JP2009272134A - 認証システムならびにそれを用いる電子機器および電池パック - Google Patents

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Abstract

【課題】温度センサとの共用端子を使用して電池パックの認証を行うにあたって、測定に影響を与えず、かつ低コストな認証システムを実現する。
【解決手段】電源端子T1,T2と、前記共用の通信端子T3とを備え、充電器32が電池パック31側の温度センサ45を使用して二次電池43の温度を検出するとともに、電池パック31の充電器32への適否の認証を行うシステムにおいて、電池パック31側では、温度センサ45を通信端子T3と電源端子T2との間に接続し、通信端子T3に、温度センサ45と並列にID認証チップ55を接続する。そして、ID認証チップ55では、パルス入力検出回路59が認証のパルスを検出すると、切換制御回路57を介して切離しスイッチ58を導通してID認証回路56を通信端子T3に接続し、認証動作が終了すると、ID認証回路56は切換制御回路57に切離しスイッチ58を遮断させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、認証の対象として電池パックの認証を行う認証システム、ならびにそれを用いる電子機器および電池パックに関する。
携帯電話機や携帯型パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ等の携帯型の電子機器は、電源を内蔵することで、ユーザが任意の場所に携行して機器を使用できるようになっている。そのような電子機器の電源には、繰り返しの使用でコスト的に優位な二次電池が使用され、寿命による交換や長時間の使用に便利なように、電池パックとして着脱(交換)自在となっている。
前記の交換可能な電池パックは、通常、機器メーカが、機器の仕様や意匠などに合わせて、製造或いは調達し、市場へ供給されるものであるが、特にパーソナルコンピュータなどのように、規格化された二次電池を使用している場合、非正規の業者が正規のメーカの許可なく製造し、安価に市場に供給することが珍しくない。このような非正規品は、多くの場合、二次電池自体の品質が粗悪であったり、コストを抑えるために安全対策(保護回路等)が不十分であったりするが、電池パックの出力電圧や電流が使用する機器の要求を満たしていれば、当該機器は動作してしまい、ユーザが危険性を認識する可能性は少ない。また、材料費の高騰に伴う代替材料への変更などで、二次電池の充電特性の異なるものも登場しており、このような場合にも充電器と電池パックとの適合が問題となる。特に、単位重量当りのエネルギー密度が高く、また電解液として可燃性の有機溶媒を用いているリチウムイオン二次電池には、安全性の確保や、充電器との適合が重要である。
そこで、このような問題に対応するために、電子機器(充電器も含む)が電池パックを認証することで、非正規品や非適合品(以下、非適合品を非正規品に、適合品を正規品に、それぞれ統一する)を使用(充電)してしまうことを防止するようにした従来技術が特許文献1などで提案されている。また、この特許文献1は、前記認証のための端子を、温度センサ(具体的にはサーミスタ等)が接続される端子と共用することで、既存の機器や電池パックとの互換性を維持し、また前記認証を低コストで実現できるようになっている。
ところが、温度センサ用の端子を認証用に併用し、認証用の回路が常時温度センサと直列または並列に接続されてしまうと、本来の温度測定に誤差を生じる可能性がある。このため、非特許文献1が提案されている。図13には、その従来技術による認証システムのブロック図を示す。この認証システムは、電池パック1が、電子機器としての充電器2に装着され、それらが正負の電源端子t1,t2および通信端子t3の3つの端子t1〜t3を介して接続されて構成される。
前記充電器2は、商用電源3からの入力電圧をダイオードブリッジ4で整流し、その整流した電圧を、PWM制御回路5がスイッチング素子6をスイッチングさせることで絶縁トランス7を介して負荷側へ負荷状態に応じて供給し、整流ダイオード8および平滑コンデンサ9によって整流および平滑化し、スイッチ10を介して前記電源端子t1,t2から電池パック1を充電するようになっている。一方、電池パック1では、前記電源端子t1,t2からの入力電圧は、過充電および過放電防止用のスイッチ11,12を介して二次電池13(電池)に与えられ、そのセル電圧や、この図13では図示していないが、充放電電流さらにはセル温度などに応じて、安全制御回路14が前記スイッチ11,12を制御することで、電池パック1側での安全が確保されている。
また、電池パック1内で前記セル13に近接して配置され、サーミスタなどから成る温度センサ15は、前記通信端子t3を介して充電器2側の分圧抵抗16と接続され、それらの直列回路には温度測定回路17から定電圧が与えられ、接続点の電圧、すなわち前記サーミスタの抵抗値が該温度測定回路17で検出されることで、前記セル13の温度が充電器2側に取込まれる。その温度測定回路17の測定結果は充電制御回路18に与えられ、その測定結果に応じて、前記スイッチ10およびPWM制御回路5が制御されることで、低温時には充電電流を小さくしたり、所定温度以上の高温になると充電電流を止める等の前記セル13への充電電圧および電流の制御が行われる。
以上の通常の充電システムの構成に、この充電システムでは、充電器2側には、ID認証回路21、通信制御回路22、切換制御回路23および切換えスイッチ24が設けられ、電池パック1側にはID認証チップ25が設けられている。前記ID認証チップ25は、ID認証回路26、および切離しスイッチ29によって構成されている。
また、このID認証チップは、チップの消費電力により電池が消耗することを避けるため、通信端子t3から供給された信号電流から、自チップの動作用電源を生成するようになっている。そのため、通信端子t3からID認証チップ25へ、ID認証チップ25の消費電流が流れ込む。
そして、電池パック1側では、前記通信端子t3には温度センサ15の一方の端子が接続され、他方の端子はID認証チップ25内の切離しスイッチ29を介して接地されている。また、前記通信端子t3には、前記温度センサ15と並列に、ID認証回路26が接続されている。一方、前記充電器2側では、前記通信端子t3には、切換えスイッチ24から通信制御回路22を介してID認証回路21が接続されている。
このように構成することで、充電器2側の切換制御回路23が切換えスイッチ24を温度測定回路17側に導通している状態では、電池パック1側で切離しスイッチ29を導通して、温度測定回路17は、前記のようにして温度センサ15による温度測定が可能となっている。たとえばリチウムイオン電池の場合で、0〜40度の範囲を超えていれば、充電制御回路18はスイッチ10を遮断させるとともに、PWM制御回路5を停止させ、充電を停止する。
これに対して、充電器2側の切換制御回路23が切換えスイッチ24を通信制御回路22側に導通し、該通信制御回路22から通信が開始されると、電池パック1側のID認証回路26は、切離しスイッチ29を遮断する。これによって、前記温度センサ15の影響を受けることなく、ID認証回路21は、通信制御回路22を介してID認証回路26と通信を行い、電池パックが正規品であるか否かを判断する。非正規品であると判断すると、ID認証回路21は、安全のために、充電制御回路18にスイッチ10を遮断させるとともに、PWM制御回路5を停止させ、充電を停止する。
特開2006−339070号公報 MAXIM社製電池パック認証チップ、型番DS2703データシート
