第二モータ・ジェネレータ32が発電して、回生電力がバッテリー5に蓄えられる(回生運転モード)。
[車両駆動時におけるクラッチ制御]
一般的なモータ・ジェネレータでは、電力が次の関係式(1)により定義される。
電力[W]=回転数×トルク×効率 数式(1)
ここでは、この関係式(1)を基に制御システムを考える。
まず、一般的なモータ・ジェネレータは、図2のような効率マップ(動作点効率マップ)を有する。同図に示す効率マップでは、横軸がモータ・ジェネレータの回転数(以下、MG回転数という。)を示し、縦軸がモータ・ジェネレータのトルク(以下、MGトルクという。)を示している。また、同図に示す効率マップの各領域では、各領域に付された符号(1)〜(5)の順にモータ・ジェネレータの回生効率が良い。例えば、所定の要求回転数(破断線l)では、トルク量を無視したときに、モータ・ジェネレータの回生効率が所定の領域Aにて最良となる。したがって、この領域Aを目標としてMGトルクを制御することにより、モータ・ジェネレータの効率的な制御が可能となる。
ここで、ハイブリッド車両1の駆動時には、第二モータ・ジェネレータ32がモータとして機能する。このとき、第二モータ・ジェネレータ32のMGトルク制御およびクラッチ62のクラッチトルク制御が次のように行われる(図3および図4参照)。まず、現在の走行モードが低速EV走行モードか否かが判定される(走行モード判定ステップST11)。すなわち、第二モータ・ジェネレータ32の駆動力により車両が駆動されているか否かが判定される。そして、現在の走行モードが低速EV走行モードであるときには、第二モータ・ジェネレータ32の要求回転数が設定される(要求回転数設定ステップST12)。
次に、第二モータ・ジェネレータ32の要求MGトルクが算出される(要求MGトルク算出ステップST13)。この要求MGトルク算出ステップST13では、要求回転数設定ステップST12にて設定された要求回転数と所定の効率マップとに基づいて、要求MGトルクが算出される。例えば、第二モータ・ジェネレータ32の動作点のうち、要求回転数設定ステップST12にて設定された要求回転数(破断線l)に対して本来必要なMGトルクを有する動作点をP1する(図4参照)。また、この動作点P1のMGトルクよりも大きなMGトルクを有し、且つ、第二モータ・ジェネレータ32の電力が最小となる動作点をP2とする。この動作点P2では、動作点P1よりも第二モータ・ジェネレータ32の作動効率が低い(P1>P2)。そして、この動作点P2におけるMGトルクが第二モータ・ジェネレータ32の要求MGトルクとして算出される。すなわち、第二モータ・ジェネレータ32の動作点をP1からP2まで移動させることにより、MGトルクを増加させる。
次に、数式(1)と第二モータ・ジェネレータ32の効率マップ(図4参照)とが用いられてクラッチ62の要求クラッチトルクが算出される(ST14)。具体的には、第二モータ・ジェネレータ32の電力が最小となる動作点P2のMGトルク(要求MGトルク算出ステップST13にて算出された要求MGトルク)と本来必要な動作点P1のMGトルクが比較されて、余分なMGトルク(動作点P2のMGトルクと動作点P1のMGトルクとの差)が算出される。そして、この余分なMGトルクを調整するために必要なクラッチトルクが、要求クラッチトルクとして算出される。
そして、算出された第二モータ・ジェネレータ32の要求MGトルクおよびクラッチ62の要求クラッチトルクがそれぞれ出力される(ST15およびST16)。すなわち、第二モータ・ジェネレータ32の動作点が本来必要なMGトルクを有する動作点P1から消費電力を最小にする動作点P2に移動するように、第二モータ・ジェネレータ32のMGトルクが制御される(ST12、ST13およびST15)(図4参照)。また、これに伴って増加した余分なMGトルクが、クラッチ62のクラッチトルクの調整により制御(クラッチ制御)される(ST14およびST16)。これにより、第二モータ・ジェネレータ32が作動効率の高い動作点にて駆動されて、車両の燃費が向上する。
