JP2009278199A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の画像処理ブロックを備える場合において、Live View処理による消費電力や回路規模の増大、本撮像処理の効率低下、及びフレームメモリの容量の増大を抑えることが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】センサ7、10により得られるLive View画像及び分割後の本撮像画像をそれぞれ処理する画像処理ブロック14、16を備え、画像処理ブロック14にLive View処理を集中して処理させると共に、画像処理ブロック14への本撮像画像の一部と画像処理ブロック16への残りの本撮像画像の分割比率をLive View処理の処理量に応じて算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の画像処理ブロックを用いて処理能力を向上させる撮像装置に関する。
図14は、複数の画像処理ブロックを用いた撮像装置の従来例である。
図14に示す撮像装置では、センサ501により得られる画像データが2分割され、一方の画像データが画像処理ブロック505に入力され他方の画像データが画像処理ブロック506に入力され、オーバーラップ部の画像データが画像処理ブロック505、506の間でやりとりされ、画像処理ブロック505、506においてそれぞれ並列して画像処理が行われる。そして、一方の画像処理ブロックにおいて画像処理後の各画像データが統合され、画像処理ブロック505、506において交互に圧縮処理が行われ画像処理ブロック505、506にそれぞれ接続される記録メディアに記録される。
このように、図14に示す撮像装置では、画像処理ブロック505、506において画像処理が並列に行われるので、画像処理が高速化され、連写速度を向上させることができる(例えば、特許文献1参照)。
図15は、複数の画像処理ブロックを用いた撮像装置の別の従来例である。
センサ501により得られる画像が一旦フレームメモリ512に格納され、画像処理ブロック505、506がそれぞれ1フレーム分の画像データに対して画像処理を独立に行い、それら画像処理後の各画像データを圧縮及び記録する。
このように、図15に示す撮像装置においても、画像処理ブロック505、506において画像処理が並列に行われるので、画像処理が高速化され、連写速度を向上させることができる(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−159992号公報 特開2005−159995号公報
図14に示す撮像装置において、連写中に画像データをリアルタイムにEVF(Electronic View Finder)表示する処理(以下、Live View処理という)を行うためには、画像データを記録メディア507に記録する撮影処理(以下、本撮像処理という)とLive View処理を共に行う必要がある。Live View処理は、撮影者が露出やホワイトバランス(WB)等を確認する際に利用されたり、画角調整や被写体の追従を行うのにも利用されるため、Live View処理の表示遅延を最低限に抑える必要がある。例えば、画像処理ブロック505、506の他に、Live View処理用の画像処理ブロックを備える場合は、Live View処理の動作遅延を最低限に抑えることが可能であるが、画像処理ブロックが増える分回路規模が増大してしまう。
また、連写の合間にLive View処理を行う場合、本撮像処理よりも優先してLive View処理を行う必要がある。すなわち、本撮像処理を中断してLive View処理を行う必要がある。そのため、画像処理ブロック505、506がLive View処理を分担する場合において、画像処理ブロック505、506で、それぞれ、本撮像処理の中断が発生する。本撮像処理が中断すると、そのオーバーヘッドの為に本撮像処理の効率が低下してしまう。また、画像処理ブロック505、506がLive View処理を分担する場合は、本撮像処理により生成される記録用画像データの他に、Live View処理により生成される表示用画像データも1つに統合する必要があり、表示用画像データの転送処理が必要になる。そのため、そのデータ転送分消費電力が増大すると共に、画像処理ブロック505、506のIO端子が増加し回路規模が増大してしまう。
また、画像処理ブロック505、506がLive View処理を分担する場合は、表示部に接続される画像処理ブロックが自身で生成した表示用画像データともう1つの画像処理ブロックから転送される表示用画像データとをフレームメモリにおいて統合した後、その統合した画像を表示部に表示させる必要がある。そのため、フレームメモリには、本撮像処理やLive View処理のために多くのアクセス要求が発生する。そして、上述したように、Live View処理は優先されるため、本撮像処理に必要なアクセス要求の停滞が起こりやすくなり、本撮像処理の効率が低下してしまう。
このように、図14に示す撮像装置においてLive View処理を考慮すると、消費電力や回路規模の増大又は本撮像処理の効率低下という問題が発生してしまう。
また、図15に示す撮像装置において、画像処理ブロック505でLive View処理を行いながら、その合間に本撮像処理を行い、画像処理ブロック506で常に本撮像処理を行う場合を想定する。
図16は、図15に示す撮像装置にLive View処理用のセンサ515を備えたものを示す図である。
レンズ511からの光は、ハーフミラー513により本撮像処理用のセンサ501側とLive View処理用のセンサ515側とに分割され、センサ515にはミラー514を介して被写体像が結像される。
センサ501に結像された画像は、センサ501において低フレームレートで、かつ、高解像度の電気信号に変換され、CDS/ADC503においてデジタル値に変換される。このデジタル値に変換された信号は、フレームメモリ512に一旦格納され、後段の画像処理ブロック505、506で画像処理され記録メディアに記録される。
センサ515に結像された画像は、センサ515において高フレームレートで、かつ、低解像度の電気信号に変換され、CDS/ADC516においてデジタル値に変換される。このデジタル値に変換された信号は、フレームメモリ512に一旦格納され、後段の画像処理ブロック505で画像処理が行われた後、フレームメモリ512に戻され、画像処理ブロック505内部の表示I/F部を介して表示部517に表示される。画像処理ブロック505はセンサ515からの表示用画像データを優先的に処理する。
図17は、センサ501から記録用画像データがK、L、M、N・・・の順に出力される際の撮像装置の動作のタイミングチャートを示す図である。
本撮像処理は、画像データよりホワイトバランス、ゲイン、又は階調補正等の補正量を決定するために、全ての画像データが入力され評価された後で開始するものとする。
