JP2009265463A - 液晶表示パネル及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】液晶注入口を封止する封止工程を工夫して、封止材が表示領域の中に浸入しない
ようにした液晶表示パネル及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】一対の基板11、12の周辺部が液晶注入口15形成部分を除いてシール材
16によって囲まれ、シール材16で囲まれた領域内に液晶が封入されていると共に、液
晶注入口15が封止材19により封止された液晶表示パネルであって、液晶注入口15に
は、液晶注入口15の幅方向に、液晶注入口15の幅と実質的に同一長さの土手部材18
が形成され、封止材19には、所定の大きさの球状スペーサ20が混入されており、一対
の基板間11、12の間隔をG、土手部材と前記いずれか一方の基板15との間の間隔を
D、前記封止材19に混入された球状スペーサ20の直径をSとしたとき、0<D<S<G
の関係を満たすようにされている。
【選択図】図2
ようにした液晶表示パネル及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】一対の基板11、12の周辺部が液晶注入口15形成部分を除いてシール材
16によって囲まれ、シール材16で囲まれた領域内に液晶が封入されていると共に、液
晶注入口15が封止材19により封止された液晶表示パネルであって、液晶注入口15に
は、液晶注入口15の幅方向に、液晶注入口15の幅と実質的に同一長さの土手部材18
が形成され、封止材19には、所定の大きさの球状スペーサ20が混入されており、一対
の基板間11、12の間隔をG、土手部材と前記いずれか一方の基板15との間の間隔を
D、前記封止材19に混入された球状スペーサ20の直径をSとしたとき、0<D<S<G
の関係を満たすようにされている。
【選択図】図2
Description
本発明は、液晶表示パネル及びその製造方法に関する。更に詳しくは、本発明は、液晶
注入口から封止材の有効表示領域側への入り込みを抑制するとともに液晶注入口近傍の一
対の基板間の間隔セルギャップを一定に保持でき、液晶注入口の近傍の表示画質が良好な
液晶表示パネル及びこの液晶表示パネルの製造方法に関する。
注入口から封止材の有効表示領域側への入り込みを抑制するとともに液晶注入口近傍の一
対の基板間の間隔セルギャップを一定に保持でき、液晶注入口の近傍の表示画質が良好な
液晶表示パネル及びこの液晶表示パネルの製造方法に関する。
液晶表示パネルは、薄型化、軽量化及び小型化などが可能である点で多くの利点を有し
ている。この利点を生かして、液晶表示パネルは、例えば、テレビジョン、パーソナルコ
ンピュータ、携帯電話機やその他の携帯用情報端末等の表示装置として多く使用されてい
る。この液晶表示パネルは、液晶表示パネル用の一対の基板を用い、通常は以下のように
して作製される。
ている。この利点を生かして、液晶表示パネルは、例えば、テレビジョン、パーソナルコ
ンピュータ、携帯電話機やその他の携帯用情報端末等の表示装置として多く使用されてい
る。この液晶表示パネルは、液晶表示パネル用の一対の基板を用い、通常は以下のように
して作製される。
まず、これらの一対の基板のいずれか一方の周辺に沿って液晶注入口形成部分を除いて
シール材を塗布する。次いで、これらの一対の基板を貼り合わせ、一対の基板一辺側に液
晶注入口及び内部に前記液晶注入口に連通した空間を形成する。その後、液晶注入口から
前記空間内に液晶を注入した後、液晶注入口に封止材を塗布すると共にこの封止材を硬化
させて前記液晶注入口を封止することにより、液晶表示パネルを作製している。この封止
材としては、紫外(UV)光又は可視光で硬化する光硬化性樹脂からなる封止材を用い、
この封止材を液晶注入口に塗布した後に、この塗布した封止材にUV光等を照射して硬化
させ、液晶注入口を封止するようにしている。
シール材を塗布する。次いで、これらの一対の基板を貼り合わせ、一対の基板一辺側に液
晶注入口及び内部に前記液晶注入口に連通した空間を形成する。その後、液晶注入口から
前記空間内に液晶を注入した後、液晶注入口に封止材を塗布すると共にこの封止材を硬化
させて前記液晶注入口を封止することにより、液晶表示パネルを作製している。この封止
材としては、紫外(UV)光又は可視光で硬化する光硬化性樹脂からなる封止材を用い、
この封止材を液晶注入口に塗布した後に、この塗布した封止材にUV光等を照射して硬化
させ、液晶注入口を封止するようにしている。
封止材を液晶注入口に塗布すると、封止材は液晶注入口から液晶表示パネルの内部に浸
入する。従来、封止材の液晶表示パネル内への入り込み量の調整は封止材を液晶注入口に
塗布した後の経過時間で行っていた。なお、加圧封止の場合は、封止材を液晶注入口に塗
布した後の経過時間だけでなく、減圧圧力によっても行っている。その結果、複数の液晶
表示パネルを連続的に製造する際、封止材の塗布から硬化までの時間のバラツキ、液晶表
示パネルの液晶充填量のバラツキ等により、封止材の入り込み量が大きく異なることがあ
り、液晶注入口の近傍での表示ムラの原因となっていた。
入する。従来、封止材の液晶表示パネル内への入り込み量の調整は封止材を液晶注入口に
塗布した後の経過時間で行っていた。なお、加圧封止の場合は、封止材を液晶注入口に塗
布した後の経過時間だけでなく、減圧圧力によっても行っている。その結果、複数の液晶
表示パネルを連続的に製造する際、封止材の塗布から硬化までの時間のバラツキ、液晶表
示パネルの液晶充填量のバラツキ等により、封止材の入り込み量が大きく異なることがあ
り、液晶注入口の近傍での表示ムラの原因となっていた。
また、光硬化性樹脂からなる封止材を硬化させるために、液晶注入口に封止材を塗布し