なお、上記の構成では、クラッチの駆動制御に起因して第二モータ・ジェネレータの回転数が低下する懸念もある。しかしながら、このクラッチの駆動制御では、微量のMGトルク調整のみが行われるため、クラッチの駆動制御により第二モータ・ジェネレータの回転数が過度に低下する事態は生じ難い。
[車両制動時におけるクラッチ制御]
また、ハイブリッド車両1の制動時には、第二モータ・ジェネレータ32がジェネレータとして機能する。このとき、第二モータ・ジェネレータ32のトルク制御およびクラッチ62のトルク制御が次のように行われる(図5および図6参照)。まず、現在の走行モードが低速EV走行モードか否かが判定される(走行モード判定ステップST21)。そして、現在の走行モードが低速EV走行モードであるときには、第二モータ・ジェネレータ32の要求回転数が設定される(要求回転数設定ステップST22)。
次に、ドライバー要求トルクが設定される(ドライバー要求トルク設定ステップST23)。このドライバー要求トルクが第二モータ・ジェネレータ32の最大トルクとなる。次に、第二モータ・ジェネレータ32の要求MGトルクが算出される(要求MGトルク算出ステップST24)。この要求MGトルク算出ステップST24では、ドライバー要求トルク設定ステップST23にて設定されたドライバー要求トルクと所定の効率マップとに基づいて、要求MGトルクが算出される。例えば、第二モータ・ジェネレータ32の動作点のうち、要求回転数設定ステップST22にて設定された要求回転数(破断線l)とドライバー要求トルク設定ステップST23にて設定されたドライバー要求トルクとを有する動作点をP3する(図6参照)。このドライバー要求トルクが第二モータ・ジェネレータ32の最大トルクとなる。また、この動作点P3のMGトルクよりも小さなMGトルクを有し、且つ、要求回転数にて第二モータ・ジェネレータ32の回生電力が最大となる動作点をP4とする。そして、この動作点P4におけるMGトルクが第二モータ・ジェネレータ32の要求MGトルクとして算出される。すなわち、第二モータ・ジェネレータ32の動作点をP3からP4まで移動させることにより、第二モータ・ジェネレータ32の回生効率を高める。
次に、数式(1)と第二モータ・ジェネレータ32の効率マップ(図6参照)とが用いられてクラッチ62の要求クラッチトルクが算出される(ST25)。具体的には、第二モータ・ジェネレータ32の電力が最大となる動作点P4のMGトルク(要求MGトルク算出ステップST24にて算出された要求MGトルク)と、本来必要なドライバー要求トルク(ドライバー要求トルク設定ステップST23にて設定されたMGトルク)とが比較され、第二モータ・ジェネレータ32を動作点P4にて動作させるために必要な要求クラッチトルクが算出される。
そして、算出された第二モータ・ジェネレータ32の要求MGトルクおよびクラッチ62の要求クラッチトルクがそれぞれ出力される(ST26およびST27)。すなわち、第二モータ・ジェネレータ32の動作点がドライバー要求トルクを有する動作点P3から回生電力を最大にする動作点P4に移動するように、第二モータ・ジェネレータ32のMGトルクが制御される(ST23、ST24およびST26)(図6参照)。また、これに伴って変化したMGトルクが、クラッチ62のクラッチトルクの調整により制御される(ST25およびST27)。これにより、第二モータ・ジェネレータ32の回生効率が向上して車両の燃費が向上する。
[充電状態の飽和時におけるクラッチ制御]
また、ハイブリッド車両1の制動時にて、バッテリー5の充電状態(SOC:State of Charge)が飽和状態にあるときには、第二モータ・ジェネレータ32のトルク制御およびクラッチ62のトルク制御が次のように行われる(図7および図8参照)。まず、バッテリー5の充電状態が所定の閾値よりも高いか否かが判定される(ST31)。次に、現在の走行モードが低速EV走行モードか否かが判定される(走行モード判定ステップST32)。そして、現在の走行モードが低速EV走行モードであるときには、第二モータ・ジェネレータ32の要求回転数が設定される(要求回転数設定ステップST33)。
