JP2009263000A - 包装用箱 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】包装用箱1に、この包装用箱1の一部を構成する切取部34を切り離し可能な切込み線を形成すると共に、切取部34を切り離すことで形成された開口部Kを閉蓋可能な蓋部35を設け、包装用箱1の切取部34を切り離した際の表面板2に折曲線7を形成し、この折曲線7を中心にして折れ曲がる折曲部を蓋部35として構成し、包装用箱1に、蓋部35の閉状態を保持可能な係止部37を設け、切取部34の内面に、印刷表示領域Rを設けた。
【選択図】図5
Description
ここで、包装用箱内に個包装の菓子が取り残されている場合、包装用箱の容積が菓子の残量と比較して無駄に大きく嵩張ってしまう。このため、包装用箱を破棄してしまい、個包装のままで、保管、または持ち運びすることが考えられる。このような場合には、包装用箱が無い分、個包装のまま、例えば、鞄やバッグに入れると、鞄やバッグの中で押されたり、他の物と当たったりして菓子が割れたり崩れたりするなど、菓子の保存状態が悪化するおそれがある。
また、箱体を予め複数の部分箱体に分割可能に構成して各々部分箱体に内容物を個別に収納し、必要な分だけ部分箱体を切り取るようにした技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
また、特許文献2にあっては、部分箱体を1つの箱として機能するように構成しなければならす、箱体全体として構造が複雑になり、製造コストが増大してしまうという課題がある。
このように構成することで、箱体の切取部を切り離すことで菓子の残量に応じて箱体の容積を縮小することができる。
また、切取部を切り離すことで形成された開口部を箱体の残存部分に設けられた蓋部で閉蓋することができる。
しかも、箱体に蓋部の閉状態を保持可能な係止部が設けられているので、取り残した菓子が箱体内から飛び出してしまうのを防止できる。
さらに、切取部の内面に印刷表示領域が設けられているので、例えば、この印刷表示領域に広告を掲載することで、切取部を販売促進手段として再利用することが可能になる。
このように構成することで、箱体に係止部をより容易に設けることができる。
このように構成することで、箱体において、一対の切断線の間に対応する部位を用意に内側に押し込むことができる。つまり、箱体の一対の切断線の間に存在する部位を切込み線に沿って容易に分割することが可能になる。
このように構成することで、箱体の容積を縮小することができると共に、切取部を切り離すことで形成された開口部を箱体の残存部分に設けられた蓋部で閉蓋することができる。また、切取部を販売促進手段として再利用することが可能になる。
さらに、箱体の残存部分に蓋部に加えて開口部に差込み可能な開口差込部を設けるので、容易に蓋部の閉状態を保持することができる。
そして、箱体に開口差込部の少なくとも一部を露出可能とする引出口を形成することによって、購入者が引出口を利用して開口差込部を開口部から容易に引抜くことができる。
このように構成することで、切込み線の一部を屈曲形成すれば、容易に引出口を形成することが可能になる。
また、切取部を切り離すことで形成された開口部を箱体の残存部分に設けられた蓋部で閉蓋することができる。このため、箱体の構造を複雑化することなく、箱体の容積を縮小することが可能になる。
しかも、箱体に蓋部の閉状態を保持可能な係止部が設けられているので、取り残した菓子が箱体内から飛び出してしまうのを防止できる。このため、取り残した菓子を十分に保護することができる。
ここで、従来の販売促進手段としては、例えば、クイズへの参加や景品獲得のための情報を呈示するなどが考えられるが、これらは、箱体を壊して箱体の内側を見たり、箱体の一部を切り取って、マークを集めたりする必要があり、箱体の再利用が困難であった。しかしながら、本発明によれば、切取部の内面に印刷表示領域を設けてあるので、例えば、箱体を販売促進手段として用いた場合であっても、引き続き箱体を利用することが可能になる。
このため、箱体の構造を複雑化することなく、箱体の容積を縮小することが可能になる。また、切取部を販売促進手段として再利用することが可能になる。
さらに、箱体の残存部分に蓋部に加えて開口部に差込み可能な開口差込部を設けるので、容易に蓋部の閉状態を保持することができる。このため、取り残した菓子を十分に保護することができる。
そして、箱体に開口差込部の少なくとも一部を露出可能とする引出口を形成することによって、購入者が引出口を利用して開口差込部を開口部から容易に引抜くことができる。このため、箱体の再開封を容易に行うことが可能になる。
図1は包装用箱1の斜視図、図2は包装用箱1を裏面側から見た斜視図であって、切込み線の一部を切り離した状態を示し、図3は包装用箱1の展開図である。
