JP2009266592A - 高周波用同軸ケーブル - Google Patents
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Abstract
【課題】良好な伝送特性を維持しつつ軽量化及び低コスト化された高周波用同軸ケーブルを提供する。
【解決手段】
高周波用同軸ケーブル11は、中心導体12と、中心導体12の外周に配設された絶縁層13と、絶縁層13の外周に銅PETテープが配設された外部導体14とを有する同軸ケーブルであって、外部導体14は、その外周側が、樹脂糸22により形成された押さえ巻き層16によって保持されている。
【選択図】図1
【解決手段】
高周波用同軸ケーブル11は、中心導体12と、中心導体12の外周に配設された絶縁層13と、絶縁層13の外周に銅PETテープが配設された外部導体14とを有する同軸ケーブルであって、外部導体14は、その外周側が、樹脂糸22により形成された押さえ巻き層16によって保持されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、高周波用同軸ケーブルに関する。
高周波用同軸ケーブルとして、図6に示すように、中心導体61上に絶縁体62、外部導体63、ジャケット64を設け、外部導体63をアルミ箔単体65の巻付けと銅編組66との複合で構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような高周波用同軸ケーブルでは、高周波帯域での伝送特性の改善が可能とされている。
上記従来の高周波用同軸ケーブルは、アルミ箔単体65を保持するために銅編組66を用いている。銅編組は高周波用同軸ケーブルにおける質量及び材料コストの大きな割合を占めており、高周波用同軸ケーブルの軽量化及び低コスト化が困難であった。
本発明の目的は、高周波伝送における良好な伝送特性を維持しつつも軽量化及び低コスト化された高周波用同軸ケーブルを提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明に係る高周波用同軸ケーブルは、中心導体と、前記中心導体の外周に配設された絶縁層と、前記絶縁層の外周に金属層を含む金属テープが配設された外部導体とを有する高周波用同軸ケーブルであって、
前記外部導体は、その外周側が、主として樹脂により形成された押さえ巻き層によって保持されていることを特徴とする。
前記外部導体は、その外周側が、主として樹脂により形成された押さえ巻き層によって保持されていることを特徴とする。
本発明に係る高周波用同軸ケーブルにおいて、前記押さえ巻き層は、複数本の樹脂糸または樹脂テープを編組してなることが好ましい。
または、前記押さえ巻き層は、複数本の樹脂糸または樹脂テープを横巻きしてなることが好ましい。
または、前記押さえ巻き層は、複数本の樹脂糸または樹脂テープを横巻きしてなることが好ましい。
本発明に係る高周波用同軸ケーブルにおいて、前記押さえ巻き層は、その一部に導電性材料を含むことが好ましい。
本発明に係る高周波用同軸ケーブルにおいて、前記押さえ巻き層における前記導電性材料の含有割合が、1.7体積%以上50体積%未満であることが好ましい。
本発明の高周波用同軸ケーブルによれば、銅等の金属材料と比較して比重が小さくかつ安価な樹脂により形成された押さえ巻き層によって外部導体の外周を保持した構造であるので、良好な伝送特性を維持しつつ軽量化及び低コスト化することができる。
以下、本発明に係る高周波用同軸ケーブルの実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る高周波用同軸ケーブルの断面図である。
図1に示すように、高周波用同軸ケーブル11は、径方向の断面内の中心に配置された中心導体12と、中心導体12の外周に配設された絶縁層13と、絶縁層13の外周に配設された外部導体14と、外部導体14の外周に配設された外被15と、を有する。この高周波用同軸ケーブル11は、例えば、ETC(Electronic Toll Collection System)を構成するアンテナと本体とを繋ぐケーブルとして用いられる。
図1は、実施形態に係る高周波用同軸ケーブルの断面図である。
図1に示すように、高周波用同軸ケーブル11は、径方向の断面内の中心に配置された中心導体12と、中心導体12の外周に配設された絶縁層13と、絶縁層13の外周に配設された外部導体14と、外部導体14の外周に配設された外被15と、を有する。この高周波用同軸ケーブル11は、例えば、ETC(Electronic Toll Collection System)を構成するアンテナと本体とを繋ぐケーブルとして用いられる。
