JP2009272835A - 画像撮影装置及びその制御方法、プログラム - Google Patents

画像撮影装置及びその制御方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】動画と静止画を同時に撮影可能な画像撮影装置において、煩雑な作業を必要とせずに、静止画撮影命令の検出時より過去の時点の適切な静止画データを記録可能とする。
【解決手段】撮像手段と、前記撮像手段により生成された静止画データを所定の時間ごとに一時記憶領域に格納する格納手段と、前記撮像手段により生成された動画データの中の被写体の特徴情報、前記動画データと同時に記録された音声情報、ユーザの操作情報のいずれかを検出する検出手段と、前記検出手段により検出された情報を解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づいて、前記一時記憶領域に格納された静止画データから所定の静止画データを選択するためのトリガとなる命令を出力する制御手段と、前記トリガとなる命令により選択された所定の静止画データに画像処理を行う画像処理手段と、前記画像処理手段により処理された静止画データを記録する記録手段と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、動画と静止画を同時に撮影可能な画像撮影技術に関する。
従来より、動画と静止画を同時に撮影可能な監視カメラ等の画像撮影装置が提案されている。かかる画像撮影装置では、撮影した動画を動画用記録媒体に記録している最中に、カメラに対して静止画撮影命令を出すことで、静止画も静止画用記録媒体に記録することができる。しかしながら、上記静止画撮影命令を検出した時点から記録した静止画は、本来記録したい瞬間よりも遅れて撮影されることがある。
このため、監視カメラ等では所望の静止画を得るために、随時動画と静止画を同時に撮影しておき、静止画撮影命令を検出した場合には静止画撮影命令以前に撮影された静止画を全て記録できるように構成されているものもある(例えば、特許文献1)。
特開2004−140586号公報
しかしながら、上記特許文献1では、静止画撮影命令の検出時から一定時間遡った時点までに撮影された膨大な量の静止画群の中から所望の静止画を選出する作業が必要であり手間を要する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、動画と静止画を同時に撮影可能な画像撮影装置において、煩雑な作業を必要とせずに、静止画撮影命令の検出時より過去の時点の適切な静止画データを記録可能とする技術を実現する。
上記課題を解決するために、本発明は、動画及び静止画を同時に撮影する画像撮影装置であって、被写体像を光電変換して動画データ及び静止画データを生成する撮像手段と、前記撮像手段により生成された静止画データを所定の時間ごとに一時記憶領域に格納する格納手段と、前記撮像手段により生成された動画データの中の被写体の特徴情報、前記動画データと同時に記録された音声情報、ユーザの操作情報の少なくともいずれかを検出する検出手段と、前記検出手段により検出された情報を解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づいて、前記一時記憶領域に格納された静止画データから所定の静止画データを選択するためのトリガとなる命令を出力する制御手段と、前記トリガとなる命令により選択された所定の静止画データに画像処理を行う画像処理手段と、前記画像処理手段により処理された静止画データを記録する記録手段と、を有する。
また、本発明の画像撮影装置の制御方法は、動画及び静止画を同時に撮影する画像撮影装置の制御方法であって、被写体像を光電変換する撮像手段により動画データ及び静止画データを生成する撮像工程と、前記撮像工程により生成された静止画データを所定の時間ごとに一時記憶領域に格納する格納工程と、前記撮像工程により生成された動画データの中の被写体の特徴情報、前記動画データと同時に記録された音声情報、ユーザの操作情報の少なくともいずれかを検出する検出工程と、前記検出工程により検出された情報を解析する解析工程と、前記解析工程による解析結果に基づいて、前記一時記憶領域に格納された静止画データから所定の静止画データを選択するためのトリガとなる命令を出力する制御工程と、前記トリガとなる命令により選択された所定の静止画データに画像処理を行う画像処理工程と、前記画像処理工程により処理された静止画データを記録媒体に記録する記録工程と、を有する。