上述のような従来技術では、ID認証チップ25を搭載する場合と、搭載しない場合とで、電池パック1の回路基板や筐体を共用できず、コストが嵩むという問題がある。具体的には、温度センサ15の他方の端子を接地させるにあたって、ID認証チップ25を搭載する場合は、その他方の端子を該ID認証チップ25内に引込む配線および接地線に引出す配線が基板に必要となるのに対して、ID認証チップ25を搭載しない場合は、前記温度センサ15の他方の端子を接地線に直結する配線が基板に必要となる。また、このように温度センサ15の端子を一旦ID認証チップ25内に取込む場合には、該ID認証チップ25の端子数が増加し、該ID認証チップ25自体のコストも上昇する。
さらにまた、温度センサ15の端子を一旦ID認証チップ25内に取込む場合には、切離しスイッチ29を構成するFETが測定に影響する。詳しくは、FETの内部抵抗はサーミスタより高く、またFETの飽和電圧の影響もあり、サーミスタの温度による抵抗値の変化を精細に検知できないとともに、FETが直列に接続されることでノイズやサージに弱くなる。
また、温度測定時には、サーミスタ15を流れる電流に加えて、ID認証チップ25の消費電流が通信端子t3を流れるため、温度測定回路17における検出温度に誤差が生じるおそれがある。
本発明の目的は、温度センサとの共用端子を使用して電池パックの認証を行うにあたって、測定に影響を与えず、かつ低コストな認証システムならびにそれを用いる電子機器および電池パックを提供することである。
本発明の認証システムならびにそれを用いる電子機器および電池パックは、認証の対象となる電池パックと、前記電池パックの認証を行う電子機器とが、温度検知および認証に共用される通信端子と、正負の電源端子との3つの端子を介して接続されて構成される認証システムにおいて、前記電子機器は、前記電池パックが備える電池の温度を、前記通信端子を介して前記電池パックへ流れる電流に基づき検出する温度検出回路と、前記通信端子を介して前記電池パックの認証を行う第1の認証回路とを備えて構成され、前記電池パックは、前記通信端子と前記負の電源端子との間に接続され、前記電池の温度を検出する温度センサと、前記通信端子に接続される認証回路チップとを備え、前記認証回路チップは、前記通信端子から流入する電流を動作用電源電流として用いることで、前記通信端子を介して前記第1の認証回路との間で認証を行う第2の認証回路と、前記通信端子から前記第2の認証回路へ流入する電流を制御する電流制御部と、前記温度検出回路により温度測定が実行される可能性のある状態として予め設定された第1状態を検出する状態検出部と、前記状態検出部によって前記第1状態が検出されたとき、前記電流制御部によって、前記通信端子から前記第2の認証回路へ流入する電流を減少させる制御部とを備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、認証の対象となる電池パックと、前記電池パックの認証を行う充電器などの電子機器とが、温度検知および認証に共用される通信端子と、正負の電源端子との3つの端子を介して接続されて構成される。そうすると、前記電子機器側では、温度検出回路が、通信端子を介して電池パック側で前記通信端子に接続される温度センサと接続されて電池セルの温度検出が可能となる。また、第1の認証回路が、通信端子を介して、電池パック側で前記通信端子に接続される第2の認証回路との通信が可能となって、電池パックが電子機器に適合したものであるか否かの認証が可能になる。そして、電池パック側で、前記温度センサを、前記通信端子と負の電源端子との間に接続しておき、前記通信端子に、その温度センサと並列に認証回路チップを接続する。さらにその認証回路チップを、前記通信端子から流入する電流を制御する電流制御部と、前記通信端子から流入する電流を動作用電源電流として用いることで、前記通信端子を介して前記第1の認証回路との間で認証を行う第2の認証回路と、前記温度検出回路により温度測定が実行される可能性のある状態として予め設定された第1状態を検出する状態検出部と、前記状態検出部によって前記第1状態が検出されたとき、前記電流制御部によって、前記通信端子から流入する電流を減少させる制御部とを備えて構成する。
したがって、温度センサとの共用端子を使用して電池パックの認証を行うにあたって、温度測定時には、通信端子から認証回路チップへ流入する電流が減少するので、認証回路チップの動作用電源電流が、温度センサに流れる電流に加算されて温度測定に影響を与えるおそれが低減される。また、電池パックの認証を行う構成と行わない構成とで、温度センサの配線は変らず、前記通信端子に延びる配線に、認証回路チップを接続するか否かで、前記電池パックに認証を行う構成と行わない構成とを作成することができ、基板や筐体を共通化して低コスト化することができる。
また、本発明の認証システムでは、前記状態検出部は、さらに、前記第1の認証回路により認証が実行される可能性のある状態として予め設定された第2状態を検出し、前記制御部は、さらに、前記状態検出部によって、前記第2状態が検出されたとき、前記第2の認証回路による認証を実行可能にすべく、前記電流制御部によって、前記通信端子から前記第2の認証回路へ電流を流入させることを特徴とする。
上記の構成によれば、状態検出部によって、認証が実行される可能性のある状態が検出されると、電流制御部によって、通信端子から第2の認証回路へ動作用電源電流が流入される。これにより、第2の認証回路は、動作用電源電流の供給を受けて、第1の認証回路との間で認証を行うことが可能となる。
また、本発明の認証システムは、前記電流制御部は、前記通信端子と前記第2の認証回路との間に介設されたスイッチング素子であり、前記制御部は、前記状態検出部によって、前記第1状態が検出されたとき、前記スイッチング素子をオフさせることを特徴とする。
上記の構成によれば、前記温度検出回路によって、前記温度測定が実行される可能性があるとき、スイッチング素子がオフされて、通信端子から認証回路チップへ流入する電流が遮断されるので、認証回路チップの動作用電源電流が、温度センサに流れる電流に加算されて温度測定に影響を与えるおそれが低減される。
また、本発明の認証システムは、前記第2の認証回路は、前記認証を行う通常モードと、当該通常モードより消費電流の少ない省電力モードとを有し、前記電流制御部は、前記第2の認証回路を前記省電力モードに設定することにより、前記通信端子から流入する電流を減少させることを特徴とする。
上記の構成によれば、前記第2の認証回路は、前記認証を行う通常モードと、当該通常モードより消費電流の少ない省電力モードとを有しているので、前記電流制御部は、前記第2の認証回路を前記省電力モードに設定することにより、前記通信端子から流入する電流を減少させることができる。
また、本発明の認証システムでは、前記状態検出部は、前記通信端子を介して前記電子機器からの電流の流入が開始する状態を、前記第1状態として検出することを特徴とする。
上記の構成によれば、電池パックと電子機器とが接続されて、電子機器から通信端子を介して電流が流入すると、状態検出部によって、温度測定が実行される可能性がある第1状態として検出される。そうすると、制御部によって、通信端子から認証回路チップへ流入する電流が減少されて、認証回路チップの動作用電源電流が、温度センサに流れる電流に加算されて温度測定に影響を与えるおそれが低減される。この場合、電池パックと電子機器とが接続された後、電池パックにおいて自動的に温度測定に影響を与える電流を減少させることができるので、電池パックと電子機器とにおいて、互いに接続された後、まず温度測定を実行するように設定しておくことで、電池パックと電子機器との動作を整合させることが容易である。
