JP2009279127A - 紙飛行機、その製作方法及びその型紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】シート材を切り抜いた部品を接着糊で結合して容易に製作できる紙飛行機であっても、高い揚力を有する立体的な翼を形成すると同時に、同時に上反角も形成することができ、かつ翼の強度を高める。
【解決手段】四角形状のシート材Sから、紙飛行機1の主翼2の形状になるように切り取り、この主翼2の2枚重なった上側の後端縁2aを、主翼折り線WF側へずらして接着剤Bで貼り付け、主翼2に中空部分を形成し、主翼2の中央折り線CF部分と中央折り線CF側に折り曲げた両シート材Sの一部を共に、胴体5の下面に接着剤Bで貼り付け、主翼2の両翼端が持ち上がる「上反角」が形成されるように製作する。
【選択図】図1

Description

本発明は、紙又は薄いプラスック等のシート材からなる紙飛行機に係り、特に実際の飛行機のような立体感を有し、かつ安定して飛行させることができる紙飛行機、その製作方法及びその型紙に関する。
紙飛行機は、推進力を備えていないが、本物の飛行機が飛行するために必要な機能を基本的に備えている。例えば、図9(a),(b),(c)に示すように、主翼51、水平尾翼52、垂直尾翼53の3翼面と、これらの翼面を胴体54に結合している。これらの各翼面は単純に胴体54に結合されているだけでなく、航空力学に則り、特別な角度、寸法関係に基づいて結合されている。特に重要なものは、主翼51の翼端が略V字状に反っている「上反角」、胴体54の中心線に平行な直線と主翼51の断面の前後端を結ぶ取付角、同じく紙飛行機の前後方向の重さが釣合うときの重心位置CGがある。これらの要素が、紙飛行機の機体を空中において支え、その姿勢を維持し、更にその姿勢が乱されたときに復元するという、それぞれの役目を果たしている。
このような紙飛行機に関して、初心者であっても容易に飛行させることができる紙飛行機が種々提案されている。特許文献1の実用新案登録第3118316号公報の「紙飛行機」のように、先端に錘が取付けられる胴体を備え、この胴体に横断断面形状が円弧状または翼型に形成された主翼が設けられると共に、この胴体の後部に水平尾翼、および垂直尾翼が設けられてなる紙飛行機において、胴体の後端部と水平尾翼とのうちの何れか一方に、飛行速度に応じて曲がり変形量が自動的に変化して空気流の方向を変更する弾塑性部材からなる気流制御板を装着した紙飛行機が提案されている。
実用新案登録第3118316号公報
図10に示すように、紙飛行機を斜め上方に向けて飛ばす際に、扁平な紙等で製作された主翼51は、その下側で空気の抵抗(気流)を受ける(図10(b))。即ち、紙片の主翼51の前縁51aを上に傾けた状態で空気中を動かす際、この主翼51の上面を通る空気は速く、その下面を通る空気は遅く流れることになり、主翼51上面の圧力は低く、主翼51下面の圧力は高くなる。この主翼51上下面の圧力差によって、主翼51を上方に押す力である「揚力」が発生する。この揚力で推進力がない紙飛行機を数秒間であれば飛行させることができる。なお気流の条件が満たされる場合には、数十秒と長い滞空時間が得られ、長い飛距離を得ることもできる。
紙飛行機を安定して飛行させるためには、図11(a)に示すように、上反角を有する主翼51を形成する必要がある。上反角は上述したように、主翼51が胴体54の正面視からの翼端が略V字状に反っていることをいう。これは飛行機を安定に旋回させる機能である。また、飛行方向に対して横風を受けた際にも安定して飛行させる機能を有する。例えば、飛行機(紙飛行機)が旋回するときに、左右の主翼51が受ける風に風圧の相違が生じる。上反角を有する主翼51では、図11(b)に示すように、下がっている主翼51の方が風に対する抑え角が大きくなり、上がっている主翼51よりも大きな揚力を得ることができる復元力が生じる。そこで、この上反角を有する主翼51により、飛行機の横方向の安定性を高めている。
