JP2009276025A - 空気調和装置用配管及びその製造方法、並びに熱交換器、室外機、及び空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置用配管及びその製造方法、並びに熱交換器、室外機、及び空気調和装置 Download PDF

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明大 藤原
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Abstract

【課題】主成分の異なる金属管同士の接合部を有し耐久性に優れた空気調和装置用配管及びその製造方法、並びに熱交換器、室外機、及び空気調和装置を提供する。
【解決手段】第1の金属管40と、第1の金属管40とは異なる金属を主成分とする第2の金属管42と、第1の金属管40と第2の金属管42が互いに離隔した位置で連結された管状継手48とを備えた空気調和装置用配管である。管状継手48と第1の金属管40の間にはこれらを接合する第1の接着剤50が介在している。管状継手48と第2の金属管42の間にはこれらを接合する第2の接着剤52が介在している。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和装置用配管及びその製造方法、並びに熱交換器、室外機、及び空気調和装置に関するものである。
一般に、空気調和装置は、室内機と室外機とを有しており、これらの室内機および室外機の内部には種々の配管が設けられている。この配管としては、例えば蒸発器、凝縮器などの熱交換器に用いられるものが挙げられる。熱交換器は冷媒が通過する金属管を備えている。金属管としては、例えば、複数の円筒状金属管がU字状金属管で連結されたものが知られている。これらの金属管同士を接合する方法としては、例えば特許文献1に開示されているように、端部がフレア加工された円筒状金属管にU字状金属管を挿入し、これらの金属管同士をろう接合する方法が挙げられる。
特開平10−122449号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているようなろう付けによる方法を用いて主成分の異なる金属管同士を接合する場合、接合部に水分が存在すると電気化学的な腐食が生じることがある。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、主成分の異なる金属管同士の接合部を有し耐久性に優れた空気調和装置用配管及びその製造方法、並びに熱交換器、室外機、及び空気調和装置を提供することにある。
本発明の空気調和装置用配管は、第1の金属管(40)と、前記第1の金属管(40)とは異なる金属を主成分とする第2の金属管(42)と、前記第1の金属管(40)と前記第2の金属管(42)が互いに離隔した位置で連結された管状継手(48,58)と、前記管状継手(48,58)と前記第1の金属管(40)の間に介在し、これらを接合する第1の接着剤(50)と、前記管状継手(48,58)と前記第2の金属管(42)の間に介在し、これらを接合する第2の接着剤(52)とを備えたものである。
この構成では、管状継手(48,58)と第1の接着剤(50)および第2の接着剤(52)とによって、第1の金属管(40)とこれとは異なる金属を主成分とする第2の金属管(42)とが互いに離隔した位置で連結されている。これにより、主成分の異なる金属管(40,42)同士の接合部46において電気化学的な腐食が生じるのを抑制できる。
前記管状継手(48,58)の主成分は樹脂であるのが好ましい。
この構成では、管状継手(48,58)の主成分が樹脂であるので、従来のように金属管同士をろう接合する方法と比較して、低温での接合が可能になる。具体的には、例えば後述するような誘導電流を利用した接合方法などを採用することが可能になる。
前記管状継手(58)は、その内部に金属部材(54)が埋設されているのが好ましい。
この構成では、樹脂を主成分とする管状継手(58)の内部に金属部材(54)が埋設されているので、埋設された部分の剛性を部分的に高めることができる。
前記金属部材(54)は、前記第1の接着剤(50)の周囲および前記第2の接着剤(52)の周囲をそれぞれ囲むように配置されているのが好ましい。
この構成では、管状継手(58)のうち第1の接着剤(50)の周囲及び第2の接着剤(52)の周囲の剛性を高めることができる。
前記金属部材(54)が磁性金属を主成分とするのが好ましい。