た後にUV光を照射しても、周辺の配線やブラックマトリクスBM等の遮光部材で隠れた
部分にはUV光が当たりきらず、封止材が未硬化状態で浮遊することがあった。このよう
な未硬化状態で浮遊している封止材は、時間の経過と共に内部の表示領域にまで浸入して
しまい、液晶物質と封止材が混ざってしまって液晶の抵抗値を下げてしまうため、液晶注
入口の近傍で表示ムラが発生することがあった。
た後にUV光を照射しても、周辺の配線やブラックマトリクスBM等の遮光部材で隠れた
部分にはUV光が当たりきらず、封止材が未硬化状態で浮遊することがあった。このよう
な未硬化状態で浮遊している封止材は、時間の経過と共に内部の表示領域にまで浸入して
しまい、液晶物質と封止材が混ざってしまって液晶の抵抗値を下げてしまうため、液晶注
入口の近傍で表示ムラが発生することがあった。
このような封止材が液晶表示パネルの表示領域内へ浸入することを防止するために、液
晶注入口の近傍に土手を形成する技術が下記特許文献1に開示されている。以下、図4を
参照して下記特許文献1に開示されている液晶表示パネル50を説明する。
晶注入口の近傍に土手を形成する技術が下記特許文献1に開示されている。以下、図4を
参照して下記特許文献1に開示されている液晶表示パネル50を説明する。
なお、図4は下記特許文献1に開示されている液晶表示パネルの液晶注入口付近の拡大
平面図である。
平面図である。
この液晶表示パネル50は、エポキシ樹脂からなるシール材51を介して張り合わせた
2枚のガラス基板52、53からなっている。このシール材51により囲まれた領域には
液晶が注入され、この液晶の封入領域とともに、実際には各ガラス基板52、53の内面
に形成されたITO(Indium Thin Oxide)等の透明電極材からなる表示電極(図示せず
)により所定の有効表示領域54が決定される。この液晶封入に際しては、シール材51
の形成の際に、液晶充填用の液晶注入口55を設け、この液晶注入口55より液晶を注入
する。その後、例えば変性アクリレート系から成るUV硬化型樹脂等の封止材56を液晶
注入口55に詰め、UV光を照射して硬化させることにより封止する。更に、上記液晶注
入口55の内側には、千鳥状に配列された複数個の封止材侵入阻止部57を設けており、
この封止材侵入阻止部57により上記封止材56が有効表示領域54に入りこまないよう
にしている。
2枚のガラス基板52、53からなっている。このシール材51により囲まれた領域には
液晶が注入され、この液晶の封入領域とともに、実際には各ガラス基板52、53の内面
に形成されたITO(Indium Thin Oxide)等の透明電極材からなる表示電極(図示せず
)により所定の有効表示領域54が決定される。この液晶封入に際しては、シール材51
の形成の際に、液晶充填用の液晶注入口55を設け、この液晶注入口55より液晶を注入
する。その後、例えば変性アクリレート系から成るUV硬化型樹脂等の封止材56を液晶
注入口55に詰め、UV光を照射して硬化させることにより封止する。更に、上記液晶注
入口55の内側には、千鳥状に配列された複数個の封止材侵入阻止部57を設けており、
この封止材侵入阻止部57により上記封止材56が有効表示領域54に入りこまないよう
にしている。
上記特許文献1に開示されている液晶表示パネル50では、封止材侵入阻止部57の大
きさが大きすぎると液晶を注入する際に注入時間がかかりすぎて生産能力が低下してしま
う。逆に、封止材侵入阻止部57が小さすぎると、生産能力にさほど影響はないものの、
封止材56が表示領域に入り込んでしまうという問題が生じる。また、液晶注入口55は
シール材51を迂回させて形成されており、封止材侵入阻止部57も液晶注入口55から
離れて形成されているため、液晶注入口55近傍のセルギャップを保つものが存在せず、
液晶注入口55近傍でギャップムラが発生する。さらに、封止材侵入阻止部57が液晶注
入口55から有効表示領域54側に離れて形成されているため、有効表示領域54が狭く
なってしまうという問題点も存在する。
きさが大きすぎると液晶を注入する際に注入時間がかかりすぎて生産能力が低下してしま
う。逆に、封止材侵入阻止部57が小さすぎると、生産能力にさほど影響はないものの、
封止材56が表示領域に入り込んでしまうという問題が生じる。また、液晶注入口55は
シール材51を迂回させて形成されており、封止材侵入阻止部57も液晶注入口55から
離れて形成されているため、液晶注入口55近傍のセルギャップを保つものが存在せず、
液晶注入口55近傍でギャップムラが発生する。さらに、封止材侵入阻止部57が液晶注
入口55から有効表示領域54側に離れて形成されているため、有効表示領域54が狭く
なってしまうという問題点も存在する。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、液晶注入口か
ら封止材の有効表示領域側への入り込みを抑制するとともに液晶注入口近傍のセルギャッ
プを一定に保持でき、液晶注入口の近傍の表示画質が良好な液晶表示パネル及びこの液晶
表示パネルの製造方法を提供することにある。
ら封止材の有効表示領域側への入り込みを抑制するとともに液晶注入口近傍のセルギャッ
プを一定に保持でき、液晶注入口の近傍の表示画質が良好な液晶表示パネル及びこの液晶
表示パネルの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の液晶表示パネルは、液晶表示パネル用の一対の基
板を備え、前記一対の基板の周辺部が液晶注入口部分を除いてシール材によって囲まれ、
前記シール材で囲まれた領域内に液晶が封入されていると共に、前記液晶注入口が封止材
により封止された液晶表示パネルであって、
前記液晶注入口には、前記液晶注入口の幅方向に、前記液晶注入口の幅と実質的に同一
