JP2009273542A - ビリヤード台の球移動管理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】球移動管理装置10は、球位置情報記憶部14aの情報に基づいて、全ての各球Bが静止した状態である第1静止状態を判定し、その次に全ての各球Bが静止した第2静止状態であると判定したときに、第1静止状態の各球Bの位置情報と、矢印画像生成部15cが求めた第1静止状態から第2静止状態までの各球の移動情報A1−0,A1−5とを合成して合成画像41を生成する合成画像生成部15dを備える。
【選択図】図2
Description
一方、ある程度技術を習得したプレイヤからは、プレイがどのように進行していったのか等のプレイ内容を、プレイ中やプレイ後に確認したいという要求があった。
しかし、特許文献1のような従来のビリヤード台は、このようなプレイヤの要求を満たすものではなかった。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のビリヤード台の球移動管理装置において、前記検出部(12)は、前記ビリヤード台(1)上を撮像した撮像情報を取得する撮像部(12)であり、前記球位置取得制御部(15a)は、前記撮像部の出力に基づいて、前記各球(B)の色彩を識別して各球の種類を判別すること、を特徴とするビリヤード台の球移動管理装置である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のビリヤード台の球移動管理装置において、前記合成情報生成部(15d)が生成した前記合成情報(41,42,241)を、紙媒体(16a)、表示画面(13)及び半導体記憶媒体(18)のうち少なくとも1つに出力する出力部(13,16〜17)を備えること、を特徴とするビリヤード台の球移動管理装置である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のビリヤード台の球移動管理装置において、この球移動管理装置(10)は、通信網(20)を介して情報端末(30)に接続されており、前記合成情報生成部(15d)が生成した前記合成情報(41,42,241)を、前記通信網を介して前記情報端末に送信する送信部(15f)を備えること、を特徴とするビリヤード台の球移動管理装置である。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のビリヤード台の球移動管理装置において、前記球位置情報記憶部(14a)の前記各球(B)の位置情報に基づいて、前記各球がポケットに落ちた否かを判定するポケット判定部(15a)と、前記ポケット判定部の判定に基づいて、得点を記録する得点記録部(14e,15e)とを備えること、を特徴とするビリヤード台の球移動管理装置である。
請求項7の発明は、請求項6に記載のビリヤード台の球移動管理装置において、前記得点記録部(14e,15e)が記録した得点情報を、紙媒体(16a)、表示画面(13)及び半導体記憶媒体(18)のうち少なくとも1つに出力する出力部(13,16〜17)を備えること、を特徴とするビリヤード台の球移動管理装置である。
請求項8の発明は、請求項6又は請求項7に記載のビリヤード台の球移動管理装置において、この球移動管理装置(10)は、通信網(20)を介して情報端末(30)に接続されており、前記得点記録部(14e,15e)が記録した得点情報を、前記通信網を介して前記情報端末に送信する送信部(15f)を備えること、を特徴とするビリヤード台の球移動管理装置である。
(1)本発明は、第1静止状態の各球の位置情報と、第1静止状態から第2静止状態までの各球の移動情報とを合成して合成情報を生成するので、プレイヤは、合成情報を確認することにより、プレイにおいて各球がどのように移動したかや、プレイがどのように進行していったのか等のプレイ内容を確認することができる。
(2)本発明は、各球の移動経路を示す線画情報及び各球の所定時間毎の静止画を重ねた情報のうち少なくとも1つを生成する。このため、線画情報を生成した場合には、線や矢印等によって球の移動を分かりやすく示し、また静止画を重ねた情報を生成した場合には、リアルに球の移動を示すことができる。
(4)本発明は、合成情報を紙媒体、表示画面及び半導体記憶媒体のうち少なくとも1つに出力する。このため、プレイヤは、紙媒体に出力する場合には、プレイヤが紙媒体を持ち帰り、後からでもプレイ内容を確認することができ、表示画面に出力する場合には、プレイ中やプレイ後にプレイ内容を確認することができ、半導体記憶媒体に出力する場合には、半導体記憶媒体の情報を情報端末等で読み出して確認することができる。