この構成では、金属部材(54)が磁性金属を主成分とするので、後述するような誘導電流を利用した接合方法により第1の金属管(40)と第2の金属管(42)を連結することができる。
前記第1の金属管(40)の端部は前記管状継手(48)の一方の端部側の管内に配置されており、前記第2の金属管(42)の端部は前記管状継手(48)の他方の端部側の管内に配置されており、前記第1の接着剤(50)は前記管状継手(48)の端面(48a)の少なくとも一部を被覆しているのが好ましい。
この構成では、第1の接着剤(50)が管状継手(48)と第1の金属管(40)の間に介在するとともに、管状継手(48)の端面(48a)の少なくとも一部を被覆しているので、管状継手(48)と第1の金属管(40)の軸方向の相対的な動きを規制することができる。
前記第1の金属管(40)の端部は前記管状継手(48)の一方の端部側の管内に配置されており、前記第2の金属管(42)の端部は前記管状継手(48)の他方の端部側の管内に配置されており、前記第1の接着剤(50)は前記第1の金属管(40)の端面(40a)の少なくとも一部を被覆しているのが好ましい。
この構成では、第1の接着剤(50)が管状継手(48)と第1の金属管(40)の間に介在するとともに、第1の金属管(40)の端面(40a)の少なくとも一部を被覆しているので、管状継手(48)と第1の金属管(40)の軸方向の相対的な動きを規制することができる。
前記第1の金属管(40)および第2の金属管(42)のうち、一方が銅を主成分とし、他方がアルミニウムを主成分とするのが好ましい。
前記接着剤(50,52)はエポキシ樹脂を主成分とし、前記管状継手(48,58)はポリエチレンを主成分とするのが好ましい。
この構成では、接着剤(50,52)がエポキシ樹脂を主成分とし、管状継手(48,58)がポリエチレンを主成分とするので、管状継手(48,58)の主成分であるポリエチレンの融点よりも低い温度で接着剤(50,52)であるエポキシ樹脂を硬化させて第1の金属管(40)と第2の金属管(42)を連結することができる。
本発明の熱交換器(28)は、上記の空気調和装置用配管(68)と、この空気調和装置用配管(68)に接するように配置された熱交換部材(64)とを備えたものである。
本発明の室外機(10)は、上記の熱交換器(28)と、送風機(30)とを備えたものである。
本発明の空気調和装置は、上記の室外機(10)と、室内機とを備えたものである。
本発明の空気調和装置用配管の製造方法は、第1の金属管(40)の端部を管状継手(48,58)の一方の端部側の管内に配置するとともに、前記管状継手(48,58)と前記第1の金属管(40)の間に第1の接着剤(50)を介在させる工程と、前記第1の金属管(40)とは異なる金属を主成分とする第2の金属管(42)の端部を前記管状継手(48,58)の他方の端部側の管内に前記第1の金属管(40)の端部から離隔させて配置するとともに、前記管状継手(48,58)と前記第2の金属管(42)の間に第2の接着剤(52)を介在させる工程と、前記第1の接着剤(50)と前記第2の接着剤(52)を加熱して前記管状継手(48,58)と前記第1の金属管(40)および前記第2の金属管(42)とを接着する工程とを含むものである。
この構成では、第1の金属管(40)とこれとは異なる金属を主成分とする第2の金属管(42)とを互いに離隔した位置で接着剤(50,52)により管状継手(48,58)と接合することができる。
具体的には、前記管状継手(58)の内部には磁性金属ヒータ(54)が埋設されており、前記第1の接着剤(50)および前記第2の接着剤(52)が熱硬化型接着剤であり、前記接着工程において、前記管状継手(58)の近傍に配置した誘導コイル(56)に高周波電流を流して前記磁性金属ヒータ(54)に誘導電流を発生させ、前記第1の接着剤(50)および前記第2の接着剤(52)を加熱するのが好ましい。
この構成では、管状継手(58)の内部に磁性金属ヒータ(54)を埋設し、誘導コイル(56)に高周波電流を流して磁性金属ヒータ(54)に誘導電流を発生させることで熱硬化型接着剤を局部的に加熱することができる。これにより、管状継手(58)と第1の金属管(40)および第2の金属管(42)とを容易に接着することができる。