長さの土手部材が形成され、
前記封止材には、所定の大きさの球状スペーサが混入されており、
前記一対の基板間の間隔をG、前記土手部材と前記いずれか一方の基板との間の間隔を
D、前記球状スペーサの直径をSとしたとき、0<D<S<Gの関係を満たすことを特徴と
する。
板を備え、前記一対の基板の周辺部が液晶注入口部分を除いてシール材によって囲まれ、
前記シール材で囲まれた領域内に液晶が封入されていると共に、前記液晶注入口が封止材
により封止された液晶表示パネルであって、
前記液晶注入口には、前記液晶注入口の幅方向に、前記液晶注入口の幅と実質的に同一
長さの土手部材が形成され、
前記封止材には、所定の大きさの球状スペーサが混入されており、
前記一対の基板間の間隔をG、前記土手部材と前記いずれか一方の基板との間の間隔を
D、前記球状スペーサの直径をSとしたとき、0<D<S<Gの関係を満たすことを特徴と
する。
一対の基板間の間隔G、一方の基板と土手部材との間の間隔D、封止材に混入された球
状スペーサの直径Sとが0<D<S<Gの関係を満たしていると、球状スペーサは土手部材
の部分を通過することができない。そのため、本発明の液晶表示パネルによれば、球状ス
ペーサが土手部材に引っ掛かるため、封止材は、注入口の土手部材部分の先にある表示領
域に入り難くなる。さらに、土手部材部分でせき止められた球状スペーサによって注入口
部分のセルギャップを保つことができるので、注入口部分のギャップムラの発生を防ぐこ
とができる。従って、本発明の液晶表示パネルによれば、液晶注入口の近傍の表示画質が
良好な液晶表示パネルが得られる。
状スペーサの直径Sとが0<D<S<Gの関係を満たしていると、球状スペーサは土手部材
の部分を通過することができない。そのため、本発明の液晶表示パネルによれば、球状ス
ペーサが土手部材に引っ掛かるため、封止材は、注入口の土手部材部分の先にある表示領
域に入り難くなる。さらに、土手部材部分でせき止められた球状スペーサによって注入口
部分のセルギャップを保つことができるので、注入口部分のギャップムラの発生を防ぐこ
とができる。従って、本発明の液晶表示パネルによれば、液晶注入口の近傍の表示画質が
良好な液晶表示パネルが得られる。
なお、本発明における土手部材に関する「液晶注入口の幅と実質的に同一長さ」という
用語は、土手部材は、必ずしも液晶注入口の幅と完全に同一長さである必要はないが、球
状スペーサが通過できなければ液晶注入口の幅よりも短くて土手部材の端部と液晶注入口
の幅方向の側壁との間に隙間が生じていてもよいことを含む意味で用いられている。なお
、球状スペーサの材料は、樹脂材料、シリカ材料等、従来から液晶表示パネルの球状スペ
ーサ用材料として用いられているものから適宜選択して使用し得る。
用語は、土手部材は、必ずしも液晶注入口の幅と完全に同一長さである必要はないが、球
状スペーサが通過できなければ液晶注入口の幅よりも短くて土手部材の端部と液晶注入口
の幅方向の側壁との間に隙間が生じていてもよいことを含む意味で用いられている。なお
、球状スペーサの材料は、樹脂材料、シリカ材料等、従来から液晶表示パネルの球状スペ
ーサ用材料として用いられているものから適宜選択して使用し得る。
また、本発明の液晶表示パネルにおいては、前記土手部材はフォトレジスト材料で形成
されていることが好ましい。
されていることが好ましい。
液晶表示パネルの製造工程には、例えば平坦化膜の形成工程等、フォトリソグラフィー
工程が存在する。そのため、本発明の液晶表示パネルによれば、土手部材は、フォトレジ
スト材料で形成されているため、液晶表示パネルのフォトリソグラフィー工程において同
時に形成することができ、特に土手部材を形成するために特別な製造工程を加える必要が
なくなる。
工程が存在する。そのため、本発明の液晶表示パネルによれば、土手部材は、フォトレジ
スト材料で形成されているため、液晶表示パネルのフォトリソグラフィー工程において同
時に形成することができ、特に土手部材を形成するために特別な製造工程を加える必要が
なくなる。
また、本発明の液晶表示パネルにおいては、前記土手部材の高さ(G−D)は前記一対
の基板間の間隔(G)に対して1/3〜1/2の高さの範囲であることが好ましい。
の基板間の間隔(G)に対して1/3〜1/2の高さの範囲であることが好ましい。
液晶表示パネルの基板間のセルギャップに対して土手部材の高さがセルギャップの1/
3未満であると、土手部材の高さが低すぎて土手部材を設けることの効果が奏されず、球
状スペーサが土手部材を通過するおそれがある。一方、土手部材の高さがセルギャップの
1/2を超えると、土手部材により液晶の注入口が狭められてしまうので、液晶の注入に
時間がかかってしまう。従って、本発明のように、土手部材の高さをセルギャップの1/
3〜1/2の高さとすることで、球状スペーサは確実に土手部材でせき止められ、また、
支障なく液晶の注入ができるようになる。さらに、土手部材の高さをこのような範囲にす
ることで、大型液晶表示パネルや中型液晶表示パネルなど様々な大きさの液晶表示パネル
に対して適用することができる。
3未満であると、土手部材の高さが低すぎて土手部材を設けることの効果が奏されず、球
状スペーサが土手部材を通過するおそれがある。一方、土手部材の高さがセルギャップの
1/2を超えると、土手部材により液晶の注入口が狭められてしまうので、液晶の注入に
時間がかかってしまう。従って、本発明のように、土手部材の高さをセルギャップの1/
3〜1/2の高さとすることで、球状スペーサは確実に土手部材でせき止められ、また、
支障なく液晶の注入ができるようになる。さらに、土手部材の高さをこのような範囲にす
ることで、大型液晶表示パネルや中型液晶表示パネルなど様々な大きさの液晶表示パネル
に対して適用することができる。