また、本発明の認証システムでは、前記状態検出部は、前記通信端子を介して、前記電子機器側からの認証信号のパルスを検知するパルス入力検出回路と、前記パルス入力検出回路により前記パルスが検知されない期間をカウントし、予め定める期間継続したとき、前記第1状態を検出するタイマとを備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、温度検出回路による温度検出が行われているときは、電子機器側から認証信号のパルスが出力されることがない。そのため、パルス入力検出回路によって、パルスが検知されない期間が一定期間継続したことを検出することで、温度検出回路による温度測定が実行される可能性がある第1状態を検出することができる。
また、本発明の認証システムでは、前記状態検出部は、前記通信端子を介して、前記電子機器側からの認証信号のパルスを検知するパルス入力検出回路を備え、前記パルス入力検出回路により前記パルスが検知されるときを、前記第2状態として検出することを特徴とする。
上記の構成によれば、第1の認証回路によって電池パックの認証が行われるときは、第1の認証回路から通信端子を介して第2の認証回路へ認証信号のパルスが出力される。そのため、パルス入力検出回路によって、通信端子からパルスを検出することで、第1の認証回路による認証が実行される第2状態を検出することができる。
さらにまた、本発明の認証システムでは、前記パルス入力検出回路は、前記電子機器側からの認証信号のパルスを検知して動作を開始する際に、当該パルスのネガティブエッジから動作をスタートすることを特徴とする。
上記の構成によれば、温度測定回路から温度センサへの温度検知のためのDC電圧印加に反応しないようにすることができる。
また、本発明の認証システムでは、前記パルス入力検出回路は、予め設定された周波数範囲のパルスを、前記認証信号のパルスとして検出することを特徴とする。
上記の構成によれば、パルス入力検出回路が、チャタリングや外来ノイズを誤って認証信号のパルスとして検出してしまうおそれが低減される。
また、本発明の認証システムでは、前記状態検出部は、さらに、前記第1の認証回路により認証が実行される可能性のある状態として予め設定された第2状態を検出し、前記温度センサはサーミスタであり、前記通信端子を介して前記電子機器からの電流の流入が開始した後予め設定された設定時間が経過するまで、前記状態検出部によって、前記第2状態が検出されない場合、前記通信端子と前記負の電源端子との間の抵抗値を、前記電池を保護すべき温度において前記サーミスタが示す抵抗値以下に設定するフェールセーフ回路をさらに備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、前記通信端子を介して前記電子機器からの電流の流入が開始した後、すなわち電池パックと電子機器とが接続された後、予め設定された設定時間が経過するまで、状態検出部によって認証が実行される可能性がある第2状態が検出されない場合、電池パックに接続された電子機器は、電池パックの認証に対応していない機器であると考えられる。このような機器によって、電池パックの充放電が行われることは、安全上望ましくない。そこで、フェールセーフ回路によって、通信端子と負の電源端子との間の抵抗値が、電池を保護すべき温度においてサーミスタが示す抵抗値以下に設定される。そうすると、電子機器からは、電池の温度が、電池を保護すべき温度になっていると検出される。電池パックを用いる電子機器は、一般に、電池の温度が保護すべき温度になると、充放電を禁止して電池を保護する機能を有しているから、この場合、電子機器の保護動作によって、電池が保護されることになる。これにより、電池パックの認証に対応していない機器に電池パックが接続された場合に、電池パックの充放電を回避できる可能性が高くなり、安全性を向上することが可能となる。
また、本発明の認証システムでは、前記温度センサはサーミスタであり、前記電子機器は、抵抗値が可変の可変抵抗部と、前記可変抵抗部を介して、前記通信端子へ予め設定された基準電圧を供給する基準電圧源と、前記温度検出回路によって検出された前記電池の温度が高いほど、前記可変抵抗部の抵抗値を減少させる切替制御部とをさらに備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、通信端子は、サーミスタを介して負の電源端子に接続される。そして、サーミスタは、温度が高くなるほど抵抗値が小さくなるから、温度が高くなるほど、通信端子すなわち第1の認証回路と第2の認証回路との間の通信ラインにおけるインピーダンスが低下して、通信パルスの信号レベルが低下する。そこで、基準電圧源によって、可変抵抗部を介して通信端子へ基準電圧を供給し、いわゆるプルアップを行うことで、通信パルスの信号レベルを引き上げる。このとき、切替制御部によって、温度検出回路によって検出された電池の温度が高いほど、すなわちサーミスタの抵抗値が小さくなるほど、可変抵抗部の抵抗値を減少させて、通信パルスの信号レベルをより強く引き上げる。したがって、第1の認証回路からの通信パルスの波高値(信号レベル)を、温度センサの検出温度によらず、予め定めるレベルに維持することができ、第1の認証回路と第2の認証回路との間の認証通信の信頼性を向上させることができる。
本発明の認証システムならびにそれを用いる電子機器および電池パックは、以上のように、認証の対象となる電池パックと、前記電池パックの認証を行う電子機器とが、温度検知および認証に共用される通信端子と、正負の電源端子との3つの端子を介して接続されて構成される認証システムにおいて、前記電子機器は、前記電池パックが備える電池の温度を、前記通信端子を介して前記電池パックへ流れる電流に基づき検出する温度検出回路と、前記通信端子を介して前記電池パックの認証を行う第1の認証回路とを備えて構成され、前記電池パックは、前記通信端子と前記負の電源端子との間に接続され、前記電池の温度を検出する温度センサと、前記通信端子に接続される認証回路チップとを備え、前記認証回路チップは、前記通信端子から流入する電流を動作用電源電流として用いることで、前記通信端子を介して前記第1の認証回路との間で認証を行う第2の認証回路と、前記通信端子から前記第2の認証回路へ流入する電流を制御する電流制御部と、前記温度検出回路により温度測定が実行される可能性のある状態として予め設定された第1状態を検出する状態検出部と、前記状態検出部によって前記第1状態が検出されたとき、前記電流制御部によって、前記通信端子から前記第2の認証回路へ流入する電流を減少させる制御部とを備える。
上記の構成によれば、温度センサとの共用端子を使用して電池パックの認証を行うにあたって、温度測定時には、通信端子から認証回路チップへ流入する電流が減少するので、認証回路チップの動作用電源電流が、温度センサに流れる電流に加算されて温度測定に影響を与えるおそれが低減される。また、電池パックの認証を行う構成と行わない構成とで、温度センサの配線は変らず、前記通信端子に延びる配線に、認証回路チップを接続するか否かで、前記電池パックに認証を行う構成と行わない構成とを作成することができ、基板や筐体を共通化して低コスト化することができる。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の第1の形態に係る認証システムの電気的構成を示すブロック図である。この認証システムは、認証の対象として電池パック31の認証を行うものであり、認証を行う、すなわち本願発明の電子機器となるのは、この図1で示す充電器32に限らず、負荷機器であってもよい。この認証システムは、電池パック31が充電器32に装着され、それらが正負の電源端子T1,T2および通信端子T3の3つの端子T1〜T3を介して接続されて構成される。