以上説明したように、本発明によれば、第1の金属管とこれとは異なる金属を主成分とする第2の金属管とが互いに離隔した位置で連結されるので、主成分の異なる金属管同士の接合部において電気化学的な腐食が生じるのを抑制することができる。これにより、耐久性に優れた空気調和装置用配管を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照し詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1(a)は第1の実施形態に係る空気調和装置用配管(以下、配管という。)を示す正面図であり、図1(b)はその断面図である。図1(a),(b)に示すように、この配管は、第1の金属管40と第2の金属管42とが管状継手48により連結された接合部46を有している。第1の金属管40の端部は管状継手48の一方の端部側の管内に配置されている。第2の金属管42の端部は管状継手48の他方の端部側の管内に配置されている。
管状継手48と第1の金属管40の間には、これらを接合する第1の接着剤50が介在している。管状継手48と第2の金属管42の間には、これらを接合する第2の接着剤52が介在している。第1の接着剤50および第2の接着剤52は、管状継手48と第1の金属管40及び第2の金属管42との間にそれぞれ円筒(スリーブ)状に配置されており、接合部46における水密性を高めている。
第1の金属管40としては、例えば銅管、アルミニウム管、ステンレス鋼管、鉄管などを用いることができる。第1の金属管40の形状は、例えば円筒状、U字状、V字状などの種々のものが挙げられる。
第2の金属管42は、第1の金属管40から離隔した位置に配置されている。第2の金属管42としては、上記した銅管、アルミニウム管、ステンレス鋼管、鉄管などを用いることができ、第1の金属管40とは異なる金属を主成分としている。第2の金属管40の形状は上記と同様に種々のものが挙げられる。第1の金属管40と第2の金属管42としては、例えば銅管とアルミニウム管の組み合わせが例示できる。
管状継手48としては、樹脂を主成分とする樹脂管、金属を主成分とする金属管、セラミックスを主成分とするセラミック管など種々のものを用いることができる。特に、管状継手48は樹脂管であるのが好ましい。これにより、例えば振動などによって配管に何らかの衝撃が加わった場合であっても管状継手48がその衝撃を吸収することができる。また、温度変化が生じて金属管が膨張収縮したときにその寸法変化によって生じる応力を緩和することができる。さらに、管状継手48と、その近傍に配置されている金属管40,42との間で電気化学的な腐食が生じるのを抑制することができる。
管状継手48が樹脂管である場合、例えばポリエチレン、ポリエステルなど種々の樹脂を用いることができる。特に、耐薬品性、絶縁性、耐衝撃性などの点でポリエチレンを主成分とする樹脂管を用いるのが好ましい。
第1の接着剤50及び第2の接着剤52としては、樹脂製の接着剤を用いるのが好ましい。これにより、接着剤50,52と金属管40,42との間で電気化学的な腐食が生じるのを抑制できる。また、ろう材に比べて加熱温度を低くできる。樹脂製の接着剤としては、例えばエポキシ樹脂系、アクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、フェノール樹脂系などの接着剤が挙げられる。接着剤としては熱硬化型接着剤を用いるのが好ましい。これにより、後述する製造方法のように加熱による接着が可能となり、作業性が向上する。
接着剤50,52は、金属管40,42の金属成分にそれぞれ適したものを用いるのがより好ましい。具体的には、例えば金属管として銅又はアルミニウムを主成分とする金属管を用いる場合、接着剤としてはエポキシ樹脂系接着剤を用いるのが好ましい。これにより、接合部46の接合強度が向上し、高い信頼性を得ることができる。また、金属管としてステンレス鋼、鉄などを主成分とする金属管を用いる場合、接着剤としてはエポキシ樹脂系接着剤の他、アクリル樹脂系接着剤を用いることもできる。
次に、第1の実施形態に係る配管を製造する方法について説明する。まず、第1の金属管40の端部を管状継手48の一方の端部側の管内に配置するとともに、管状継手48と第1の金属管40の間に第1の接着剤50を介在させる。ついで、第2の金属管42の端部を管状継手48の他方の端部側の管内に配置するとともに、管状継手48と第2の金属管42の間に第2の接着剤52を介在させる。このとき、第2の配管42は、第1の配管40から離隔させて配置する。
