JP2009276711A - 電気光学装置、光路偏向用基板、それらの製造方法、および投射型表示装置 - Google Patents

電気光学装置、光路偏向用基板、それらの製造方法、および投射型表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】入射した光を画素開口領域に好適に導くことのできる光路偏向用基板を備えた電気光学装置、当該光路偏向用基板、それらの製造方法、および投射型表示装置を提供すること。
【解決手段】光路偏向用基板20bは、光入射側に光反射性の斜面261を向けて延在する断面V字状突起からなる断面プリズム形状の光路偏向部26と、光路偏向部26で囲まれた凹部内に充填された透光性材料層22とを備えている。光路偏向部26および凹部260を形成するにあたっては、厚さ方向の途中位置にエッチングストッパ層20pを備えた基板20gの表面において、光路偏向部26を形成すべき領域にエッチングマスク66を形成した状態で基板20gをエッチングストッパ層20pが露出するまでエッチングする。
【選択図】図6

Description

本発明は、液晶装置などの電気光学装置、当該電気光学装置に用いられる光路偏向用基板、電気光学装置および光路偏向用基板の製造方法、並びに当該電気光学装置を備えた投射型表示装置に関するものである。
電気光学装置では、配線領域の確保や混色防止を目的に縦横に延在する格子状の遮光領域を設け、この遮光領域で囲まれた画素開口領域から変調光を出射する。例えば、代表的な電気光学装置である液晶装置は、図10(a)に示すように、画素電極が形成された素子基板10と、この素子基板10に対向配置された対向基板20と、素子基板10と対向基板20との間に保持された液晶層50とを備えており、素子基板10において配線および画素スイッチング用のトランジスタが形成された領域14、および対向基板20においてブラックマトリクスやブラックストライプと称せられる遮光層24が形成された領域によって、遮光領域100cが規定され、遮光領域100cの内側は、画素電極を備えた画素開口領域100dになっている。このように構成した液晶装置は、素子基板10の側から入射した光を液晶層50によって光変調した後、対向基板20から出射する構成、あるいは、対向基板20の側から入射した光を液晶層50によって光変調した後、素子基板10から出射する構成になっているため、入射光を効率よく利用するには、入射光を画素開口領域100dに効率よく導く必要がある。
そこで、対向基板20側において遮光領域100cと重なる領域に、入射光を画素開口領域100dに導く反射性の斜面261xを備えた光路偏向部26xを縦横に備えた光路偏向用基板20xを用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
かかる光路偏向用基板20xを製造するには、例えば、図10(b)に示すように、光路偏向用基板の母材たる基板20yにおいて光路偏向部26xを形成すべき領域にエッチングマスク66xを形成した状態で基板20yをエッチングし、図10(c)に示すように、斜面261xを備えた光路偏向部26x、および凹部260xを形成した後、凹部260x内に透光性材料層22xを充填する。
特開2006−215427号公報
しかしながら、図10(a)、(b)に示す方法では、光路偏向部26xをエッチング形成した際、光路偏向部26xの根元部分に、斜面261xおよび凹部260xの底部262xの双方に対して斜めの傾斜部265xが形成されてしまうという問題点がある。かかる傾斜部265xの発生は、傾斜部265xで反射した光については画素開口領域100dに導くことができないため、表示光量の多大なロスや、迷光の原因となるので、好ましくない。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、入射した光を画素開口領域に好適に導くことのできる光路偏向用基板を備えた電気光学装置、当該光路偏向用基板、電気光学装置の製造方法、光路偏向用基板の製造方法、および当該電気光学装置を備えた投射型表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、入射光を画像信号に応じて変調する液晶と、基板面に格子状に延在し前記入射光を反射する光路偏向部と、前記光路偏向部で囲まれた凹部内に充填された透光性材料層と、を備えた光路偏向用基板と、を有し、前記変調部は、行列状に配列された複数の画素部と、前記画素部同士の間に設けられている遮光部とを備え、前記光路偏向部は、前記入射光を前記画素部の方向へ反射する光反射性斜面を備えた断面プリズム形状を有し、前記光反射性斜面と前記凹部の底面は、互いに交わる位置まで平面的に延びていることを特徴とする。
また、本発明では、基板面に格子状に延在し前記入射光を反射する光路偏向部と、前記光路偏向部で囲まれた凹部内に充填された透光性材料層と、を有し、前記光路偏向部は、前記入射光を前記凹部底面の方向へ反射する光反射性斜面を備えた断面プリズム形状を有する光路偏向用基板において、前記光反射性斜面と前記凹部の底面は、それぞれ互いに交わる位置まで平面的に延びていることを特徴とする。
かかる光路偏向用基板を製造するには、前記光路偏向用基板の母材たる基板の厚さ方向の途中位置にエッチングストッパ層を形成するエッチングストッパ層形成工程と、当該基板において互いに反対側に位置する第1面および第2面のうち、前記第1面の前記光路偏向部を形成すべき領域にエッチングマスクを形成し、当該基板を前記第1面から前記エッチングストッパ層が露出するまでエッチングを行なって前記光反射性斜面および前記凹部を形成するエッチング工程と、前記凹部内に前記透光性材料層を充填する充填工程と、前記基板のうち当該エッチングストッパ層より第2面側に位置する部分を除去する除材工程と、有することを特徴とする。
