JP2009275015A - 多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物、その製造方法、コーティング剤組成物、並びに該組成物が被覆処理されてなる物品 - Google Patents

多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物、その製造方法、コーティング剤組成物、並びに該組成物が被覆処理されてなる物品 Download PDF

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Abstract

【課題】有機樹脂部分と反応して結合を形成し得るエポキシ基を複数有し、プライマー及び樹脂改質剤として有効な多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物及びその製造方法、コーティング剤組成物、並びにこの組成物が被覆処理された物品を提供する。
【解決手段】エポキシ基を1分子中に複数含有するポリグリシジルポリエーテル化合物中の水酸基をイソシアネート系シランカップリング剤のイソシアネート基と反応させることで、エポキシ基とアルコキシシリル基の比率を任意に調整可能であり、アルコキシシリル基1個に対しエポキシ基を複数有するような有機ケイ素化合物、その製造方法、該化合物を主成分とするコーティング剤組成物、並びにこの組成物が被覆処理された物品。
【選択図】なし

Description

本発明は、新規なエポキシシランカップリング剤等として用いられる多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物及びその製造方法に関するものである。更に詳しくは、化合物中に複数のエポキシ基と加水分解性シリル基を有し、水溶性及び有機樹脂や無機材質との反応性に優れた多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物及びその製造方法に関するものである。また、本発明は、かかる多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物を含むコーティング剤組成物及び該組成物が被覆処理された物品に関する。
シランカップリング剤は、無機物に対して反応性を有する部分と、有機物に対して反応性・溶解性に富む部分とを1分子内に併せ持つ化合物であり、無機物と有機物の界面の接着助剤として作用するため、複合樹脂改質剤として広く利用されている。しかしながら、シランカップリング剤、及びこれらの部分加水分解縮合物であるシロキサンオリゴマーは、有機官能基1個に対してアルコキシシリル基を2個以上有する化合物は数多くあるものの、その一方で、アルコキシシリル基1個に対して有機官能基を2個以上有するシランカップリング剤の例は数少ない。
その中の1例として、特開平06−172370号公報(特許文献1)では、アルコキシシリル基1個に対してエポキシ基を2個以上有する化合物として芳香環にグリシドキシ基が2つとトリメトキシシリルプロピル基が結合した化合物を用いた有機化合物が提示されている。しかしながら、該化合物では、その構造上から、アルコキシシリル基1個に対してエポキシ基を2個しか持たせることができず、それ以上導入することは設計上不可能である。
特開平06−172370号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、有機樹脂部分と反応して結合を形成し得るエポキシ基を複数有し、プライマーや樹脂改質剤等として有効な多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物及びその製造方法、コーティング剤組成物、並びにこの組成物が被覆処理された物品を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、エポキシ基を1分子中に複数含有するポリグリシジルエーテル化合物中の水酸基をイソシアネート系シランカップリング剤のイソシアネート基と反応させることで、エポキシ基とアルコキシシリル基の比率を任意に調整可能であり、アルコキシシリル基1個に対しエポキシ基を複数有するような有機ケイ素化合物の合成に成功し、本発明をなすに至った。
即ち、本発明は、下記多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物、その製造方法、コーティング剤組成物、該組成物が被覆処理された物品を提供する。
請求項1:
下記一般式(1)
Figure 2009275015

[式中、Rは水素原子、グリシジル基、又は下記式(2)
Figure 2009275015

(式中、R’は炭素数1〜6のアルキル基を示し、Xは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、nは1〜3の整数である。)
で示されるアルコキシシリル基から選ばれ、Rの少なくとも1つは前記アルコキシシリル基及びRの少なくとも2つはグリシジル基であり、aは1≦a≦100である。]
で表される多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物。
請求項2:
下記一般式(3)
Figure 2009275015