本発明によれば、動画と静止画を同時に撮影可能な画像撮影装置において、膨大な量の静止画の中から所望の静止画を選出する煩雑な作業を行うことなく、静止画撮影命令の検出時より過去の時点の適切な静止画を記録することができる。
以下に、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
尚、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正または変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
[実施形態1]
図1は、本発明の画像撮影装置を実現するデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
図1において、101は後述する静止画記録機能を含むデジタルカメラ100の全ての動作を統括して制御するCPUである。112は被写体像を光電変換して画像信号を得るためのCCDやCMOSからなる撮像素子である。111は撮像素子112から出力されるアナログ画像信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路である。110はCPU101により制御され、撮像素子112、A/D変換回路111にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生回路である。
102はCPU101のワークエリアとして使用される一時記憶領域としての揮発性メモリ(RAM)である。RAM102には撮像素子112により撮像され生成された動画データや静止画データも格納され、所定枚数の静止画や所定時間の動画を格納するのに十分な容量を備えている。103はデジタルカメラ100の制御プログラム等を格納する不揮発性メモリ(ROM)である。
106は静止画信号処理回路である。107は動画信号処理回路である。117はユーザがカメラの設定等を行うための操作部である。115は静止画撮影用スイッチ、116は動画撮影用スイッチである。104はカメラの各種設定画面や撮影された静止画や動画を表示、再生するためのTFT等の表示部である。
113はメモリカードやハードディスク等の記録媒体とのI/F(インターフェース)、114はメモリカードやハードディスク等の記録媒体と接続を行うコネクタである。200はメモリーカードやハードディスク等の記録媒体であり、201はデジタルカメラとのインターフェース、202は静止画や動画を記録する記録部である。
本実施形態では記録媒体を取り付けるインターフェース及びコネクタを1系統持つものとして説明しているが、記録媒体を取り付けるインターフェース及びコネクタは、単数或いは複数、いずれの系統数を備える構成としても構わない。また、異なる規格のインターフェース及びコネクタを組み合わせて備える構成としても構わない。更に、インターフェースとしてLANカードや無線機器等に対応させることにより、他のコンピュータやプリンタ等の周辺機器との間で静止画データや動画データの転送が可能な構成としてもよい。
105は画像解析回路であり、A/D変換回路111で処理されたデータ或いはRAM102に格納されたデータに対して、色合いや輝度、動きベクトル等の変化を解析する。108は音声を観測するマイクである。109はマイク108で観測された音声データを解析する変化量解析回路である。
118は静止画撮影命令制御回路であり、静止画撮影SW(スイッチ)115、変化量解析回路109、画像解析回路105による解析結果に基づいて、CPU101へ出力する静止画撮影命令を制御する。
また、CPU101はRAM102とのインターフェースを持ち、A/D変換回路111や画像解析回路105、静止画信号処理回路106、動画信号処理回路107から出力される信号をRAM102へ格納する機能を有する。CPU101はインターフェース113を介して記録媒体200にアクセスし静止画データ及び動画データを記録する機能を有する。
ここで、本実施形態のデジタルカメラは、CPU101が静止画撮影命令を検出すると、この命令をトリガとして静止画撮影命令検出時点以前に格納された静止画データを選択し記録する機能を有する。また、後述するように、静止画撮影命令の起因となった情報の種類によって静止画撮影命令検出時点から遡る時間を変化させ、適切な静止画データを選択して自動記録する。なお、上記静止画撮影命令の起因となった情報としては、色、輝度、動きベクトルの絶対値(被写体の移動量)などの被写体の特徴情報、音声情報、操作情報などが含まれる。
