JP2009260822A - 光送信装置および光送信装置の制御方法 - Google Patents

光送信装置および光送信装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光信号の変調精度を向上させること。
【解決手段】LN変調器120は、アーム間の光信号の位相差を制御信号に応じて変化させる位相調整部を備えている。分岐部125、受光部141Aおよび受光部141Bは、変調部により生成された正相信号と逆相信号を取得する。減算回路150は、分岐部125、受光部141Aおよび受光部141Bにより取得された正相信号と逆相信号を減算する。パワーメータ161は、減算回路150により減算された差分信号のパワーを検知する。制御部163は、パワーメータ161により検知された信号成分強度に応じて、位相シフト部123へ出力する制御信号を変化させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、光を変調する光送信装置および光送信装置の制御方法に関する。
光伝送システムの大容量化と長距離化に向けて、光信号を伝送するための各種変調方式の採用検討が行われている。各種変調方式としては、これまでに製品適用されているNRZ(Non Return to Zero)変調方式やRZ(Return to Zero)変調方式に加えて、CSRZ(Carrier Suppressed RZ)変調方式、光デュオバイナリ変調方式や、差動位相変調(DPSK:Differential Phase Shift Keying)方式、SSB(Single Side Band)変調方式、差動四位相変調(DQPSK:Differential Quadrature PSK)方式といった位相変調方式を用いた光伝送システムの研究開発がなされている。
これらを用いた光伝送システムの送信部では、光伝送信号の安定化のために、変調器などの構成部品に対する安定化技術が必須になる。このような技術として、たとえば、NRZ変調方式でのLN変調器のドリフトによる伝送信号の劣化を防ぐための、自動バイアス制御(ABC:Auto Bias Control)回路があげられる。
SSB変調方式やDQPSK方式などの多値位相変調方式では、NRZ変調方式などにはなかった位相シフト制御を行う必要がある。具体的には、変調部のIアームとQアームの各光の相対的な位相をシフトさせて、各光の位相差をnπ/2(nは任意の奇数)に調整する必要がある(たとえば、下記特許文献1参照。)。たとえば、位相シフト部へ供給する制御信号へ低周波信号を重畳し、光送信装置の出力光の低周波成分に基づいて同期検波を行う。
特開2007−82094号公報
しかしながら、上述した従来技術では、LD出力パワー、変調器損失、モニタ用フォトディテクタの受光感度など構成部品の特性によってはモニタ信号の感度が低く、制御安定性の低下が問題になる。
また、光変調器へ変調のためのデータ信号を入力するドライバによっては、データ信号の立ち上がりおよび立ち下がりの特性にばらつきがある。データ信号の立ち上がりおよび立ち下がりが急峻でないと、アーム間の位相差のずれに対するモニタ信号感度の低下により、制御精度が低下するという問題がある。
開示の光送信装置および光送信装置の制御方法は、上述した問題点を解消するものであり、制御安定性の向上を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この光送信装置は、入力光を分岐し、分岐された各アームの光信号に対して独立した位相変調を行う変調部と、各アームの光信号の位相差を制御信号に応じて変化させる位相調整部と、位相差を有する変調光を結合する結合部と、前記結合部からの正相信号と逆相信号を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された正相信号と逆相信号との差分を求める減算手段と、前記減算手段により減算された差分信号のパワーを検知する検知手段と、前記検知手段により検知された信号成分強度に応じて前記制御信号を変化させる制御手段と、を備えることを要件とする。
上記構成によれば、取得した正相信号と逆相信号の差分を求める差分信号の変化を、その差分信号に含まれる低周波重畳信号の変化を監視することで、アーム間の位相差ずれに対するモニタ信号変化を急峻にし、アーム間の位相差のずれを高感度で検出することができる。
開示の光送信装置および光送信装置の制御方法によれば、入力された光信号に対して独立して位相変調された各光信号の位相差を所定の値に維持することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる光送信装置および光送信装置の制御方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる光送信装置の機能的構成を示すブロック図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる光送信装置100は、光源110と、LN変調器120と、ドライバ130Iと、ドライバ130Qと、受光部141Aと、受光部141Bと、DCカット部142Aと、DCカット部142Bと、減算回路150と、パワーメータ161と、発振回路162と、制御部163と、加算回路164と、を備えている。
光源110は、連続光を生成してLN変調器120へ出力する。光源110は、ここでは、レーザダイオード(LD:Laser Diode)である。LN変調器120は、各アームの各光信号に対して、供給される制御信号(バイアス)に応じた位相差を与える位相調整部を備え、DQPSK方式の変調を行う変調器である。
LN変調器120は、分岐部121と、位相変調部122Iと、位相変調部122Qと、位相シフト部123と、結合部124と、分岐部125と、を備えている。LN変調器120は、電界光学効果を有するLN(LiNbO3)基板に光導波路を設け、光導波路に沿ってLN基板の表面に電極を配置したDQPSK方式の変調器である。
分岐部121は、光源110から出力された連続光を分岐し、分岐した各光を位相変調部122Iおよび位相変調部122Qへ出力する光導波路である。以下の説明において、分岐部121によって分岐された一対の光の経路を、それぞれIアームおよびQアームと称する。Iアームには、位相変調部122Iおよび位相シフト部123が設けられている。Qアームには位相変調部122Qが設けられている。
位相変調部122Iは、分岐部121から出力された連続光を、ドライバ130Iから供給されるDataIに応じて位相変調するマッハツェンダ型の変調器である。具体的には、位相変調部122Iは、各アームを通過する各連続光に対して、ドライバ130Iから出力される正転信号および反転信号に応じてそれぞれ位相変調する。位相変調部122Iは、位相変調した信号を位相シフト部123へ出力する。
位相変調部122Qは、分岐部121から出力された連続光を、ドライバ130Qから供給されるDataQに応じて位相変調するマッハツェンダ型の変調器である。具体的には、位相変調部122Qは、各アームを通過する各連続光を、ドライバ130Qから出力される正転信号および反転信号に応じてそれぞれ位相変調する。位相変調部122Qは、位相変調した信号を結合部124へ出力する。
位相シフト部123は、位相変調部122Iと122Qを伝搬する光にnπ/2(nは、任意の奇数)の相対的な位相差を付与するためのものであり、加算回路164から出力される制御信号に応じて位相量は変化する。位相シフト部123は、たとえば、LN変調器120のLN基板に設けられた光導波路と、この光導波路に沿ってLN基板に配置され、加算回路164から出力される制御信号が入力される電極を有する。
