上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による表面実装機のテープ処理管理システムは、異なる材料により形成された部品収容テープを複数配置可能なセット部と、部品収容テープの材料の情報を記憶する記憶部と、記憶部に記憶された部品収容テープの材料の情報に基づいて部品収容テープの材料毎に分割した状態でセット部における複数の部品収容テープの配置位置を設定する制御部とを備える。
この第1の局面による表面実装機のテープ処理管理システムでは、上記のように、記憶部に記憶された部品収容テープの材料の情報に基づいて部品収容テープの材料毎に分割した状態でセット部における複数の部品収容テープの配置位置を設定する制御部を設けることによって、基板の生産を行う準備段階において、部品収容テープの材料毎に分割した状態で複数の部品収容テープをセット部に予め配置することができるので、部品収容テープを材料毎に分別するための回収機構部を別途設ける必要がない。これにより、表面実装機の構造が複雑になるのを抑制しながら異なる材料の部品収容テープを分別して回収することができる。
上記第1の局面による表面実装機のテープ処理管理システムにおいて、好ましくは、所定の数の部品収容テープを配置可能なセット部毎に装着可能で、かつ、所定の数の部品収容テープを保持可能な複数の台車をさらに備え、制御部は、同じ材料により形成された複数の部品収容テープが同じ台車に配置されるように設定可能な入力を受け付ける。このように構成すれば、同じ台車に異なる材料の部品収容テープが混ざるのを抑制することができるので、台車毎に基板に対して部品の実装を終えた部品収容テープの分別回収を行うことができる。
この場合において、好ましくは、複数の台車毎に配置され、基板に対して部品の実装を終えた部品収容テープを回収する箱部材をさらに備える。このように構成すれば、箱部材毎に部品収容テープを分別して回収することができるので、容易に、異なる材料からなる部品収容テープを分別収集することができる。
上記第1の局面による表面実装機のテープ処理管理システムにおいて、好ましくは、制御部に接続され、部品収容テープの材料の情報を表示する表示部をさらに備える。このように構成すれば、ユーザは、表示部により、部品収容テープを形成する材料を容易に認識することができる。
上記第1の局面による表面実装機のテープ処理管理システムにおいて、好ましくは、表示部は、部品収容テープの材料毎に分割するようにユーザがセット部における複数の部品収容テープの配置位置を設定する際の入力を受け付ける画面を表示する機能を有する。このように構成すれば、ユーザが表示部を見ながら部品収容テープの配置位置を設定することができる。
上記第1の局面による表面実装機のテープ処理管理システムにおいて、好ましくは、制御部に接続されたエラー報知部をさらに備え、複数の部品収容テープは、第1の材料により形成されているとともに基板に実装するための複数の部品が収容された第1部品収容テープと、第2の材料により形成されているとともに基板に実装するための複数の部品が収容された第2部品収容テープとを含み、制御部は、予め設定した所定の第1部品収容テープおよび第2部品収容テープが配置されるセット部の位置にユーザにより異なる第1部品収容テープおよび第2部品収容テープが配置された場合に、エラー報知部にエラーを報知させるように構成されている。このように構成すれば、第1部品収容テープおよび第2部品収容テープを配置するべきセット部に異なる第1部品収容テープおよび第2部品収容テープを間違えて配置したのをユーザに認識させることができる。
上記第1の局面による表面実装機のテープ処理管理システムにおいて、好ましくは、制御部は、記憶部に記憶された部品収容テープの材料の情報に基づいて部品収容テープが材料毎に分割された状態で、セット部における部品収容テープの配置位置を最適化するように構成されている。このように構成すれば、記憶部に記憶された部品収容テープの材料の情報に基づいて部品収容テープが材料毎に分割された状態を維持しながらセット部における部品収容テープの配置位置を最適化することができる。これにより、部品収容テープの部品を素早く実装することができるとともに、部品の実装を終えた異なる種類の部品収容テープを分別した状態で回収することができる。
この発明の第2の局面による表面実装機は、異なる材料により形成された複数の部品収容テープを配置可能なセット部と、部品収容テープの材料の情報を記憶する記憶部と、記憶部に記憶された部品収容テープの材料の情報に基づいて部品収容テープの材料毎に分割した状態でセット部における複数の部品収容テープの配置位置を設定する制御部とを備える。
この第2の局面による表面実装機では、上記のように、記憶部に記憶された部品収容テープの材料の情報に基づいて部品収容テープの材料毎に分割した状態でセット部における複数の部品収容テープの配置位置を設定する制御部を設けることによって、基板の生産を行う準備段階において、部品収容テープの材料毎に分割した状態で複数の部品収容テープをセット部に予め配置することができるので、部品収容テープを材料毎に分別するための回収機構部を別途設ける必要がない。これにより、表面実装機の構造が複雑になるのを抑制しながら異なる材料の部品収容テープを分別して回収することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による表面実装機の全体構成を示す斜視図である。図2〜図8は、図1に示した表面実装機の構成を説明するための図である。以下、図1〜図8を参照して、本発明の第1実施形態による表面実装機101の構成について説明する。
