JP2009278181A - 電子透かし情報埋め込み装置及び方法、並びに、電子透かし情報抽出装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電子透かし情報の埋め込みに伴う画質劣化を最小限に抑えつつ、より多くの電子透かし情報の埋め込み可能にする。
【解決手段】 文書解析部203は、電子透かし情報とする文字列を構成する各文字が文書画像に含まれているか、及び、上記文字列を構成する各文字の文書画像における位置を解析する。引用文字特定部208は、解析された各位置のうちから、電子透かし情報を埋め込む位置を決定する。電子透かし情報埋め込み部209は、上記文書画像における引用文字特定部208で決定された位置の文字が電子透かし情報を構成する際に引用される文字であることを示すべく、決定された位置の文字に電子透かし情報を埋め込む。
【選択図】 図2
【解決手段】 文書解析部203は、電子透かし情報とする文字列を構成する各文字が文書画像に含まれているか、及び、上記文字列を構成する各文字の文書画像における位置を解析する。引用文字特定部208は、解析された各位置のうちから、電子透かし情報を埋め込む位置を決定する。電子透かし情報埋め込み部209は、上記文書画像における引用文字特定部208で決定された位置の文字が電子透かし情報を構成する際に引用される文字であることを示すべく、決定された位置の文字に電子透かし情報を埋め込む。
【選択図】 図2
Description
本発明は、文書画像への情報の埋め込み、並びに、埋め込まれた情報を抽出する技術に関するものである。
近年、プリンタ、複写機などのデジタル画像形成装置において、その画質の向上は著しく、容易に高画質の印刷物を手にすることができるようになってきている。つまり、誰もが高性能スキャナ、プリンタ、複写機そしてコンピュータによる画像処理により、要求される印刷物を得ることが可能となってきている。そのため、文書の不正コピー、改竄等の問題が発生し、それらを防止あるいは抑止するため、印刷物そのものにアクセス制御情報を電子透かし情報として埋め込もうという動きが近年活発となってきている。
このような機能としては、印刷物にアクセス制御情報を目に見えないように埋め込む不可視タイプの電子透かしがある。一般的な実現方法として、英文字列のスペースの量を制御することにより情報を埋め込むタイプ(例えば特許文献1)がある。また、文字を回転するタイプ、文字を拡大縮小するタイプ、文字を変形させて情報を埋め込むタイプ等が提案されている。
図25乃至図28を参照して、さまざまな電子透かし情報埋め込み方法の例を説明する。
図25は、英文文字列のスペースの量を制御することで電子透かし情報を埋め込む第1の方法の例である。この手法は、文書中の文字を文字単位で移動し、文字の字間距離を平均距離より狭くしたり、広くしたりすることで、「1」か「0」の電子透かしのビット情報を字間に埋め込む手法である。第1行の単語「for」の前のスペースは、第2行の単語「for」の前のスペースより広くなっている。第1行の「for」の前スペースは第2行の「for」より広くなったことを人間の目で知覚できるのは容易ではないことがわかる。
図26は、英文文字列のスペースの量を制御することで電子透かし情報を埋め込む第2の方法の例である。ここで、s、pをスペースとする。また、このスペースは、埋め込む電子透かし情報ビットが0ならば、p1←(1+q)(p+s)/2、s1←(1−q)(p+s)/2とし、電子透かし情報ビットが1ならば、p1←(1−q)(p+s)/2、s1←(1+q)(p+s)/2とする。qの範囲は0<q<1である。
図27は、文字の大きさを拡大縮小することで電子透かし情報を埋め込む方法の例である。例えば、文字の大きさが元の文字よりも拡大された場合に「1」が埋め込まれ(図27におけるA)、縮小された場合に「0」が埋め込まれるものとする(図27におけるB)。なお、埋め込みの対象となる文字は、連続する文字であっても、数文字間隔であっても、あらかじめ定められた位置の文字であってもよい。図27では、「像」の文字が拡大され、また「再」の字が縮小されているので、「10」という透かし情報が埋め込まれている。
図28は、文字を回転して傾斜を変化させることで電子透かし情報を埋め込む方法の例である。例えば、時計回りに回転された場合に「1」が埋め込まれ(図28におけるC)、反時計回りに回転された場合に「0」が埋め込まれる(図28におけるD)。なお、埋め込みの対象となる文字は、連続する文字であっても、数文字間隔であっても、あらかじめ定められた位置の文字であってもよい。図28では、「像」の文字が時計回りに回転され、また「構」の字が反時計回りに回転されているので、「10」という情報が埋め込まれていることになる。
このように、従来は、埋め込みたい情報(データ)そのものを、各種の電子透かし手法で直接に埋め込んでいた。
しかしながら、上述のような従来の方法で文書画像に電子透かし情報を埋め込むと、1つの文字又は文字間に1ビットないしは数ビットの情報しか埋め込められないため、埋め込める情報量が少ない。また、1つの文字又は文字間に多段的に2ビット以上の情報を埋め込む場合には抽出精度の低下を招く。
本発明は、文書画像への電子透かし情報の埋め込みの改良であり、電子透かし情報の埋め込みに伴う画質劣化を最小限に抑えつつ、より多くの電子透かし情報の埋め込み可能にすることを目的とする。
本発明の一側面は、入力した文書画像に電子透かし情報を埋め込む電子透かし情報埋め込み装置に係り、電子透かし情報とする文字列を構成する各文字が前記文書画像に含まれているか、及び、前記文字列を構成する各文字の前記文書画像における位置を解析する解析手段と、前記解析手段によって解析された各位置のうちから、電子透かし情報を埋め込む位置を決定する決定手段と、前記文書画像における前記決定手段により決定された位置の文字が電子透かし情報を構成する際に引用される文字であることを示すべく、前記決定手段により決定された位置の文字に電子透かし情報を埋め込む埋め込み手段とを有することを特徴とする。
本発明の別の側面は、上記の電子透かし情報埋め込み装置によって電子透かし情報が埋め込まれた文書画像から電子透かし情報を抽出する電子透かし情報抽出装置に係り、入力した前記文書画像中の各文字について、電子透かし情報が埋め込まれているか否かを判別する判別手段と、前記判別手段によって電子透かし情報が埋め込まれていると判別された各文字を引用し、引用した各文字を接続することで電子透かし情報を構成する構成手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、電子透かし情報の埋め込みに伴う画質劣化を最小限に抑えつつ、より多くの電子透かし情報の埋め込み可能にすることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の実施に有利な具体例を示すにすぎない。また、以下の実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の課題解決手段として必須のものであるとは限らない。
(実施形態1)
図1は、実施形態における電子透かし情報埋め込み装置及び電子透かし情報抽出装置として機能するコンピュータのハードウェア構成を示す図である。なお、電子透かし情報埋め込み装置及び電子透かし情報抽出装置の実現に当たっては、図1に示されるコンピュータのすべての機能を使用することは必須ではない。
