JP2009273434A - 動力作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 動力作業機において、操作性の向上に資する技術を提供する。
【解決手段】 動力作業機101において、機体103に回動自在に取付けられたハンドル107に、当該ハンドル107を機体103に固定または当該固定を解除するハンドル固定部材125と、原動機111の出力を調整する出力調整部材131と、出力調整部材131を初期位置に固定する固定解除操作部材141を設ける。固定解除操作部材141が出力調整部材131の固定を解除する位置へと操作されたときに、ハンドル固定部材125によってハンドル107が機体103に固定され、固定解除操作部材141が出力調整部材131を固定する位置に操作されたときには、ハンドル固定部材125によるハンドル107の固定が解除されるように、固定解除操作部材141とハンドル固定部材124とを連動した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば生垣の刈り込みあるいは街路樹の剪定等の園芸作業に用いられる動力作業機に関し、詳しくは機体後部に取付けられたハンドルを必要に応じて回動させて機体に対する向きを変えることができる形式の動力作業機に関する。
この種の動力作業機は、例えば特開2005−160303号公報(特許文献1)に開示されている。上記公報記載の動力作業機は、機体の前方には先端工具としての刃物を有し、機体後方には回動自在なハンドルを有している。ハンドルには、原動機の出力を調整するスロットルレバーと、ハンドルを機体に対して回動できないように固定(ハンドルロック)し、あるいは固定を解除することでハンドルの回動を許容するハンドルロックレバーを備えている。上記の公報に記載の動力作業機では、ハンドルの固定が解除されている状態ではスロットルレバーを引き操作できない構成とし、またスロットルレバーが引き操作されている状態では、ハンドルロックレバーが固定を解除する側に操作できない構成とするために、第3の部材としてのスロットルロックレバーを備えている。すなわち、スロットルレバーと、ハンドルロックレバーと、スロットルロックレバーとの、3つのレバーに特定の関係を持たせることで上記の構成を実現している。
しかしながら、公報に記載の動力作業機の場合、作業者は上記の3つのレバーそれぞれを個々に操作する必要があり、操作が煩わしい。すなわち、従来の動力作業機では、操作性の点でなお改良の余地がある。
特開2005−160303号公報
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、動力作業機において、加工作業中におけるハンドルの回動規制を図るとともに、操作性の向上に資する技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明に係る動力作業機の好ましい形態は、機体と、機体に収容され、当該機体の前方に配置された先端工具を長軸方向に直線状に往復動作する駆動装置を有する。なお、本発明における「駆動装置」は、典型的には、原動機及び原動機の回転出力を先端工具に直線運動に変換して伝達する動力伝達機構を主体として構成され、原動機としては、電動モータ、エアーモータ、内燃機関等を好適に包含する。また、本発明における「動力作業機」は、典型的には、相互に重なり合うように配置されて相対的に直線運動する上刃及び下刃により構成される先端工具によって生垣等の刈り込み作業を行なうヘッジトリマー(生垣バリカン)がこれに該当する。
また、本発明の動力作業機は、ハンドルと、複数の係止部と、ハンドル固定部材を有する。ハンドルは、機体における先端工具と反対側の後方領域に配置されるとともに、機体に対し回動自在に取付けられる。複数の係止部は、ハンドルの回転中心線回りに相互に所定の角度間隔で機体に設けられる。ハンドル固定部材は、ハンドルに設けられ、係止部に選択的に係止することで当該ハンドルの回動を規制するハンドル固定位置と、係止部に対する係止を解除することで当該ハンドルの回動を許容するハンドル回動許容位置との間で移動可能とされる。なお、本発明における「係止部」は、典型的には、凹部あるいは突部のいずれかによって構成される。