本発明では、基板に対するエッチングにより、基板の第1面に偏向部を残す一方、偏向部で挟まれた領域に、透光性材料層を充填すべき凹部を形成する。その際、基板の厚さ方向の途中位置にはエッチングストッパ層が形成されているため、凹部の底面は、エッチングストッパ層により規定される。従って、斜面と凹部の底部は、互いに交わる位置まで平面的に延びており、偏向部の根元部分に傾斜部が形成されないので、傾斜部での光の異常反射が起こらない。それ故、偏向部の根元部分に発生しがちな傾斜部での光の異常反射に起因する表示光量の損失や迷光の発生が起こらないので、明るくて品位の高い画像を表示することができる。
本発明において、前記光反射性斜面には光反射層が形成されていることが好ましい。かかる光路偏向用基板を製造するには、前記エッチング工程の後、前記充填工程を行なう前に、前記光反射性斜面の表面に光反射層を形成する光反射層形成工程を行う。
本発明において、光路偏向用基板を製造するには、前記基板としては、シリコン基板の厚さ方向の途中位置に前記エッチングストッパ層としてのシリコン酸化膜が形成されたSOI(Silicon On Insulater)基板を用いればよい。この場合、前記偏光用基板において前記偏向部はシリコンからなる構成を有することになる。
本発明は、例えば、液晶装置などの電気光学装置に適用できる。液晶装置の場合、配線および画素スイッチング素子が形成された遮光領域、および該遮光領域で囲まれた領域内に画素電極が形成された画素開口領域を備えた素子基板と、該素子基板との間に液晶を保持する対向基板とを有し、当該対向基板に前記光路偏向用基板が含まれている構成を採用することができる。
本発明に係る電気光学装置を投射型表示装置に用いることが好ましく、この場合、投射型表示装置は、光源部および投射光学系を有し、前記光源部から出射された光を前記電気光学装置に入射させ、当該電気光学装置により光変調した光を前記投射光学系により投射する。投射型表示装置の場合には特に、入射光の利用効率が高いことが求められることから、本発明を電気光学装置に適用した場合の効果が顕著である。
図面を参照して、本発明を適用した電気光学装置(液晶装置)を用いた投射型表示装置、電気光学装置、および電気光学装置の製造方法を説明する。なお、対応関係を明確化することを目的に、以下の説明では、図10を参照して説明した構成と同一の機能を有する部分には同一の符号を付して説明する。また、以下の説明で参照する図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
(投射型表示装置の構成)
図1を参照して、本発明を適用した電気光学装置をライトバルブとして用いた投射型表示装置を説明する。図1は、本発明を適用した投射型表示装置の概略構成図である。
図1に示す投射型表示装置110は、観察者側に設けられたスクリーン111(被投射面)に光を照射し、このスクリーン111で反射した光を観察する。投射型表示装置110は、光源112、ダイクロイックミラー113、114、およびリレー系120などを備えた光源部140と、液晶ライトバルブ115〜117と、クロスダイクロイックプリズム119(合成光学系)と、投射光学系118とを備えている。
光源112は、赤色光、緑色光および青色光を含む光を供給する超高圧水銀ランプで構成されている。ダイクロイックミラー113は、光源112からの赤色光を透過させると共に緑色光および青色光を反射する構成となっている。また、ダイクロイックミラー114は、ダイクロイックミラー113で反射された緑色光および青色光のうち青色光を透過させると共に緑色光を反射する構成となっている。このように、ダイクロイックミラー113、114は、光源112から出射した光を赤色光と緑色光と青色光とに分離する色分離光学系を構成する。
ダイクロイックミラー113と光源112との間には、インテグレータ121および偏光変換素子122が光源112から順に配置されている。インテグレータ121は、光源112から照射された光の照度分布を均一化する構成となっている。また、偏光変換素子122は、光源112からの光を例えばs偏光のような特定の振動方向を有する偏光にする構成となっている。
液晶ライトバルブ115は、ダイクロイックミラー113を透過して反射ミラー123で反射した赤色光を画像信号に応じて変調する透過型の電気光学装置(液晶装置)である。液晶ライトバルブ115は、λ/2位相差板115a、第1偏光板115b、液晶パネル115cおよび第2偏光板115dを備えている。ここで、液晶ライトバルブ115に入射する赤色光は、ダイクロイックミラー113を透過しても光の偏光は変化しないことから、s偏光のままである。
λ/2位相差板115aは、液晶ライトバルブ115に入射したs偏光をp偏光に変換する光学素子である。また、第1偏光板115bは、s偏光を遮断してp偏光を透過させる偏光板である。液晶パネル115cは、p偏光を画像信号に応じた変調によってs偏光(中間調であれば円偏光又は楕円偏光)に変換する構成となっている。さらに、第2偏光板115dは、p偏光を遮断してs偏光を透過させる偏光板である。従って、液晶ライトバルブ115は、画像信号に応じて赤色光を変調し、変調した赤色光をクロスダイクロイックプリズム119に向けて出射する構成となっている。
なお、λ/2位相差板115aおよび第1偏光板115bは、偏光を変換させない透光性のガラス板115eに接した状態で配置されており、λ/2位相差板115aおよび第1偏光板115bが発熱によって歪むのを回避することができる。