中心導体12は、例えば、0.1〜0.5mm程度の直径の軟銅線21を複数本(本実施形態では7本)撚り合わせたもので、その撚り合わせた外径は、0.3〜1.1mm程度である。この中心導体12を覆う絶縁層13は、例えば、架橋発泡ポリエチレンからなるもので、その外径は、1.5〜3.0mm程度である。また、外被15は、例えば、非移行PVC(塩化ビニル)やPE(ポリエチレン)からなるもので、その外径は、2.0〜4.0mm程度である。
この高周波用同軸ケーブル11を構成する外部導体14は、金属層を含む金属テープからなる。金属テープは金属箔と樹脂テープとからなる。金属テープは例えば、銅箔とPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムとを貼り合わせた銅PETテープからなる。銅PETテープは、PETフィルムによって耐久性が高められており、製造中などに張力が作用しても切れにくくなっている。この外部導体14は、銅PETテープが、その銅箔を外側に向けて軸方向に沿って縦添えされて、絶縁層13の外周面を覆っている。
外部導体14の外周には、押さえ巻き層16が設けられ、これにより外部導体14が覆われて保持されている。押さえ巻き層16は、0.05〜0.20mm程度の直径の樹脂糸22を巻き付けてなるもので、樹脂糸22としては、スフ(レーヨン)糸、ポリプロピレン糸、ナイロン糸、PET糸などの化学(合成)繊維が用いられる。
この押さえ巻き層16は、数本(本実施形態では5本)の樹脂糸22を1単位として配列した複数束(本実施形態では12束)の繊維束23を外部導体14の外周に編組することにより形成されている。
この押さえ巻き層16は、数本(本実施形態では5本)の樹脂糸22を1単位として配列した複数束(本実施形態では12束)の繊維束23を外部導体14の外周に編組することにより形成されている。
この高周波用同軸ケーブル11では、銅PETテープからなる外部導体14によって、50MHz以上の高周波信号の漏洩減衰が小さく抑えられる。なお、絶縁層13の誘電率、内部導体12の外径および絶縁層13の外径で決まるインピーダンスは約50Ωである。
このように、本実施形態に係る高周波用同軸ケーブル11によれば、外部導体14の外周を樹脂糸22の編組による押さえ巻き層16によって保持している。これにより、端末処理等で外被15を除去しても、縦添えした銅PETテープをばらけさせることがない。また、樹脂の押さえ巻き層16は銅などの金属材料と比較して比重が小さく、しかも安価であるため、軽量化及び低コスト化することができる。また、高周波領域においては、外部導体を金属テープと銅編組とで構成しても高周波電流は金属テープの部分を流れ、銅編組ではほとんど流れない。金属テープの厚さを0.01mmとすると、50MHz以上でほぼすべての電流がテープ内を流れ、外部導体の一部を銅編組で構成する必要がない。したがって、本実施形態の高周波同軸ケーブルは、押さえ巻き層16が樹脂であっても外部導体14の銅PETテープにより50MHz以上の高周波領域の伝送の減数量減衰量が小さく、伝送特性が良好である。
例えば、絶縁層13の外径が1.5mmで外被15の外径が3.0mmの高周波用同軸ケーブル11では、外部導体14を全体質量の約42%を占める銅線の編組によって保持した従来構造の場合と比較して、必要な伝送特性を得つつ、質量を約35%、原材料費を約30%削減することができる。
例えば、絶縁層13の外径が1.5mmで外被15の外径が3.0mmの高周波用同軸ケーブル11では、外部導体14を全体質量の約42%を占める銅線の編組によって保持した従来構造の場合と比較して、必要な伝送特性を得つつ、質量を約35%、原材料費を約30%削減することができる。
次に、上記実施形態の高周波用同軸ケーブル11の各種の変形例について、異なる構造部分を中心に説明する。
図2に示す高周波用同軸ケーブル11aは、押さえ巻き層16aを構成する一部の繊維束23aにおける樹脂糸22の数本(本実施形態では2本)を、0.10mm程度の直径の導電性材料である錫メッキ軟銅線からなるグランド線24としたものである。また、図3に示す高周波用同軸ケーブル11bは、押さえ巻き層16bを構成する繊維束23の一つに代えて、グランド線24からなる銅線束25を含めて編組したものである。
そして、このように、押さえ巻き層16a,16bに導電性材料のグランド線24を含ませることにより、端末処理時等にグランド線24をコネクタの接地ピンに接続することによって高周波用同軸ケーブル11a,11bの外部導体を容易に接地可能とすることができる。
図2に示す高周波用同軸ケーブル11aは、押さえ巻き層16aを構成する一部の繊維束23aにおける樹脂糸22の数本(本実施形態では2本)を、0.10mm程度の直径の導電性材料である錫メッキ軟銅線からなるグランド線24としたものである。また、図3に示す高周波用同軸ケーブル11bは、押さえ巻き層16bを構成する繊維束23の一つに代えて、グランド線24からなる銅線束25を含めて編組したものである。
