JP2009266421A - アークの発生しないスイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な接点構造にてON、OFFの切り替わり時にアークの発生を防止できるスイッチを提供する。
【解決手段】固定接点と、スライド移動して電気機器をON/OFFとする可動接点と、を備えるスイッチにおいて、固定接点上1aのスライド移動の始点と終点との間のスライド面は一定の電気抵抗を有する材料Rで構成されており、ON操作による通電は、可動接点2の先端が始点に接触した段階で開始され、その後可動接点が抵抗部と接触しつつスライドし、可動接点2の先端が終点に達した段階で定常状態となるように構成され、ON/OFF切り替わり時の接点間の抵抗値を高くし、その後スライドにより徐々に低くさせることで、瞬間的に接点間に大電流が流れることを防止し、アークの発生を防止する。
【選択図】図2
【解決手段】固定接点と、スライド移動して電気機器をON/OFFとする可動接点と、を備えるスイッチにおいて、固定接点上1aのスライド移動の始点と終点との間のスライド面は一定の電気抵抗を有する材料Rで構成されており、ON操作による通電は、可動接点2の先端が始点に接触した段階で開始され、その後可動接点が抵抗部と接触しつつスライドし、可動接点2の先端が終点に達した段階で定常状態となるように構成され、ON/OFF切り替わり時の接点間の抵抗値を高くし、その後スライドにより徐々に低くさせることで、瞬間的に接点間に大電流が流れることを防止し、アークの発生を防止する。
【選択図】図2
Description
本発明は、電気機器等のON、OFFスイッチとして用いられるスイッチに関し、特に切り替え時のアーク発生を防止する機構を備えたスイッチに関する。
自動車室内灯などは、スイッチにて室内灯のON、OFFを切り替えられるように構成されている。
スイッチが切り替わる瞬間、近距離で接点間に電位差が生じてしまうため、アーク(火花)が発生することがあり、これによって接点付近の温度が上がり、内部の樹脂が溶けたり、グリースが炭化するなどのトラブルが生じてスイッチの接触不良を引き起こすおそれがあった(図5及び図6参照)。
図5はランプ点灯回路を示す。図5のスイッチ3のOFF状態からスイッチ3をONとして回路を接続状態とすることで、電源5からフィラメントに電流が流れランプ4が点灯する。逆に、ランプ4が点灯している状態からスイッチ3をOFFとすると、回路に電流が流れなくなりランプ4は消灯する。
図6に一般的なスライド式のスイッチを示す。第一の固定接点1a’と第二の固定接点1b’の間に可動接点2’が配設されている。可動接点2’は固定接点1b’とは常に接触しており、可動接点2’がスライドして固定接点1a’と当接/離間することでスイッチのON/OFFの切り替えを行なう構成である。
上記のスイッチのON、OFFの切り替わり時に接点間に瞬間的に大電流が流れてアークが発生しやすいのである。これは、スイッチの切り替わり時には、接点間の接触面積(図6の固定接点1a’と可動接点2’の接触面積)が極めて小さいのにもかかわらず、電気抵抗が小さいため電流が通常の点灯状態と同じくらい流れることで、接点を通過する単位面積当たりの電流が過大となることが主な原因である。
同様に、スイッチがOFFとなるときも、従来の切り替えスイッチでは電気抵抗が小さいため、接点がスライドして離れる直前まで電流が通常の点灯状態と同じくらい流れるため、完全にOFFとなる直前に接点を通過する単位面積当たりの電流が過大となり、アークが発生しやすくなる。
これに対し、上記アークの発生を防止するスイッチとして例えば特許文献1〜4のようなものが知られている。
しかしながら、上記従来技術のスイッチはいずれも装置の複雑化を伴うものであり、アーク発生防止性能の安定性についても万全とはいえなかった。
本発明は上記問題点を解決して、簡易な接点構造にてON、OFFの切り替わり時にアークの発生を防止できるスイッチを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、一定の面積の接触面Aを有する固定接点と、一定の面積の接触面Bを有し、当該接触面Bと上記固定接点の接触面Aとをスライド移動によって接触/離間させ電気機器をON/OFFとする可動接点と、前記固定接点の接触面Aもしくは前記可動接点の接触面Bどちらか一方の面から延伸し、かつ前記可動接点のスライド移動のスライド量よりも短い長さからなる抵抗面とを備え、前記抵抗面は、前記固定接点と前記可動接点とが最初に接触する前端部と、前記固定接点の接触面Aもしくは前記可動接点の接触面Bと連接された後端部とを有するスイッチであって、スライド操作により前記前端部に前記接触面BもしくはAが近接した時、ならびに可動接点がさらにスライド移動し前記後端部に前記接触面BもしくはAが近接した時、に放電が起こらないよう前記抵抗面が前記接触面AならびにBよりも電気抵抗の高い材料で構成された