上記の位相シフト部123によってnπ/2(nは、任意の奇数)の位相差が付与された各光は、たとえば、マルチモード干渉(Multi Mode Interference:MMI)を利用した結合部124に入力される。
結合部124は、ここでは、各アームに対応した入力ポートを有し、各入力ポートに与えられる光信号を結合してDQPSK信号光を生成した後、干渉した光の正相信号および逆相信号を出力する各出力ポートを有する。正相信号は、結合部124から出力される各光信号のうちの、外部へ出力する信号であるとする。逆相信号は、結合部124から出力される各光信号のうちの、正相信号とは異なる信号であるとする。
結合部124は、正相信号を分岐部125へ出力する。また、結合部124は、逆相信号を受光部141Bへ出力する。分岐部125は、結合部124から出力された正相信号を分岐する光導波路である。分岐部125は、分岐した各正相信号を、光送信装置100の外部および受光部141Aへそれぞれ出力する。
ドライバ130Iは、位相変調部122Iの一方のアームへDataIの正転信号を出力するとともに、他方のアームへDataIの反転信号を出力する。ドライバ130Qは、位相変調部122Qの一方のアームへDataQの正転信号を出力するとともに、他方のアームへDataQの反転信号を出力する。DataIおよびDataQのそれぞれは、光送信装置100の外部から入力される2値のデータである。
受光部141Aは、分岐部125から出力された正相信号を受光する。受光部141Aは、受光した正相信号を電気信号に変換してDCカット部142Aへ出力する。受光部141Bは、結合部124から出力された逆相信号を受光する。受光部141Bは、受光した逆相信号を電気信号に変換してDCカット部142Bへ出力する。受光部141Aと受光部141Bのそれぞれは、たとえばフォトダイオード(PD:Photo Diode)である。
DCカット部142Aは、受光部141Aから出力された正相信号のDC成分を除去して減算回路150へ出力する。DCカット部142Bは、受光部141Bから出力された逆相信号のDC成分を除去して減算回路150へ出力する。DCカット部142AおよびDCカット部142Bのそれぞれは、たとえばコンデンサである。
減算回路150は、DCカット部142Aから出力された正相信号と、DCカット部142Bから出力された逆相信号との差分を算出する。減算回路150は、算出結果の差分信号をパワーメータ161へ出力する。パワーメータ161(たとえば、パワーディテクタ)は、減算回路150から出力された差分信号のパワーを示す信号を制御部163へ出力する。
発振回路162は、低周波数の低周波信号を発振する。発振回路162が発振する低周波信号は、たとえば位相変調部122Iにおける変調周波数(たとえば20GHz)に対して十分に低い周波数f0(たとえば数kHz)のクロック信号である。発振回路162は、発振した低周波信号を制御部163および加算回路164のそれぞれへ出力する。
制御部163は、パワーメータ161から出力された信号と、発振回路162から出力された低周波信号と、に基づいて同期検波を行う。具体的には、制御部163は、パワーメータ161から出力された信号と、発振回路162から出力された低周波信号と、を比較して、LN変調器120の位相シフト部123の移相量を最適点になるよう制御する。
制御部163は、同期検波により検出したパワーメータ出力信号中の低周波信号成分変化に基づき制御信号を加算回路164へ出力する。具体的には、制御部163は、IアームとQアームの位相差がπ/2となるように、加算回路164へ出力する制御信号を制御する。加算回路164は、制御部163から出力された制御信号に、発振回路162から出力された低周波信号を加算(重畳)して位相シフト部123へ出力する。
なお、ここでは、LN変調器120のIアームにのみ位相シフト部(位相シフト部123)を設ける構成について説明したが、IアームおよびQアームの両方に位相シフト部を設けてもよい。この場合は、各位相シフト部へ出力する各制御信号の相対的な制御を行うことによって、各アームにおける各光の位相差を制御する。
また、ここでは、DCカット部142AおよびDCカット部142Bを設ける構成について説明したが、DCカット部142AおよびDCカット部142Bを省いた構成も可能である。DCカット部142AおよびDCカット部142Bを設けない場合は、受光部141Aおよび受光部141Bは、正相信号および逆相信号を減算回路150へ出力する。
図2は、図1に示した位相シフト部に印加される制御信号電圧に対するパワーメータ出力電圧変化と、各制御信号電圧での低周波モニタ信号の変化を説明するグラフである。図2において、横軸は、制御部163から加算回路164へ出力される制御信号の電圧(V)を示している。縦軸は、パワーメータ161から制御部163へ出力される信号(パワーメータ出力)の電圧(V)を示している。実線210は、横軸に示す制御信号の電圧と、縦軸に示すパワーメータ161の出力の電圧と、の関係を示している。
実線210における点211は、制御部163から位相シフト部123へ印加される制御信号の最適点と、制御信号が最適点となっている場合のパワーメータ161の出力の電圧と、を示している。制御信号の最適点とは、LN変調器120における各アームにおける各光の位相差がnπ/2(nは、任意の奇数)となる制御信号の電圧である。
実線210および点211に示すように、制御信号が最適点となっている場合は、パワーメータ161の出力の電圧が最小となる。波形221は、制御部163から加算回路164へ出力される制御信号が最適点からマイナス方向へずれている場合の、加算回路164から位相シフト部123へ出力される制御信号の波形を示している。
波形222は、制御部163から出力される制御信号が最適点となっている場合の、加算回路164から位相シフト部123へ出力される制御信号の波形を示している。波形223は、制御部163から出力される制御信号が最適点からプラス方向へずれている場合の、加算回路164から位相シフト部123へ出力される制御信号の波形を示している。
波形221〜223に示すように、加算回路164から位相シフト部123へ出力される制御信号は、発振回路162から出力された周波数f0の低周波信号が加算されているため、周波数f0で変化している。たとえば、波形222に示す制御信号は、点211に示す最適点を中心として周波数f0で変化している。
波形231は、波形221に示す制御信号が位相シフト部123へ出力された場合の、パワーメータ161から制御部163へ出力される信号の波形を示している。波形232は、波形222に示す制御信号が位相シフト部123へ出力された場合の、パワーメータ161から制御部163へ出力される信号の波形を示している。
波形233は、波形223に示す制御信号が位相シフト部123へ出力された場合の、パワーメータ161から制御部163へ出力される信号の波形を示している。波形231および波形233に示すように、制御信号が最適点からずれている場合は、パワーメータ161から出力される信号に周波数f0の信号成分が含まれる。
また、波形231および波形233に示すように、制御信号が最適点からプラスとマイナスのいずれの方向にずれているかによって、パワーメータ161から出力される信号中の周波数f0成分の位相が反転する。また、波形232に示すように、制御信号が最適点からずれていない場合は、波形222に示す周波数f0で変化する制御信号が1周期するごとに点211を2回通過することになるため、パワーメータ161から出力される信号には周波数2f0の信号成分が含まれる。
制御部163は、パワーメータ161から出力された信号のf0成分を、発振回路162から出力された周波数f0の低周波信号と、パワーメータ161から出力された信号と、の同期検波によって監視する。制御部163は、パワーメータ161から出力された信号のf0成分の位相変化による同期検波出力信号の極性変化によって、制御信号の最適点からのずれ方向を判別することができる。
