JP2009261801A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易かつ小型に構成でき、動作の安定性を向上できると共に、低コストで遊技の興趣を高めることができる遊技機を提供する。
【解決手段】パチスロ1は、複数の図柄列を変動表示すると共に表示ライン8a〜8e上に図柄列を停止可能なリール3L,3C,3Rと、リール3L,3C,3Rの動作を制御する制御手段と、表示窓2aに対向して複数の演出図柄62を表示する表示体61を有した演出装置60と、を備える。制御手段は、内部抽籤を実行するメインCPU31と、この内部抽籤の結果を参照して演出装置60の演出図柄62の表示を制御するサブCPU81と、を含む。演出装置60は、表示体61を段階的に回動させることにより表示窓2aに対向する表示面61a〜61dを切り替えて演出図柄62を表示させる表示体回動手段を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、遊技機に関する。
従来、複数の図柄がそれぞれの表面に配された複数のリールと、遊技メダルやコイン等(以下、「メダル等」という)が投入され、遊技者によりスタートレバーが操作されたことを検出し、複数のリールの回転の開始を要求するスタートスイッチと、複数のリールのそれぞれに対応して設けられたストップボタンが遊技者により押されたことを検出し、該当するリールの回転の停止を要求する信号を出力するストップスイッチと、複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、それぞれの駆動力を各リールに伝達するステッピングモータと、スタートスイッチ及びストップスイッチにより出力された信号に基づいて、ステッピングモータの動作を制御し、各リールの回転及びその停止を行うリール制御部と、を備え、スタートレバーが操作されたことを検出すると、乱数値に基づいて抽籤を行い、この抽籤の結果(以下、「内部当籤役」という)とストップボタンが操作されたことを検出したタイミングとに基づいてリールの回転の停止を行う、パチスロと呼ばれる遊技機が知られている。
このような遊技機は、遊技中、液晶表示装置等を通じて様々な演出を行なうことにより、遊技者の遊技に対する期待度や興奮度を高めるように構成されている。
また、このような遊技機の特徴から、遊技の興趣を高めることを目的として、演出用リール等の機械的な動作物等の演出手段により、内部当籤役等を報知する演出が行われている。この演出は、遊技結果とは直接関係のないものであるが、内部当籤役等を報知することにより、遊技者の遊技操作をサポートし、遊技の興趣を高めるものである(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、この特許文献1による遊技機は、遊技に必要な図柄を変動表示する変動表示手段と、遊技中又は遊技していない状態に応じた報知図柄を、近傍の任意面に投影して表示する報知手段とを備える。
この報知手段は、報知図柄が描かれた円盤状の回転体であるリールと、該リールの内側から報知図柄を照らす発光体とで構成されている。リールは、ステッピングモータにより回転駆動される。このような構成によって、報知手段は、遊技中又は遊技していない状態に応じた報知図柄を、近傍の任意面に投影して表示する、としている。
特開2004−73506号公報
上記特許文献1による従来技術にあっては、遊技機のフロントドアの前面の上部に、当該フロントドアの横幅に対して比較的大きな1つのリールが回転軸を鉛直方向に備えて配設されている。このため、フロントドアにおいて大きな設置面積を占有していると共に、1つの大きなリールが1つの回転軸のみで鉛直方向に支持されているため、横揺れ等に対して必ずしも安定性が良いとは言えなかった。また、リールは、ステッピングモータにより回転駆動されているため、製造コストが高かった。
このように、簡易かつ小型に構成でき、動作の安定性を向上できると共に、低コストで遊技の興趣を高めることができる遊技機の提供が望まれていた。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、簡易かつ小型に構成でき、動作の安定性を向上できると共に、低コストで遊技の興趣を高めることができる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、以下のような遊技機を提供する。
(1) 複数の図柄列を変動表示すると共に所定の表示ライン上にこれらの図柄列を停止可能な変動表示装置と、前記変動表示装置の動作を制御する制御手段と、を備える遊技機であって、前記変動表示装置の上部に配置された表示窓と、この表示窓に対向して複数の演出図柄を表示する演出装置と、を更に備え、前記制御手段は、内部抽籤を実行する内部抽籤手段と、この内部抽籤の結果を参照して前記演出図柄の表示を制御する副制御手段と、を含み、前記演出装置は、回動軸及び複数の表示面を有すると共に当該表示面に異なる種類の前記演出図柄が表示された表示体と、この表示体を段階的に回動させることにより前記表示窓に対向する前記表示面を切り替えて前記演出図柄を表示させる表示体回動手段と、を有し、前記表示体回動手段は、前記表示体の前記回動軸に固定され逆止手段を有するラチェットと、前記ラチェットの歯に係合し当該ラチェットを一方向に回転させる駆動爪と、前記駆動爪を回動自在に設けた揺動アームと、前記揺動アームに連結された駆動リンクと、前記駆動リンクを往復動させるソレノイドと、を有することを特徴とする遊技機。
制御手段の副制御手段は、内部抽籤手段による内部抽籤の結果を参照して演出装置の演出図柄の表示を制御する。演出図柄は、フロントドアの表示窓から表示される。表示体回動手段のソレノイドを、所定回数、往復動させ、駆動リンク及び揺動アームを介して駆動爪を回転させることにより、ラチェットを一方向に所定角度回転させる。
これにより、複数の演出図柄の表示を容易に順次切り替えることができる。ラチェットは、逆止手段によって逆回転を規制されるので、演出図柄を精度良く表示できる。
また、表示体の回動駆動源であるソレノイドは、直線往復運動をさせるためのON・OFF制御のみであるため、制御がきわめて容易であり、また安価に入手できる。このソレノイドと、上記リンク機構やラチェット機構等の簡易な構成とを組み合わせることによって、表示体回動手段を簡易かつ小型に構成でき、信頼性の高い演出装置を構築できる。
したがって、(1)の発明による遊技機は、簡易かつ小型に構成でき、動作の安定性を向上できると共に、低コストで遊技の興趣を高めることができる。
(2) 前記表示体は、前記複数の図柄列に対応して複数並列に隣接配置されていると共に、一の前記表示体の回動に連動して他の前記表示体も同一方向に回動する駆動力伝達手段を備え、複数の前記表示体のうち、いずれか一の前記表示体が前記表示体回動手段を備えることを特徴とする(1)に記載の遊技機。
駆動力伝達手段を用いて複数の表示体を同一方向に回動させることにより、表示体の回動駆動源を1つにすることができる。
したがって、(2)の発明による遊技機は、演出装置全体を更に簡易に構成でき、更なる小型化及び低コスト化を実現できる。
(3) 前記表示体は、水平断面が直角二等辺三角形の二等辺を含むL字状に形成されていると共に、前記二等辺を構成する二つの矩形板のそれぞれの表裏面に前記演出図柄が表示され、かつ、前記直角二等辺三角形の頂点に相当する位置に沿って前記回動軸を有することを特徴とする(1)又は(2)に記載の遊技機。
したがって、(3)の発明による遊技機は、表示体をきわめて簡易に構成することができ、更なる低コスト化を実現できる。
本発明による遊技機は、簡易かつ小型に構成でき、動作の安定性を向上できると共に、低コストで遊技の興趣を高めることができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
[パチスロの機能フロー]
本発明の遊技機に係る実施の形態について、以下図面を参照しながら説明する。はじめに、図1を参照して、本実施の形態における遊技機(以下、パチスロ)1の機能フローについて説明する。図1は、本実施の形態におけるパチスロ1の機能フローを示す説明図である。
遊技者によりメダルが投入され、スタートレバー6が操作されると、予め定められた数値の範囲(例えば、0〜65535)の乱数から1つの値(以下、乱数値)が抽出される。
内部抽籤手段(後述のメインCPU31)は、抽出された乱数値に基づいて抽籤を行い、内部当籤役を決定する。内部当籤役の決定により、後述の入賞判定ラインに沿って表示を行うことを許可する図柄の組合せが決定される。尚、図柄の組合せの種別としては、メダルの払い出し、再遊技の作動、ボーナスの作動等といった特典が遊技者に与えられる「入賞」に係るものと、それ以外のいわゆる「ハズレ」に係るものとが設けられている。
続いて、複数のリール3L,3C,3Rの回転が行われた後で、遊技者によりストップボタン7L,7C,7Rが押されると、リール停止制御手段(後述のモータ駆動回路39、後述のステッピングモータ49L,49C,49R)は、内部当籤役とストップボタン7L,7C,7Rが押されたタイミングとに基づいて、該当するリール3L,3C,3Rの回転を停止する制御を行う。