図1〜図3に示すように、包装用箱1は、例えば、紙材で形成されたものであって、厚さ方向で互いに対向する平面視長方形状の表面板2、および裏面板3と、これらの長手方向両端に配置された一対の短側面板4a,4bと、表面板2、および裏面板3の短手方向両端に配置された一対の長側面板5a,5bとを有している。
裏面板3には、短手方向略中央に切込み線8が形成されている。この切込み線8の長手方向中央部は長側面板5aに向かって曲折し、長方形状に突出した形の長方切込み部9を形成している。また、裏面板3には、長方切込み部9の長手方向両端9a,9aから長側面板5aに向かって延出する一対の切断線10,10が形成されている。
また、図4、図5に示すように、包装用箱1は、組立てた状態で、各切込み線8〜25よりも長側面板5b側を切り離すことができるようになっている。すなわち、この切り離された部位は包装用箱1の一部を構成していると共に、包装用箱1から切り離し可能な切取部34として構成されることになる。
印刷表示領域Rには、さまざまな情報が印刷可能である。その一例を図6〜図8に示す。
図6〜図8に示すように、印刷表示領域Rに印刷する情報としては、例えば、キャンペーンに応募するためのマークや懸賞などに応募するための文字、数字、QRコード(登録商標)などの2次元バーコードやシリアル情報等(図6参照)、また、販売促進に向けた当たりくじや、くじの等級(図7、図8参照)が挙げられる。この他に、真贋判定、流通経路を把握可能な情報等を印刷してもよい。
なお、被印刷体である包装用箱1は紙材で形成されるが、この紙材としては、例えば、坪量200〜450g/m2のカード系、コートボール系等の板紙を使用することができる。坪量が200g/m2未満であると包装用箱1としての剛性が低くなる一方、450g/m2を越えると、剛性は高くなるが、材料コストも高くなるので好ましくない。
蓋部35は、折曲線6と折曲線7とで区画され開口部Kを閉蓋する閉塞部35aと、折曲線7よりも外側に位置する差込部35bとで構成される。
まず、裏面板3の長手方向両端に連設されている短側妻板17、または短側妻板18の何れかを摘み、切込み線17a,18a,8に沿って裏面板3を分割する。そして、包装用箱1を開封する。このとき、裏面板3と表面板2は、長側面板5bを介して連設した状態になっている(図1〜図4参照)。
裏面板3を分割すると、包装用箱1の開口した部位から包装用紙Hに個包装された2つの菓子Cのうち、1つが露出した状態になる。このため、購入者はスムーズに菓子Cを取り出すことができる。
ここで、切取部34を構成する裏面板3の内面には、印刷表示領域Rが設けられ、ここに種々の情報が印刷されている。このため、切取部34は、そのまま販売促進用などの広告用紙として機能することになる。また、包装用箱1の残存部分は、箱としての機能を保ったままで残されるので、切取部34の一部に、例えば、懸賞応募用のマークなどが印刷されており、これを切り取るようなことをしても、なんら包装用箱1が破損することがない。
そして、裏面板3に切断線10,10を形成するだけで、係止部37を設けることができる。このため、蓋部35の閉蓋状態を保持するために別途裏面板3に係止部を設ける必要がない。よって、包装用箱1の構造を簡略化できると共に、製造コストを低減することが可能になる。
この第二実施形態において、包装用箱41は、厚さ方向で互いに対向する平面視長方形状の表面板2、および裏面板3と、これらの長手方向両端に配置された一対の短側面板4a,4bと、表面板2、および裏面板3の短手方向両端に配置された一対の長側面板5a,5bとを有している点、表面板2には、短手方向略中央に折曲線6が形成されていると共に、折曲線6から長側面板5b寄りにも折曲線7が形成されている点、裏面板3には、短手方向略中央に切込み線8が形成されている点等の基本的構成は、前記第一実施形態と同様である(以下の実施形態でも同様)。
裏面板3において、一対の切断線42,42の間に存在する部位は、包装用箱42を開封する際の最初の作業ポイントとなる開封ポイントPとして機能している。すなわち、開封ポイントPは、一対の切断線42,42によって容易に内側に押し込むことができる。このため、開封ポイントPに存在する切込み線8が押し込まれることによって容易に切断され、この両側に存在する裏面板3が分割される。
舌片部44の受け入れ側角部には、それぞれ円弧部46,46が形成されている。また、裏面板3の舌片部44近傍の角部にも円弧部47,47が形成されている。このため、係止部45に蓋部35をスムーズに差し込むことができるようになっている。
ここで、この第三実施形態の包装用箱51と第二実施形態の包装用箱41との相違点は、係止部45の形成位置が異なる点にある。
すなわち、第三実施形態の包装用箱51にあっては、係止部45が長手方向中央よりも側面側(短側面板4b側)寄りに形成されている。このように構成することで、包装用箱51を両手で把持した際、丁度親指の位置に対応する部位に開封ポイントPが位置する状態になる(図13参照)。
