JP2009265255A - 画像形成装置およびプログラム - Google Patents

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和彦 成島
Seigo Makita
聖吾 蒔田
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和昭 渡辺
Kenji Kuroishi
健児 黒石
Hidefumi Saikai
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Abstract

【課題】利便性を大幅に損なうことなく監視機能と元来の機能とを同時に使用することができる技術を提供する。
【解決手段】所定の監視領域を監視する監視処理を実行する監視部と、媒体に画像を形成する画像形成処理を実行する画像形成部と、監視部と画像形成部を制御する制御部と、要求された画像形成処理を伴う処理(出力処理)が所定以上の電力を消費する高消費電力処理であるか否かを判別する処理判別部と、を備え、制御部は、出力処理と監視処理とを同時に実行することが要求されたときに、処理判別部が高消費電力処理であると判定(ステップ208あるいは216で肯定判定)した場合には、高消費電力処理ではないと判定(ステップ208あるいは216で否定判定)した場合よりも、画像形成部に供給する電力を低減させた状態で出力処理を実行させる(ステップ205および206)とともに監視処理を実行させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、所定の監視領域を監視する機能を有する画像形成装置等に関する。
近年、例えば、複写機能、ファクシミリ機能などの機能を備えた画像形成装置に、外部からの侵入者を監視する機能を持たせる技術が注目されている。
例えば特許文献1では、次のような技術が記載されている。すなわち、画像形成装置に、人体の存在を検知する人体検知手段Aと、外部からの侵入者を監視する侵入者監視モードを設定する侵入者監視モード設定手段Bと、外部から侵入者を監視する侵入者監視手段Cとを設ける。侵入者監視手段Cは、侵入者監視モードが設定されている時に人体検知手段Aによって人体の存在が検知されたか否かをチェックすることにより外部からの侵入者を監視するものである。そして、侵入者監視手段Cに、侵入者監視モードが設定されている時に、人体検知手段Aによって人体の存在が検知された場合には、何者かが侵入した旨を通信回線を介して外部装置へ通報する通報手段と、送信に伴う表示を禁止する手段を設けている。
特許第3278300号公報
画像形成装置に監視機能を追加して、複写処理などの元来の処理と同時に監視処理を実行すると、画像形成装置全体の消費電力が規制値を超えてしまうおそれがある。この懸念に対して、監視処理を優先させ、監視処理が終了してから複写処理を実行するのでは、複写処理終了の待ち時間が長くなり利便性が悪くなる。
そこで、本発明は、利便性を大幅に損なうことなく監視機能と画像形成装置元来の機能とを同時に使用することができる画像形成装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、所定の監視領域を監視する監視処理を実行する監視部と、媒体に画像を形成する画像形成処理を実行する画像形成部と、前記監視部と前記画像形成部を制御する制御部と、要求された前記画像形成処理を伴う処理が所定以上の電力を消費する高消費電力処理であるか否かを判別する処理判別部と、を備え、前記制御部は、前記画像形成処理を伴う処理と前記監視処理とを同時に実行することが要求されたときに、前記処理判別部が前記高消費電力処理であると判定した場合には、当該高消費電力処理ではないと判定した場合よりも、前記画像形成部に供給する電力を低減させた状態で当該画像形成処理を伴う処理を実行させるとともに当該監視処理を実行させることを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、原稿の画像を読み取る画像読取部をさらに備え、前記高消費電力処理は、前記画像読取部に原稿の画像を読み取らせるとともに前記画像形成部にて媒体に当該画像を形成させる複写処理、または当該画像読取部に原稿の画像を読み取らせるスキャナ処理と当該画像形成部にて媒体に画像を形成させるプリント処理とを同時に行う処理であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記制御部は、前記画像形成処理を伴う処理または前記監視処理のいずれか一方の処理を実行させているときに他方の処理の実行が要求され、前記処理判別部が当該画像形成処理を伴う処理が前記高消費電力処理であると判定した場合には、当該処理判別部が当該高消費電力処理ではないと判定した場合よりも当該画像形成処理の処理速度を低下させて当該画像形成処理を実行させるとともに当該監視処理を実行させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、前記高消費電力処理は、出力待機状態のときに消費電力を所定のレベルまで低減させる省電力モードを通常の動作モードに復帰させる復帰処理とともに前記画像形成処理を実行させる処理であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、前記制御部は、前記監視処理を実行させているときに前記復帰処理の実行が要求された場合には、当該復帰処理の所要時間を当該監視処理を実行させていないときよりも長くすることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、監視エリア内を監視する監視処理を実行する監視部と、媒体に画像を形成する画像形成処理を実行する画像形成部と、前記監視部と前記画像形成部を制御する制御部と、要求された前記画像形成処理を伴う処理が所定以上の電力を消費する高消費電力処理であるか否かを判別する処理判別部と、を備え、前記制御部は、前記画像形成処理を伴う処理と前記監視処理とを同時に実行することが要求されたときに、前記処理判別部が前記高消費電力処理であると判定した場合には、当該高消費電力処理ではないと判定した場合よりも、前記監視部に供給する電力を低減させた状態で当該監視処理を実行させるとともに当該画像形成処理を伴う処理を実行させることを特徴とする画像形成装置である。
請求項7に記載の発明は、原稿の画像を読み取る画像読取部をさらに備え、前記高消費電力処理は、前記画像読取部に原稿の画像を読み取らせるとともに前記画像形成部にて媒体に当該画像を形成させる複写処理、または当該画像読取部に原稿の画像を読み取らせるスキャナ処理と当該画像形成部にて媒体に画像を形成させるプリント処理とを同時に行う処理であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置である。
請求項8に記載の発明は、前記高消費電力処理は、出力待機状態のときに消費電力を所定のレベルまで低減させる省電力モードを通常の動作モードに復帰させる復帰処理とともに前記画像形成処理を実行させる処理であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置である。
請求項9に記載の発明は、コンピュータに、監視エリア内を監視する監視処理を実行させる機能と、媒体に画像を形成する画像形成処理を画像形成部に実行させる機能と、要求された前記画像形成処理を伴う処理が所定以上の電力を消費する高消費電力処理であるか否かを判別する処理判別機能と、前記画像形成処理を伴う処理と前記監視処理とを同時に実行することが要求されたときに、前記処理判別機能が前記高消費電力処理であると判定した場合には、当該高消費電力処理ではないと判定した場合よりも、前記画像形成部に供給する電力を低減させた状態で当該画像形成処理を伴う処理を実行させるとともに当該監視処理を実行させる機能と、を実現させるプログラムである。