また、本発明の液晶表示パネルにおいては、前記土手部材の高さ(G−D)は0.5μ
m〜2.0μmの範囲であることが好ましい。
m〜2.0μmの範囲であることが好ましい。
一般に、小型液晶表示パネルの基板間のセルギャップは3.0μm前後である。従って
、本発明のように、土手部材の高さを0.5μm〜2.0μmとすることで、特に、小型
液晶表示パネルにおいても上記と同様な効果を奏することができる。なお、より好ましい
土手部材の高さは例えば、セルギャップの1/3〜1/2の高さとなる、約1.0μm〜
1.5μmである。
、本発明のように、土手部材の高さを0.5μm〜2.0μmとすることで、特に、小型
液晶表示パネルにおいても上記と同様な効果を奏することができる。なお、より好ましい
土手部材の高さは例えば、セルギャップの1/3〜1/2の高さとなる、約1.0μm〜
1.5μmである。
更に、本発明の液晶表示パネルの製造方法は、液晶表示パネル用の一対の基板を用意し
、前記一対の基板のいずれか一方の周辺に沿って液晶注入口形成部分を除いてシール材を
塗布する工程と、
前記一対の基板を貼り合わせて、前記一対の基板の一辺側に液晶注入口及び内部に前記
液晶注入口に連通した空間を形成する工程と、
前記液晶注入口から前記空間内に液晶を注入する工程と、
前記液晶注入口に封止材を塗布すると共に前記封止材を硬化させて前記液晶注入口を封
止する工程と、
を有する液晶表示パネルの製造方法であって、
前記シール材を塗布する前又は塗布した後に、前記液晶注入口の幅方向に、前記液晶注
入口の幅と実質的に同一長さの土手部材を形成し、
前記封止材として所定の大きさの球状スペーサが混入されたものを使用し、
前記一対の基板間の間隔をG、前記土手部材と前記いずれか一方の基板との間の間隔を
D、前記球状スペーサの直径をSとしたとき、0<D<S<Gの関係を満たすようにしたこ
とを特徴とする。
、前記一対の基板のいずれか一方の周辺に沿って液晶注入口形成部分を除いてシール材を
塗布する工程と、
前記一対の基板を貼り合わせて、前記一対の基板の一辺側に液晶注入口及び内部に前記
液晶注入口に連通した空間を形成する工程と、
前記液晶注入口から前記空間内に液晶を注入する工程と、
前記液晶注入口に封止材を塗布すると共に前記封止材を硬化させて前記液晶注入口を封
止する工程と、
を有する液晶表示パネルの製造方法であって、
前記シール材を塗布する前又は塗布した後に、前記液晶注入口の幅方向に、前記液晶注
入口の幅と実質的に同一長さの土手部材を形成し、
前記封止材として所定の大きさの球状スペーサが混入されたものを使用し、
前記一対の基板間の間隔をG、前記土手部材と前記いずれか一方の基板との間の間隔を
D、前記球状スペーサの直径をSとしたとき、0<D<S<Gの関係を満たすようにしたこ
とを特徴とする。
本発明の液晶表示パネルの製造方法によれば、容易に上記効果を奏する本発明の液晶表
示パネルを製造することができるようになる。
示パネルを製造することができるようになる。
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態
は、本発明の技術思想を具体化するための液晶表示パネル及びその製造方法を例示するも
のであって、本発明をこの液晶表示パネル及び製造方法に特定することを意図するもので
はなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適用し得るもので
ある。なお、この明細書における説明のために用いられた各図面においては、各層や各部
材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせて表
示しており、必ずしも実際の寸法に比例して表示されているものではない。
は、本発明の技術思想を具体化するための液晶表示パネル及びその製造方法を例示するも
のであって、本発明をこの液晶表示パネル及び製造方法に特定することを意図するもので
はなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適用し得るもので
ある。なお、この明細書における説明のために用いられた各図面においては、各層や各部
材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせて表
示しており、必ずしも実際の寸法に比例して表示されているものではない。
図1Aは本発明の実施形態に係る液晶表示パネルの模式平面図、図1Bは図1AのIB
−IB線の断面図である。図2Aは封止材の塗布直後の図1のIIA−IIA線の拡大断面図
であり、図2Bは図2Aの状態から時間が経過したときの拡大断面図である。図3Aは図
2Aの拡大平面図、図3Bは図2Bの拡大平面図である。
−IB線の断面図である。図2Aは封止材の塗布直後の図1のIIA−IIA線の拡大断面図
であり、図2Bは図2Aの状態から時間が経過したときの拡大断面図である。図3Aは図
2Aの拡大平面図、図3Bは図2Bの拡大平面図である。
初めに、図1を参照して、本発明の実施形態に係る液晶表示パネルの概略構成を説明す
る。この実施形態に係る液晶表示パネル10は、アレイ基板11及びカラーフィルタ基板
12を備えている。アレイ基板11は、矩形状の光透過性電気絶縁材料、例えばガラス板
からなる基板上に、スイッチング素子としての薄膜トランジスタ(以下、「TFT」とい
う)や種々の配線等が形成されており、図1BにはこれらのTFTや各種配線等は概括的
に構造物13として示されている。カラーフィルタ基板12は、同様に矩形状の光透過性
電気絶縁材料からなる基板上にカラーフィルタ、ブラックマトリクスや種々の配線等が形
成されている。そして、これらのアレイ基板11及びカラーフィルタ基板12は、配線等
が形成されたそれぞれの面が互いに対向するように配置されている。アレイ基板11はカ