(6)本発明は、ポケット判定部の判定に基づいて得点を記録するので、プレイヤは、プレイ中に自ら得点をつける必要がなく、プレイ中の煩わしさを防止することができる。
(8)本発明は、得点情報を、通信網を介して前記情報端末に送信するので、プレイヤは、上記(5)と同様にして、得点情報を確認することができる。
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態のビリヤード台1及び球移動管理装置10の斜視図である。
球移動管理装置10は、ビリヤード台1の上部に配置されている。球移動管理装置10は、例えば、盤面2を照らす証明装置(図示せず)や、ビリヤード台1が置かれている部屋等の天井等に吊るして設置されている。
操作部11は、プレイを始めるためのスタートボタン、ゲームの種類(例えば、エイトボール、ナインボール、ローテーション等)を選択する選択ボタン等を備えている。
カメラ12は、ビリヤード台1の盤面2を、真上から撮像して静止画(撮像情報)を取得するための撮像部である。カメラ12は、CCD等の撮像素子を備え、盤面2を0.05秒(所定時間)毎に撮影(検出)して静止画を取得し、取得した静止画を制御部15(後述する)に出力する。なお、この静止画の情報は、盤面2上の各球Bに位置が記録されており、本発明でいう各球Bの位置情報の概念に含まれる情報である。
モニタ13は、例えばLCD(液晶表示装置)等の表示装置であり、後述するように各球Bの移動経路や得点情報等を、その表示画面に表示する。
球移動管理装置10は、記憶部14と、制御部15と、プリンタ16と、リーダライタ17とを備えている。
記憶部14は、制御部15の動作に必要なプログラム、情報等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶装置である。記憶部14は、球位置情あ報記憶部14aと、合成画像記憶部14dと、得点情報記憶部14eとを備えている。
合成画像記憶部14dは、合成画像生成部15d(後述する)が生成した合成画像を記憶する記憶部である。
得点情報記憶部14eは、得点算出部15e(後述する)が算出した得点情報を記憶する記憶部である。
t(秒):静止画の取得時間つまりプレイ開始からの時間
B:球Bの種別情報
x(mm),y(mm):盤面2の長手方向をX軸、短手方向をY軸とし、1つのコーナ2aを原点とした場合のXY平面上における球Bの中心の位置情報(図1参照)
として、球位置情報記憶部14aに記憶させる。
例えば、位置−取得時間情報が、
(t,B,x,y)=(100,B0,100,50)
で表せる場合には、プレイ開始から100秒後に、手球B0が、コーナ2aからX軸方向に100mm、Y軸方向に50mmの位置にあることを意味する。
矢印画像生成部15cは、静止状態判定部15bが第1静止状態の後に第2静止状態になったと判定した場合に、第1静止状態から第2静止状態までの各球Bの移動経路を示す移動情報を生成する制御部である。後述するように、矢印画像生成部15cは、移動情報として、各球Bの中心の動きを直線で結んで作成された矢印の画像情報(線画情報)を生成する。
得点算出部15eは、例えば、ローテーション等のように得点を競うゲームの場合に、球位置取得制御部15aの各球Bのポケット判定に基づいて、各プレイヤの得点を算出して、得点情報記憶部14eに記憶させる制御部である。
リーダライタ17は、合成画像記憶部14dの合成画像や得点情報記憶部14eの得点情報を、プレイヤが所持するメモリ18に出力して書き込む装置である(図1参照)。
このメモリ18は、半導体記憶装置(例えばフラッシュメモリ等)を内蔵した記憶装置である。メモリ18は、例えばUSB(ユニバーサル シリアル バス)端子等によってリーダライタ17に対して接続され、USBを利用して情報の書き込みや更新がされる。
図3は、第1実施形態のプレイ時の一場面の動作を示すフローチャートである。
図4は、第1実施形態のプレイ時の状況を盤面2の真上から示す図ある。
図5、図6は、第1実施形態のプレイ時の状況を盤面2の真上から示す図及び合成画像を示す図である。
図4は、ナインボールのプレイにおいて、4番球B4までをポケット3(3a〜3f)に落として5番球B5〜9番球B9の5つの球Bと手球B0とが盤面2上に残った状態である。そして、プレイヤが、キュー9で手球B0を突いて、5番球B5をポケット3bに落とそうとしている場面である。
なお、球位置取得制御部15aは、プレイ開始(ブレークショット)からカメラ12を制御し、プレイ開始から静止画を0.05秒毎に継続して取得している。