[式中、Rは水素原子、グリシジル基、又は下記式(2)
Figure 2009275015

(式中、R’は炭素数1〜6のアルキル基を示し、Xは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、nは1〜3の整数である。)
で示されるアルコキシシリル基から選ばれ、Rの少なくとも1つは前記アルコキシシリル基及びRの少なくとも2つはグリシジル基であり、b、c、d、eはそれぞれ4≦b≦10、0≦c≦10、0≦d≦10、0≦e≦10である。]
で表される多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物。
請求項3:
1分子中に少なくとも2個のエポキシ基と少なくとも1個の水酸基とを有する化合物の上記水酸基に、イソシアネート基と少なくとも1個のアルコキシ基とを有するシランカップリング剤のイソシアネート基を反応させることを特徴とする1分子中に少なくとも2個のエポキシ基と少なくとも1個のアルコキシシリル基とを有する多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物の製造方法。
請求項4:
1分子中に少なくとも2個のエポキシ基と少なくとも1個の水酸基とを有する化合物が、(ポリ)グリセリンポリグリシジルエーテルであり、得られる多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物が請求項1記載の多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物である請求項3記載の多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物の製造方法。
請求項5:
1分子中に少なくとも2個のエポキシ基と少なくとも1個の水酸基とを有する化合物が、ソルビトール系ポリグリシジルエーテルであり、得られる多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物が請求項2記載の多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物である請求項3記載の多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物の製造方法。
請求項6:
請求項1又は2記載の多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物と水及び/又は有機溶剤とを含むことを特徴とするコーティング剤組成物。
請求項7:
請求項6記載のコーティング剤組成物を被覆処理してなる物品。
本発明の多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物は、分子内に加水分解性シリル基1つに対して複数のエポキシ基を有しており、従来のエポキシ系シランカップリング剤に比べ、有機樹脂との反応点が増加し、それにより有機樹脂との結合力が強まるため、ガラス繊維、シリカをはじめとする各種無機フィラー、セラミック、金属基材等に被覆及び処理した際に、従来のような分子内のエポキシ基とシリル基の比率が1:1であるエポキシ系シランカップリング剤に比べてその性能が著しく向上する。
以下、本発明について具体的に説明する。
本発明の多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物は、下記一般式(1)
Figure 2009275015

[式中、Rは水素原子、グリシジル基、又は下記式(2)
Figure 2009275015

(式中、R’は炭素数1〜6のアルキル基を示し、Xは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、nは1〜3の整数である。)
で示されるアルコキシシリル基から選ばれ、Rの少なくとも1つは前記アルコキシシリル基及びRの少なくとも2つはグリシジル基であり、aは1≦a≦100である。]
及び、下記一般式(3)
Figure 2009275015

[式中、Rは水素原子、グリシジル基、又は下記式(2)
Figure 2009275015

(式中、R’は炭素数1〜6のアルキル基を示し、Xは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、nは1〜3の整数である。)
で示されるアルコキシシリル基から選ばれ、Rの少なくとも1つは前記アルコキシシリル基及びRの少なくとも2つはグリシジル基であり、b、c、d、eはそれぞれ4≦b≦10、0≦c≦10、0≦d≦10、0≦e≦10である。]
で表されるものである。
この場合、a〜eはそれぞれ独立に、好ましくは1≦a≦40、4≦b≦8、0≦c≦8、0≦d≦8、0≦e≦8であり、更に好ましくは1≦a≦30、4≦b≦5、0≦c≦5、0≦d≦5、0≦e≦5である。
なお、aは上記の通り1以上であり、1の場合はグリセリンの誘導体であるが、反応点の増加の点からa=2のジグリセリンの誘導体、a=3のトリグリセリンの誘導体等、aが2以上、より好ましくは3以上、更に好ましくは4以上のポリグリセリン誘導体であることが好適である。また、c〜eについては、それぞれ0以上であるが、好ましくはc+d+eは0〜25、特に3〜20である。
また、上記式(1)の化合物においては、(A)グリシジル基、(B)アルコキシシリル基の官能基比率がモル比として0.02≦(A)/(B)≦100の範囲であることが好ましく、より好ましくは0.05≦(A)/(B)≦50であり、特に好ましくは0.1≦(A)/(B)≦10である。0.02より小さい場合はアルコキシシリル基が過剰であり、設計構造上、合成が困難である他、得られた生成物の安定性に問題がある。100よりも大きい場合は、アルコキシシリル基がほとんど含まれないため、アルコキシシリル基導入効果が発現されにくい。
上記式(3)の化合物においては、(C)グリシジル基、(D)アルコキシシリル基の官能基比率がモル比として0.1≦(C)/(D)≦9の範囲であることが好ましく、より好ましくは0.2≦(C)/(D)≦5である。
これらの多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物は、エポキシ基を複数有するポリグリシジルエーテル系化合物の構造中における一部の水酸基とシランカップリング剤とが反応して結合を形成している。具体的には、イソシアネート基を有するシランカップリング剤(以下、イソシアネートシランという)を用いることにより、水酸基とイソシアネート基の間でウレタン結合が形成される。
本発明に係る多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物は、1分子中に少なくとも2個のエポキシ基と少なくとも1個の水酸基とを有するポリグリシジルエーテル化合物の上記水酸基に、イソシアネート基と少なくとも1個のアルコキシ基とを有するシランカップリング剤のイソシアネート基を反応させることにより、1分子中に少なくとも2個のエポキシ基と少なくとも1個のアルコキシシリル基とを有する多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物として得ることができる。
この場合、1分子中に少なくとも2個のエポキシ基と少なくとも1個の水酸基とを有するポリグリシジルエーテル化合物として、(ポリ)グリセリンポリグリシジルエーテルを用いた場合、上記式(1)の有機ケイ素化合物が得られる。また、1分子中に少なくとも2個のエポキシ基と少なくとも1個の水酸基とを有するポリグリシジルエーテル化合物として、ソルビトール系ポリグリシジルエーテルを用いた場合、上記式(3)の有機ケイ素化合物が得られる。
ここで、(ポリ)グリセリンポリグリシジルエーテルとしては、下記式(4)
Figure 2009275015