前記充電器32は、商用電源33からの入力電圧をダイオードブリッジ34で整流し、その整流した電圧を、PWM制御回路35がスイッチング素子36をスイッチングさせることで絶縁トランス37を介して負荷側へ負荷状態に応じて供給し、整流ダイオード38および平滑コンデンサ39によって整流および平滑化し、スイッチ40を介して前記電源端子T1,T2から電池パック31を充電するようになっている。一方、電池パック31では、前記電源端子T1,T2からの入力電圧は、過充電および過放電防止用のスイッチ41,42を介して二次電池43(電池)に与えられ、そのセル電圧や、この図1では図示していないが、充放電電流さらにはセル温度などに応じて、安全制御回路44が前記スイッチ41,42を制御することで、電池パック31側での安全が確保されている。
また、電池パック31内で前記セル43に近接して配置され、サーミスタなどから成る温度センサ45は、前記通信端子T3を介して充電器32側の分圧抵抗46と接続され、それらの直列回路には温度測定回路47からDCの定電圧が与えられ、接続点の電圧、すなわち温度センサ45の抵抗値が該温度測定回路47で検出されることで、前記二次電池43の温度が充電器32側に取込まれる。その温度測定回路47の測定結果は充電制御回路48に与えられ、その測定結果に応じて前記スイッチ40およびPWM制御回路35が制御されることで、低温時には充電電流を小さくしたり、所定温度以上の高温になると充電電流を止める等の前記セル43への充電電圧および電流が制御される。
また、充電器32側には、第1の認証回路であるID認証回路51、通信制御回路52、第1の切換制御回路である切換制御回路53および切換えスイッチ54が設けられ、電池パック31側にはID認証チップ55が設けられている。前記ID認証チップ55は、第2の認証回路であるID認証回路56、第2の切換制御回路である切換制御回路57、スイッチ58、パルス入力検出回路59およびタイマ60によって構成されている。
なお、サーミスタとID認証チップ55とを一つの複合部品として小型化してもよい。
そして、電池パック31側では、前記通信端子T3には温度センサ45の一方の端子が接続されている。また、前記通信端子T3には、前記温度センサ45と並列に、パルス入力検出回路59と、切離しスイッチ58を介するID認証回路56とが接続される。一方、前記充電器32側では、前記通信端子T3には、切換えスイッチ54から通信制御回路52を介してID認証回路51が接続されている。
注目すべきは、本実施の形態では、前記温度センサ45の他方の端子はそのまま接地(負の電源端子T2と接続)されるとともに、ID認証チップ55に、前記切換制御回路57を制御するパルス入力検出回路59および限時のタイマ60が設けられていることである。前記パルス入力検出回路59は、前記通信端子T3を介して充電器32側から通信のパルスを検出すると、認証が行われる第2状態を検出し、切換制御回路57に、切離しスイッチ58を導通させ、前記ID認証回路56を前記通信端子T3に接続させる。
具体的には、パルス入力検出回路59は、ID認証回路51側からの呼出しによる予め定める範囲内の周波数でのパルスが予め定める時間検出されると、切換制御回路57にスイッチ58を導通させて、ID認証回路56を前記通信端子T3に接続させ、ID認証動作を行わせる。これによって、チャタリングや外来ノイズを除去するようになっている。この場合、パルス入力検出回路59は、制御部の一例にも相当している。
ここで、ID認証チップ55は、電源入力端を持たないICで、例えば平滑回路やチャージポンプ等を用いて、前記通信端子T3からの温度検知のためのDC電圧および通信用のパルスから動作用の内部電源電圧を作成するもので、前記切換えスイッチ58を遮断した状態では、ID認証回路56での消費電力はゼロである。
以下、スイッチ58をオフした状態をスリープモードと称する。この場合、切換制御回路57が電流制御部の一例に相当している。なお、切換制御回路57は、スイッチ58をオフすることにより、通信端子T3からID認証チップ55へ流入する電流をゼロにする例に限らない。
例えば、ID認証チップ55に、内部クロックを停止させたり内部電源電圧の生成を停止したりするなどして、認証動作を行う通常モード時より消費電流を低減する省電力モードを設け、切換制御回路57がスイッチ58をオフする代わりに、ID認証チップ55を省電力モードに移行させることで、通信端子T3からID認証チップ55へ流入する電流を減少させるようにしてもよく、これを以下のスリープモードと称してもよい。この場合、ID認証チップ55における省電力モードの設定回路が電流制御部の一例に相当する。
また、スイッチ58をオンすることにより、通信端子T3からの温度検知のためのDC電圧および通信用のパルスによって、ID認証チップ55に電流が流入し、ID認証チップ55が認証動作可能な状態になる。以下、スイッチ58をオンした状態を動作モードと称する。なお、切換制御回路57がスイッチ58をオンする代わりに、ID認証チップ55を通常モードに移行させることで、通信端子T3からID認証チップ55へ電流を流入させるようにしてもよく、これを以下の動作モードと称してもよい。
パルス入力検出回路59は、例えばID認証回路56と同様、通信端子T3からの温度検知のためのDC電圧および通信用のパルスから生成された内部電源電圧によって動作するようにしてもよく、電源端子T1から供給される電源電圧に基づき動作するようになっていてもよい。パルス入力検出回路59は、例えばフリップフロップ回路、カウンタ回路、及び発振回路によって構成可能であり、複雑な暗号化処理を伴うID認証回路56と比べて消費電流は遙かに少ないので、パルス入力検出回路59の消費電流はほとんど無視できる。
通信端子T3から検出された信号が、前記予め定める範囲外の周波数のパルスである場合は、パルス入力検出回路59は、外来のノイズ等と判定して、スリープモードを保持し、誤作動を防止する。また、パルス入力検出回路59は、動作モードで、通信が無い状態(DCレベルキープの状態)となると、タイマ60を起動させ、予め定める期間その状態が続くと、前記タイマ60からの出力で、前記切換制御回路57は切離しスイッチ58を遮断して、ID認証回路56を前記通信端子T3から切離す。
さらにまた、このパルス入力検出回路59は、スリープモードから動作モードへの動作を開始する際に、パルスのネガティブ(立ち下がり)エッジから動作をスタートする。これによって、前記温度測定回路47から温度センサ45への温度検知のためのDC電圧印加に反応しないようになっている。また、ID認証チップ55は、図示しないディップスイッチやモード情報を記憶する半導体内の不揮発メモリ(例えば、EE−PROM)などで、ID認証を行うか否かのモード設定が可能になっており、初期状態を認証停止モードと認証実行モードとに設定可能で、認証停止モードを選択しておけば、ID認証を行わず(前記パルス入力検出回路59を始め、ID認証チップ55は停止状態のままで)、ID認証に対応しない旧型の充電器であっても、該電池パック1を使用可能となっている。
したがって、ID認証チップ55が認証実行モードに設定されている状態で、充電器32側の切換制御回路53が切換えスイッチ54を通信制御回路52側に導通し、該通信制御回路52から通信が開始され、パルスが検出されると、電池パック31側では、パルス入力検出回路59は、切換制御回路57にスイッチ58を導通させる。これによって、ID認証回路51は、通信制御回路52を介してID認証回路56と通信を行い、電池パックが正規品であるか否かを判断する。非正規品であると判断すると、ID認証回路51は、安全のために、充電制御回路48にスイッチ40を遮断させるとともに、PWM制御回路45を停止させ、充電を停止する。