次に、第1の接着剤50と第2の接着剤52を所定の温度で加熱して管状継手48と第1の金属管40および第2の金属管42とを接合する。加熱手段としては、種々の方法を採用することができる。例えば第1の金属管40、第2の金属管42、管状継手48、第1の接着剤50及び第2の接着剤52を図1(a),(b)に示すようにそれぞれ配置し、これらを加熱炉内に配置し、所定の条件下で加熱処理する方法が挙げられる。また、他の加熱手段として、後述する第2の実施形態のように誘導電流による方法を採用してもよい。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態に係る配管を示す断面図である。図2に示すように、この配管は、内部に金属部材54が埋設された樹脂製の管状継手58を備えている。金属部材54は、第1の接着剤50の周囲および第2の接着剤52の周囲をそれぞれ囲むように配置されている。金属部材54を構成する材料としては、種々の金属を用いることができ、特に限定されるものではないが、例えば鉄、アルミニウム、銅などを挙げることができる。
このように樹脂製の管状継手58の内部に金属部材54を埋設することで、埋設された部分の剛性を高めることができる。したがって、図2に示すような位置に金属部材54が埋設されていることによって、管状継手58のうち第1の接着剤50の周囲および第2の接着剤52の周囲は剛性が高められ、それ以外の部分は柔軟性が維持される。
これにより、剛性の高い部分では管状継手58の変形を抑制できるので、第1の接着剤50および第2の接着剤52との接合部分において管状継手58の動きを制限できる。その結果、管状継手58と接着剤50,52との相対的な位置が変化しにくくなるので、接合部分の接合状態が劣化するのを抑制できる。
一方、柔軟性を有する部分では管状継手58がある程度自由に変形できるので、配管に何らかの衝撃が加わったときにその衝撃を緩和することができる。また、温度変化が生じて金属管が膨張収縮したときにその寸法変化による応力を緩和することができる。
次に、第2の実施形態に係る配管を製造する方法について説明する。本実施形態の場合も第1の実施形態と同様に加熱炉を用いて所定の条件下で加熱処理する方法が採用できる。
他の加熱手段としては、例えば図3に示す方法が挙げられる。この方法では、金属部材54として磁性金属ヒータ(以下、磁性金属ヒータ54という。)を用いる。磁性金属ヒータ54は、第1の接着剤50及び第2の接着剤52を加熱するためのものである。磁性金属としては、例えばニッケル鉄合金、ニッケル銅合金などを用いることができる。
管状継手58の周囲の近傍には、誘導コイル56が配置されている。図3に示すように各部材を配置した状態で誘導コイル56に高周波電流を流して磁性金属ヒータ54に誘導電流を発生させる。これにより、磁性金属ヒータ54の温度が上昇して管状継手58と第1の接着剤50及び第2の接着剤52とが加熱される。
この誘導電流を利用した方法によれば、第1の接着剤50及び第2の接着剤52を局部的に加熱することができるので、加熱に要するエネルギー消費を低減することができる。また、接合に関与しない部分への加熱が抑制されるので、その部分が劣化するのを抑制できる。すなわち、従来のように接合時に金属管を例えばバーナーなどによって焼きなましする場合と比較して、金属管の強度が低下するのを抑制できる。その結果、金属管の肉厚を従来より薄くしても同程度の強度を維持できる。
なお、その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが前記第1の実施形態と同様である。
(第3の実施形態)
図4(a)は、本発明の第3の実施形態に係る配管を示す断面図である。図4(a)に示すように、第1の接着剤50の端部50aは管状継手48の一方の端面48aの一部を被覆している。また、第2の接着剤52の端部52aは管状継手48の他方の端面48bの一部を被覆している。これにより、管状継手48と第1の金属管40の軸方向の相対的な動きを規制し、管状継手48と第2の金属管42の軸方向の相対的な動きを規制することができる。したがって、第1の接着剤50及び第2の接着剤52による接合部分の接合信頼性を向上させることができる。
なお、第1の接着剤は管状継手48の一方の端面48aの全体を被覆していてもよく、第2の接着剤は管状継手48の他方の端面48bの全体を被覆していてもよい。これにより、上記した相対的な動きを規制する効果をより高めることができる。
図4(b)は、第3の実施形態に係る配管を製造する方法を示す断面図である。図4(b)に示すように、第1の実施形態と同様にして各部材を配置する。その際に、第1の接着剤50の端部50a及び第2の接着剤52の端部52aが管状継手48の端面48a及び端面48b一部又は全部をそれぞれ覆うように、第1の接着剤50及び第2の接着剤52を配置する。これにより、加熱処理後には図4(a)に示すように第1の接着剤により管状継手48の端面48aが被覆され、第2の接着剤により管状継手48の端面48bが被覆される。