図2は、本実施形態の静止画撮影命令検出時の動作を示すフローチャートである。
先ず、動画撮影用スイッチ116が押下されると、CPU101は動画撮影を開始する。動画撮影が開始されると、図3に示すように動画フレームが一定の時間間隔で撮影され、動画信号処理回路107で信号処理がなされた後にインターフェース113を介して記録媒体200に順次記録される。この動作は動画撮影用スイッチ116が再び押下され、動画撮影が中断されるまで続けられる。なお、ここでは動画撮影を開始する例を挙げたが、例えば、ライブビューのようなリアルタイムで撮影画像を表示する機能を開始する場合でも構わない(以下、同様)。
図2において、S101では、CPU101が静止画撮影命令の検出を待つ。CPU101は予め決められた時間に基づき、静止画をRAM102へ格納する時間間隔を設定する。静止画撮影命令が検出されるまでの間は、動画と同時に動画よりもサイズの大きい静止画データがA/D変換回路111にて設定された時間間隔で取得される。CPU101は、この静止画データを画像処理等を行わずに直接RAM102へ順次格納していく(図3)。RAM102内に格納される静止画データは、割り当てられた容量内で古いものから順に更新される。
S101で静止画撮影命令が検出されると、RAM102内の静止画データの更新を中断する(S102)。
S103では、CPU101はRAM102内に格納された静止画データの中から、以下に述べる方法によって静止画を選択する。
ここで、上記静止画の選択方法について説明する。
本実施形態のデジタルカメラは、複数種類の静止画撮影命令を発生させる機能を持ち、CPU101は、静止画撮影命令の種類によってRAM102に格納される静止画データの選択方法を変え、選択する静止画データを変える。静止画撮影命令としては静止画撮影用スイッチ115の押下のほか、音量の大きさ、画像の色合いや輝度、動きベクトル等の信号変化が適用される。そして、いずれの信号変化で静止画撮影命令を実行するのかを信号の種類ごとのモードとして設定されるが、全ての信号変化を静止画撮影命令の適用条件としてもよい。また、各モードに優先順位を設定し、全て適用した場合に優先的にどのモードで静止画撮影命令が適用されるかを変更できるような構成でもよい。更に任意の組合せで採用してもよい。
ここで具体的な例として、音量の変化を静止画撮影命令とした場合(音量検出モードまたは音量検出優先モード)について説明する。
音量検出モードが選択されている場合、音量がマイク108で観測され、その音声データは変化量解析回路109によって常時解析(音量レベルの検出)されている。解析の結果、音量レベルが予め設定された閾値を超えた場合に、変化量解析回路109は静止画撮影命令制御回路118に解析結果を出力し、静止画撮影命令制御回路118はCPU101に対して静止画撮影制命令を出力する。
図4は、音量検出モードにおける静止画選択方法を説明する図であり、動画撮影中に自動車が画角左側から移動してくる例を示している。図4において、自動車が近づいてくるほど音量レベルが大きくなり、所定の閾値を超えたところで静止画撮影命令が出力される。音量は伝播する速度が遅いので、自動車から発生した音がマイク108で検知され、CPU101で静止画撮影命令が検出された時点では自動車は既に遠ざかっている。
本実施形態では、自動車が最も接近した時(図4の例では自動車が画角の中央に位置した時)の静止画を記録するために、CPU101は静止画撮影命令を検出した時点付近ではなく、所定時間遡った時点のRAM102内に格納される静止画データを選択する。CPU101が静止画撮影命令の検出時点から遡る時間を決定する際には、予め被写体までの距離を設定し、その距離値に基づいて計算した時間を適用する。なお、適用する時間の決定方法はこの限りではない。予め遡る時間を操作部117より設定しておき、その時間を適用する構成でもよい。また、室内モード・競技場モードのように撮影する環境に応じたモードを設け、モードごとに時間が決められる構成でもよい。このように構成にすることで、被写体からの距離に適応し、適切な静止画を選択することができる。
加えて、前述した例では、遡る時間に対応する静止画を1枚記録する構成であるが、決定された時間を基準として前後複数枚を選択する構成でもよい。
以上述べたように、音量検出モードでは音の伝播遅延を考慮に入れるため、音量レベルの変化を静止画撮影命令として静止画を選択する場合でも適切な静止画を選択することができる。