センサ501からの画像データLの出力終了時、画像処理ブロック505がLive View処理のみを行っており、画像処理ブロック506が画像データKを処理している。そのため、画像処理ブロック505はLive View処理の合間に画像データLの処理を行う。このように、Live View処理の合間に本撮像画像の処理を行うため、画像データLの処理終了に時間がかかる。画像処理ブロック506において画像データKの処理が終了したとき、画像データLは画像処理ブロック505において処理中であり、画像データMはまだ入力が完了しておらず、処理を開始できない。そのため、画像データMの入力が完了するまで、待ち状態となり、入力完了後に処理が開始される。
次に、画像データNの入力が完了したとき、画像処理ブロック505、506が共に画像処理中である。これは、画像処理ブロック505がLive View処理のために、画像データLの処理に時間がかかっていることと、主に画像処理ブロック506だけで目標のフレームレートの本撮像処理を行うことができないためである。
そこで、画像処理ブロック506が画像データMの処理終了後、直ぐに画像データの処理を開始する。画像処理ブロック505が画像データLの処理を終えたときには、まだ画像データOの入力が完了していないため、画像処理ブロック505はLive View処理をしながら、画像データOの入力完了まで待って、処理を開始する。
このように、図14に示す撮像装置においてLive View処理を考慮すると、画像処理ブロック506の負荷状況にムラが生じてしまう。図15に示すフレームメモリの段のように、フレームメモリ512に格納される記録用画像データは、画像データOの入力開始時、画像データLが画像処理ブロック505で処理中、画像データMが画像処理ブロック506で処理中、画像データNが未処理で処理待ち、画像データOが入力中というように、4フレームの画像を格納する必要がある。このフレームメモリ512には、表示用画像データや記録用画像データ等も格納されるため、記録用画像データの解像度が大きい場合、4フレーム分の領域を確保するために、大きな記憶容量が必要になる。
そこで、本発明では、複数の画像処理ブロックを備える場合において、Live View処理による消費電力や回路規模の増大、本撮像処理の効率低下、及びフレームメモリの記憶容量の増大を抑えることが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明では、以下のような構成を採用した。
すなわち、本発明の撮像装置は、撮像素子と、前記撮像素子により得られる画像データのうち表示用画像データ及び記録用画像データの全部又は一部に対して画像処理を行う第1の画像処理手段と、前記第1の画像処理手段において前記記録用画像データの一部に対して画像処理が行われる場合、前記画像データのうち残りの記録用画像データに対して画像処理を行う第2の画像処理手段と、1フレーム分の前記表示用画像データに対して画像処理を行うためにかかる処理量に応じて、前記記録用画像データの一部と前記残りの記録用画像データとの分割比率を算出する算出手段とを備え、前記第2の画像処理手段は、前記第1の画像処理手段から送られてくる画像処理後の前記記録用画像データの一部と画像処理後の前記残りの記録用画像データとを統合して1フレーム分の前記記録用画像データを生成する。
また、上記撮像装置は、前記分割比率に基づいて、前記記録用画像データを各画像処理手段での画像処理に必要な前記記録用画像データを分配する分配手段を備えるように構成してもよい。
また、前記第2の画像処理手段は、前記分割比率に基づいて、前記第1の画像処理手段での処理に必要な記録用画像データを前記第1の画像処理手段に分配するように構成してもよい。
また、前記撮像素子は、前記表示用画像データを得る第1の撮像素子と、前記記録用画像データを得る第2の撮像素子とから構成してもよい。
また、前記算出手段は、1フレーム分の前記表示用画像データを生成するためにかかる処理量としての((前記1フレーム分の前記表示用画像データを生成するためにかかる処理量)×(前記表示用画像データのフレームレート))と、1フレーム分の前記記録用画像データを生成するためにかかる処理量としての((1フレーム分の前記記録用画像データを生成するためにかかる処理量)×(前記記録用画像データのフレームレート))とに基づいて、前記分割比率を算出するように構成してもよい。
また、上記撮像装置は、記録手段と、前記記録手段と、前記第1の画像処理手段又は前記第2の画像処理手段とを接続する接続手段とを備え、前記接続手段は、前記第1の画像処理手段において前記記録用画像データの一部に対して画像処理が行われると共に前記第2の画像処理手段において前記残りの記録用画像データに対して画像処理が行われる場合、前記記録手段と前記第2の画像処理手段とを接続し、前記第1の画像処理手段において前記記録用画像データの全部に対して画像処理が行われる場合、前記記録手段と前記第1の画像処理手段とを接続するように構成してもよい。
また、前記算出手段は、前記記録用画像データの圧縮処理が所望のサイズに収まらず、その記録用画像データに対して再度圧縮処理が行われる場合、次に得られる前記記録用画像データに対する前記分割比率を1:1にするように構成してもよい。
本発明によれば、複数の画像処理ブロックを備える撮像装置において、ある画像処理ブロックにLive View処理を集中させることができるので、Live View処理による消費電力や回路規模の増大、本撮像処理の効率低下を抑えることができる。また、Live View処理の処理量に応じて、本撮像処理の分担比率を変えているので、フレームメモリの記憶容量を抑えることができる。
本発明の実施形態の撮像装置の特徴とする点は、撮像素子により得られる画像データの分割後の各画像データをそれぞれ処理する複数の画像処理ブロックを備え、ある画像処理ブロックにLive View処理を集中させると共に、Live View処理を行っている画像処理ブロックへの本撮像画像の一部と他の画像処理ブロックへの残りの本撮像画像の分割比率をLive View処理の処理量に応じて算出している点である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態の撮像装置について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の撮像装置のブロック構成図である。なお、ストロボ制御処理や音声処理等本発明に関係が無いブロックの図示は省略している。