ここで、この第四実施形態の包装用箱61と前述の第一実施形態の包装用箱1との相違点は、第一実施形態の包装用箱1においては、裏面板3に係止部37が長手方向中央部に1箇所形成されているのに対し、第四実施形態の包装用箱61においては、裏面板3に係止部37が長手方向両端側に2箇所形成されている点にある。
ここで、図15、図16に示すように、この第五実施形態の包装用箱71においては、裏面板3の短手方向略中央に形成された切込み線8の長手方向中央部が長側面板5aに向かって曲折し、長方形状に突出した形の長方切込み部9を形成している点が前述した第一実施形態と同様である。しかしながら、長方切込み部9の長手方向両端9a,9aから長側面板5aに向かって延出する一対の切断線10,10(図3参照)が形成されていない。
より具体的に説明する。包装用箱71から切取部34を切り離すと、表面板2の残存部分で形成される蓋部35は、折曲線6と折曲線7とで区画され開口部Kを閉蓋する閉塞部35aと、折曲線7よりも外側に位置する差込部35bとで構成される。
ここで、この第五実施形態にあっては、差込部35bは、裏面板3の上側に渡らせることなく、開口部Kに向かって差込むために用いられる。すなわち、蓋部35の差込部35bは開口部Kに差込まれる開口差込部74として構成される。
そして、包装用箱71の裏面板3の長方切込み部9を開口差込部74の一部を露出可能とする引出口73として構成することによって、開封者が引出口73を利用して開口差込部74を開口部Kから容易に引抜くことができる。このため、包装用箱71の再開封を容易に行うことが可能になる。
ここで、この第六実施形態の包装用箱81と前述の第五実施形態の包装用箱71との相違点は、第五実施形態の包装用箱71においては、裏面板3に引出口73が長手方向中央部に1箇所形成されているのに対し、第六実施形態の包装用箱81においては、裏面板3に引出口73が長手方向両端側に2箇所形成されている点にある。
また、上述の第一実施形態、および第四実施形態では、係止部37が切込み線8の長方切込み部9に面するように設けられている場合について説明したが、これに限られるものではなく、裏面板3の長側面板5a寄り、つまり、長方切込み部9から離れた位置に係止部37を設けてもよい。さらに、裏面板3に切込み線8(長方切込み部9)を形成することで係止部37を設けずに、別途係止部37を形成し、これを裏面板3に貼付する構成としてもよい。
2 表面板
3 裏面板
4a,4b 短側面板
5a,5b 長側面板
6,7 折曲線
8,11a,12a,13a,14a,17a,18a,25 切込み線
10,42 切断線
34 切取部
35 蓋部
35a 閉塞部
35b 差込部
36,44 舌片部
37,45 係止部
73 引出口
74 開口差込部
P 開封ポイント
R 表示領域
K 開口部
Claims (5)
- 箱体に、この箱体の一部を構成する切取部を切り離し可能とする切込み線を形成すると共に、前記切取部を切り離すことで形成された開口部を閉蓋可能な蓋部を設けた包装用箱であって、
前記箱体の前記切取部を切り離した際の残存部分の一面に折曲線を形成し、この折曲線を中心にして折れ曲がる折曲部を前記蓋部として構成し、
前記箱体に、前記蓋部の閉状態を保持可能な係止部を設け、
前記切取部の内面に、印刷表示領域を設けたことを特徴とする包装用箱。 - 前記係止部は前記箱体の前記切込み線に面して設けられたものであって、
前記切込み線から延びる一対の切断線と、これら切断線と前記切込み線によって区画される舌片部とで構成され、
前記係止部は、前記舌片部に前記蓋部の一部を差込可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の包装用箱。 - 前記係止部は前記箱体の前記切込み線に面して設けられたものであって、
前記切込み線を挟んで両側に延びる一対の切断線と、これら切断線と前記切込み線によって区画される舌片部とで構成され、
前記係止部は、前記舌片部に前記蓋部の一部を差込可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の包装用箱。 - 箱体に、この箱体の一部を構成する切取部を切り離し可能とする切込み線を形成すると共に、前記切取部を切り離すことで形成された開口部を閉蓋可能な蓋部を設けた包装用箱であって、
前記箱体の前記切取部を切り離した際の残存部分の一面に折曲線を形成し、この折曲線を中心にして折れ曲がる折曲部を前記蓋部、および前記開口部に差込み可能な開口差込部として構成し、
前記箱体に、前記開口差込部の少なくとも一部を露出可能とする引出口を形成し、
前記切取部の内面に、印刷表示領域を設けたことを特徴とする包装用箱。 - 前記引出口は前記箱体の前記切込み線に面して形成されていることを特長とする請求項4に記載の包装用箱。
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