ラーフィルタ基板12と対向配置させたときに所定スペースの張出し部11aが形成され
るようにカラーフィルタ基板12より若干サイズが大きいものが使用されている。この張
出し部11aには、液晶を駆動するドライバIC14等が配置されている。
る。この実施形態に係る液晶表示パネル10は、アレイ基板11及びカラーフィルタ基板
12を備えている。アレイ基板11は、矩形状の光透過性電気絶縁材料、例えばガラス板
からなる基板上に、スイッチング素子としての薄膜トランジスタ(以下、「TFT」とい
う)や種々の配線等が形成されており、図1BにはこれらのTFTや各種配線等は概括的
に構造物13として示されている。カラーフィルタ基板12は、同様に矩形状の光透過性
電気絶縁材料からなる基板上にカラーフィルタ、ブラックマトリクスや種々の配線等が形
成されている。そして、これらのアレイ基板11及びカラーフィルタ基板12は、配線等
が形成されたそれぞれの面が互いに対向するように配置されている。アレイ基板11はカ
ラーフィルタ基板12と対向配置させたときに所定スペースの張出し部11aが形成され
るようにカラーフィルタ基板12より若干サイズが大きいものが使用されている。この張
出し部11aには、液晶を駆動するドライバIC14等が配置されている。
アレイ基板11は、液晶注入口15が形成される箇所を除いて、その周辺にシール材1
6が塗布されており、このシール材16で囲まれた領域が表示領域17となっている。ま
た、液晶注入口15が形成される場所には、シール材16に挟まれるようにして液晶注入
口15の幅方向に液晶注入口15の幅と実質的に同一長さの土手部材18が形成されてい
る。なお、この土手部材18の具体的構成については後述する。アレイ基板11とカラー
フィルタ基板12とは、表示領域17内に形成された柱状スペーサ(図示省略)によって
両基板間の間隔(セルギャップ)が一定となるようになされている。そして、液晶注入口
15から液晶21を注入した後に、この液晶注入口15に封止材19を塗布して封止した
構成となっている。
6が塗布されており、このシール材16で囲まれた領域が表示領域17となっている。ま
た、液晶注入口15が形成される場所には、シール材16に挟まれるようにして液晶注入
口15の幅方向に液晶注入口15の幅と実質的に同一長さの土手部材18が形成されてい
る。なお、この土手部材18の具体的構成については後述する。アレイ基板11とカラー
フィルタ基板12とは、表示領域17内に形成された柱状スペーサ(図示省略)によって
両基板間の間隔(セルギャップ)が一定となるようになされている。そして、液晶注入口
15から液晶21を注入した後に、この液晶注入口15に封止材19を塗布して封止した
構成となっている。
この液晶表示パネル10の作製は、例えば次のようにして行われる。まず、上述したア
レイ基板11及びカラーフィルタ基板12は、最初はそれぞれ複数個のアレイ基板領域及
びカラーフィルタ基板領域を備えたマザーアレイ基板及びマザーカラーフィルタ基板(共
に図示せず)の形で作製される。このマザーアレイ基板のそれぞれのアレイ基板領域の周
囲を覆うようにシール材16を塗布し、次いで、マザーアレイ基板とマザーカラーフィル
タ基板をそれぞれのアレイ基板領域及びカラーフィルタ基板領域が対向するように貼り合
せて、シール材16を硬化させる。この貼り合せは、使用するシール材16の材質に合わ
せて、熱などを加えながら且つ所定の圧力を加えて行われる。この貼り合せにより、複数
個の内部が空の液晶表示パネル領域を備えたマザー液晶表示パネルが形成される。
レイ基板11及びカラーフィルタ基板12は、最初はそれぞれ複数個のアレイ基板領域及
びカラーフィルタ基板領域を備えたマザーアレイ基板及びマザーカラーフィルタ基板(共
に図示せず)の形で作製される。このマザーアレイ基板のそれぞれのアレイ基板領域の周
囲を覆うようにシール材16を塗布し、次いで、マザーアレイ基板とマザーカラーフィル
タ基板をそれぞれのアレイ基板領域及びカラーフィルタ基板領域が対向するように貼り合
せて、シール材16を硬化させる。この貼り合せは、使用するシール材16の材質に合わ
せて、熱などを加えながら且つ所定の圧力を加えて行われる。この貼り合せにより、複数
個の内部が空の液晶表示パネル領域を備えたマザー液晶表示パネルが形成される。
次いで、このマザー液晶表示パネルを、分断工程を経ることによって、個々の液晶表示
パネル領域に分断もしくは複数個の液晶表示パネル領域が一列に形成されている短冊状に
分断する。このとき、個々の液晶表示パネル領域には液晶注入口15が形成される。次い
で、この液晶表示パネル領域を、不図示の真空装置内に搬入し、個々の液晶表示パネル領
域の内部に液晶が公知の真空方式により注入される。すなわち、内部が空の液晶表示パネ
ル領域を真空装置に搬入して内部を真空状態にした後、液晶注入口15を液晶が満たされ
たパレットに浸し、その後大気圧に戻して毛細管現象を利用して液晶注入口15から液晶
21を注入する。液晶21が注入された後、両基板11、12の側面から所定の圧力を加
えて、内部へ注入された余分な量の液晶21を液晶注入口15から排出し、両基板11、
12間のセルギャップが適正な値に調整される。
パネル領域に分断もしくは複数個の液晶表示パネル領域が一列に形成されている短冊状に
分断する。このとき、個々の液晶表示パネル領域には液晶注入口15が形成される。次い
で、この液晶表示パネル領域を、不図示の真空装置内に搬入し、個々の液晶表示パネル領
域の内部に液晶が公知の真空方式により注入される。すなわち、内部が空の液晶表示パネ
ル領域を真空装置に搬入して内部を真空状態にした後、液晶注入口15を液晶が満たされ
たパレットに浸し、その後大気圧に戻して毛細管現象を利用して液晶注入口15から液晶
21を注入する。液晶21が注入された後、両基板11、12の側面から所定の圧力を加