ここで、パチスロ1では、基本的に、ストップボタン7L,7C,7Rが押されたときから規定時間(190msec)内に、該当するリール3L,3C,3Rの回転を停止する制御が行われる。本実施の形態では、上記規定時間内でのリール3L,3C,3Rの回転に伴って移動する図柄の数を「滑り駒数」と呼び、その最大数を図柄4個分に定める。
リール停止制御手段は、入賞に係る図柄の組合せの表示を許可する内部当籤役が決定されているときでは、上記規定時間を利用して、その図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って極力表示されるようにリール3L,3C,3Rの回転を停止する。その一方で、内部当籤役によってその表示が許可されていない図柄の組合せについては、上記規定時間を利用して、入賞判定ラインに沿って表示されることがないようにリール3L,3C,3Rの回転を停止する。
こうして、複数のリール3L,3C,3Rの回転が全て停止されると、入賞判定手段(後述のメインCPU31)は、入賞判定ラインに沿って表示された図柄の組合せが、入賞に係るものであるか否かの判定を行う。入賞に係るものであるとの判定が行われると、メダルの払い出し等の特典が遊技者に与えられる。以上のような一連の流れがパチスロ1における1回の遊技として行われる。
また、パチスロ1では、前述した一連の流れの中で、液晶表示装置5により行う映像の表示、ランプ14により行う光の出力、スピーカ9L,9Rにより行う音の出力、演出装置60により行う演出図柄62(図2参照)の出力、或いはこれらの組合せを利用して様々な演出が行われる。
遊技者によりスタートレバー6が操作されると、前述の内部当籤役の決定に用いられた乱数値とは別に、演出用の乱数値(以下、演出用乱数値)が抽出される。演出用乱数値が抽出されると、演出内容決定手段(後述のサブCPU81)は、内部当籤役に対応づけられた複数種類の演出内容の中から今回実行するものを抽籤により決定する。
演出内容が決定されると、演出実行手段(後述の液晶表示装置5、後述のスピーカ9L,9R、後述のランプ14、後述の演出装置60)は、リール3L,3C,3Rの回転が開始されるとき、各リール3L,3C,3Rの回転がそれぞれ停止されるとき、入賞の有無の判定が行われたとき等の各契機に連動させて演出の実行を進める。このように、パチスロ1では、内部当籤役に対応づけられた演出内容を実行することによって、決定された内部当籤役(言い換えると、狙うべき図柄の組合せ)を知る或いは予想する機会が遊技者に提供され、遊技者の興味の向上が図られる。
[パチスロの構造]
パチスロ1の機能フローについての説明は以上である。次に、図2及び図3を参照して、本実施の形態におけるパチスロ1の構造について説明する。
<パチスロの外部構造>
図2は、本実施の形態におけるパチスロ1の外部構造を示す斜視図である。
(リールと表示窓)
パチスロ1は、リール3L,3C,3Rや回路基板等を収容するキャビネット1aと、キャビネット1aに対して開閉可能に取り付けられるフロントドア2とを備える。キャビネット1aの内部には、3つのリール3L,3C,3Rが横並びに設けられている。各リール3L,3C,3Rは、円筒状のフレームの周面に、複数の図柄(例えば21個)が回転方向に沿って連続的に配された帯状のシートを貼り付けて構成されている。
フロントドア2の中央には、液晶表示装置5が設けられている。液晶表示装置5は、図柄表示領域21L,21C,21Rを含む表示画面5aを備え、正面から見て3つのリール3L,3C,3Rに重畳する手前側に位置するように設けられている。図柄表示領域21L,21C,21Rは、3つのリール3L,3C,3Rのそれぞれに対応して設けられており、その背後に設けられたリール3L,3C,3Rを透過することが可能な構成を備えている。
つまり、図柄表示領域21L,21C,21Rは、表示窓としての機能を果たすものであり、その背後に設けられたリール3L,3C,3Rの回転及びその停止の動作が遊技者側から視認可能となる。また、本実施の形態では、図柄表示領域21L,21C,21Rを含めた表示画面5aの全体を使って、映像の表示が行われ、演出が実行される。
図柄表示領域(以下、表示窓)21L,21C,21Rは、その背後に設けられたリール3L,3C,3Rの回転が停止されたとき、リール3L,3C,3Rの表面に配された複数種類の図柄のうち、その枠内における上段、中段及び下段の各領域にそれぞれ1個の図柄(合計で3個)を表示する。また、各表示窓21L,21C,21Rが有する上段、中段及び下段からなる3つの領域のうち予め定められた何れかをそれぞれ組合せてなる擬似的なラインを、入賞か否かの判定を行う対象となるライン(入賞判定ライン)として定義する。
本実施の形態では、各表示窓21L,21C,21Rの上段を組合せてなるトップライン8b、各表示窓21L,21C,21Rの中段を組合せてなるセンターライン8c、各表示窓21L,21C,21Rの下段を組合せてなるボトムライン8d、左表示窓21Lの上段、中表示窓21Cの中段及び右表示窓21Rの下段を組合せてなるクロスダウンライン8e、左表示窓21Lの下段、中表示窓21Cの中段及び右表示窓21Rの上段を組合せてなるクロスアップライン8aの5つを入賞判定ラインとして設けている。
(操作装置)
フロントドア2には、遊技者による操作の対象となる各種装置が設けられている。メダル投入口10は、遊技者によって外部から投下されるメダルを受け入れるために設けられる。メダル投入口10に受け入れられたメダルは、所定枚数(例えば3枚)を上限として1回の遊技に投入されることとなり、所定枚数を超えた分はパチスロ1内部に預けることが可能となる(いわゆるクレジット機能)。
ベットボタン11は、パチスロ1内部に預けられているメダルから1回の遊技に投入する枚数を決定するために設けられる。精算ボタン12は、パチスロ1内部に預けられているメダルを外部に引き出すために設けられる。
スタートレバー6は、全てのリール3L,3C,3Rの回転を開始するために設けられる。ストップボタン7L,7C,7Rは、3つのリール3L,3C,3Rのそれぞれに対応づけられ、対応するリール3L,3C,3Rの回転を停止するために設けられる。
(その他装置)
7セグ表示器13は、7セグメントLEDからなり、今回の遊技に投入されたメダルの枚数(以下、投入枚数)、特典として遊技者に対して払い出すメダルの枚数(以下、払出枚数)、パチスロ1内部に預けられているメダルの枚数(以下、クレジット枚数)等の情報を遊技者に対してデジタル表示する。
ランプ(LED等)14は、演出内容に応じた点消灯のパターンにて光を出力する。スピーカ9L,9Rは、演出内容に応じた効果音や楽曲等の音を出力する。メダル払出口15は、後述のメダル払出装置40(後述の図3参照)の駆動により排出されるメダルを外部に導く。メダル払出口15から排出されたメダルは、メダル受皿16に貯められる。
演出装置60は、リール(変動表示装置)3L,3C,3Rの上部に配置された表示窓2aに対向して設けられ、複数の演出図柄62を表示する。この演出装置60の詳細については、後述する。
<パチスロの内部構造>
図3は、本実施の形態におけるパチスロ1の内部構造を示す斜視図である。フロントドア2が開放され、フロントドア2の裏面側の構造及びキャビネット1a内部の構造が現れた状態が示されている。
キャビネット1a内部の上方には、主制御回路71(後述の図8参照)が形成された基板(以下、主基板71A)が設けられている。主制御回路71は、内部当籤役の決定、リール3L,3C,3Rの回転及び停止、入賞の有無の判定といった、パチスロ1における遊技の主な流れを制御する回路である。主制御回路71の具体的な構成は後述する。
キャビネット1a内部の中央には、3つのリール3L,3C,3Rが設けられている。リール3L,3C,3Rのそれぞれには、所定の減速比をもったギアを介してステッピングモータ49L,49C,49R(後述の図8参照)が接続されている。
3つのリール3L,3C,3Rの左側には、副制御回路72(後述の図8参照)が形成された基板(以下、副基板72A)が設けられている。副制御回路72は、映像の表示等による演出の実行を制御する回路である。副制御回路72の具体的な構成は後述する。
キャビネット1a内部の下方には、多量のメダルを収容可能で、それらを1枚ずつ排出可能な構造を有するメダル払出装置(以下、ホッパー)40が設けられている。ホッパー40の左側には、パチスロ1が有する各装置に対して必要な電力を供給するための電源装置43が設けられている。
フロントドア2裏側の中央、表示窓21L,21C,21Rの下方には、セレクタ42が設けられている。セレクタ42は、材質や形状等が適正であるメダルか否かを選別する装置であり、メダル投入口10に受け入れられた適正なメダルをホッパー40へ案内する。尚、セレクタ42内においてメダルが通過する経路上には、後述のメダルセンサ42S(後述の図8参照)が設けられており、適正なメダルが通過したことを検出する。
(演出装置の構成)
次に、本実施の形態におけるパチスロ1が備える演出装置60の構成を図4〜図7を参照しながら説明する。図4は、本実施の形態における演出装置60の表示体61を示す正面斜視図、図5は、本実施の形態における演出装置60の表示体61を示す背面斜視図、図6は、本実施の形態における演出装置60を示す正面図である。また、図7は、本実施の形態における演出装置60を示す平面図であり、説明の便宜上、天板69aの表示を省略してある。