図1に示す撮像装置は、例えば、デジタルカメラであって、CPU1と、レンズ駆動部2と、レンズ部3と、ハーフミラー4と、ミラー5と、TG6、9と、センサ7、10と、CDS/ADC8、11と、分配部12と、分割設定部13と、画像処理ブロック14、16と、フレームメモリ15、17と、表示部18と、セレクタ19と、記録メディア20と、スイッチ類21と、バッテリー22とを備えて構成されている。なお、フレームメモリ15、17は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SDRAM(Synchronous DRAM)、又はDDRSDRAM(Double Data Rate SDRAM)等により構成されているものとする。
CPU1は、撮像装置全体の制御を行うものであって、撮影者によるスイッチ類21の操作により撮影モード(単写モードや連写モード等)の変更を行ったり、バッテリー22の状態により撮影の制御を行う。
レンズ駆動部2は、CPU1からの指示により、レンズ部3のフォーカス、絞り、又はズーム等を駆動制御する。
レンズ部3は、レンズ駆動部2の駆動制御又はマニュアルの場合は撮影者の手動操作により、センサ7、10に被写体像を結像したり、輝度や画角(ズーム)の調整を行う。
ハーフミラー4は、レンズ部3からの光の一部を本撮像処理用のセンサ7に、残りをLive View処理用のセンサ10に分割する。
ミラー5は、ハーフミラー4から分割された被写体像をセンサ10に導く。
TG6、9は、それぞれ、CPU1からの制御及び表示部18のタイミングに合わせて、センサ7、10のそれぞれの撮像タイミング、露光時間、又は電気信号の出力タイミングを制御する。
センサ7、10は、例えば、CCD(Charged Coupled Device)イメージセンサーやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサー等の撮像素子であって、それぞれ、レンズ部3により結像される被写体像の輝度に応じた電気信号を出力する。
CDS/ADC8は、センサ7から出力される電気信号をデジタル値に変換して画像データ(Live View画像:表示用画像データ)を分配部12に出力する。
CDS/ADC11は、センサ10から出力される電気信号をデジタル値に変換して画像データ(本撮像画像:記録用画像データ)を分配部12に出力する。
分配部12は、CDS/ADC11から出力されるLive View画像を画像処理ブロック14に送ると共に、分割設定部13の制御に基づいて、CDS/ADC8から出力される本撮像画像を分割し本撮像画像の一部を画像処理ブロック14に送り、残り及び、処理に必要なオーバーラップ部を含んだ本撮像画像を画像処理ブロック16に送る。
画像処理ブロック14は、分配部12から送られたLive View画像及び分配部12により分割された本撮像画像の一部を一旦フレームメモリ15に格納し、分配部12の評価演算結果によりCPU1で設定される調整値に基づいて、フレームメモリ15に格納したLive View画像に対してLive View処理を行うと共に、本撮像画像の一部に対して本撮像処理を行う。このとき、Live View処理が優先的に行われる。このとき、Live View処理として、例えば、カラー化画像処理が行われる。また、本撮像処理として、例えば、カラー化画像処理や圧縮処理が行われる。また、画像処理ブロック14において圧縮された本撮像画像の一部は、画像処理ブロック16において圧縮された残りの本撮像画像と統合されて記録メディア20に記録される。
画像処理ブロック16は、分配部12により分割された残りの本撮像画像及び、処理に必要なオーバーラップ部の本撮像画像を一旦フレームメモリ17に格納し、分配部12の評価演算結果によりCPU1で設定される調整値に基づいて、フレームメモリ17に格納した本撮像画像に対して本撮像処理を行い、画像処理ブロック14で圧縮された本撮像画像の一部と統合して記録メディア20に記録する。
表示部18は、画像処理ブロック14から出力されるLive View画像を表示する。なお、表示部18は、画像処理ブロック14から出力されるLive View画像を映像信号として出力し、外部の表示装置にその映像信号を表示させるものとしてもよい。
セレクタ19は、画像処理ブロック14又は画像処理ブロック16と、記録メディア20とを接続するものであり、CPU1の制御に基づいて記録メディア20の接続先を切り替える。本撮像画像の再生時、セレクタ19は、画像処理ブロック14に記録メディア20を接続し、画像処理ブロック14は、記録メディア20から本撮像画像を読み込み、その読み込んだ本撮像画像が圧縮されていれば、伸長して表示部18に出力する。
分割設定部13は、CPU1から出力される撮影モード及びLive View処理の処理量に応じて、本撮像画像の分割比率を設定する。
図2は、分配部12のブロック構成図である。
図2に示す分配部12は、プリプロセス部101、106と、画素位置検出部102、107と、評価部103、108と、Buffer104、109、111と、比較部110、112と、制御部113と、セレクタ105とを備えて構成されている。
画素位置検出部102は、CDS/ADC11から出力される同期信号に基づいて、CDS/ADC11から出力されるLive View画像の画素位置を検出する。
プリプロセス部101は、画素位置検出部102で検出される画素位置に基づいて、固定パターンノイズ除去、画素欠陥補正、及びシェーディング補正等を行う。
評価部103は、AF(Auto Focus)用、AE(Automatic Exposure)用、又はAWB(Auto White Balance)用に、プリプロセス部101から出力されるLive View画像を複数に分割し、それら分割した各Live View画像に対してそれぞれ評価演算を行う。CPU1は、評価部103の評価演算結果に基づいて、レンズ部3の駆動制御やカラー化画像処理の設定値の更新を行う。
同様に、画素位置検出部107は、CDS/ADC8から出力される同期信号に基づいて、CDS/ADC8から出力される本撮像画像の画素位置を検出する。
プリプロセス部106は、画素位置検出部107で検出される画素位置に基づいて、固定パターンノイズ除去、画素欠陥補正、及びシェーディング補正等を行う。
評価部108は、AF用、AE用、又はAWB用に、プリプロセス部106から出力される本撮像画像を複数に分割し、それら分割した各本撮像画像に対してそれぞれ評価演算を行う。CPU1は、評価部108の評価演算結果に基づいて、レンズ部3の駆動制御やカラー化画像処理の設定値の変更新を行う。
なお、AF情報としては、通常、Live View処理の更新レートが高いので応答性向上のためにLive View画像が使われるが、高精度AF処理モードが設定される場合、評価部108の評価演算結果が使われるものとする。
また、CPU1は、評価部103、108のそれぞれの評価演算結果に基づいて、レンズ部3の駆動制御、センサ7、10のそれぞれのシャッタ速度、ゲインの制御、又は画像処理ブロック14、16のWBや画質調整制御を行う。
Buffer104は、プリプロセス部101から出力されるLive View画像が画素単位で書き込まれる。