えて、内部へ注入された余分な量の液晶21を液晶注入口15から排出し、両基板11、
12間のセルギャップが適正な値に調整される。
余分な液晶21が液晶注入口15から排出された後に、この液晶注入口15に例えばU
V硬化型樹脂からなる封止材19が塗布される。この封止材19は、液晶注入口15を塞
ぎしかも液晶注入口15の近傍をも覆うように液晶注入口15の体積に比して多量に塗布
される。この塗布は、例えばディスペンサを用いて行われる。なお、封止材はUV硬化型
樹脂だけでなく、光の照射により硬化する樹脂であれば他の硬化剤を用いることもできる
。
V硬化型樹脂からなる封止材19が塗布される。この封止材19は、液晶注入口15を塞
ぎしかも液晶注入口15の近傍をも覆うように液晶注入口15の体積に比して多量に塗布
される。この塗布は、例えばディスペンサを用いて行われる。なお、封止材はUV硬化型
樹脂だけでなく、光の照射により硬化する樹脂であれば他の硬化剤を用いることもできる
。
次いで、この液晶表示パネルは、UV線照射装置へ移送されて、UV硬化型樹脂が硬化
される。このUV線照射装置は、UV光源と、フィルタと、シャッター等を備える装置で
構成されている。UV光源としては、例えば高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等の
UV線ランプが使用される。なお、このようなUV照射装置は既に公知であるので詳細な
説明は省略する。
される。このUV線照射装置は、UV光源と、フィルタと、シャッター等を備える装置で
構成されている。UV光源としては、例えば高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等の
UV線ランプが使用される。なお、このようなUV照射装置は既に公知であるので詳細な
説明は省略する。
次に、図2及び図3を参照して液晶注入口15部分の具体的構成について説明する。こ
の実施形態の液晶表示パネル10で使用する封止材19は、従来例のものと同様のUV硬
化型樹脂からなるものであるが、所定形状の球状スペーサ20が混入されている。なお、
球状スペーサの材料は、樹脂材料、シリカ材料等、従来から液晶表示パネルの球状スペー
サ用材料として用いられているものから適宜選択して使用し得る。そして、図2A及び図
3Aに示すように、アレイ基板11とカラーフィルタ基板12とに間に形成された液晶注
入口15から液晶21が注入された後に、この液晶注入口15に球状スペーサ20が混入
された封止材19が塗布される。封止材19が液晶注入口15に塗布されると、この封止
材19は時間の経過と共に液晶注入口15から内部へ侵入する。
の実施形態の液晶表示パネル10で使用する封止材19は、従来例のものと同様のUV硬
化型樹脂からなるものであるが、所定形状の球状スペーサ20が混入されている。なお、
球状スペーサの材料は、樹脂材料、シリカ材料等、従来から液晶表示パネルの球状スペー
サ用材料として用いられているものから適宜選択して使用し得る。そして、図2A及び図
3Aに示すように、アレイ基板11とカラーフィルタ基板12とに間に形成された液晶注
入口15から液晶21が注入された後に、この液晶注入口15に球状スペーサ20が混入
された封止材19が塗布される。封止材19が液晶注入口15に塗布されると、この封止
材19は時間の経過と共に液晶注入口15から内部へ侵入する。
この球状スペーサ20のサイズは、図2Aに示したように、アレイ基板11及びカラー
フィルタ基板12との間隔をG、土手部材18とカラーフィルタ基板12との間の間隔を
D、封止材19に混入された球状スペーサ20の直径をSとしたとき、0<D<S<Gの関
係を満たすように選択されている。すなわち、土手部材18とカラーフィルタ基板12と
の間の間隔Dは、球状スペーサ20の直径Sよりも小さくされている。そのため、封止材
19は、液晶注入口15に塗布されてから時間の経過と共に液晶注入口15の内部に浸入
していくが、球状スペーサ20は土手部材18とカラーフィルタ基板の間を通り抜けるこ
とができない。なお、S<Gの関係は、球状スペーサ20が液晶注入口15内に入ること
ができるようにするために必要な条件である。
フィルタ基板12との間隔をG、土手部材18とカラーフィルタ基板12との間の間隔を
D、封止材19に混入された球状スペーサ20の直径をSとしたとき、0<D<S<Gの関
係を満たすように選択されている。すなわち、土手部材18とカラーフィルタ基板12と
の間の間隔Dは、球状スペーサ20の直径Sよりも小さくされている。そのため、封止材
19は、液晶注入口15に塗布されてから時間の経過と共に液晶注入口15の内部に浸入
していくが、球状スペーサ20は土手部材18とカラーフィルタ基板の間を通り抜けるこ
とができない。なお、S<Gの関係は、球状スペーサ20が液晶注入口15内に入ること
ができるようにするために必要な条件である。
なお、アレイ基板11の作製工程には各種のフォトリソグラフィー工程が存在するから
、土手部材18をフォトレジスト材料を用いて形成すれば、例えばアレイ基板11におけ
る平坦化膜形成時に同時に土手部材18を形成することができる。この土手部材18は、
シール材16の塗布前に形成してもよく、塗布後に形成してもよい。更に、この土手部材
18の長さは、液晶注入口15の幅と完全に同一長さであることが好ましいが、液晶注入
口15の幅よりも短くて土手部材18の端部と液晶注入口15の幅方向の側壁との間に隙
間が生じても、この部分から球状スペーサが通過できなければよい。なお、球状スペーサ
の材料は、樹脂材料、シリカ材料等、従来から液晶表示パネルの球状スペーサ用材料とし
て用いられているものから適宜選択して使用し得る。
、土手部材18をフォトレジスト材料を用いて形成すれば、例えばアレイ基板11におけ