図4〜図7に示すように、演出装置60は、4つの表示面61a,61b,61c,61dを有し、これら表示面61a〜61dにそれぞれ異なる演出図柄62が表示された表示体61と、この表示体61を段階的に回動させることにより表示窓2a(図2参照)に対向する表示面61a〜61dを切り替えて、異なる演出図柄62を順次表示させる表示体回動手段と、を有する。
表示体61は、図4及び図5に示すように、水平断面が直角二等辺三角形の二等辺を含むL字状に形成されていると共に、二等辺を構成する二つの矩形板のそれぞれの表裏面に異なる演出図柄62が表示され、かつ、直角二等辺三角形の頂点に相当する位置に沿って回動軸63を有する。表示体61は、例えば合成樹脂で成形してもよい。
図4及び図5に示すように、表示体61の演出図柄62は、例えば、トランプカードのエースマークである「ハート」、「ダイヤ」、「スペード」、「クラブ」の4種類である。すなわち、表示面61aには「ハート」が表示され、表示面61bには「ダイヤ」が表示されている。また、表示面61cには「スペード」が表示され、表示面61dには「クラブ」が表示されている。
また、図6に示すように、筐体69は、天板69aと底板69bとを離間して備えている。表示体回動手段は、天板69a上に設けられており、隣接配置された3つの表示体61のうち、一端(図6の右端)に配置された表示体61に設けられている。
図6及び図7に示すように、表示体回動手段は、表示体61の回動軸63に固定されたラチェット64と、ラチェット64を一方向に回転させる駆動爪65と、駆動爪65を回動自在に設けた揺動アーム66と、揺動アーム66に連結された駆動リンクとなる可動鉄芯67(以下、可動鉄芯67)と、可動鉄芯67を往復動させるソレノイド68と、から構成されている。
ソレノイド68は、ON制御のときに、図示されないコイルばねの付勢力に抗して引張り動作を行う、いわゆるプッシュ・プル型のソレノイドであり、本体が天板69a上に固定されている(図6参照)。ソレノイド68は、図示しない駆動回路を介して、副制御回路72のサブCPU81(後述する図8及び図9参照)に電気的に接続されている。
サブCPU81は、メインCPU(内部抽籤手段)31による内部抽籤の結果を参照してソレノイド68を所定回数、駆動する。すなわち、ソレノイド68は、サブCPU81の指令によって所定のタイミングで所定回数、駆動され、揺動アーム66を所定回数、揺動させるように構成されている。
回動軸63は、筐体69に対して上下方向に移動しないように筐体69に軸支されている。回動軸63には、延設アーム66aが設けられている。延設アーム66aの先端には、揺動アーム66の一端を揺動自在に軸支する軸支部66bが設けられている。
揺動アーム66の一端は、軸支部66bに対して揺動自在に設けられている。一方、揺動アーム66の他端は、軸支部67aを介して可動鉄芯67と揺動自在に接続されている。揺動アーム66は、両端の軸支部66b,67aの間に、駆動爪65を回動自在に軸支する軸支部65aを有している。
駆動爪65の基端部は、揺動アーム66の軸支部65aによって回動自在に軸支されている。一方、駆動爪65の先端部は、ラチェット64の歯64aに係合可能に形成され、かつ、当該歯64aと接離可能に形成されている。
ラチェット64は、揺動アーム66が4回揺動すると、図7において反時計回りに90度回転するように構成されている。すなわち、揺動アーム66が4回ずつ揺動するごとに、表示体61が反時計回りに90度ずつ回転し、演出図柄62が順次切り替わるように構成されている。
例えば、図6及び図7に示すように、表示面61aの「ハート」が正面(図2に示す表示窓2a側)を向いている初期状態から、揺動アーム66が4回揺動すると、表示体61が反時計回りに90度回転し、表示面61bの「ダイヤ」(図4参照)が正面に表示されるようになっている。
また、図6及び図7に示すように、ラチェット64は、正回転(図7において反時計回りの回転)を許容し、逆回転(図7において時計回りの回転)を規制する逆止手段を有している。この逆止手段は、基端部が軸支部64cによって回動自在に軸支され、先端部がラチェット64の歯64aと係合する逆止爪64bと、逆止爪64bをラチェット64側に付勢する板ばね64dと、から構成されている。逆止爪64bの軸支部64cは、筐体69の天板69a(図6参照)に立設されている。
以上のように、左右に並列配置された3つの表示体61のうち、右端に位置する表示体61を回動させる表示体回動手段について説明した。3つの表示体61は、同一の演出図柄62を同時に表示するように予め配置されている。そして、右端に位置する表示体61と隣接する他の2つの表示体61,61は、回動軸63の下端に固定されたギア70と、ギア70と噛み合うアイドルギア70aとによって、上記右端に位置する表示体61と同時かつ同一方向に回転するように構成されている。
[パチスロが備える回路の構成]
パチスロ1の構造についての説明は以上である。次に、図8及び図9を参照して、本実施の形態におけるパチスロ1が備える回路の構成について説明する。本実施の形態におけるパチスロ1は、主制御回路71、副制御回路72及びこれらと電気的に接続する周辺装置(アクチュエータ)を備える。
<主制御回路>
図8は、本実施の形態におけるパチスロ1の主制御回路71の構成を示すブロック図である。
(マイクロコンピュータ)
主制御回路71は、回路基板上に設置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素としている。マイクロコンピュータ30は、CPU(以下、メインCPU)31、ROM(以下、メインROM)32及びRAM(以下、メインRAM)33により構成される。
メインROM32には、メインCPU31により実行される制御プログラム(後述の図20参照)、内部抽籤テーブル(後述の図13及び図14参照)等のデータテーブル(後述の図10〜図16参照)、副制御回路72に対して各種制御指令(コマンド)を送信するためのデータ等が記憶されている。メインRAM33には、制御プログラムの実行により決定された内部当籤役等の各種データを格納する格納領域(後述の図17〜図19参照)が設けられる。
(乱数発生器等)
メインCPU31には、クロックパルス発生回路34、分周器35、乱数発生器36及びサンプリング回路37が接続されている。クロックパルス発生回路34及び分周器35は、クロックパルスを発生する。メインCPU31は、発生されたクロックパルスに基づいて、制御プログラムを実行する。乱数発生器36は、予め定められた範囲の乱数(例えば、0〜65535)を発生する。サンプリング回路37は、発生された乱数の中から1つの値を抽出する。
(スイッチ等)
マイクロコンピュータ30の入力ポートには、スイッチ等が接続されている。メインCPU31は、スイッチ等の入力を受けて、ステッピングモータ49L,49C,49R等の周辺装置の動作を制御する。ストップスイッチ7Sは、3つのストップボタン7L,7C,7Rのそれぞれが遊技者により押されたこと(停止操作)を検出する。また、スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6が遊技者により操作されたこと(開始操作)を検出する。
メダルセンサ42Sは、メダル投入口10に受け入れられたメダルが前述のセレクタ42内を通過したことを検出する。また、ベットスイッチ11Sは、ベットボタン11が遊技者により押されたことを検出する。また、精算スイッチ12Sは、精算ボタン12が遊技者により押されたことを検出する。
(周辺装置及び回路)
マイクロコンピュータ30により動作が制御される周辺装置としては、ステッピングモータ49L,49C,49R、7セグ表示器13及びホッパー40がある。また、マイクロコンピュータ30の出力ポートには、各周辺装置の動作を制御するための回路が接続されている。
モータ駆動回路39は、各リール3L,3C,3Rに対応して設けられたステッピングモータ49L,49C,49Rの駆動を制御する。リール位置検出回路50は、発光部と受光部とを有する光センサにより、リール3L,3C,3Rが一回転したことを示すリールインデックスを各リール3L,3C,3Rに応じて検出する。
ステッピングモータ49L,49C,49Rは、運動量がパルスの出力数に比例し、回転軸を指定された角度で停止させることが可能な構成を備えている。ステッピングモータ49L,49C,49Rの駆動力は、所定の減速比をもったギアを介してリール3L,3C,3Rに伝達される。ステッピングモータ49L,49C,49Rに対して1回のパルスが出力されるごとに、リール3L,3C,3Rは一定の角度で回転する。
メインCPU31は、リールインデックスを検出してからステッピングモータ49L,49C,49Rに対してパルスを出力した回数をカウントすることによって、リール3L,3C,3Rの回転角度(主に、リール3L,3C,3Rが図柄何個分だけ回転したか)を管理し、リール3L,3C,3Rの表面に配された各図柄の位置を管理するようにしている。