本発明に係る動力作業機の好ましい形態によれば、特徴的構成として、ハンドルは、駆動装置の出力を調整するべく作業者による引き操作が可能とされた出力調整部材と、出力調整部材を引き操作する前の初期位置に固定する第1の位置と、当該固定を解除して出力調整部材の引き操作を許容する第2の位置との間で作業者により移動操作される固定解除操作部材を有する。そして、固定解除操作部材は、第1の位置へと移動されるときには、当該移動動作によってハンドル固定部材をハンドル回動許容位置へと移動させ、第2の位置へと移動されるときには、当該移動動作によってハンドル固定部材をハンドル回動許容位置へと移動させるように、当該ハンドル固定部材と連動される構成としている。なお、本願発明における「固定解除操作部材の移動動作によってハンドル固定部材を移動させる」とは、固定解除操作部材が移動する際、当該移動動作する固定解除操作部材によってハンドル固定部材を移動させる態様がこれに該当し、固定解除操作部材が移動することに伴いハンドル固定部材の移動が許容される態様、すなわち固定解除操作部材が移動した結果、ハンドル固定部材の移動操作が可能とされる態様までをも包含するものではない。
本発明に係る動力作業機の好ましい形態によれば、出力調整部材の引き操作を規制するべく設けられる固定解除操作部材につき、ハンドルを機体に固定するべく設けられるハンドル固定部材と連動する構成とした、換言すれば、固定解除操作部材が出力調整部材の引き操作を規制するロック機能と、ハンドルロックの操作部材としての機能とを併有する構成としたものである。これにより作業者によって操作される部材は、固定解除操作部材と出力調整部材の2部材となり、操作が容易化されることになる。すなわち、本発明によれば、操作性が向上し、ひいては作業効率の向上に資することになる。
本発明に係る動力作業機の更なる形態によれば、固定解除操作部材は、第2の位置に置かれた状態で出力調整部材が引き操作されたときには、当該引き操作された出力調整部材によって第2の位置から第1の位置への移動が規制される構成とした。
本発明によれば、上記構成としたことにより、出力調整部材が引き操作されている状態では、ハンドル固定部材によりハンドルが機体に固定されるため、加工作業中にハンドルが回動するおそれがない。
本発明に係る動力作業機の更なる形態によれば、ハンドルの回動中心線回りに複数の係止部の角度間隔と同一の角度間隔で配置された複数の係合凹部と、ハンドルが回動中心線回りに回動される際、複数の係合凹部に選択的に係合される係合突部と、当該係合突部を係合凹部に係合させる方向に常時に付勢力を作用する付勢部材を有する。そして、ハンドルが中心軸線回りに回動される際、ハンドル固定部材が係止部に対応する位置に置かれたとき、係合突部が係合凹部に弾発状に係合する構成とした。
本発明によれば、ハンドルを回動軸線回りに回動させて機体に対する向き(位置)を変更する際、係合突部と係合凹部の弾発的な係合動作による節度感によりハンドル固定部材と係止部が正規の対向位置に置かれたことを作業者に認識させることが可能となる。また、常時には係合突部と係合凹部の弾発係合によってハンドルの回動動作に対し適度の抵抗を付与できるため、固定解除操作部材が第1の位置に置かれ、ハンドルロックが解除されている状態のハンドルをふらつきのない安定状態に保持できる。このため、固定解除操作部材が第2の位置へと操作されてハンドル固定部材がハンドル固定位置へと移動する際の、当該ハンドル固定部材と係止部の係合不良が生じない。
本発明によれば、動力作業機において、加工作業中におけるハンドルの回動規制を図るとともに、操作性の向上に資する技術が提供されることとなった。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照しつつ説明する。本実施の形態は、動力作業機の一例としてヘッジトリマー(生垣バリカン)を用いて説明する。本実施の形態に係るヘッジトリマー101の全体構成が図1に側断面図として示される。ヘッジトリマー101は、ハウジング103と、当該ハウジング103を挟んで前側(図1の右側)に配置される前部ハンドル105及び後側(図1の左側)に配置される後部ハンドル107を主体に構成される。ハウジング103は、本発明における「機体」に対応し、後部ハンドル107は、本発明における「ハンドル」に対応する。