る平坦化膜形成時に同時に土手部材18を形成することができる。この土手部材18は、
シール材16の塗布前に形成してもよく、塗布後に形成してもよい。更に、この土手部材
18の長さは、液晶注入口15の幅と完全に同一長さであることが好ましいが、液晶注入
口15の幅よりも短くて土手部材18の端部と液晶注入口15の幅方向の側壁との間に隙
間が生じても、この部分から球状スペーサが通過できなければよい。なお、球状スペーサ
の材料は、樹脂材料、シリカ材料等、従来から液晶表示パネルの球状スペーサ用材料とし
て用いられているものから適宜選択して使用し得る。
そうすると、球状スペーサ部材20は、図2B及び図3Bに示したように、徐々に土手
部材18のところで引っかかって堆積されるが、それに伴って液晶注入口15の通路が狭
まるため、封止材19が土手部材18を通って液晶表示パネル10の表示領域17内にま
でに入り込むのを抑制することができるようになる。加えて、球状スペーサ20が土手部
材18に引っ掛かって封止材19の進入がせき止められた状態では、球状スペーサ20が
互いに重なり合うことによって、アレイ基板11とカラーフィルタ基板12との間隔Gを
球状スペーサ20により支えている状態となる。これにより、従来からの見られた液晶注
入口15付近のギャップムラを少なくすることができるようになる。そして、この状態で
UV線照射装置において封止材19に対してUV光等を照射することにより、封止材19
を完全に硬化させることができる。
部材18のところで引っかかって堆積されるが、それに伴って液晶注入口15の通路が狭
まるため、封止材19が土手部材18を通って液晶表示パネル10の表示領域17内にま
でに入り込むのを抑制することができるようになる。加えて、球状スペーサ20が土手部
材18に引っ掛かって封止材19の進入がせき止められた状態では、球状スペーサ20が
互いに重なり合うことによって、アレイ基板11とカラーフィルタ基板12との間隔Gを
球状スペーサ20により支えている状態となる。これにより、従来からの見られた液晶注
入口15付近のギャップムラを少なくすることができるようになる。そして、この状態で
UV線照射装置において封止材19に対してUV光等を照射することにより、封止材19
を完全に硬化させることができる。
もちろん、この球状スペーサ20は土手部材18を設置した液晶注入口15の長手方向
の幅すべてをせき止めているので、封止材19の表示領域17への進入を実質的に防止で
き、しかも、液晶注入口15部分全体のセルギャップが安定するので、表示ムラも防ぐこ
とができる。
の幅すべてをせき止めているので、封止材19の表示領域17への進入を実質的に防止で
き、しかも、液晶注入口15部分全体のセルギャップが安定するので、表示ムラも防ぐこ
とができる。
なお、土手部材18の高さはセルギャップに対して1/3〜1/2の高さの範囲である
ことが好ましい。液晶表示パネルの基板間のセルギャップに対して土手部材18の高さが
セルギャップの1/3未満であると、土手部材18の高さが低すぎて土手部材18を設け
ることの効果が奏されず、球状スペーサ20が土手部材18を通過するおそれがある。一
方、土手部材18の高さがセルギャップの1/2を超えると、土手部材18により液晶の
注入口が狭められてしまうので、液晶の注入に時間がかかってしまう。従って、本発明の
ように、土手部材の高さをセルギャップの1/3〜1/2の高さとすることで、球状スペ
ーサは確実に土手部材でせき止められ、また、支障なく液晶の注入ができるようになる。
さらに、土手部材18の高さをこのような範囲にすることで、大型液晶表示パネルや中型
液晶表示パネルなど様々な大きさの液晶表示パネルに対して適用することができる。
ことが好ましい。液晶表示パネルの基板間のセルギャップに対して土手部材18の高さが
セルギャップの1/3未満であると、土手部材18の高さが低すぎて土手部材18を設け
ることの効果が奏されず、球状スペーサ20が土手部材18を通過するおそれがある。一
方、土手部材18の高さがセルギャップの1/2を超えると、土手部材18により液晶の
注入口が狭められてしまうので、液晶の注入に時間がかかってしまう。従って、本発明の
ように、土手部材の高さをセルギャップの1/3〜1/2の高さとすることで、球状スペ
ーサは確実に土手部材でせき止められ、また、支障なく液晶の注入ができるようになる。
さらに、土手部材18の高さをこのような範囲にすることで、大型液晶表示パネルや中型
液晶表示パネルなど様々な大きさの液晶表示パネルに対して適用することができる。
また、一般的な小型液晶表示パネルでは、基板間のセルギャップは3.0μm前後であ
る。そのため、土手部材18の高さは0.5μm〜2.0μmとすることで、上記と同じ
効果を奏することができる。なお、より好ましい土手部材18の高さはセルギャップに対
して1/3〜1/2の高さとなる、約1.0μm〜1.5μmである。また、土手部材1
8の幅は、液晶注入口15の幅よりも狭ければ任意であるが、広すぎると液晶の通過に時
間がかかるようになり、狭すぎると変形し易くなるので、土手部材18の高さと同程度で
あることが好ましい。
る。そのため、土手部材18の高さは0.5μm〜2.0μmとすることで、上記と同じ
効果を奏することができる。なお、より好ましい土手部材18の高さはセルギャップに対
して1/3〜1/2の高さとなる、約1.0μm〜1.5μmである。また、土手部材1
8の幅は、液晶注入口15の幅よりも狭ければ任意であるが、広すぎると液晶の通過に時
間がかかるようになり、狭すぎると変形し易くなるので、土手部材18の高さと同程度で
あることが好ましい。
10:液晶表示パネル 11:アレイ基板 11a:張り出し部 12:カラーフィル
タ基板 13:構造物 14:ドライバIC 15:液晶注入口 16:シール材 17
