JP2009259169A - コンテンツ配信装置及びこれを用いたコンテンツの配信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、サーバコンピュータを増強・増設せずとも効率的にコンテンツをストリーム配信できるようにすることである。
【解決手段】本発明は、配信サーバと、複数のコンテンツを格納するための第1の論理ユニットを有するストレージ装置と、配信サーバを管理するコンテンツ管理部を含む管理装置とを備えるコンテンツ配信装置である。配信サーバは、コンテンツ管理部からのコンテンツ追加要求に基づいて、所定のコンテンツについてのコンテンツデータを外部のオリジンサーバから取得して、これを配信用コンテンツデータに変換し、第1の論理ユニットに格納する変換部を有する。配信サーバはまた、クライアントから送信されるコンテンツ配信要求に応じて、配信用コンテンツデータを第1の論理ユニットから読み出して、クライアントに送信する配信部を有する。
【選択図】図4
【解決手段】本発明は、配信サーバと、複数のコンテンツを格納するための第1の論理ユニットを有するストレージ装置と、配信サーバを管理するコンテンツ管理部を含む管理装置とを備えるコンテンツ配信装置である。配信サーバは、コンテンツ管理部からのコンテンツ追加要求に基づいて、所定のコンテンツについてのコンテンツデータを外部のオリジンサーバから取得して、これを配信用コンテンツデータに変換し、第1の論理ユニットに格納する変換部を有する。配信サーバはまた、クライアントから送信されるコンテンツ配信要求に応じて、配信用コンテンツデータを第1の論理ユニットから読み出して、クライアントに送信する配信部を有する。
【選択図】図4
Description
本発明は、コンテンツ配信装置及びこれを用いたコンテンツの配信方法に関し、特に、コンテンツを格納するオリジンサーバコンピュータからコンテンツを取得し、当該取得したコンテンツをクライアントコンピュータからの配信要求に従って当該クライアントコンピュータに配信する技術に関する。
クライアントからの要求に応じて、映像/音声データを圧縮符号化したコンテンツデータをストリーミング配信するコンテンツ配信サービスが急速に普及している。
下記特許文献1は、メディアサーバとクライアントとの間に配置されたキャッシュサーバを開示する。具体的には、特許文献1では、クライアントからメディアサーバに特定のメディアファイルの配信を要求する配信要求があると、キャッシュサーバが当該配信要求を受信し、キャッシュされているメディアファイルを使用して当該クライアントにストリーミング配信を行う。また、キャッシュサーバに当該メディアファイルがキャッシュされていない場合には、メディアサーバはクライアントに当該メディアファイルをストリーム配信するとともに、キャッシュサーバは、これに並行してメディアサーバから当該メディアファイルを取得する。
特開2003−153229号公報
近年のコンテンツ配信サービスの急速な普及により、複数のコンテンツを同時にストリーミング配信することが可能なコンテンツ配信装置のニーズが高まっている。
しかしながら、コンテンツ配信装置を構成するサーバコンピュータ1台当たりでコンテンツをストリーミング配信できる能力には限界があり、より多くの配信要求を同時に受け付けようとすると、サーバコンピュータを増設しなければならず、コストの増加を招く結果になる。
また、サーバコンピュータが設置されるフロアの最大許容電力量を考慮しなければならず、また、昨今の環境問題等から、サーバコンピュータの消費電力量を低く抑える必要があり、サーバコンピュータを単純に増設することは困難な状況にある。
そこで、本発明は、サーバコンピュータを増強・増設せずとも効率的にコンテンツをストリーム配信できるようにするコンテンツ配信装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、以下の発明特定事項乃至は技術的特徴を含む。
即ち、ある観点に従う本発明は、配信サーバと、当該配信サーバに接続され、複数のコンテンツを格納するための第1の論理ユニットを有するストレージ装置と、当該配信サーバに接続され、当該配信サーバを管理するコンテンツ管理部を含む管理装置と、を備えたコンテンツ配信装置である。当該配信サーバは、当該コンテンツ管理部からのコンテンツ追加要求に基づいて、当該コンテンツ追加要求が指定する所定のコンテンツについてのコンテンツデータを外部のオリジンサーバから取得して、当該取得したコンテンツデータを配信用コンテンツデータに変換し、当該変換した配信用コンテンツデータを当該第1の論理ユニットに格納する変換部と、クライアントから送信される当該コンテンツの配信を要求するコンテンツ配信要求に応じて、当該コンテンツについての当該配信用コンテンツデータを当該第1の論理ユニットから読み出して、当該読み出した配信用コンテンツデータを当該クライアントに送信する配信部と、を備える。