ことを特徴とする。これにより、ON/OFF切り替わり時の接点間の抵抗値を高くし、その後スライドにより徐々に低くさせることで、瞬間的に接点間に大電流が流れることを防止し、アークの発生を防止することができる。
ことを特徴とする。これにより、ON/OFF切り替わり時の接点間の抵抗値を高くし、その後スライドにより徐々に低くさせることで、瞬間的に接点間に大電流が流れることを防止し、アークの発生を防止することができる。
以上説明したように、本発明により簡易な接点構造にてスイッチの切り替わり時におけるアークの発生を防止できるスイッチを提供することができる。
本実施形態のスイッチは、図1に示すようにスイッチ回路内に第一の固定接点1a、第二の固定接点1bを有しており、これら固定接点1a及び1bの間をスライド式の可動接点2が繋ぐときにスイッチ回路が形成される構成となっている。
図1に示すように、回路のスイッチ内部の固定接点1aの一部に抵抗成分を含んだ材料Rを使用する。材料Rを使用する部分は、図1に示す可動接点2のスライドの始点、すなわち固定接点1aの固定接点1bの側の端部から、可動接点2のスライドの終点、すなわち可動接点2の先端部がスライド終了時に固定接点1aに接触する図4の点Pまでの範囲に配設されていればよい。
本実施形態では、図1に示すように、材料Rを使用する部分は固定接点1aの端部から寸法dの範囲に配設されている。しかし、材料Rの部分の配設部位はこれに限らず、可動接点2のスライド範囲の始点と終点までの間であれば、抵抗として機能する限りどの範囲に配設してもよい。
ただし、その範囲が狭すぎると可動接点が材料Rの部分を通過する瞬間に過大な電流が流れることになって、本発明の目的が果たせなくなるので、本発明の骨子である、スイッチ切り替え(ONの場合)動作の初期において抵抗値を高くし、その後可動接点のスライドにより抵抗値を徐々に下げるという特徴を失わないように、ある程度の範囲に材料Rの部分を設ける必要がある。
なお、抵抗成分としてはNi−Cr、鉄クロム等があるが、これらに限られない。材料Rとして製品に応じた抵抗値をもつ材質を使用すればよい。材料Rの抵抗値は、固定接点1aの材料R以外の通常部分の抵抗値に対して高いことが条件であるが、その割合が小さすぎるとアーク発生防止の効果がなく、また、その割合が大きすぎてもスライドして材質が切り替わる時点でアークが発生するおそれがあるため、適切な範囲に設定する必要がある。
なお、本実施例では第二の固定接点1bがスイッチの一部を構成しているが、これを省略して、材料Rを含む固定接点1aと可動接点2のみでスイッチを構成してもよい。
なお、本実施例では第二の固定接点1bがスイッチの一部を構成しているが、これを省略して、材料Rを含む固定接点1aと可動接点2のみでスイッチを構成してもよい。
次に、スイッチのON時及びOFF時における上記構成のスイッチの動作について説明する。
スイッチON時は可動接点2が図1に示す位置から図2、図3、図4の各々に示す位置に順にスライドする。スイッチOFF時はその逆に可動接点2は図4に示す位置から図3、図2、図1の各々に示す位置に順にスライドする。
スイッチON時は図2の段階、すなわち、可動接点2がスライドして固定接点1aに接触する瞬間に回路に電流が流れ始めるが、固定接点1aに抵抗成分を含んだ材料Rがあるため、接点間に電位差があって、しかも接点間の接触面積が小さくなるこの瞬間でも電流が制限され単位面積当たりの電流が過大とならず、アークの発生なくスイッチをONに切り替えることができる。
その後、図3に示すように徐々に可動接点2を左側にスライドさせていくにつれて抵抗値が下がるため、接点間の電位差が小さくなっていき、その分、ランプに電位差がかかるためランプも明るくなっていく。最終的には図4に示す通常のON状態となる。上述のように材料Rの抵抗値が高すぎると、図4の前段階の、可動接点2の先端が材料Rから接触面Aに移る瞬間の段階で、接点間の実質的な接触面積が小さいため大電流が一気に流れることとなりアークが発生するおそれがある。
スイッチがOFFする時はその逆で、図4に示すON状態から図3に示すように可動接点2が右側にスライドしていくにしたがって、固定接点1aの抵抗成分を含んだ材料Rの部分が回路に占める長さが増していくため、抵抗値が徐々に上がっていく。
そして、図2に示す段階、すなわち可動接点2がスライドして固定接点1aから離れる瞬間に電流が停止するのであるが、抵抗成分を含んだ材料Rによる抵抗値は最大となっているため、接点間に電位差があって、しかも接点間の接触面積が小さくなるこの瞬間でも単位面積当たりの電流が過大とならず、アークの発生なくスイッチをOFFに切り替えることができる。
また、他の実施形態として、本実施形態とは逆に、可動接点の方に抵抗成分を含んだ材料Rを配設したスイッチとしてもよい。