この場面で、プレイヤが手球B0を突いたものとして、以下説明する。
S2において、球位置取得制御部15aは、カメラ12が取得した静止画の情報と、位置−取得時間情報とを球位置情報記憶部14aに記憶させる。
S4において、静止状態判定部15bは、S3における比較処理の結果に基づいて、各球Bが静止しているか否かを判定する。静止状態判定部15bは、球Bのいずれか1つでも移動しており、静止状態ではないと判定した場合には第2静止状態ではないと判定して(S4:NO)、S2からの処理を繰り返す。
ここで、球位置取得制御部15aは、S4からS2に戻って、再びS4を処理するまでの時間が0.05秒になるように処理を行っている。
S4において、静止状態判定部15bは、全ての球Bが静止したと判定した場合には第2静止状態であると判定して(S4:YES)、S5に進む。
S6において、合成画像生成部15dは、第1静止状態の静止画と、矢印画像生成部15cで生成した矢印の画像とを合成して合成画像を生成し、その合成画像を、合成画像記憶部14dに記憶させる。
この場合には、矢印画像生成部15cは、手球B0及び5番球B5の移動経路を示す矢印A1−0,A1−5(図5(b)参照)を生成する。合成画像生成部15dは、図4に示す第1静止状態の静止画と、矢印A1−0,A1−5とを合成して、図5(b)に示す合成画像41を生成する。
球移動管理装置10は、このように合成画像41を生成することにより、後述するように合成画像41を出力したときに、各球B0,B5の移動経路を、矢印A1−0,A1−5によって分かりやすく示すことができる。
矢印画像生成部15cは、手球B0及び5番球B5の矢印A2−0,A2−5を生成して、合成画像生成部15dは、図6(b)示す合成画像42を生成する。
なお、球位置取得制御部15aは、記憶部14の負担を減らすために、合成画像を生成した後は、球位置情報記憶部14aに記憶している第1静止状態から第2静止状態までの静止画を消去してもよい。
なお、手球B0が落ちた場合は、ファールであるので、制御部15は、モニタ13に「ファール」等と表示してもよい。
一方、S8において、制御部15は、落ちた球Bが9番球B9であると判定した場合には(S8:YES)、プレイが終了した状態であるので、S9に進んで一連の処理を終了する。
プレイヤは、操作部11を操作等することにより、合成画像記憶部14dの情報を以下の方法によって確認することができる。
(1)合成画像を、プリンタ16から紙16aにプリントアウトする方法(図1参照)
プレイヤは、この方法では、各ショットの画像を、大きなサイズで確認したいときには合成画像毎に拡大して出力することができ、プレイの流れを確認したいときは、連続した合成画像を小さなサイズに縮小して出力することができる。プレイヤは、プリントアウトした紙16aを持ち帰ったりして、プレイ内容を確認することができる。
プレイヤは、この方法では、上記(1)と同様に、各ショットの画像のサイズを選択してモニタ13に出力することができる。また、プレイヤは、プレイ後にプレイ内容を確認できるだけでなく、プレイ中に数回前のショットを確認することもできる。
(3)メモリ18に記憶させる方法(図1,図2参照)
プレイヤは、この方法では、メモリ18をリーダライタ17に接続して、各合成画像をメモリ18に記憶させることができる。これによって、プレイヤは、自分が所持するパーソナルコンピュータ等の情報端末で読み出して確認することができる。
プレイヤは、この方法では、合成画像記憶部14dの合成画像を、通信網20を介してサーバ21に送信し、サーバ21の記憶装置(図示せず)に記憶させることができる。その後、プレイヤは、サーバ21の合成画像を、自分が所有する携帯端末やパーソンルコンピュータ等の情報端末30に、通信網20を介してダウンロードし、情報端末30のモニタ31に表示することができる。
この場合、球移動管理装置10は、得点情報記憶部14eのスコアも、上記(1)〜(4)の方法によって出力することができる。このため、プレイヤは、プレイ中にプレイヤ自ら得点をつける必要がないので、煩雑さを感じることなく、プレイをすることができる。
次に、本発明を適用した球移動管理装置の第2実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図7は、第2実施形態の球移動管理装置が生成した合成画像241を示す図である。
図7に示すように、第2実施形態の球移動管理装置は、移動情報生成部が、移動情報として、第1静止状態と第2静止状態との間の手球B0及び5番球B5を点線で示した0.05秒毎の複数の静止画を重ねあわせて、静止画A3−0,A3−5を生成する。そして、合成画像生成部が、第1移動状態の静止画と、静止画A3−0,A3−5とを合成して、合成画像241を生成する。