ハウジング103内には、電動モータ111及び当該電動モータ111の回転出力を直線運動に変換して上部及び下部のブレード115,117に伝達する運動変換機構113が収容配置されている。電動モータ111は、本発明における「原動機」に対応する。電動モータ111は、出力軸を下側にして縦向き(回転軸線が上下方向)に配置され、当該電動モータ111の下方に運動変換機構113が、更にその下方にブレード115,117が配置されている。上下のブレード115,117が本発明における「先端工具」に対応する。なお、運動変換機構113については、周知の機構であり、かつ本発明には直接に関係しないため、その説明を省略する。また、互いに重なり合う上下のブレード115,117は、前方に向かって水平状に延在されており、運動変換機構113を介して互いに逆方向(逆位相で)に水平直線往復運動を行い、これにより上側のブレード115の刃と、下側のブレード117の刃間に被切断物としての枝葉を挟んで切断する。
図2及び図3は図1のA部の拡大図であり、後部ハンドル107の構成が示される。図4〜図6は、ヘッジトリマー101を後方から見た図であり、図6では後部ハンドル107が省略されている。後部ハンドル107は、垂直面を合わせ面とする左右のハンドル半割体107A,107B(図4〜図6参照)を相互に接合することによって構成されている。後部ハンドル107は、側面視で全体が略矩形の閉ループ状に形成されるとともに、その上部領域が作業者によって握られるグリップ部107aとして設定されている。
また、後部ハンドル107は、全体にわたって内部が中空状に形成されている。すなわち、後部ハンドル107は全体にわたって空洞を有する構成とされ、当該空洞の下方領域における前方位置には、前後方向に水平状に貫通する円筒部121が設けられる。これに対応してハウジング103の後面下部には、後方に向かって水平状に突出する円筒形の軸部123が形成されている。そして後部ハンドル107の円筒部121がハウジング103の軸部123に遊嵌状に嵌合され、これにより後部ハンドル107は、軸部123を回動支点として水平軸線回りに回動自在とされている。
後部ハンドル107は、当該後部ハンドル107の回動を規制する、すなわちギアハウジング103に後部ハンドル107を固定するハンドルロック部材125、電動モータ111を通電駆動するとともに、当該電動モータ111の出力を調整するための手指により引き操作可能なスロットルレバー131、当該スロットルレバー131を引き操作前の初期位置に固定するための手指により押圧操作可能なスロットルロックレバー141を備えている。ハンドルロック部材125は、本発明における「ハンドル固定部材」に対応し、スロットルレバー131は、本発明における「出力調整部材」に対応し、スロットルロックレバー141は、本発明における「固定解除操作部材」に対応する。
ハンドルロック部材125は、側面視で略C字状に形成された棒状部材あるいはパイプによって構成され、後部ハンドル107の空洞に配置されている。ハンドルロック部材125は、その一端側が後部ハンドル107の空洞中の下方領域に配置されるとともに、端部(前端部)には、ピン状の突起125aを有し、当該突起125aがハウジング103に形成された凹部127に挿入されることで後部ハンドル107の回動を規制し、凹部127から抜け出ることで後部ハンドル107の回動を許容する構成とされる。すなわち、ハンドルロック部材125は、突起125aが凹部127に挿入される係合位置と、突起125aが凹部127から抜け出る解除位置との間で前後方向に移動可能とされている。係合位置は、本発明における「ハンドル固定位置」に対応し、解除位置は、本発明における「ハンドル回動許容位置」に対応する。
凹部127は、ハウジング103の後面に、後部ハンドル107の回動中心線回りにおける下側領域の概ね180度の範囲内において、所定の等角度間隔で複数(本実施の形態では7個)形成されている(図6参照)。従って、後部ハンドル107は、当該複数の凹部127に対してハンドルロック部材125の突部125aを選択的に係合することで、概ね180度の範囲内で向きが変更可能とされる。図4には後部ハンドル107が縦向き(垂直姿勢)に調節された状態が示され、図5には後部ハンドル107が横向き(水平姿勢)に調節された状態が示される。凹部127は、本発明における「係止部」に対応する。