(式中、R1は水素原子又はグリシジル基を示し、少なくとも1つは水素原子、少なくとも2つはグリシジル基であり、aは上述した通りの意味を示す。)
で示されるものが挙げられる。なお、(E)グリシジル基、(F)水酸基のモル比率(E)/(F)は0.01〜100、より好ましくは0.02〜50、更に好ましくは0.1〜40である。また、そのエポキシ当量は好ましくは100〜500、より好ましくは100〜400、更に好ましくは100〜300である。エポキシ当量が小さすぎると製造が難しくなることがあり、大きすぎるとエポキシ含有率が低くなり、得られる多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物の特性が不十分となることがある。
また、ソルビトール系ポリグリシジルエーテルとしては、下記式(5)
Figure 2009275015

(式中、R1は水素原子又はグリシジル基を示し、少なくとも1つは水素原子、少なくとも2つはグリシジル基であり、b〜eは上述した通りの意味を示す。)
で示されるものが挙げられる。なお、(G)グリシジル基、(H)水酸基のモル比率(G)/(H)は好ましくは0.1〜9、より好ましくは0.2〜5である。また、そのエポキシ当量は100〜500、より好ましくは100〜400、更に好ましくは100〜300である。エポキシ当量が小さすぎると製造が難しくなることがあり、大きすぎるとエポキシ含有率が低くなり、得られる多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物の特性が不十分となることがある。
上記ポリグリシジルエーテル化合物としては、市販品を使用し得、例えば(ポリ)グリセリン系のポリグリシジルエーテルとしては、阪本薬品工業社製SR−4GL、ナガセケムテックス社製デナコールEX−1310、デナコールEX−1410、デナコールEX−1610等を用いることができ、ソルビトール系のポリグリシジルエーテルとしては、ナガセケムテックス社製デナコールEX−610U等を用いることができる。
加水分解性シリル基を導入するためのシランカップリング剤としては、エポキシ基と反応せず、水酸基と選択的に反応する官能基を有するものであればよく、その中でもイソシアネートシランが好ましい。
イソシアネートシランの具体的な構造としては、3−イソシアネートプロピルトリメトキシシラン、3−イソシアネートプロピルメチルジメトキシシラン、3−イソシアネートプロピルジメチルメトキシシラン、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、3−イソシアネートプロピルメチルジエトキシシラン、3−イソシアネートプロピルジメチルエトキシシラン等が挙げられる、この中でも3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、3−イソシアネートプロピルトリメトキシシランが好ましい。
上記ポリグリシジルエーテル化合物とイソシアネートシランとの反応割合は、ポリグリシジルエーテル化合物の水酸基1モルに対しイソシアネートシランのイソシアネート基が0.01〜1モル、特に0.1〜1モルとなるように反応させることが好ましい。
本発明の多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物は、ポリグリシジルエーテル化合物とイソシアネートシランを反応させることで得られるが、その際の反応温度は25〜90℃が好ましく、より好ましくは40〜80℃である。25℃より低温だと反応速度が低く、90℃よりも高いと、ポリグリシジルエーテルの水酸基とイソシアネートシランのアルコキシシリル部位でエステル交換が起こり、アルコールの発生が起こるなどの副反応が生じる可能性がある。
なお、反応時間は特に制限されないが、通常10分〜24時間である。
ポリグリシジルエーテル化合物とイソシアネートシランを反応させる際には、イソシアネート基と反応しない溶媒であればいずれを使用してもよい。具体的には炭化水素系溶媒、芳香族系溶媒、ケトン系溶媒、アミド系溶媒、エステル系溶媒、エーテル系溶媒が挙げられ、より具体的には炭化水素系溶媒としてペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、シクロヘキサン、芳香族系溶媒としてベンゼン、トルエン、キシレン、ケトン系溶媒としてアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アミド系溶媒としてホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ピロリドン、N−メチルピロリドン、エステル系溶媒として酢酸エチル、酢酸ブチル、ラクトン、エーテル系溶媒としてジエチルエーテル、ジブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等が挙げられる。
ポリグリシジルエーテル化合物とイソシアネートシランを反応させる際に、反応速度向上のため触媒を使用してもよい。触媒としては一般的にウレタン反応で使用されているものでよく、具体的にはジブチルスズオキシド、ジオクチルスズオキシド、スズ(II)ビス(2−エチルヘキサノエート)等が挙げられる。
なお、触媒の使用量は、触媒量であるが、通常ポリグリシジルエーテル化合物とイソシアネートシランの合計に対して0.001〜1質量%である。
ここで、得られる多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算重量平均分子量が200〜10000、特に300〜8000であることが好ましい。分子量が小さすぎると製造が難しくなることがあり、大きすぎると作業性が悪くなることがある。