図3は、位相差が最適点の場合の各信号を示す波形図である。図3のグラフ310,320,330のそれぞれにおいて、横軸は時間(Time[ns])を示している。また、グラフ310,320のそれぞれにおいて、縦軸は信号のパワー(a.u.)を示している。また、グラフ330において、縦軸は信号のパワー(a.u.)を示している(図4および図5においても同様)。
グラフ310,320,330の各波形は、制御部163が出力する制御信号が最適点となることで、LN変調器120のアーム間の位相差が最適点nπ/2(nは任意の奇数)となっている場合の各信号を示している。グラフ310の波形311は、結合部124から受光部141Aへ出力される正相信号の波形を示している。
グラフ320の波形321は、結合部124から受光部141Bへ出力される逆相信号の波形を示している。グラフ330の波形331は、減算回路150からパワーメータ161へ出力される差分信号の波形を示している。波形331は、波形311を波形321で減算した波形になる。
アーム間の位相差が最適点となっている場合は、波形311および波形321に示すように、正相信号および逆相信号の波形がほぼ同波形になる。したがって、グラフ330の波形331に示す差分信号はほぼ0で一定となる。
また、波形311および波形321に示すように、正相信号および逆相信号には同様のノイズが生じているが、正相信号を逆相信号で減算することでノイズを相殺することができる。このため、制御部163において、正相信号および逆相信号のいずれか一方を監視する場合と比べて、アーム間の位相差を高精度に監視することができる。
図4は、位相差が最適点から−20°ずれた場合の各信号を示す波形図である。図4において、図3に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図4のグラフ310,320,330の各波形は、制御部163が出力する制御信号が最適点からマイナス方向へずれることで、LN変調器120のアーム間の位相差が最適点から−20°ずれている場合の各信号を示している。
アーム間の位相差が最適点からマイナス方向にずれている場合は、波形411や波形412に示すようにビット間でパワー差が発生する。言い換えると、各ビットの波高が均一でなくなる。図3の波形311や321では各ビットのパワーはほぼ等しく揃っている。
正相信号および逆相信号間で対応する各ビットのパワーは逆方向に変化する。このため、アーム間位相差のずれに対する差分信号の変化量は、正相信号および逆相信号の変化量の約2倍になる。
図5は、位相差が最適点から+20°ずれた場合の各信号を示す波形図である。図5において、図3に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図5のグラフ310,320,330の各波形は、制御部163が出力する制御信号が最適点からプラス方向へずれることで、LN変調器120のアーム間の位相差が最適点から+20°ずれている場合の各信号を示している。
アーム間の位相差が最適点からプラス方向にずれている場合は、波形511や521に示すように、ビット間でパワー差が発生する。正相信号および逆相信号間で対応する各ビットのパワーは逆方向に変化する。このため、アーム間の位相差のずれに対する差分信号の変化量は、正相信号および逆相信号の変化量の約2倍になる。
図6は、図1に示したパワーメータの出力を示すグラフである。図6において、横軸は、アーム間位相差の最適点nπ/2(nは任意の奇数)からの位相ずれ量を示している。縦軸は、パワーメータ161から制御部163へ出力される信号(パワーメータ出力)のパワー(a.u.)を示している。
点線611および点線612は、従来の光送信装置における、横軸に示す位相ずれ量と、縦軸に示すパワーメータ161の出力と、の関係を示している。実線621および実線622は、光送信装置100における、横軸に示す位相ずれ量と、縦軸に示すパワーメータ161の出力の関係と、を示している。
点線611および実線621(三角印)は、ドライバ130Iおよびドライバ130Qからそれぞれ出力されたDataIおよびDataQの立ち上がりおよび立ち下がりの特性Tr/Tfが10psである場合を示している。点線612および実線622(*印)は、特性Tr/Tfが20psである場合を示している。
点線611,612および実線621,622に示すように、光送信装置100によれば、従来の光送信装置と比べて、アーム間の位相ずれ量に対してパワーメータ161から出力される信号変化を急峻にすることができる。このため、制御部163にて制御最適点検出に使用される周波数f0信号の振幅(図2に示した最適点からずれた場合に発生するf0信号の振幅)、つまり制御部163での制御モニタ信号感度を2倍以上向上することができ、高精度に検出することができる。
図7は、減算回路から出力される差分信号のスペクトルを示す図である。図7の各グラフにおいて、横軸は、減算回路150から出力される差分信号の帯域(Frequency[GHz])を示している。縦軸は、差分信号のパワー(Power[dBm])を示している。グラフ710のスペクトル711は、アーム間の位相差が最適点となっている場合に減算回路150から出力される差分信号のスペクトルを示している。
グラフ720のスペクトル721は、アーム間の位相差が最適点から−20°ずれている場合に減算回路150から出力される差分信号のスペクトルを示している。グラフ730のスペクトル731は、アーム間の位相差が最適点から+20°ずれている場合に減算回路150から出力される差分信号のスペクトルを示している。
スペクトル711,721,731に示すように、減算回路150から出力される差分信号は、アーム間の位相差が最適点からずれると、低い帯域を含む広帯域にわたってパワーが変化する。このため、制御部163における帯域を、光信号の変調速度に対して十分に低い帯域にしても、アーム間の位相差のずれを検出することができる。光信号の変調速度に対して十分に低い帯域とは、たとえば100MHz程度である。
図8は、図1に示した光送信装置の変形例1を示すブロック図である。図8において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図1においては、結合部124から出力された正相信号を、LN変調器120のLN基板に設けた光導波路である分岐部125によって取り出す構成について説明したが、図8に示すように、分岐部125に変えて光カプラ801を設けてもよい。
結合部124は、正相信号を光カプラ801へ出力する。光カプラ801は、LN変調器120の外部に設けられている。光カプラ801は、結合部124から出力された正相信号を分岐する。光カプラ801は、分岐した各正相信号のうちの一方の正相信号を光送信装置100の外部へ出力し、他方の正相信号を受光部141Aへ出力する。
図9は、図1に示した光送信装置の変形例2を示すブロック図である。図9において、図8に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図9に示すように、図8に示した光カプラ801に変えて、光アンプ901および分岐部902を設けてもよい。結合部124は、正相信号を光アンプ901へ出力する。
光アンプ901は、LN変調器120の外部に設けられている。光アンプ901は、結合部124から出力された正相信号を増幅して分岐部902へ出力する。分岐部902は、光アンプ901から出力された正相信号を分岐する。分岐部902は、分岐した各正相信号を、光送信装置100の外部および受光部141Aへそれぞれ出力する。