(1)各実施形態において、球移動管理装置は、ビリヤード台の上側の照明装置や天井に設けられた例を示したが、これに限定されない。例えば、カメラのみをビリヤード台の上側に配置して、その他の部分(操作部、制御部、プリンタ等)を備え装置本体をビリヤード台と同等の高さの机等に配置し、カメラが取得した情報を装置本体へと無線又は有線で送信してもよい。この場合、操作部等の入力部や、プリンタ等の出力部が扱いやすい高さに配置することができるので、操作性を向上することができる。
10 球移動管理装置
11 操作部
12 カメラ
13 モニタ
14 記憶部
14a 球位置情報記憶部
14d 合成画像記憶部
14e 得点情報記憶部
15 制御部
15a 球位置取得制御部
15b 静止状態判定部
15c 矢印画像生成部
15d 合成画像生成部
15e 得点算出部
15f 通信制御部
16 プリンタ
17 リーダライタ
18 メモリ
Claims (8)
- ビリヤード台上の各球の位置を所定時間毎に検出する検出部と、
前記各球の位置情報と前記各球の種類とを記憶する球位置記憶部と、
前記検出部の出力に基づいて前記各球の種類を識別し、前記各球の位置情報とその取得時間の情報とを関連付けて前記球位置記憶部に記憶させる球位置取得制御部と、
前記球位置記憶部の情報に基づいて、前記各球の移動情報を生成する移動情報生成部と、
前記球位置記憶部の情報に基づいて、全ての前記各球が静止した状態である第1静止状態を判定し、その次に全ての前記各球が静止した第2静止状態であると判定したときに、前記第1静止状態の前記各球の位置情報と、前記移動情報生成部が求めた前記第1静止状態から前記第2静止状態までの前記各球の前記移動情報とを合成して合成情報を生成する合成情報生成部と、
を備えるビリヤード台の球移動管理装置。 - 請求項1に記載のビリヤード台の球移動管理装置において、
前記移動情報生成部は、前記移動情報として、前記第1静止状態と前記第2静止状態との間の前記各球の移動経路を示す線画情報、及び前記第1静止状態と前記第2静止状態との間の前記各球の所定時間毎の静止画を重ねた情報のうち少なくとも1つを生成すること、
を特徴とするビリヤード台の球移動管理装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のビリヤード台の球移動管理装置において、
前記検出部は、前記ビリヤード台上を撮像した撮像情報を取得する撮像部であり、
前記球位置取得制御部は、前記撮像部の出力に基づいて、前記各球の色彩を識別して各球の種類を判別すること、
を特徴とするビリヤード台の球移動管理装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のビリヤード台の球移動管理装置において、
前記合成情報生成部が生成した前記合成情報を、紙媒体、表示画面及び半導体記憶媒体のうち少なくとも1つに出力する出力部を備えること、
を特徴とするビリヤード台の球移動管理装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のビリヤード台の球移動管理装置において、
この球移動管理装置は、通信網を介して情報端末に接続されており、
前記合成情報生成部が生成した前記合成情報を、前記通信網を介して前記情報端末に送信する送信部を備えること、
を特徴とするビリヤード台の球移動管理装置。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のビリヤード台の球移動管理装置において、
前記球位置記憶部の前記各球の位置情報に基づいて、前記各球がポケットに落ちた否かを判定するポケット判定部と、
前記ポケット判定部の判定に基づいて、得点を記録する得点記録部とを備えること、
を特徴とするビリヤード台の球移動管理装置。 - 請求項6に記載のビリヤード台の球移動管理装置において、
前記得点記録部が記録した得点の情報を、紙媒体、表示画面及び半導体記憶媒体のうち少なくとも1つに出力する出力部を備えること、
を特徴とするビリヤード台の球移動管理装置。 - 請求項6又は請求項7に記載のビリヤード台の球移動管理装置において、
この球移動管理装置は、通信網を介して情報端末に接続されており、
前記得点記録部が記録した得点の情報を、前記通信網を介して前記情報端末に送信する送信部を備えること、
を特徴とするビリヤード台の球移動管理装置。
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