図1は、実施形態における電子透かし情報埋め込み装置及び電子透かし情報抽出装置として機能するコンピュータのハードウェア構成を示す図である。なお、電子透かし情報埋め込み装置及び電子透かし情報抽出装置の実現に当たっては、図1に示されるコンピュータのすべての機能を使用することは必須ではない。
図1において、コンピュータ101は、一般に普及しているパーソナルコンピュータ等の汎用の情報処理装置であり、画像入力装置であるスキャナ117で読み取られた画像を入力し、編集や保管を行うことが可能である。また、スキャナ117で得られた画像をプリンタ116から印刷させることもできる。なお、ユーザからの各種指示等は、マウス113、キーボード114からの入力操作により行われる。コンピュータ101の内部では、バス107により後述する各ブロックが接続され、種々のデータの受け渡しが可能である。
CPU102は、コンピュータ101内部の各ブロックの動作を制御し、あるいは内部に記憶されたプログラムを実行することができる。主記憶装置103はRAMで構成され、CPU102において行われる処理のために、一時的にプログラムや処理対象の画像データを格納する。HDD104はハードディスク装置であり、主記憶装置103等に転送されるプログラムや画像データをあらかじめ格納したり、処理後の画像データを保存することができる。
スキャナI/F115は、原稿やフィルム等を読み取って、画像データを生成するスキャナ117と接続され、スキャナ117で得られた画像データを入力することのできるインタフェース(I/F)である。プリンタI/F108は、画像データを印刷するプリンタ116と接続され、印刷する画像データをプリンタ116に送信することのできるインタフェースである。
CDドライブ109は、外部記憶媒体の一つであるCD(CD−R/CD−RW)に記憶されたデータを読み込んだり、あるいは書き出すことができる装置である。FDD111はFD(フレキシブルディスク)ドライブで、CDドライブ109と同様に、FDからの読み込みや、FDへの書き出しをすることができる装置である。DVDドライブ110は、FDD111と同様に、DVDからの読み込みや、DVDへの書き出しをすることができる装置である。なお、CD、FD、DVD等に画像編集用のプログラムやプリンタドライバが記憶されている場合には、これらプログラムをHDD104上にインストールし、必要に応じて主記憶装置103に転送されるようになっている。
マウス・キーボードI/F112は、マウス113やキーボード114からの入力指示を受け付けるために、これらと接続されるI/Fである。また、モニタ106は、電子透かし情報の抽出処理結果や処理過程を表示することのできる表示装置である。さらに、ビデオコントローラ105は、表示データをモニタ106に送信するための装置である。
なお、本発明は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファックシミリ装置)に適用してもよい。
上記構成において、マウス113やキーボード114からの入力指示により主記憶装置103にロードしたプログラムをCPU102が実行することによって、コンピュータ101は電子透かし情報埋め込み装置又は抽出装置として機能することになる。このとき、モニタ106により実行状況や、その結果をモニタすることも可能である。
以下、電子透かし情報の埋め込み方法及び抽出方法の具体的な実現方法について述べる。
図2は、実施形態における電子透かし情報埋め込み装置の機能構成図である。
図2に示すように、まず、電子透かし情報を埋め込む対象である文書画像201が画像入力部202に入力される。次に、文書解析部203では、入力した文書画像201から外接矩形(文字領域)を抽出し、文字認識により、文書画像201内の文字(及びその位置関係)が解析される。次に、文書解析部203での解析結果から、文字位置情報格納部206は、電子透かし情報入力部205より入力された電子透かし情報204のデータ(文字列)の構成文字が文書画像201内のどの位置に含まれているかを表す文字位置情報を格納する。埋め込み判定部207では、入力文書画像中に電子透かし情報(文字列)を埋め込み可能か否かの判定を行う。引用文字特定部208では、実際に電子透かしを埋め込む個所を特定する。電子透かし情報埋め込み部209では、電子透かし情報入力部205より入力された電子透かし情報204を用いて、文書画像201に対する電子透かしの埋め込みを行う。そして、画像出力部210によって電子透かし情報埋め込み画像211が出力される。
図3は、本実施形態における電子透かし情報埋め込み装置の動作手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS301において、電子透かし情報の埋め込み対象となる文書画像201が、図1のスキャナ117に代表される画像入力部202を介して、文書解析部203に入力される。文書画像201は、印刷物をスキャナ117などから入力し、それをビットマップ化したものでも良いし、文書編集アプリケーションプログラムを利用して作成された電子データであっても良い。あるいは、HDD104等における記憶媒体に格納されたアプリケーションプログラム固有の形式、テキスト形式等をはじめとする種々の電子データを画像処理ソフトなどによって変換し、ビットマップ化したものでも良い。
ステップS302において、文書解析部203で、入力された文書画像から外接矩形(文字領域)の抽出が行われるとともに、文字認識によって、文書画像中の文字(及びその位置関係)が解析される。図4に、文書画像の例を示す。
文字の外接矩形は、文字に外接する矩形であって、本来は、文字認識を行う領域を指す情報であるが、電子透かし技術においては、埋め込み操作の対象となる文字領域を示すものである。文書画像の各画素値を垂直座標軸に対して射影し、空白部分(黒色である文字のない部分)を探索して行を識別して行分割を行う。その後、行単位で文書画像を水平座標軸に対して射影し、空白部分を探索して文字単位に分割する。これによって、各文字を外接矩形で切り出すことが可能となる。
文字認識は、文字の外接矩形をもとに行われるものであって、一般的な文字認識技術を用いることができる。
次に、ステップS303において、埋め込みたい電子透かし情報204が、キーボード114に代表される電子透かし情報入力部205から入力される。電子透かし情報は、あらかじめ記憶装置に蓄積したものからマウス113等を用いて選択してもよい。図5に、埋め込みたい電子透かし情報の例を示す。
次に、ステップS304で、文書解析部203は、電子透かし情報入力部205より入力された電子透かし情報204の文字列を構成する文字毎に、文書画像201中に現れる位置を全て検査する。そして、その文字位置情報を文字位置情報格納部206に格納する。図6に、その結果の文書画像上でのイメージを示す。また、図7に、文字位置情報格納部206に格納される文字位置情報の例を示す。図7の(a)欄に、文書解析部203での解析結果から得られる文字位置情報が入る。図6及び図7(a)欄中の数字は、文書画像中の文書先頭からの位置を示している。ここで、文字位置情報を示す方法としては、先頭からの何文字目であるかの方法に限らず、座標情報など他の文字位置を示す方法であってもよい。