液晶ライトバルブ116は、ダイクロイックミラー113で反射した後にダイクロイックミラー114で反射した緑色光を画像信号に応じて変調する透過型の電気光学装置(液晶装置)である。液晶ライトバルブ116は、液晶ライトバルブ115と同様に、第1偏光板116b、液晶パネル116cおよび第2偏光板116dを備えている。液晶ライトバルブ116に入射する緑色光は、ダイクロイックミラー113、114で反射されて入射するs偏光である。第1偏光板116bは、p偏光を遮断してs偏光を透過させる偏光板である。また、液晶パネル116cは、s偏光を画像信号に応じた変調によってp偏光(中間調であれば円偏光又は楕円偏光)に変換する構成となっている。第2偏光板116dは、s偏光を遮断してp偏光を透過させる偏光板である。従って、液晶ライトバルブ116は、画像信号に応じて緑色光を変調し、変調した緑色光をクロスダイクロイックプリズム119に向けて出射する構成となっている。
液晶ライトバルブ117は、ダイクロイックミラー113で反射し、ダイクロイックミラー114を透過した後でリレー系120を経た青色光を画像信号に応じて変調する透過型の電気光学装置(液晶装置)である。液晶ライトバルブ117は、液晶ライトバルブ115、116と同様に、λ/2位相差板117a、第1偏光板117b、液晶パネル117cおよび第2偏光板117dを備えている。ここで、液晶ライトバルブ117に入射する青色光は、ダイクロイックミラー113で反射してダイクロイックミラー114を透過した後にリレー系120の後述する2つの反射ミラー125a、125bで反射することから、s偏光となっている。
λ/2位相差板117aは、液晶ライトバルブ117に入射したs偏光をp偏光に変換する光学素子である。第1偏光板117bは、s偏光を遮断してp偏光を透過させる偏光板である。液晶パネル117cは、p偏光を画像信号に応じた変調によってs偏光(中間調であれば円偏光又は楕円偏光)に変換する構成となっている。第2偏光板117dは、p偏光を遮断してs偏光を透過させる偏光板である。従って、液晶ライトバルブ117は、画像信号に応じて青色光を変調し、変調した青色光をクロスダイクロイックプリズム119に向けて出射する構成となっている。なお、λ/2位相差板117aおよび第1偏光板117bは、ガラス板117eに接した状態で配置されている。
リレー系120は、リレーレンズ124a、124bと反射ミラー125a、125bとを備えている。リレーレンズ124a、124bは、青色光の光路が長いことによる光損失を防止するために設けられている。ここで、リレーレンズ124aは、ダイクロイックミラー114と反射ミラー125aとの間に配置されている。また、リレーレンズ124bは、反射ミラー125a、125bの間に配置されている。反射ミラー125aは、ダイクロイックミラー114を透過してリレーレンズ124aから出射した青色光をリレーレンズ124bに向けて反射するように配置されている。また、反射ミラー125bは、リレーレンズ124bから出射した青色光を液晶ライトバルブ117に向けて反射するように配置されている。
クロスダイクロイックプリズム119は、2つのダイクロイック膜119a、119bをX字型に直交配置した色合成光学系である。ダイクロイック膜119aは青色光を反射して緑色光を透過する膜であり、ダイクロイック膜119bは赤色光を反射して緑色光を透過する膜である。従って、クロスダイクロイックプリズム119は、液晶ライトバルブ115〜117のそれぞれで変調された赤色光と緑色光と青色光とを合成し、投射光学系118に向けて出射するように構成されている。
なお、液晶ライトバルブ115、117からクロスダイクロイックプリズム119に入射する光はs偏光であり、液晶ライトバルブ116からクロスダイクロイックプリズム119に入射する光はp偏光である。このようにクロスダイクロイックプリズム119に入射する光を異なる種類の偏光としていることで、クロスダイクロイックプリズム119において各液晶ライトバルブ115〜117から入射する光を有効に合成できる。ここで、一般に、ダイクロイック膜119a、119bはs偏光の反射特性に優れている。このため、ダイクロイック膜119a、119bで反射される赤色光および青色光をs偏光とし、ダイクロイック膜119a、119bを透過する緑色光をp偏光としている。投射光学系118は、投影レンズ(図示略)を有しており、クロスダイクロイックプリズム119で合成された光をスクリーン111に投射するように構成されている。
このように構成した投射型表示装置110において、光源112から出射された光の利用効率が高いことが求められることから、液晶ライトバルブ115〜117としての液晶装置については以下に説明する構成が採用されている。
(電気光学装置の全体構成)
図2(a)、(b)は、図1に示した投射型表示装置において液晶ライトバルブ(電気光学装置/液晶装置)に用いた液晶パネルの構成を模式的に示す説明図、およびその液晶装置の電気的構成を示すブロック図である。なお、図1に示す液晶ライトバルブ115〜117および液晶パネル115c〜117cは、変調する光の波長領域が異なるだけであり、基本的構成が共通するので、液晶ライトバルブ115〜117を電気光学装置100とし、液晶パネル115c〜117cを液晶パネル100xとして説明する。
