JP2009275375A - 複合床版橋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複合床版橋であって、床版21の幅員方向の両端部を支持している一対の支持部22,22が形成され、橋軸方向の断面形状が門形のコンクリート部材20と、各支持部22,22の下面に取り付けられた鋼板30(鋼材)と、から構成された複合構造の複合桁10を用いていることを特徴としている。
【選択図】図1
Description
このようなコンクリート製の主桁210を用いた橋梁200では、並設した各主桁210・・・をPC鋼線によって横締めしている。図8(a)に示すような中空断面の主桁210では、幅員方向の断面力(曲げモーメントなど)に対する有効断面(床版厚)を、一般的なプレストレスコンクリート製の桁橋の床版と比較して大きくすることができるため、各主桁210・・・を横締めする箇所を少なくすることができ、橋梁200を架設するときの施工コストを低減することができる。
また、幅員方向に並設する主桁210の個数が少ない方が、橋梁200の製作コストを低減することができるとともに、橋梁200を架設するときの作業工数を少なくすることができる。そのため、一体の主桁210の桁幅を大きくして、少ない個数の主桁210によって、設定された幅員を確保することが望ましい。
なお、主桁210の桁高を小さくする場合には、圧縮力が作用する主桁210の上部に鋼材を設けるなどの対応が必要となり、橋梁200の製作コストが高くなってしまう(例えば、特許文献2参照)。
また、従来のコンクリート製の主桁210では重量が大きく、主桁210をトラッククレーンなどの揚重機械で吊り上げ可能な重量にするためには、主桁210の桁幅を大きくすることができない。
また、本発明では、複合桁の重量が小さくなるため、従来のコンクリート製の主桁と同等の重量で、従来のコンクリート製の主桁よりも桁幅を大きくすることができる。これにより、設定された幅員を確保するために必要な複合桁の個数を少なくすることができるため、複合床版橋の製作コストを低減するとともに、複合床版橋を架設するときの作業工数を少なくすることができる。
また、複合桁の橋軸方向の断面形状が門形であり、床版の幅方向の両端部が支持されているとともに、複数の複合桁を幅員方向に並設するときには、各複合桁を接合した状態における接合位置での幅員方向の有効断面を、従来の複合桁の有効断面と比べて大きく採ることができるため、各複合桁を緊張材によって横締めする箇所を少なくすることができ、複合床版橋の施工コストを低減することができる。
また、本発明では、複合桁を搬送車両の荷台に積載したときに、幅方向に配置された一対の支持部によって床版が支持されるため、複合桁を搬送するときの安定性を高めることができる。
この構成では、複合桁が工場などで予め製造されるため、施工現場における施工期間を短くすることができる。また、工場などで型枠内にコンクリートを打設してコンクリート部材を形成するため、複合桁の寸法精度を高めることができる。
また、従来のコンクリート製の主桁と同等の重量で、従来のコンクリート製の主桁よりも桁幅を大きくすることができ、設定された幅員を確保するために必要な複合桁の個数を少なくすることができるため、複合床版橋の製作コストを低減するとともに、複合床版橋を架設するときの作業工数を少なくすることができる。
また、複数の複合桁を幅員方向に並設するときには、各複合桁を接合した状態における接合位置での幅員方向の有効断面を、従来の複合桁の有効断面と比べて大きく採ることができるため、各複合桁を緊張材によって横締めする箇所を少なくすることができ、複合床版橋の施工コストを低減することができる。
また、幅方向に配置された一対の支持部によって床版が支持されるため、複合桁を搬送するときの安定性を高めることができる。
本実施形態では、図7に示すように、河川の両岸に形成された支承部2,2の間に架設される複合床版橋1であって、支間長が16m以下の小支間で、幅員が約10mの複合床版橋1を例として説明する。
まず、図2(a)及び(b)に示す複合桁10を工場で製造し、トラックなどの搬送車両の荷台に積載して施工現場まで搬送する。
複合桁10を工場で製造するときには、鉄筋が配筋された型枠内に鋼板30を配置し、鋼板30の上面に突設された各スタッドジベル31・・・が、支持部22の下端部に埋め込まれるように、型枠内にコンクリートを打設してコンクリート部材20を形成することで、支持部22の下面に鋼板30が取り付けられる。このように、複合桁10を工場などで予め製造することで、施工現場における施工期間を短くすることができる。また、工場などで型枠内にコンクリートを打設してコンクリート部材20を形成するため、複合桁10の寸法精度を高めることができる。