図1〜図3に示すように、第1実施形態による表面実装機101は、プリント基板110(図2参照)に部品120(図2参照)を実装する装置である。なお、プリント基板110は、本発明の「基板」の一例である。図2に示すように、表面実装機101は、X方向に延びる一対の基板搬送コンベア10と、一対の基板搬送コンベア10の上方をXY方向に移動可能なヘッドユニット20とを備えている。また、基板搬送コンベア10およびヘッドユニット20は、基台1上に設置されている。基台1の一対の基板搬送コンベア10の両側には、図3に示すように、それぞれ、片側48箇所ずつ、合計96箇所のテープフィーダ装着部2がX方向に並ぶように設けられている。そして、複数のテープフィーダ装着部2には、それぞれ、部品120(図2参照)を供給するための複数のテープフィーダ121が着脱可能に配置されている。なお、テープフィーダ装着部2は、本発明の「セット部」の一例である。また、ヘッドユニット20は、テープフィーダ121から部品120を取得するとともに、基板搬送コンベア10上のプリント基板110に部品120を実装する機能を有する。以下、表面実装機101の具体的な構造を説明する。
一対の基板搬送コンベア10は、プリント基板110をX方向に搬送するとともに、所定の実装作業位置でプリント基板110を停止させ、保持させることが可能なように構成されている。
テープフィーダ121は、図4に示すように、複数の部品120が収容されたテープ122が巻き回されたリール123を保持している。なお、テープ122は、本発明の「部品収容テープ」、「第1部品収容テープ」および「第2部品収容テープ」の一例である。このテープフィーダ121は、リール123を回転させることにより部品120を収容するテープ122を送り出すことによって、テープフィーダ121の先端から部品120を供給するように構成されている。なお、部品120は、IC、トランジスタ、コンデンサなどの小型の電子部品である。また、リール123には、テープ122に収容されている部品の情報を読み出し可能なバーコード124が貼り付けられている。
ここで、第1実施形態では、図5に示すように、テープ122は、部品120が収容されているキャリアテープ122aと、キャリアテープ122aの上面を覆うように配置されているトップテープ122bとにより構成されている。なお、キャリアテープ122aは、本発明の「部品収容テープ」、「第1部品収容テープ」および「第2部品収容テープ」の一例である。キャリアテープ122aは、紙または樹脂のいずれか一方の材料(異なる材料)により形成されている。なお、紙は、本発明の「第1の材料」の一例であり、樹脂は、本発明の「第2の材料」の一例である。また、紙製および樹脂製のいずれのキャリアテープ122aにも、図5および図6に示すように、部品120を収納するための複数の部品収納部122cがテープ122の供給方向に沿ってそれぞれ略等間隔に設けられている。また、キャリアテープ122aの部品収納部122cの側方には、図6に示すように、複数の係合穴部122dがテープ122の供給方向に沿ってそれぞれ等間隔に形成されている。これら複数の係合穴部122dは、図示しないギア部材と噛合するように構成されており、図示しないギア部材が回転されるのに伴ってテープ122が供給される。
また、トップテープ122bは、フィルムにより形成されているとともに、図4および図5に示すように、キャリアテープ122aと分離されるように構成されている。具体的には、テープフィーダ121には、キャリアテープ122aとトップテープ122bとを分離するための分岐部材125が設けられているとともに、キャリアテープ122aから分離されたトップテープ122bを回収するためのリール部材126(図4参照)が設けられている。このリール部材126は、図4に示すように、テープ122が供給されるのに伴って回転されるように構成されており、キャリアテープ122aから分離されたトップテープ122bを自身に巻きつけるように回収する機能を有する。これにより、トップテープ122bを、キャリアテープ122aと分別して収集することが可能となる。
また、ヘッドユニット20は、図3に示すように、X方向に延びるヘッドユニット支持部30に沿ってX方向に移動可能に構成されている。具体的には、ヘッドユニット支持部30は、ボールネジ軸31とボールネジ軸31を回転させるサーボモータ32とX方向のガイドレール(図示せず)とを有しているとともに、ヘッドユニット20は、ボールネジ軸31が螺合されるボールナット21を有している。ヘッドユニット20は、サーボモータ32によりボールネジ軸31が回転されることにより、ヘッドユニット支持部30に対してX方向に移動するように構成されている。また、ヘッドユニット支持部30は、基台1上に設けられたY方向に延びる一対の固定レール部40に沿ってY方向に移動可能に構成されている。具体的には、固定レール部40は、ヘッドユニット支持部30の両端部をY方向に移動可能に支持するガイドレール41と、Y方向に延びるボールネジ軸42と、ボールネジ軸42を回転させるサーボモータ43とを有しているとともに、ヘッドユニット支持部30には、ボールネジ軸42が螺合されるボールナット33が設けられている。ヘッドユニット支持部30は、サーボモータ43によりボールネジ軸42が回転されることによって、ガイドレール41に沿ってY方向に移動するように構成されている。このような構成により、ヘッドユニット20は、基台1上をXY方向に移動することが可能なように構成されている。