表示部駆動回路48は、7セグ表示器13の動作を制御する。また、ホッパー駆動回路41は、ホッパー40の動作を制御する。また、払出完了信号回路51は、ホッパー40に設けられたメダル検出部40Sが行うメダルの検出を管理し、ホッパー40から外部に排出されたメダルが払出枚数に達したか否かをチェックする。
<副制御回路>
図9は、本実施の形態におけるパチスロ1の副制御回路72の構成を示すブロック図である。
副制御回路72は、主制御回路71と電気的に接続されており、主制御回路71から送信されるコマンドに基づいて演出内容の決定や実行等の処理を行う。副制御回路72は、基本的に、CPU(以下、サブCPU)81、ROM(以下、サブROM)82、RAM(以下、サブRAM)83、レンダリングプロセッサ84、描画用RAM85、ドライバ87、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)88、オーディオRAM89、A/D変換器90及びアンプ91を含んで構成されている。
サブCPU81は、主制御回路71から送信されたコマンドに応じて、サブROM82に記憶されている制御プログラムに従い、映像、音、光の出力の制御を行う。サブRAM83は、決定された演出内容や演出データを登録する格納領域や、主制御回路71から送信される内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられている。サブROM82は、基本的に、プログラム記憶領域とデータ記憶領域によって構成される。
プログラム記憶領域には、サブCPU81が実行する制御プログラムが記憶されている。例えば、制御プログラムには、主制御回路71との通信を制御するための主基板通信タスクや、演出用乱数値を抽出し、演出内容(演出データ)の決定及び登録を行うための演出登録タスク、決定した演出内容に基づいて液晶表示装置5による映像の表示を制御する描画制御タスク、ランプ14による光の出力を制御するランプ制御タスク、スピーカ9L,9Rによる音の出力を制御する音声制御タスク等が含まれる。
データ記憶領域は、各種データテーブルを記憶する記憶領域、各演出内容を構成する演出データを記憶する記憶領域、映像の作成に関するアニメーションデータを記憶する記憶領域、BGMや効果音に関するサウンドデータを記憶する記憶領域、光の点消灯のパターンに関するランプデータを記憶する記憶領域等が含まれている。
また、副制御回路72には、その動作が制御される周辺装置として、液晶表示装置5、スピーカ9L,9R、ランプ14及び演出装置60が接続されている。
サブCPU81、レンダリングプロセッサ84、描画用RAM85(フレームバッファ86を含む)及びドライバ87は、演出内容により指定されたアニメーションデータに従って映像を作成し、作成した映像を液晶表示装置5により表示する。
また、サブCPU81、DSP88、オーディオRAM89、A/D変換器90及びアンプ91は、演出内容により指定されたサウンドデータに従ってBGM等の音をスピーカ9L,9Rにより出力する。また、サブCPU81は、演出内容により指定されたランプデータに従ってランプ14の点灯及び消灯を行う。更に、サブCPU81は、演出内容により指定された演出図柄62を演出装置60によって表示窓2aに表示させる。
[メインROMに記憶されているデータテーブルの構成]
パチスロ1が備える回路の構成についての説明は以上である。次に、図10〜図16を参照して、メインROM32に記憶されている各種データテーブルの構成について説明する。
[図柄配置テーブル]
図10を参照して、図柄配置テーブルについて説明する。図10は、本実施の形態におけるパチスロ1の図柄配置テーブルを示す説明図である。図柄配置テーブルは、各リール3L,3C,3Rの回転方向における各図柄の位置と、各位置に配された図柄の種類を特定するデータ(以下、図柄コード)とを規定している。
図柄配置テーブルは、リールインデックスが検出されるときに表示窓21L,21C,21R内の中段に存在する図柄の位置を「0」として、リール3L,3C,3Rの回転方向に進む順に、各図柄の位置に対して「0」〜「20」をそれぞれ割り当てている。したがって、リールインデックスが検出されてから図柄何個分の回転が行われたかを管理しつつ、図柄配置テーブルを参照することによって、主として表示窓21L,21C,21Rの中段に存在する図柄の位置及びその図柄の種類を常に管理することが可能となっている。
[図柄組合せテーブル]
図11を参照して、図柄組合せテーブルについて説明する。図11は、本実施の形態におけるパチスロ1の図柄組合せテーブルを示す説明図である。本実施の形態では、入賞判定ラインに沿って各リール3L,3C,3Rにより表示される図柄の組合せが、図柄組合せテーブルにより規定されている図柄の組合せと一致する場合に、入賞と判定され、メダルの払い出し、再遊技の作動、ボーナスゲームの作動といった特典が遊技者に対して与えられる。
図柄組合せテーブルは、特典の種類に応じて予め定められた図柄の組合せと、表示役と、払出枚数とを規定している。表示役は、入賞判定ラインに沿って表示された図柄の組合せを識別するデータである。
表示役は、各ビットに対して固有の図柄の組合せが割り当てられた1バイトのデータとして表される。例えば、各リール3L,3C,3Rの図柄「ベル」が入賞判定ラインに沿って表示されたとき、表示役として「ベル(00000010)」が決定される。
また、払出枚数として1以上の数値が決定された場合、メダルの払い出しが行われる。本実施の形態では、表示役としてチェリー、ベル又はスイカが決定されたときメダルの払い出しが行われる。また、払出枚数は、投入枚数に応じて規定されており、基本的に投入枚数が少ないときの方がより多くの払出枚数が決定される。
また、表示役としてリプレイが決定されたとき、再遊技の作動が行われる。表示役としてBB(後述)が決定されたとき、ボーナスの作動が行われる。尚、入賞判定ラインに沿って表示された図柄の組合せが、図柄組合せテーブルにより規定されている図柄の組合せの何れとも一致しない場合には、いわゆる「ハズレ」となる。
[ボーナス作動時テーブル]
図12を参照して、ボーナス作動時テーブルについて説明する。図12は、本実施の形態におけるパチスロ1のボーナス作動時テーブルを示す説明図である。ボーナス作動時テーブルは、ボーナスの作動が行われるときに、メインRAM33に設けられた各種格納領域に格納するデータを規定している。
作動中フラグは、作動が行われるボーナスの種類を識別するためのデータである。本実施の形態では、ボーナスの種類としてBB(第1種特別役物に係る役物連続作動装置)及びRB(第1種特別役物)を設けている。RBの作動は、BBの作動が行われている間、連続的に行われる。
BBの作動は、規定枚数(本実施の形態では、346枚)に達するメダルの払い出しが行われた場合に終了する。RBの作動は、規定回数(本実施の形態では、8回)に達する遊技が行われた場合、規定回数(本実施の形態では、8回)に達する入賞が有った場合、又は、BBの作動が終了した場合の何れかによって終了する。ボーナス終了枚数カウンタ、遊技可能回数カウンタ及び入賞可能回数カウンタは、ボーナスの終了契機となる上記規定枚数或いは上記規定回数に達したか否かを管理するためのデータである。
より具体的には、ボーナス作動時テーブルにより規定されている数値が上記各カウンタに格納され、ボーナスの作動を通じてその減算が行われていく。その結果、各カウンタの値が「0」に更新されたことを条件に該当ボーナスの作動が終了する。
[内部抽籤テーブル]
図13及び図14を参照して、内部抽籤テーブルについて説明する。内部抽籤テーブルは、当籤番号に応じて、データポインタと抽籤値とを規定している。データポインタは、内部抽籤テーブルを参照して行う抽籤の結果として取得されるデータであり、後述の内部当籤役決定テーブルにより規定されている内部当籤役を指定するためのデータである。データポインタには、小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタが設けられている。
本実施の形態では、予め定められた数値の範囲「0〜65535」から抽出される乱数値を、各当籤番号に応じた抽籤値で順次減算し、減算の結果が負となったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行うことによって内部的な抽籤が行われる。
したがって、抽籤値として規定されている数値が大きいほど、これが割り当てられたデータ(つまり、データポインタ)が決定される確率が高い。尚、各当籤番号の当籤確率は、「各当籤番号に対応する抽籤値/抽出される可能性のある全ての乱数値の個数(65536)」によって表すことができる。
図13は、本実施の形態におけるパチスロ1の一般遊技状態用内部抽籤テーブルを示す説明図である。図14は、本実施の形態におけるパチスロ1のRB作動中用内部抽籤テーブルを示す説明図である。本実施の形態では、ボーナスの作動が行われているか否かといった状況に応じて、複数種類の内部抽籤テーブルを使い分けることにより、決定される内部当籤役の種類や当籤確率を変動させ、この結果、遊技者が抱く期待に起伏が生じるようにしている。
[内部当籤役決定テーブル]
図15及び図16を参照して、内部当籤役決定テーブルについて説明する。内部当籤役決定テーブルは、データポインタに応じて内部当籤役を規定している。データポインタが決定されると、内部当籤役が一義的に取得される構成となっている。