また、正規品であると判断すると、ID認証回路51は、ID認証回路56に電源遮断信号を送信し、切離しスイッチ58を遮断させて該ID認証回路56および切換制御回路57を停止状態にさせて、消費電流を極力低下させる。なお、通常では、前記のタイマ60による限時動作よりも、この電源遮断信号による切換えが先に行われ、この後、速やかに、以下の温度測定に移るようになっている。
これに対して、充電器32側の切換制御回路53が切換えスイッチ54を温度測定回路47側に導通している状態では、パルス入力検出回路59は、切換制御回路57に、スイッチ58を遮断させ、これによって温度センサ45には高入力インピーダンスの前記パルス入力検出回路59が接続されているだけであり、前記通信端子T3を上述のようなID認証に共用しても、高精度な温度測定が可能となっている。たとえばリチウムイオン電池の場合で、0〜40度の範囲を超えていれば、充電制御回路48はスイッチ40を遮断させるとともに、PWM制御回路35を停止させ、充電を停止する。
図2は、ID認証チップ55が認証実行モードに設定されている状態での動作を説明するためのフローチャートである。ステップS1で充電器32に電池パック31が装着されると、ステップS2で、充電器32の温度測定回路47から温度センサ45に、抵抗46を介して測定用の電流が供給される。これによってステップS3で、ID認証チップ55に電源が供給されて該ID認証チップ55が起動し、直ちに初期化処理が行われて、ステップS4で該ID認証チップ55は前記スリープモードに移行する。
ID認証チップ55は、電源電流が供給されて起動した状態を、第1状態として検出する。この場合、ID認証チップ55が状態検出部及び制御部の一例に相当する。
一方、充電器32側では、温度測定回路47の測定電圧が、ハイ側にプルアップされた状態から、前記温度センサ45の接続によって低下し、これに応答して、ステップS5で認証プロセスに入り、切換制御回路53はスイッチ54を切換え、ID認証回路51は認証開始信号(パルス)を送信する。この予め定める周波数のパルスから成る認証開始信号を、パルス入力検出回路59が受信すると、ステップS6で認証プロセスの開始を検出して認証プロセスへ移り、前記切換制御回路57にスイッチ58を導通させて、ID認証回路56を前記通信端子T3に接続させて起動させる。その後、ステップS7で、充電器32側のID認証回路51から認証信号が送信され、ステップS8で、電池パック31側のID認証回路56は、規定の認証プロセスを行い、ステップS9で、充電器32側へ認証応答信号を返信する。
電池パック31側からの認証応答信号が適正なものであると、充電器32側のID認証回路51は、ステップS10で、充電制御回路48に充電の許可を与えるとともに、前記電源遮断信号を送信する。その電源遮断信号によって、ステップS11で、電池パック31側のID認証回路56も認証完了を認識する。この場合、ID認証回路56は、電源遮断信号の受信により第1状態を検出する。
そして、ステップS12で認証プロセスを終了し、前記切換制御回路57に切離しスイッチ58を遮断させて該ID認証回路56および切換制御回路57がスリープモードとなる。
この状態で、電池パック31はID認証チップ55を持たない電池パックと同じ状態になり、ステップS13で、前記充電器32側では切換制御回路53がスイッチ54を温度測定回路47側に切換えて通常の充電シーケンスに移り、任意のタイミングでの温度測定が可能になる。充電中に認証を行うか否かは任意である。
図3は、ID認証チップ55が認証停止モードに設定されている状態での動作を説明するためのフローチャートである。ステップS1で充電器32に電池パック31が装着されると、充電器32の温度測定回路47から温度センサ45に、抵抗46を介して測定用の電流が供給される。これによってステップS3で、ID認証チップ55に電源が供給されて該ID認証チップ55が起動し、直ちに初期化処理が行われて、ステップS4で該ID認証チップ55は前記スリープモードに移行する。したがって、この状態で、電池パック31はID認証チップ55を持たない電池パックと同じ状態になっており、ステップS14で、従来のID認証機能を持たない充電器による充電が可能になる。
このように構成することで、充電器32が、温度センサ45との共用の通信端子T3を使用して電池パック31の認証を行うにあたって、測定時にはID認証回路56が切離しスイッチ58で切離され、高インピーダンスのパルス入力検出回路59が前記通信端子T3に接続されるだけであるので、測定に影響を与えることはない。また、温度センサ45の配線は変らず、前記通信端子T3に延びる配線49に、ID認証チップ55を接続するか否かで、電池パック31に認証を行う構成と行わない構成とを作成することができ、基板や筐体を共通化して低コスト化することができる。
[実施の形態2]
図4は、本発明の実施の第2の形態に係る認証システムの電気的構成を示すブロック図である。この認証システムは、前述の図1で示す認証システムに類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、この認証システムでは、充電器62には、前記抵抗46に代えて、前記温度センサ45の分圧値を変化する複数(図2では3つ)の抵抗R1〜R3およびそれぞれに対応する直列のスイッチSW1〜SW3ならびに基準電圧源63と、前記スイッチSW1〜SW3の切換えを行う第3の切換制御回路である切換制御回路64とが設けられていることである。
この場合、抵抗R1〜R3およびスイッチSW1〜SW3が、可変抵抗部の一例に相当している。なお、可変抵抗部は、抵抗R1〜R3およびスイッチSW1〜SW3に限られず、例えばFETのオン抵抗や、スイッチトキャパシタ回路を利用して構成されていてもよい。
前記基準電圧源63は、前記温度測定回路47に内蔵されている基準電圧源に対応するものであり、前記スイッチSW1〜SW3が切換制御回路64で選択的に導通され(同時に複数が導通されてもよい)、前記基準電圧源63からの電圧が選択された抵抗R1〜R3と前記温度センサ45とによって分圧される電圧が予め定める電圧となるように、前記切換制御回路64はスイッチSW1〜SW3を切換え制御する。その切換え制御にあたっては、温度測定回路67から、前記分圧電圧、すなわち温度センサ45の抵抗値が、切換制御回路64に与えられる。前記サーミスタは、温度が高くなる程、抵抗値が小さくなるので、前記分圧電圧を予め定める電圧にするには、分圧用の抵抗R1〜R3の内、抵抗値が小さいものに切換えて、或いは並列数を増加させてゆけばよい。
サーミスタは温度が上昇するほど抵抗値が小さくなるので、もし可変抵抗部がなかったとすれば、温度が上昇するほど通信制御回路52とID認証回路56との間の通信路のインピーダンスが低下し、信号レベルが低下してしまう結果、通信の信頼性が損なわれるおそれがある。
しかしながら、図4に示す認証システムでは、このようにして、前記通信制御回路52とID認証回路56との通信パルスの波高値(信号レベル)を、セル43の温度によらず、予め定める電圧レベルに維持することができる。
[実施の形態3]
図5は、本発明の実施の第3の形態に係る認証システムの電気的構成を示すブロック図である。この認証システムは、前述の図1で示す認証システムに類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。この認証システムでは、注目すべきは、電池パック71が、適合したID認証機能を有する充電器と接続されていると通常通りの充電が行われるように、適合したID認証機能を持たない従来の充電器や非正規品の充電器に対しては、充電を停止させる保護動作を行うものである。すなわち、前述の電池パック31が従来のID認証機能を持たない充電器に対して、認証停止モードに設定することにより対応可能としているのに対して、本実施の形態では、電池パック71が自動的に対応する。