主翼51が扁平な紙片で製作された紙飛行機でも、飛ばすときには、この主翼51への空気抵抗により飛ばすことができる。しかし、このような紙飛行機では、風がないとき、または飛行速度が低下したときに、急降下するように落下するという欠点を有していた。これは、主翼51に揚力が発生しなくなるためである。勿論、図12(a),(b)の主翼の断面図に示すように、実際の飛行機のように、紙飛行機でも主翼61の上側を膨らむような厚みを形成すれば、主翼61に十分な揚力が発生するようになる。しかし、実際に飛ばして遊ぶ紙飛行機は、例えばA4版の用紙程度の大きさの紙片を切って製作するものが多い。これは機体を軽量にする必要があるからである。そこで、A4版程度の1枚の用紙から製作する紙飛行機では、図12の断面図に示すよう理想的に揚力を得ることができる主翼を製作することは困難であった。
また、A4版程度の1枚の用紙から製作する小さい紙飛行機では、理想的な上反角を有するように、胴体に主翼を結合させることが困難であった。例えば図9(a)(c)に示した、厚紙からなる胴体54の上部は、その結合させる間隔、即ち糊代部分が狭いために、この胴体54の上部に、主翼51を理想的な上反角が形成されるように結合させることが困難であった。
本発明の発明者は、ペーパークラフトの工法に折り紙の工法を加味すれば、A4版程度の薄いコピー用紙を糊付けして製作する紙飛行機であっても、本物の飛行機のような立体感のある形態に製作することができ、しかも飛行機としての飛行性能を高められることに着目した。
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、シート材を切り抜いた部品を接着糊で結合して容易に製作できる紙飛行機であっても、高い揚力を有する立体的な翼を形成すると同時に、同時に上反角も形成することができ、かつ翼の強度を高めた紙飛行機、その製作方法及びその型紙を提供することにある。
本発明の製作方法によれば、シート材(S)から切り取った、主翼(2)、水平尾翼(3)、垂直尾翼(4)及び胴体(5)となる各部品を接着剤(B)で結合して製作する紙飛行機の製作方法であって、四角形状のシート材(S)に、2つの四角形状になるように中央で折り曲げた中央折り線(CF)を形成し、前記中央折り線(CF)で2分割された前記シート材(S)の各辺(S1)を、該中央折り線(CF)に向けて、それぞれ三角形状になるように主翼折り線(WF)で谷折りに折り曲げ、前記折り曲げて重なった状態のシート材(S)を、紙飛行機(1)の主翼(2)の形状になるように切り取り、次に、切り取った主翼(2)の2枚重なった上側の後端縁(2a)を、主翼折り線(WF)側へずらして接着剤(B)で貼り付け、該主翼(2)に中空部分を形成し、一方、シート材(S)を巻き付けて略円筒形状の胴体(5)を形成し、前記主翼(2)の前記中央折り線(CF)部分と、該中央折り線(CF)側に折り曲げた両シート材(S)の各辺(S1)を共に、前記胴体(5)下面に接着剤(B)で貼り付け、該主翼(2)の両翼端が持ち上がる「上反角」が形成されるように製作する、ことを特徴とする紙飛行機の製作方法が提供される。
例えば、前記主翼(2)に中空部分を形成するために、該主翼(2)の2枚重なった上側の後端縁(2a)を、主翼折り線(WF)側へずらして接着剤(B)で貼り付ける際に、該主翼(2)の上側の後端縁(2a)から主翼折り線(WF)側へ指を押し当てながら、その横断面が前方側が厚く、後方へ徐々に薄くなるように形成することが好ましい。