図2(a)に示すように、電気光学装置100において、液晶パネル100xは、素子基板10と、この素子基板10に対向する対向基板20とを備えており、対向基板20の側から入射した光を変調して素子基板10の側から出射する透過型の液晶パネルである。素子基板10と対向基板20とは、シール材(図示せず)を介して貼り合わされて対向しており、シール材の内側領域にはTN(Twisted Nematic)液晶などからなる液晶層50が保持されている。詳しくは後述するが、素子基板10において対向基板20と対向する面側には島状の画素電極9aなどが形成され、対向基板20において素子基板10と対向する面側には、その略全面に対向電極21が形成されている。
図2(b)に示すように、電気光学装置100の素子基板10において、画像表示領域10aを構成するマトリクス状(行列状)の複数の画素100aの各々には、画素電極9aと、画素電極9aをスイッチング制御するための画素トランジスタとしてのMOS型の電界効果型トランジスタ30とが形成されている。また、画像表示領域10aには、画像信号を供給するための複数のデータ線6aと、走査信号を供給するための複数の走査線3aとが互いに交差する方向に延びており、データ線6aはデータ線駆動回路101に接続され、走査線3aは走査線駆動回路104に接続されている。電界効果型トランジスタ30のソースにはデータ線6aが接続し、電界効果型トランジスタ30のゲートには走査線3aが接続されている。画素電極9aは、電界効果型トランジスタ30のドレインに電気的に接続されており、電界効果型トランジスタ30を一定期間だけそのオン状態とすることにより、データ線6aから供給されるデータ信号を各画素100aに所定のタイミングで書き込む。そして、図2(a)に示す画素電極9a、液晶層50、および対向電極21により構成された液晶容量50aに書き込まれた所定レベルの画素信号は一定期間保持される。
ここで、液晶容量50aに並列に蓄積容量55が形成されており、蓄積容量55によって、画素電極9aの電圧は、例えば、ソース電圧が印加された時間よりも3桁も長い時間だけ保持される。これにより、電荷の保持特性は改善され、コントラスト比の高い表示を行うことのできる電気光学装置100を実現できる。本形態では、蓄積容量55を構成するために、走査線3aと並列するように容量線5bが形成されており、かかる容量線5bは共通電位線(COM)に接続され、所定の電位に保持されている。なお、蓄積容量55は前段の走査線3aとの間に形成される場合もある。
(画素の具体的構成)
図3は、本発明を適用した電気光学装置の画素1つ分の断面図である。図4(a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置に用いた素子基板において相隣接する画素の平面図、およびこの素子基板上における遮光領域を右上がりの斜線によって示した説明図である。図3は、図4(a)のA−A′線に相当する位置で電気光学装置100を切断したときの断面図に相当する。なお、図4(a)、(b)では、半導体層は細くて短い点線で示し、走査線3aは太い実線で示し、データ線6aおよびそれと同時形成された薄膜は一点鎖線で示し、容量線5bは二点鎖線で示し、画素電極9aおよびそれと同時形成された薄膜は太くて長い点線で示し、後述する中継電極は細い実線で示してある。
図3および図4(a)に示すように、素子基板10上には、複数の画素100aの各々に矩形状の画素電極9aが形成されており、各画素電極9aの縦横の境界に各々沿ってデータ線6aおよび走査線3aが形成されている。データ線6aおよび走査線3aは各々、直線的に延びている。また、データ線6aと走査線3aとが交差する領域に電界効果型トランジスタ30が形成されている。また、素子基板10上には、走査線3aと重なるように容量線5bが形成されている。本形態において、容量線5bは、走査線3aと重なるように直線的に延びた主線部分と、データ線6aと走査線3aとの交差部分でデータ線6aに重なるように延びた副線部分とを備えている。
素子基板10は、石英基板やガラス基板などの透光性材料からなる基板11(基板本体)、その液晶層50側の表面に形成された画素電極9a、画素スイッチング用の電界効果型トランジスタ30、および配向膜16を主体として構成されており、対向基板20は、後述する光路偏向用基板20b、その液晶層50側表面に形成された対向電極21、および配向膜29を主体として構成されている。
素子基板10において、画素電極9aに隣接する位置には電界効果型トランジスタ30が形成されている。電界効果型トランジスタ30は、例えば、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、半導体層1aには、走査線3aに対してゲート絶縁層2を介して対向するチャネル領域1a′、低濃度ソース領域1b、低濃度ドレイン領域1c、高濃度ソース領域1dおよび高濃度ドレイン領域1eが形成されている。
半導体層1aは、例えば、石英基板からなる基板11上に下地絶縁膜12を介して形成された単結晶シリコン層によって構成され、このような構成の素子基板10は、石英基板と単結晶シリコン基板とが絶縁層を介して貼り合わされたSOI基板を用いることにより実現することができる。このようなSOI基板は、例えば、単結晶シリコン基板上にシリコン酸化膜を形成した上で石英基板と貼り合わせる方法、あるいは石英基板と単結晶シリコン基板の双方にシリコン酸化膜を形成した上でシリコン酸化膜同士を接触させて貼り合わせる方法を採用できる。このような基板を用いた場合、ゲート絶縁層2(第2絶縁膜)は、半導体層1aに対する熱酸化膜により形成できる。走査線3aには、ポリシリコンやアモルファスシリコン、単結晶シリコン膜などのシリコン膜や、これらのポリサイドやシリサイド、さらには金属膜が用いられる。