請求項10に記載の発明は、前記高消費電力処理は、原稿の画像を読み取る画像読取部に原稿の画像を読み取らせるとともに前記画像形成部にて媒体に当該画像を形成させる複写処理、または当該画像読取部に原稿の画像を読み取らせるスキャナ処理と当該画像形成部にて媒体に画像を形成させるプリント処理とを同時に行う処理であることを特徴とする請求項9に記載のプログラムである。
請求項11に記載の発明は、前記高消費電力処理は、出力待機状態のときに消費電力を所定のレベルまで低減させる省電力モードを通常の動作モードに復帰させる復帰処理とともに前記画像形成処理を実行させる処理であることを特徴とする請求項9に記載のプログラムである。
本発明の請求項1によれば、本発明を採用しない場合に比べて、利便性を大幅に損なうことなく、監視処理とその他の処理を同時に実行することができる。
本発明の請求項2によれば、複写処理と監視処理を同時に実行すること、またはスキャナ処理とプリント処理とを同時に行う処理と監視処理とを同時に実行することに起因して消費電力が規制値を超えることを抑制することができる。
本発明の請求項3によれば、本発明を採用しない場合に比べて、監視機能を充分に発揮させることができる。
本発明の請求項4によれば、省電力モードからの復帰処理と監視処理を同時に実行することに起因して消費電力が規制値を超えることを抑制することができる。
本発明の請求項5によれば、本発明を採用しない場合に比べて、監視機能を充分に発揮させることができる。
本発明の請求項6によれば、本発明を採用しない場合に比べて、画像形成装置元来の機能を損なうことなく監視処理を実行することができる。
本発明の請求項7によれば、複写処理と監視処理を同時に実行することなどに起因して消費電力が規制値を超えることを抑制することができる。
本発明の請求項8によれば、省電力モードからの復帰処理と監視処理を同時に実行することに起因して消費電力が規制値を超えることを抑制することができる。
本発明の請求項9によれば、本発明を採用しない場合に比べて、利便性を大幅に損なうことなく、監視処理とその他の処理を同時に実行することができる。
本発明の請求項10によれば、複写処理と監視処理を同時に実行することなどに起因して消費電力が規制値を超えることを抑制することができる。
本発明の請求項11によれば、省電力モードからの復帰処理と監視処理を同時に実行することに起因して消費電力が規制値を超えることを抑制することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(実施の形態)について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
先ず、第1の実施形態に係る画像形成装置1について説明する。
図1は、第1の実施形態が適用される画像形成装置1の構成の一例を示したブロック図である。図1に示した画像形成装置1は、複写機能、ファクシミリ機能、スキャナ機能、プリンタ機能および監視機能を複合的に備えた多機能複合機であって、予め定められた処理プログラムに従って画像形成装置1全体の動作を制御する制御部10を備えている。
また、画像形成装置1は、媒体上に画像を形成する画像形成部20と、原稿の画像を読み取る画像読取部30と、制御部10が処理に用いるデータ等を記憶する記憶部40を備える。また、画像形成装置1は、ネットワークを介して他の装置との間で通信を行うネットワーク接続部50と、ファクシミリ送受信のための通信回線接続部60と、表示画面および各種操作ボタンを有する操作部70を備える。また、画像形成装置1は、画像形成部20などの装置内の各部に電力を供給する電源部80と、所定の領域を監視する監視部90と、を備える。
そして、画像形成部20、画像読取部30、記憶部40、ネットワーク接続部50、通信回線接続部60、操作部70、電源部80および監視部90は、制御部10に接続されている。
次に、制御部10について詳述する。
図2は、本実施形態の制御部10の機能構成を説明するブロック図である。制御部10は、図2に示したように、装置全体を制御する際の演算処理を行なうCPU11と、CPU11の作業用メモリ等として用いられるRAM12と、CPU11により実行される処理プログラム等が格納されるROM13を備えている。また、制御部10は、操作部70における入力操作を検出してCPU11に出力するとともに、操作部70に出力する表示用データの変換処理等を制御する操作制御部14と、PCや記憶部40等とのデータの送受信を制御するI/O制御部15と、画像形成部20や画像読取部30等とのデータの送受信を制御する入出力インターフェース(I/F)部16を備えている。さらに、制御部10は、通信を制御する通信インターフェース(I/F)部17と、電源部80を介して各部位に対する電力の供給/遮断を個別に制御する電力制御インターフェース(I/F)部18とを備えている。そして、これらは内部バス19を介して相互に接続されている。
このように構成された制御部10は、CPU11が記憶部40からプログラムを読み込み実行することにより、画像読取部30が読み込んだ画像や、LANや通信回線を介して受信した印刷データ(例えば、PDL)に対して画像処理を行い、その結果を画像形成部20に出力する。
また、制御部10は、CPU11が記憶部40からプログラムを読み込み実行することにより、画像形成装置1の後述する省電力モードへの移行や省電力モードからの復帰など、動作モードの切り替えを行う動作モード切替部10a(図1参照)を有する。また、制御部10は、CPU11が記憶部40からプログラムを読み込み実行することにより、画像形成部20が実行する画像形成処理を伴う処理が所定以上の電力を消費する高消費電力処理であるか否かを判別する処理判別部10b(図1参照)を有する。
次に、画像形成部20について詳述する。
画像形成部20は、図1に示したように、一定の間隔を置いて並列的に配置される4つの画像形成ユニット21Y,21M,21C,21Kを備えている。画像形成ユニット21Y,21M,21C,21Kは、静電潜像を形成してトナー像を保持する感光体ドラム23、感光体ドラム23の表面を所定電位で一様に帯電する帯電ロール24、感光体ドラム23上に形成された静電潜像を現像する現像器25、転写後の感光体ドラム23表面を清掃するドラムクリーナ26を含んで構成されている。また、画像形成ユニット21Y,21M,21C,21Kそれぞれに対応して、感光体ドラム23を露光するレーザ露光装置22Y,22M,22C,22Kが設けられている。
ここで、各画像形成ユニット21Y,21M,21C,21Kは、現像器25に収納されたトナーを除いて、略同様に構成されている。そして、画像形成ユニット21Y,21M,21C,21Kは、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
また、画像形成部20は、各画像形成ユニット21Y,21M,21C,21Kの感光体ドラム23にて形成された各色のトナー像が多重転写される中間転写ベルト29、各画像形成ユニット21Y,21M,21C,21Kの各色トナー像を一次転写部T1にて中間転写ベルト29に順次転写(一次転写)させる一次転写ロール27、中間転写ベルト29上に転写された重畳トナー像を二次転写部T2にて媒体(記録紙)である用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写ロール28、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着部31を備えている。
画像形成部20では、制御部10による動作制御のもと、画像形成部20の各レーザ露光装置22Y,22M,22C,22Kは、変調されたレーザ光を生成して、各画像形成ユニット21Y,21M,21C,21Kの感光体ドラム23に静電潜像を形成する。そして、形成された静電潜像は現像器25により現像され、感光体ドラム23上にはトナー像が形成される。