図4(c)は、第3の実施形態に係る配管を製造する他の方法を示す断面図である。図4(c)に示すように、第1の実施形態と同様にして各部材を配置する。この製造方法では図4(b)のようにあらかじめ管状継手48の端面を接着剤50,52で覆ってはいない。第1の接着剤50の端部50b及び第2の接着剤52の端部52bは、管状継手48の端部から外部に露出するように配置しておく。第1の接着剤50及び第2の接着剤52は、溶媒の添加量を調整するなどして硬化前の流動性を高く調整しておく。これにより、加熱処理により接着剤が硬化する間に、端部50b及び端部52bが重力の方向に流動しやすくなる。その結果、端部50bにより管状継手48の端面48aが被覆され、端部52bにより管状継手48の端面48bが被覆される。また、加熱処理中に、例えば配管を断続的又は連続的に回転させたり、上下の配置を変えたりすることによって、端部50b,52bが遠心力や重力によって端面48a,48bを被覆する方向に流動するので、管状継手48の端面48a,48bを広範囲にわたって被覆できる。
なお、その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが前記第1の実施形態と同様である。
(第4の実施形態)
図5(a)は、本発明の第4の実施形態に係る配管を示す断面図である。図5(a)に示すように、第1の接着剤50は第1の金属管40の端面40aの一部を被覆している。また、第2の接着剤52は第2の金属管42の端面42aの一部を被覆している。これにより、管状継手48と第1の金属管40の軸方向の相対的な動きを規制し、管状継手48と第2の金属管42の軸方向の相対的な動きを規制することができる。したがって、第1の接着剤50及び第2の接着剤52による接合部分の接合信頼性を向上させることができる。
なお、第3の実施形態と同様に、第1の接着剤は管状継手48の一方の端面48aの全体を被覆していてもよく、第2の接着剤は管状継手48の他方の端面48bの全体を被覆していてもよい。
図5(b)は、第4の実施形態に係る配管を製造する方法を示す断面図である。図5(b)に示すように、第1の実施形態と同様にして各部材を配置する。その際に、第1の接着剤50の端部50b及び第2の接着剤52の端部52bが第1の金属管40の端面40a及び第2の金属管42の端面42aの一部又は全部をそれぞれ覆うように、第1の接着剤50及び第2の接着剤52を配置する。これにより、加熱処理後には図5(a)に示すように第1の接着剤により第1の金属管40の端面40aが被覆され、第2の接着剤により第2の金属管42の端面42aが被覆される。
なお、第4の実施形態においても第3の実施形態と同様に接着剤の流動性を利用して端面40a,42aを被覆してもよい。その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが前記第1の実施形態と同様である。
以上のように各実施形態に係る配管及びその製造方法によれば、主成分の異なる金属管同士の接合部において電気化学的な腐食が生じるのを抑制することができるので、耐久性に優れた配管を提供することができる。
また、従来の金属管同士の接合に用いられていたろう付けによる方法では、熟練者による加工技術を必要とし、それに伴う人件費も多くかかっていたことに加え、金属管をフレア加工するための工程が必要であることもコストアップの原因となっていた。一方、上記各実施形態に係る配管及びその製造方法によれば、ろう付け及びフレア加工が不要になるので、コストアップを抑制できる。また、上記各実施形態における製造方法によれば、製造工程を容易に自動化できるので、さらなるコストダウンが可能である。
(熱交換器)
図6は本発明の一実施形態に係る熱交換器の主要部を示す正面図である。図6に示すように、この熱交換器28は、配管68とフィン(熱交換部材)64とを備えている。配管68は、所定の間隔で互いに平行に配置された複数の円筒状金属管(第1の金属管)60と隣り合う円筒状金属管60の端部同士を連結するU字状金属管(第2の金属管)62とが管状継手58により連結された接合部66を有している。複数の円筒状金属管60はフィン64を貫通し、かつ、フィン64に接するように配置されている。