走査線3aの上層側には、高濃度ソース領域1dへ通じるコンタクトホール82、および高濃度ドレイン領域1eへ通じるコンタクトホール83を備えたシリコン酸化膜などからなる第1層間絶縁膜41が形成されている。第1層間絶縁膜41の上層には中継電極4a、4bが形成されている。中継電極4aは、走査線3aとデータ線6aとの交差する位置を基点として走査線3aおよびデータ線6aに沿って延出する略L字型に形成されており、中継電極4bは、中継電極4bと離間した位置において、データ線6aに沿うように形成されている。中継電極4aは、コンタクトホール83を介して高濃度ドレイン領域1eに電気的に接続され、中継電極4bは、コンタクトホール82を介して高濃度ソース領域1dに電気的に接続されている。
中継電極4a、4bの上層側には、シリコン窒化膜などからなる誘電体膜42が形成されており、この誘電体膜42を介して、中継電極4aと対向するように容量線5bが形成され、蓄積容量55が形成されている。中継電極4a、4bは導電性のポリシリコン膜や金属膜等からなり、容量線5bは、導電性のポリシリコン膜、高融点金属を含む金属シリサイド膜、それらの積層膜、金属膜からなる。
容量線5bの上層側には、中継電極4aへ通じるコンタクトホール87、および中継電極4bへ通じるコンタクトホール81を備えたシリコン酸化膜などからなる第2層間絶縁膜43が形成されている。第2層間絶縁膜43の上層にはデータ線6aおよびドレイン電極6bが形成されている。データ線6aはコンタクトホール81を介して中継電極4bに電気的に接続し、中継電極4bを介して高濃度ソース領域1dに電気的に接続している。ドレイン電極6bはコンタクトホール87を介して中継電極4aに電気的に接続し、中継電極4aを介して、高濃度ドレイン領域1eに電気的に接続している。データ線6aおよびドレイン電極6bは、導電性のポリシリコン膜、高融点金属を含む金属シリサイド膜、それらの積層膜、金属膜からなる。
データ線6aおよびドレイン電極6bの上層側には、シリコン酸化膜などからなる第3層間絶縁膜44が形成されている。第3層間絶縁膜44には、ドレイン電極6bへ通じるコンタクトホール86が形成されている。
第3層間絶縁膜44の上層には、ITO(Indium Tin Oxide)膜などからなる透光性の画素電極9aが形成されており、画素電極9aは、コンタクトホール86を介してドレイン電極6bに電気的に接続されている。画素電極9aの表面には配向膜16が形成されている。
これに対して、対向基板20は、後述する光路偏向用基板20bを備えており、かかる光路偏向用基板20bにおいて素子基板10と対向する面側には、対向電極21および配向膜29が形成されている。
このように構成した電気光学装置100においては、走査線3a、容量線5b、データ線6aおよび電界効果型トランジスタ30の形成領域によって、表示に直線寄与しない格子状の遮光領域100c(図4(b)に右上がりの斜線を付した領域)が形成されており、かかる遮光領域100cは、互いに交差する第1方向および第2方向に延在し、かかる遮光領域100cで周りが囲まれた領域が、変調光を出射して表示に直接寄与する画素開口領域100dになっている。本形態では、対向基板20には、いわゆるブラックマトリクスやブラックストライプと称せられる遮光膜が形成されていない。このため、遮光領域100cは、走査線3a、容量線5b、データ線6aおよび電界効果型トランジスタ30の形成領域によって規定されている。
(光路偏向用基板20bの構成)
図5(a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置の断面を模式的に示して光路偏向用基板の断面構成を示す説明図、および光路偏向用基板の偏向部の平面構成を示す説明図である。なお、図5(a)では、素子基板10側の配向膜16などの図示を省略してある。
図5(a)、(b)に示すように、本形態の電気光学装置100においては、対向基板20の側から入射した光を液晶層50によって画素毎に光変調した後、素子基板10から出射する。このため、入射光を効率よく利用するには、入射光を画素開口領域100dに効率よく導く必要がある。
そこで、本形態では、対向基板20に光路偏向用基板20bが用いられており、かかる光路偏向用基板20bでは、変調すべき光が入射する側に向けて突出した断面V字状突起からなる断面プリズム形状の光路偏向部26が遮光領域100cと重なる領域に沿って延在しており、かかる光路偏向部26で囲まれた凹部260内には、エポキシ樹脂やアクリル樹脂などの透光性樹脂材料、あるいは低融点ガラスなどの透光性無機材料からなる透光性材料層22が充填されている。ここで、透光性材料層22は、光路偏向部26の上端を覆う厚さに形成されており、光路偏向用基板20bにおいて、光が入射する側では、透光性材料層22の上に透光性基板27が接着されている。本形態において、光路偏向部26はシリコンからなり、光路偏向部26の斜面261は光反射面として機能する。このため、光路偏向用基板20bに入射した光は、光路偏向部26の斜面261で反射して画素開口領域100dに向けて導かれる。
なお、光路偏向用基板20bにおいて、液晶層50が位置する側の凹部260の底面262は、平滑面になっており、その表面に対向電極21および配向膜29が形成されている。
(光路偏向用基板20bおよび対向基板20の製造方法)
図6および図7を参照して、本形態に係る電気光学装置100に用いた対向基板20(光路偏向用基板20b)の製造方法を説明しながら、対向基板20(光路偏向用基板20b)の構成を詳述する。
図6は、本発明を適用した電気光学装置100に用いた対向基板20(光路偏向用基板20b)の製造方法を示す工程断面図であり、図7は、かかる製造方法に用いたSOI基板の製造方法を示す説明図である。