次に、色合いの変化を静止画撮影命令とした場合(色検出モードまたは色検出優先モード)について説明する。
色検出モードが選択されている場合、動画撮影中に画像解析回路105によって動画の色合いが解析され、色検出を行う。動画中の所定の色検出領域内での色検出値が予め設定された閾値を超えた場合に、画像解析回路105は静止画撮影命令制御回路118にその比較結果を出力し、静止画撮影命令制御回路118はCPU101に対して静止画撮影命令を出力する。
図5は、色検出モードにおける静止画選択方法を説明する図であり、動画撮影中に自動車(赤色)が画角奥側から移動してくる例を示している。自動車が画角中央の色検出領域内に位置した時、この色検出領域内の色検出値が所定の閾値を超えると静止画撮影命令が出力される。この時点まで画像解析回路105は色検出値をモニタリングしている。
CPU101は静止画撮影命令の検出時に色検出値の変化量の大きい時点(色検出値の微分値が大きい時点)を計算し、静止画撮影命令を検出した時点から遡る時間を決定する。そして、CPU101は、所定時間遡った時点のRAM102内に格納された静止画データを選択する。なお、上記遡る時間の決定方法はこの限りではなく、色検出値の変化が生じ始めた時点を適用する構成でもよい。また、色検出値の変化が生じ始めた時点と静止画撮影命令検出時点の間に位置する時点を適用する構成でもよい。加えて、予め遡る時間を操作部117より設定しておき、その時間を適用する構成でもよい。
更には、前述した例では、遡る時間に対応する静止画を1枚記録する構成であるが、決定された時間を基準として前後複数枚を選択する構成でもよい。
以上述べたように、色検出モードでは所定の色検出領域内で設定した色を検出して被写体を捕らえ、被写体が画角の中で適切な位置にある静止画データを選択することができる。
次に、輝度の変化を静止画撮影命令とした場合(輝度検出モードまたは輝度検出優先モード)について説明する。
輝度検出モードが選択されている場合、動画撮影中に画像解析回路105によって動画の輝度が解析され、輝度検出を行う。所定の輝度検出領域内での輝度検出値が予め設定された閾値を超えた場合に、画像解析回路105は静止画撮影命令制御回路118にその比較結果を出力し、静止画撮影命令制御回路118はCPU101に対して静止画撮影命令を出力する。
図6は、輝度検出モードにおける静止画選択方法を説明する図であり、動画撮影中に自動車が画角奥側から移動してくる例を示している。自動車が画角中央範囲の所定の輝度検出領域内にきたとき、この輝度検出領域内の輝度検出値が所定の閾値を超えると静止画撮影命令が出力される。この時点まで画像解析回路105は輝度検出値をモニタリングしている。
CPU101は静止画撮影命令の検出時に輝度検出値の変化量の大きい時点(輝度検出値の微分値が大きい時点)を計算し、静止画撮影命令を検出した時点から遡る時間を決定する。そして、CPU101は、所定時間遡った時点のRAM102内に格納された静止画データを選択する。上記遡る時間の決定方法はこの限りではなく、輝度検出値の変化が生じ始めた時点を適用する構成でもよい。また、輝度検出値の変化が生じ始めた時点と静止画撮影命令検出時点の間に位置する時点を適用する構成でもよい。加えて、予め遡る時間を操作部117より設定しておき、その時間を適用する構成でもよい。
更には、前述した例では、遡る時間に対応する静止画を1枚記録する構成であるが、決定された時間を基準として前後複数枚を選択する構成でもよい。
以上述べたように、輝度検出モードでは所定の輝度検出領域内で設定した輝度を検出して被写体を捕らえ、被写体が画角の中で適切な位置にある静止画データを選択することができる。
次に、動きベクトルの変化を静止画撮影命令とした場合(動きベクトル検出モードまたは動きベクトル検出優先モード)について説明する。
動きベクトル検出モードが選択されている場合、動画撮影中に画像解析回路105によって動画の動きベクトルが解析され、動きベクトル検出を行う。所定の動きベクトル検出領域内での動きベクトル(絶対値)が予め設定された閾値を超えた場合に、画像解析回路105は静止画撮影命令制御回路118にその比較結果を出力し、静止画撮影命令制御回路118はCPU101に対して静止画撮影命令を出力する。