円筒状金属管60の端部は管状継手58の一方の端部側の管内に配置されている。U字状金属管62の端部は管状継手58の他方の端部側の管内に配置されている。管状継手58と円筒状金属管60の間には、これらを接合する上記した第1の接着剤50が介在している。管状継手58とU字状金属管62の間には、これらを接合する上記した第2の接着剤52が介在している。第1の接着剤50および第2の接着剤52は、管状継手58と円筒状金属管60及びU字状金属管62との間にそれぞれ円筒状に配置されており、接合部66における水密性を高めている。
なお、図6に示す熱交換器28では、管状継手として図2で説明した管状継手58を用いた場合を例に挙げて説明したが、図1で説明した管状継手48を用いることもできる。また、この熱交換器28では、第1の金属管として図6に示すような真っ直ぐな円筒状金属管60を用いた場合を例に挙げて説明したが、この円筒状金属管60に代えて、例えば図7に示す室外機10に搭載された熱交換器28のようにL字状に曲がった金属管を第1の金属管として用いてもよい。
(室外機)
図7は、本実施形態に係る空気調和装置の室外機10の外観を示している。この室外機10は、図略の冷媒配管を介して図略の室内機と接続されている。
室外機10は、直方体状のケーシング12を備えており、いわゆるトランク型のタイプである。ケーシング12の前面(図7において左手前側の側面)を構成する外板14には、左側の部位に吹出し口が形成されている。この吹出し口には吹出しグリル16が被せられている。また、外板14における右側の部位には、メンテナンス用の開口が設けられており、この開口を塞ぐメンテナンスカバー18が設けられている。
ケーシング12内は、図8に示すように、仕切り板22によって機械室S1と熱交換室S2とに仕切られている。仕切り板22は、前面側の外板14と背面側の外板15とを繋ぐように設けられており、上から見て機械室側が凹となる湾曲状に形成されている。機械室S1には、圧縮機24、アキュームレータ25、電装品箱26等が配設され、この機械室S1には前記メンテナンス用の開口が臨んでいる。一方、熱交換室S2には熱交換器28と送風機30とベルマウス32が、背面側から前面側に向かってこの順に配設されている。ベルマウス32の前面側には前記吹出し口が開口している。
熱交換器28は、ケーシング12の背面とこの背面に繋がる一方の側面とに亘って設けられていて、平面視でL字状に形成されている。この熱交換器28は、第1の金属管としてL字状金属管を用いた配管とフィンとを備えている。すなわち、この配管は、所定の間隔で互いに平行に配置された複数のL字状金属管(第1の金属管)と、隣り合うL字状金属管の端部同士を連結するU字状金属管(第2の金属管)とが管状継手48により連結された接合部を有している。ケーシング12の背面及び前記一方の側面は外気を吸い込み可能な吸込み口として機能する。
この室外機10は、図略の室内機とともに空気調和装置として用いられる。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。
(a)は本発明の第1の実施形態に係る空気調和装置用配管を示す正面図であり、(b)はその断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る空気調和装置用配管を示す断面図である。 第2の実施形態に係る空気調和装置用配管を製造する方法を示す断面図である。 (a)は本発明の第3の実施形態に係る空気調和装置用配管を示す断面図であり、(b)は第3の実施形態に係る空気調和装置用配管を製造する方法を示す断面図であり、(c)は第3の実施形態に係る空気調和装置用配管を製造する他の方法を示す断面図である。 (a)は本発明の第4の実施形態に係る空気調和装置用配管を示す断面図であり、(b)は第4の実施形態に係る空気調和装置用配管を製造する方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る熱交換器の主要部を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る室外機を示す斜視図である。 図7の室外機の内部構成を示す図である。
符号の説明
10 室外機
28 熱交換器
30 送風機
40 第1の金属管
40a 第1の金属管の端面
42 第2の金属管
42a 第2の金属管の端面
46 接合部
48 管状継手
48a 管状継手の一方の端面
48b 管状継手の他方の端面
50 第1の接着剤
50a 第1の接着剤の端部
52 第2の接着剤
52a 第2の接着剤の端部