また、ハンドルロック部材125は、弾性部材としての圧縮コイルスプリング129によって突部125aが凹部127から抜け出る方向(後方)に付勢されている。圧縮コイルスプリング129は、ハンドルロック部材125に設けた筒状のバネ収容部125b内に収容されるとともに、一端がバネ収容部125bの底面で支持され、他端が後部ハンドル107に形成されたバネ受部128で支持されている。
後部ハンドル107のグリップ部107aの下面側壁面には、下側開口部107bが形成され、当該下側開口部107bにスロットルレバー131が配置されている。スロットルレバー131は、グリップ部107aに取付けられた水平軸133を回動支点として後端側が上下方向に回動自在に取付けられている。これによりスロットルレバー131は、作業者による上方への引き操作が可能とされている。また、スロットルレバー131の後端側には、グリップ部107aの内部に向けて延長された延在部131aが一体に形成されており、当該延在部131aにローラ135が設けられている。なお、便宜上図示を省略するが、電動モータ111は、作業者の手指によるスロットルレバー131の引き操作に基づき、電気的に通電駆動されるとともに、スロットルレバー131の引き込み量に応じて出力が増大されるように構成されている。このことについては、従来周知の技術ゆえ、詳細な説明を省略する。
手指により上方から押圧操作されるスロットルロックレバー141は、後部ハンドル107のグリップ部107aの上面側壁面に形成された上側開口部107cに配置されるとともに、当該グリップ部107aに取付けられた回動軸145を回動支点として前端側が上下方向に回動自在に取付けられている。そして、作業者が手指によりグリップ部107aを握ったときに、当該手指により押圧されて下方へ回動される構成とされている。スロットルロックレバー141の前端側には、グリップ部107aの内部に向けて延在するロックアーム143が一体に形成されている。ロックアーム143は、スロットルレバー131の延在部131aの前方に対向するように延在されるとともに、当該延在端部にはスロットルロックレバー141を引き操作前の位置、すなわち初期位置に固定する回動規制部143aを有し、基部側には当該固定を解除するべく回動規制部143aから斜め前方へ向けて延びる斜面あるいは曲面によって形成された逃げ面143bを有する。
すなわち、ロックアーム143は、スロットルロックレバー141が上方へと回動された状態では、回動規制部143aがスロットルレバー131の延在部131aのローラ135と当接または当接可能に対向することにより当該スロットルレバー131を初期位置に固定し、スロットルロックレバー141が下方へと回動された状態では、逃げ面143bがローラ135と対向することによってスロットルレバー131の引き操作を許容する構成とされる。スロットルロックレバー141が上方へと回動された位置が、本発明における「第1の位置」に対応し、スロットルロックレバー141が下方へと回動された位置が、本発明における「第2の位置」に対応する。
一方、逃げ面143bは、スロットルレバー131の引き操作を許容する領域として設定されるのみならず、スロットルレバー131が引き操作された状態では、スロットルロックレバー141が上方へと回動しようとする際にローラ135に当接し、これにより当該スロットルロックレバー141の上方への回動を規制する構成とされる。
また、スロットルロックレバー141は、後部ハンドル107のグリップ部107aの空洞に配置された連動レバー147を介してハンドルロック部材125と連動されている。連動レバー147は、下端が軸149を介してグリップ部107aに回動自在に取付けられ、他端にはローラ148を有し、このローラ148がスロットルロックレバー141の下面に転動可能に当接されている。なお、軸149は、スロットルロックレバー141の回動軸145と平行に設定されている。そして、ハンドルロック部材125の他端側が、後部ハンドル107の空洞の後方領域を通って上方領域へと延在されるとともに、当該延在端部に形成されたL字状のフック部125cが連動レバー147の前面に摺動自在に当接されている。これにより、回動動作を行なう連動レバー147と、直線動作を行なうハンドルロック部材125の間での動作変換が支障なく行なわれるように連係されている。