本発明の紙飛行機によれば、シート材(S)を切り取って製作した主翼(2)、水平尾翼(3)、垂直尾翼(4)及び胴体(5)を接着剤(B)で結合した紙飛行機であって、二つ折りにして主翼の形状になるように切り取ったシート材(S)を、中空になるように、主翼(2)の2枚重なった上側の後端縁(2a)を、主翼折り線(WF)側へずらして接着剤(B)で貼り付けた主翼(2)と、シート材(S)を巻き付けて略円筒形状に形成した胴体(5)と、略長方形状になるように切り取ったシート材(S)を張り合わせた水平尾翼(3)と、略三角形状になるように切り取ったシート材(S)を張り合わせた垂直尾翼(4)と、から成り、前記主翼(2)を、その両翼端が持ち上がる「上反角」が形成されるように、該主翼(2)の中心部分と、該中心部分に近い上側のシート材(S)の端縁を、前記胴体(5)下面に接着剤(B)で貼り付けた、ことを特徴とする紙飛行機が提供される。
本発明の型紙によれば、シート材(S)に、主翼(2)、水平尾翼(3)、垂直尾翼(4)及び胴体(5)の貼り合わせる前の展開状態の外形に沿った切り取り線(12)を印刷した紙飛行機の型紙(11)であって、前記主翼(2)、水平尾翼(3)、垂直尾翼(4)及び胴体(5)の折り曲げ方向を、山折りと谷折りの別に印刷した折り曲げ線(13)と、前記主翼(2)には、該主翼(2)が中空になるように、該主翼(2)の2枚重ねたときの一方の切り取り線(12a)を、折り曲げ線(13b)側へずらして接着剤(B)で貼り付けるための糊代部分(14)と、前記胴体(5)には、前記主翼(2)の両翼端が持ち上がる「上反角」が形成されるように、該主翼(2)の折り曲げ線(13a)と、該折り曲げ線(13a)側に折り曲げた両切り取り線(12b)部分を、前記胴体(5)下面に接着剤(B)で貼り付けて製作するための糊代部分(14)をそれぞれ形成した、ことを特徴とする紙飛行機の型紙が提供される。
前記糊代部分(14)は、輪郭線の無い着色のみで表現することが好ましい。
上記構成の製作方法では、主翼(2)の2枚重なった上側の後端縁(2a)を、主翼折り線(WF)側へずらして接着剤(B)で貼り付ける際に、貼り付けた主翼(2)の上側の後端縁(2a)から主翼折り線(WF)側へ指を押し当てながら、横断面を前方側が厚く、後方へ徐々に薄くなるように形成することにより、主翼(2)に中空部分を容易に形成することができる。このように主翼(2)を立体的な形状にできるので、高い揚力を得ることができる。同時にこの中空にした主翼(2)は、立体的になるだけでなく、薄いシート材(S)であっても、その強度を高めることができる。
また、略円筒形状の胴体(5)に、主翼(2)の中央折り線(CF)部分と、中央折り線(CF)側に折り曲げた両シート材(S)の各片(S1)を共に、胴体(5)下面に接着剤(B)で貼り付けて製作することにより、主翼(2)の両翼端が持ち上がる「上反角」を容易かつ確実に形成することができる。このように主翼(2)に「上反角」を形成することができるので、飛行中の紙飛行機に復元力を付与することができる。
上記構成の型紙(11)では、主翼(2)、水平尾翼(3)、垂直尾翼(4)及び胴体(5)の折り曲げる方向の折り曲げ線(13)が印刷されているので、その線に沿って折れば目的の部品を容易に製作することができる。特に、主翼(2)の2枚重ねたときの一方の切り取り線(12a)を、折り曲げ線(13a)側へずらして接着剤(B)で貼り付けるための糊代部分(14)があるので、中空を有する主翼(2)を容易に製作することができる。更に、主翼(2)の折り曲げ線(13a)部分と、この折り曲げ線(13a)側に折り曲げた切り取り線(12b)部分を、胴体(5)下面に接着剤(B)で貼り付けて製作するための糊代部分(14)と、胴体(5)にも糊代部分(14)があるので、主翼(2)の両翼端が持ち上がる「上反角」が容易に形成されるように製作できる。