たとえば、光アンプ901が自動強度制御(APC:Auto Power Control)を行う光アンプであってもよい。この場合は、光アンプ内からモニタ信号を分岐して受光部141Aへ出力してもよい。なお、LN変調器120の後段に設ける後段モジュールは光アンプ901に限らない。
図10は、図1に示した減算回路の具体例を示すブロック図である。図10において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図10に示すように、光送信装置100が備えている減算回路150は、たとえば、オペアンプを用いた差動増幅器である。ここでは一例として、減算回路150は、抵抗1011と、抵抗1012と、抵抗1013と、抵抗1014と、オペアンプ1015とを備えている。
抵抗1011は、DCカット部142Aに一端が接続され、オペアンプ1015のプラスの入力端子に他端が接続されている。DCカット部142Aから出力された正相信号は抵抗1011へ入力される。抵抗1012は、DCカット部142Bに一端が接続され、オペアンプ1015のマイナスの入力端子に他端が接続されている。DCカット部142Bから出力された正相信号は抵抗1012へ入力される。
抵抗1013は、抵抗1012とオペアンプ1015のマイナスの入力端子の間に一端が接続され、オペアンプ1015の出力端子に他端が接続されている。抵抗1014は、抵抗1011とオペアンプ1015のプラスの入力端子の間に一端が接続され、他端が接地されている。オペアンプ1015の出力端子は、パワーメータ161に接続されている。差動信号は、オペアンプ1015の出力端子からパワーメータ161へ出力される。
このように、実施の形態1にかかる光送信装置100によれば、正相信号および逆相信号を減算した差分信号を検知する構成をとることで、アーム間の位相差のずれに対するモニタ信号変化を急峻にすることができる。これにより、差分信号のパワー変化に対応した低周波信号成分を監視することで、制御部163で監視する制御モニタ信号感度を向上することができ、位相差の最適点を高精度に検出することができる。このため、制御の安定性を向上させることができる。
このとき、正相信号および逆相信号を減算した差分信号は、アーム間の位相差が最適点からずれると、低い帯域を含む広帯域にわたってパワーが変化する。このため、制御部163までの回路は、特に広帯域のものを用いる必要はなく、汎用の回路を用いることができる。このため、装置の低コスト化および省スペース化を図ることができる。
(実施の形態2)
図11は、実施の形態2にかかる光送信装置の機能的構成を示すブロック図である。図11において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図11に示すように、実施の形態2にかかる光送信装置100は、図1に示した分岐部125に代えて分岐部1102およびRZ変調器1110を備えている。
分岐部1102およびRZ変調器1110(第2変調部)は、LN変調器120のLN基板に設けられている。RZ変調器1110は、供給されるクロック信号(不図示)に基づいて、結合部124から出力された正相信号(DQPSK)をRZパルス化する。
RZ変調器1110は、LN変調器120のLN基板に設けられたマッハツェンダ型の変調部である。分岐部1102は、RZ変調器1110によってRZパルス化された正相信号(RZ−DQPSK)を分岐して、分岐した各正相信号をそれぞれ外部および受光部141Aへ出力する。
図12は、図11に示したパワーメータの出力を示すグラフである。図12において、図6に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。点線611,612および実線621,622に示すように、実施の形態2にかかる光送信装置100によれば、特性Tr/Tfの値によらず、アーム間の位相差の最適点nπ/2(nは任意の奇数)からの位相ずれ量に対するパワーメータ161の出力変化量は、ほぼ等しくなる。
従来は、特性Tr/Tfが10psである場合に、位相ずれ量の変化に対するパワーメータ161の出力の変化がなだらか(点線611参照)であった。これに対して、光送信装置100によれば、特性Tr/Tfが10psである場合でも、特性Tr/Tfが20psである場合と同様に、位相ずれ量の変化に対するパワーメータ161の出力の変化を急峻(実線621参照)にすることができる。
このように、実施の形態2にかかる光送信装置100によれば、実施の形態1にかかる光送信装置100の効果を奏するとともに、RZ変調器1110から出力された正相信号を用いることで、特性Tr/Tfに依存せずに、制御部163において、アーム間の位相差のずれを高感度に検出することができる。このため、制御信号を高精度に最適点に調整することができ、制御安定性をさらに向上させることができる。
また、特性Tr/Tfに依存せずにアーム間の位相差のずれを高感度に検出することができるため、ドライバ130Iおよびドライバ130Qに安価なドライバを用いても、アーム間の位相差のずれを高感度に検出することができ、装置の低コスト化を図ることができる。
(実施の形態3)
図13は、実施の形態3にかかる光送信装置の機能的構成を示すブロック図である。図13において、図1または図11に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図13に示すように、実施の形態3にかかる光送信装置100は、図1に示した分岐部121の前段に、図11に示したRZ変調器1110を備えている。光源110は、生成した連続光をRZ変調器1110へ出力する。RZ変調器1110は、光源110から出力された連続光をRZパルス化して分岐部121へ出力する。
図14は、図13に示したパワーメータの出力(DC成分なし)を示すグラフである。図14において、図6に示した部分と同様の部分については説明を省略する。図14は、図13に示したように、光送信装置100にDCカット部142AおよびDCカット部142Bを設けた場合のパワーメータ161の出力を示している。
この場合は、DCカット部142AおよびDCカット部142BによってDC成分が除去されるため、減算回路150へ出力される正相信号および逆相信号はAC成分となる。実線1410は、従来の光送信装置における、位相ずれ量と、パワーメータ161の出力と、の関係を示している。実線1420は、光送信装置100における、横軸に示す位相ずれ量と、縦軸に示すパワーメータ161の出力の関係と、を示している。
実線1410および実線1420に示すように、実施の形態3にかかる光送信装置100によれば、従来の光送信装置に比べて、パワーメータ161の出力の絶対値を2倍程度に増加させることができる。このため、制御部163において、LN変調器120のアーム間の位相差のずれを高感度に検出することができる。
図15は、図13に示したパワーメータの出力(DC成分あり)を示すグラフである。図15において、図14に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図15は、光送信装置100にDCカット部142AおよびDCカット部142Bを設けない場合のパワーメータ161の出力を示している。
この場合は、DCカット部142AおよびDCカット部142BによってDC成分が除去されないため、減算回路150へ出力される正相信号および逆相信号は、AC成分とDC成分を含んだ信号になる。実線1510は、従来の光送信装置における、横軸に示す位相ずれ量と、縦軸に示すパワーメータ161の出力と、の関係を示している。
実線1520は、光送信装置100における、位相ずれ量と、パワーメータ161の出力の関係と、を示している。実線1510および実線1520に示すように、光送信装置100によれば、DCカット部142AおよびDCカット部142Bを設けない場合は、従来に比べて、パワーメータ161の出力の絶対値を増加させることができる。