また、ヘッドユニット20には、図2に示すように、X方向に列状に配置された6本の吸着ノズル22が下方に突出するように設けられている。また、各々の吸着ノズル22は、負圧発生機(図示せず)によってその先端に負圧状態を発生させることが可能に構成されている。吸着ノズル22は、この負圧によって、テープフィーダ121から供給される部品120を先端に吸着および保持することが可能である。
また、各々の吸着ノズル22は、図示しない機構(サーボモータなど)によって、ヘッドユニット20に対して上下方向(Z方向)に移動可能に構成されている。表面実装機101は、吸着ノズル22が上昇位置に位置した状態で部品120の搬送などを行うとともに、吸着ノズル22が下降位置に位置した状態で部品120のテープフィーダ121からの吸着およびプリント基板110への実装を行うように構成されている。また、吸着ノズル22は、吸着ノズル22自体がその軸を中心として回転可能に構成されている。これにより、表面実装機101では、部品120を搬送する途中に吸着ノズル22を回転させることにより、ノズルの先端に保持された部品120の姿勢(水平面内の向き)を調整することが可能である。
また、図3に示すように、基台1上の基板搬送コンベア10の側方には、吸着ノズル22に吸着された部品120の姿勢を撮像するための部品認識カメラ4が取り付けられている。この部品認識カメラ4は、吸着ノズル22によりテープ122から部品120を吸着した後、吸着ノズル22がその上方を通過する際に、吸着ノズル22に吸着された部品120を撮像するように構成されている。つまり、ヘッドユニット20は、吸着ノズル22により部品120を吸着した後、必ず部品認識カメラ4の上方を通過するように構成されており、全ての部品120は、部品認識カメラ4によりその姿勢を撮像されている。
また、ヘッドユニット20には、一対の基板搬送コンベア10に搬送されたプリント基板110の位置を後述する演算処理部71に認識させる基板認識カメラ23が取り付けられている。この基板認識カメラ23は、ヘッドユニット20と共に移動することが可能であり、一対の基板搬送コンベア10上に搬送されたプリント基板110のX方向端部を撮像する機能を有する。
また、基台1の両側のテープフィーダ装着部2(図3参照)には、図1に示すように、片側に2台ずつ、合計4台の台車50(テープフィーダ装着部2の片側に接続される台車50のみ図示)が接続されている。つまり、これら台車50は、それぞれ、24のテープフィーダ装着部2毎に装着可能に構成されている。また、台車50は、それぞれ、24本のテープフィーダ121を保持可能に構成されているとともに、台車50がテープフィーダ装着部2に接続された際に、台車50に保持されているテープフィーダ121をテープフィーダ装着部2に容易に装着することが可能なように構成されている。また、各台車50には、それぞれ、テープ回収ボックス51が台車50と着脱可能に配置されている。なお、テープ回収ボックス51は、本発明の「箱部材」の一例である。これらテープ回収ボックス51は、プリント基板110に対して部品120の実装を終えたキャリアテープ122a(図5参照)を回収するために設けられている。
また、基板搬送コンベア10、ヘッドユニット20および基台1は、筐体60に覆われている。この筐体60には、表面実装機101を操作した際の操作状態、および、テープ122の材料の情報などを表示する表示部61が取り付けられている。なお、表示部61は、本発明の「エラー報知部」の一例である。また、筐体60の上部には、表面実装機101の操作状態を示す警告灯62が取り付けられている。また、筐体60の内部には、図7に示すように、演算処理部71が内蔵されている。なお、演算処理部71は、本発明の「制御部」の一例である。
この演算処理部71は、論理演算を実行するCPUにより構成されており、演算処理部71には、CPUを制御するプログラムなどを記憶するROM(Read Only Memory)からなる実装プログラム記憶部72およびテープ122を形成する材料の情報を記憶するデータ記憶部73が接続されている。なお、データ記憶部73は、本発明の「記憶部」の一例である。また、演算処理部71には、上述した表示部61と、ヘッドユニット20を制御するモータ類を制御するモータ制御部74と、各センサ類などを制御する外部入出力部75と、基板認識カメラ23および部品認識カメラ4により撮像した画像を処理する画像処理部76とがさらに接続されている。そして、演算処理部71は、実装プログラム記憶部72に記憶されているプログラムに従って、ヘッドユニット20および各センサ類などを制御するとともに、基板認識カメラ23および部品認識カメラ4により撮像した画像を処理するように構成されている。
また、外部入出力部75には、バーコードリーダ77とキーボード78とがさらに接続されている。バーコードリーダ77は、上記したリール123に貼り付けられているバーコード124(図3参照)、および、各テープフィーダ装着部2(図2参照)に対応するバーコード3(図1参照)などを読み取る機能を有する。キーボード78は、テープ122のキャリアテープ122aの材料をデータ記憶部73に入力するなど、作業者が表面実装機101の操作を行うための情報を入力するために設けられている。このキャリアテープ122aの材料の情報は、図8に示すように、演算処理部71により、各部品120の部品情報を表わす画面80として表示部61に表示される。