本形態に係る電気光学装置100に用いた対向基板20(光路偏向用基板)を製造するには、まず、図6(a)に示すように、厚さ方向の途中位置にエッチングストッパ層20pが形成された基板20gを準備しておき(エッチングストッパ層形成工程)、エッチング工程では、かかる基板20gにおいて互いに反対側に位置する第1面20sおよび第2面20tのうち、第1面20sにおいて光路偏向部26を形成すべき領域にエッチングマスク66を形成した後、この状態で、図6(b)に示すように、基板20gを第1面20sからエッチングする。かかるエッチングは、エッチングストッパ層20pが露出するまで行なう。その結果、基板20gには、斜面261を備えた光路偏向部26が形成されるとともに、光路偏向部26で挟まれた領域に凹部260が形成される。
ここで、エッチングマスク66は、感光性レジスト層を例えば50〜200μmの厚さで塗布した後、露光、現像することにより形成され、図4を参照して説明した偏向突起26と略同一パターンに形成されている。また、エッチング工程では、ドライエッチングを行なう。かかるドライエッチングには、高密度プラズマを形成可能なICPドライエッチング装置を用いる。また、基板20gとエッチングマスク66とのエッチング選択比を例えば4:1とする。その結果、エッチングマスク66の厚みに対して略4倍の高さを有する断面V字形状の光路偏向部26を残すことができるとともに、光路偏向部26で挟まれた領域には、エッチングマスク66の厚みに対して略4倍の深さを有する凹部260が形成される。また、本形態では、基板20gの厚さ方向の途中位置にはエッチングストッパ層20pが形成されているため、凹部260の底面262は、エッチングストッパ層20pにより精度よく規定される。従って、斜面261と凹部260の底部262は、互いに交わる位置まで平面的に延びて、直接、接している。このため、光路偏向部26の根元部分では、斜面261と凹部260の底部262との間に、図10を参照して説明したような傾斜部が発生しない。
また、本形態では、基板20gとして、単結晶シリコン基板の厚さ方向の途中位置にエッチングストッパ層20pとしてのシリコン酸化膜が形成されたSOI基板を用いる。かかる基板を得るには、図7(a)に示すエッチングストッパ層形成工程のように、単結晶シリコン基板20wの少なくとも一方の面に、酸素イオン注入法、熱酸化法あるいはCVD法により、シリコン酸化膜20eを形成しておき、かかる単結晶シリコン基板20wと、ガラス基板やシリコン基板などからなる支持基板20fとをシリコン酸化膜を介して貼り合せることにより得ることができる。かかる構成の場合、基板20gの第1面20s側が単結晶シリコン基板20wからなり、第2面側20tは支持基板20fからなる。ここで、単結晶シリコン基板20wの厚さを調整するには、単結晶シリコン基板20wに対してシリコン酸化膜を介してアルゴンイオンや水素イオンなどに注入して、厚さ方向の途中位置に剥離層を形成しておけばよい。かかる剥離層を形成しておけば、単結晶シリコン基板20wと支持基板20fとを貼り合わせてSOI基板を形成した後、単結晶シリコン基板20wにエキシマレーザを照射すれば、剥離層において半導体結晶の結合を分断することができるので、単結晶シリコン基板20wの一部を剥離層で剥離し、薄くすることができる。
また、SOI基板を製造するには、図7(b)に示すエッチングストッパ層形成工程のように、単結晶シリコン基板20wの内部に酸素イオン20mをドープした後、高温でアニール処理を施すことにより、シリコン酸化膜からなるエッチングストッパ層20pを形成してもよい。
次に、図6(c)に示す充填工程では、凹部260内に、エポキシ樹脂やアクリル樹脂などの透光性樹脂材料、あるいは低融点ガラスなどの透光性無機材料を充填した後、固化させ、透光性材料層22を形成する。本形態では、光路偏向部26の上端を覆う厚さに透光性材料層22を形成する。それには、基板20gの周りに光路偏向部26より高いバンク(図示せず)を形成しておき、かかるバンク内に透光性材料を充填すればよい。
次に、図6(d)に示す除材工程では、ウエットエッチングを行って、基板20gからエッチングストッパ層20p、および基板20gにおいてエッチングストッパ層20pより第2面20t側に位置する部分を除去し、光路偏向用基板20bを得る。その際、基板20gの第1面20s側をレジストなどで覆っておけば、基板20gの第2面20t側のみをエッチングすることができる。また、本形態では、基板20gの第1面20s側が透光性材料層22で厚く覆われているため、第1面20s側をレジストなどで覆わなくても第2面20t側のみをエッチングすることができる。
次に、図6(e)に示す接着工程では、光路偏向用基板20bに対して透光性材料層が形成されている側に透光性基板27を接着する。かかる透光性基板27は、支持基板としての機能を担うものであり、その厚さは任意である。
次に、光路偏向用基板20bにおいて、光の出射側の面に、対向電極21および配向膜29を順次形成し、対向基板20を得る。
(本形態の作用および主な効果)
このように構成した電気光学装置100では、図1を参照して説明した光源部140からは様々な入射角度の光が入射し、かかる入射光のうち、画素開口領域100dに向かう光は、矢印L1で示すように、そのまま進行する一方、矢印L2で示すように、画素開口領域100dに向かう方向から外れた方向に向かう光については、矢印L3で示すように、光路偏向部26の反射性の斜面261で反射させ、画素開口領域100dに向かわせる。