図7は、動きベクトル検出モードにおける静止画選択方法を示す図であり、動画撮影中に自動車が画角左側から移動してくる例を示している。自動車が画角中央範囲の所定の動きベクトル検出領域内にきたとき、この動きベクトル検出領域内の動きベクトルが所定の閾値を超えると静止画撮影命令が出力される。CPU101はこの静止画撮影命令時点での動きベクトル値から被写体の速度を計算し、動きベクトル検出時点から静止画撮影命令が出るまでのデジタルカメラ100のシステムタイムラグに基づいて、静止画撮影命令時点から遡る時間を決定する。そして、CPU101は、所定時間遡った時点のRAM102内に格納された静止画データを選択する。なお、上記遡る時間の決定方法はこの限りではなく、予め遡る時間を操作部117より設定しておき、その時間を適用する構成でもよい。
また、前述した例では、遡る時間に対応する静止画を1枚記録する構成であるが、決定された時間を基準として前後複数枚を選択する構成でもよい。
以上述べたように、動きベクトル検出モードでは所定の動きベクトル検出領域内で設定した動きベクトルを検出して被写体を捕らえ、被写体が画角の中で適切な位置にある静止画を選択することができる。
最後に、静止画撮影用スイッチ115の押下を静止画撮影命令とした場合(レリーズモードまたはレリーズ優先モード)について説明する。
レリーズモードでは静止画撮影用スイッチ115が押下されると、その結果が静止画撮影命令制御回路118に出力され、静止画撮影命令制御回路118はCPU101に対して静止画撮影命令を出力する。
図8はレリーズモードにおける静止画選択方法を説明する図であり、動画撮影中に自動車が画角左側から移動してくる例を示している。自動車が画角中央付近に位置した時に静止画撮影用スイッチ115が押下されると静止画撮影命令が出力される。CPU101は静止画撮影命令を検出すると、予め操作部117にて設定された時間だけ遡った時点のRAM102内の静止画データを選択する。
なお、前述した例では遡る時間に対応する静止画を1枚選択する構成であるが、決定された時間を基準として前後複数枚を選択する構成でもよい。また、設定された時間から静止画撮影命令時点までの間、一定時間間隔ごとに静止画データを選択する構成でもよい。
以上説明した手順により、S103では各モードにて静止画データが選択される。
次にS104で自動記録モード(CPU101が記録する静止画データを決定する)が選択されていた場合には、S107へ進む。
S107では、S103で選択された静止画データについて静止画信号処理回路106で所定の画像処理が行われる。
そして、S108にて、インターフェース113を介して記録媒体200に記録される。
S109で動画撮影の続行が選択されると、再びS101に戻り、静止画撮影命令の検出を待つ。
以上の動作により、本実施形態のデジタルカメラ100では、CPU101が静止画撮影命令を検出した時点より過去の時点の静止画データの中で被写体が適切な位置にある静止画データを選択して記録することができる。また本実施形態では静止画撮影命令の種類ごとにモードを設け、各モードに応じて静止画撮影命令時点より遡る時間の決定方法を変更することで、静止画撮影命令の種類に依存することなく、被写体が適切な位置ある静止画データを選択して記録することができる。
なお、S104で自動記録モードが選択されなかった場合(ユーザ選択モード)、S105に進み、S103で選択された静止画データが表示部104に表示される。その時点を基点としてユーザは選択ダイヤル等によって表示部104に表示される静止画データを変え、RAM102内にある静止画の中から所望の静止画を選択する(S106)。
その後、S107に進み、前述した動作が行われる。
従来は、RAM102内にある静止画データを古い順(または新しい順)に表示し、ユーザに選択させる構成にした場合、所望の静止画データが表示部104に表示されるまでに膨大な量の静止画を表示しなければならない。
これに対して、前述したS103で一旦CPU101が静止画データを選択することにより、ユーザは静止画撮影命令検出時点以前の静止画データの中から簡単に所望の静止画データを選択して記録することができる。
なお、プログラムに従って、静止画撮影命令の種類によってRAM等記憶領域に格納される静止画データの選択方法を決定するものは全て本発明の範疇に含まれる。
[実施形態2]
上述した実施形態1では、RAM102への静止画データの格納は一定時間間隔で行われるので静止画撮影命令を検出した時点から遡ることができる時間の最大値も一定となる。しかし、各モード(音量検出モード、色検出モード等)によって遡る時間の傾向は変化するため、モードごとに遡ることができる時間の最大値を設定できる構成にする必要がある。