Buffer109、111は、プリプロセス部106から出力される本撮像画像が画素単位で書き込まれる。
Buffer104、109は、それぞれ、所定数以上の画素(例えば、4画素)が溜まると、制御部113に画素の出力準備ができたことを知らせるEn信号を出力する。なお、各プリプロセスの出力には画素データの他に同期信号が含まれているとする。
制御部113は、このEn信号を検出し、En信号を出力している方のBufferに対してRE信号を出力し、画素をセレクタ105に高速に出力させる。なお、もし同時にEn信号が出力されている場合は、予めどちらかを優先して出力するものとする。本実施例では、本撮像画像を出力するBuffer109にRE信号を出力するものとする。また、制御部113は、セレクタ105を制御してRE信号を出力しているBufferの画素を選択してその画素を画像処理ブロック14に出力する。また、制御部113は、選択した画素(Data)がLive View画像か本撮像画像かを示すフラグ(Flg)と、選択した画素が有効であることを示すEn信号を画像処理ブロック14に出力する。
なお、Buffer104、109から画素を読み出す速度は、センサ7からの入力速度と、センサ10からの入力速度の和以上の速度とすることで、Buffer104、109がオーバーフローせずに画素を出力することができる。
また、それぞれのバッファサイズを1H分持てば、ブランキング期間もデータ出力に割り当てられるので、出力速度を下げることができる。
また、Buffer111もBuffer104、109と同様に制御部113を設けてもよいが、特に出力を切り替える必要が無いので、Buffer111内に画素が有れば出力し、画素が無ければEn信号をDisableにすることで、画像処理ブロック16で正しく画像データを取り込むことができる。
また、Buffer109に書き込まれた画素に本撮像処理用の画素を示すフラグが付加されて画像処理ブロック14に出力される。
図3はセンサ7、10のそれぞれのデータ出力タイミングと、Buffer104、109、及び111のそれぞれの書き込みタイミング(WE)及び読み出しタイミング(OUT)との一例を水平方向(H)の周期のスケールで示す図である。
図3に示すように、センサ7から出力されるデータがBuffer104に書き込まれ、センサ10から出力されるデータの水平方向の画素の前の部分がBuffer109に、オーバーラップ部を含んだ水平方向の画素の後ろ部分がBuffer111に書き込まれる。
図4は、Live View画像の入力中に、本撮像処理を開始した時のタイミングをクロックのスケールで示す図である。
図4に示す例は、解像度が高い本撮像画像が高速なデータレートで入力され、解像度が低いLive View画像が低速なデータレートで入力されている場合を示し、Live View処理におけるBuffer読み出しクロックが本撮像処理のデータレートの2倍としている。
Buffer104にはLive View画像が書き込まれ、4画素書き終わった時点でEn信号をハイレベルにして、制御部113は、このEn信号を見てBuffer104へのRE信号をハイレベルにして4画素を読み出す。Buffer104は読み出しが開始されると、記憶している画素数が4画素未満となるため、En信号をローレベルにして、内部に記憶している画素が4画素以上となると再びEn信号をハイレベルにする。同様に、Buffer109に4画素書き込まれると、En信号をハイレベルにして、制御部113は、Buffer109より4画素を読み出す。Buffer104、109のそれぞれのEn信号がハイレベルの場合は、Buffer109を先に読み出し、その間Buffer104の読み出しを停止する。制御部113はセレクタ105を制御して、画素を出力している方のBufferを選択して出力させ、同時に、選択信号Flgを出力する。データが有効である期間、En信号が出力される。この例ではLive View画像の画素レートの方が、本撮像画像の画素レートよりも遅いとしたが、Live View画像の画素レートの方が速くても良く、出力の画素レートはLive View画像と本撮像画像の画素レートの和よりも速くすれば良い。
図5は、画像処理ブロック14のブロック構成図である。なお、画像処理ブロック16のブロック構成図は、図5に示す画像処理ブロック14と同じであるため省略する。また、画像処理ブロック14、16は、それぞれ、図5に示す機能の内少なくともチップ間I/F123と、外部I/F125と、フレームメモリ制御部126と、表示I/F127と、3板化部128と、リサイズ部129と、圧縮・伸張部130と、記録メディアI/F131と、バス132とを備えていれば良く、他の機能のブロックをさらに備えていてもよい。
図5に示す画像処理ブロック14は、プリプロセス部121と、評価部122と、チップ間I/F123と、CPU124と、外部I/F125と、フレームメモリ制御部126と、表示I/F127と、3板化部128と、リサイズ部129と、圧縮・伸張部130と、記録メディアI/F131と、バス132、133とを備えて構成されている。なお、画像処理ブロック14は、低価格デジタルカメラ向けに、一通りの機能を有しているものとする。
プリプロセス部121は、分配部12のプリプロセス部101、106と同じ機能を有している。なお、分配部12の画素位置検出部102、107と同じ機能も、プリプロセス部121に含まれているものとする。
評価部122は、分配部12の評価部103、108と同様に、プリプロセス部121から出力される画像に対して評価演算を行う。
なお、本実施形態では、プリプロセス部121及び評価部122のそれぞれの処理は分配部12で既に終了しているため、画像処理ブロック14に入力された画像は、プリプロセス部121及び評価部122をバイパスし、フレームメモリ制御部126を介して一旦フレームメモリ15に格納される。そして、フレームメモリ15に格納された画像は、CPU124で設定される設定値に基づいて3板化部128においてカラー化画像処理が行われ輪郭強調や色補正等の高画質化が行われる。また、カラー化画像処理が行われた画像は、必要に応じてリサイズ部129において表示用又は記録用に画像サイズの変更が行われる。Live View画像は、一旦フレームメモリ15に格納された後、表示I/F127を介して表示部18に出力される。本撮像画像の一部は、圧縮・伸張部130において所望のデータ量に圧縮される。圧縮された本撮像画像の一部は、チップ間I/F123を介して画像処理ブロック16に出力される。画像処理ブロック16では、圧縮・伸張部130で圧縮した残りの本撮像画像と、画像処理ブロック14から出力される本撮像画像の一部とを統合した後、記録メディアI/F131を介して記録メディア20に記録する。例えば、JPEG圧縮により圧縮された本撮像画像を統合する場合、リスタートマーカーが適切に挿入されれば、リスタートマーカー単位で、統合することができるので、リスタートマーカー番号を書き換えてマージするだけで統合することができる。