また、位相ずれ量の最適点(0)付近においては、位相ずれ量に対するパワーメータ161の出力の変化を急峻(1.5倍以上)にすることができる。このため、制御部163において、アーム間の位相差のずれを高感度に検出することができる。
このように、実施の形態3にかかる光送信装置100によれば、実施の形態1にかかる光送信装置100の効果を奏するとともに、分岐部121の前段にRZ変調器1110を設け、RZ変調を行うことで、パワーメータ161の出力の絶対値を増加させることができる。このため、アーム間の位相差のずれを高感度に検出することができる。
なお、図13に示した光送信装置100の構成において、RZ変調器1110から出力される正相信号をDCカット部142Aへ出力し、RZ変調器1110から出力される逆相信号を分岐部121へ出力する構成も可能である。ただし、この場合は、アーム間の位相差が正相信号に反映されないため、上記効果を得ることができない。
(実施の形態4)
図16は、実施の形態4にかかる光送信装置の機能的構成を示すブロック図である。図16において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態4にかかる光送信装置100は、図1に示した減算回路150に代えて、乗算回路1611を備えている。
DCカット部142Aは、DC成分を除去した正相信号を乗算回路1611へ出力する。DCカット部142Bは、DC成分を除去した逆相信号を乗算回路1611へ出力する。乗算回路1611は、DCカット部142Aから出力された正相信号と、DCカット部142Bから出力された逆相信号と、を乗算する。
乗算回路1611は、乗算した乗算信号をパワーメータ161へ出力する。制御部163は、制御部163は、パワーメータ161から出力された信号と、発振回路162から出力された低周波信号と、に基づいて同期検波を行う。同期検波により検出したパワーメータ出力信号中の低周波信号成分変化に基づき制御信号を加算回路164へ出力する。
図17は、図16に示したパワーメータの出力(DC成分なし)を示すグラフである。図17において、図6に示した部分と同様の部分については説明を省略する。図17は、図16に示したように、光送信装置100にDCカット部142AおよびDCカット部142Bを設けた場合のパワーメータ161の出力を示している。この場合は、乗算回路1611へ出力される正相信号および逆相信号はAC成分のみになる。
実線1711(三角印)は、DataIおよびDataQの立ち上がりおよび立ち下がりの特性Tr/Tfが10psである場合の、位相ずれ量とパワーメータ161の出力の関係を示している。実線1712(*印)は、特性Tr/Tfが20psである場合の位相ずれ量とパワーメータ161の出力の関係を示している。
図18は、図16に示したパワーメータの出力(DC成分あり)を示すグラフである。図18において、図6に示した部分と同様の部分については説明を省略する。図18は、光送信装置100にDCカット部142AおよびDCカット部142Bを設けない場合のパワーメータ161の出力を示している。この場合は、乗算回路1611へ出力される正相信号および逆相信号は、AC成分とDC成分を含んだ信号になる。
実線1811(三角印)は、DataIおよびDataQの立ち上がりおよび立ち下がりの特性Tr/Tfが10psである場合の、位相ずれ量とパワーメータ161の出力の関係を示している。実線1812(*印)は、特性Tr/Tfが20psである場合の位相ずれ量とパワーメータ161の出力の関係を示している。
実線1811および実線1812に示すように、DCカット部142AおよびDCカット部142Bを設けない場合は、位相ずれ量が最適点(0)のときにパワーメータ161の出力は最大となる。制御部163は、パワーメータ161から出力された信号の周波数f0の成分が最小となるように、加算回路164へ出力する制御信号を変化させる。
このように、実施の形態4にかかる光送信装置100によれば、正相信号および逆相信号を乗算した乗算信号のパワーを検知し、DCカット部142AおよびDCカット部142Bを設けない構成にすることで、位相ずれ量が最適点(0)のときにパワーメータ161の出力が最大となる(図18参照)。このとき、制御部163で検知する周波数f0信号成分は、上記他の実施の形態と同様に位相差最適点でほぼ0になるため、制御部163内部の制御アルゴリズムは上記他の実施の形態と同一である。
これにより、位相ずれ量の最適点付近におけるパワーメータ161の出力の絶対値を増加することが可能になり、制御安定性を向上させることができる。このとき、正相信号および逆相信号を乗算した乗算信号は、アーム間の位相差が最適点からずれると、低い帯域を含む広帯域にわたってパワーが変化する。このため、制御部163を実現する回路は、特に広帯域のものを用いる必要はなく、汎用の回路を用いることができる。このため、装置の低コスト化および省スペース化を図ることができる。
(実施の形態5)
図19は、実施の形態5にかかる光送信装置の機能的構成を示すブロック図である。図19において、図11または図16に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図19に示すように、実施の形態5にかかる光送信装置100は、図11に示した減算回路150に代えて図16に示した乗算回路1611を備えている。
図20は、図19に示したパワーメータの出力(DC成分なし)を示すグラフである。図20において、図6に示した部分と同様の部分については説明を省略する。図20は、図19に示したように、光送信装置100にDCカット部142AおよびDCカット部142Bを設けた場合のパワーメータ161の出力を示している。乗算回路1611へ出力される正相信号および逆相信号はAC成分のみになる。
実線2011(三角印)は、DataIおよびDataQの立ち上がりおよび立ち下がりの特性Tr/Tfが10psである場合の、位相ずれ量とパワーメータ161の出力の関係を示している。実線2012(*印)は、特性Tr/Tfが20psである場合の位相ずれ量とパワーメータ161の出力の関係を示している。
図21は、図19に示したパワーメータの出力(DC成分あり)を示すグラフである。図21において、図6に示した部分と同様の部分については説明を省略する。図21は、光送信装置100にDCカット部142AおよびDCカット部142Bを設けない場合のパワーメータ161の出力を示している。この場合は、乗算回路1611へ出力される正相信号および逆相信号は、AC成分とDC成分を含んだ信号になる。
実線2111(三角印)は、DataIおよびDataQの立ち上がりおよび立ち下がりの特性Tr/Tfが10psである場合の、位相ずれ量とパワーメータ161の出力の関係を示している。実線2112(*印)は、特性Tr/Tfが20psである場合の位相ずれ量とパワーメータ161の出力の関係を示している。
実線2111および実線2112に示すように、DCカット部142AおよびDCカット部142Bを設けない場合は、位相ずれ量が最適点(0)のときにパワーメータ161の出力が最大となる。制御部163は、パワーメータ161から出力された信号の周波数f0の成分が最小となるように、加算回路164へ出力する制御信号を変化させる。
このように、実施の形態5にかかる光送信装置100によれば、DCカット部142AおよびDCカット部142Bを設けない構成にすることで、正相信号および逆相信号を乗算した乗算信号のパワーを検知したときに、位相ずれ量が最適点(0)のときにパワーメータ161の出力が最大となる(図21参照)。
このとき、制御部163で検知する周波数f0信号成分は、上記他の実施の形態と同様に位相差最適点でほぼ0の最小振幅になるため、制御部163内部の制御アルゴリズムは上記他の実施の形態と同一である。これにより、位相ずれ量の最適点付近におけるパワーメータ161の出力の絶対値を増加することが可能になり、制御信号を高精度に最適点に調整し、制御安定性を向上させることができる。