次に、ステップS305では、埋め込み判定部207において、入力文書画像中に電子透かし情報(文字列)が埋め込み可能か否かの判定を行う。すなわち、埋め込みたい電子透かし情報の構成文字すべてが、その順番どおりに文書画像中に含まれているパスが存在するか否かを判定する。埋め込み可能な場合(Yes)には、ステップS306に進む。もしも、埋め込み可能でない場合(No)には、処理を終了する。この際、その旨のメッセージ及び状況理由を通知してもよい。
なお、このステップS305では、電子透かし情報が文書画像内の各該当文字の外接矩形の面積で埋め込み可能な文字であるかどうかの判定も行う。その際、スキャンしても電子透かし情報が保つように決められたある面積より大きい文字のみ選択され、小さすぎる文字や符号などが埋め込み対象の文字から外れるようにしてもよい。今回の例では、便宜上、文書画像内の各該当文字については、すべて埋め込み可能とみなして説明する。
本実施形態で使用した例においては、埋め込みたい電子透かし情報(図5)の構成文字すべてが、その順番どおりに文書画像(図4)中に含まれているパスが存在するため、文書画像中に埋め込み可能であることがわかる。埋め込みたい電子透かし情報の構成文字すべてがその順番どおりに文書画像中に含まれているパスを求める方法としては、一般に経路探索などで使用されている線形マッチングやDPマッチング等の方法を用いることができる。
ステップS306では、引用文字特定部208において、実際に電子透かし情報を埋め込む文書画像中の位置を決定する。図7(b)欄に、その結果の引用文字特定位置の情報が入る。
図6,7に示すように、電子透かし情報とする3個の文字列「透かし」の1番目の文字「透」は、文書画像中の4番目の位置に現れる。これに対し、文字列「透かし」の2番目の文字「か」は、文書画像中の1,16,30番目の位置に現れ、文字列「透かし」の3番目の文字「し」は、文書画像中の15,29番目の位置に現れる。この場合、2番目の文字「か」及び3番目の文字「し」はそれぞれ、どの位置を引用文字特定位置とすればよいであろうか。ここでは、電子透かし情報とする文字列「透かし」の並び順に、引用文字特定位置の番号が昇順あるいは降順となるように決定する。
具体例を示す。引用文字特定部208はまず、電子透かし情報とするN個(ここでは、N=3)の文字列「透かし」の1番目の文字「透」が文書画像中に現れる全ての位置のうち、最も文書画像の文書先頭に近い位置を選択する。図6の例では、文字「透」は、文書画像中の4番目の位置にしか現れないから、自ずとこの位置が選択されることになる。
次に、電子透かし情報とする3個の文字列「透かし」の2番目の文字「か」が文書画像中に現れる全ての位置(1,16,30)のうち、1番目の文字に対して選択された位置(すなわち、4)より後ろでその位置に最も近い位置(すなわち、16)を選択する。次に、電子透かし情報とする3個の文字列「透かし」の3番目の文字「し」が文書画像中に現れる全ての位置(15,29)のうち、2番目の文字に対して選択された位置(すなわち、16)より後ろでその位置に最も近い位置(すなわち、29)を選択する。これを一般化して書くならば、電子透かし情報とするN個の文字列のn番目の文字が文書画像中に現れる全ての位置のうち、n−1番目の文字に対して選択された位置より後ろでその位置に最も近い位置を選択する。これを、n=2からNまで繰り返す。
引用文字特定部208は、こうして選択された各位置を、電子透かし情報を埋め込む位置として決定する。このようにして、電子透かし情報とする文字列の並び順に、引用文字特定位置の番号が昇順あるいは降順となるように決定すれば、電子透かし情報の抽出時、文書画像の先頭から順次抽出した文字をその順序で接続すれば電子透かし情報を構成できる。すなわち、接続する順番の情報をわざわざ埋め込む必要がない点で有利である。
次に、ステップS307で、電子透かし情報入力部205より入力された電子透かし情報204の中から電子透かし情報の1文字を取り出す。
次に、ステップS308で、文字位置情報格納部206の情報(図7)に基づいて、ステップS307で取り出した1文字に該当する引用文字特定位置を確定する。さらに、電子透かし情報埋め込み部209において、文書画像201中の該当位置の変形を行うことで電子透かしの埋め込みを行う。
本実施形態では、電子透かし情報埋め込み部209における電子透かし情報埋め込み方法として、既存の基本的な電子透かし技術の1つである、文字を回転して傾斜を変化させる方法により、引用を示すフラグ情報(ビット情報)を埋め込む方法で説明する。実際に埋め込んだ結果の文書画像の例を図8に示す。もちろん、これに限らず、文字の拡大・縮小など、引用を示すフラグ情報(ビット情報)を表現することが可能な他の電子透かし方法でもかまわない。なお、これらの、文字を回転して傾斜を変化させる等の変形は、人の目には知覚されにくい程度のものである一方、本装置がスキャナ等を用いて識別可能な程度のものであることは言うまでもない。
次に、ステップS309において、電子透かし情報の最終文字であるか否かを判断する。最終文字でない場合(No)には、ステップS307に戻り、電子透かし情報の次の1文字を取り出して処理を継続する。電子透かし情報の最終文字である場合(Yes)には、電子透かし情報の埋め込み処理を終了する。
次に、ステップS310において、電子透かし情報埋め込み部209で処理された電子透かし情報埋め込み文字とそれ以外の文字に基づいて、最終的に電子透かしが埋め込まれた文書画像が生成される。なお、図3のフローチャートでは、埋め込みたい電子透かし情報の文字を基に処理した例を説明したが、文書画像中の文字を基に処理をしてもよい。
次に、ステップS311において、電子透かし情報が埋め込まれた画像が、画像出力部210から出力される。なお、出力の形態としては、プリンタ116による印刷出力、HDD104への画像データの格納、ネットワークを介した他の端末への送信等を、ユーザが選択可能である。
図9は、実施形態における電子透かし情報抽出装置の機能構成図である。
図9に示すように、埋め込まれた電子透かし情報を抽出したい文書画像901が、図1のスキャナ117に代表される画像入力部902に入力される。次に、文書解析部903において、文字の位置関係が解析される。そして、引用文字判別部904において、埋め込み可能性の判別が行われる。電子透かし情報抽出部905では、電子透かしの抽出が行われ、電子透かし情報出力部906を経て、電子透かし情報907が出力される。
図10は、本実施形態における電子透かし情報抽出装置の動作手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS1001において、電子透かし情報が埋め込まれた画像を入力する。
次に、ステップS1002において、画像から外接矩形(文字)抽出と文字認識を行う。文書解析部903で、入力された文書の抽出対象となる文書画像901が、スキャナ117に代表される画像入力部902を介して、文書解析部903に入力される。この文書画像は印刷物をスキャナ117などから入力し、それをビットマップ化したものでも良い。または、文書編集アプリケーションプログラムを利用して作成された電子データビットマップ化したものでも良い。あるいは、HDD104等における記憶媒体に格納されたアプリケーションプログラム固有の形式、テキスト形式等の種々の電子データを画像処理ソフトなどによって変換しビットマップ化したものでも良い。