なお、画像処理ブロック14に記録メディアI/F131を介して別の記録メディアを接続してもよい。このように構成することにより、画像処理ブロック14において本撮像画像を統合してその別の記録メディアに記録することができる。
記録メディア20に記録された本撮像画像の再生時では、記録メディアI/F131を介して記録メディア20から本撮像画像が読み込まれ、圧縮・伸張部130において本撮像画像が伸張された後、リサイズ部129において表示系に合わせて画像サイズが調整又は画像の一部が拡大され表示I/F127を介して表示部18に出力される。
チップ間I/F123は、本撮像画像を画像処理ブロック14、16間でやりとりするためのI/Fである。
外部I/F125は、CPU1により動作が制御され、撮像装置と周辺回路や外部機器とで通信を行うためのI/Fである。
図6は、分割設定部13の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、撮影者によりスイッチ類21におけるシャッタが押され、分割設定部13の動作が開始される(S201)。
次に、分割設定部13は、CPU1から出力される撮像装置の動作モードが、連写モードか否かを判定する(S202)。
連写モードでないと判定すると(S202がNo)、すなわち、単写モード(一枚撮影)であると判定すると、分割設定部13は、分割比率を予め定めたデフォルト値に設定する(S203)。例えば、低消費電力が重視された撮像装置の場合において単写モードであると判定され、Live View画像及び本撮像画像に対する処理を全て画像処理ブロック14で行うようにデフォルト値が設定されると、画像処理ブロック16の電源を落とすことができ消費電力を低減することができると共に、画像処理ブロック14、16間の通信も不要となり消費電力がさらに低減できる。単写モードの場合、撮影者がシャッタ操作をするため、撮影間隔は比較的長く、画像処理ブロック14のみで処理しても余り問題にならない。また、再撮影可能となる時間を短縮したい場合は、デフォルト値を最速の連写時の分割比率と同じにすればよい。
次に、分割設定部13は、センサ7、10のそれぞれの動作状況を確認して、撮像を開始できる状態になるのを待つ(S210)。モードによっては、各部に対し次の撮像を直ぐに開始できる様に、各部に処理を中断させる様にしても良い。
次に、分割設定部13は、撮像が開始できる状態になると、撮像を開始させる(S211)。
次に、分割設定部13は、連写モードで且つスイッチ類21におけるシャッタがまだ押されている場合(S212がYes)、S202に戻り、その他の場合、動作を終了する(S213)。再度の撮影開始はシャッタの押下であり、一旦シャッタが離されないと次の撮影は開始されない。
一方、S202において連写モードであると判定すると(S202がYes)、分割設定部13は、画像処理した画像の符号量が全て所望な値に収まっているか否かを判定する(S204)。
符号量制御が所望の値以下にならなかった画像が有る場合(S204がYes)、分割設定部13は、符号量制御を失敗した画像が均等分されたものか否かを判定する(S205)。
画像処理中の画像の符号量が所定な値に収まっていない場合は画像に対して再度画像処理を行う。このとき、カラー化画像処理及び圧縮処理前の画像に対して再度画像処理が行われる。これにより、カラー化画像処理後で、かつ、圧縮処理前の画像を記憶するための記憶領域をフレームメモリ15、17に確保する必要がなくなりフレームメモリ15、17の記憶容量を増大させないようにすることができる。また、その非圧縮画像をアクセスする必要がないためメモリバスが圧迫されない。
符号量制御を失敗した画像が均等分されたものでないと判定すると(S205がNo)、分割設定部13は、符号量制御を失敗した画像が均等分されるように分割比率を1:1に設定し(S206)該当する記録を処理済みとし、S210に進む。
一方、S204において画像処理した画像の符号量が全て所望な量に収まっていると判定すると(S204がNo)、又は、S205において符号量制御を失敗した画像が均等分されたものであると判定すると(S205がYes)、分割設定部13は、Live View処理における処理時間VL(サイクル)及びフレームレートRL(fps)と、本撮像処理における処理時間VM(サイクル)及びフレームレートRM(fps)とを、予め撮影者等により設定される撮影モードから参照する(S207)。
次に、分割設定部13は、Live View処理用処理時間VL、フレームレートRL、本撮像処理用処理時間VM、及びフレームレートRMに基づいて、本撮像画像の分割比率を算出する(S208)。
Live View処理と本撮像処理の総処理量(負荷)は、(VL×RL+VM×RM)(サイクル)になる。この負荷を等分に分割すれば、画像処理ブロック14、16のそれぞれの処理量は、(VL×RL+VM×RM)/2(サイクル)になる。画像処理ブロック14はLive View処理を行うため、画像処理ブロック14における本撮像処理の処理量は、(VL×RL+VM×RM)/2−VL×RL=(−(VL×RL)+VM×RM)/2になる。これにより、画像処理ブロック16における本撮像処理の処理量は、VM×RM−(−(VL×RL)+VM×RM)/2=(VL×RL+VM×RM)/2になる。従って、画像処理ブロック14における本撮像処理の一部の処理量(α):画像処理ブロック16における残りの本撮像処理の処理量(β)=(−(VL×RL)+VM×RM):(VL×RL+VM×RM)になる。
また、本撮像処理中にLive View処理が割り込む際に生じるロス時間EL(サイクル)を考慮すると、Live View処理と本撮像処理の総処理量は、((VL+EL)×RL+VM×RM)(サイクル)になる。そのため、画像処理ブロック14、16のそれぞれの処理量は、((VL+EL)×RL+VM×RM)/2(サイクル)になる。画像処理ブロック14はLive View処理を行うため、画像処理ブロック14における本撮像処理の処理量は、((VL+EL)×RL+VM×RM)/2−(VL+EL)×RL=(−((VL+EL)×RL)+VM×RM)/2になる。これにより、画像処理ブロック16における本撮像処理の処理量は、VM×RM−(−((VL+EL)×RL)+VM×RM)/2=((VL+EL)×RL+VM×RM)/2になる。従って、画像処理ブロック14における本撮像処理の一部の処理量(α):画像処理ブロック16における残りの本撮像処理の処理量(β)=(−((VL+EL)×RL)+VM×RM):((VL+EL)×RL+VM×RM)になる。
なお、上記分割比率が割り切れない場合は、近い値に丸めるか、又は、画像処理ブロック14、16のそれぞれの本撮像処理の終了タイミングを比較して遅く終わった方の画像処理ブロックの負荷が軽くなるような値に丸める。