また、正相信号および逆相信号を乗算した乗算信号は、アーム間の位相差が最適点からずれると、低い帯域を含む広帯域にわたってパワーが変化する。このため、制御部163を実現する回路は、特に広帯域のものを用いる必要はなく、汎用の回路を用いることができる。このため、装置の低コスト化および省スペース化を図ることができる。
(実施の形態6)
図22は、実施の形態6にかかる光送信装置の機能的構成を示すブロック図である。図22において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図22に示すように、実施の形態6にかかる光送信装置100は、図1に示したDCカット部142A、DCカット部142B、発振回路162および加算回路164に代えて、ローパスフィルタ2211A(LPF:Low Pass Filter)およびローパスフィルタ2211Bを備えている。
位相シフト部123は、位相変調部122Iと122Q間の光の位相差を、制御部163から出力される制御信号に応じてシフトさせる。受光部141Aは、受光した正相信号を電気信号に変換してローパスフィルタ2211Aへ出力する。受光部141Bは、受光した逆相信号を電気信号に変換してローパスフィルタ2211Bへ出力する。
ローパスフィルタ2211Aは、受光部141Aから出力された正相信号の所定周波数以下の帯域成分を抽出して減算回路150へ出力する。ローパスフィルタ2211Bは、受光部141Bから出力された逆相信号の所定周波数以下の帯域成分を抽出して減算回路150へ出力する。減算回路150は、ローパスフィルタ2211Aから出力された正相信号と、ローパスフィルタ2211Bから出力された逆相信号との差を算出する。
制御部163は、制御信号を位相シフト部123へ出力する。また、制御部163は、パワーメータ161から出力された信号に基づいて、位相シフト部123へ出力する制御信号を変化させる。このように、実施の形態6においては、制御部163は、同期検波を行わずに、減算回路150から出力された信号に基づいて制御信号を変化させる。
図23は、位相差が最適点の場合の各信号を示す波形図である。図23のグラフ2310,2320,2330のそれぞれにおいて、横軸は時間(Time[us])を示している。また、グラフ2310,2320のそれぞれにおいて、縦軸は信号のパワー(a.u.)を示している。また、グラフ2330において、縦軸は信号のパワー(a.u.)を示している(図24および図25においても同様)。
グラフ2310,2320,2330の各波形は、LN変調器120アーム間の位相差が最適時の各信号を示している。グラフ2310の波形2311は、結合部124から受光部141Aへ出力される正相信号の波形を示している。
グラフ2320の波形2321は、結合部124から受光部141Bへ出力される逆相信号の波形を示している。グラフ2330の波形2331は、減算回路150からパワーメータ161へ出力される差分信号の波形を示している。波形2331は、波形2311を波形2321で減算した波形になる。ここでは、波形2311および波形2321は、パワーが約428a.u.で一定の波形となっている。
アーム間の位相差が最適点となっている場合は、波形2311および波形2321に示すように、正相信号および逆相信号の波形がほぼ同波形になる。したがって、グラフ2330の波形2331に示す差分信号はほぼ0で一定となる。
図24は、位相差が最適点から−20°ずれた場合の各信号を示す波形図である。図24において、図23に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図24のグラフ2310,2320,2330の各波形は、制御部163が出力する制御信号が最適点からマイナス方向へずれることで、LN変調器120のアーム間の位相差が最適点から−20°ずれている場合の各信号を示している。
この場合は、波形2411に示すように、正相信号のパワーは、図23の波形2311に示した状態から減少し、約423a.u.で一定になっている。また、波形2421に示すように、逆相信号のパワーは、図23の波形2321に示した状態から増加し、約433a.u.で一定になっている。
すなわち、正相信号および逆相信号のパワーが互いに逆方向に変化する。このため、アーム間の位相差ずれに対する差分信号の変化を検出し、その値が0近辺になるように制御部163の出力信号を制御することで位相シフト部の位相差を最適点に設定できる。
図25は、位相差が最適点から+20°ずれた場合の各信号を示す波形図である。図25において、図23に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図25のグラフ2310,2320,2330の各波形は、制御部163が出力する制御信号が最適点からプラス方向へずれることで、LN変調器120のアーム間の位相差が最適点から+20°ずれている場合の各信号を示している。
この場合は、波形2511に示すように、正相信号のパワーは、図23の波形2311に示した状態から増加し、約433a.u.で一定になっている。また、波形2521に示すように、逆相信号のパワーは、図23の波形2321に示した状態から減少し、約423a.u.で一定になっている。
すなわち、正相信号および逆相信号のパワーが互いに逆方向に変化する。このため、アーム間の位相差のずれに対する差分信号の変化を検出し、その値が0近辺になるように制御部163の出力信号を制御することで位相シフト部の位相差を最適点に設定できる。
図26は、位相差が最適点の場合の各帯域での差分信号を示す波形図である。図26のグラフ2610,2620,2630のそれぞれにおいて、横軸は時間(Time[us])を示している。また、縦軸は、減算回路150から出力される差分信号のパワー(a.u.)を示している(図27および図28においても同様)。
グラフ2610,2620,2630の各波形は、制御部163が出力する制御信号が最適点となることで、LN変調器120のアーム間の位相差が最適点(π/2)となっている場合の各信号を示している。グラフ2610の波形2611は、減算回路150から出力される差分信号のDCから1kHzまでの帯域の波形を示している。
グラフ2620の波形2621は、減算回路150から出力される差分信号のDCから10MHzまでの帯域の波形を示している。グラフ2630の波形2631は、減算回路150から出力される差分信号のDCから100MHzまでの帯域の波形を示している。波形2611,2621,2631に示すように、減算回路150から出力される差分信号の100MHzまでの帯域は、1kHzまでの帯域および10MHzまでの帯域に比べて差分信号の振幅が大きくなる。
図27は、位相差が最適点から−20°ずれた場合の各帯域の差分信号を示す波形図である。図27において、図26に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図27のグラフ2610,2620,2630の各波形は、制御部163が出力する制御信号が最適点からマイナス方向へずれることで、LN変調器120のアーム間の位相差が最適点から−20°ずれている場合の各信号を示している。
グラフ2610の波形2711は、減算回路150から出力される差分信号のDCから1kHz帯域の波形を示している。グラフ2620の波形2721は、減算回路150から出力される差分信号のDCから10MHz帯域の波形を示している。グラフ2630の波形2731は、減算回路150から出力される差分信号のDCから100MHz帯域の波形を示している。