多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物を主成分とするコーティング剤組成物を調製するにあたって、使用する溶剤としては主成分である上記有機ケイ素化合物が溶解するものであれば特に限定されないが、安全性、溶解性、揮発性等の観点から水、アルコールが好ましい。アルコールとしてはメタノール、エタノールが特に好ましい。なお、この時点でイソシアネート基はすでに反応しきっているため、水、アルコールといったイソシアネート基と反応活性な溶媒を使用してもよい。
コーティング剤組成物を調製するにあたり、多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物の含有量は全体の5〜90質量%、特に10〜80質量%であることが好ましく、残部は上記任意成分としての溶剤である。
本発明の多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物で被覆及び処理する基材としては、一般に加水分解性シリル基と反応して結合を形成する無機材質及びエポキシ基と反応して結合する有機樹脂であれば適用可能であり、基材の形状については特に指定されない。その中でも代表的な無機材質としては、(中空)シリカ、チタニア、ジルコニア、アルミナ等の無機フィラーや、ガラス繊維をはじめとしたガラスクロス、ガラステープ、ガラスマット、ガラスペーパー等のガラス繊維製品、セラミック、金属基材等が挙げられる。また、代表的な有機樹脂としてはエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等が挙げられる。
以下、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。例中、粘度は25℃において測定した。また、例中でGPCはゲルパーミエーションクロマトグラフィーの略である。重量平均分子量は、GPCのポリスチレン換算重量平均分子量であり、粘度はB型回転粘度計(25℃)の測定に基づく。
更に、例中で用いるエポキシ当量は単位g/molであり、エポキシ基1モルを要するエポキシ化合物の質量をさす。
[実施例1]
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた1Lセパラブルフラスコに、エポキシ当量168のポリグリセリンポリグリシジルエーテル(SR−4GL、阪本薬品工業社製)100gを仕込み、80℃に加熱した。その中に3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン49.0gを滴下投入し、80℃にて4時間加熱撹拌した。その後、IR測定により原料のイソシアネート基由来の吸収ピークが完全に消失し、代わりにウレタン結合由来の吸収ピークが生成したことを確認し、反応終了とした。得られた反応生成物は淡黄色液体であり、重量平均分子量1800、粘度1074mPa・s、エポキシ当量265であった。なお、式(1)において、aは平均で9であり、(A)/(B)=3であった。この化合物について反応前のIRスペクトルを図1に、反応途中のIRスペクトルを図2に、反応終了後のIRスペクトルを図3に示す。
[実施例2]
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた1Lセパラブルフラスコに、エポキシ当量168のポリグリセリンポリグリシジルエーテル(SR−4GL、阪本薬品工業社製)100g、ジオクチルスズオキシド0.6gを仕込み、80℃に加熱した。その中に3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン49.0gを滴下投入し、80℃にて2時間加熱撹拌した。その後、IR測定により原料のイソシアネート基由来の吸収ピークが完全に消失し、代わりにウレタン結合由来の吸収ピークが生成したことを確認し、反応終了とした。得られた反応生成物は淡黄色液体であり、重量平均分子量1800、粘度1014mPa・s、エポキシ当量267であった。また、式(1)において、aは平均で9であり、(A)/(B)=3であった。
[実施例3]
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた1Lセパラブルフラスコに、エポキシ当量168のポリグリセリンポリグリシジルエーテル(SR−4GL、阪本薬品工業社製)100gを仕込み、80℃に加熱した。その中に3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン24.5gを滴下投入し、80℃にて4時間加熱撹拌した。その後、IR測定により原料のイソシアネート基由来の吸収ピークが完全に消失し、代わりにウレタン結合由来の吸収ピークが生成したことを確認し、反応終了とした。得られた反応生成物は淡黄色液体であり、重量平均分子量1700、粘度1184mPa・s、エポキシ当量219であった。また、式(1)において、aは平均で9であり、(A)/(B)=6であった。
[実施例4]
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた1Lセパラブルフラスコに、エポキシ当量168のポリグリセリンポリグリシジルエーテル(SR−4GL、阪本薬品工業社製)100gを仕込み、80℃に加熱した。その中に3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン441.0gを滴下投入し、80℃にて4時間加熱撹拌した。その後、IR測定により原料のイソシアネート基由来の吸収ピークが完全に消失し、代わりにウレタン結合由来の吸収ピークが生成したことを確認し、反応終了とした。得られた反応生成物は淡黄色液体であり、重量平均分子量2500、粘度1374mPa・s、エポキシ当量910であった。また、式(1)において、aは平均で9であり、(A)/(B)=0.3であった。
[実施例5]