各画像形成ユニット21Y,21M,21C,21Kで形成された各色トナー像は、図1の矢印A方向に回動する中間転写ベルト29上に、一次転写ロール27により順次静電吸引され、中間転写ベルト29上に重畳されたトナー像が形成される。重畳トナー像は、中間転写ベルト29の移動に伴って二次転写ロール28が配設された二次転写部T2に搬送される。重畳トナー像が二次転写部T2に搬送されると、トナー像が二次転写部T2に搬送されるタイミングに合わせて用紙Pが用紙カセット32から二次転写部T2に供給される。そして、二次転写部T2にて二次転写ロール28により形成される転写電界により、重畳トナー像は搬送されてきた用紙P上に一括して静電転写される。
その後、重畳トナー像が静電転写された用紙Pは、中間転写ベルト29から剥離され、搬送ベルト33,34により定着部31まで搬送される。定着部31に搬送された用紙P上の未定着トナー像は、定着部31によって熱および圧力による定着処理を受けることで用紙P上に定着される。そして定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置1の排出部に設けられた排紙載置部(不図示)に搬送される。
画像読取部30は、原稿に印刷された画像を読み取るものである。画像読取部30は、例えばスキャナであり、光源から原稿に照射した光に対する反射光をレンズで縮小してCCD(Charge Coupled Devices)で受光するCCD方式や、LED光源から原稿に順に照射した光に対する反射光をCIS(Contact Image Sensor)で受光するCIS方式のものを例示することができる。
記憶部40は、例えば、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive)にて実現される。制御部10により実行される処理プログラムが格納されており、画像処理装置1の立ち上げ時等に制御部10がこの処理プログラムを読み込み実行することによって、本実施形態の画像処理装置1での動作制御が実行される。また、画像処理の対象である画像等を記憶する。
ネットワーク接続部50は、ローカルエリアネットワーク(LAN)を介して他の装置との間で行う通信を制御するLANカードやモデム等からなる。そして、例えば、PC(Personal Computer)やプリントサーバから印刷データを受信する。
通信回線接続部60は、画像を電話回線等の通信回線を通じて送受信するファクシミリ(FAX)送受信を行う。例えば、画像読取部30が読み取った画像の信号をファクシミリ信号として電話回線等の通信回線に出力する。
操作部70は、表示画面および各種操作ボタンを有し、ユーザから処理要求等の操作指示を受け付けたり、ユーザに対する選択情報や装置の動作状況等を表示したりする。
電源部80は、画像形成部20、画像読取部30、記憶部40、ネットワーク接続部50、通信回線接続部60、操作部70、監視部90などの装置各部へ電力を供給するものである。
次に、監視部90について説明する。
監視部90は、図1に示すように、所定の監視領域の動画および静止画像を撮影可能なカメラと、カメラによる撮像時に点灯するライトを備えている。本実施形態に係る画像形成装置1においては、カメラとライトのセットを2組(複数組)、第1のカメラ/ライト911と第2のカメラ/ライト912を備えている。なお、監視領域が暗闇でも撮影可能な赤外線暗視カメラを用いる場合は、ライトは不要である。また、監視部90は、上述したカメラで撮影した画像を記憶する記憶部913を有している。この記憶部913は、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive)にて実現される。また、監視部90は、予め定められた処理プログラムに従って監視部90全体の動作を制御する制御部910を備えている。制御部910は、監視部90を制御する際の演算処理を行なうCPUと、CPUの作業用メモリ等として用いられるRAMを備えている。
このように構成された監視部90は、以下に述べる監視処理を実行する。すなわち、制御部910は、第1のカメラ/ライト911および第2のカメラ/ライト912に電力を供給し、所定の監視領域の動画の撮影を行わせる。そして、カメラで撮影中の画像を画像データとして取り込み、記憶部913の画像データ格納メモリに蓄積されている先に取り込んだ画像データと比較する。そして、制御部910は、所定以上の変化が有る場合には異常が生じているものと判断し、その旨を制御部10へ通知する。一方、画像データに所定以上の変化がない場合は、先に取り込んだ画像データに最新の画像データを上書き保存する。なお、制御部910から異常が生じている旨の信号を受信した制御部10は、異常が生じている旨を、LANあるいはネットワークを介して接続されている警備センタに通報する。より具体的には、制御部10は、記憶部40のメッセージ格納メモリからメッセージを読み出し、このメッセージを警備センタ宛に送信する。あるいは、制御部10は、記憶部40のメッセージ格納メモリからメッセージを読み出し、このメッセージを警備センタ宛にファクシミリ送信する。
そして、監視部90は、上述した監視処理を、定期的に所定期間に亘って実行する。そして、監視処理を実行していないときには次回の監視処理に備えて、第1のカメラ/ライト911、第2のカメラ/ライト912/ライトおよび記憶部913の稼働を停止させた状態で待機する。なお、監視部90が監視処理を実行開始するタイミングおよび監視処理期間はユーザが任意に設定可能である。
なお、監視処理は、上述した異常を判断する態様に限定されない。例えば、制御部910が、第1のカメラ/ライト911および第2のカメラ/ライト912に電力を供給し、所定の監視領域の撮影を行わせ、カメラで撮影した画像を画像データとして取り込み、記憶部913に記憶するだけの態様でもよい。
次に、動作モード切替部10aが行う画像形成装置1の動作モードの切り替えについて説明する。
本実施の形態の画像形成部20のように、定着部31を用いて用紙P上に形成された未定着トナー像を熱および圧力によって定着させる方式においては、画像形成処理時に、定着部31に設けられる定着部材や加圧部材の温度を所定の定着温度(例えば、160℃)に維持しておく必要がある。そのため、本実施の形態に係る画像形成装置1においては、画像形成処理の要求があれば直ちに画像形成処理を行なうことが可能な状態で画像形成処理の要求を待ち受ける動作モードがスタンバイモードとして設定されている。そして、かかるスタンバイモードにおいては、画像形成装置1は、定着部31を所定の定着温度に維持させるために定着部31などの部位に必要な電力を供給する。
一方、実際に画像形成が行なわれていないときには、所定の定着温度をそのまま維持することは、電力を無駄に消費することとなる。そのため、本実施形態に係る画像形成装置1においては、定着部31への電力供給をスタンバイモードよりも制限するなど、スタンバイモードよりも消費電力を低減させる動作モードである省エネモードが設定されている。
そして、省エネモードとして、低電力モードとスリープモードの2種類の動作モードを設けている。低電力モードは、定着部31の温度をスタンバイモードより若干下げている状態であり、比較的短い時間で画像形成処理を実行可能な状態まで復帰するモードである。一方、スリープモードは、画像形成部20や画像読取部30等、多くの部位への電力供給を停止し、処理の要求を受けたことを認識する機器にのみ電力を供給する。このスリープモードが、最も電力を節約できる状態であるが、画像形成処理を実行可能な状態まで復帰するのに最も時間がかかる。
そして、本実施形態に係る画像形成装置1においては、動作モード切替部10aは、画像形成処理を伴う処理(以下、単に「出力処理」という場合もある。)を実行した後、スタンバイモードへ移行し、スタンバイモードであるときに出力処理が第一の所定期間行われない場合には低電力モードに切り替える。そして、低電力モードであるときに出力処理が第二の所定期間行われない場合にはスリープモードに切り替える。そして、スリープモードであるときに出力処理の要求があった場合には、動作モード切替部10aは、スリープモードを解除し、画像形成処理を実行可能な状態まで復帰させる復帰処理を実行する。