次に、ドライバー要求トルクが設定される(ドライバー要求トルク設定ステップST34)。このドライバー要求トルクが第二モータ・ジェネレータ32の最大トルクとなる。次に、第二モータ・ジェネレータ32の要求MGトルクが算出される(要求MGトルク算出ステップST35)。この要求MGトルク算出ステップST35では、ドライバー要求トルク設定ステップST34にて設定されたドライバー要求トルクと所定の効率マップとに基づいて、要求MGトルクが算出される。例えば、第二モータ・ジェネレータ32の動作点のうち、要求回転数設定ステップST33にて設定された要求回転数(破断線l)とドライバー要求トルク設定ステップST34にて設定されたドライバー要求トルクとを有する動作点をP5する(図8参照)。また、この動作点P5のMGトルクよりも小さなMGトルクを有し、且つ、モータの回生効率が動作点P5の領域(3)よりも低い領域(5)にある動作点をP6とする。そして、この動作点P6におけるMGトルクが第二モータ・ジェネレータ32の要求MGトルクとして算出される。すなわち、低い回生効率を有する動作点P6が選択されて要求MGトルクが算出される。
次に、数式(1)と第二モータ・ジェネレータ32の効率マップ(図8参照)とが用いられてクラッチ62の要求クラッチトルクが算出される(ST36)。具体的には、第二モータ・ジェネレータ32の電力が最小となる動作点P6のMGトルク(要求MGトルク算出ステップST35にて算出された要求MGトルク)と、本来必要なドライバー要求トルク(ドライバー要求トルク設定ステップST34にて設定されたMGトルク)とが比較され、第二モータ・ジェネレータ32を動作点P6にて動作させるために必要な要求クラッチトルクが算出される。
そして、算出された第二モータ・ジェネレータ32の要求MGトルクおよびクラッチ62の要求クラッチトルクがそれぞれ出力される(ST37およびST38)。すなわち、第二モータ・ジェネレータ32の動作点がドライバー要求トルクを有する動作点P5から回生電力を最小にする動作点P6に移動するように、第二モータ・ジェネレータ32のMGトルクが制御される(ST34、ST35およびST37)(図8参照)。また、これに伴って変化したMGトルクが、クラッチ62のクラッチトルクの調整により制御される(ST36およびST38)。これにより、バッテリー5の充電状態が飽和状態にあるときに、第二モータ・ジェネレータ32の回生発電が抑制される。
[効果]
以上説明したように、このハイブリッド車両1では、遊星歯車機構(プラネタリーギア61)と駆動輪(前輪11FR、11FL)との間にクラッチ62が配置され、このクラッチ62がクラッチトルクを調整することにより、遊星歯車機構と駆動輪との間の動力伝達が制御される(クラッチ制御)。したがって、第二モータ・ジェネレータ32から駆動輪に伝達される動力あるいは駆動輪から第二モータ・ジェネレータ32に伝達される外力がクラッチトルクの調整により制御されるので、第二モータ・ジェネレータ32の動作点を任意に変更できる。これにより、第二モータ・ジェネレータ32の作動効率を最適化できるので、車両の燃費を効果的に向上できる利点がある。
また、かかる構成では、遊星歯車機構(プラネタリーギア61)と駆動輪(前輪11FR、11FL)との間にクラッチ62が配置されるので、駆動軸に与えるトルクを自由に制御できるという利点がある。例えば、クラッチが(1)モータと遊星歯車機構との間に配置される構成や(2)エンジンと遊星歯車機構との間に配置される構成では、それぞれ独立に制御することにより車両へのショックが発生するおそれがある。