したがって、充電器72に関しては、充電器32の構成から、前述のID認証回路51、通信制御回路52、切換制御回路53および切換えスイッチ54が設けられていない旧来のものである。一方、電池パック71のID認証チップ75には、前記ID認証チップ55の構成に加えて、ダミーロード78およびスイッチ77が設けられている。前記スイッチ77は、ID認証回路76によって制御される。前記ダミーロード78は、サーミスタから成り、高温である程抵抗値が低くなる温度センサ41の高温域での抵抗値に近い値に設定されている。
この場合、ダミーロード78、スイッチ77、およびID認証回路76が、フェールセーフ回路の一例に相当している。
図6は、前記サーミスタの温度特性を示すグラフである。この図6の例は、25℃で10kΩの抵抗値を有する石塚電子製103AT型のサーミスタの温度特性である。ダミーロード78は、たとえば該サーミスタの50℃時の抵抗値の4kΩが設定されている。
したがって、ID認証回路76で認証が得られるまで、前記スイッチ77は導通されており、温度測定回路47による測定値は、二次電池43が、保護すべき温度である高温(50℃を超える)であることを表すものである。これによって、充電器72の充電制御回路48は充電を行わない。認証が得られると、ID認証回路76は、停止状態となり、これによってスイッチ77が遮断するとともに、切換制御回路57を介して切離しスイッチ58が遮断され、前記スリープモードに移る。
なお、ID認証回路76の消費電流が、二次電池43を保護すべき温度、例えば50℃におけるサーミスタに流れる電流と同程度の電流値である場合、ダミーロード78およびスイッチ77を備えず、スイッチ77をオンする代わりにスイッチ58をオンしてもよい。この場合、例えば温度測定回路47の供給電圧が3Vであるとき、50℃のサーミスタ(103AT)に流れる電流は3V÷4KΩ=0.75mAであるから、ID認証回路76の消費電流が0.75mA以上であればよい。
なお、上記スタンバイモードをID認証回路76の省電力モードで実現する場合、サーミスタ(103AT)は、0℃で27KΩであるので、0℃以上の温度範囲で温度測定の精度を確保する観点から、ID認証回路76の省電力モードにおける消費電流は、3V÷27KΩ=0.1mAとして、その1桁少ない10μA以下が望ましい。
図7は、前記ID認証チップ75の動作を説明するためのフローチャートである。ステップS1で充電器72に該電池パック71が装着されると、ステップS2で、充電器32の温度測定回路47から温度センサ45に、抵抗46を介して測定用の電流が供給される。これによってステップS3で、ID認証チップ75に電源が供給されて該ID認証チップ75が起動し、ステップS4で、直ちに初期化処理が行われて、該ID認証チップ75は一旦前記スリープモードに移行する。
以上の動作は図2と同様である。本実施の形態では、この時点のステップS21でパルス入力検出回路79はタイマ80を起動している。その後、該電池パック71が適合する前述の充電器32に装着された場合は、ステップS22でパルスが検出され、前述の図2と同様のステップS6以降の処理に移る。ただし、ステップS12において、スリープモードに入る時点で、ID認証回路76の停止でスイッチ77が遮断する。
これに対して、該電池パック71が適合しない充電器72に装着された場合には、前記ステップS22でパルスが検出されず、ステップS23に移って、前記タイマがタイムアップしているか否かが判断され、タイムアップしていないときには前記ステップS22(S5)に戻り、タイムアップすると、そのまま処理を終了する。したがって、前記スイッチ77が導通したままで、温度センサ47には並列にダミーロード78が接続され、充電器72側の温度測定回路47は、セル温度を高温と判定し、充電は行わない。こうして、従来の端子T3を認証用に共用しても、旧来の充電器での安全性を確保することができる。
[参考例1]
図8は、本発明の第1の参考例の認証システムの電気的構成を示すブロック図である。この認証システムは、前述の図1で示す認証システムに類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。この認証システムでは、電池パック81内のID認証チップ85は、動作用の電源電圧を前記正の電源端子T1から取込むようになっている。さらに、温度センサ45の他方の端子が、前記ID認証チップ85の入力端子に直列に接続され、該ID認証チップ85内のスイッチ88を介して接地されるとともに、ID認証回路86に接続されている。したがって、温度センサ45は、認証を行う通信ラインの直列抵抗として機能する。
そして、充電器82側のID認証回路83が、制御信号を送信することで、それを受信した電池パック81側の切換制御回路87が、ID認証回路86を停止させることでスイッチ88が導通し、また該ID認証回路86の入力端がハイインピーダンスとなり、一方、充電器82側では切換制御回路53がスイッチ54を切換えることで、温度測定回路47による温度測定が可能となる。前記切換制御回路87は、ID認証回路86の停止とともに、タイマ60を起動させており、前記温度測定に充分な予め定める時間が経過すると、前記ID認証回路86を動作させる。
[参考例2]
図9は、本発明の第2の参考例の認証システムの電気的構成を示すブロック図である。この認証システムは、前述の図8で示す認証システムに類似している。この認証システムでは、電池パック91内で、温度センサ45と並列にコンデンサ93が設けられている。そして、ID認証チップ95(IDチップ)は、ID認証チップ85とは、前述のタイマ60及び切換制御回路87に代えて、切換制御回路97を備える点で異なる。
切換制御回路97は、DC電圧印加で行われる温度測定から、このコンデンサ93を介してトリガパルス(認証信号のパルス)を検出することで、前記ID認証回路86を起動させ、充電器92側のID認証回路93と認証動作を行わせる点で、切換制御回路87と異なる。
切換制御回路97は、充電器92から通信端子T3を介して認証信号のパルスが送信されて、予め定める範囲内の周波数でのパルスを予め定める時間、継続して検出すると、ID認証回路86へ制御信号を出力して、ID認証回路86によりID認証動作を行わせる。
温度センサ45を介して通信を行うと、温度センサ45の抵抗で通信パルスが減衰し、通信の信頼性が低下するおそれがある。しかしながら、コンデンサ93は、ハイパスフィルタであって、通信パルスを通過させる。従って、コンデンサ93を温度センサ45と並列に接続することで、温度センサ45の影響を低減し、通信の信頼性が低下するおそれを低減することができる。
図10は、図9に示す電池パック91及び充電器92の動作の一例を示すフローチャートである。図10に示すフローチャートは、電池パック91に正規の充電器92が接続された場合の動作を示している。
まず、充電器92に電池パック91が装着されると(ステップS101)、充電器92から電源端子T1,T2を介してID認証チップ95へ電源電圧が供給されて、ID認証チップ95が起動される(ステップS102)。そして、ID認証チップ95は、スイッチ88をオフして通信端子T3をハイインピーダンスにしたまま、充電器92による認証の開始待ち状態となる(ステップS103)。
なお、ID認証チップ95は、充電器92に電池パック91が装着される前から、二次電池43から供給される電源電圧によって起動され、充電器92による認証の開始待ち状態となっていてもよい。
一方、充電器92側では、ステップS104で認証プロセスに入り、切換制御回路53はスイッチ54を通信制御回路52へ切換え、ID認証回路93は通信制御回路52によって、予め定める周波数のパルスから成る認証開始信号(パルス)を送信させる(ステップS104)。