内部当籤役は、入賞判定ラインに沿って表示を許可する各リール3L,3C,3Lの図柄の組合せを識別するデータである。内部当籤役は、表示役と同様に、各ビットに対して固有の図柄の組合せが割り当てられた1バイトのデータとして表される。尚、データポインタが「0」のとき、内部当籤役の内容は「ハズレ」となるが、これは前述の図柄組合せテーブルにより規定されている図柄の組合せの表示が何れも許可されないことを示す。
図15は、本実施の形態におけるパチスロ1の小役・リプレイ用内部当籤役決定テーブルを示す説明図である。小役・リプレイ用内部当籤役決定テーブルは、メダルの払い出しに係る内部当籤役又は再遊技の作動に係る内部当籤役を規定している。図16は、本実施の形態におけるパチスロ1のボーナス用内部当籤役決定テーブルを示す説明図である。ボーナス用内部当籤役決定テーブルは、ボーナスの作動に係る内部当籤役を規定している。
[メインRAMに設けられる格納領域の構成]
メインROM32に記憶されているデータテーブルの内容についての説明は以上である。次に、図17〜図19を参照して、メインRAM33に設けられている各種格納領域の構成について説明する。
[内部当籤役格納領域]
図17を参照して、内部当籤役格納領域の構成について説明する。図17は、本実施の形態におけるパチスロ1の内部当籤役格納領域の構成を示す説明図である。内部当籤役格納領域は、前述の1バイトのデータにより表される内部当籤役を格納する。ビットに「1」が立っているとき、該当する図柄の組合せの表示が許可される。尚、全ビットが「0」であるとき、その内容はハズレとなる。
尚、メインRAM33には、前述の表示役が格納される表示役格納領域が設けられている。表示役格納領域の構成は、内部当籤役格納領域の構成と同様となっている。ビットに「1」が立っているとき、該当する図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って表示されたことになる。
[持越役格納領域]
図18を参照して、持越役格納領域の構成について説明する。図18は、本実施の形態におけるパチスロ1の持越役格納領域の構成を示す説明図である。
前述の抽籤の結果、ボーナスの作動に係る内部当籤役が決定されたときは、これが持越役格納領域に格納される。持越役格納領域に格納されたボーナスの作動に係る内部当籤役(以下、持越役)は、対応する図柄の組合せが入賞判定ラインに表示されるまで、その内容がクリアされずに保持される構成となっている。そして、持越役格納領域に持越役が格納されている間は、前述の抽籤の結果にかかわらず、これが内部当籤役格納領域に格納される。
[作動中フラグ格納領域]
図19を参照して、作動中フラグ格納領域の構成について説明する。図19は、本実施の形態におけるパチスロ1の作動中フラグ格納領域の構成を示す説明図である。
作動中フラグ格納領域は、1バイトからなる作動中フラグを格納する。作動中フラグは、各ビットに対して固有のボーナスが割り当てられている。ビットに「1」が立っているとき、該当するボーナスの作動が行われている。尚、全ビットが「0」であるときの状態を一般遊技状態と定義する。
[パチスロにおいて実行されるプログラムフロー]
メインRAM33に設けられる各種格納領域の構成についての説明は以上である。次に、図20を参照して、主制御回路71のメインCPU31により実行されるプログラムの内容について説明する。図20は、本実施の形態におけるパチスロ1のメインCPU31の基本制御を示すメインフローチャートである。
[主制御回路のメインCPUの制御によるメインフローチャート]
まず、図20を参照して、メインCPU31の制御によるメインフローチャートについて説明する。パチスロ1に電源が投入されると、はじめに、メインCPU31は、初期化処理を行う(S1)。次に、メインCPU31は、メインRAM33における指定格納領域のクリアを行う(S2)。例えば、内部当籤役格納領域(図17参照)や表示役格納領域(図17参照)等、1回の遊技ごとに消去が必要となる格納領域に格納されたデータがクリアされる。
次に、メインCPU31は、後で図21を参照して説明するメダル受付・スタートチェック処理を行う(S3)。この処理では、メダルセンサ42Sやスタートスイッチ6Sの入力のチェック等が行われる。
次に、メインCPU31は、乱数値を抽出し、メインRAM33に設けられた乱数値格納領域に格納する(S4)。次に、メインCPU31は、後で図22を参照して説明する内部抽籤処理を行う(S5)。この処理では、乱数値に基づいた抽籤により内部当籤役の決定が行われる。次に、メインCPU31は、スタートコマンドを副制御回路72に対して送信する(S6)。スタートコマンドは、内部当籤役等を特定するパラメータを含んで構成される。
次に、メインCPU31は、全リール3L,3C,3Rの回転開始を要求する(S7)。尚、全リール3L,3C,3Rの回転開始が要求されると、一定の周期(1.1173msec)で実行される割込処理(後述の図26参照)によってステッピングモータ49L,49C,49Rの駆動が制御され、各リール3L,3C,3Rの回転が開始される。
次に、メインCPU31は、後で図23を参照して説明するリール停止制御処理を行う(S8)。この処理では、ストップスイッチ7Sの入力のチェックが行われ、ストップボタンが押されたタイミングと内部当籤役とに基づいて該当リールの回転が停止される。
次に、メインCPU31は、入賞判定ラインに沿って表示された図柄の組合せを検索し、その結果に基づいて払出枚数等を決定する(S9)。検索の結果、入賞判定ラインに沿って表示された図柄の組合せが図柄組合せテーブル(図11参照)により規定されている図柄の組合せと一致する場合、対応する表示役及び払出枚数が決定される。次に、メインCPU31は、表示コマンドを副制御回路72に対して送信する(S10)。表示コマンドは、表示役や払出枚数等を特定するパラメータを含んで構成される。
次に、メインCPU31は、メダル払出処理を行う(S11)。決定された払出枚数に基づいて、ホッパー40の駆動やクレジット枚数の更新が行われる。次に、メインCPU31は、払出枚数に基づいて、ボーナス終了枚数カウンタを更新する(S12)。払出枚数として決定された数値がボーナス終了枚数カウンタから減算される。
次に、メインCPU31は、ボーナス作動中フラグがオンであるか否かを判別する(S13)。メインCPU31は、ボーナス作動中フラグがオンであると判別したときには、後で図25を参照して説明するボーナス終了チェック処理を行う(S14)。ボーナスの終了契機を管理するための各種カウンタを参照して、ボーナスの作動を終了するか否かがチェックされる。
メインCPU31は、S14の後、又は、S13においてボーナス作動中フラグがオンではないと判別したときには、後で図24を参照して説明するボーナス作動チェック処理を行う(S15)。ボーナスの作動を開始するか否かがチェックされる。この処理が終了すると、S2に移る。
[メダル受付・スタートチェック処理]
次に、図21を参照して、メダル受付・スタートチェック処理について説明する。はじめに、メインCPU31は、自動投入枚数カウンタは0であるか否かを判別する(S31)。自動投入枚数カウンタは0であると判別したときには、メダル通過許可を行う(S32)。セレクタ42のソレノイドの駆動が行われ、セレクタ42内のメダルの通過が促される。
メインCPU31は、自動投入枚数カウンタは0ではないと判別したときには、自動投入枚数カウンタを投入枚数カウンタに複写する(S33)。次に、メインCPU31は、自動投入枚数カウンタをクリアする(S34)。S33及びS34は再遊技を行うための処理である。
メインCPU31は、S32又はS34の後で、投入枚数カウンタの最大値として3をセットする(S35)。次に、メインCPU31は、ボーナス作動中フラグがオンであるか否かを判別する(S36)。メインCPU31は、ボーナス作動中フラグがオンであると判別したときには、投入枚数カウンタの最大値を変更する(S37)。例えば、最大値が2に変更される。
メインCPU31は、S37の後、又は、S36においてボーナス作動中フラグがオンではないと判別したときには、メダルの通過は検出されたか否かを判別する(S38)。メインCPU31は、メダルの通過は検出されたと判別したときには、投入枚数カウンタは最大値に達したか否かを判別する(S39)。メインCPU31は、投入枚数カウンタは最大値に達していないと判別したときには、投入枚数カウンタを1加算する(S40)。次に、メインCPU31は、メダル投入コマンドを副制御回路72に対して送信する(S41)。メダル投入コマンドは、投入枚数等を特定するためのパラメータを含んで構成されている。
メインCPU31は、S39において投入枚数カウンタは最大値であると判別したときには、クレジットカウンタを1加算する(S42)。メインCPU31は、S42の後、S41の後、又は、S38においてメダルの通過が検出されていないと判別したときには、ベットスイッチ11Sのチェックを行う(S43)。ベットボタン11に対応する数値が投入枚数カウンタに加算される一方でクレジットカウンタから減算される。
