JP3060969U

JP3060969U - 折りダンボ―ル飛行機

Info

Publication number: JP3060969U
Application number: JP1999001031U
Authority: JP
Inventors: 稲子島村
Original assignee: 稲子島村
Priority date: 1999-01-21
Filing date: 1999-01-21
Publication date: 1999-09-14
Anticipated expiration: 2005-01-21

Abstract

(57)【要約】【課題】厚紙よりなり、折りたたみ易く、安定性あ
り、飛行距離を調整でき、迫力あり、使用後は古紙とし
て利用し、リサイクルできるダンボール飛行機を提供す
る。【解決手段】ほぼ四角形のダンボール１とその一端縁
２の中央部２’から他端部４に結び形成した第１の罫線
３及び第２の罫線８と９より折り返し、ダンボール１の
一端部に形成した折り返し片１３と１４をダンボール１
の裏面に重ね、両面接着テープ１７ａ、１７ｂにてそれ
ぞれ接着したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は小学校、中学校等で飛行機大会を催すとき、予じめ厚紙よりなるダンボールに折りたたみ罫線を形成しておくことにより、ダンボールを折りたたみ易く、飛行機の製作作業を容易ならしめ、錘りを取り付けて着陸する時の安定性をよくし、工夫次第で飛距離を調整できると共に、カットや付け足しを可能とし小、中学生等の工作に適し、大型の飛行機を折りたたみ形成して迫力あるジャンボ機を構成することができると共に、飛行機として使用後は古紙として利用し、リサイクルできる折りダンボール飛行機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の紙飛行機は、薄い紙葉を折りたたんで使用していた。このため小さな紙飛行機は簡単に折りたたんで作ることができるが、ジャンボ飛行機は折り損なったり、折り目が破損し、また羽根の折り曲げ箇所の部分が弱くて変形したり、風圧に耐えられず変形し、飛行距離が短く、着陸するとき安定性を欠き、小、中学生の創意工夫を啓発するための工作材料としては、折りたたみ部分がほぐれて元に戻ってしまい、充分その目的を達成することができない欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は従来の欠点を無くして、情操教育の育成、創意工夫の啓発ができると共に、大小又は異形の飛行機を折りたたみ用の罫線を付した肉厚のダンボールを用いて容易に成形加工することができ、工作及び外遊びに適し情操教育を促して、飛行機の周辺をダンボールをカットすることにより成形でき、付け足しが容易で大小及び形状の異なる種々のジャンボ飛行機を製作することができ、使用後は古紙としてリサイクルすることができると共に、材料は、ダンボール、両面接着テープ、錘り用ゴム平板、切断と切り込み用カッターを用意すればよく、大人、小人を問わず製作、組み立て容易なダンボール飛行機を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため、本考案は、（ａ）一端縁２の中央部２’より他端縁４の中央部４’に折り曲げ用第１の罫線３を形成したほぼ四角形に断截されたダンボール１と、（ｂ）第１の罫線３の両側において、ダンボール１の一端縁２の中央部２’と他端縁４の前記罫線３の両側に配設した折り曲げ部５、６をそれぞれ結んだ水平板１５、１６の折り返し用第２の罫線７、８と、（ｃ）水平板１５、１６の折り曲げ用第１の罫線３及び側片折り曲げ用第２の罫線７、８を境界として設けた立上り片折り曲げ用平面部３ａ、４ａと、（ｄ）立上り片折り曲げ用第２の罫線７、８の外側にそれぞれ配設した水平板１５、１６と、（ｅ）ダンボール１の側縁９、１０のほぼ中間部９ａ、１０ａと一端縁の中央部２’とをそれぞれ結んだ第３の罫線１１、１２と、（ｆ）第３の罫線１１、１２を境界として外側に向かって折り返した折り返し片１３ａ、１４ａと、（ｇ）ダンボール１の水平板９、１０の中間部９ａ、１０ａと一端縁２の中央部２’とを結ぶ第４の罫線１３、１４とにて仕切られた第４の折り返し片２３、２４と、（ｈ）該第４の罫線１３、１４の外側に形成された中間折り曲げ線２０、２１と、第４の折り曲げ線２０、２１とにて仕切られた折り返し片２３、２４と、水平板１５、１６には方向舵２９、３０を設け、（ｉ）折り返し端片１７、１８と、該折り返し端片と対向する前記内側平面部３ａ、４ａとをそれぞれ接着した両面接着テープ１８、１９と、よりなることを特徴とする折りダンボール飛行機。水平板１５、１６には方向舵２９、３０を設けたことを特徴とする折りダンボール飛行機。