次に、ステップS1003において、文書画像中の1文字を入力し、ステップS1004において、引用を示す電子透かし情報(フラグ情報)が埋め込まれている変形が施されている否かを、引用文字判別部904で判別を行う。この引用文字判別部904は、図2の電子透かし情報埋め込み部209と真逆の処理をするものである。異なる点は、電子透かし情報埋め込み部209は図3のステップS308で電子透かし情報を埋め込むのに対し、引用文字判別部904はステップS1005で電子透かし情報の抽出を行う点である。従って、同じ基準による処理を行うため、正確に電子透かしが埋め込まれている文字を判別することができる。
本実施形態では、引用文字判別部904における引用文字判別方法として、電子透かし情報埋め込みと同じ方法、すなわち、文字を回転して傾斜を変化させる方法により、引用を示すフラグ情報を抽出する例で説明する(図11)。もちろん、これに限らず、引用を示すフラグ情報(ビット情報)を表現することが可能な他の電子透かし情報埋め込み方法によって埋め込まれた方法と同じ方法であればよい。
本実施形態における処理の具体例について、図11を用いて説明する。
図11(a)は電子透かし情報が埋め込まれた文書画像の例である。すなわち、4文字目「透」、16文字目「か」、29文字目「し」が文字の回転による傾斜がされている。それをもとに、図11(b)上部の情報は、引用を示すフラグ情報を抽出した結果である。「1」が引用を示すフラグ情報である。図11(c)は、図11(b)のフラグ情報「1」に対応する文字「透」「か」「し」を抽出できた結果である。
ステップS1004において、引用を示す電子透かしが埋め込まれていると判別された場合(Yes)には、ステップS1005の電子透かし情報抽出に進む。引用を示す電子透かしが埋め込まれてない文字と判別された場合(No)には、ステップS1006に進む。
次に、ステップS1005の電子透かし情報抽出では、電子透かし情報抽出部905で、実際の引用文字情報を抽出し、ステップS1006に進む。
ステップS1006では、ステップS1003で入力された文字が、文書画像の最終の文字であるかを判別する。文書画像の最終の文字である場合(Yes)には、ステップS1007において、電子透かし情報を出力して、処理を終了する。ステップS1007では、具体的には、ステップS1005で抽出された各文字を引用し、引用したそれらの文字を接続することで電子透かし情報を構成して、出力する。文書画像の最終の文字でない場合(No)には、ステップS1003に戻り、処理を継続する。
(実施形態2)
上述の実施形態1では、埋め込みたい電子透かし情報(文字列データ)に対して、対象文書画像中の文字情報を指し示す引用情報(フラグ)を埋め込む方法について説明した。しかし、この引用情報(フラグ)を利用した電子透かしと従来の直接データを埋め込む電子透かしとを組み合わせることも可能である。実施形態1では、電子透かし情報とする全ての文字列が文書画像中に存在していなければ処理が行われない構成であった。これに対し本実施形態では、電子透かし情報とする文字列を構成する一部の文字が文書画像に含まれていないと判定された場合、当該一部の文字については従来の直接データの埋め込みで対処する。
上述の実施形態1では、埋め込みたい電子透かし情報(文字列データ)に対して、対象文書画像中の文字情報を指し示す引用情報(フラグ)を埋め込む方法について説明した。しかし、この引用情報(フラグ)を利用した電子透かしと従来の直接データを埋め込む電子透かしとを組み合わせることも可能である。実施形態1では、電子透かし情報とする全ての文字列が文書画像中に存在していなければ処理が行われない構成であった。これに対し本実施形態では、電子透かし情報とする文字列を構成する一部の文字が文書画像に含まれていないと判定された場合、当該一部の文字については従来の直接データの埋め込みで対処する。
図12は、本発明における電子透かし情報埋め込み装置の機能構成図である。
図12に示すように、まず、電子透かし情報を埋め込む対象である文書画像1201が画像入力部1202に入力される。次に、文書解析部1203では、入力した文書画像から外接矩形(文字領域)を抽出し、文字認識により、文書画像1201内の文字(及びその位置関係)が解析される。次に、文字位置情報格納部1206は、電子透かし情報入力部1205より入力された電子透かし情報1204のデータ(文字列)の構成文字が文書画像1201内のどの位置に含まれているかの文字位置情報を格納する。文字位置情報は、文書解析部1203での解析結果から得られる。埋め込み判定部1207では、入力文書画像中に電子透かし情報(文字列)が埋め込み可能か否かの判定を行う。引用文字特定部1208では、実際に電子透かしを埋め込む個所を特定する。第1の電子透かし情報埋め込み部1209a及び第2の電子透かし埋め込み部1209bでは、電子透かし情報入力部1205より入力された電子透かし情報1204を用いて、文書画像1201に対する電子透かしの埋め込みを行う。そして、画像出力部1210によって電子透かし情報埋め込み画像1211が出力される。
図13は、本実施形態における電子透かし情報埋め込み装置の動作手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS1301において、電子透かし情報の埋め込み対象となる文書画像1201が、図1のスキャナ117に代表される画像入力部1202を介して、文書解析部1203に入力される。文書画像1201は、印刷物をスキャナ117などから入力し、それをビットマップ化したものでも良いし、文書編集アプリケーションプログラムを利用して作成された電子データであっても良い。または、HDD104等における記憶媒体に格納されたアプリケーションプログラム固有の形式、テキスト形式等の種々の電子データを画像処理ソフト等によって変換し、ビットマップ化したものでも良い。
ステップS1302において、文書解析部1203で、入力された文書画像から外接矩形(文字領域)の抽出が行われるとともに、文字認識によって、文書画像中の文字(とその位置関係)が解析される。図14に、文書画像の例を示す。
文字の外接矩形は、文字に外接する矩形であって、本来は、文字認識を行う領域を指す情報であるが、電子透かし技術においては、埋め込み操作の対象となる文字領域を示すものである。文書画像の各画素値を垂直座標軸に対して射影し、空白部分(黒色である文字のない部分)を探索して行を識別して行分割を行う。その後、行単位で文書画像を水平座標軸に対して射影し、空白部分を探索して文字単位に分割する。これによって、各文字を外接矩形で切り出すことが可能となる。
文字認識は、文字の外接矩形をもとに行われるものであって、一般的な文字認識技術を用いることができる。
次に、ステップS1303において、埋め込みたい電子透かし情報1204が、キーボード114に代表される電子透かし情報入力部1205から入力される。電子透かし情報は、あらかじめ記憶装置に蓄積したものからマウス113等を用いて選択してもよい。図15に、埋め込みたい電子透かし情報の例を示す。
次に、ステップS1304で、電子透かし情報入力部1205より入力された電子透かし情報1204のデータ(文字列)の構成文字が文書画像1201内のどの位置に含まれているかの文字位置情報を、文字位置情報格納部1206に格納する。文字位置情報は、文書解析部1203での解析結果から得られる。図16に、その結果の文書画像上でのイメージを示す。また、図17に、文字位置情報格納部1206に格納されるも意位置情報の例を示す。図17の(a)欄に、文書解析部1203での解析結果から得られる文字位置情報が入る。図16及び図17(a)欄中の数字は、文書画像中の先頭文字からの文字位置情報を示している。ここで、文字位置情報を示す方法としては、先頭からの何文字目であるかの方法に限らず、座標情報など他の文字位置を示す方法であってもよい。