ここで、光路偏向部26は、斜面261を一辺とする略二等辺三角形形状の断面を有する断面プリズム形状の偏向突起からなり、三角形形状の頂点は、遮光領域100cの幅方向の中心に位置している。また、光路偏向部26の幅寸法(三角形形状の底辺の長さ)は、遮光領域100cの幅寸法と略同一寸法、あるいはやや幅広に設定されており、これにより、画素開口領域100dに向かう方向から外れた方向に向かう光についても有効に利用することができる。なお、斜面261の傾きについては、例えば、透光性基板20fの基板面に対する法線となす角度が3°以下になるように設定される。かかる構成によれば、斜面261で光を反射した際、光線角度の増大を低減しながら入射光を偏向することができるとともに、入射光を、例えば、Fナンバーが2.5である投射光学系(図1参照)で十分取り込むことが可能な光線角度の光に変換することができ、コントラストの向上および入射光を利用効率の向上を図ることができる。
このような光路偏向用基板20bを製造するにあたって、本形態では、基板20gに対するエッチングにより、基板20gの第1面20s側に光路偏向部26を残す一方、光路偏向部26で挟まれた領域に、透光性材料層22を充填すべき凹部260を形成する。その際、基板20gの厚さ方向の途中位置にはエッチングストッパ層20pが形成されているため、凹部260の底面262は、エッチングストッパ層20pにより精度よく規定される。従って、斜面261と凹部260の底部262は、互いに交わる位置まで平面的に延びており、光路偏向部26の根元部分には、図10を参照して説明したような傾斜部が発生しないので、傾斜部での光の異常反射が起こらない。それ故、光路偏向部26の根元部分に発生しがちな傾斜部での光の異常反射に起因する表示光量の損失や迷光の発生が起こらないので、明るくて品位の高い画像を表示することができる。
(別の実施の形態)
図8(a)、(b)は各々、本発明の別の実施の形態に係る光路偏向用基板の断面構成を模式的に示す説明図、および光反射層形成工程の説明図である。
上記実施の形態では、シリコンからなる斜面261をそのまま反射面として利用したが、図8(a)に示すように、斜面261を覆うように、アルミニウム、アルミニウム合金、銀、銀合金などといった光反射層264を形成してもよい。かかる構成は、図6(a)、(b)に示すエッチング工程の後、図6(c)に示す充填工程を行う前、図8(b)に示す反射層形成工程において、凹部260の内面全体に光反射層264を形成すればよい。この場合、凹部260の底部262にも光反射層264が形成されるが、凹部260の底部262に形成された光反射層264は、図6(d)に示す除材工程で除去されるので、光路偏向部26の斜面261のみに光反射層264が残ることになる。
[他の実施の形態]
図1には、ライトバルブを3枚用いた投射型表示装置を例示したが、電気光学装置100がカラーフィルタを内蔵している場合、図9に示す投射型表示装置において、本発明を適用した1枚の電気光学装置100をライトバルブとして用いて、カラー画像をスクリーン211に投射表示するように構成してもよい。すなわち、図9に示す投射型表示装置210は、白色光源212、インテグレータ221および偏光変換素子222を備えた光源部240と、電気光学装置100と、投射光学系218とを備えている。また、電気光学装置100では、カラーフィルタ内蔵の液晶パネル100xの両側に第1偏光板216aおよび第2偏光板216bが配置されている。
また、上記形態では、電気光学装置として、投射型表示装置に用いる透過型の液晶装置を例示したが、投射型表示装置に用いる反射型の液晶装置に本発明を適用してもよい。また、バックライト装置から出射された光を入射光として画像を表示する直視型の透過型あるいは半透過反射型の液晶装置や、外光を入射光として画像を表示する直視型の反射型の液晶装置に本発明を適用してもよい。
さらに、上記形態では、電気光学装置として液晶装置を例に説明したが、自発光素子から出射された変調光によって画像表示面で画像を表示する電気光学装置において混色などを防止することを目的に、縦横に延在する格子状の遮光領域を設け、この遮光領域で囲まれた画素開口領域から変調光を出射する電気光学装置に本発明を適用してもよい。
本発明を適用した投射型表示装置の概略構成図である。 (a)、(b)は、図1に示した投射型表示装置において液晶ライトバルブ(電気光学装置)に用いた液晶パネルの構成を模式的に示す説明図、およびその電気光学装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明を適用した電気光学装置の画素1つ分の断面図である。 (a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置に用いた素子基板において相隣接する画素の平面図、およびこの素子基板上における遮光領域を右上がりの斜線によって示した説明図である。 (a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置の断面を模式的に示して光路偏向用基板の断面構成を示す説明図、および光路偏向用基板の偏向部の平面構成を示す説明図である。 本発明を適用した電気光学装置に用いた対向基板(光路偏向用基板)の製造方法を示す工程断面図である。 (a)、(b)は、図6に示す製造方法に用いたSOI基板の構成例を示す説明図である。 (a)、(b)は各々、本発明の別の実施の形態に係る光路偏向用基板の断面構成を模式的に示す説明図、および光反射層形成工程の説明図である。 本発明を適用した別の投射型表示装置の概略構成図である。 (a)、(b)、(c)は各々、従来の光路偏向用基板の断面構成を示す説明図、光路偏向用基板を製造する際のエッチング工程前の説明図、およびエッチング工程後の説明図である。
符号の説明