波形2731に示すように、LN変調器120のアーム間の位相差が最適点から−20°ずれている場合は、減算回路150から出力される差分信号の100MHzの帯域は、振幅が極端に大きくなる。このため、制御部163において、減算回路150から出力される差分信号の変化を監視することが困難になる。
図28は、位相差が最適点から+20°ずれた場合の各帯域の差分信号を示す波形図である。図28において、図26に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図28のグラフ2610,2620,2630の各波形は、制御部163が出力する制御信号が最適点からプラス方向へずれることで、LN変調器120のアーム間の位相差が最適点から+20°ずれている場合の各信号を示している。
グラフ2610の波形2811は、減算回路150から出力される差分信号のDCから1kHz帯域の波形を示している。グラフ2620の波形2821は、減算回路150から出力される差分信号のDCから10MHz帯域の波形を示している。グラフ2630の波形2831は、減算回路150から出力される差分信号のDCから100MHz帯域の波形を示している。
波形2831に示すように、LN変調器120のアーム間の位相差が最適点から−20°ずれている場合は、減算回路150から出力される差分信号の100MHzの帯域は、振幅が極端に大きくなる。このため、制御部163において、減算回路150から出力される差分信号の変化を監視することが困難になる。
図26〜図28において示したように、たとえば100MHz以上の広帯域においては、LN変調器120のアーム間の位相差が最適点からずれると、減算回路150から出力される差分信号の振幅が極端に大きくなる。このため、ローパスフィルタ2211Aおよびローパスフィルタ2211Bにおける通過帯域を、たとえば数kHz以上で、かつ100MHzより低い低帯域にすることが望ましい。
図29は、図22に示した受光部の出力を示すグラフである。図29において、横軸は、制御部163から出力される制御信号の、最適点からのずれ量を示している。縦軸は、受光部141Aから出力される正相信号のパワー(a.u.)、または、受光部141Bから出力される逆相信号のパワー(a.u.)を示している(受光部出力)。
点線2910は、従来の光送信装置(たとえば、特開2000−180804号公報を参照)における、制御信号のずれ量と受光部出力の関係を示している。実線2920は、実施の形態6にかかる光送信装置100における、制御信号のずれ量と受光部出力の関係を示している。点線2910に示すように、従来の光送信装置においては、制御信号のずれ量が変化すると、受光部出力も大きく変化する。
これに対して、実施の形態6にかかる光送信装置100においては、制御信号のずれ量が変化しても、受光部出力の平均パワーはほとんど変化しない。このため、実施の形態6にかかる光送信装置100においては、上述したように、ローパスフィルタ2211Aおよびローパスフィルタ2211Bによって正相信号および逆相信号を抽出し、抽出した正相信号および逆相信号のAC成分を用いる必要がある。
このように、実施の形態6にかかる光送信装置100によれば、実施の形態1にかかる光送信装置100の効果を奏するとともに、ローパスフィルタ2211Aおよびローパスフィルタ2211Bによって正相信号および逆相信号の低周波成分を抽出し、抽出した各成分に基づいて制御信号を変化させることで、制御部163において同期検波を行わなくてもアーム間の位相差のずれを高感度に検出することができる。
このため、発振回路162および加算回路164(図1参照)などを設ける必要がなく、装置の低コスト化および省スペース化を図ることができる。また、同期検波を行わなくてもアーム間の位相差のずれを高感度に検出することができるため、制御信号に低周波信号を重畳する必要がない。このため、制御信号に低周波信号を重畳することによる変調精度の劣化を抑制し、出力される光信号の品質を向上させることができる。
以上説明したように、開示の光送信装置および光送信装置の制御方法によれば、光信号の変調精度を向上させることができる。
なお、上述した各実施の形態においては、光送信装置100の変調方式として、DQPSKまたはRZ−DQPSKを用いる場合について説明したが、変調方式はこれらに限らない。光送信装置100は、変調部のアーム間の位相差をnπ/2(nは任意の奇数)に制御する位相シフト部を含む変調方式の全般に適用することができる。たとえば、光送信装置100は、SSB変調、QPSK、QAMなどの各種変調方式に適用することができる。上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)入力光を分岐し、分岐された各アームの光信号に対して独立した位相変調を行う変調部と、各アームの光信号の位相差を制御信号に応じて変化させる位相調整部と、位相差を有する変調光を結合する結合部と、
前記結合部からの正相信号と逆相信号を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された正相信号と逆相信号との差分を求める減算手段と、
前記減算手段により減算された差分信号のパワーを検知する検知手段と、
前記検知手段により検知された信号成分強度に応じて前記制御信号を変化させる制御手段と、
を備えることを特徴とする光送信装置。
(付記2)前記光信号の変調周波数より低い周波数の低周波信号を発振する発振手段と、
前記位相調整部へ入力される制御信号に対して、前記発振手段により発振された低周波信号を加算する加算手段と、を備え、
前記制御手段は、前記検知手段により検知された差分信号と、前記低周波信号との同期検波に基づき前記制御信号を変化させることを特徴とする付記1に記載の光送信装置。
(付記3)前記変調部と直列に接続された第2変調部を備え、
前記取得手段は、前記変調部および前記第2変調部のうちの一方により変調された正相信号と、前記変調部および前記第2変調部のうちの他方により変調された逆相信号とを取得することを特徴とする付記1または2に記載の光送信装置。
(付記4)前記第2変調部はRZ変調器であり、
前記取得手段は、前記変調部により変調された逆相信号と、前記第2変調部により変調された正相信号と、を取得することを特徴とする付記3に記載の光送信装置。
(付記5)前記取得手段により取得された正相信号と逆相信号の、所定の周波数以下の帯域成分を抽出するフィルタを備え、
前記減算手段は、前記フィルタによって抽出された正相信号と逆相信号の各帯域成分を減算することを特徴とする付記1に記載の光送信装置。
(付記6)前記制御手段は、前記位相差がnπ/2(nは任意の奇数)となるように前記制御信号を変化させることを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の光送信装置。
(付記7)前記減算手段は差動増幅器であることを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の光送信装置。
(付記8)前記変調部は、位相変調を行う変調器であることを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の光送信装置。
(付記9)入力光を分岐し、分岐された各アームの光信号に対して独立した位相変調を行う変調部と、各アームの光信号の位相差を制御信号に応じて変化させる位相調整部と、位相差を有する変調光を結合する結合部と、
前記結合部からの正相信号と逆相信号を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された正相信号と逆相信号を乗算する乗算手段と、
前記乗算手段により乗算された乗算信号のパワーを検知する検知手段と、
前記検知手段により検知された信号成分強度に応じて前記制御信号を変化させる制御手段と、
を備えることを特徴とする光送信装置。