前述したように、ハンドルロック部材125は、圧縮コイルスプリング129によって常時にハンドルロック解除方向である後方へと付勢されている。従って、スロットルロックレバー141が作業者により下方へと回動操作されていない状態では、スロットルロックレバー141は、連動レバー147を介して上方へと回動された位置に保持され、ハンドルロック部材125も突部125aが凹部127から抜け出る解除位置に保持される。この状態が初期状態として図2に示される。
また、本実施の形態に係るヘッジトリマー101は、ストッパ装置151を有する。ストッパ装置151は、ハウジング103に形成された複数(本実施の形態では7個)の円錐状凹面153と、後部ハンドル107に設けられ、複数の円錐状凹面153に選択的に係合される単一のボール155と、当該ボール155を円錐状凹面153に係合させる方向に向けて付勢するコイルスプリング157を主体にして構成される。円錐状凹面153は、本発明における「係合凹部」に対応し、ボール155は、本発明における「係合突部」に対応し、コイルスプリング157は、本発明における「付勢部材」に対応する。
複数の円錐状凹面153は、後部ハンドル107の回動中心線回りにおける上側領域の概ね180度の範囲内において、前述したハンドルロック用の複数の凹部127と同一の角度間隔で配置されている。すなわち、円錐状凹面153は、後部ハンドル107の回動中心と各凹部127とを結ぶ各直線上における回動中心を挟んで凹部127の反対側に形成されている。従って、後部ハンドル107が中心軸線回りに回動され、ハンドルロック部材125が凹部127のいずれか1つと対向する位置に置かれたとき、ボール155が円錐状凹面153のいずれか1つと弾発状に係合する。
本実施の形態に係るヘッジトリマー101は、上記のように構成されている。作業者がスロットルロックレバー141から手指を離している状態では、圧縮コイルスプリング129によって後方へと付勢されているハンドルロック部材125の突部125aがハウジング103の凹部127から抜け出ている。この状態が図2に示される。すなわち、ハンドルロックが解除され、後部ハンドル107の回動が許容されているため、この状態では後部ハンドル107を回動操作し、当該後部ハンドル107の向きを任意に変更することができる。このとき、スロットルロックレバー141は、連動レバー147を介して上方へと回動された位置にある。このため、ロックアーム143の回動規制部143aがスロットルレバー131のローラ135と当接または当接可能に対向し、これによりスロットルレバー131の引き操作が規制される。すなわち、後部ハンドル107の向きを変えるべく当該後部ハンドル107を回動操作するときには、スロットルレバー131の引き操作を確実に禁止することが可能となる。
作業者がヘッジトリマー101により生垣等の切断作業を行なうべく、スロットルレバー131を引き操作する際には、グリップ部107aと共にスロットルロックレバー141を握り(押圧し)、当該スロットルロックレバー141を下方へと回動させるとスロットルロックレバー141の回動規制部143aがローラ135の回動線上から退避し、変わって逃げ面143bがローラ135と対向する。これにより、スロットルレバー131の引き操作が許容される。と同時にスロットルロックレバー141の下方への回動操作により、ローラ148を押圧された連動レバー147が前方へ回動され、当該連動レバー147にフック部125cが係合されたハンドルロック部材125が圧縮コイルスプリング129の付勢力に抗して前方へと移動される。そしてハンドルロック部材125の突部125aが対向する1つの凹部127に挿入される。これにより後部ハンドル107の回動が規制される。この状態が図3に示される。このため、作業者がスロットルレバー131を引き操作している状態では、後部ハンドル107がハウジング103に固定されたハンドルロック状態に保持されることから、スロットルレバー131の引き操作中に後部ハンドル107が不用意に回動操作されるということが回避できる。
なお、後部ハンドル107が正規の位置に回動されていない場合には、ハンドルロック部材125の突部125aが相互に隣接する凹部127間に位置する。この状態では、前述したように、ハンドルロック部材125の前方への移動が規制され、それに伴いスロットルロックレバー141が上方へ回動された位置に保持されるため、作業者がスロットルロックレバー141を下方へと回動操作できない。すなわち、本実施の形態によれば、後部ハンドル107が正規の位置に置かれていない限り、スロットルレバー131の引き操作が許容されない。