54 磁性金属ヒータ(金属部材)
56 誘導コイル
58 管状継手
60 円筒状金属管
62 U字状金属管
64 フィン(熱交換部材)
66 接合部
68 配管

Claims (14)

  1. 第1の金属管(40)と、
    前記第1の金属管(40)とは異なる金属を主成分とする第2の金属管(42)と、
    前記第1の金属管(40)と前記第2の金属管(42)が互いに離隔した位置で連結された管状継手(48,58)と、
    前記管状継手(48,58)と前記第1の金属管(40)の間に介在し、これらを接合する第1の接着剤(50)と、
    前記管状継手(48,58)と前記第2の金属管(42)の間に介在し、これらを接合する第2の接着剤(52)とを備えた空気調和装置用配管。
  2. 前記管状継手(48,58)の主成分が樹脂である、請求項1に記載の空気調和装置用配管。
  3. 前記管状継手(58)は、その内部に金属部材(54)が埋設されている、請求項2に記載の空気調和装置用配管。
  4. 前記金属部材(54)は、前記第1の接着剤(50)の周囲及び前記第2の接着剤(52)の周囲をそれぞれ囲むように配置されている、請求項3に記載の空気調和装置用配管。
  5. 前記金属部材(54)が磁性金属を主成分とする、請求項4に記載の空気調和装置用配管。
  6. 前記第1の金属管(40)の端部は前記管状継手(48)の一方の端部側の管内に配置されており、前記第2の金属管(42)の端部は前記管状継手(48)の他方の端部側の管内に配置されており、前記第1の接着剤(50)は前記管状継手(48)の端面(48a)の少なくとも一部を被覆している、請求項1に記載の空気調和装置用配管。
  7. 前記第1の金属管(40)の端部は前記管状継手(48)の一方の端部側の管内に配置されており、前記第2の金属管(42)の端部は前記管状継手(48)の他方の端部側の管内に配置されており、前記第1の接着剤(50)は前記第1の金属管(40)の端面(40a)の少なくとも一部を被覆している、請求項1に記載の空気調和装置用配管。
  8. 前記第1の金属管(40)および第2の金属管(42)のうち、一方が銅を主成分とし、他方がアルミニウムを主成分とする、請求項1に記載の空気調和装置用配管。
  9. 前記接着剤(50,52)がエポキシ樹脂を主成分とし、前記管状継手(48,58)がポリエチレンを主成分とする、請求項1に記載の空気調和装置用配管。
  10. 請求項1に記載の空気調和装置用配管(68)と、この空気調和装置用配管(68)に接するように配置された熱交換部材(64)とを備えた熱交換器(28)。
  11. 請求項10に記載の熱交換器(28)と、送風機(30)とを備えた室外機。
  12. 請求項11に記載の室外機(10)と、室内機とを備えた空気調和装置。
  13. 第1の金属管(40)の端部を管状継手(48,58)の一方の端部側の管内に配置するとともに、前記管状継手(48,58)と前記第1の金属管(40)の間に第1の接着剤(50)を介在させる工程と、
    前記第1の金属管(40)とは異なる金属を主成分とする第2の金属管(42)の端部を前記管状継手(48,58)の他方の端部側の管内に前記第1の金属管(40)の端部から離隔させて配置するとともに、前記管状継手(48,58)と前記第2の金属管(42)の間に第2の接着剤(52)を介在させる工程と、
    前記第1の接着剤(50)と前記第2の接着剤(52)を加熱して前記管状継手(48,58)と前記第1の金属管(40)および前記第2の金属管(42)とを接着する工程とを含む空気調和装置用配管の製造方法。
  14. 前記管状継手(58)の内部には磁性金属ヒータ(54)が埋設されており、前記第1の接着剤(50)および前記第2の接着剤(52)が熱硬化型接着剤であり、前記接着工程において、前記管状継手(58)の近傍に配置した誘導コイル(56)に高周波電流を流して前記磁性金属ヒータ(54)に誘導電流を発生させ、前記第1の接着剤(50)および前記第2の接着剤(52)を加熱する、請求項13に記載の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016011758A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 日立アプライアンス株式会社 空気調和機の室外機および空気調和機

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