そして、分割設定部13は、算出した本撮像画像の分割比率を設定し(S209)、S210に進む。
このように、本撮像処理の度に、分割比率を動的に変化させることにより、途中で撮影者による設定変更、表示機器の切り替え、又はバッテリー22の残量低下等により、Live View画像の解像度に基づく処理時間やフレームレート又は本撮像画像の解像度に基づく処理時間やフレームレートが変化しても、画像処理ブロック14、16のそれぞれの処理量を均一化することができるので、本撮像処理の効率を向上させることができる。
図7は、第1実施形態の撮像装置の各ブロックにおけるそれぞれの動作のタイミングチャートを示す図である。
第1実施形態の撮像装置では、明るさ調整やホワイトバランス等の画質調整係数を求めるために、一旦全画像をフレームメモリ15、17に格納する、画像を格納する間に、評価部103、108により評価が行われ、画質調整係数が決定される。そのため、画像処理ブロック14、16は、図7の矢印に示すように、一旦全画像をフレームメモリ15、17に格納した後でその画像に対して処理を開始することになる。
画像処理ブロック14では、Live View画像に対する処理と、そのLive View処理の合間に本撮像画像の一部に対する処理を行い、画像処理ブロック16では、残りの本撮像画像に対する処理を行う。画像処理ブロック14で処理される本撮像画像の一部及び画像処理ブロック16で処理される残りの本撮像画像はそれぞれ圧縮処理される。画像処理ブロック14で圧縮処理された本撮像画像の一部は、チップ間I/F123を介して画像処理ブロック16に送られ、画像処理ブロック16で圧縮処理された残りの本撮像画像と統合されて記録メディア20に記録される。
画像処理ブロック14から画像処理ブロック16に送られた本撮像画像は、圧縮されているので、チップ間通信の帯域を低く抑えることができる。
また、画像処理ブロック14、16のそれぞれの処理量は、Live View処理による処理量を含めてほぼ均等にしているため、処理が行われていない余裕時間がほぼ等しく画像処理ブロック14、16に発生する。
また、本撮像画像の統合方法は、例えば、本撮像画像の圧縮方式がJPEG圧縮方式である場合、本撮像画像にリスタートマーカーを適切な間隔で挿入すれば、リスタートマーカーまでの単位でデータを並び替えることができ圧縮処理後の本撮像画像の統合ができる。なお、統合時のリスタートマーカーの並びが正しくなるように、予め圧縮処理時にリスタートマーカーの順番を飛ばして挿入してもよいし、統合時に書き換えてもよい。
図8は、圧縮処理時にサイズエラーとなり、再度画像処理を行った際の第1実施形態の撮像装置の各ブロックにおけるそれぞれの動作のタイミングチャートを示す図である。すなわち、図6のS204がYesと判定された場合の撮像装置の動作を示している。
例えば、画像処理ブロック16は、本撮像画像Kに対する圧縮処理において符号量が所望な値に収まっておらず、本撮像画像Kに対する画像処理を再度行っている。本撮像画像Kに対する画像処理を一旦完了させ、所望な値との差を検出してから、その差に基づいて圧縮処理の係数を調整して再度画像処理を行う。
そのため、このタイミングチャートでは、画像処理ブロック16での画像処理が完了した後に、本撮像画像Kに対する画像処理を再度行っている。このとき、本撮像画像Lに対する分割比率は不均等分割比率で取り込んでしまっているため、その次の本撮像画像Mの取り込みタイミングにおいて本撮像画像Mが等分割になるように分割比率が変えられている。本撮像画像Kの再処理が成功で終わると、直ぐに既にフレームメモリ17に格納されている本撮像画像Lに対する画像処理が行われる。
この本撮像画像Lは、通常の分割比率(図6のS208で算出される分割比率)で分割格納されているので、画像処理ブロック14、16のそれぞれの処理量は、Live View処理を含めてほぼ等しい。そのため、画像処理ブロック14、16のそれぞれの処理量は変わらない。但し、再度画像処理が発生し、画像処理ブロック14において余裕時間分先に画像処理を開始しているため、Live View処理の分速く終了している。そのため、画像処理ブロック14は先に本撮像画像Mの処理準備が出来た時点で、処理を開始する。もしも、本撮像画像Lが目標のサイズに収まらなかった場合は、本撮像画像Mの処理後に再処理を行う。
図9は、均等分割した本撮像画像Mの圧縮処理が失敗した場合の第1実施形態の撮像装置の各ブロックにおけるそれぞれの動作のタイミングチャートを示す図である。すなわち、図6のS205がYesと判定された場合の撮像装置の動作を示している。
失敗検出時、本撮像画像Nの準備ができているため、本撮像画像Nの画像処理を行い、その後で本撮像画像Mの画像処理を行っている。このとき、新たに追加される本撮像画像Mは、均等分割されているため、画像処理ブロック14、16のそれぞれの処理量も均等に増えている。そのため、新たに入力される本撮像画像Oや本撮像画像Pは、通常の分割比率で分割すればよい。
第1実施形態の撮像装置では、Live View処理を画像処理ブロック14のみで実行させているので、画像処理ブロック間のLive View画像転送が不要になり、消費電力を削減することができる。また、連写中、画像処理ブロック14においてLive View処理と本撮像処理を行っているので、Live View処理を専用に行う画像処理ブロックを備える撮像装置に比べて回路規模の増大を抑えることができる。また、画像処理ブロック14、16のそれぞれの処理量を常時均等にさせることができるので、本撮像処理の効率低下を抑えることができ画像処理ブロック14、16のそれぞれの要求性能をより低く抑えることができる。すなわち、低価格及び低消費電力の画像処理ブロック14、16を構成することができる。また、フレームメモリ15、17にそれぞれ格納される画像は1フレーム分であるため、フレームメモリ15、17のそれぞれの容量の増大を抑えることができる。
なお、第1実施形態の撮像装置では、画像処理ブロック14、16とは別にCPU1を備えているが、画像処理ブロック14又は画像処理ブロック16に内蔵されているCPU124を利用してもよい。
本実施例では、原理を説明する為、等分割した画像の符号量制御の失敗も検出する様にしているが、分割設定部は均等分割画像の符号量制御の正否では分割処理は変わらないので、不均等分割した画像の符号量制御の正否のみ考慮すれば良く、図6のS204は、不均等分割画像での俯仰量制御失敗をチェックし、S205はバイパスしても良い。
図10は、画像処理ブロック14、16にそれぞれ画像分割機能を備えた場合で、かつ、分割比率を画像処理ブロック16に内蔵されているCPU124で算出する場合の第1実施形態の撮像装置のブロック構成図である。なお、チップ間I/F123により本撮像画像の一部の転送を行うものとする。CPU124は、第1実施形態の撮像装置の分割設定部13と同様に、処理時間VL、フレームレートRL、処理時間VM、及びフレームレートRMに基づいて、本撮像画像の分割比率を算出するものとする。