:表示領域 18:土手部材 19:封止材 20:球状スペーサ 21:液晶
タ基板 13:構造物 14:ドライバIC 15:液晶注入口 16:シール材 17
:表示領域 18:土手部材 19:封止材 20:球状スペーサ 21:液晶
Claims (5)
- 液晶表示パネル用の一対の基板を備え、前記一対の基板の周辺部が液晶注入口部分を除
いてシール材によって囲まれ、前記シール材で囲まれた領域内に液晶が封入されていると
共に、前記液晶注入口が封止材により封止された液晶表示パネルであって、
前記液晶注入口には、前記液晶注入口の幅方向に、前記液晶注入口の幅と実質的に同一
長さの土手部材が形成され、
前記封止材には、所定の大きさの球状スペーサが混入されており、
前記一対の基板間の間隔をG、前記土手部材と前記いずれか一方の基板との間の間隔を
D、前記球状スペーサの直径をSとしたとき、0<D<S<Gの関係を満たすことを特徴と
する液晶表示パネル。 - 前記土手部材はフォトレジスト材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載
の液晶表示パネル。 - 前記土手部材の高さ(G−D)は、前記一対の基板間の間隔(G)に対して1/3〜1
/2の高さの範囲であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示パネル。 - 前記土手部材の高さ(G−D)は0.5μm〜2.0μmの範囲であることを特徴とす
る請求項1又は2に記載の液晶表示パネル。 - 液晶表示パネル用の一対の基板を用意し、前記一対の基板のいずれか一方の周辺に沿っ
て液晶注入口形成部分を除いてシール材を塗布する工程と、
前記一対の基板を貼り合わせて、前記一対の基板の一辺側に液晶注入口及び内部に前記
液晶注入口に連通した空間を形成する工程と、
前記液晶注入口から前記空間内に液晶を注入する工程と、
前記液晶注入口に封止材を塗布すると共に前記封止材を硬化させて前記液晶注入口を封
止する工程と、
を有する液晶表示パネルの製造方法であって、
前記シール材を塗布する前又は塗布した後に、前記液晶注入口の幅方向に、前記液晶注
入口の幅と実質的に同一長さの土手部材を形成し、
前記封止材として所定の大きさの球状スペーサが混入されたものを使用し、
前記一対の基板間の間隔をG、前記土手部材と前記いずれか一方の基板との間の間隔を
D、前記球状スペーサの直径をSとしたとき、0<D<S<Gの関係を満たすようにしたこ
とを特徴とする液晶表示パネルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008116758A JP2009265463A (ja) | 2008-04-28 | 2008-04-28 | 液晶表示パネル及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008116758A JP2009265463A (ja) | 2008-04-28 | 2008-04-28 | 液晶表示パネル及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009265463A true JP2009265463A (ja) | 2009-11-12 |
Family
ID=41391374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008116758A Pending JP2009265463A (ja) | 2008-04-28 | 2008-04-28 | 液晶表示パネル及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009265463A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012252162A (ja) * | 2011-06-02 | 2012-12-20 | Japan Display East Co Ltd | 表示装置及びその製造方法 |
US9122047B2 (en) | 2012-12-31 | 2015-09-01 | Pixtronix, Inc. | Preventing glass particle injection during the oil fill process |
-
2008
- 2008-04-28 JP JP2008116758A patent/JP2009265463A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012252162A (ja) * | 2011-06-02 | 2012-12-20 | Japan Display East Co Ltd | 表示装置及びその製造方法 |
CN104536131A (zh) * | 2011-06-02 | 2015-04-22 | 皮克斯特隆尼斯有限公司 | 显示装置及其制造方法 |
US9134531B2 (en) | 2011-06-02 | 2015-09-15 | Pixtronix, Inc. | Display device and method for manufacturing the same |
US9122047B2 (en) | 2012-12-31 | 2015-09-01 | Pixtronix, Inc. | Preventing glass particle injection during the oil fill process |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20100526 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20100526 |