次に、メインCPU31は、投入枚数カウンタは最大値に達したか否かを判別する(S44)。投入枚数カウンタは最大値に達していないと判別したときには、S38に移る一方で、投入枚数カウンタは最大値に達したと判別したときには、スタートスイッチ6Sはオンであるか否かを判別する(S45)。
メインCPU31は、スタートスイッチ6Sはオンではないと判別したときには、S38に移る一方で、スタートスイッチ6Sはオンであると判別したときには、メダル通過禁止を行う(S46)。セレクタ42のソレノイドの駆動が行われず、メダルの排出が促される。この処理が終了すると、メダル受付・スタートチェック処理を終了する。
[内部抽籤処理]
次に、図22を参照して、内部抽籤処理について説明する。はじめに、メインCPU31は、内部抽籤テーブル(図13及び図14参照)及び抽籤回数を決定する(S61)。作動中フラグ格納領域(図19参照)が参照され、ボーナスの作動の有無等に応じて、内部抽籤テーブル及び抽籤回数が決定される。尚、抽籤回数は、内部抽籤テーブルにより規定された各当籤番号について、抽籤値の減算及び桁かりが生じたか否かの判定を行う回数を示す。
次に、メインCPU31は、乱数値格納領域に格納されている乱数値を取得し、判定用乱数値としてセットする(S62)。次に、メインCPU31は、当籤番号の初期値として1をセットする(S63)。
次に、メインCPU31は、内部抽籤テーブルを参照し、当籤番号に対応する抽籤値を取得する(S64)。次に、メインCPU31は、判定用乱数値から抽籤値を減算する(S65)。次に、メインCPU31は、桁かりが行われたか否かを判別する(S66)。メインCPU31は、桁かりが行われていないと判別したときには、抽籤回数を1減算し、当籤番号を1加算する(S67)。
次に、メインCPU31は、抽籤回数は0であるか否かを判別する(S68)。メインCPU31は、抽籤回数は0ではないと判別したときには、S64に移る一方で、抽籤回数は0であると判別したときには、小役・リプレイ用データポインタとして0をセットし、ボーナス用データポインタとして0をセットする(S69)。
メインCPU31は、S66において桁かりが行われたと判別したときには、現在の当籤番号に応じて、小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタを取得する(S70)。メインCPU31は、S70又はS69の後で、小役・リプレイ用内部当籤役決定テーブル(図15参照)を参照し、小役・リプレイ用データポインタに基づいて内部当籤役を取得する(S71)。
次に、メインCPU31は、取得した内部当籤役を内部当籤役格納領域(図17参照)に格納する(S72)。次に、メインCPU31は、持越役格納領域(図18参照)に格納されているデータは0であるか否かを判別する(S73)。メインCPU31は、持越役格納領域に格納されているデータは0であると判別したときは、RB作動中用内部当籤役決定テーブル(図14参照)を参照し、ボーナス用データポインタに基づいて内部当籤役を取得する(S74)。次に、メインCPU31は、取得した内部当籤役を持越役格納領域に格納する(S75)。
メインCPU31は、S75の後、又は、S73において持越役格納領域(図18参照)に格納されているデータは0ではないと判別したときには、持越役格納領域と内部当籤役格納領域(図17参照)との論理和をとり、その結果を内部当籤役格納領域に格納する(S76)。つまり、ボーナスの作動に係る内部当籤役の持ち越しが行われる。この処理が終了すると、内部抽籤処理を終了する。
[リール停止制御処理]
次に、図23を参照して、リール停止制御処理について説明する。はじめに、メインCPU31は、有効なストップボタンが押されたか否かを判別する(S101)。メインCPU31は、有効なストップボタンが押されていないと判別したときには、これが押されるまで待機する。
メインCPU31は、有効なストップボタンが押されたと判別したときには、該当ストップボタンの操作を無効化する(S102)。各ストップボタン7L,7C,7Rの有効及び無効の状態は、メインRAM33に設けられた所定の格納領域において管理される。
次に、メインCPU31は、チェック回数として5をセットする(S103)。本実施の形態では、滑り駒数の最大数を「4」としていることから、ストップボタンが押されたときに該当表示窓の中段にある図柄の位置を含め、そこから4個先の図柄の位置までがチェックの対象となる。つまり、「0」、「1」、「2」、「3」及び「4」の5つの数値の何れかが滑り駒数として決定される。
次に、メインCPU31は、内部当籤役に基づいて、ストップボタンが押されたときに該当表示窓の中段にある図柄の位置(以下、停止開始位置)を含めたチェック回数の範囲内にある各図柄の位置の中で、最も優先順位の高い図柄の位置を検索する(S104)。この処理では、内部当籤役によって表示が許可されている図柄の組合せを、入賞判定ライン沿って表示することが可能となる図柄の位置が、最も優先順位の高い図柄の位置として決定される。
次に、メインCPU31は、検索の結果に基づいて滑り駒数を決定する(S105)。停止開始位置から上記最も優先順位の高い図柄の位置までの図柄の個数が滑り駒数として決定される。次に、メインCPU31は、停止予定位置待ちへ移行する(S106)。停止予定位置待ちへ移行すると、後述の割込処理(後述の図26参照)によってステッピングモータ49L,49C,49Rの駆動が制御され、最も優先順位の高い図柄の位置が該当表示窓の中段に到達するのを待って該当リールの回転が停止される。
次に、メインCPU31は、リール停止コマンドを副制御回路72に対して送信する(S107)。リール停止コマンドは、停止したリールの種別等を特定するパラメータを含んで構成されている。
次に、メインCPU31は、操作が有効なストップボタンがあるか否かを判別する(S108)。つまり、まだ回転中のリールがあるか否かが判別される。メインCPU31は、操作が有効なストップボタンがあると判別したときには、S101に移る一方で、操作が有効なストップボタンがないと判別したときには、リール停止制御処理を終了する。
[ボーナス作動チェック処理]
次に、図24を参照して、ボーナス作動チェック処理について説明する。はじめに、メインCPU31は、表示役はBBであるか否かを判別する(S121)。メインCPU31は、表示役はBBであると判別したときには、ボーナス作動時テーブル(図12参照)を参照し、BB作動時処理を行う(S122)。この処理では、BB作動中フラグがオンにされ、ボーナス終了枚数カウンタに所定値がセットされる。
次に、メインCPU31は、持越役格納領域(図18参照)をクリアする(S123)。次に、メインCPU31は、ボーナス開始コマンドを副制御回路72に対して送信する(S124)。この処理が終了すると、ボーナス作動チェック処理を終了する。
メインCPU31は、S121において表示役はBBではないと判別したときには、表示役はリプレイであるか否かを判別する(S125)。メインCPU31は、表示役はリプレイであると判別したときには、投入枚数カウンタの値を自動投入枚数カウンタに複写する(S126)。
メインCPU31は、S125において表示役はリプレイではないと判別したときには、BB作動中フラグはオンであるか否かを判別する(S127)。メインCPU31は、BB作動中フラグはオンではないと判別したときには、ボーナス作動チェック処理を終了する一方で、BB作動中フラグはオンであると判別したときには、RB作動中フラグはオンであるか否かを判別する(S128)。
メインCPU31は、RB作動中フラグはオンであると判別したときには、ボーナス作動チェック処理を終了する一方で、RB作動中フラグはオンではないと判別したときには、ボーナス作動時テーブル(図12参照)を参照し、RB作動時処理を行う(S129)。この処理では、RB作動中フラグがオンにされ、入賞可能回数カウンタ及び遊技可能回数カウンタに所定値がセットされる。この処理が終了すると、ボーナス作動チェック処理を終了する。
[ボーナス終了チェック処理]
次に、図25を参照して、ボーナス終了チェック処理について説明する。はじめに、メインCPU31は、ボーナス終了枚数カウンタは0であるか否かを判別する(S141)。メインCPU31は、ボーナス終了枚数カウンタは0であると判別したときには、BB終了時処理を行う(S142)。この処理では、BB作動中フラグ及びRB作動中フラグがオフされ、ボーナスの終了契機を管理するための各種カウンタがクリアされる。次に、メインCPU31は、ボーナス終了コマンドを副制御回路72に対して送信する(S143)。この処理が終了すると、ボーナス終了チェック処理を終了する。
メインCPU31は、S141においてボーナス終了枚数カウンタは0ではないと判別したときには、入賞可能回数カウンタ又は遊技可能回数カウンタを更新する(S144)。遊技可能回数カウンタが1減算され、また、入賞が有った場合に入賞可能回数カウンタが1減算される。次に、メインCPU31は、入賞可能回数カウンタ又は遊技可能回数カウンタは0であるか否かを判別する(S145)。
メインCPU31は、入賞可能回数カウンタ又は遊技可能回数カウンタは0ではないと判別したときには、ボーナス終了チェック処理を終了する一方で、入賞可能回数カウンタ又は遊技可能回数カウンタは0であると判別したときには、RB終了時処理を行う(S146)。この処理では、RB作動中フラグがオフされ、入賞可能回数カウンタ及び遊技可能回数カウンタがクリアされる。この処理が終了すると、ボーナス終了チェック処理を終了する。