そこで、本実施形態ではRAM102への静止画データの格納方法をモードごとに変え、各モードに応じて適切な静止画データを選択できる構成としている。
図9は各モードごとのRAM102への静止画データの格納方法の例を示している。この例では、CPU101がモードごとに静止画データの格納レートを予め設定し、各モードに対応したレートが適用される。例えば、音量検出モードの時には8fps、色検出モードと輝度検出モードの時には15fps、動きベクトル検出モードの時には30fpsでRAM102内へ静止画データを格納し、古い静止画データから順に上書き更新される。RAM102の容量は一定なので各モードともに格納される静止画データの枚数は同じになる。図9に示すようにこれらの条件の場合、格納するレートが低い場合にはより古い過去の静止画データがRAM102内に残ることになる。
音量検出モードの場合には、音の伝播速度が遅いことからより過去の静止画データを残す必要があり、CPU101は格納レートを低く設定する。なお、実施形態1で述べたように被写体との距離に応じて遡る時間を決定する場合などは、遡る時間に十分に対応できる更新レートを計算し、適用するような構成でもよい。また、遡ることができる最大の時間を設定し、それに基づきRAM102の容量を含めた計算にて自動的に更新レートを決定し、適用するような構成でもよい。
色検出モード及び輝度検出モード時は、被写体の速度等に応じて遡る時間が変化するため、被写体の速度を設定し、CPU101はそれに基づいて遡る時間に十分に対応できる格納レートを計算し、適用する。また、格納レートを予め設定する構成でもよい。更に、動きベクトル検出結果から被写体の速度を予め計算し、その値が反映された格納レートを適用する構成でもよい。さらに加えて、遡ることができる最大の時間を設定し、それに基づきRAM102の容量を含めた計算にて自動的に格納レートを決定し、適用するような構成でもよい。
動きベクトル検出モードの場合には、予め設定された格納レートを適用する。また、遡ることができる最大の時間を設定し、それに基づきRAM102の容量を含めた計算にて自動的に格納レートを決定し、適用するような構成でもよい。
レリーズモードの場合には、予め設定された格納レートを適用する。また、遡ることができる最大の時間を設定し、それに基づきRAM102の容量を含めた計算にて自動的に格納レートを決定し、適用するような構成でもよい。
上記構成により、CPU101は、RAM102内に格納された静止画データの中から適切な静止画データを選択する。選択またはそれ以降の動作については実施形態1の要領で実施し、ここでは説明を省略する。
以上述べたように、各モードによって静止画データの格納レートを変更することにより、静止画撮影命令を検出した時点から遡ることができる時間の最大値を変えることができるので、適切な静止画データを選択し記録することができる。
[実施形態3]
実施形態2では、各モードを独立に適用した場合には好適であるが、任意のモードを組合わせるなどの複数の静止画撮影命令を持つ場合には適当ではない。例えば、音量検出モードの格納レートを適用すると、動きベクトルでの静止画撮影命令の検出時に格納レートが低いために選択するのに十分な静止画データが存在しない等の不都合がある。
そこで、本実施形態では任意のモードを組み合わせた場合の静止画データの格納方法について説明する。
図10は任意のモードを組み合わせた場合の、RAM102への静止画データの格納方法の例を示している。CPU101は静止画撮影命令検出時点に近い時点では格納レートを大きくし(30fps)、所定の時間が経過するとRAM102に格納された静止画データが所定の第1の間隔(15fps)に間引かれる。更に時間が経過すると、15fpsで間引かれた静止画データは更に所定の第2の間隔(8fps)に間引かれる。かかる構成により、モードごとの静止画選択に対応することができる。例えば、静止画撮影命令が音量検出モードの場合には8fpsに間引かれた静止画データが選択され、動きベクトル検出モードの場合は30fpsで格納された静止画データが選択される。その結果、RAM102内はそれぞれCPU101によって、8fps、15fps、30fpsで静止画データが格納・更新される領域に分割されることとなる。
ここで、低いレート(8fps)で格納される領域を大きくする(格納できる静止画データの数を多くする)と、より古い静止画データをRAM102内に残すとができる(遡ることができる時間が長くなる)。よって、任意のモードを組み合わせた場合に、どのモードを優先するかによってCPU101は格納レートごとの領域の大きさを変え、各モードでの静止画選択に対応できる。