一方、スロットルレバー131が引き操作された場合には、ローラ135が逃げ面143bに沿って前方へと移動(水平軸133を中心として回動)し、これにより作業者が、たとえスロットルロックレバー141から手指を離した場合であっても、逃げ面143bがローラ135に当接して当該スロットルロックレバー141の上方への回動を規制する。すなわち、スロットルレバー131が引き操作されている限り、スロットルロックレバー141は下方へ回動された位置に保持されるため、ハンドルロック部材125の突部125aがハウジング103の凹部127から抜け出ることがなく、後部ハンドル107のハンドルロック状態を維持することができる。
本実施の形態によれば、スロットルレバー131の引き操作を規制するためのスロットルロックレバー141につき、連動レバー147を介してハンドルロック部材125と連動する構成としている。すなわち、スロットルロックレバー141がスロットルレバー131の引き操作を許容する下方位置へと回動操作されたときには、当該回動操作によってハンドルロック部材125によって後部ハンドル107がハウジング103に固定される構成としている。このことにより、作業者によって操作される部材は、スロットルロックレバー141とスロットルレバー131との2部材となり、操作が容易化されることになる。このように、本実施の形態によれば、操作部材数が減ることで操作性が向上し、ひいては作業効率の向上に資することになる。
また、本実施の形態では、ハウジング103に設けた円錐状凹面153と、後部ハンドル107に設けられ、円錐状凹面153に向けてコイルスプリング157により弾発状に付勢されたボール155とにより構成されるストッパ装置151を設け、後部ハンドル107が正規の位置に回動されたときに、ボール155が円錐状凹面153に弾発状に係合する構成としている。このため、作業者は、後部ハンドル107の向きを変更するべく当該後部ハンドル107を回動操作した際、ボール155が円錐状凹面153に弾発状に係合するときの節度感によって後部ハンドル107が正規の位置に置かれたことを認識することができる。
また、常時にはコイルスプリング157の付勢力によるボール155と円錐状凹面153との弾発係合によって後部ハンドル107の回動動作に対し適度の抵抗を付与し、これによりハンドルロック部材125によるハンドルロックが解除されている状態であっても、後部ハンドル107を正規の位置にふらつきのない安定状態に保持できる。また、ストッパ装置151によって後部ハンドル107が正規の位置に保持されることで、切断作業を行なうに際してスロットルロックレバー141を下方へと回動操作したときの、ハンドルロック部材125の突部125aの凹部127に対する係合不良を防止できる。
また、本実施の形態では、作業者が後部ハンドル107のグリップ部107aを手指で握ったときに、当該手指によりスロットルロックレバー141が押圧される構成としている。すなわち、スロットルロックレバー141がグリップ部107aの少なくとも中央領域を占領する配置としている。このため、作業者がグリップ部107aを握ってヘッジトリマー101を移動する場合、スロットルロックレバー141が押圧されて当該スロットルロックレバー141と連動するハンドルロック部材125によって後部ハンドル107がハウジング103に固定される。従って、ヘッジトリマー101を移動中に後部ハンドル107が回動するおそれがない。
なお、本実施の形態では、連動レバー147とハンドルロック部材125との連係構造につき、ハンドルロック部材125に設けたフック部125cが摺動自在に係合する構成としたが、これに変えて、例えば連動レバー147に長手方向に延在する長溝を設け、当該長溝にハンドルロック部材125に設けたピン状部材が摺動自在に係合する構成に変更してもよい。
また、本実施の形態では、ハンドルロック部材125に突部125aを設定し、ハウジング103に凹部127を設定したが、ハンドルロック部材125に凹部を設定し、ハウジング103に突部を設定しても構わない。