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた1Lセパラブルフラスコに、エポキシ当量172のポリグリセリンポリグリシジルエーテル(デナコールEX−1310、ナガセケムテックス社製)100gを仕込み、80℃に加熱した。その中に3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン49.7gを滴下投入し、80℃にて4時間加熱撹拌した。その後、IR測定により原料のイソシアネート基由来の吸収ピークが完全に消失し、代わりにウレタン結合由来の吸収ピークが生成したことを確認し、反応終了とした。得られた反応生成物は淡黄色液体であり、重量平均分子量1870、粘度108mPa・s、エポキシ当量259であった。また、式(1)において、aは平均で7であり、(A)/(B)=3であった。
[実施例6]
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた1Lセパラブルフラスコに、エポキシ当量172のポリグリセリンポリグリシジルエーテル(デナコールEX−1410、ナガセケムテックス社製)100gを仕込み、80℃に加熱した。その中に3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン52.2gを滴下投入し、80℃にて4時間加熱撹拌した。その後、IR測定により原料のイソシアネート基由来の吸収ピークが完全に消失し、代わりにウレタン結合由来の吸収ピークが生成したことを確認し、反応終了とした。得られた反応生成物は淡黄色液体であり、重量平均分子量1700、粘度200mPa・s、エポキシ当量247であった。また、式(1)において、aは平均で7であり、(A)/(B)=3であった。
[実施例7]
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた1Lセパラブルフラスコに、エポキシ当量172のポリグリセリンポリグリシジルエーテル(デナコールEX−1610、ナガセケムテックス社製)100gを仕込み、80℃に加熱した。その中に3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン49.9gを滴下投入し、80℃にて4時間加熱撹拌した。その後、IR測定により原料のイソシアネート基由来の吸収ピークが完全に消失し、代わりにウレタン結合由来の吸収ピークが生成したことを確認し、反応終了とした。得られた反応生成物は淡黄色液体であり、重量平均分子量3800、粘度1421mPa・s、エポキシ当量261であった。また、式(1)において、aは平均で16であり、(A)/(B)=3であった。
[実施例8]
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた1Lセパラブルフラスコに、エポキシ当量220のソルビトール系ポリグリシジルエーテル(デナコールEX−610U、ナガセケムテックス社製)100gを仕込み、80℃に加熱した。その中に3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン39.8gを滴下投入し、80℃にて4時間加熱撹拌した。その後、IR測定により原料のイソシアネート基由来の吸収ピークが完全に消失し、代わりにウレタン結合由来の吸収ピークが生成したことを確認し、反応終了とした。得られた反応生成物は淡黄濁色液体であり、重量平均分子量3600、粘度1114mPa・s、エポキシ当量315であった。また、式(3)において、bは4であり、c、d、eは2であり、(C)/(D)=3であった。
実施例1〜8で得られた多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物、及び比較例としてγ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン(KBE−403、信越化学工業社製)をそれぞれ有効成分10質量%としてメタノールに溶解させ、コーティング剤組成物を調製し、以下に示す接着性試験用のプライマーとして使用した。
接着性試験用ポリウレタンエラストマーの調製
数平均分子量1000のポリオキシテトラメチレングリコール150質量部、1,6−キシレングリコール100質量部、水0.5質量部、ヘキサメチレンジイソシアネート200質量部及びジメチルホルムアミド800質量部を撹拌しつつ混合して90℃に加熱し、そのまま2時間撹拌して反応させた後、ジブチルアミンを3質量部添加して反応を停止させ、次いで過剰量のアミンを無水酢酸で中和してポリウレタンエラストマーを得た。
プライマーの接着性試験
ガラス板、鉄板、アルミニウム板それぞれに対し本実施例及び比較例で得た前記コーティング剤組成物を刷毛で塗布し、120℃で5分間乾燥した後、更にポリウレタンエラストマーを刷毛で塗布し、100℃で10分間乾燥した。次いで、得られた塗膜に1mm間隔で縦横に切れ目を入れて100個の碁盤目を形成させた後、セロハンテープで圧着してから剥離させて、剥離した碁盤目の数からプライマーのウレタン樹脂及び無機基材の接着性を評価した。実施例で得たプライマーに関してはいずれの基材の場合にも剥離した碁盤目はまったく無く、極めて接着性能が良好であった。
実施例及び比較例を含めた接着性試験の結果を表1〜3に示す。
Figure 2009275015
Figure 2009275015
Figure 2009275015
以上の実施例及び比較例の結果は、本発明の多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物が有機材−無機材界面接着性に対して良好な結果を与えることを実証するものである。
実施例1の反応前のIRスペクトルを示す図である。 実施例1の反応途中のIRスペクトルを示す図である。 実施例1の反応終了後のIRスペクトルを示す図である。