以下に、モードごとに優先順位をつけた場合のRAM102内への静止画データの格納方法について図11を参照して説明する。
図11において、先ず、モードごとに格納レートを設定する。本実施形態では、実施形態2で述べたモードごとの格納レートの設定方法を適用する。そして、CPU101は、優先順位が1番高いモードの格納レートに適合する領域サイズを、RAM102内で静止画格納に割り当てられた領域全体の半分として確保する。次に優先順位が2番目に高いモードの格納レートに適合する領域サイズを、残った領域の半分として確保する。このようにして順次残った領域の半分を優先順位が高い順に割り当てていくことにより、優先順位が高いモードの領域が大きくなり、優先順位が高いモードの格納レートで格納された静止画データが残ることとなる。例えば、音量検出モードの優先順位が1番高い場合には格納レートが低い領域が大きくなり、より古い静止画データをRAM102内に残すことができる。
本実施形態では、優先順位が高いモードの格納レートである領域を、残っている領域の半分ずつ割り当てる構成になっているが、割り当て方法はこの限りではない。残っている領域に対して割り当てる領域の割合は、任意に設定できる構成としてもよい。また、組み合せとして選択されていないモードについては、残りの領域を均等に割り当てる等の構成でもよい。更に、図12に例示するように、RAM102内を複数の領域に分割し、各モードの優先順位や格納レートによって分割した領域の個数を設定するような構成でもよい。更に言えば、プログラムに従い、各モードの優先順位によってRAM等の記憶領域を分割し、格納レートを計算して各々の領域に適用するものは全て本発明の範疇である。
こうしてRAM102内に格納された静止画データの中から静止画データを選択し記録する。静止画データの選択またはそれ以降の動作については実施形態1の要領で実施し、ここでは説明を省略する。
以上述べたように、RAM102内を格納レートごとに複数の領域に分割し、各モードの優先度によって分割された個々の領域のサイズを変更することにより、優先順位の高いモードの静止画データをRAM102内に格納することができる。また、他のモードの格納レートである領域も確保することで、他のモードで静止画撮影命令が検出された場合の静止画選択にも対応できる。
[他の実施形態]
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給しても達成可能である。すなわち、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性の半導体メモリカード、ROMなどを用いることができる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される場合もある。
しかし、さらにプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる場合も有得る。その後、プログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明の画像撮影装置を実現するデジタルカメラの構成を示すブロック図である。 本実施形態の静止画撮影命令検出時の動作を示すフローチャートである。 本実施形態の静止画選択方法を説明する図である。 音量検出モードにおける静止画選択方法を説明する図である。 色検出モードにおける静止画選択方法を説明する図である。 輝度検出モードにおける静止画選択方法を説明する図である。 動きベクトル検出モードにおける静止画選択方法を説明する図である。 レリーズモードにおける静止画選択方法を説明する図である。 本発明に係る実施形態2の静止画格納方法を説明する図である。 本発明に係る実施形態3の静止画格納方法を説明する図である。 本発明に係る実施形態3の領域分割方法を説明する図である。 本発明に係る実施形態3の領域分割方法を説明する図である。
符号の説明
100 デジタルカメラ
101 CPU
102 RAM
103 ROM
104 表示部
105 画像解析回路
106 静止画信号処理回路
107 動画信号処理回路
108 マイク
109 変化量解析回路
110 タイミング発生回路
111 A/D変換回路
112 撮像素子
113 記録媒体とのインターフェース
114 記録媒体とのコネクタ
115 静止画撮影用スイッチ
116 動画撮影用スイッチ
117 操作部