本発明の紙飛行機の製作方法は、紙又はプラスチック製のシート材から主翼、水平尾翼、垂直尾翼及び胴体の形態を切り取り、各部品を接着剤で結合して製作する方法である。特に、主翼に中空部分を形成して製作する。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図紙面を参照して説明する。
図1は実施例1の製作方法により製作した紙飛行機の斜視図である。図2は実施例1の製作方法により製作した紙飛行機の正面図である。
本発明の製作方法により製作した紙飛行機1は、主翼2、水平尾翼3、垂直尾翼4の3翼面と、これらの翼面を胴体5に結合したものである。この主翼2は航空力学に則り「上反角」を形成している。また、主翼2と胴体5の近傍に重心CGを配置している。
図示例の紙飛行機1は旅客機の形態を模したものである。なお、この機種の形状に限定されない。また、胴体5の横断面形状も円形に限定されないことは勿論である。例えば、戦闘機のように主翼の面積が狭いもの、逆にグライダーのように主翼の面積が広いものも製作することができる。
図3は実施例1の製作方法の手順を示す説明図であり、(a)はシート材に中央折り線を作る状態、(b)は三角形状に折り曲げる状態、(c)はシート材を更に折り曲げる状態、(d)は切り取る状態である。
本発明の製作方法は、紙製のシート材Sから所定形状に紙片を切り取り、主翼2、水平尾翼3、垂直尾翼4及び胴体5となる各部品を接着剤Bで糊付け、かつ結合して製作する。この切り取る際には、重ね合わせた状態で主翼2、水平尾翼3等の形状になるように切り取る。シート材Sには例えばコピー用紙程度の厚みが適している。折り曲げやすく、その折り曲げた状態を維持できるからである。しかし、この紙素材に限定されず、プラスチック製のシート材を用いることも可能である。
本発明の製作方法では、図3(a)に示すように、先ず、四角形状のシート材Sを2つの長方形状になるように中央で折り曲げ、このシート材Sに中央折り線CFを形成する。
次に図3(b)に示すように、この中央折り線CFで2分割されたシート材Sの各辺S1を、中央折り線CFに向けて、それぞれ三角形状になるように主翼折り線WFで谷折りに折り曲げる。このとき図示例では、主翼折り線WFに向けて谷折りしたので、図示上の頂角αが90度になっている。これは四角形状のシート材Sから折り始めたため、この角度になっている。しかし、製作しようとする紙飛行機に応じて、90度より鈍角又は鋭角にすることが可能である。後述する図9に示すような型紙11を使用すれば、その角度に自由に変更することができる。
図3(c),(d)に示すように、更に中央折り線CFでシート材Sを谷折りに折り曲げる。折り曲げてシート材Sが重なった状態で、紙飛行機1の主翼2片側の形状になるように切り取る。シート材Sを谷折りに折り曲げるのは、左右対称に正確に切り取るためである。なお、切断線が既に記載されているときは、この折り曲げとその後の展開工程は不要になる。
ここまでの図3(a)から(c)のでの工程は、通常の折り紙飛行機を製作するときの手順に似ている。
図4は実施例1の製作方法の手順の続きを示す説明図であり、(e)は主翼のシート材に丸みを付ける状態、(f)は主翼を接着剤で貼り付ける状態、(g)はg−g線の拡大断面図、(h)は貼り付けた主翼の状態である。
次に、図4(e)に示すように、切り取った主翼2を中央折り線CFで展開する。更に、主翼2のシート材に丸みを付ける。
図4(f)に示すように、主翼2の2枚重なった上側の後端縁2aを、主翼折り線WF側へずらして接着剤Bで貼り付ける。これは主翼2に中空部分を形成するためである。、図4(g)の拡大断面図に示すように、後端縁2aを主翼折り線WF側へずらし間隔L1はそれほど大きくとる必要はない。間隔L1の長短に応じて主翼2の中空の厚みが決まる。