次に、画像形成装置1の消費電力について説明する。
図3(a)は、復帰処理実行時、出力処理実行時、スタンバイモード、低電力モードおよびスリープモードにおける消費電力を示す図である。なお、出力処理として、画像読取部30に原稿の画像を読み取らせるとともに、画像読取部30が読み取った画像を、画像形成部20にて媒体にフルカラーで形成する複写処理を例示している。
図3(a)に示すように、復帰処理においては、迅速に画像形成処理を実行可能な状態まで復帰させるべく、できる限りの電力を定着部31に供給する。例えば、画像形成装置1が電源コード1プラグによる最大電力1500(VA)の規制があるとして、この復帰処理を実行するために最大1470(VA)の電力を供給する。また、複写処理においては、迅速に複写を完了させるようにできる限りの電力を定着部31に供給するとともに、中間転写ベルト29など用紙を搬送するためのベルトを回転させるモータ、感光体ドラム23などに、例えば、最大電力1500(VA)の規制があるとして、最大1470(VA)の電力を供給する。そして、出力待機する状態では、スタンバイモード、低電力モード、スリープモードの順に消費電力が低くなる。
図3(b)は、上述した監視処理の実行時および監視処理待機時における消費電力を示す図である。監視処理の実行時の消費電力と規制値とは図に示すような関係となり、例えば、規制値が最大電力1500(VA)であるのに対して、監視処理の実行時には最大74(VA)、監視処理待機時には最大12(VA)である。
それゆえ、復帰処理、出力処理、監視処理それぞれ単独で処理を実行する場合には、いずれの処理も規制値内であるが、復帰処理または出力処理と、監視処理とを同時に実行する場合には規制値を超えてしまうおそれがある。この懸念に対して、いずれかの処理を優先させることも考えられる。しかしながら、監視処理は必要なときに実行することが好ましいため、監視処理を優先させ、監視処理が終了してから復帰処理あるいは出力処理を実行するのでは、待ち時間が長くなり利便性が悪くなる。
そこで、本実施形態に係る画像形成装置1においては、画像形成処理を伴う処理(出力処理)と監視処理とを同時に実行すべき要求を受けたときに、制御部10が、画像形成装置1の動作を最適化する最適化制御を実行する。より具体的には、制御部10は、(1)定期的に所定期間に亘って行う監視処理を実行中に、出力処理の要求を受け付けた場合には、出力処理の性能を低下させて当該出力処理を実行させるようにする。また、その時点の動作モードが省エネモードである場合には、出力処理の前に復帰処理を実行することになるが、その際には復帰処理の性能をも低下させて当該復帰処理を実行させる。(2)出力処理を実行中に、定期的に所定期間に亘って行うと設定されている監視処理を実行すべきタイミングになった場合には、出力処理の処理性能を低下させるように切り替えて出力処理を実行させるとともに監視処理を実行させる。
なお、出力処理の性能を低下させるとは、定着部31の温度を通常の画像形成処理時の温度より低温とするとともに、中間転写ベルト29など用紙を搬送するためのベルトを回転させるモータの回転速度、感光体ドラム23の回転速度などを抑え、通常より低い定着部31の温度で適切な画像形成が行えるように画像形成速度を低下させることである。そして、出力処理の性能を低下させることで、消費電力を抑えながら画像形成処理を実行可能となる。出力処理の性能を低下させて当該処理を実行させるとは、言い換えれば、画像形成部20に供給する電力を低減させた状態で出力処理を実行させることを意味する。
また、復帰処理の性能を低下させるとは、省エネモードから画像形成処理を実行可能な状態まで復帰させる際に要する時間を通常よりも長くすることをいう。これは、定着部31の温度を高めるためのヒータに供給する電力を通常よりも低減させるものである。そして、これにより、消費電力を抑えながら復帰処理を実行することができる。復帰処理の性能を低下させて当該復帰処理を実行させるとは、言い換えれば、画像形成部20に供給する電力を低減させた状態で復帰処理を実行させることを意味する。
図4は、制御部10が行う最適化制御の第1の実施例の手順を示すフローチャートである。
制御部10は、操作部70などから出力処理の要求を受けたことをトリガーとしてこの最適化制御を実行開始する。
先ず、監視部90が監視処理を実行中であるか否かを判別する(ステップ101)。判別する手法としては、(1)制御部10が監視部90の制御部910に問い合わせた回答により判別する方法、(2)制御部10が記憶部40などの記憶領域に、定期的に所定期間に亘って実行する監視処理の実行期間を記憶しておき、現時点がその期間内であるか否かを判別する方法を例示することができる。
そして、監視処理を実行中であると判定した場合には、現時点の動作モードが省エネモードであるか否かを判別する(ステップ102)。そして、肯定判定された場合には、省エネモードであるので、復帰処理を行うが、その際に定着部31の温度を高めるためのヒータに供給する電力(定着部31加熱用電力)の設定値を通常時(監視処理を実行中ではない時)よりも低下させる(ステップ103)。その後、定着部31の温度を高めるためのヒータに供給する電力の設定値を低下させた状態、つまり画像形成部20に供給する電力を通常時よりも低減させた状態で復帰処理を実行する(ステップ104)。
その後、復帰処理の実行が終了した後に、画像形成処理の処理速度を通常時よりも低下させるべく画像形成部20のモータなどの回転速度の設定値を低下させる(ステップ105)。その後、画像形成処理の処理速度を通常時よりも低下させた状態、つまり画像形成部20に供給する電力を通常時よりも低下させた状態で出力処理を実行する(ステップ106)。そして、出力処理を実行し終えた場合にはスタンバイモードに切り替えて(ステップ107)、本制御の実行を終了する。
一方、ステップ102にて、否定判定された場合には、省エネモードではなく、直ちに画像形成処理を行なうことが可能な状態であるので、ステップ103およびステップ104の処理をスキップしてステップ105以降の処理を実行する。
また、ステップ101にて、否定判定された場合には、監視処理の実行中ではないので、通常通りの出力処理を実行させる(ステップ111)。そして、出力処理を実行中に、監視処理の要求を受けたか否かを判別する(ステップ112)。つまり、定期的に行う監視処理を実行すべきタイミングになったか否かを判別する。判別する手法としては、(1)制御部10が監視部90の制御部910から監視処理を実行開始すべきタイミングである旨の信号を受信したことで監視処理の要求があったと判断する方法(信号を受信するまでは監視処理の要求はないものと判断する)、(2)制御部10が記憶部40などの記憶領域に、定期的に所定期間に亘って実行する監視処理の開始時期を記憶しておき、その開始時期になったか否かで判別する方法を例示することができる。そして、肯定判定された場合には、出力処理を一旦停止させ(ステップ113)、監視処理を実行させる(ステップ114)。その後、ステップ105以降の処理を実行する。つまり、画像形成処理の処理速度を通常時よりも低下させるべく画像形成部20のモータなどの回転速度の設定値を低下させ(ステップ105)、その状態、つまり画像形成処理の処理速度を通常時よりも低下させた状態で出力処理を実行させる(ステップ106)。そして、出力処理を実行し終えた場合にはスタンバイモードに切り替えて(ステップ107)、本制御の実行を終了する。