具体的には、例えば図1において固定接点1a及び1bの方を新たな可動接点とし、可動接点2の方を新たな固定接点とする構成とし、材料Rが配設された新たな可動接点を新たな固定接点に対してスライドさせる方式とする。このようにしても、もとの実施形態と相対的に同一の動作を行うことになるので、スイッチON/OFF時のアーク発生防止に関して同一の効果が得られる。
具体的には、例えば図1において固定接点1a及び1bの方を新たな可動接点とし、可動接点2の方を新たな固定接点とする構成とし、材料Rが配設された新たな可動接点を新たな固定接点に対してスライドさせる方式とする。このようにしても、もとの実施形態と相対的に同一の動作を行うことになるので、スイッチON/OFF時のアーク発生防止に関して同一の効果が得られる。
本発明は、オーバーヘッドモジュールの照明のスイッチ等に利用することができるだけでなく、アークの発生が問題となるスイッチ全般に応用可能である。
1a 第一の固定接点
1b 第二の固定接点
2 可動接点
3 スイッチ
4 ランプ
5 電源
1b 第二の固定接点
2 可動接点
3 スイッチ
4 ランプ
5 電源
Claims (1)
- 一定の面積の接触面Aを有する固定接点と、
一定の面積の接触面Bを有し、当該接触面Bと上記固定接点の接触面Aとをスライド移動によって接触/離間させ電気機器をON/OFFとする可動接点と、
前記固定接点の接触面Aもしくは前記可動接点の接触面Bどちらか一方の面から延伸し、かつ前記可動接点のスライド移動のスライド量よりも短い長さからなる抵抗面と、
を備え、
前記抵抗面は、前記固定接点と前記可動接点とが最初に接触する前端部と、前記固定接点の接触面Aもしくは前記可動接点の接触面Bと連接された後端部とを有する
スイッチであって、
スライド操作により前記前端部に前記接触面BもしくはAが近接した時、ならびに可動接点がさらにスライド移動し前記後端部に前記接触面BもしくはAが近接した時、に放電が起こらないよう前記抵抗面が前記接触面AならびにBよりも電気抵抗の高い材料で構成された
ことを特徴とするスイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008111559A JP2009266421A (ja) | 2008-04-22 | 2008-04-22 | アークの発生しないスイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008111559A JP2009266421A (ja) | 2008-04-22 | 2008-04-22 | アークの発生しないスイッチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009266421A true JP2009266421A (ja) | 2009-11-12 |
Family
ID=41392024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008111559A Pending JP2009266421A (ja) | 2008-04-22 | 2008-04-22 | アークの発生しないスイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009266421A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014141768A1 (ja) * | 2013-03-15 | 2014-09-18 | オムロン株式会社 | 接触子および電子部品 |
KR101516007B1 (ko) * | 2014-09-16 | 2015-05-04 | 김진호 | 판스프링을 이용한 전원접속장치 |
CN106252108A (zh) * | 2015-05-07 | 2016-12-21 | Abb 技术有限公司 | 电路断路器 |
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2008
- 2008-04-22 JP JP2008111559A patent/JP2009266421A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014179261A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Omron Corp | 接触子および電子部品 |
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CN106252108A (zh) * | 2015-05-07 | 2016-12-21 | Abb 技术有限公司 | 电路断路器 |
CN106252108B (zh) * | 2015-05-07 | 2019-01-18 | Abb瑞士股份有限公司 | 电路断路器 |
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