[メインCPUの制御による割込処理(1.1173msec)]
次に、図26を参照して、メインCPU31の制御による割込処理(1.1173msec)について説明する。はじめに、メインCPU31は、レジスタの退避を行う(S161)。次に、メインCPU31は、入力ポートチェック処理を行う(S162)。この処理では、ストップスイッチ7S等の各種スイッチから入力される信号がチェックされる。
次に、メインCPU31は、リール制御処理を行う(S163)。この処理では、全リール3L,3C,3Rの回転開始が要求されたときに、各リール3L,3C,3Rの回転を開始し、その後一定速度での回転を行うよう、ステッピングモータ49L,49C,49Rの駆動が制御される。また、滑り駒数が決定されたときは、該当リールの回転が滑り駒数分継続するのを待ってその回転の減速及び停止を行うよう、ステッピングモータの駆動が制御される。
次に、メインCPU31は、ランプ・7セグ駆動処理を行う(S164)。次に、メインCPU31は、レジスタの復帰を行う(S165)。この処理が終了すると、割込処理を終了する。
[副制御回路のサブCPUによって実行されるプログラムフロー]
主制御回路71のメインCPU31により実行されるプログラムの内容についての説明は以上である。次に、図27〜図29を参照して、副制御回路72のサブCPU81により実行されるプログラムの内容について説明する。
[主基板通信タスク]
図27を参照して、サブCPU81により行われる主基板通信タスクについて説明する。はじめに、サブCPU81は、主制御回路71から送信されたコマンドの受信チェックを行う(S301)。次に、サブCPU81は、コマンドを受信した場合、そのコマンドの種別を抽出する(S302)。
次に、サブCPU81は、前回とは異なるコマンドを受信したか否かを判別する(S303)。サブCPU81は、前回とは異なるコマンドを受信しなかったと判別したときには、S301に移る一方で、前回とは異なるコマンドを受信したと判別したときには、メッセージキューに格納し(S304)、S301に移る。
[演出登録タスク]
次に、図28を参照して、サブCPU81により行われる演出登録タスクについて説明する。はじめに、サブCPU81は、メッセージキューからメッセージを取り出す(S311)。次に、サブCPU81は、メッセージは有るか否かを判別する(S312)。サブCPU81は、メッセージは有ると判別したときには、メッセージから遊技情報を複写する(S313)。例えば、パラメータによって特定される、内部当籤役、回転が停止したリールの種別、表示役、作動中フラグ等といった各種データがサブRAM83に設けられた格納領域に複写される。
次に、サブCPU81は、後で図29を参照して説明する演出内容決定処理を行う(S314)。この処理では、受信したコマンドの種別に応じて、演出内容の決定や演出データの登録等が行われる。
サブCPU81は、S314の後、又は、S312においてメッセージは無かったと判別したときには、アニメーションデータの登録を行う(S315)。次に、サブCPU81は、サウンドデータの登録を行う(S316)。次に、サブCPU81は、ランプデータの登録を行う(S317)。次に、サブCPU81は、ソレノイドデータの登録を行う(S318)。なお、ソレノイドデータとは、演出装置60に設けられた複数の表示体61を回動させるソレノイド68を制御するデータのことである(図6及び図7参照)。
アニメーションデータの登録、サウンドデータの登録、ランプデータの登録、及びソレノイドデータの登録は、演出内容決定処理(後述の図29参照)において登録された演出データに基づいて行われる。この処理が終了すると、S311に移る。
[演出内容決定処理]
次に、図29を参照して、サブCPU81により実行される演出内容決定処理のフローチャートについて説明する。はじめに、サブCPU81は、スタートコマンド受信時であるか否かを判別する(S321)。サブCPU81は、スタートコマンド受信時であると判別したときには、演出用乱数値を抽出し、内部当籤役等に基づいて演出番号を抽籤により決定し、登録する(S322)。演出番号は、今回において実行する演出内容を指定するデータである。
次に、サブCPU81は、登録されている演出番号に基づいて、スタート時の演出データを登録する(S323)。演出データは、アニメーションデータの登録、サウンドデータの登録、ランプデータの登録、及びソレノイドデータの登録を指定するデータである。演出データが登録されると、対応するアニメーションデータ等が決定され、映像の表示等の演出が実行される。この処理が終了すると、演出内容決定処理を終了する。
次に、サブCPU81は、スタートコマンド受信時ではないと判別したときには、リール停止コマンド受信時であるか否かを判別する(S324)。サブCPU81は、リール停止コマンド受信時であると判別したときには、登録されている演出番号とストップボタンの種別に基づいて、停止時の演出データを登録する(S325)。この処理が終了すると、演出内容決定処理を終了する。
次に、サブCPU81は、リール停止コマンド受信時ではないと判別したときには、表示コマンド受信時であるか否かを判別する(S326)。サブCPU81は、表示コマンド受信時であると判別したときには、登録されている演出番号に基づいて、表示時の演出データを登録する(S327)。この処理が終了すると、演出内容決定処理を終了する。
次に、サブCPU81は、表示コマンド受信時ではないと判別したときには、ボーナス開始コマンド受信時であるか否かを判別する(S328)。サブCPU81は、ボーナス開始コマンド受信時であると判別したときには、ボーナス開始用の演出データを登録する(S328)。この処理が終了すると、演出内容決定処理を終了する。
次に、サブCPU81は、ボーナス開始コマンド受信時ではないと判別したときには、ボーナス終了コマンド受信時であるか否かを判別する(S330)。ボーナス終了コマンド受信時であると判別したときには、ボーナス終了用の演出データを登録する(S331)。この処理が終了すると、演出内容決定処理を終了する。サブCPU81は、ボーナス終了コマンド受信時ではないと判別したときには、演出内容決定処理を終了する。
(演出装置の作用等)
次に、図30〜図33を参照して、パチスロ1の演出装置60の作用及び効果について説明する。ここで、図30(a)は、本実施の形態における表示体61が「ハート」の演出図柄62を表示している状態を示す平面図、図30(b)は正面図である。図31(a)は、本実施の形態における表示体61が「ダイヤ」の演出図柄62を表示している状態を示す平面図、図31(b)は正面図である。
また、図32(a)は、本実施の形態における表示体61が「スペード」の演出図柄62を表示している状態を示す平面図、図32(b)は正面図である。図33(a)は、本実施の形態における表示体61が「クラブ」の演出図柄62を表示している状態を示す平面図、図33(b)は正面図である。
本実施形態によるパチスロ1では、遊技者がスタートレバー6を開始操作したタイミングで、メインCPU31が内部抽籤処理(図20のステップS5参照)を実行し、サブCPU81に演出装置60の演出を指令する。内部抽籤処理は、内部抽籤役の抽籤を実行する。
サブCPU81は、メインCPU31による内部抽籤の結果を参照して演出装置60のソレノイド68を所定回数、駆動し、演出装置60の演出を制御する。すなわち、サブCPU81は、今回において実行する演出内容に基づいて(図29参照)、ソレノイド68を所定回数、駆動し、揺動アーム66を所定回数、揺動させる。これによって、演出装置60は、表示窓2a(図2参照)に表示体61の種々の演出図柄62を出現させる。
上述したように、本実施の形態では、表示体61の演出図柄62は、トランプカードのマークである「ハート」、「ダイヤ」、「スペード」、「クラブ」の4種類であり、内部抽籤の結果を参照して、上記いずれかの演出図柄62が表示窓2a(図2参照)に表示される。
サブCPU81の制御により、揺動アーム66が4回揺動すると、ラチェット64に固定された表示体61は、図7において反時計回りに90度回転する。その後、揺動アーム66が4回ずつ揺動するごとに、表示体61が反時計回りに90度ずつ回転し、演出図柄62が順次切り替わる。
例えば、図7及び図30に示すように、3つの「ハート」の演出図柄62が正面(図2に示す表示窓2a側)を向いている初期状態から、揺動アーム66が4回揺動すると、各表示体61が反時計回りに90度回転するので、図31に示すように、表示面61bの「ダイヤ」が正面に表示される。
続いて、揺動アーム66が4回揺動すると、各表示体61が反時計回りに90度回転するので、図32に示すように、表示面61cの「スペード」が正面に表示される。そして、更に揺動アーム66が4回揺動すると、各表示体61が反時計回りに90度回転するので、図33に示すように、表示面61dの「クラブ」が正面に表示される。
尚、メインCPU31は、揺動アーム66を揺動させた回数をカウントすることによって、表示体61の回転角度を管理し、表示体61に配された各演出図柄62の種類を管理するようにしている。このように、揺動アーム66が4回揺動するごとに演出図柄62が順次切り替わる。