まず、センサ10からのLive View画像を画像処理ブロック14が受け、センサ7からの本撮像画像を画像処理ブロック16が受ける。
次に、画像処理ブロック16に内蔵されるCPU124は、本撮像画像の分割比率を算出し、その算出した分割比率により本撮像画像を分割し、その分割した本撮像画像の一部を画像処理ブロック14に送る。
そして、画像処理ブロック14は、Live View画像を、画像処理ブロック14のプリプロセス部121において画像処理した後、評価部122において評価し、画像処理する。本撮像画像は、画像処理ブロック16のプリプロセス部121で処理された画像の内、画像処理ブロック14に割り当てられた部分と、画像処理ブロック16内の評価部122での評価値を受け取り、画像処理と圧縮処理を行い、画像処理ブロック16に送る。また、画像処理ブロック16は、プリプロセス部121で処理し、評価部122で評価した後、算出した分割比率に応じて画像の一部を画像処理ブロック14に送り、残りの本撮像画像を処理圧縮し、画像処理ブロック14から送られてきた本撮像画像の一部と統合する。
これにより、分割設定部13やCPU1を備える必要がなくなるので、低価格及び低消費電力の撮像装置を構成することができる。
図11は、本発明の第2実施形態の撮像装置のブロック構成図である。なお、図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付している。
図11に示す第2実施形態の撮像装置では、センサ31を1つだけ備え、センサ31からLive View画像と本撮像画像とを得る。
CPU34は、TG32に撮影モードを指示し、Live View処理時の解像度やフレームレート、本撮像処理の動作タイミング等を指示する。
TG32は、CPU34からの指示及び表示部18からの同期信号に合わせて、センサ31を駆動する。センサ31からの電気信号は、CDS/ADC33においてデジタル値に変換され、画像処理ブロック14、16にそれぞれ入力される。
画像処理ブロック14は、Live View画像と、CPU34により算出された分割比率により分割された本撮像画像の一部とを取り込むと、プリプロセス部121においてLive View画像及び本撮像画像の一部に対して所定の画像処理を行うと共に、評価部122においてLive View画像に対してAE、AF、AWB等を行うための評価値を算出する。同様に、画像処理ブロック16は、プリプロセス部121において残りの本撮像画像に対して所定の画像処理を行うと共に、その結果に基づいて評価部122においてAE、AF、AWB等を行うための評価値を算出する。以降の動作は、第1実施形態の撮像装置と同様である。
図12は、第2実施形態の撮像装置の各ブロックにおける連写中の動作のタイミングチャートを示す図である。
センサ31は、本撮像画像(L〜O)の撮像の合間に、Live View画像(a〜i)の撮像を行う。Live View画像は、画像処理ブロック14において全て画像処理し、表示部18に表示される。本撮像処理期間では、Live View画像の撮像ができないため、Live View画像の更新ができない。図12の灰色の部分は、Live View画像の更新ができないことを示している。そのため、この期間は表示部18に黒を表示する。勿論直前のLive View画像をフリーズして表示させてもよく、撮影者の好みに合わせて変更できるものとする。また、被写体の動きが比較的小さい場合は、フリーズさせて表示し、被写体の動きがある程度大きい場合は、黒を表示させた方が撮影者の違和感を少なくすることができる。
再生時は、画像処理ブロック16を停止し、画像処理ブロック14がセレクタ19を介して記録メディア20から画像を読み込み、伸長処理を行った後、表示部18に表示させる。
CPU34は、第1実施形態の撮像装置の分割設定部13と同様に、処理時間VL、フレームレートRL、処理時間VM、及びフレームレートRMに基づいて、本撮像画像の分割比率を算出する。
画像処理ブロック14は、Live View処理の合間に、CPU34により算出された分割比率により分割された本撮像画像の一部に対して画像処理を行い、圧縮した本撮像画像の一部を、チップ間I/F123を介して、画像処理ブロック16に送る。そして、画像処理ブロック16に送られた本撮像画像の一部は、画像処理ブロック16において圧縮処理された残りの本撮像画像と統合され記録メディア20に記録される。
図13は、第2実施形態の撮像装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図6に示すフローチャートとの違いは、Live View処理が追加された点である。
第1実施形態の撮像装置では、Live View処理が別のフローにより本撮像処理よりも優先的に処理されているものとしているが、第2実施形態の撮像装置では、センサ31からLive View画像と本撮像画像とを得るため、それに合わせて画像処理ブロック14、16のそれぞれの動作を制御する必要がある。
まず、CPU34は、撮像装置の電源がオンすると(S231)、処理開始時に、次の処理がLive View処理であるか否かを判定する(S232)。
Live View処理であると判定すると(S232がYes)、CPU34は、次に開始する処理をLive View処理に設定する(S233)。
次に、CPU34は、画像処理ブロック14のみで全ての処理を行うように設定する(S234)。
以降の動作は、図6に示すS210〜S213と同様である。なお、S212においてスイッチ類21におけるシャッタがまだ押されている場合(S212がYes)、S232に戻り、シャッタが押されていない場合又はLive View処理の停止指示があった場合(S212がNo)、動作を終了する(S213)。例えば、撮影者によりメニュー画面においてLive View表示がオフされる、再生モードに切り替えられる、又は電源がオフされると、動作を終了する(S213)。
一方、Live View処理でないと判定すると(S232がNo)、CPU34は、次に開始する処理を本撮像処理に設定する(S235)。
以降の動作は、図6に示すS202〜S209と同様である。
このように、第2実施形態の撮像装置は、センサ31が1つの場合でも、LiveView処理中に連写が可能となるため、連写中に被写体を追い続けることができる。
なお、第1実施形態の撮像装置及び第2実施形態の撮像装置では、画像処理ブロックを2つ備える構成であるが、3つ以上備える構成でもよい。
N個の画像処理ブロックのうち、Live View処理を1つの画像処理ブロックで行う場合で、かつ、Live View処理の処理量と本撮像処理の処理量とのフレームレートも考慮した合計値をS、Live View処理のフレームレートも考慮した処理量をLとすると、Live View処理を行う画像処理ブロックに入力される本撮像画像:残りの各画像処理ブロックにそれぞれ入力される本撮像画像=(S/N−L):(S/N+L/(N−1))となる。