例えば、この実施例では、第二モータ・ジェネレータ32がモータとして機能とする運転モードにて、第二モータ・ジェネレータ32の要求MGトルクおよびクラッチ62のクラッチトルクが以下のように調整されている(図3および図4参照)。すなわち、第二モータ・ジェネレータ32の要求回転数が設定されたときに(ST12)、この要求回転数における第二モータ・ジェネレータ32の本来の動作点をP1とし、この動作点P1よりも第二モータ・ジェネレータ32の消費電力が低い動作点をP2とする。このとき、動作点P2における第二モータ・ジェネレータ32のMGトルクが第二モータ・ジェネレータ32の要求MGトルクとして用いられている(ST13)。そして、動作点P2のMGトルクと動作点P1のMGトルクとの差がクラッチ62のクラッチトルクの調整により制御されている(ST14およびST16)。すなわち、第二モータ・ジェネレータ32の動作点が本来必要なMGトルクを有する動作点P1から消費電力を最小にする動作点P2に移動するように、第二モータ・ジェネレータ32のMGトルクが制御されている。また、これに伴って増加した余分なMGトルクが、クラッチ62のクラッチトルクの調整により制御されている(ST14およびST16)。これにより、第二モータ・ジェネレータ32が作動効率の高い動作点にて駆動されて、車両の燃費の向上が図られている。
また、この実施例では、車両の制動時に第二モータ・ジェネレータ32がジェネレータとして機能して回生発電が行われる運転モードにて、クラッチ62のクラッチトルクが以下のように調整されている(図5および図6参照)。すなわち、第二モータ・ジェネレータ32の要求回転数が設定(ST22)されたときに、この要求回転数およびドライバー要求トルクにおける第二モータ・ジェネレータ32の動作点をP3とし、この動作点P3よりも第二モータ・ジェネレータ32の回生電力が高い動作点をP4とする。このとき、動作点P4における第二モータ・ジェネレータ32のMGトルクが第二モータ・ジェネレータ32の要求MGトルクとして用いられている(ST24)。そして、動作点P4のMGトルクと動作点P3のMGトルクとの差がクラッチ62のクラッチトルクの調整により制御されている(ST25およびST27)。したがって、第二モータ・ジェネレータ32の動作点がドライバー要求トルクを有する動作点P3から回生電力を最大にする動作点P4に移動するように、第二モータ・ジェネレータ32のMGトルクが制御されている(ST23、ST24およびST26)(図6参照)。また、これに伴って変化したMGトルクが、クラッチ62のクラッチトルクの調整により制御されている(ST25およびST27)。これにより、第二モータ・ジェネレータ32の回生効率が向上して車両の燃費が向上する利点がある。
また、この実施例では、車両の制動時に第二モータ・ジェネレータ32がジェネレータとして機能して回生発電が行われる運転モードにて、クラッチ62のクラッチトルクが以下のように調整されている(図7および図8参照)。すなわち、第二モータ・ジェネレータ32の要求回転数が設定(ST33)されたときに、この要求回転数およびドライバー要求トルクにおける第二モータ・ジェネレータ32の動作点をP5とし、この動作点P5よりも第二モータ・ジェネレータ32の回生電力が低い動作点をP6とする。このとき、動作点P5における第二モータ・ジェネレータ32のMGトルクが第二モータ・ジェネレータ32の要求MGトルクとして用いられている(ST34)。そして、動作点P6のMGトルクと動作点P5のMGトルクとの差がクラッチ62のクラッチトルクの調整により制御されている(ST35およびST37)。したがって、第二モータ・ジェネレータ32の動作点がドライバー要求トルクを有する動作点P5から回生電力を最大にする動作点P6に移動するように、第二モータ・ジェネレータ32のMGトルクが制御されている(ST33、ST34およびST36)(図8参照)。また、これに伴って変化したMGトルクが、クラッチ62のクラッチトルクの調整により制御されている(ST35およびST37)。これにより、バッテリー5の充電状態が飽和状態にあるときに、第二モータ・ジェネレータ32の回生発電が抑制される利点がある。