一般に、トランプのマークの強さ(序列)は、「スペード」が最強であり、以下「ダイヤ」、「クラブ」、「ハート」の順位とされている。したがって、「スペード」の演出図柄62が出現したときは、大量のメダルが獲得できるBB(ビッグボーナス)に内部当籤している確率が最も高いと期待してよく、「ハート」の演出図柄62が出現したときは、BB等に内部当籤している確率が低いと期待してよく、出現するマークの強さをBB等の内部抽籤結果に対応させることによって、内部抽籤の当籤結果を遊技者にステップアップ予告できる。
以上のように、本実施の形態によるパチスロ1は、演出装置60によって表示窓2a(図2参照)に種々の演出図柄62を出現させることにより、内部抽籤の当籤結果を予告することができるので、遊技者に従来とは異なった興趣と期待感を与えることができる。また、トランプに興じた映像を液晶表示装置5の表示画面5a(図2参照)に表示して、演出図柄62と関連させることにより、更に興趣ある演出効果が期待できる。
特に、表示体回動手段を上記のように構成したので、きわめて簡易な構成によって複数の演出図柄62の表示を容易に切り替えることができる。すなわち、ソレノイド68は、直線往復運動をさせるためのON・OFF制御のみであるため、制御がきわめて容易であり、また安価に入手できる。
このようなソレノイド68を1つと、上記揺動アーム66やラチェット64等を含む構成とを組み合わせることによって、表示体回動手段を簡易かつ小型に構成でき、信頼性の高い演出装置60を構築できる。また、ラチェット64は、上記逆止手段によって逆回転を規制されているので、演出図柄62を精度良く表示できる。したがって、本実施の形態によるパチスロ1の演出装置60は、簡易かつ小型に構成でき、動作の安定性を向上できると共に、低コストで遊技の興趣を高めることができる。
また、演出装置60は、ギア70及びアイドルギア70aを用いて、3つの表示体61を同一方向に回動させ、3つの表示体61の回動駆動源を1つにしたので、演出装置60全体を更に簡易に構成でき、更なる小型化及び低コスト化を実現できる。
また、表示体61を、水平断面が直角二等辺三角形の二等辺を含むL字状に形成する等、きわめて簡易に構成したので、更なる低コスト化を実現できる。
なお、上記実施の形態においては、ソレノイド68、ラチェット64、揺動アーム66、可動鉄芯67、ギア70、アイドルギア70a等を含む構成によって、表示体61を回動するものとして説明したが、これに限定されず、その他の機構(例えば、リンク機構等)によって表示体61を回動する手段を構成してもよい。また、ソレノイドを複数用いてもよい。
また、表示体61と同時かつ同一方向に回転させる駆動力伝達手段として、ギア70及びアイドルギア70aを設けるものとして説明したが、これに限定されず、例えば、複数のプーリ及びタイミングベルト等の組み合わせによって構成することもできる。この場合も上記と同様の効果を期待できる。
また、上記実施の形態においては、表示体61の演出図柄62をトランプカードのエースマークを例にして説明したが、これに限定されず、遊技の内容等に応じてアニメキャラクタ等を模す等、適宜の演出図柄に変更してもよい。この場合も上記と同様の効果を期待できる。
本実施の形態における遊技機の機能フローを示す説明図である。 本実施の形態における遊技機の外部構造を示す斜視図である。 本実施の形態における遊技機の内部構造を示す斜視図である。 本実施の形態における演出装置の表示体を示す正面斜視図である。 本実施の形態における演出装置の表示体を示す背面斜視図である。 本実施の形態における演出装置の演出装置を示す正面図である。 本実施の形態における演出装置の演出装置を示す平面図である。 本実施の形態における遊技機の主制御回路の構成を示すブロック図である。 本実施の形態における遊技機の副制御回路の構成を示すブロック図である。 本実施の形態における遊技機の図柄配置テーブルを示す説明図である。 本実施の形態における遊技機の図柄組合せテーブルを示す説明図である。 本実施の形態における遊技機のボーナス作動時テーブルを示す説明図である。 本実施の形態における遊技機の一般遊技状態用内部抽籤テーブルを示す説明図である。 本実施の形態における遊技機のRB作動中用内部抽籤テーブルを示す説明図である。 本実施の形態における遊技機の小役・リプレイ用内部当籤役決定テーブルを示す説明図である。 本実施の形態における遊技機のボーナス用内部当籤役決定テーブルを示す説明図である。 本実施の形態における遊技機の内部当籤役格納領域の構成を示す説明図である。 本実施の形態における遊技機の持越役格納領域の構成を示す説明図である。 本実施の形態における遊技機の作動中フラグ格納領域の構成を示す説明図である。 本実施の形態における遊技機のメインCPUの基本制御を示すメインフローチャートである。 本実施の形態における遊技機のメダル受付・スタートチェック処理を示すフローチャートである。 本実施の形態における遊技機の内部抽籤処理を示すフローチャートである。 本実施の形態における遊技機のリール停止制御処理を示すフローチャートである。 本実施の形態における遊技機のボーナス作動チェック処理を示すフローチャートである。 本実施の形態における遊技機のーナス終了チェック処理を示すフローチャートである。 本実施の形態における遊技機のメインCPUの制御による割込処理(1.1173msec)を示すフローチャートである。 本本実施の形態における遊技機のサブCPUにより行われる主基板通信タスクを示すフローチャートである。 本実施の形態における遊技機のサブCPUにより行われる演出登録タスクを示すフローチャートである。 本実施の形態における遊技機のサブCPUにより実行される演出内容決定処理を示すフローチャートである。 本実施の形態における表示体が「ハート」の演出図柄を表示している状態を示す平面図(a)及び正面図(b)である。 本実施の形態における表示体が「ダイヤ」の演出図柄を表示している状態を示す平面図(a)及び正面図(b)である。 本実施の形態における表示体が「スペード」の演出図柄を表示している状態を示す平面図(a)及び正面図(b)である。 本実施の形態における表示体が「クラブ」の演出図柄を表示している状態を示す平面図(a)及び正面図(b)である。
符号の説明
1 パチスロ(遊技機)
2a 表示窓
3C,3L,3R リール(変動表示装置)
8a〜8e 表示ライン
31 メインCPU(内部抽籤手段)
60 演出装置
61 表示体
61a,61b,61c,61d 表示面
62 演出図柄
63 回動軸
64 ラチェット(表示体回動手段)
64a 歯
64b 逆止爪(逆止手段)
64c 軸支部(逆止手段)
64d 板ばね(逆止手段)
65 駆動爪(表示体回動手段)
66 揺動アーム(表示体回動手段)
67 可動鉄芯(表示体回動手段)
68 ソレノイド(表示体回動手段)
72 副制御回路(副制御手段)

Claims (3)

  1. 複数の図柄列を変動表示すると共に所定の表示ライン上にこれらの図柄列を停止可能な変動表示装置と、
    前記変動表示装置の動作を制御する制御手段と、
    を備える遊技機であって、
    前記変動表示装置の上部に配置された表示窓と、この表示窓に対向して複数の演出図柄を表示する演出装置と、
    を更に備え、
    前記制御手段は、内部抽籤を実行する内部抽籤手段と、この内部抽籤の結果を参照して前記演出図柄の表示を制御する副制御手段と、を含み、
    前記演出装置は、回動軸及び複数の表示面を有すると共に当該表示面に異なる種類の前記演出図柄が表示された表示体と、この表示体を段階的に回動させることにより前記表示窓に対向する前記表示面を切り替えて前記演出図柄を表示させる表示体回動手段と、
    を有し、
    前記表示体回動手段は、
    前記表示体の前記回動軸に固定され逆止手段を有するラチェットと、
    前記ラチェットの歯に係合し当該ラチェットを一方向に回転させる駆動爪と、
    前記駆動爪を回動自在に設けた揺動アームと、
    前記揺動アームに連結された駆動リンクと、
    前記駆動リンクを往復動させるソレノイドと、
    を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記表示体は、前記複数の図柄列に対応して複数並列に隣接配置されていると共に、一の前記表示体の回動に連動して他の前記表示体も同一方向に回動する駆動力伝達手段を備え、
    複数の前記表示体のうち、いずれか一の前記表示体が前記表示体回動手段を備えることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記表示体は、水平断面が直角二等辺三角形の二等辺を含むL字状に形成されていると共に、前記二等辺を構成する二つの矩形板のそれぞれの表裏面に前記演出図柄が表示され、かつ、前記直角二等辺三角形の頂点に相当する位置に沿って前記回動軸を有することを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
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