図5は主翼の横断面を理想的な形状にする工程を示すもので、(a)は斜視図、(b)は主翼折り線の位置が変形する前の断面図、(c)は主翼折り線の位置が変形して捻れた状態の断面図である。
主翼2の2枚重なった上側の後端縁2aを、主翼折り線WF側へずらして接着剤で貼り付けただけでは、主翼2の横断面が理想的な形状にならない。本発明では、更に主翼2の2枚重なった上側の後端縁をずらして接着剤で貼り付けた後に、主翼2の後方から主翼折り線WF側に向けて、例えば親指で中央折り線CF上を扱くように強く押していく(図5(a))。これにより、主翼折り線WFが前端(図5(b)の丸点)からその下側へ回り込むように捻れる(図5(b)から図5(c)の状態)。このとき、中央折り線CF部分を基点として左右側に捻れるので、主翼2部分の前方側が厚く、後方へ徐々に薄くなる横断面を形成すると共に、このシート材Sの捻れ部分により、主翼2の強度を増大させることができる。更に、主翼2の両翼端が持ち上がる。
図6は主翼に上反角を付与する工程を示す斜視図である。
更に、この主翼2の中心部分を前後方向に伸ばし、主翼2に理想的な横断面を形成する。図示するように、主翼2の中央折り線CF上に沿って、両上側のシート材Sを親指と人差し指を押し当てながらそれぞれ離間する。これにより主翼2に、その両翼端が持ち上がる「上反角」を形成することができる。
図7は実施例1の製作方法における主翼に胴体を結合する状態を示す正面図であり、(a)は結合前の状態、(b)は結合後の状態である。
このようにして製作した主翼2を、胴体5に結合する。図示するように、主翼2の中央折り線CF部分と、この中央折り線CF側に折り曲げた両シート材S部分を、胴体5の下面に接着剤Bで貼り付ける。本発明では、主翼2と胴体5とは図示するように広い範囲に接着剤Bを塗布して結合している。これにより、主翼2の両翼端が持ち上がる「上反角」が形成され、かつその形態を維持することができる。図示例では接着剤Bを胴体5側に塗布しているが、逆に主翼2側に塗布することは勿論可能である。
胴体5は、主翼2と同じ材質のシート材Sを巻き付けて接着剤Bを塗布して略円筒形状にしたものである。
なお、図示例では、胴体5の下側に主翼2を結合した状態を示しているが、逆に主翼2の両翼端が下に傾斜した「下反角」を形成するように、胴体の上側に主翼を結合することも可能である(図示していない)。このときの主翼も、上述したように主翼の2枚重なった片側の後端縁をずらして接着剤で貼り付けた後に、主翼の後方から主翼折り線側に向けて、親指等で扱くように強く押していき、この主翼の両翼端を傾斜させる製作方法を用いる。
最後に、このように主翼2を結合した胴体5に、更に水平尾翼3、垂直尾翼4を接着剤Bで貼り付け、紙飛行機1を完成させる。
上述した主翼2は、左右の両翼が一体になったものである。上述のように、主翼2の2枚重なった上側の後端縁2aを、主翼折り線WF側へずらして接着剤で貼り付け、その主翼2の後方から主翼折り線WF側に向けて、中央折り線CF上を扱くように強く押し、これにより主翼折り線WFが前端からその下側へ回り込み、捻れるように製作する方法であれば、左右の片翼を別個に製作することも可能である。即ち、接着剤で貼り付けた片翼を胴体に結合する部分を、主翼折り線側に向けて扱くように強く押すことでも、理想的な形態と強度を得ることができる。
図8は実施例2の紙飛行機の型紙を示す表面図である。
実施例2の紙飛行機の型紙11は、上述したような紙飛行機を簡単に製作し得るものである。実施例2の型紙11は、紙又はプラスチック製のシート材Sに、主翼2、水平尾翼3、垂直尾翼4及び胴体5の貼り合わせる前の展開状態の外形に沿って切り取り線12,12aを印刷したものである。この切り取り線12,12a,12bに沿って各部品を切り取るようになっている。なお、図示例では型紙の表面に印刷した状態を示しているが、裏面にも機体の模様、色彩等を印刷できる。