また、上記の構成では、特に、低速EV走行モードでの運転時にて第二モータ・ジェネレータ32の駆動特性を生かした制御を行い得るので、車両の走行効率が向上する利点がある。
以上のように、この発明にかかるハイブリッド車両は、車両の燃費を効果的に向上できる点で有用である。
この発明の実施例にかかるハイブリッド車両を示す構成図である。 図1に記載したハイブリッド車両の作用を示す説明図である。 図1に記載したハイブリッド車両の作用を示すフローチャートである。 図1に記載したハイブリッド車両の作用を示す説明図である。 図1に記載したハイブリッド車両の作用を示すフローチャートである。 図1に記載したハイブリッド車両の作用を示す説明図である。 図1に記載したハイブリッド車両の作用を示すフローチャートである。 図1に記載したハイブリッド車両の作用を示す説明図である。
符号の説明
1 ハイブリッド車両
2 エンジン
4 パワー・コントロール・ユニット
5 バッテリー
11FR、11FL 駆動輪
12R シャフト
31 第一モータ・ジェネレータ
32 第二モータ・ジェネレータ
61 プラネタリーギア(遊星歯車機構)
62 クラッチ

Claims (4)

  1. エンジンおよび少なくとも一つのモータ・ジェネレータから成る複数の動力源と、前記エンジンおよび前記モータ・ジェネレータからの動力を駆動輪に伝達する遊星歯車機構とを備えるハイブリッド車両であって、
    前記遊星歯車機構と前記駆動輪との間に配置されると共に前記遊星歯車機構と前記駆動輪との間の動力伝達を制御するクラッチを有することを特徴とするハイブリッド車両。
  2. 前記モータ・ジェネレータを駆動源とする運転モードにて、設定された前記モータ・ジェネレータの要求回転数における前記モータ・ジェネレータの動作点をP1とすると共にこの動作点P1よりも前記モータ・ジェネレータの消費電力が低い動作点をP2とするときに、動作点P2における前記モータ・ジェネレータのMGトルクが前記モータ・ジェネレータの要求MGトルクとして用いられると共に、動作点P2のMGトルクと動作点P1のMGトルクとの差が前記クラッチのクラッチトルクの調整により制御される請求項1に記載のハイブリッド車両。
  3. 車両の制動時にて前記駆動輪からの外力が前記クラッチおよび前記遊星歯車機構を介して前記モータ・ジェネレータに伝達されて回生発電が行われる運転モードにおいて、設定された前記モータ・ジェネレータの要求回転数およびドライバー要求トルクにおける前記モータ・ジェネレータの動作点をP3とすると共に当該動作点P3よりも前記モータ・ジェネレータの回生電力が高い動作点をP4とするときに、動作点P4における前記モータ・ジェネレータのMGトルクが前記モータ・ジェネレータの要求MGトルクとして用いられると共に、動作点P4のMGトルクと動作点P3のMGトルクとの差が前記クラッチのクラッチトルクの調整により制御される請求項1または2に記載のハイブリッド車両。
  4. 車両の制動時にて前記駆動輪からの外力が前記クラッチおよび前記遊星歯車機構を介して前記モータ・ジェネレータに伝達されて回生発電が行われる運転モードにおいて、回生電力を蓄えるバッテリーの充電状態が飽和状態にあり、且つ、設定された前記モータ・ジェネレータの要求回転数およびドライバー要求トルクにおける前記モータ・ジェネレータの動作点をP5とすると共に当該動作点P5よりも前記モータ・ジェネレータの回生電力が低い動作点をP6とするときに、動作点P6における前記モータ・ジェネレータのMGトルクが前記モータ・ジェネレータの要求MGトルクとして用いられると共に、動作点P6のMGトルクと動作点P5のMGトルクとの差が前記クラッチのクラッチトルクの調整により制御される請求項1〜3のいずれか一つに記載のハイブリッド車両。
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