10・・素子基板、20・・対向基板、20b・・光路偏向用基板、20g・・基板、20p・・エッチングストッパ層、22・・透光性材料層、24・・遮光層、26・・光路偏向部、100・・電気光学装置、100c・・遮光領域、100d・・画素開口領域、260・・偏向部で囲まれた凹部、261・・偏向部の斜面、264・・光反射層

Claims (10)

  1. 入射光を画像信号に応じて変調する液晶と、
    基板面に格子状に延在し前記入射光を反射する光路偏向部と、前記光路偏向部で囲まれた凹部内に充填された透光性材料層と、を備えた光路偏向用基板と、を有し、
    前記変調部は、行列状に配列された複数の画素部と、前記画素部同士の間に設けられている遮光部とを備え、
    前記光路偏向部は、前記入射光を前記画素部の方向へ反射する光反射性斜面を備えた断面プリズム形状を有し、
    前記光反射性斜面と前記凹部の底面は、互いに交わる位置まで平面的に延びていることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記光反射性斜面には光反射層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記光路偏向部はシリコンからなることを特徴とする請求項1または2に記載の電気光学装置。
  4. 配線および画素スイッチング素子が形成された遮光領域、および該遮光領域で囲まれた領域内に画素電極が形成された画素開口領域を備えた素子基板をさらに有し、
    前記液晶を介して前記素子基板と対向する対向基板に、前記光路偏向用基板が含まれていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の電気光学装置。
  5. 入射光を画像信号に応じて変調する液晶と、
    基板面に格子状に延在し前記入射光を反射する光路偏向部と、前記光路偏向部で囲まれた凹部内に充填された透光性材料層と、を備えた光路偏向用基板と、を有し、
    前記変調部は、行列状に配列された複数の画素部と、前記画素部同士の間に設けられている遮光部とを備え、
    前記光路偏向部は、前記入射光を前記画素部の方向へ反射する光反射性斜面を備えた断面プリズム形状を有する電気光学装置の製造方法であって、
    前記光路偏向用基板の母材たる基板の厚さ方向の途中位置にエッチングストッパ層を形成するエッチングストッパ層形成工程と、
    当該基板において互いに反対側に位置する第1面および第2面のうち、前記第1面の前記光路偏向部を形成すべき領域にエッチングマスクを形成し、当該基板を前記第1面から前記エッチングストッパ層が露出するまでエッチングを行なって前記光反射性斜面および前記凹部を形成するエッチング工程と、
    前記凹部内に前記透光性材料層を充填する充填工程と、
    前記基板のうち当該エッチングストッパ層より第2面側に位置する部分を除去する除材工程と、
    を有することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  6. 前記エッチング工程の後、前記充填工程を行なう前に、前記光反射性斜面の表面に光反射層を形成する光反射層形成工程を行うことを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置の製造方法。
  7. 前記基板は、シリコン基板の厚さ方向の途中位置に前記エッチングストッパ層としてのシリコン酸化膜が形成されたSOI(Silicon On Insulater)基板であることを特徴とする請求項5または6に記載の電気光学装置の製造方法。
  8. 基板面に格子状に延在し前記入射光を反射する光路偏向部と、前記光路偏向部で囲まれた凹部内に充填された透光性材料層と、を有し、
    前記光路偏向部は、前記入射光を前記凹部底面の方向へ反射する光反射性斜面を備えた断面プリズム形状を有する光路偏向用基板において、
    前記光反射性斜面と前記凹部の底面は、それぞれ互いに交わる位置まで平面的に延びていることを特徴とする光路偏向用基板。
  9. 基板面に格子状に延在し前記入射光を反射する光路偏向部と、前記光路偏向部で囲まれた凹部内に充填された透光性材料層と、を有し、
    前記光路偏向部は、前記入射光を前記凹部底面の方向へ反射する光反射性斜面を備えた断面プリズム形状を有する光路偏向用基板の製造方法であって、
    前記光路偏向用基板の母材たる基板の厚さ方向の途中位置にエッチングストッパ層を形成するエッチングストッパ層形成工程と、
    当該基板において互いに反対側に位置する第1面および第2面のうち、前記第1面の前記光路偏向部を形成すべき領域にエッチングマスクを形成し、当該基板を前記第1面から前記エッチングストッパ層が露出するまでエッチングを行なって前記光反射性斜面および前記凹部を形成するエッチング工程と、
    前記凹部内に前記透光性材料層を充填する充填工程と、
    前記基板のうち当該エッチングストッパ層より第2面側に位置する部分を除去する除材工程と、
    を有することを特徴とする光路偏向用基板の製造方法。
  10. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の電気光学装置を用いた投射型表示装置であって、
    光源部および投射光学系を有し、
    前記光源部から出射された光を前記電気光学装置に入射させ、当該電気光学装置により光変調した光を前記投射光学系により投射することを特徴とする投射型表示装置。
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