この型紙11には、主翼2、水平尾翼3、垂直尾翼4及び胴体5の折り曲げ方向を、山折りと谷折りの別に折り曲げ線13,13a,13bを印刷してある。切り取った主翼2、水平尾翼3等は、これらの折り曲げ線13,13a,13bに従って山折り又は谷折りにする。これにより各部品を製作することができる。
特に、型紙11の左上に配置した主翼2には、切り取った主翼2が中空になるように、主翼2の2枚重ねたときの一方の切り取り線12aを、折り曲げ線13a側へずらして接着剤Bで貼り付けるための糊代部分14がある。これにより、中空部分を有する主翼2を容易に製作することができる。図示していないが、この糊代部分14は、輪郭線の無い着色のみで表現すれば、それが目立たないので完成品の見栄えをより高めることができる。
また、型紙11の右に配置した胴体5には、主翼2の折り曲げ線13a部分と、この折り曲げ線13a側に折り曲げた切り取り線12b部分を、胴体5中間の下面に接着剤Bで貼り付けて製作するために広い面積の糊代部分14がある。これにより、主翼2の両翼端が持ち上がる「上反角」を容易に形成することができる。
なお、本発明は、1枚のシート材Sを切り抜いて、接着剤Bで接着することにより容易に製作することができる紙飛行機1であっても、高い揚力を有する立体的な主翼2を形成すると同時に、上反角も形成することができ、かつ実物に近い形状ではあるが強度を高めることができれば、上述した発明の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明の紙飛行機、その製作方法及びその型紙は、紙飛行機の翼以外にもプロペラ等の立体的かつ強度が必要な部分にも利用することができる。
実施例1の製作方法により製作した紙飛行機の斜視図である。 実施例1の製作方法により製作した紙飛行機の正面図である。 実施例1の製作方法の手順を示す説明図であり、(a)はシート材に中央折り線を作る状態、(b)は三角形状に折り曲げる状態、(c)はシート材を更に折り曲げる状態、(d)は切り取る状態である。 実施例1の製作方法の手順の続きを示す説明図であり、(e)は主翼のシート材に丸みを付ける状態、(f)は主翼を接着剤で貼り付ける状態、(g)は拡大断面図、(h)は貼り付けた主翼の状態である。 主翼の横断面を理想的な形状にする工程を示すもので、(a)は斜視図、(b)は主翼折り線の位置が変形する前の断面図、(c)は主翼折り線の位置が変形して捻れた状態の断面図である。 主翼に上反角を付与する工程を示す斜視図である。 主翼に胴体を結合する状態を示す正面図であり、(a)は結合前の状態、(b)は結合後の状態である。 実施例2の紙飛行機の型紙を示す表面図である。 紙飛行機の一例を示す側面図(a)、平面図(b)、正面図(c)である。 紙飛行機の主翼の揚力の発生原理を示す説明図であり、(a)は揚力発生前の状態、(b)は揚力が発生する状態、(c)は揚力が大きくなる状態である。 飛行機の上反角の説明図であり、(a)は水平飛行している状態、(b)は飛行機が旋回している状態である。 飛行機の翼型の説明図であり、(a)は抑え角が小さく揚力が小さい状態、(b)は抑え角が大きく揚力が大きい状態である。
符号の説明
1 紙飛行機
2 主翼
2a 主翼の上側の後端縁
3 水平尾翼
4 垂直尾翼
5 胴体
S シート材
S1 シート材の各辺
CF 中央折り線
WF 主翼折り線
B 接着剤
11 型紙
12,12a,12b 切り取り線
13,13a,13b 折り曲げ線
14 糊代部分

Claims (5)