次に、ステップS1305では、埋め込み判定部1207において、入力文書画像中に電子透かし情報(文字列)が埋め込み可能か否かの判定を行う。具体的には、埋め込みたい電子透かし情報の構成文字すべてが、その順番どおりに文書画像中に含まれているパスが存在するか否か、あるいは、直接データ埋め込みと組み合わせて埋め込み可能か否かを判定する。埋め込み可能な場合(Yes)には、ステップS1306に進む。埋め込み可能でない場合(No)には、処理を終了する。この際、その旨のメッセージ及び状況理由を通知してもよい。
ステップS1305における上記判定は、例えば次のように行う。
まず、引用埋め込みが順次可能な段階までは引用埋め込みを行うものとして、順次、引用埋め込みフラグを割り当てていく。すなわち、図17に示すように、電子透かし情報構成文字の1文字目「透」については、図17の(b)欄に引用の文字位置情報を、(c)欄には「引用」マークをつける。引用埋め込みが不可能な場合、すなわち、引用該当文字が文書画像中に存在しない一部の文字(電子透かし情報構成文字の2文字目「か」)については、直接埋め込みを行う。直接埋め込みでは、文書画像中の所定位置の変形を行うことで当該一部の文字の文字コードを表現する。文字「か」は2バイト文字であり16ビットを要する。そこで、ここでは文書画像中の5文字目から20文字目の16個の文字を直接データ埋め込みの対象とする。具体的には、図17の(b)欄に直接埋め込み開始位置と終了位置の情報(5文字目から20文字目)を、(c)欄には埋め込みの電子透かしのタイプ情報「直接」と、文字コードを格納する。ここでは文字コードにEUCコードを使用する。「か」のEUCコードは「A4AB」であるから、このコードが同欄に格納される。直接埋め込みが終了する文字の次の文字(21文字目)からは、以上の処理を同様に繰り返し行う。
なお、このステップS1305では、電子透かし情報が文書画像内の各該当文字の外接矩形の面積で埋め込み可能な文字であるかどうかの判定も行う。その際、スキャンしても電子透かし情報が保つように決められたある面積より大きい文字のみ選択され、小さすぎる文字や符号などが埋め込み対象の文字から外れるようにしてもよい。今回の例では、便宜上、文書画像内の各該当文字については、すべて埋め込み可能とみなして説明する。
本実施形態で使用した例においては、埋め込みたい電子透かし情報(図15)の構成文字すべてが、その順番どおりに、引用埋め込み及び直接埋め込みの組み合わせによって、文書画像(図14)中に含まれているパスが存在する。このため、文書画像中に埋め込み可能であることがわかる。埋め込みたい電子透かし情報の構成文字すべてがその順番どおりに文書画像中に含まれているパスを求める方法としては、一般に経路探索などで使用されている線形マッチングやDPマッチング等の方法を用いることができる。
ステップS1306では、引用文字・直接埋め込み文字特定部1208において、実際に電子透かしを埋め込む文書画像中の個所を特定する。図17(b)欄に、その結果の引用文字・直接埋め込み特定位置の情報を示す。図17(c)欄に、引用もしくは直接の埋め込みの電子透かしのタイプの情報を示す。
次に、ステップS1307で、電子透かし情報入力部1205より入力された電子透かし情報1204の中から電子透かし情報の1文字を取り出す。
次に、ステップS1308で、文字位置情報格納部1206の情報(図17)に基づいて、ステップS1307で取り出した1文字が引用文字による埋め込みか直接埋め込みかを判定する。電子透かしタイプが「引用」の場合には、ステップS1309aにおいて、第1の電子透かし情報埋め込み部1209aにより、文書画像1201中の該当位置に引用による電子透かしの埋め込みを行う。電子透かしタイプが「直接」の場合には、ステップS1309bにおいて、第2の電子透かし情報埋め込み部1209bにより、文書画像1201中の該当位置に直接データ埋め込みによる電子透かしの埋め込みを行う。
ここでは、第1の電子透かし情報埋め込み部1209aにおける第1の電子透かし情報埋め込み方法として、文字を回転して傾斜を変化させる方法により、引用を示すフラグ情報(ビット情報)を埋め込む例で説明する。実際に埋め込んだ結果の文書画像の例を図18に示す。もちろん、これに限らず、引用を示すフラグ情報(ビット情報)を表現することが可能な他の電子透かし方法でもかまわない。また、第2の電子透かし情報埋め込み部1209bにおける第2の電子透かし情報埋め込み方法として、文字の拡大縮小による方法により、文字データコードのビット情報を埋め込む例で説明する(図18)。もちろん、これに限らず、文字データコードのビット情報を表現することが可能なもの、かつ、第1の電子透かし情報埋め込み方法と重複しない他の電子透かし埋め込み方法でもかまわない。
次に、ステップS1310において、電子透かし情報の最終文字であるか否かを判断する。最終文字でない場合(No)には、ステップS1307に戻り、電子透かし情報の次の1文字を取り出して処理を継続する。電子透かし情報の最終文字である場合(Yes)には、電子透かし情報の埋め込み処理を終了する。
次に、ステップS1311において、第1の電子透かし情報埋め込み部1209a,第2の電子透かし情報埋め込み部1209bで処理された電子透かし情報埋め込み文字とそれ以外の文字に基づいて、最終的に電子透かしが埋め込まれた画像が生成される。なお、図13のフローチャートでは、埋め込みたい電子透かし情報の文字を基に処理した例を説明したが、文書画像中の文字を基に処理をしてもよい。
次に、ステップS1312において、電子透かし情報が埋め込まれた画像が、画像出力部1210から出力される。なお、出力の形態としては、プリンタ116による印刷出力、HDD104への画像データの格納、ネットワークを介した他の端末への送信等を、ユーザが選択可能である。
図19は、本実施形態における電子透かし情報抽出装置の構成図である。
図19に示すように、埋め込まれた電子透かし情報を抽出したい文書画像1901が、図1のスキャナ117に代表される画像入力部1902に入力される。次に、文書解析部1903において文字の位置関係が解析される。そして、引用文字・直接埋め込み文字判別部1904において、埋め込み可能性の判別が行われる。第1の電子透かし情報抽出部1905a及び第2の電子透かし情報抽出部1905bでは、それぞれの電子透かしの抽出が行われ、電子透かし情報出力部1906を経て、電子透かし情報1907が出力される。
図20は、本実施形態における電子透かし情報抽出装置の動作手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS2001において、電子透かし情報が埋め込まれた画像を入力する。