また、第1実施形態では、基台1の両側のテープフィーダ装着部2(図3参照)には、図1に示すように、各テープフィーダ121が配置される位置に対応する1〜48および101〜148のセット番号が設けられており、各セット番号は、それぞれに対応するバーコード3を有する。これらバーコード3は、通常、筐体60に貼り付けられており、ユーザがバーコードリーダ77を用いてバーコード3を読み取った後リール123のバーコード124を読み取った場合に、演算処理部71は、そのリール123が保持されたテープフィーダ121が読み取られたバーコード3に対応するセット番号のテープフィーダ装着部2に装着されたと判断する。そして、演算処理部71は、予め設定した所定のテープ122が配置されるテープフィーダ装着部2の位置にユーザにより異なるテープ122が配置された場合に、表示部61にエラーを表示させることによりエラーの報知を行うように構成されている。たとえば、演算処理部71は、予め設定した所定の紙製のテープ122が巻き回されたリール123を保持するテープフィーダ121が配置されるテープフィーダ装着部2の位置に樹脂製のテープ122が巻き回されたリール123を保持するテープフィーダ121が配置された場合に、表示部61にエラーを表示させる。
ここで、第1実施形態では、演算処理部71は、データ記憶部73に記憶されたリール123に巻き回されたテープ122の材料の情報に基づいてテープ122の材料毎に分割した状態でテープフィーダ装着部2の配置位置を設定する機能を有する。具体的には、演算処理部71は、テープフィーダ装着部2における紙製のテープ122が設けられたテープフィーダ121が配置される範囲と樹脂製のテープ122が設けられたテープフィーダ121が配置される範囲との配置位置を設定する機能を有する。また、演算処理部71は、テープフィーダ装着部2における紙製のテープ122が設けられたテープフィーダ121が配置される範囲と樹脂製のテープ122が設けられたテープフィーダ121が配置される範囲とが設定(分割)されている状態で、テープフィーダ装着部2におけるテープフィーダ121の配置位置を最適化するように構成されている。
図9および図10は、本発明の第1実施形態による表面実装機のテープフィーダ装着部に紙製のテープおよび樹脂製のテープの配置位置を設定する際の入力を受け付ける画面を示した図である。図11は、本発明の第1実施形態による表面実装機の表示部に表示される画面を示した図である。図12は、本発明の第1実施形態による表面実装機のテープフィーダ装着部に紙製のテープおよび樹脂製のテープの配置位置を設定する入力を受け付けた後のテープの配置状況を示した図である。次に、本発明の第1実施形態による表面実装機101のテープフィーダ装着部2に紙製のテープ122および樹脂製のテープ122の配置位置を設定する際の入力を受け付ける画面81および画面84について説明する。
第1実施形態では、画面81は、ユーザがプリント基板110の生産準備を行う際に所定の操作を行うことにより表示部61に表示される。この画面81内のセット番号と記載されている列には、上述したように、各テープフィーダ121が配置される位置に対応する番号が表わされている。また、紙材と記載されている列には、セット番号に対応するテープフィーダ装着部2に紙製のテープ122が設けられたテープフィーダ121を配置するか否かを入力するためのチェックボックス82が設けられている。このチェックボックス82は、キーボード78および図示しないマウスなどを用いることにより、ユーザの操作に基づいてチェックすることが可能なように構成されている。そして、ユーザがこのチェックボックス82をチェックした場合、演算処理部71は、セット番号に対応するテープフィーダ装着部2に対して、紙製のテープ122が設けられた複数のテープフィーダ121から最適なテープフィーダ121を設定する。また、樹脂材と記載されている列には、セット番号に対応するテープフィーダ装着部2に樹脂製のテープ122が設けられたテープフィーダ121を配置するか否かを入力するためのチェックボックス83が設けられている。このチェックボックス83は、キーボード78および図示しないマウスなどを用いることにより、ユーザの操作に基づいてチェックすることが可能なように構成されている。そして、ユーザがこのチェックボックス83をチェックした場合、演算処理部71は、セット番号に対応するテープフィーダ装着部2に対して、樹脂製のテープ122が設けられた複数のテープフィーダ121から最適なテープフィーダ121を設定する。また、チェックボックス83およびチェックボックス82は、いずれか一方がチェックされた場合に、他方側のチェックが取り消される排他的チェックボックスになるように構成されている。なお、ユーザは、必ずしもチェックボックス82および83のいずれかをチェックしなくてもよい。そして、チェックボックス82および83のいずれにもチェックされない場合には、演算処理部71は、チェックされないセット番号に対応するテープフィーダ装着部2に対する紙製と樹脂製とのいずれの材質のテープ122の取付を許容する。
また、第1実施形態では、画面84は、ユーザがプリント基板110の生産準備を行う際に所定の操作を行うことにより表示部61に表示される。この画面84内の台車番号と記載されている列には、24個のテープフィーダ121を保持可能な4台の台車50の各番号が表わされている。この台車番号1は、セット番号1〜24のテープフィーダ装着部2に対応するように設定されているとともに、台車番号2は、セット番号25〜48のテープフィーダ装着部2に対応するように設定されている。また、台車番号3は、セット番号101〜124のテープフィーダ装着部2に対応するように設定されているとともに、台車番号4は、セット番号125〜148のテープフィーダ装着部2に対応するように設定されている。