一方、ステップ112にて、否定判定された場合には、ステップ115へ進み、実行中の出力処理が終了したか否かを判別する(ステップ115)。そして、肯定判定された場合、つまり出力処理が終了した場合にはスタンバイモードに切り替えて(ステップ107)、本制御の実行を終了する。一方、否定判定された場合には、出力処理が終了するかあるいは監視処理の要求があるまでステップ111以降の処理を実行する。
そして、この最適化制御の第1の実施例を実行することにより、出力処理の性能をできる限り低下させないで、監視処理と通常の出力処理あるいは復帰処理とを同時に実行することに起因して消費電力が規制値を超えることを抑制することができる。
次に、第1の実施形態に係る最適化制御の第2の実施例について説明する。
第2の実施例は、出力処理と監視処理とを同時に実行することが要求されたときに、処理判別部10bが、要求された出力処理が所定以上の電力を消費する高消費電力処理であるか否かを判別する。そして、制御部10は、処理判別部10bが、高消費電力処理であると判定した場合には、当該高消費電力処理ではないと判定した場合よりも、画像形成部20に供給する電力を低減させた状態で出力処理を実行させるとともに監視処理を実行させることを特徴とする。なお、高消費電力処理とは、監視処理と同時に実行したら画像形成装置1の消費電力が規制値を超えてしまう処理のことである。ゆえに、高消費電力処理は、画像形成装置1の機種毎に異なる処理であるが、例えば、画像読取部30に原稿の画像を読み取らせるとともに、画像形成部20にて媒体に、画像読取部30が読み取った画像をフルカラーで形成させる複写処理であることを例示することができる。また、画像読取部30に原稿の画像を読み取らせるスキャナ処理と、画像形成部20にて媒体にフルカラーの画像を形成させるプリント処理とを同時に行う処理も、高消費電力処理として例示することができる。また、画像形成装置1に綴じ処理などの後処理を施す後処理装置が連結されている場合には、画像形成部20にて媒体に画像を形成するとともに後処理装置で後処理を施す処理も、高消費電力処理として例示することができる。
図5は、制御部10が行う最適化制御の第2の実施例の手順を示すフローチャートである。
制御部10は、操作部70などから出力処理の要求を受けたことをトリガーとしてこの最適化制御を実行開始する。
先ず、監視部90が監視処理を実行中であるか否かを判別する(ステップ201)。そして、監視処理を実行中であると判定した場合には、現時点の動作モードが省エネモードであるか否かを判別する(ステップ202)。そして、肯定判定された場合には、画像形成処理の処理速度を通常時よりも低下させた状態、つまり画像形成部20に供給する電力を通常時よりも低減させた状態で復帰処理を実行する(ステップ203,204)。これらステップ201〜204の処理は、上述した最適化制御の第1の実施例のステップ101〜104の処理とそれぞれ同一であるので、その詳細な説明は省略する。
復帰処理を実行した後およびステップ202にて省エネモードではないと判定された場合にはステップ208へ進み、高消費電力処理であるか否かを判別する(ステップ208)。これは、制御部10の処理判別部10bが、要求された出力処理が高消費電力処理であるか否かを判別するものである。なお、制御部10は、例えば、予め作成して記憶部40に記憶している高消費電力処理のテーブルに、要求された出力処理が含まれているか否かで判別することを例示することができる。
そして、ステップ208で肯定判定された場合には、要求された出力処理は高消費電力処理であることから、画像形成処理の処理速度を通常時よりも低下させ(ステップ205)、この状態、つまり画像形成部20に供給する電力を通常時よりも低下させた状態で画像形成処理を実行させる(ステップ206)。そして、出力処理を実行し終えた場合にはスタンバイモードに切り替えて(ステップ207)、本制御の実行を終了する。これらステップ205〜207の処理は、上述した最適化制御の第1の実施例のステップ105〜107の処理とそれぞれ同一であるのでその詳細な説明は省略する。
一方、ステップ208で否定判定された場合には、要求された出力処理は高消費電力処理ではなく、要求された処理と監視処理を同時に実行しても、画像形成装置1の消費電力が規制値を超えないことから通常の画像形成処理の処理速度のまま要求された出力処理を実行させる(ステップ209)。
また、ステップ201にて、否定判定された場合には、監視処理の実行中ではないので、通常通りの出力処理を実行させる(ステップ211)。そして、出力処理を実行中に、監視処理の要求を受けたか否かを判別する(ステップ212)。そして、否定判定された場合には、ステップ215へ進み、実行中の出力処理が終了したか否かを判別する(ステップ215)。そして、肯定判定された場合、つまり出力処理が終了した場合にはスタンバイモードに切り替えて(ステップ207)、本制御の実行を終了する。一方、否定判定された場合には、ステップ211以降の処理を実行する。
一方、ステップ212にて、肯定判定された場合、つまり、通常の出力処理を実行中に監視処理の要求を受けた場合には、要求され現在実行している出力処理が高消費電力処理であるか否かを判別する(ステップ216)。これは、ステップ208と同じ処理であるのでその詳細な説明は省略する。そして、肯定判定された場合には、要求された出力処理は高消費電力処理であることから、現在実行している出力処理を一旦停止させ(ステップ213)、監視処理を実行させる(ステップ214)。その後、ステップ205以降の処理を実行する。つまり、画像形成処理の処理速度を通常時よりも低下させ(ステップ205)、この状態、つまり画像形成部20に供給する電力を通常時よりも低下させた状態で画像形成処理を実行させる(ステップ206)。そして、画像形成処理を実行し終えた場合にはスタンバイモードに切り替えて(ステップ207)、本制御の実行を終了する。
一方、ステップ216で否定判定された場合には、要求された出力処理は高消費電力処理ではなく、要求された処理と監視処理を同時に実行しても、消費電力が規制値を超えないことから現在実行中の出力処理を継続したまま監視処理を実行させる(ステップ217)。その後、出力処理を実行し終えた場合にはスタンバイモードに切り替えて(ステップ207)、本制御の実行を終了する。
なお、ステップ211〜215の処理は、上述した最適化制御の第1の実施例のステップ111〜115の処理とそれぞれ同一であるのでその詳細な説明は省略する。
このように、この最適化制御の第2の実施例を実行することにより、出力処理の性能をできる限り低下させないで、監視処理と通常の出力処理あるいは復帰処理とを同時に実行することに起因して消費電力が規制値を超えることを抑制することができる。また、この最適化制御の第2の実施例においては、出力処理が高消費電力処理である場合に限って画像形成処理速度を低下させるので、上述した最適化制御の第1の実施例よりも利便性を向上させることができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態に係る画像形成装置1は、画像形成処理を伴う処理(出力処理)と監視処理とを同時に実行すべき要求を受けたときに、監視処理の方を、消費電力が第1の実施形態で用いた監視処理よりも低い低電力動作に切り替えて実行することを特徴とする。
監視処理の低電力動作としては、以下の態様を例示することができる。
すなわち、(1)制御部910は、第1のカメラ/ライト911あるいは第2のカメラ/ライト912のいずれか一方に電力を供給し、電力が供給されたカメラに所定の監視領域の動画の撮影を行わせる。そして、カメラで撮影中の画像を画像データとして取り込み、記憶部913の画像データ格納メモリに蓄積されている先に取り込んだ画像データと比較する。そして、制御部910は、所定以上の変化が有る場合には異常が生じているものと判断し、その旨を制御部10へ通知する。一方、画像データに所定以上の変化がない場合は、先に取り込んだ画像データに最新の画像データを上書き保存する。なお、この監視処理においては、複数(本実施の形態では2組)あるカメラおよびライトのセットの内の一部(本実施の形態では1組)にのみ電力を供給するので、全てのセットに対して電力を供給する第1の実施形態に係る監視処理よりも消費電力が低い。