次に、ステップS2002において、画像から外接矩形(文字)抽出と文字認識を行う。文書解析部1903で、入力された文書の抽出対象となる文書画像1901が、スキャナ117に代表される画像入力部1902を介して、文書解析部1903に入力される。この文書画像は印刷物をスキャナ117などから入力し、それをビットマップ化したものでも良い。または、文書編集アプリケーションプログラムを利用して作成された電子データをビットマップ化したものでも良い。あるいは、HDD104等における記憶媒体に格納されたアプリケーションプログラム固有の形式、テキスト形式等をはじめとする種々の電子データを画像処理ソフトなどによって変換しビットマップ化したものでも良い。
次に、ステップS2003において、文書画像中の1文字を入力し、ステップS2004において、電子透かし情報が埋め込まれているか否かを、引用文字・直接埋め込み文字判別部1904で判別を行う。この引用文字・直接埋め込み文字判別部1904は、図12の電子透かし情報埋め込み部1209a及び1209bと真逆の処理をするものである。異なる点は、図13のステップS1309a及びS1309bが、電子透かし情報を埋め込むのに対し、ステップS2006a及びS2006bは、電子透かし情報の抽出を行う点である。従って、同じ基準による処理を行うため、正確に電子透かしが埋め込まれている文字を判別することができる。
本実施形態では、引用文字・直接埋め込み文字判別部1904における引用文字・直接埋め込み文字判別方法として、上記した電子透かし情報埋め込み処理で使用した方法と同じ方法で行う。すなわち、第1電子透かし抽出部1905aの第1の電子透かし抽出方法としては、既存技術の1つである、文字を回転して傾斜を変化させる方法により、引用を示すフラグ情報(ビット情報)を抽出する例で説明する(図21)。もちろん、これに限らず、引用を示すフラグ情報(ビット情報)を表現することが可能な他の電子透かし情報埋め込み方法によって埋め込まれた方法と同じ方法であればよい。また、第2の電子透かし情報抽出部1905bにおける第2の電子透かし情報抽出方法としては、既存技術の1つである、文字の拡大縮小による方法により、文字データコードのビット情報を抽出する例で説明する(図21)。もちろん、これに限らず、文字データコードのビット情報を表現することが可能なもの、かつ、第1の電子透かし情報抽出方法と重複しない他の電子透かし抽出方法でもかまわない。
本実施形態における処理の具体例について、図21を用いて説明する。
図21(a)は電子透かし情報が埋め込まれた文書画像の例である。すなわち、4文字目「透」、25文字目「し」が文字の回転による傾斜がされている。図21(b)の上部の情報は、それをもとに、引用を示すフラグ情報を抽出した結果である。「1」が引用を示すフラグ情報(ビット情報)である。図21(b)の下部の情報(ビット系列)は、直接データ埋め込みを示すビット情報を抽出した結果である。図21(c)は、図21(b)の上部の引用を示す「1」に対応する文字「透」「し」と、図21(b)の下部の直接埋め込みデータの文字コード(EUCコード)「A4AB」に対応する文字「か」を抽出できた結果である。
ステップS2004において、電子透かし情報が埋め込まれていると判別された場合(Yes)には、ステップS2005に進む。引用を示す電子透かしが埋め込まれてない文字と判別された場合(No)には、ステップS2007に進む。
次に、ステップS2005では、引用文字による電子透かし情報が埋め込まれているか否かを判断する。引用文字による電子透かし情報が埋め込まれている場合には、第1の電子透かし情報抽出処理S2006aに進み、引用による電子透かし情報を抽出する。引用文字による電子透かし情報でない(直接データ埋め込みによる電子透かし情報が埋め込まれている)場合には、第2の電子透かし情報抽出S2006bに進み、対応する電子透かし方法により、電子透かし情報を抽出する。
次に、ステップS2007では、ステップS2003で入力された文字が、文書画像の最終の文字であるかを判別する。文書画像の最終の文字である場合(Yes)には、ステップS2008において、電子透かし情報を出力して、処理を終了する。文書画像の最終の文字でない場合(No)には、ステップS2003に戻り、処理を継続する。
(実施形態3)
上述の実施形態では、引用文字特定部208及び引用文字・直接埋め込み文字特定部1208において、電子透かし情報(文字列)の構成文字の先頭文字から順に処理するものとして説明したが、これに限らず、最終文字から順に処理してもよい。
上述の実施形態では、引用文字特定部208及び引用文字・直接埋め込み文字特定部1208において、電子透かし情報(文字列)の構成文字の先頭文字から順に処理するものとして説明したが、これに限らず、最終文字から順に処理してもよい。
また、電子透かし情報(文字列)の構成文字の文書中での該当文字が連続して最も多く近接している個所を基準に処理してもよい。
(実施形態4)
上述の実施形態では、引用文字特定部208及び引用文字・直接埋め込み文字特定部1208において、その引用の順番は文書画像中の文字の順番どおりに行う方法で説明した。しかし、これに限らず、引用文字のフラグの電子透かし埋め込みの直前あるいは直後(の文字位置)に、その引用の順番情報も電子透かしとして埋め込むように処理してもよい。
上述の実施形態では、引用文字特定部208及び引用文字・直接埋め込み文字特定部1208において、その引用の順番は文書画像中の文字の順番どおりに行う方法で説明した。しかし、これに限らず、引用文字のフラグの電子透かし埋め込みの直前あるいは直後(の文字位置)に、その引用の順番情報も電子透かしとして埋め込むように処理してもよい。
図22を用いて、電子透かし情報の埋め込み処理の流れを説明する。
図22の(a)は、埋め込みたい電子透かし情報(「透かし」)である。(b)は、埋め込み対象の文書画像の例である。(b)の文において、埋め込みたい電子透かし情報の構成文字「透」「か」「し」が、「し」(8文字目)、「透」(16文字目)、「か」(28文字目)の順に存在していることがわかる。ここでは、引用文字の引用の適用順番に関する情報が、それぞれの引用文字に隣接する位置、例えば、直後の位置に埋め込まれる。また、順番情報は、一例として、4ビット(1〜15)で表す。また、ビット情報の「1」「0」の電子透かし方法としては、一例として、文字の拡大(「1」)・縮小(「0」)による例で説明する。すなわち、3番目の順番で適用したい「し」(8文字目)の直後には「0011」のビット情報を電子透かしとして埋め込む。1番目の順番で適用したい「透」(16文字目)の直後には「0001」のビット情報を電子透かしとして埋め込む。2番目の順番で適用したい「か」(28文字目)の直後には「0010」のビット情報を電子透かしとして埋め込む。その結果の例が(c)である。
なお、引用文字の引用の適用順番に関する情報の埋め込み位置は、引用文字の直前でもかまわない。また、順番情報のビット数は、引用文字の個数に応じて、順番情報の表現に必要なビット数にすればよい。また、順番情報のビット情報の電子透かし方法としては他の方法を用いてもよい。
また、直接データ埋め込みと引用の順番情報の電子透かし埋め込み方法は、その区別がつく方法であればどのような方法であってもよい。
(実施形態5)
上述の実施形態では、引用文字特定部208及び引用文字・直接埋め込み文字特定部1208において、電子透かし情報(文字列)の構成文字単位で引用のフラグを埋め込む方法で説明した。しかし、これに限らず、電子透かし情報(文字列)を構成している1又は2以上の単語中の構成文字の少なくとも1文字以上の文字に引用のフラグ情報を電子透かしとして埋め込むことにより、その単語全体を引用として特定するように処理してもよい。