また、紙材と記載されている列には、台車番号に対応するテープフィーダ装着部2に紙製のテープ122が設けられたテープフィーダ121を配置するか否かを入力するためのチェックボックス85が設けられている。このチェックボックス85は、キーボード78および図示しないマウスなどを用いることにより、ユーザの操作に基づいてチェックすることが可能なように構成されている。そして、ユーザがこのチェックボックス85をチェックした場合、演算処理部71は、台車番号に対応するテープフィーダ装着部2に対して、紙製のテープ122が設けられた複数のテープフィーダ121から最適なテープフィーダ121を設定する。また、樹脂材と記載されている列には、台車番号に対応するテープフィーダ装着部2に樹脂製のテープ122が設けられたテープフィーダ121を配置するか否かを入力するためのチェックボックス86が設けられている。このチェックボックス86は、キーボード78および図示しないマウスなどを用いることにより、ユーザの操作に基づいてチェックすることが可能なように構成されている。そして、ユーザがこのチェックボックス86をチェックした場合、演算処理部71は、台車番号に対応するテープフィーダ装着部2に対して、樹脂製のテープ122が設けられた複数のテープフィーダ121から最適なテープフィーダ121を設定する。また、チェックボックス85およびチェックボックス86は、いずれか一方がチェックされた場合に、他方側のチェックが取り消される排他的チェックボックスになるように構成されている。なお、ユーザは、必ずしもチェックボックス85および86のいずれかをチェックしなくてもよい。
上記のように、第1実施形態では、画面84を構成することによって、演算処理部71は、同じ材料により形成されたキャリアテープ122a(テープ122)が設けられた複数のテープフィーダ121が同じ台車50に配置されるような設定入力を受け付けることが可能となる。つまり、紙製のキャリアテープ122a(テープ122)が設けられたテープフィーダ121を配置する台車50と、樹脂製のキャリアテープ122a(テープ122)が設けられたテープフィーダ121を配置する台車50とを設定することが可能となる。なお、演算処理部71は、画面81および画面84によりテープ122の配置位置の設定を受け付けた後、所定の操作を行うことにより、図11に示すように、設定状況を確認するための確認画面87を表示部61に表示することが可能なように構成されている。
また、上記の設定を行うことにより画面81のセット番号1〜10と、セット番号39〜48とに対応するチェックボックス83をチェックすることによって、図12に示すように、セット番号1〜10と、セット番号39〜48とに対応するテープフィーダ装着部2に樹脂製のキャリアテープ122a(テープ122)が設けられたテープフィーダ121を配置する設定を行うことが可能である。また、セット番号11〜38に対応するチェックボックス82をチェックすることによって、セット番号11〜38に対応するテープフィーダ装着部2に紙製のキャリアテープ122a(テープ122)が設けられたテープフィーダ121を配置する設定を行うことが可能である。
また、上記の設定を行うことにより画面84の台車番号3に対応するチェックボックス86をチェックすることによって、台車番号3に対応するテープフィーダ装着部2に樹脂製のキャリアテープ122a(テープ122)が設けられたテープフィーダ121を配置する設定を行うことが可能である。また、台車番号4に対応するチェックボックス85をチェックすることによって、台車番号4に対応するテープフィーダ装着部2に紙製のキャリアテープ122a(テープ122)が設けられたテープフィーダ121を配置する設定を行うことが可能である。
図13は、本発明の第1実施形態による表面実装機のテープフィーダ装着部に対してテープフィーダを配置する際の最適化のフローを説明するためのフローチャートである。次に、第1実施形態の表面実装機101による演算処理部71がテープフィーダ121のレイアウトの最適化を行う際の制御動作について説明する。
まず、図13に示すように、ステップS1において、演算処理部71により、予めユーザにより入力されたテープフィーダ装着部2に配置されるべきテープフィーダ121に設けられたテープ122の材料情報が確認される。具体的には、演算処理部71により、各セット番号に紙製のテープ122が設けられたテープフィーダ121および樹脂製のテープ122が設けられたテープフィーダ121のいずれのテープフィーダ121をテープフィーダ装着部2に配置するべきかが確認される。なお、この場合、ユーザにより紙製(のテープ122)および樹脂製(のテープ122)のいずれの材料にもチェックされていなくてもよい。
その後、ステップS2において、演算処理部71により、予めユーザにより入力された各テープフィーダ121に設けられたテープ122の材料情報が確認される。具体的には、演算処理部71により、各セット番号に配置されるテープフィーダ121に設けられたテープ122が紙製のテープ122および樹脂製のテープ122のいずれのテープ122であるかが確認される。
そして、ステップS3において、演算処理部71により、材料毎に定められたテープフィーダ装着部2に適切な材料のテープ122が設けられたテープフィーダ121を配置する設定が行われる。その後、ステップS4において、演算処理部71により、プリント基板110に対する部品120の搭載点数を確認するとともに、部品120の搭載時間が最速になるように搭載順序および搭載ヘッド(吸着ノズル22など)が決定され、テープフィーダ装着部2に対するテープフィーダ121のレイアウトの最適化が終了される。
図14は、本発明の第1実施形態による表面実装機のテープフィーダ装着部に対して適切な材料のテープが設けられたテープフィーダが配置されているか否かの判断が行われる際のフローを説明するためのフローチャートである。次に、第1実施形態の表面実装機101によるテープフィーダ装着部2に対して適切な材料のテープ122が設けられたテープフィーダ121レイアウトされているか否かの判断を行う際の制御動作について説明する。