Claims (7)

  1. 下記一般式(1)
    Figure 2009275015

    [式中、Rは水素原子、グリシジル基、又は下記式(2)
    Figure 2009275015

    (式中、R’は炭素数1〜6のアルキル基を示し、Xは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、nは1〜3の整数である。)
    で示されるアルコキシシリル基から選ばれ、Rの少なくとも1つは前記アルコキシシリル基及びRの少なくとも2つはグリシジル基であり、aは1≦a≦100である。]
    で表される多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物。
  2. 下記一般式(3)
    Figure 2009275015

    [式中、Rは水素原子、グリシジル基、又は下記式(2)
    Figure 2009275015

    (式中、R’は炭素数1〜6のアルキル基を示し、Xは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、nは1〜3の整数である。)
    で示されるアルコキシシリル基から選ばれ、Rの少なくとも1つは前記アルコキシシリル基及びRの少なくとも2つはグリシジル基であり、b、c、d、eはそれぞれ4≦b≦10、0≦c≦10、0≦d≦10、0≦e≦10である。]
    で表される多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物。
  3. 1分子中に少なくとも2個のエポキシ基と少なくとも1個の水酸基とを有する化合物の上記水酸基に、イソシアネート基と少なくとも1個のアルコキシ基とを有するシランカップリング剤のイソシアネート基を反応させることを特徴とする1分子中に少なくとも2個のエポキシ基と少なくとも1個のアルコキシシリル基とを有する多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物の製造方法。
  4. 1分子中に少なくとも2個のエポキシ基と少なくとも1個の水酸基とを有する化合物が、(ポリ)グリセリンポリグリシジルエーテルであり、得られる多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物が請求項1記載の多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物である請求項3記載の多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物の製造方法。
  5. 1分子中に少なくとも2個のエポキシ基と少なくとも1個の水酸基とを有する化合物が、ソルビトール系ポリグリシジルエーテルであり、得られる多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物が請求項2記載の多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物である請求項3記載の多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物の製造方法。
  6. 請求項1又は2記載の多官能エポキシ基含有有機ケイ素化合物と水及び/又は有機溶剤とを含むことを特徴とするコーティング剤組成物。
  7. 請求項6記載のコーティング剤組成物を被覆処理してなる物品。
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