この認証開始信号は、コンデンサ93と温度センサ45との並列回路を介して切換制御回路97で受信される。そうすると、切換制御回路97は、認証プロセスの開始を検出してID認証回路86によるID認証動作を開始させる(ステップS105)。
その後、ステップS106で、充電器92側のID認証回路93から認証信号が送信され、ステップS107で、電池パック91側のID認証回路86は、規定の認証プロセスを実行し、ステップS108で、ID認証回路86からコンデンサ93と温度センサ45との並列回路を介して充電器92側へ認証応答信号が返信される(ステップS108)。
電池パック91からの認証応答信号が適正なものであると、充電器92側のID認証回路93は、ステップS109で、充電制御回路48に充電の許可を与えて電池パック91の充電を開始させる。
一方、充電器92は正規の充電器なので、ID認証回路86でも認証の成功が確認される(ステップS110)。そして、ID認証回路86は、認証の成功を確認すると、スイッチ88をオンして温度センサ45の一端をグラウンドに接続する(ステップS111)。この状態で、電池パック91はID認証チップ55を持たない電池パックと同じ状態になり、温度センサ45による温度測定が可能な状態となる。
ステップS112で、充電器92側では切換制御回路53がスイッチ54を温度測定回路47側に切換えて通常の充電シーケンスに移り、任意のタイミングでの温度測定が可能になる。温度測定時には、温度測定回路47が、予め設定された抵抗値測定用電圧を、抵抗46を介して通信端子T3へ供給する。
そうすると、抵抗値測定用電圧に応じた電流が、温度測定回路47から抵抗46、スイッチ54、通信端子T3、温度センサ45、及びスイッチ88を介してグラウンドへ流れ、抵抗値測定用電圧が抵抗46と温度センサ45の抵抗値とで分圧される。温度センサ45は、温度に応じて抵抗値が変化するサーミスタであるから、この分圧電圧は、温度センサ45の温度に応じて変化する。従って、温度測定回路47は、この分圧検圧を検出することにより、二次電池43の温度を検出するようになっている。充電中に認証を行うか否かは任意である。
図11は、図9に示す電池パック91が、不正規の充電器が接続された場合の動作の一例を示すフローチャートである。なお、電池パック91に接続される不正規の充電器は、図9に示す充電器92と同様、通信端子T3を介して、認証と温度測定とを行うものとする。まず、ステップS101〜S108の動作は、図10におけるステップS101〜S108と同様であるのでその説明を省略する。
次に、ステップS121において、電池パック91に接続されている充電器は正規の物ではないので、ID認証回路86において、認証が失敗する(ステップS121)。そして、ID認証回路86は、認証の失敗を確認すると、スイッチ88をオフしたまま認証プロセスを終了する(ステップS122)。
一方、ステップS123において、不正規の充電器側では、温度測定を開始し、通信端子T3に抵抗値測定用電圧を印加する。そうすると、スイッチ88がオフしているから、温度センサ45には電流が流れない。そのため、不正規の充電器では、温度センサ45の抵抗値が極めて大きい(ハイインピーダンス)と判断される。そして、サーミスタは温度が低いほど抵抗値が増大するから、サーミスタがハイインピーダンスであれば、充電器では、二次電池43の温度が、温度センサ45の測定限界の低温になっていると判断される(ステップS123)。
充電器は、一般に、温度センサ45によって検出された温度が予め設定された温度以下の異常低温であった場合、二次電池43の充電を禁止する低温保護動作を行うようになっている。そのため、充電器は、二次電池43が温度センサ45の測定限界の低温になっていると判断すると、二次電池43の充電を禁止する(ステップS124)。ID認証回路86は、スイッチ88をオフしたまま維持するので、充電器による低温保護動作によって、二次電池43の充電が禁止されたまま維持される。
以上、ステップS101〜S124により、図9に示す電池パック91は、不正規の充電器が接続された場合、充電器による二次電池43の充電を禁止させることが可能となるので、不正規の充電器が用いられた場合に安全性が低下するおそれが低減される。
この場合、電池パックが充電されないので、例えば不審に思ったユーザが充電器から電池パック91を取外した後再び取り付けて、再度充電を試みるおそれがあるが、この場合であっても、再びステップS101〜S124の動作により、充電器による二次電池43の充電を禁止させることが可能となる。
図12は、図9に示す電池パック91が、認証機能を備えず、通信端子T3を用いて温度測定を行う充電器が接続された場合の動作の一例を示すフローチャートである。まず、図10と同様、充電器に電池パック91が装着されると(ステップS101)、充電器92から電源端子T1,T2を介してID認証チップ95へ電源電圧が供給されて、ID認証チップ95が起動される(ステップS102)。そして、ID認証チップ95は、スイッチ88をオフして通信端子T3をハイインピーダンスにしたまま、充電器92による認証の開始待ち状態となる(ステップS103)。
ここで、電池パック91に接続された充電器は認証機能を備えないので、切換制御回路97によって認証パルスが検出されることがない。そうすると、スイッチ88がオフされたまま、通信端子T3がハイインピーダンスのまま維持される。
以下、図11におけるステップS123,S124と同様の動作により、充電器では、二次電池43が温度センサ45の測定限界の低温になっていると判断されて、充電器による低温保護動作によって、二次電池43の充電が禁止される。
以上、図12に示すステップS101〜S124により、図9に示す電池パック91は、認証機能を備えない不正規の充電器が接続された場合であっても、充電器による二次電池43の充電を禁止させることが可能となるので、不正規の充電器が用いられた場合に安全性が低下するおそれが低減される。
本発明の実施の第1の形態に係る認証システムの電気的構成を示すブロック図である。 前記認証システムにおけるID認証チップが認証実行モードに設定されている状態での動作を説明するためのフローチャートである。 前記認証システムにおけるID認証チップが認証停止モードに設定されている状態での動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の第2の形態に係る認証システムの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施の第3の形態に係る認証システムの電気的構成を示すブロック図である。 サーミスタの温度特性を示すグラフである。 図5で示す認証システムにおけるID認証チップの動作を説明するためのフローチャートである。 第1の参考例の認証システムの電気的構成を示すブロック図である。 第2の参考例の認証システムの電気的構成を示すブロック図である。 図9に示す電池パック及び充電器の動作の一例を示すフローチャートである。 図9に示す電池パックが、不正規の充電器が接続された場合の動作の一例を示すフローチャートである。 図9に示す電池パックが、認証機能を備えず、通信端子を用いて温度測定を行う充電器が接続された場合の動作の一例を示すフローチャートである。 典型的な従来技術の認証システムの電気的構成を示すブロック図である。
符号の説明
31,71 電池パック
32,62,72 充電器
33 商用電源
34 ダイオードブリッジ
35 PWM制御回路
36 スイッチング素子
37 絶縁トランス
38 整流ダイオード
39 平滑コンデンサ
40,41,42,58,77 スイッチ
43 二次電池
44 安全制御回路
45 温度センサ
46 分圧抵抗
47,67 温度測定回路
48 充電制御回路
49 配線
51 ID認証回路
52 通信制御回路
53,64 切換制御回路
54 切換えスイッチ