  1. シート材(S)から切り取った、主翼(2)、水平尾翼(3)、垂直尾翼(4)及び胴体(5)となる各部品を接着剤(B)で結合して製作する紙飛行機の製作方法であって、
    四角形状のシート材(S)に、2つの四角形状になるように中央で折り曲げた中央折り線(CF)を形成し、
    前記中央折り線(CF)で2分割された前記シート材(S)の各辺(S1)を、該中央折り線(CF)に向けて、それぞれ三角形状になるように主翼折り線(WF)で谷折りに折り曲げ、
    前記折り曲げて重なった状態のシート材(S)を、紙飛行機(1)の主翼(2)の形状になるように切り取り、
    次に、切り取った主翼(2)の2枚重なった上側の後端縁(2a)を、主翼折り線(WF)側へずらして接着剤(B)で貼り付け、該主翼(2)に中空部分を形成し、
    一方、シート材(S)を巻き付けて略円筒形状の胴体(5)を形成し、
    前記主翼(2)の前記中央折り線(CF)部分と、該中央折り線(CF)側に折り曲げた両シート材(S)の各辺(S1)を共に、前記胴体(5)下面に接着剤(B)で貼り付け、該主翼(2)の両翼端が持ち上がる「上反角」が形成されるように製作する、ことを特徴とする紙飛行機の製作方法。
  2. 前記主翼(2)に中空部分を形成するために、該主翼(2)の2枚重なった上側の後端縁(2a)を、主翼折り線(WF)側へずらして接着剤(B)で貼り付ける際に、
    該主翼(2)の上側の後端縁(2a)から主翼折り線(WF)側へ指を押し当てながら、その横断面が前方側が厚く、後方へ徐々に薄くなるように形成する、ことを請求項1の特徴とする紙飛行機の製作方法。
  3. シート材(S)を切り取って製作した主翼(2)、水平尾翼(3)、垂直尾翼(4)及び胴体(5)を接着剤(B)で結合した紙飛行機であって、
    二つ折りにして主翼の形状になるように切り取ったシート材(S)を、中空になるように、主翼(2)の2枚重なった上側の後端縁(2a)を、主翼折り線(WF)側へずらして接着剤(B)で貼り付けた主翼(2)と、
    シート材(S)を巻き付けて略円筒形状に形成した胴体(5)と、
    略長方形状になるように切り取ったシート材(S)を張り合わせた水平尾翼(3)と、
    略三角形状になるように切り取ったシート材(S)を張り合わせた垂直尾翼(4)と、から成り、
    前記主翼(2)を、その両翼端が持ち上がる「上反角」が形成されるように、該主翼(2)の中心部分と、該中心部分に近い上側のシート材(S)の端縁を、前記胴体(5)下面に接着剤(B)で貼り付けた、ことを特徴とする紙飛行機。
  4. シート材(S)に、主翼(2)、水平尾翼(3)、垂直尾翼(4)及び胴体(5)の貼り合わせる前の展開状態の外形に沿った切り取り線(12)を印刷した紙飛行機の型紙(11)であって、
    前記主翼(2)、水平尾翼(3)、垂直尾翼(4)及び胴体(5)の折り曲げ方向を、山折りと谷折りの別に印刷した折り曲げ線(13)と、
    前記主翼(2)には、該主翼(2)が中空になるように、該主翼(2)の2枚重ねたときの一方の切り取り線(12a)を、折り曲げ線(13b)側へずらして接着剤(B)で貼り付けるための糊代部分(14)と、
    前記胴体(5)には、前記主翼(2)の両翼端が持ち上がる「上反角」が形成されるように、該主翼(2)の折り曲げ線(13a)と、該折り曲げ線(13a)側に折り曲げた両切り取り線(12b)部分を、前記胴体(5)下面に接着剤(B)で貼り付けて製作するための糊代部分(14)をそれぞれ形成した、ことを特徴とする紙飛行機の型紙。
  5. 前記糊代部分(14)は、輪郭線の無い着色のみで表現したものである、ことを特徴とする請求項4の紙飛行機の型紙。
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