(付記10)入力光を分岐し、分岐された各アームの光信号に対して独立した位相変調を行う変調部と、各アームの光信号の位相差を制御信号に応じて変化させる位相調整部と、位相差を有する変調光を結合する結合部と、を備える光送信装置の制御方法において、
前記結合部により結合された正相信号と逆相信号を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された正相信号と逆相信号との差分を求める減算工程と、
前記減算工程により減算された差分信号のパワーを検知する検知工程と、
前記検知工程により検知された信号成分パワーに応じて前記制御信号を変化させる制御工程と、
を含むことを特徴とする光送信装置の制御方法。
実施の形態1にかかる光送信装置の機能的構成を示すブロック図である。 図1に示した位相シフト部に印加される制御信号電圧に対するパワーメータ出力電圧変化と、各制御信号電圧での低周波モニタ信号の変化を説明するグラフである。 位相差が最適点の場合の各信号を示す波形図である。 位相差が最適点から−20°ずれた場合の各信号を示す波形図である。 位相差が最適点から+20°ずれた場合の各信号を示す波形図である。 図1に示したパワーメータの出力を示すグラフである。 減算回路から出力される差分信号のスペクトルを示す図である。 図1に示した光送信装置の変形例1を示すブロック図である。 図1に示した光送信装置の変形例2を示すブロック図である。 図1に示した減算回路の具体例を示すブロック図である。 実施の形態2にかかる光送信装置の機能的構成を示すブロック図である。 図11に示したパワーメータの出力を示すグラフである。 実施の形態3にかかる光送信装置の機能的構成を示すブロック図である。 図13に示したパワーメータの出力(DC成分なし)を示すグラフである。 図13に示したパワーメータの出力(DC成分あり)を示すグラフである。 実施の形態4にかかる光送信装置の機能的構成を示すブロック図である。 図16に示したパワーメータの出力(DC成分なし)を示すグラフである。 図16に示したパワーメータの出力(DC成分あり)を示すグラフである。 実施の形態5にかかる光送信装置の機能的構成を示すブロック図である。 図19に示したパワーメータの出力(DC成分なし)を示すグラフである。 図19に示したパワーメータの出力(DC成分あり)を示すグラフである。 実施の形態6にかかる光送信装置の機能的構成を示すブロック図である。 位相差が最適点の場合の各信号を示す波形図である。 位相差が最適点から−20°ずれた場合の各信号を示す波形図である。 位相差が最適点から+20°ずれた場合の各信号を示す波形図である。 位相差が最適点の場合の各帯域での差分信号を示す波形図である。 位相差が最適点から−20°ずれた場合の各帯域の差分信号を示す波形図である。 位相差が最適点から+20°ずれた場合の各帯域の差分信号を示す波形図である。 図22に示した受光部の出力を示すグラフである。
符号の説明
100 光送信装置
110 光源
120 LN変調器
121,125,902,1102 分岐部
122I,122Q 位相変調部
124 結合部
141A,141B 受光部
150 減算回路
162 発振回路
164 加算回路
711,721,731 スペクトル
801 光カプラ
901 光アンプ
1011〜1014 抵抗
1015 オペアンプ
1110 RZ変調器
1611 乗算回路
2211A,2211B ローパスフィルタ

Claims (10)

  1. 入力光を分岐し、分岐された各アームの光信号に対して独立した位相変調を行う変調部と、各アームの光信号の位相差を制御信号に応じて変化させる位相調整部と、位相差を有する変調光を結合する結合部と、
    前記結合部からの正相信号と逆相信号を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された正相信号と逆相信号との差分を求める減算手段と、
    前記減算手段により減算された差分信号のパワーを検知する検知手段と、
    前記検知手段により検知された信号成分強度に応じて前記制御信号を変化させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする光送信装置。
  2. 前記光信号の変調周波数より低い周波数の低周波信号を発振する発振手段と、
    前記位相調整部へ入力される制御信号に対して、前記発振手段により発振された低周波信号を加算する加算手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記検知手段により検知された差分信号と、前記低周波信号との同期検波に基づき前記制御信号を変化させることを特徴とする請求項1に記載の光送信装置。
  3. 前記変調部と直列に接続された第2変調部を備え、
    前記取得手段は、前記変調部および前記第2変調部のうちの一方により変調された正相信号と、前記変調部および前記第2変調部のうちの他方により変調された逆相信号とを取得することを特徴とする請求項1または2に記載の光送信装置。
  4. 前記第2変調部はRZ変調器であり、
    前記取得手段は、前記変調部により変調された逆相信号と、前記第2変調部により変調された正相信号と、を取得することを特徴とする請求項3に記載の光送信装置。
  5. 前記取得手段により取得された正相信号と逆相信号の、所定の周波数以下の帯域成分を抽出するフィルタを備え、
    前記減算手段は、前記フィルタによって抽出された正相信号と逆相信号の各帯域成分を減算することを特徴とする請求項1に記載の光送信装置。
  6. 前記制御手段は、前記位相差がnπ/2(nは任意の奇数)となるように前記制御信号を変化させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の光送信装置。
  7. 前記減算手段は差動増幅器であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の光送信装置。
  8. 前記変調部は、位相変調を行う変調器であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の光送信装置。
  9. 入力光を分岐し、分岐された各アームの光信号に対して独立した位相変調を行う変調部と、各アームの光信号の位相差を制御信号に応じて変化させる位相調整部と、位相差を有する変調光を結合する結合部と、
    前記結合部からの正相信号と逆相信号を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された正相信号と逆相信号を乗算する乗算手段と、
    前記乗算手段により乗算された乗算信号のパワーを検知する検知手段と、
    前記検知手段により検知された信号成分強度に応じて前記制御信号を変化させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする光送信装置。
  10. 入力光を分岐し、分岐された各アームの光信号に対して独立した位相変調を行う変調部と、各アームの光信号の位相差を制御信号に応じて変化させる位相調整部と、位相差を有する変調光を結合する結合部と、を備える光送信装置の制御方法において、
    前記結合部により結合された正相信号と逆相信号を取得する取得工程と、
    前記取得工程により取得された正相信号と逆相信号との差分を求める減算工程と、
    前記減算工程により減算された差分信号のパワーを検知する検知工程と、
    前記検知工程により検知された信号成分パワーに応じて前記制御信号を変化させる制御工程と、
    を含むことを特徴とする光送信装置の制御方法。
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