55,75 ID認証チップ
56 ID認証回路
57 切換制御回路
59 パルス入力検出回路
60 タイマ
63 基準電圧源
78 ダミーロード
R1〜R3 抵抗
SW1〜SW3 スイッチ
T1,T2 電源端子
T3 通信端子

Claims (13)

  1. 認証の対象となる電池パックと、前記電池パックの認証を行う電子機器とが、温度検知および認証に共用される通信端子と、正負の電源端子との3つの端子を介して接続されて構成される認証システムにおいて、
    前記電子機器は、
    前記電池パックが備える電池の温度を、前記通信端子を介して前記電池パックへ流れる電流に基づき検出する温度検出回路と、
    前記通信端子を介して前記電池パックの認証を行う第1の認証回路とを備えて構成され、
    前記電池パックは、
    前記通信端子と前記負の電源端子との間に接続され、前記電池の温度を検出する温度センサと、
    前記通信端子に接続される認証回路チップとを備え、
    前記認証回路チップは、
    前記通信端子から流入する電流を動作用電源電流として用いることで、前記通信端子を介して前記第1の認証回路との間で認証を行う第2の認証回路と、
    前記通信端子から前記第2の認証回路へ流入する電流を制御する電流制御部と、
    前記温度検出回路により温度測定が実行される可能性のある状態として予め設定された第1状態を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部によって前記第1状態が検出されたとき、前記電流制御部によって、前記通信端子から前記第2の認証回路へ流入する電流を減少させる制御部と
    を備えることを特徴とする認証システム。
  2. 前記状態検出部は、さらに、
    前記第1の認証回路により認証が実行される可能性のある状態として予め設定された第2状態を検出し、
    前記制御部は、さらに、
    前記状態検出部によって、前記第2状態が検出されたとき、前記第2の認証回路による認証を実行可能にすべく、前記電流制御部によって、前記通信端子から前記第2の認証回路へ電流を流入させること
    を特徴とする請求項1記載の認証システム。
  3. 前記電流制御部は、
    前記通信端子と前記第2の認証回路との間に介設されたスイッチング素子であり、
    前記制御部は、前記状態検出部によって、前記第1状態が検出されたとき、前記スイッチング素子をオフさせること
    を特徴とする請求項1又は2記載の認証システム。
  4. 前記第2の認証回路は、
    前記認証を行う通常モードと、
    当該通常モードより消費電流の少ない省電力モードとを有し、
    前記電流制御部は、
    前記第2の認証回路を前記省電力モードに設定することにより、前記通信端子から流入する電流を減少させること
    を特徴とする請求項1又は2記載の認証システム。
  5. 前記状態検出部は、
    前記通信端子を介して前記電子機器からの電流の流入が開始する状態を、前記第1状態として検出すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の認証システム。
  6. 前記状態検出部は、
    前記通信端子を介して、前記電子機器側からの認証信号のパルスを検知するパルス入力検出回路と、
    前記パルス入力検出回路により前記パルスが検知されない期間をカウントし、予め定める期間継続したとき、前記第1状態を検出するタイマとを備えること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の認証システム。
  7. 前記状態検出部は、
    前記通信端子を介して、前記電子機器側からの認証信号のパルスを検知するパルス入力検出回路を備え、
    前記パルス入力検出回路により前記パルスが検知されるときを、前記第2状態として検出すること
    を特徴とする請求項2記載の認証システム。
  8. 前記パルス入力検出回路は、前記電子機器側からの認証信号のパルスを検知して動作を開始する際に、当該パルスのネガティブエッジから動作をスタートすること
    を特徴とする請求項6又は7記載の認証システム。
  9. 前記パルス入力検出回路は、
    予め設定された周波数範囲のパルスを、前記認証信号のパルスとして検出すること
    を特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の認証システム。
  10. 前記状態検出部は、さらに、
    前記第1の認証回路により認証が実行される可能性のある状態として予め設定された第2状態を検出し、
    前記温度センサはサーミスタであり、
    前記通信端子を介して前記電子機器からの電流の流入が開始した後予め設定された設定時間が経過するまで、前記状態検出部によって、前記第2状態が検出されない場合、前記通信端子と前記負の電源端子との間の抵抗値を、前記電池を保護すべき温度において前記サーミスタが示す抵抗値以下に設定するフェールセーフ回路をさらに備えること
    を特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の認証システム。
  11. 前記温度センサはサーミスタであり、
    前記電子機器は、
    抵抗値が可変の可変抵抗部と、
    前記可変抵抗部を介して、前記通信端子へ予め設定された基準電圧を供給する基準電圧源と、
    前記温度検出回路によって検出された前記電池の温度が高いほど、前記可変抵抗部の抵抗値を減少させる切替制御部とをさらに備えること
    を特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の認証システム。
  12. 温度検知および認証に共用される通信端子と、正負の電源端子との3つの端子を介して接続されて電池パックとの間で認証を行う電子機器において、
    前記通信端子を介して前記電池パックが備えるサーミスタへ流れる電流に基づき、前記電池パックが備える電池の温度を検出する温度検出回路と、
    前記通信端子を介して前記電池パックの認証を行う第1の認証回路と、
    抵抗値が可変の可変抵抗部と、
    前記可変抵抗部を介して、前記通信端子へ予め設定された基準電圧を供給する基準電圧源と、
    前記温度検出回路によって検出された前記電池の温度が高いほど、前記可変抵抗部の抵抗値を減少させる切替制御部とを備えること
    を特徴とする電子機器。
  13. 電池パックの認証及び当該電池パックが備える電池の温度検出とを行う電子機器と、温度検知および認証に共用される通信端子と正負の電源端子との3つの端子を介して接続される電池パックにおいて、
    前記通信端子と前記負の電源端子との間に接続され、前記電池の温度を検出する温度センサと、
    前記通信端子に接続される認証回路チップとを備え、
    前記認証回路チップは、
    前記通信端子から流入する電流を動作用電源電流として用いることで、前記通信端子を介して前記電子機器との間で認証を行う認証回路と、
    前記通信端子から前記認証回路へ流入する電流を制御する電流制御部と、
    前記温度検出回路により温度測定が実行される可能性のある状態として予め設定された第1状態を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部によって前記第1状態が検出されたとき、前記電流制御部によって、前記通信端子から前記認証回路へ流入する電流を減少させる制御部と
    を備えることを特徴とする電池パック。
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