本実施の形態に係るヘッジトリマーの全体構成を示す側断面図である。 後部ハンドルの構成を示す図1のA部の拡大図であり、スロットルロックレバー及びスロットルレバーが操作される前の初期状態が示される。 後部ハンドルの構成を示す図1のA部の拡大図であり、スロットルロックレバー及びスロットルレバーがそれぞれ操作された状態が示される。 ヘッジトリマーを後方から見た図であり、後部ハンドルが縦向きに調節された状態が示される。 ヘッジトリマーを後方から見た図であり、後部ハンドルが横向きに調節された状態が示される。 ヘッジトリマーを後方から見た図であり、後部ハンドルが省略され、ハウジングに形成された凹部及び円錐状凹面が示される。
符号の説明
101 ヘッジトリマー(動力作業機)
103 ハウジング(機体)
105 前部ハンドル
107 後部ハンドル
107A ハンドル半割体
107B ハンドル半割体
107a グリップ部
107b 下側開口部
107c 上側開口部
111 電動モータ(駆動装置)
113 運動変換機構(駆動装置)
115 上のブレード(先端工具)
117 下のブレード(先端工具)
121 円筒部
123 軸部
125 ハンドルロック部材(ハンドル固定部材)
125a 突部
125b バネ収容部
125c フック部
127 凹部(係止部)
128 バネ受部
129 圧縮コイルスプリング
131 スロットルレバー(出力調整部材)
131a 延在部
133 水平軸
135 ローラ
141 スロットルロックレバー(固定解除操作部材)
143 ロックアーム
143a 回動規制部
143b 逃げ面
145 回動軸
147 連動レバー
148 ローラ
149 軸
151 ストッパ装置
153 円錐状凹面(係合凹部)
155 ボール(係合突部)
157 コイルスプリング(付勢部材)

Claims (3)

  1. 機体と、
    前記機体に収容され、当該機体の前方に配置された先端工具を長軸方向に直線状に往復動作する駆動装置と、
    前記機体における前記先端工具と反対側の後方領域に配置されるとともに、当該機体に対し回動自在に取付けられたハンドルと、
    前記ハンドルの回転中心線回りに相互に所定の角度間隔を置いて前記機体に設けられた複数の係止部と、
    前記ハンドルに設けられ、前記係止部に選択的に係止することで前記ハンドルの回動を規制するハンドル固定位置と、前記係止部に対する係止を解除することで前記ハンドルの回動を許容するハンドル回動許容位置との間で移動可能なハンドル固定部材と、を有する動力作業機であって、
    前記ハンドルは、前記駆動装置の出力を調整するべく作業者による引き操作が可能とされた出力調整部材と、前記出力調整部材を引き操作する前の初期位置に固定する第1の位置と、当該固定を解除して前記出力調整部材の引き操作を許容する第2の位置との間で作業者により移動操作される固定解除操作部材を有し、
    前記固定解除操作部材は、前記第1の位置へと移動されるときには、当該移動動作によって前記ハンドル固定部材を前記ハンドル回動許容位置へと移動させ、前記第2の位置へと移動されるときには、当該移動動作によって前記ハンドル固定部材を前記ハンドル固定位置へと移動させるように、前記ハンドル固定部材と連動される構成としたことを特徴とする動力作業機。
  2. 請求項1に記載の動力作業機であって、
    前記固定解除操作部材は、前記第2の位置に置かれた状態で前記出力調整部材が引き操作されたときには、当該引き操作された出力調整部材によって前記第2の位置から第1の位置への移動が規制される構成としたことを特徴とする動力作業機。
  3. 請求項1または2に記載の動力作業機であって、
    前記ハンドルの回動中心線回りに前記複数の係止部の角度間隔と同一の角度間隔で配置された複数の係合凹部と、前記ハンドルが前記回動中心線回りに回動される際、前記複数の係合凹部に選択的に係合される係合突部と、当該係合突部を前記係合凹部に係合させる方向に常時に付勢力を作用する付勢部材を有し、
    前記ハンドルが前記中心軸線回りに回動される際、前記ハンドル固定部材が前記係止部に対応する位置に置かれたとき、前記係合突部が前記係合凹部に弾発状に係合することを特徴とする動力作業機。
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