【０００５】本考案において、（ａ）厚紙を折った理由は、生産者側（加工）の便宜を考えたためであって、生産する段階で手間がかからないので、加工賃が安くてすみ完成品の段階で安いコストですむ。又、（ｂ）切込を入れた理由は、尾翼の役割及び立体的な美しさを求めた物故に重厚感が出ることと、（ｃ）穴をあけた理由は、紙飛行機で実験済みだが左右対称に穴をあけることにより着陸する動作をスムーズにするための物であり、切り込みと同様に美しさにも関係する。そして、（ｄ）両面テープを組み込んだ理由は、厚紙なので水溶性の糊やボンドでは瞬時に接着不可能なために両面テープを使用したものであって、ダンボール（紙）のため色を付け、文字を入れるなどして独自の納得いくデザインを楽しむことが出来、同時に塗り絵式にラインを入れて塗る楽しみを味わっても良い。又、あらかじめ厚紙を印刷することにより、折るだけで完成品が容易に出来、見た目も印刷内容によるが、迫力あるリアルなジャンボ飛行機が楽しめる。故に天井からつるすなどして装飾品にも使える。又、錘りの付け方は、平板ゴムを好みの大きさにカットし、前記両面テープで接着する。この場合錘りを機体の２ケ所に取り付けることにより、飛距離をのばすことが出来た。

【０００６】

【実施例】

図面においてほぼ四角形に断截されたダンボール１の一端縁２の中央部２’より他端縁４の中央部４’に折り曲げ用の第１の罫線３を形成する（図１、図２）。この第１の罫線３の両側において、前記ダンボール１の一端縁２の中央部２’ と他端縁４の第１の罫線３の両側に配した分割点５、６をそれぞれ結んだ第２の罫線７、８を形成して第１の罫線３を境界として平面内側部３ａと４ａをそれぞれ形成する。そして罫線７と８を境界として平面部３ａと４ａと隣接する外側平面部１５と１６を形成する。次に四角形ダンボール１の前記一端縁２の中央部２’と四角形ダンボール１の両側縁９と１０のほぼ中間部９ａと１０ａとを結ぶ第３の罫線１１と１２を境界として外側に折り返した三角形の折り返し片１３と１４を折りたたみ形成し、この折り返し片１３と１４の内側面を四角形ダンボール１の裏面に接着する。次に前記第２の罫線７を境目として外側平面部１５と折り返し片１３とを四角形ダンボール１の表側に羽根形に折りたたむと共に、第２の罫線８を境界面として外側平面部１６と折り返し片１４を四角形ダンボール１の表側に羽根形に折りたたむ。次に折りたたまれた三角形の折り返し片１３と１４の裏面を、それぞれ外側平面部１５と１６の裏面に両面接着テープ１８と１９にて接着する。図中、２２と２２’は四角形ダンボール１の外側平面部１５と１６の一端部にそれぞれ設けた通気孔であって、ダンボール飛行機を安定して飛行させるのに役立たしめる。