続いて、他の複合桁10を揚重機械によって吊り上げ、図4(a)及び(b)に示すように、二体の複合桁10,10を幅員方向に並設する。隣り合う各複合桁10,10の側面に形成された側面溝部24,24が連結されることで、各複合桁10,10の間には凹状の充填用溝部25が形成される。また、充填用溝部25には、連通管23aを配置することで、隣り合う各複合桁10,10の各貫通孔23,23を連通させている。
なお、本実施形態では、隣り合う各複合桁10,10の下端部の間に隙間が形成されている。この隙間は複合桁10の製作誤差や設置誤差を考慮して形成されたものであり、隣り合う各複合桁10,10の間に隙間を形成しなくてもよい。
また、隣り合う各複合桁10,10の間に形成された充填用溝部25には、コンクリート26を充填材として充填する。
複合桁10では、図3(a)に示すように、各支持部22,22の下面にそれぞれ取り付けられた鋼板30,30によって、複合桁10の下部の引張強度を確保しており、複合桁10の下部の断面を大きくする必要がないため、複合桁10の軸断面の高さを小さくすることができる。
さらに、本実施形態では、隣り合う各複合桁10,10の間に隙間が形成されているが、隣り合う各複合桁10,10の側面を密着させてもよい。この場合には、一方の複合桁10の側面を型枠として利用するマッチキャスト方法によって他方の複合桁10の側面を形成することで、各複合桁10,10の密着性を高めることが望ましい。
2 支承部
10 複合桁
20 コンクリート部材
20a 横締め部
20b 複合部
21 床版
22 支持部
25 充填用溝部
26 コンクリート
27 PC鋼線
30 鋼板(鋼材)
31 スタッドジベル(定着部材)
また、本発明では、複合桁の重量が小さくなるため、従来のコンクリート製の主桁と同等の重量で、従来のコンクリート製の主桁よりも桁幅を大きくすることができる。これにより、設定された幅員を確保するために必要な複合桁の個数を少なくすることができるため、複合床版橋の製作コストを低減するとともに、複合床版橋を架設するときの作業工数を少なくすることができる。
また、複合桁の橋軸方向の断面形状が門形であり、床版の幅方向の両端部が支持されているとともに、複数の複合桁を幅員方向に並設するときには、各複合桁を接合した状態における接合位置での幅員方向の有効断面を、従来の複合桁の有効断面と比べて大きく採ることができるため、各複合桁を緊張材によって横締めする箇所を少なくすることができ、複合床版橋の施工コストを低減することができる。
また、本発明では、複合桁を搬送車両の荷台に積載したときに、幅方向に配置された一対の支持部によって床版が支持されるため、複合桁を搬送するときの安定性を高めることができる。
また、平板状の部材を用いることで、鋼材の製造コストを低減することができるとともに、鋼材同士を溶接などで接合する必要がないため、鋼材の疲労耐久性を高めることができる。
また、定着部材とコンクリートとの定着力によって、鋼材を支持部の下面に取り付けている。そのため、鋼材をコンクリート部材に対して簡単に取り付けることができるとともに、コンクリート部材と鋼材とを強固に接合することができる。
Claims (6)
- 床版の幅方向の両端部を支持している一対の支持部が形成され、橋軸方向の断面形状が門形のコンクリート部材と、
前記各支持部の下面に取り付けられた鋼材と、から構成された複合構造の複合桁を用いていることを特徴とする複合床版橋。 - 複数の前記複合桁が幅員方向に並設されていることを特徴とする請求項1に記載の複合床版橋。
- 前記鋼材は平板状の部材であり、前記支持部の下面に前記鋼材の上面が取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の複合床版橋。
- 前記鋼材の上面には複数の定着部材が突設されており、前記各定着部材が前記支持部に埋め込まれることで、前記鋼材が前記支持部の下面に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の複合床版橋。
- 前記複合桁は、プレキャスト部材であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の複合床版橋。
- 床版の幅方向の両端部を支持している一対の支持部が形成され、橋軸方向の断面形状が門形のコンクリート部材と、
前記各支持部の下面に取り付けられた鋼材と、から構成されていることを特徴とする複合桁。
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JP5291843B1 (ja) * | 2013-02-26 | 2013-09-18 | 朝日エンヂニヤリング株式会社 | 桁橋の補強構造 |
JP7479547B1 (ja) | 2023-05-29 | 2024-05-08 | 西日本高速道路株式会社 | コンクリート構造物 |
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