上述の実施形態では、引用文字特定部208及び引用文字・直接埋め込み文字特定部1208において、電子透かし情報(文字列)の構成文字単位で引用のフラグを埋め込む方法で説明した。しかし、これに限らず、電子透かし情報(文字列)を構成している1又は2以上の単語中の構成文字の少なくとも1文字以上の文字に引用のフラグ情報を電子透かしとして埋め込むことにより、その単語全体を引用として特定するように処理してもよい。
図23を用いて、電子透かし情報の埋め込み処理の流れを説明する。
図23の(a)は、埋め込みたい電子透かし情報(「 I love you 」)である。(b)は、埋め込み対象の文書画像の例である。(b)の文において、埋め込みたい電子透かし情報の構成単語「 I 」「 love 」「 you 」が存在していることがわかる。そこで、それぞれの単語の構成文字から引用として用いる文字を選ぶ。ここでは、単語「 I 」については文字「 I 」を、単語「 love 」については「 v 」を、単語「 you 」については「y 」「 u 」を採用することにする。これらの文字について、本実施形態では引用を示すフラグを埋め込む方法の一例として、文字の回転による傾きを用いた電子透かし方法で埋め込む。その結果の例が(c)である。
なお、本実施形態では、空白文字(スペースやタブ)が単語間のセパレータとなっているような英文の例で説明したが、これに限らず、単語間に特にセパレータがない言語、例えば、日本語文の場合などでも適用可能である。すなわち、形態素解析を用いて品詞分割することにより、品詞単位に処理することで可能である。
(実施形態6)
上述の実施形態では、引用文字特定部208及び引用文字・直接埋め込み文字特定部1208の処理については、空白文字(スペースやタブ)や句読点・記号などの引用に関しては特に触れずに説明した。あるいは、直接データ埋め込みの方法を用いることで対応できることを説明した。しかし、これに限らず、空白文字や句読点・記号などの情報を埋め込む場合は、引用の情報を埋め込む方法とは異なる方法で埋め込むようにしてもよい。
上述の実施形態では、引用文字特定部208及び引用文字・直接埋め込み文字特定部1208の処理については、空白文字(スペースやタブ)や句読点・記号などの引用に関しては特に触れずに説明した。あるいは、直接データ埋め込みの方法を用いることで対応できることを説明した。しかし、これに限らず、空白文字や句読点・記号などの情報を埋め込む場合は、引用の情報を埋め込む方法とは異なる方法で埋め込むようにしてもよい。
例えば、文字の引用フラグは連続させないことにして、引用フラグが連続させたときには空白文字や句読点・記号として扱うようにしてもよい。
具体的に、図24を用いて、電子透かし情報の埋め込み処理の流れを説明する。
図24の(a)は、埋め込みたい電子透かし情報(「 I love you 」)である。図24の(b)は、埋め込み対象の文書画像の例である。(b)の文において、埋め込みたい電子透かし情報の構成単語の構成文字「 I 」「 l 」「 o 」「 v 」「 e 」「 y 」「 u 」が文書中に含まれている個所を矢印で示している。ここで、実線矢印個所が、実際に引用として用いる文字の個所である。この引用文字の個所の特定方法としては、引用文字は連続しないようにし、かつ、引用文字と連続しない任意の連続した文字(引用文字以外)の個所が存在するように特定する。そして、引用文字と連続しない任意の連続した文字(引用文字以外)の個所を空白文字としての情報を埋め込むために利用する。すなわち、この例では、「 a 」「 l 」及び「 o 」「 f 」を空白文字としての情報を埋め込むために利用する。最終的に、(b)の実線矢印で示した個所の引用文字「I」「love 」「you」と、空白文字としての情報を埋め込む文字「a」「l」及び「o」「f」について、同じ電子透かし方法でフラグ情報を埋め込む。電子透かし方法としては、ここでは、一例として、文字の回転による傾きを用いて処理する。その結果の例が(c)である。
なお、空白文字の前後の文字を引用するようにして、単語の語頭あるいは語尾の文字を引用したときは空白文字も引用するようにしてもよい。
また、引用フラグを示す電子透かしとして文字の回転による傾きを用いる場合、文字の引用の場合はその引用文字を右傾きに、空白文字の引用は引用文字以外の任意の文字の左傾きとするようにしてもよい。あるいは、それぞれの文字の傾きは逆にしてもよい。
また、引用フラグを示す電子透かしとして文字の回転による傾きを用いる場合、文字の引用だけの場合はその引用文字を右傾きに、文字の引用+空白文字の場合はその文字を左傾きとするようにしてもよい。あるいは、それぞれの文字の傾きは逆にしてもよい。
(実施形態7)
上述の実施形態では、文字位置情報格納部206,1206は、電子透かし情報(文字列)そのままのデータをもとにして格納するものとして説明した。しかし、これに限らず、電子透かし情報(文字列)のすべてもしくは一部を、ひらがな・カタカナ・ローマ字に変換してから処理してもよい。
上述の実施形態では、文字位置情報格納部206,1206は、電子透かし情報(文字列)そのままのデータをもとにして格納するものとして説明した。しかし、これに限らず、電子透かし情報(文字列)のすべてもしくは一部を、ひらがな・カタカナ・ローマ字に変換してから処理してもよい。
また、電子透かし情報(文字列)の各構成文字を、対応表もしくは変換ルールに基づいた文字や記号に変換してから処理してもよい。
(実施形態8)
上述の実施形態では、2値画像の場合の説明をしたが、カラー画像であってもよいのは言うまでもない。その場合、電子透かし情報埋め込み方法及び電子透かし情報抽出方法としては、濃淡情報や色情報を活用した方法とすることが可能である。
上述の実施形態では、2値画像の場合の説明をしたが、カラー画像であってもよいのは言うまでもない。その場合、電子透かし情報埋め込み方法及び電子透かし情報抽出方法としては、濃淡情報や色情報を活用した方法とすることが可能である。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、前述した実施形態の各機能を実現するプログラムを、システム又は装置に直接又は遠隔から供給し、そのシステム又は装置に含まれるコンピュータがその供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
したがって、本発明の機能・処理をコンピュータで実現するために、そのコンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、上記機能・処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明の一つである。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するためのコンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、記録媒体としては、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