【０００７】

【作用】

ほぼ四角形に断截されたダンボール１の一端縁２の中央部２’とダンボール１の他端縁４の中央部とを折りたたみ用第１の罫線３にてダンボールを縦方向に折れ曲がらない硬直性を与える。第１の罫線３の両側に配したダンボール１の平面部３ａと４ａを三角形の折り返し片１３と１４と共に、それぞれ互いに内側に向けて折り曲げ、更に前記折り返し片１３と１４を罫線７と８より外側に向けて折り返し、該折り返し片１３と１４の裏面をダンボール１の内側平面部３ａと４ａの表面部に両面テープ１８と１９にてそれぞれ接着してダンボール飛行機を構成する。２０と２１は平板状ゴムからなる錘りであって、前記両面テープ１８と１９により折り返し片１３と１４の裏面に接着する。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は前記したように、ダンボール材をほぼ四角形に断截したダンボールを用いて折りたたみ罫線を形成したことにより紙形は崩れることなく折れ易く組み立てが簡単にできるから、飛行機の組み立て製作が簡単迅速容易であり、児童の工作材として最適である。又、外遊びや情操教育に用いることにより創意工夫心を養成することができる。構成部材の羽根の部分に穴をあけてあるために飛行後着陸に際し、安定して着陸動作を行わせることができ、錘りを搭載したことにより飛行距離を長く保たせることができる。又、ダンボールと両面接着テープと平板ゴム等からなるため大量生産に適し、折りダンボールを使用するため、カットや付け足しが可能で児童の工作に適し、工夫次第で飛行機の飛距離を調整できる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は一端を折りたたんだ折りダンボールの裏
面図。

【図２】図２は折りダンボールの折りたたみ順序の説明
図。

【図３】図３は折りダンボールの折りたたみ順序の説明
図。

【図４】図４は折りダンボールの折りたたみ順序の説明
図。

【図５】図５は折りダンボールの他例の斜視図。

【図６】図６は小口端面より見た折りたたみダンボール
の斜視図。

【図７】図７は図４のＡ−Ａ線の拡大断面図。

【図８】図８は図４のＢ−Ｂ線の一部の拡大断面図。

【符号の説明】

１ダンボール２一端縁２’ 一端縁中央部３第１の罫線３ａ内側平面部４他端縁４’他端縁中央部４ａ内側平面部５内側分割点６内側分割点７第２の罫線８第２の罫線９側縁１０側縁１１第３の罫線１２第３の罫線１３折り返し片１４折り返し片１５水平板１６水平板１７折り返し端片１８両面接着テープ１９両面接着テープ２０錘り２１錘り２２通気孔２３通気孔２９方向舵３０方向舵

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】（ａ）一端縁２の中央部２’より他端縁
４の中央部４’に折り曲げ用第１の罫線３を形成したほ
ぼ四角形に断截されたダンボール１と、（ｂ）第１の罫
線１の両側においてダンボール１の一端縁２の中央部
２’と他端縁４の前記罫線３の両側に配設した分割点
５、６をそれぞれ結んだ第２の罫線７、８と、（ｃ）水
平板１５、１６の折り曲げ用第１の罫線３及び側片折り
曲げ用第２の罫線７、８を境界として設けた立上り片折
り曲げ用平面部３ａ、４ａと、（ｄ）立上り片折り曲げ
用第２の罫線７、８の外側にそれぞれ配設した水平板１
５、１６と、（ｅ）ダンボール１の側縁９、１０のほぼ
中間部９ａ、１０ａと一端縁の中央部２’をそれぞれ結
んだ第３の罫線１１、１２と、（ｆ）第３の罫線１１、
１２を境界として外側に向かって折り返した折り返し片
１３ａ、１４ａと、（ｇ）ダンボール１の水平板９、１
０の中間部９ａ、１０ａと一端縁２の中央部２’とを結
ぶ第４の罫線１３と１４とにて仕切られた第４の折り返
し片２３、２４と、（ｈ）該第４の罫線１３、１４の外
側に形成された第４の中間折り曲げ線２０、２１とに連
設され、該折り返し片１３、１４と反対方向に折り返さ
れた折り返し端片１７、１８と、該第４の折り曲げ線２
０、２１とにて仕切られた折り返し片２３、２４とを設
け、前記水平板１５、１６には方向舵２９、３０を設
け、（ｉ）折り返し端片１７、１８と、該折り返し端片
と対向する前記立上り折り曲げ用平面部３ａ、４ａとを
それぞれ接着した両面接着テープ１８、１９と、よりな
ることを特徴とする折りダンボール飛行機。
【請求項２】請求項１においてダンボールの水平板１
５、１６に方向舵用切窓２９、３０をそれぞれ設けた、
折りダンボール飛行機。