なお、上述した異常判断は必ずしも行う必要はなく、制御部910が、第1のカメラ/ライト911あるいは第2のカメラ/ライト912のいずれか一方に電力を供給し、電力が供給されたカメラで撮影した画像を画像データとして取り込み、記憶部913に記憶するだけの態様でもよい。
(2)制御部910は、第1のカメラ/ライト911および/または第2のカメラ/ライト912に電力を供給し、電力が供給されたカメラに所定の監視領域の静止画の撮影を行わせる。そして、カメラで撮影した静止画を画像データとして取り込み、制御部910内のメモリに蓄積されている先に取り込んだ画像データと比較する。そして、制御部910は、所定以上の変化が有る場合には異常が生じているものと判断し、その旨を制御部10へ通知する。一方、画像データに所定以上の変化がない場合は、先に取り込んだ画像データに最新の画像データを上書き保存する。なお、この監視処理においては、カメラに静止画の撮影を行わせ、制御部910内のメモリに蓄積されている画像データと比較する。ゆえに、HDDである記憶部913に電力を供給して稼働させる必要はない。このように、この監視処理においては、記憶部913に電力を供給しないので、記憶部913に電力を供給する第1の実施形態に係る監視処理よりも消費電力が低い。
なお、上述した異常判断は必ずしも行う必要はなく、制御部910が、第1のカメラ/ライト911および/または第2のカメラ/ライト912に電力を供給し、電力が供給されたカメラで撮影した静止画を画像データとして取り込み、制御部910内のメモリに記憶するだけの態様でもよい。
なお、上述した本実施形態に係る監視処理(1),(2)は、復帰処理およびいかなる出力処理と同時に実行させても画像形成装置1の消費電力が規制値を超えないように設定されている。そして、このように切り替えることで、監視部90に供給する電力を低下させた状態で監視処理を実行させるので、復帰処理および出力処理と同時に実行させても画像形成装置1の消費電力が規制値を超えない。
そして、本実施形態に係る画像形成装置1においては、画像形成処理を伴う処理(出力処理)と監視処理とを同時に実行すべき要求を受けたときに、制御部10が、画像形成装置1の動作を最適化する最適化制御を実行する。より具体的には、制御部10は、(1)定期的に所定期間に亘って行う監視処理を実行中に、出力処理の要求を受け付けた場合には、監視処理を低電力動作に切り替えて実行させるとともに、通常の出力処理を実行させる。なお、出力処理の要求があった時点の動作モードが省エネモードである場合には、出力処理の前に復帰処理を実行することになるが、その際には通常の復帰処理を実行後に通常の出力処理を実行させる。(2)出力処理を実行中に、定期的に所定期間に亘って行うと設定されている監視処理を実行すべきタイミングになった場合には、監視処理を低電力動作に切り替えて実行させ、出力処理はそのまま継続して実行させる。
図6は、制御部10が行う本実施形態に係る最適化制御の第1の実施例の手順を示すフローチャートである。
制御部10は、操作部70などから出力処理の要求を受けたことをトリガーとしてこの最適化制御を実行開始する。
先ず、監視部90が監視処理を実行中であるか否かを判別する(ステップ301)。そして、監視処理を実行中であると判定した場合には、監視処理を低電力動作に切り替えて実行させる(ステップ321)。これは、制御部10が監視部90の制御部910に、上記した監視処理(1)あるいは(2)を実行させるように指示するものである。そして、監視処理を低電力動作に切り替えて実行開始させた後に通常の出力処理を実行させる(ステップ322)。そして、出力処理終了後に監視処理を低電力動作から通常の動作に切り替えて実行させる。つまり、第1の実施形態で説明した監視処理を実行させる(ステップ323)。その後、動作モードをスタンバイモードに切り替えて(ステップ307)、本制御の実行を終了する。なお、ステップ301およびステップ307の処理は、上述した第1の実施形態に係る最適化制御の第1の実施例のステップ101および107の処理とそれぞれ同一であるので、その詳細な説明は省略する。
ステップ301で、監視処理を実行中ではないと判定した場合には、通常の出力処理を実行させる(ステップ311)。そして、出力処理を実行中に、監視処理の要求を受けたか否かを判別する(ステップ312)。そして、否定判定された場合には、ステップ315へ進み、実行中の出力処理が終了したか否かを判別する(ステップ315)。そして、肯定判定された場合、つまり出力処理が終了した場合にはスタンバイモードに切り替えて(ステップ307)、本制御の実行を終了する。一方、否定判定された場合には、ステップ311以降の処理を実行する。
一方、ステップ312にて、肯定判定された場合、つまり、通常の出力処理を実行中に監視処理の要求を受けた場合には、監視処理を低電力動作に切り替えて実行開始させるとともに出力処理をそのまま継続させる(ステップ331)。そして、その後、出力処理終了後に監視処理を低電力動作から通常の動作に切り替えて実行させる(ステップ323)。その後、出力処理を実行し終えた場合には動作モードをスタンバイモードに切り替えて(ステップ307)、本制御の実行を終了する。なお、ステップ311、ステップ312およびステップ315の処理は、上述した第1の実施形態に係る最適化制御の第1の実施例のステップ111、ステップ112およびステップ115の処理とそれぞれ同一であるので、その詳細な説明は省略する。
このように、この最適化制御の第1の実施例を実行することにより、出力処理の性能を低下させないで、監視処理と通常の出力処理あるいは復帰処理とを同時に実行することに起因して消費電力が規制値を超えることを抑制することができる。
次に、第2の実施形態に係る最適化制御の第2の実施例について説明する。
第2の実施例は、出力処理と監視処理とを同時に実行することが要求されたときに、処理判別部10bが、要求された出力処理が所定以上の電力を消費する高消費電力処理であるか否かを判別する。そして、制御部10は、処理判別部10bが、高消費電力処理であると判定した場合には、当該高消費電力処理ではないと判定した場合よりも、監視部90に供給する電力を低減させた状態で監視処理を実行させる、つまり、低電力動作を実行させる。そして、出力処理は高消費電力処理であるか否かに関わらず通常の出力処理を実行させることを特徴とする。
図7は、制御部10が行う本実施形態に係る最適化制御の第2の実施例の手順を示すフローチャートである。
制御部10は、操作部70などから出力処理の要求を受けたことをトリガーとしてこの最適化制御を実行開始する。
先ず、監視部90が監視処理を実行中であるか否かを判別する(ステップ401)。そして、監視処理を実行中であると判定した場合には、高消費電力処理であるか否かを判別する(ステップ408)。そして、肯定判定された場合には、要求された出力処理は高消費電力処理であることから、監視処理を低電力動作に切り替えて実行させる(ステップ421)。そして、監視処理を低電力動作に切り替えて実行開始させた後に通常の出力処理を実行させる(ステップ422)。そして、出力処理終了後に監視処理を低電力動作から通常の動作に切り替えて実行させる。つまり、第1の実施形態で説明した監視処理を実行させる(ステップ423)。その後、動作モードをスタンバイモードに切り替えて(ステップ407)、本制御の実行を終了する。また、ステップ408にて否定判定された場合には、実行中の監視処理と要求された出力処理を同時に実行させても画像形成装置1の消費電力が規制値を超えないことから、実行中の監視処理を継続して通常の出力処理を実行させる(ステップ422)。なお、ステップ401、ステップ421〜423およびステップ407の処理は、上述した第2の実施形態に係る最適化制御の第1の実施例のステップ321〜323およびステップ307の処理とそれぞれ同一であるので、その詳細な説明は省略する。