また、Live View処理が1つの画像処理ブロックで処理しきれない場合、例えば、2.5個分の画像処理ブロックでLive View処理を行う必要がある場合、2個の画像処理ブロックをLive View処理専用とし、残りのLive View処理を1個の画像処理ブロックで行い、この画像処理ブロックと残りの画像処理ブロックとで本撮像画像を分担するようにしてもよい。このときの分割比率は、残りのLive View処理における処理量に基づいて算出する。途中で、Live View処理の処理量が変更された場合は、Live View処理を改めて専用で動かす画像処理ブロックの数と、残りのLive View処理の処理量と、本撮像処理を行う画像処理ブロックの数とに基づいて、本撮像処理の分担を計算すればよい。
本発明の第1実施形態の撮像装置のブロック構成図である。 分配部を示す図である。 センサのデータ出力タイミングと、Bufferの書き込みタイミング及び読み出しタイミングとを示す図である。 Live View画像の入力中に、本撮像処理を開始した時のタイミングを示す図である。 画像処理ブロックのブロック構成図である。 分割設定部の動作を説明するためのフローチャートである。 第1実施形態の撮像装置の各ブロックにおけるそれぞれの動作のタイミングチャートを示す図である。 第1実施形態の撮像装置の各ブロックにおけるそれぞれの動作のタイミングチャートを示す図である。 第1実施形態の撮像装置の各ブロックにおけるそれぞれの動作のタイミングチャートを示す図である。 第1実施形態の撮像装置の他のブロック構成図である。 本発明の第2実施形態の撮像装置のブロック構成図である。 第2実施形態の撮像装置の各ブロックにおけるそれぞれの動作のタイミングチャートを示す図である。 第2実施形態の撮像装置の動作を説明するためのフローチャートである。 従来の撮像装置を示す図である。 従来の他の撮像装置を示す図である。 従来のさらに他の撮像装置を示す図である。 従来の撮像装置の動作のタイミングチャートを示す図である。
符号の説明
1 CPU
2 レンズ駆動部
3 レンズ部
4 ハーフミラー
5 ミラー
6、9 TG
7、10 センサ
8、11 CDS/ADC
12 分配部
13 分割設定部
14、16 画像処理ブロック
15、17 フレームメモリ
18 表示部
19 セレクタ
20 記録メディア
21 スイッチ類
22 バッテリー
31 センサ
32 TG
33 CDS/ADC
34 CPU
101 プリプロセス部
102、107 画素位置検出部
103 評価部
104、109、111 Buffer
105 セレクタ
106、121 プリプロセス部
108、122 評価部
110、112 Decode
123 チップ間I/F
124 CPU
125 外部I/F
126 フレームメモリ制御部
127 表示I/F
128 3板化部
129 リサイズ部
130 圧縮・伸張部
131 記録メディアI/F
132、133 バス

Claims (7)

  1. 撮像素子と、
    前記撮像素子により得られる画像データのうち表示用画像データ及び記録用画像データの全部又は一部に対して画像処理を行う第1の画像処理手段と、
    前記第1の画像処理手段において前記記録用画像データの一部に対して画像処理が行われる場合、前記画像データのうち残りの記録用画像データに対して画像処理を行う第2の画像処理手段と、
    1フレーム分の前記表示用画像データに対して画像処理を行うためにかかる処理量に応じて、前記記録用画像データの一部と前記残りの記録用画像データとの分割比率を算出する算出手段と、
    を備え、
    前記第2の画像処理手段は、前記第1の画像処理手段から送られてくる画像処理後の前記記録用画像データの一部と画像処理後の前記残りの記録用画像データとを統合して1フレーム分の前記記録用画像データを生成する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記分割比率に基づいて、前記記録用画像データを各画像処理手段での画像処理に必要な前記記録用画像データを分配する分配手段を備える
    ことを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記第2の画像処理手段は、前記分割比率に基づいて、前記第1の画像処理手段での処理に必要な記録用画像データを前記第1の画像処理手段に分配する
    ことを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の撮像装置であって、
    前記撮像素子は、前記表示用画像データを得る第1の撮像素子と、前記記録用画像データを得る第2の撮像素子とからなる
    ことを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の撮像装置であって、
    前記算出手段は、1フレーム分の前記表示用画像データを生成するためにかかる処理量としての((前記1フレーム分の前記表示用画像データを生成するためにかかる処理量)×(前記表示用画像データのフレームレート))と、1フレーム分の前記記録用画像データを生成するためにかかる処理量としての((1フレーム分の前記記録用画像データを生成するためにかかる処理量)×(前記記録用画像データのフレームレート))とに基づいて、前記分割比率を算出する
    ことを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の撮像装置であって、
    記録手段と、
    前記記録手段と、前記第1の画像処理手段又は前記第2の画像処理手段とを接続する接続手段と、
    を備え、
    前記接続手段は、前記第1の画像処理手段において前記記録用画像データの一部に対して画像処理が行われると共に前記第2の画像処理手段において前記残りの記録用画像データに対して画像処理が行われる場合、前記記録手段と前記第2の画像処理手段とを接続し、前記第1の画像処理手段において前記記録用画像データの全部に対して画像処理が行われる場合、前記記録手段と前記第1の画像処理手段とを接続する
    ことを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の撮像装置であって、
    前記算出手段は、前記記録用画像データの圧縮処理が所望のサイズに収まらず、その記録用画像データに対して再度圧縮処理が行われる場合、次に得られる前記記録用画像データに対する前記分割比率を1:1にする
    ことを特徴とする撮像装置。
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