図14に示すように、ステップS11において、演算処理部71により、予めユーザにより入力されたテープフィーダ装着部2に配置されるべきテープフィーダ121に設けられたテープ122の材料情報が確認される。具体的には、演算処理部71により、各セット番号に紙製のテープ122が設けられたテープフィーダ121および樹脂製のテープ122が設けられたテープフィーダ121のいずれのテープフィーダ121をテープフィーダ装着部2に配置するべきかが確認される。なお、この場合、ユーザにより紙製(のテープ122)および樹脂製(のテープ122)のいずれの材料にもチェックされていなくてもよい。
その後、ステップS12において、演算処理部71により、予めユーザにより入力された各テープフィーダ121に設けられたテープ122の材料情報が確認される。具体的には、演算処理部71により、各セット番号に配置されるテープフィーダ121に設けられたテープ122が紙製のテープ122および樹脂製のテープ122のいずれのテープ122であるかが確認される。
そして、ステップS13において、演算処理部71により、各テープフィーダ121に設けられたテープ122のそれぞれの材料情報がテープフィーダ装着部2に配置されるべきテープフィーダ121に設けられたテープ122の材料情報と一致するか否かが判断される。そして、ステップS13において、テープフィーダ121に設けられたテープ122のそれぞれの材料情報がテープフィーダ装着部2に配置されるべきテープフィーダ121に設けられたテープ122の材料情報と一致すると判断された場合には、テープフィーダ装着部2に対して適切な材料のテープ122が設けられたテープフィーダ121がレイアウトされているか否かの判断を行う際の制御動作が終了される。また、ステップS13において、テープフィーダ121に設けられたテープ122のそれぞれの材料情報がテープフィーダ装着部2に配置されるべきテープフィーダ121に設けられたテープ122の材料情報と一致しないと判断された場合には、ステップS14に進む。
その後、ステップS14において、テープフィーダ121に設けられたテープ122のそれぞれの材料情報がテープフィーダ装着部2に配置されるべきテープフィーダ121に設けられたテープ122の材料情報と一致しない理由に基づいて、演算処理部71により、エラーが発生したことが表示部61に表示(報知)される。そして、演算処理部71により、エラーが発生したことが表示部61に表示(報知)された後、テープフィーダ装着部2に対して適切な材料のテープ122が設けられたテープフィーダ121がレイアウトされているか否かの判断を行う際の制御動作が終了される。
第1実施形態では、上記のように、データ記憶部73に記憶されたテープ122の材料の情報に基づいてテープ122の材料毎に分割した状態でテープフィーダ装着部2における複数のテープ122の配置位置を設定する演算処理部71を設けることによって、プリント基板110の生産を行う準備段階において、テープ122の材料毎に分割した状態で複数のテープ122をテープフィーダ装着部2に予め配置することができるので、テープ122を材料毎に分別するための回収機構部を別途設ける必要がない。これにより、表面実装機101構造が複雑になるのを抑制しながら異なる材料のテープ122を分別して回収することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、演算処理部71を、同じ材料により形成された複数のテープ122が設けられたテープフィーダ121が同じ台車50に配置されるように設定可能な入力を受付可能に構成することによって、同じ台車50に、たとえば紙製および樹脂製の異なる材料のテープ122(キャリアテープ122a)が混ざるのを抑制することができるので、台車50毎にプリント基板110に対して部品120の実装を終えたテープ122(キャリアテープ122a)の分別回収を行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、複数の台車50毎に配置され、プリント基板110に対して部品120の実装を終えたテープ122(キャリアテープ122a)を回収するテープ回収ボックス51を設けることによって、テープ回収ボックス51毎にテープ122(キャリアテープ122a)を分別して回収することができるので、容易に、異なる材料からなるテープ122(キャリアテープ122a)を分別収集することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、演算処理部71に接続され、テープ122(キャリアテープ122a)の材料の情報を表示する表示部61を設けることによって、ユーザは、表示部61により、テープ122(キャリアテープ122a)を形成する材料を容易に認識することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、演算処理部71を、予め設定した紙製のテープ122および樹脂製のテープ122が配置されるテープフィーダ装着部2の位置にユーザにより異なる材料のテープが配置された場合に、表示部61にエラーを報知(表示)させるように構成することによって、紙製のテープ122および樹脂製のテープ122を配置するべきテープフィーダ装着部2に異なる材料のテープが間違えて配置されたのをユーザに認識させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、演算処理部71を、データ記憶部73に記憶されたテープ122(キャリアテープ122a)の材料の情報に基づいてテープフィーダ121のテープ122が材料毎に分割された状態で、テープフィーダ装着部2におけるテープフィーダ121(テープ122)の配置位置を最適化するように構成することによって、データ記憶部73に記憶されたテープ122(キャリアテープ122a)の材料の情報に基づいてテープフィーダ121(テープ122)が材料毎に分割された状態を維持しながらテープフィーダ装着部2におけるテープフィーダ121(テープ122)の配置位置を最適化することができる。これにより、テープ122の部品120を素早く実装することができるとともに、部品120の実装を終えた異なる種類のテープ122(キャリアテープ122a)を分別した状態で回収することができる。