ステップ401で、監視処理を実行中ではないと判定した場合には、要求された出力処理を通常通り実行させる(ステップ411)。そして、出力処理を実行中に、監視処理の要求を受けたか否かを判別する(ステップ412)。そして、否定判定された場合には、ステップ415へ進み、実行中の出力処理が終了したか否かを判別する(ステップ415)。そして、肯定判定された場合、つまり出力処理が終了した場合にはスタンバイモードに切り替えて(ステップ407)、本制御の実行を終了する。一方、否定判定された場合には、ステップ411以降の処理を実行する。
一方、ステップ412にて、肯定判定された場合、つまり、出力処理を実行中に監視処理の要求を受けた場合には、高消費電力処理であるか否かを判別する(ステップ416)。そして、肯定判定された場合には、要求された出力処理は高消費電力処理であることから、監視処理を低電力動作に切り替えて実行させるとともに出力処理をそのまま継続させる(ステップ431)。そして、その後、出力処理終了後に監視処理を低電力動作から通常の動作に切り替えて実行させる(ステップ423)。一方、否定判定された場合には、要求された出力処理は高消費電力処理ではないことから、通常の監視処理を実行させるとともに出力処理をそのまま継続させる(ステップ432)。そして、その後、出力処理終了後に動作モードをスタンバイモードに切り替えて(ステップ407)、本制御の実行を終了する。
このように、この最適化制御の第2の実施例を実行することにより、出力処理の性能を低下させないで、監視処理と通常の出力処理あるいは復帰処理とを同時に実行することに起因して消費電力が規制値を超えることを抑制することができる。また、この最適化制御の第2の実施例においては、出力処理が高消費電力処理である場合に限って監視処理を低電力動作に切り替えるので、上述した最適化制御の第1の実施例よりも監視機能を向上させることができる。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態に係る画像形成装置1について説明する。
図8は、第3の実施形態が適用される画像形成装置1の構成の一例を示したブロック図である。第3の実施形態に係る画像形成装置1においては、電源部80から監視部90への電力供給のON/OFFを切り替える電力供給切替部100を備え、制御部10がこの電力供給切替部100のON/OFFを切り替える点に特徴がある。そして、制御部10は、監視部90が監視処理を実行開始すべきときには電力供給切替部100をONにして監視部90へ電力を供給させ、監視処理を終了したときには電力供給切替部100をOFFにして監視部90への電力供給を停止させる。
このように構成された画像形成装置1においても、制御部10は、画像形成処理を伴う処理(出力処理)と監視処理とを同時に実行すべき要求を受けたときには、画像形成装置1の動作を最適化する最適化制御を実行する。
図9は、制御部10が行う第3の実施形態に係る最適化制御の手順を示すフローチャートである。
制御部10は、操作部70などから出力処理の要求を受けたことをトリガーとしてこの最適化制御を実行開始する。
先ず、監視部90が監視処理を実行中であるか否かを判別する(ステップ501)。そして、否定判定された場合には、監視処理の実行中ではないので、通常通りの出力処理を実行させる(ステップ511)。そして、出力処理を実行中に、監視処理の要求を受けたか否かを判別する(ステップ512)。そして、肯定判定された場合には、出力処理を一旦停止させる(ステップ513)。その後、電力供給切替部100をONに切り替える(ステップ541)。そして、監視部90へ電力を供給開始した後に、監視処理を実行させる(ステップ514)。監視部90に電力が供給されることにより、監視部90の制御部910は、記憶部913を稼働させるとともに第1および第2のカメラ/ライト911,912に電力を供給し、監視処理を実行開始する。
ステップ514で監視処理を実行開始させた後には、画像形成処理の処理速度を通常時よりも低下させた状態で出力処理を実行させる(ステップ505,506)。そして、画像形成処理を実行し終えた場合にはスタンバイモードに切り替える(ステップ507)。そして、監視処理を実行し終えた後に電力供給切替部100をOFFに切り替えて、監視部90への電力供給を遮断する(ステップ542)。そして、本制御の実行を終了する。
一方、ステップ512にて、否定判定された場合には、ステップ515へ進み、実行中の出力処理が終了したか否かを判別する(ステップ515)。そして、肯定判定された場合、つまり出力処理が終了した場合にはスタンバイモードに切り替えて(ステップ507)、本制御の実行を終了する。一方、否定判定された場合には、出力処理が終了するかあるいは監視処理の要求があるまでステップ511以降の処理を実行する。
また、ステップ501にて肯定判定された場合には、第1の実施形態に係る最適化制御の第1の実施例と同じ処理を実行する(ステップ502〜506)。但し、出力処理を実行し終えた後にスタンバイモードに切り替え(ステップ507)、その後、監視処理を実行し終えた後には電力供給切替部100をOFFに切り替えて、監視部90への電力供給を遮断する(ステップ542)。そして、本制御の実行を終了する。
なお、ステップ501〜507、ステップ511〜515の処理は、上述した第1の実施形態に係る最適化制御の第1の実施例のステップ101〜107、ステップ111〜115の処理とそれぞれ同一であるので、その詳細な説明は省略する。
このように、本実施形態に係る画像形成装置1においては、監視処理の実行を終了し終えたときには、監視部90への電力供給を遮断するので、監視処理の実行に備えて待機する場合に比べると消費電力を低減させることができる。
なお、本実施形態の特徴点である電力供給切替部100のON/OFF切り替えは、第1の実施形態に係る最適化制御の第2の実施例に対しても、同様に適用することが好適である。すなわち、図5に示したフローにおいて、ステップ213の処理の後に、「電力供給切替部100をONに切り替える」という処理を挿入し、ステップ207の処理の後に、「監視処理を実行し終えた後に電力供給切替部100をOFFに切り替える」という処理を挿入する。
また、本実施形態の特徴点である電力供給切替部100のON/OFF切り替えは、第2の実施形態に係る最適化制御の第1の実施例に対しても、同様に適用することが好適である。すなわち、図6に示したフローにおいて、ステップ312の処理で肯定判定された後に、「電力供給切替部100をONに切り替える」という処理を挿入し、ステップ307の処理の後に、「監視処理を実行し終えた後に電力供給切替部100をOFFに切り替える」という処理を挿入する。
同様に、本実施形態の特徴点である電力供給切替部100のON/OFF切り替えは、第2の実施形態に係る最適化制御の第2の実施例に対しても、同様に適用することが好適である。すなわち、図7に示したフローにおいて、ステップ416の処理の後に、「電力供給切替部100をONに切り替える」という処理を挿入し、ステップ407の処理の後に、「監視処理を実行し終えた後に電力供給切替部100をOFFに切り替える」という処理を挿入する。
上述した第1の実施形態〜第3の実施形態においては、処理判別部10bが、出力処理が高消費電力処理であるか否かを判別し、高消費電力処理であると判定した場合には復帰処理の所要時間を長くする、画像形成処理速度を低下させる、あるいは監視処理を低電力動作に切り替える態様について述べたが、特にかかる態様に限定されない。例えば、処理判別部10bは、第1の実施形態に係る監視処理と同時に実行しても画像形成装置1全体の消費電力が規制値を超えない処理である低消費電力処理か否かを判別し、低消費電力処理ではないと判定した場合には、復帰処理の所要時間を長くする、画像形成処理速度を低下させる、あるいは監視処理を低電力動作に切り替える態様でもよい。低消費電力処理か否かを判別する手法としては、制御部10は、例えば、予め作成して記憶部40に記憶している低消費電力処理のテーブルに、要求された出力処理が含まれているか否かで判別することを例示することができる。なお、低消費電力処理としては、以下の処理を例示することができる。(1)プリンタ機能のみを発揮する処理、つまりLANを介して受信した印刷データに基づく画像を画像形成部20で媒体に形成するプリンタ処理、(2)ファクシミリ受信処理、(3)白黒モードでの複写処理、(4)画像形成装置1に綴じ処理などの後処理を施す後処理装置が連結されている場合に、後処理を伴わない処理。