そして、このように、押さえ巻き層16a,16bに導電性材料のグランド線24を含ませることにより、端末処理時等にグランド線24をコネクタの接地ピンに接続することによって高周波用同軸ケーブル11a,11bの外部導体を容易に接地可能とすることができる。
図4に示す高周波用同軸ケーブル11cは、外部導体14の外周に、複数本(本実施形態では42本)の樹脂糸22を螺旋状に横巻きして押さえ巻き層16cとしたものである。このように、本発明では繊維束23を編組せずに樹脂糸22を横巻きして押さえ巻き層16cを形成しても良い。なお、この場合も、この横巻きした樹脂糸22のうちの数本を、グランド線24としても良い。
図5に示す高周波用同軸ケーブル11dは、外部導体14の外周に、例えば、0.5mmの幅寸法を有する複数本(12本)のPET(ポリエチレンテレフタレート)テープからなる樹脂テープ26を外部導体14の外周に編組することにより押さえ巻き層16dを形成したものである。このように、本発明では樹脂糸22を用いず、樹脂テープ26を編組して押さえ巻き層16dを形成しても良い。なお、この場合、複数の樹脂テープ26の何れかに代えて銅PETテープ(導電性材料)などの金属テープを用い、この金属テープをグランド線として用いても良い。
なお、押さえ巻き層16におけるグランドとなる導電性材料の含有割合は、1.7体積%以上50体積%未満であることが好ましく、これにより、十分に軽量化を図りつつグランド性能も満足することができる。
また、上記高周波用同軸ケーブル11,11a〜dは、ETC用に限らず、GPS(Global Positioning System)、衛星ラジオまたは地上波デジタルテレビなどのケーブルとしても用いることができる。
また、上記高周波用同軸ケーブル11,11a〜dは、ETC用に限らず、GPS(Global Positioning System)、衛星ラジオまたは地上波デジタルテレビなどのケーブルとしても用いることができる。
11:高周波用同軸ケーブル、12:中心導体、13:絶縁層、14:外部導体、16:押さえ巻き層、22:樹脂糸、24:グランド線(導電性材料)、26:樹脂テープ
Claims (5)
- 中心導体と、前記中心導体の外周に配設された絶縁層と、前記絶縁層の外周に金属層を含む金属テープが配設された外部導体とを有する高周波用同軸ケーブルであって、
前記外部導体は、その外周側が、主として樹脂により形成された押さえ巻き層によって保持されていることを特徴とする高周波用同軸ケーブル。 - 請求項1に記載の高周波用同軸ケーブルであって、
前記押さえ巻き層は、複数本の樹脂糸または樹脂テープを編組してなることを特徴とする高周波用同軸ケーブル。 - 請求項1に記載の高周波用同軸ケーブルであって、
前記押さえ巻き層は、複数本の樹脂糸または樹脂テープを横巻きしてなることを特徴とする高周波用同軸ケーブル。 - 請求項1から3の何れか一項に記載の高周波用同軸ケーブルであって、
前記押さえ巻き層は、その一部に導電性材料を含むことを特徴とする高周波用同軸ケーブル。 - 請求項4に記載の高周波用同軸ケーブルであって、
前記押さえ巻き層における前記導電性材料の含有割合が、1.7体積%以上50体積%未満であることを特徴とする高周波用同軸ケーブル。
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JP2008114394A JP2009266592A (ja) | 2008-04-24 | 2008-04-24 | 高周波用同軸ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3739600A1 (en) | 2019-05-17 | 2020-11-18 | Yazaki Corporation | Braided shield and shielded electrical wire |
-
2008
- 2008-04-24 JP JP2008114394A patent/JP2009266592A/ja active Pending
Cited By (2)
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US10861620B1 (en) | 2019-05-17 | 2020-12-08 | Yazaki Corporation | Braided shield and shielded electrical wire |
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