(第2実施形態)
図15は、本発明の第2実施形態による表面実装機の管理システムの構成を示したブロック図である。図16および図17は、本発明の第2実施形態による表面実装機の管理システムの表示部に表示される画面を示した図である。次に、図1、図8および図15〜図17を参照して、本発明の第2実施形態による表面実装機の管理システムについて詳細に説明する。なお、第2実施形態による表面実装機の管理システム200は、複数の(3台の)表面実装機201をパーソナルコンピュータ(PC)202により一括管理することが可能に構成されている。
この第2実施形態による表面実装機の管理システム200は、図15に示すように、3台の表面実装機201と、1台のパーソナルコンピュータ(PC)202とが互いにネットワーク接続されることにより構成されている。
3台の表面実装機201は、それぞれ、上記第1実施形態による表面実装機101と同様、合計4台の台車150(図1参照)が接続されている。また、各台車150には、それぞれ、テープ回収ボックス151(図1参照)が台車150と着脱可能に配置されている。なお、テープ回収ボックス151は、本発明の「箱部材」の一例である。また、各表面実装機201の内部には、演算処理部171が内蔵されている。第2実施形態では、この演算処理部171はテープフィーダ装着部2に対するテープフィーダ121の配置の最適化を処理せず、最適化はPC202に内蔵された後述する演算処理部271により処理される。
また、各表面実装機201の演算処理部171には、表示部161と、実装プログラム記憶部172およびテープ122を形成する材料の情報を記憶するデータ記憶部173とが接続されている。なお、表示部161は、本発明の「エラー報知部」の一例である。また、演算処理部171には、ヘッドユニット20を制御するモータ類を制御するモータ制御部174と、各センサ類などを制御する外部入出力部175と、基板認識カメラ23および部品認識カメラ4により撮像した画像を処理する画像処理部176と、他の表面実装機201およびPC202などと通信処理することが可能なデータ通信処理部179と、USBメモリなどのリムーバブルメディアと通信可能に構成されたリムーバブルメディア通信部180とがさらに接続されている。
また、PC202の内部には、演算処理部271が内蔵されている。なお、第2実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、この演算処理部271によりテープフィーダ121のレイアウト(配置)の最適化が処理される。また、演算処理部271には、表示部261と、CPUを制御するプログラムなどを記憶するROM(Read Only Memory)からなる実装プログラム記憶部272およびテープ122を形成する材料の情報を記憶するデータ記憶部273とが接続されている。なお、表示部261は、本発明の「エラー報知部」の一例であり、データ記憶部273は、本発明の「記憶部」の一例である。また、演算処理部271には、表示部261と、キーボードおよびマウスなどからなるデータ入力部277と、表面実装機201などと通信処理することが可能なデータ通信処理部279と、USBメモリなどのリムーバブルメディアと通信可能に構成されたリムーバブルメディア通信部280とがさらに接続されている。
第2実施形態では、表面実装機の管理システム200は、ユーザがPC202を操作することにより各表面実装機201を操作可能に構成されている。具体的には、表面実装機の管理システム200は、データ入力部277により入力されたデータをデータ通信処理部279およびネットワークを介して各表面実装機201のデータ通信処理部179に伝達可能に構成されている。そして、PC202の演算処理部271は、データ入力部277により入力されたデータに基づいて、各表面実装機201のテープフィーダ装着部2に配置されるテープフィーダ121のレイアウトの最適化を実行可能に構成されている。また、第2実施形態では、キャリアテープ122aの材料の情報は、演算処理部271により、各部品120の部品情報を表わす画面80(図8参照)としてPC202の表示部261にも表示される。
また、第2実施形態では、PC202の演算処理部271は、データ記憶部273に記憶されたリール123に巻き回されたテープ122の材料の情報に基づいてテープ122の材料毎に分割した状態でテープフィーダ装着部2の配置位置を設定する機能を有する。具体的には、演算処理部271は、テープフィーダ装着部2における紙製のテープ122が設けられたテープフィーダ121が配置される範囲と樹脂製のテープ122が設けられたテープフィーダ121が配置される範囲との配置位置を設定する機能を有する。また、演算処理部271は、テープフィーダ装着部2における紙製のテープ122が設けられたテープフィーダ121が配置される範囲と樹脂製のテープ122が設けられたテープフィーダ121が配置される範囲とが設定(分割)されている状態で、テープフィーダ装着部2におけるテープフィーダ121の配置位置を最適化するように構成されている。