また、プログラムは、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページからダウンロードしてもよい。すなわち、ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードしてもよい。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードする形態も考えられる。つまり、本発明の機能・処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明の構成要件となる場合がある。
また、本発明のプログラムを暗号化してコンピュータ読み取り可能なCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納してユーザに配布してもよい。この場合、所定条件をクリアしたユーザにのみ、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報で暗号化されたプログラムを復号して実行し、プログラムをコンピュータにインストールしてもよい。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現されてもよい。なお、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行ってもよい。もちろん、この場合も、前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれてもよい。そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行ってもよい。このようにして、前述した実施形態の機能が実現されることもある。
101 コンピュータ
102 CPU
103 主記憶装置
104 HDD
105 ビデオコントローラ
106 モニタ
107 マウス・キーボードI/F
108 プリンタI/F
109 CD
110 DVD
111 FDD
112 スキャナI/F
113 マウス
114 キーボード
115 マウス・キーボードI/F
116 プリンタ
117 スキャナ
102 CPU
103 主記憶装置
104 HDD
105 ビデオコントローラ
106 モニタ
107 マウス・キーボードI/F
108 プリンタI/F
109 CD
110 DVD
111 FDD
112 スキャナI/F
113 マウス
114 キーボード
115 マウス・キーボードI/F
116 プリンタ
117 スキャナ
Claims (10)
- 入力した文書画像に電子透かし情報を埋め込む電子透かし情報埋め込み装置であって、
電子透かし情報とする文字列を構成する各文字が前記文書画像に含まれているか、及び、前記文字列を構成する各文字の前記文書画像における位置を解析する解析手段と、
前記解析手段によって解析された各位置のうちから、電子透かし情報を埋め込む位置を決定する決定手段と、
前記文書画像における前記決定手段により決定された位置の文字が電子透かし情報を構成する際に引用される文字であることを示すべく、前記決定手段により決定された位置の文字に電子透かし情報を埋め込む埋め込み手段と、
を有することを特徴とする電子透かし情報埋め込み装置。 - 前記解析手段により前記電子透かし情報とする文字列を構成する一部の文字が前記文書画像に含まれていないと判定された場合、前記埋め込み手段は、当該一部の文字については、前記文書画像における所定位置の文字に当該一部の文字の文字コードを表現する電子透かし情報の直接埋め込みを行うことを特徴とする請求項1に記載の電子透かし情報埋め込み装置。
- 前記解析手段は、前記電子透かし情報とする文字列を構成する文字毎に、前記文書画像中に現れる位置をすべて検査し、
前記決定手段は、
前記電子透かし情報とするN個の文字列の1番目の文字が前記文書画像中に現れる全ての位置のうち、最も前記文書画像の文書先頭に近い位置を選択し、
前記電子透かし情報とするN個の文字列のn番目の文字が前記文書画像中に現れる全ての位置のうち、n−1番目の文字に対して選択された位置より後ろで該位置に最も近い位置を選択することを、n=2からNまで繰り返し、
選択された各位置を、電子透かし情報を埋め込む位置として決定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子透かし情報埋め込み装置。 - 前記埋め込み手段は、前記文書画像における前記決定手段により決定された位置の文字が電子透かし情報の構成の際に引用される文字であることを示すべく、前記決定手段により決定された位置の変形を行うとともに、変形した位置に隣接する位置に、電子透かし情報の構成の際に引用される順番を示す変形を更に行うことを特徴とする請求項1に記載の電子透かし情報埋め込み装置。
- 前記電子透かし情報とする文字列は1又は2以上の単語を含み、
前記解析手段は、前記電子透かし情報とする各単語が前記文書画像に含まれているか、及び、各単語の前記文書画像における位置を解析し、
前記埋め込み手段は、前記文書画像における前記決定手段により決定された位置の単語が電子透かし情報を構成する際に引用される単語であることを示すべく、前記決定手段により決定された位置の変形を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の電子透かし情報埋め込み装置。 - 入力した文書画像に電子透かし情報を埋め込む電子透かし情報埋め込み方法であって、
解析手段が、電子透かし情報とする文字列を構成する各文字が前記文書画像に含まれているか、及び、前記文字列を構成する各文字の前記文書画像における位置を解析する解析ステップと、
決定手段が、前記解析ステップで解析された各位置のうちから、電子透かし情報を埋め込む位置を決定する決定ステップと、
埋め込み手段が、前記文書画像における前記決定ステップで決定された位置の文字が電子透かし情報を構成する際に引用される文字であることを示すべく、前記決定ステップで決定された位置の文字に電子透かし情報を埋め込む埋め込みステップと、
を有することを特徴とする電子透かし情報埋め込み方法。 - コンピュータに、請求項6に記載の電子透かし情報埋め込み方法を実行させるためのプログラム。
- 請求項1に記載の電子透かし情報埋め込み装置によって電子透かし情報が埋め込まれた文書画像から電子透かし情報を抽出する電子透かし情報抽出装置であって、
入力した前記文書画像中の各文字について、電子透かし情報が埋め込まれているか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段によって電子透かし情報が埋め込まれていると判別された各文字を引用し、引用した各文字を接続することで電子透かし情報を構成する構成手段と、
を有することを特徴とする電子透かし情報抽出装置。 - 請求項1に記載の電子透かし情報埋め込み装置によって電子透かし情報が埋め込まれた文書画像から電子透かし情報を抽出する電子透かし情報抽出方法であって、
判別手段が、入力した前記文書画像中の各文字について、電子透かし情報が埋め込まれているか否かを判別する判別ステップと、
前記判別ステップで電子透かし情報が埋め込まれていると判別された各文字を引用し、引用した各文字を接続することで電子透かし情報を構成する構成ステップと、
を有することを特徴とする電子透かし情報抽出方法。 - コンピュータに、請求項9に記載の電子透かし情報抽出方法を実行させるためのプログラム。
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