118 静止画撮影命令制御回路
200 記録媒体
201 デジタルカメラとのインターフェース
202 記録部
203 デジタルカメラとのコネクタ

Claims (10)

  1. 動画及び静止画を同時に撮影する画像撮影装置であって、
    被写体像を光電変換して動画データ及び静止画データを生成する撮像手段と、
    前記撮像手段により生成された静止画データを所定の時間ごとに一時記憶領域に格納する格納手段と、
    前記撮像手段により生成された動画データの中の被写体の特徴情報、前記動画データと同時に記録された音声情報、ユーザの操作情報の少なくともいずれかを検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された情報を解析する解析手段と、
    前記解析手段による解析結果に基づいて、前記一時記憶領域に格納された静止画データから所定の静止画データを選択するためのトリガとなる命令を出力する制御手段と、
    前記トリガとなる命令により選択された所定の静止画データに画像処理を行う画像処理手段と、
    前記画像処理手段により処理された静止画データを記録する記録手段と、を有することを特徴とする画像撮影装置。
  2. 前記被写体の特徴情報は、当該被写体の色合い、輝度、及び移動量の少なくともいずれかを含み、
    前記解析手段は、前記被写体の特徴情報及び前記音声情報の少なくともいずれかを予め設定された閾値と比較し、
    前記制御手段は、前記解析手段による解析の結果、前記特徴情報及び前記音声情報の少なくともいずれかが前記閾値を超えた場合または所定の操作情報が検出された場合、前記トリガとなる命令を出力することを特徴とする請求項1に記載の画像撮影装置。
  3. 前記格納手段は、前記静止画データを格納する時間間隔を設定する設定手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像撮影装置。
  4. 前記格納手段は、前記閾値を超えた情報の種類に応じて前記静止画データを格納する時間間隔を設定することを特徴とする請求項3に記載の画像撮影装置。
  5. 前記格納手段は、前記一時記憶領域を複数の領域に分割する分割手段と、
    前記分割手段により分割した領域ごとに前記静止画データを格納する時間間隔を設定する設定手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の画像撮影装置。
  6. 前記分割手段は、前記検出手段により検出される情報の種類ごとに優先順位を決定し、当該優先順位に応じて前記分割した領域ごとに大きさを設定する手段を有することを特徴とする請求項5に記載の画像撮影装置。
  7. 前記格納手段に格納された静止画データの中から、前記トリガとなる命令が出力された時点以前に格納された静止画データを選択する選択手段を有し、
    前記選択手段は、前記閾値を超えた情報の種類に応じて前記トリガとなる命令が出力された時点から遡る時間を決定する決定手段を有することを特徴とする請求項2に記載の画像撮影装置。
  8. 前記決定手段は、ユーザの操作により前記トリガとなる命令が出力された時点から遡る時間を設定する手段を有することを特徴とする請求項7に記載の画像撮影装置。
  9. 動画及び静止画を同時に撮影する画像撮影装置の制御方法であって、
    被写体像を光電変換する撮像手段により動画データ及び静止画データを生成する撮像工程と、
    前記撮像工程により生成された静止画データを所定の時間ごとに一時記憶領域に格納する格納工程と、
    前記撮像工程により生成された動画データの中の被写体の特徴情報、前記動画データと同時に記録された音声情報、ユーザの操作情報の少なくともいずれかを検出する検出工程と、
    前記検出工程により検出された情報を解析する解析工程と、
    前記解析工程による解析結果に基づいて、前記一時記憶領域に格納された静止画データから所定の静止画データを選択するためのトリガとなる命令を出力する制御工程と、
    前記トリガとなる命令により選択された所定の静止画データに画像処理を行う画像処理工程と、
    前記画像処理工程により処理された静止画データを記録媒体に記録する記録工程と、を有することを特徴とする制御方法。
  10. 請求項9に記載の制御方法を画像撮影装置のコンピュータに実行させるためのプログラム。
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