第2実施形態のように、表面実装機の管理システム200にテープフィーダ装着部2における紙製のテープ122が設けられたテープフィーダ121が配置される範囲と樹脂製のテープ122が設けられたテープフィーダ121が配置される範囲との配置位置を設定する機能を設けることによって、表面実装機の管理システム200において紙製のテープ122(キャリアテープ122a)および樹脂製のテープ122(キャリアテープ122a)を分別して回収することが可能となる。たとえば、図16に示すように、各表面実装機201(マシン1〜3)の各台車50毎に紙製のテープ122が設けられたテープフィーダ121が配置される範囲と樹脂製のテープ122が設けられたテープフィーダ121が配置される範囲との配置位置を設定することによって、A1方向に沿って各テープ回収ボックス51に回収された樹脂製のキャリアテープ122aを回収することが可能になるとともに、A2方向に沿って各テープ回収ボックス51に回収された紙製のキャリアテープ122aを回収することが可能となる。また、図17に示すように、各表面実装機201(マシン1〜3)の各台車50毎に紙製のテープ122が設けられたテープフィーダ121が配置される範囲と樹脂製のテープ122が設けられたテープフィーダ121が配置される範囲との配置位置を設定することによって、B1方向に沿って各テープ回収ボックス51に回収された樹脂製のキャリアテープ122aを回収することが可能になるとともに、B2方向に沿って各テープ回収ボックス51に回収された紙製のキャリアテープ122aを回収することが可能となる。
なお、第2実施形態のその他の構成および動作は、上記第1実施形態と同様なのでその説明を省略する。また、第2実施形態の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明を紙および樹脂からなる2種類のキャリアテープを分別可能な表面実装機および表面実装機の管理システムに適用した例について示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、金属製、複数の種類の樹脂などの異なる材料からなる複数のキャリアテープを分別可能な表面実装機および表面実装機の管理システムに適用するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、キャリアテープの材料情報とテープフィーダ装着部に配置されるべきテープフィーダに設けられたテープ(キャリアテープ)の材料情報とが一致しない場合に、エラーを報知する例について示したが、本発明はこれに限らず、エラーを報知した後、演算処理部にプリント基板への実装を行わない制御を行う構成を付加してもよい。
また、上記実施形態では、操作画面のチェックボックスをチェックすることによりテープフィーダ装着部に配置されるテープフィーダのキャリアテープの材料情報を設定した例について示したが、本発明はこれに限らず、テープフィーダ装着部に配置されるテープフィーダのキャリアテープの材料情報を設定するための操作画面の構成に、チェックボックス以外の、たとえば、プルダウンメニューなどから所定の材料を選択することが可能な構成を適用してもよい。
また、上記実施形態では、台車1台当たりに24本のテープフィーダを保持可能に構成した例について示したが、本発明はこれに限らず、台車を、1台当たりに24本より多いテープフィーダを保持可能に構成してもよいし、1台あたりに24本未満のテープフィーダを保持可能に構成してもよい。
また、上記実施形態では、バーコードを読み取るためのバーコード読取装置を設けた例ついて示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、QRコードのような2次元コードを読み取るコード読取装置のような、バーコード読取装置以外のコードを読み取り可能なコード読取装置を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、基台上に部品認識カメラを設けるとともに、ヘッドユニットの吸着ノズルが部品認識カメラの上方を通過する際に、吸着ノズルに吸着された部品を撮像する例ついて示したが、本発明はこれに限らず、部品認識カメラをヘッドユニットに設けるとともに、部品認識カメラがヘッドユニットに対して移動することにより、ヘッドユニットの吸着ノズルに吸着された部品の下面および側面を撮像するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、データ記憶部を表面実装機に配置した例について示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、各テープフィーダにメモリを搭載するとともに、読み取った材質の情報を各メモリに記憶し、必要時に表面実装機の演算処理部が有線・無線通信などを通じて取り出すように構成してもよい。
また、上記第2実施形態では、バーコード読取装置を表面実装機に設けた例について示したが、本発明はこれに限らず、バーコード読取装置をPCに設けるようにしてもよい。また、バーコード読取装置を表面実装機およびPCの両方に設けるようにしてもよい。
また、上記第2実施形態では、表面実装機の管理システムをPCと表面実装機とにより構成した例について示したが、本発明はこれに限らず、サーバと表面実装機とにより管理システムを構成してもよいし、PCとサーバと表面実装機とにより管理システムを構成してもよい。