第1の実施形態が適用される画像形成装置の構成の一例を示したブロック図である。 第1の実施形態に係る制御部の機能構成を説明するブロック図である。 (a)は、復帰処理実行時、出力処理実行時、スタンバイモード、低省電力モードおよびスリープモードにおける消費電力を示す図である。(b)は、監視処理実行時および監視処理待機時における消費電力を示す図である。 第1の実施形態に係る最適化制御の第1の実施例の手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る最適化制御の第2の実施例の手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る最適化制御の第1の実施例の手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る最適化制御の第2の実施例の手順を示すフローチャートである。 第3の実施形態が適用される画像形成装置の構成の一例を示したブロック図である。 第3の実施形態に係る最適化制御の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1…画像形成装置、10…制御部、10a…動作モード切替部、10b…処理判別部、20…画像形成部、30…画像読取部、40…記憶部、50…ネットワーク接続部、60…通信回線接続部、70…操作部、80…電源部、90…監視部、100…電力供給切替部、910…制御部、911…第1のカメラ/ライト、912…第2のカメラ/ライト、913…記憶部

Claims (11)

  1. 所定の監視領域を監視する監視処理を実行する監視部と、
    媒体に画像を形成する画像形成処理を実行する画像形成部と、
    前記監視部と前記画像形成部を制御する制御部と、
    要求された前記画像形成処理を伴う処理が所定以上の電力を消費する高消費電力処理であるか否かを判別する処理判別部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記画像形成処理を伴う処理と前記監視処理とを同時に実行することが要求されたときに、前記処理判別部が前記高消費電力処理であると判定した場合には、当該高消費電力処理ではないと判定した場合よりも、前記画像形成部に供給する電力を低減させた状態で当該画像形成処理を伴う処理を実行させるとともに当該監視処理を実行させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 原稿の画像を読み取る画像読取部をさらに備え、
    前記高消費電力処理は、前記画像読取部に原稿の画像を読み取らせるとともに前記画像形成部にて媒体に当該画像を形成させる複写処理、または当該画像読取部に原稿の画像を読み取らせるスキャナ処理と当該画像形成部にて媒体に画像を形成させるプリント処理とを同時に行う処理であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記画像形成処理を伴う処理または前記監視処理のいずれか一方の処理を実行させているときに他方の処理の実行が要求され、前記処理判別部が当該画像形成処理を伴う処理が前記高消費電力処理であると判定した場合には、当該処理判別部が当該高消費電力処理ではないと判定した場合よりも当該画像形成処理の処理速度を低下させて当該画像形成処理を実行させるとともに当該監視処理を実行させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記高消費電力処理は、出力待機状態のときに消費電力を所定のレベルまで低減させる省電力モードを通常の動作モードに復帰させる復帰処理とともに前記画像形成処理を実行させる処理であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記監視処理を実行させているときに前記復帰処理の実行が要求された場合には、当該復帰処理の所要時間を当該監視処理を実行させていないときよりも長くすることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 監視エリア内を監視する監視処理を実行する監視部と、
    媒体に画像を形成する画像形成処理を実行する画像形成部と、
    前記監視部と前記画像形成部を制御する制御部と、
    要求された前記画像形成処理を伴う処理が所定以上の電力を消費する高消費電力処理であるか否かを判別する処理判別部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記画像形成処理を伴う処理と前記監視処理とを同時に実行することが要求されたときに、前記処理判別部が前記高消費電力処理であると判定した場合には、当該高消費電力処理ではないと判定した場合よりも、前記監視部に供給する電力を低減させた状態で当該監視処理を実行させるとともに当該画像形成処理を伴う処理を実行させることを特徴とする画像形成装置。
  7. 原稿の画像を読み取る画像読取部をさらに備え、
    前記高消費電力処理は、前記画像読取部に原稿の画像を読み取らせるとともに前記画像形成部にて媒体に当該画像を形成させる複写処理、または当該画像読取部に原稿の画像を読み取らせるスキャナ処理と当該画像形成部にて媒体に画像を形成させるプリント処理とを同時に行う処理であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記高消費電力処理は、出力待機状態のときに消費電力を所定のレベルまで低減させる省電力モードを通常の動作モードに復帰させる復帰処理とともに前記画像形成処理を実行させる処理であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  9. コンピュータに、
    監視エリア内を監視する監視処理を実行させる機能と、
    媒体に画像を形成する画像形成処理を画像形成部に実行させる機能と、
    要求された前記画像形成処理を伴う処理が所定以上の電力を消費する高消費電力処理であるか否かを判別する処理判別機能と、
    前記画像形成処理を伴う処理と前記監視処理とを同時に実行することが要求されたときに、前記処理判別機能が前記高消費電力処理であると判定した場合には、当該高消費電力処理ではないと判定した場合よりも、前記画像形成部に供給する電力を低減させた状態で当該画像形成処理を伴う処理を実行させるとともに当該監視処理を実行させる機能と、
    を実現させるプログラム。
  10. 前記高消費電力処理は、原稿の画像を読み取る画像読取部に原稿の画像を読み取らせるとともに前記画像形成部にて媒体に当該画像を形成させる複写処理、または当該画像読取部に原稿の画像を読み取らせるスキャナ処理と当該画像形成部にて媒体に画像を形成させるプリント処理とを同時に行う処理であることを特徴とする請求項9に記載のプログラム。
  11. 前記高消費電力処理は、出力待機状態のときに消費電力を所定のレベルまで低減させる省電力モードを通常の動作モードに復帰させる復帰処理とともに前記画像形成処理を実行させる処理であることを特徴とする請求項9に記載のプログラム。
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