また、ある観点に従う本発明は、配信サーバと、当該配信サーバに接続されたストレージ装置と、当該配信サーバに接続された管理装置とを備えたコンテンツ配信装置におけるコンテンツ配信方法である。当該コンテンツ配信方法は、当該管理装置が、管理ファイルに従って、コンテンツ追加要求を当該配信サーバに送信するステップと、当該配信サーバが、当該コンテンツ追加要求に基づいて、当該コンテンツ追加要求が指定する所定のコンテンツについてのコンテンツデータを外部のオリジンサーバから取得するステップと、当該配信サーバが、当該取得したコンテンツデータを配信用コンテンツデータに変換するステップと、当該配信サーバが、当該変換した配信用コンテンツデータを当該ストレージ装置に形成された第1の論理ユニットに格納するステップと、当該配信サーバが、クライアントから送信される当該コンテンツの配信を要求するコンテンツ配信要求に応じて、当該コンテンツについての当該配信用コンテンツデータを当該第1の論理ユニットから読み出して、当該読み出した配信用コンテンツデータを当該クライアントに送信するステップと、を含む。
本発明によれば、オリジンサーバから取得されたコンテンツデータは、配信用コンテンツデータに変換された後に、ストレージ装置に格納されることになるので、配信サーバは、同時に多数のコンテンツ配信要求を受け付けた場合であっても、高負荷による遅延を生じさせることなく、コンテンツを配信することができるようになる。
また、本発明によれば、ストレージ装置が配信用コンテンツデータを格納した場合であっても、配信サーバは、配信可能時刻の間のみ配信用コンテンツデータを配信することが可能になるので、コンテンツの知的所有権に関わる問題にも対処できるようになる。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信システムの全体構成を示す図である。同図に示すように、本実施形態のコンテンツ配信システム1は、コンテンツ配信装置10と、複数のオリジンサーバ20と、複数のクライアント30とを含んで構成される。
コンテンツ配信装置10は、配信サーバ11と、ストレージ装置12と、管理装置13とを備える。コンテンツ配信装置10は、ネットワーク40を介して複数のオリジンサーバ20と接続されている。コンテンツ配信装置10はまた、ネットワーク50を介して、複数のクライアントコンピュータ30と接続されている。
配信サーバ11は、クライアント30に対してコンテンツ配信サービスを提供するためのコンピュータである。典型的には、配信サーバ11は、クライアント30からコンテンツ配信要求に応答して、当該要求に従うストリーム形式のデジタルコンテンツ(以下、単に「コンテンツ」という。)をストレージ装置12から読み出して、これをクライアント30に送出する。
ストレージ装置12は、クライアント30に配信可能な音楽や映画等のコンテンツを格納するための装置である。コンテンツは、例えば、所定の圧縮規格(符号化規格)に従ったビデオ/オーディオデータストリームであるが、これに限定されるものではない。配信サーバ11とストレージ装置12とは、例えば、SAN等のネットワーク14を介して接続されている。
管理装置13は、配信サーバ11及びストレージ装置12を管理するために、システム管理者が使用する装置であり、典型的には、汎用のコンピュータを用いることができる。本例では、管理装置13は、LAN等の管理用ネットワーク15を介して、配信サーバ11と接続されているが、配信サーバ11を介さずにストレージ装置12と接続されてもよい。
オリジンサーバ20は、ユーザに有料/無料で提供される音楽や映画等のコンテンツを格納するシステムである。オリジンサーバ20は、複数台のコンピュータから構成される分散型システムであってもよい。オリジンサーバ20には、一意に識別するためのIDが与えられている。
オリジンサーバ20は、典型的には、コンテンツプロバイダによって運営される。ただし、コンテンツ配信装置10が属する事業者とコンテンツプロバイダとは同一事業者であってもかまわない。ユーザは、クライアント30を操作して、オリジンサーバ20に直接アクセスしてもよいが、本実施形態では、ユーザは、コンテンツ配信装置10を介してコンテンツの提供を受けるものとする。
クライアント30は、コンテンツの利用を希望するユーザが使用するコンピュータであり、ネットワーク50を介してコンテンツ配信装置10に接続される。クライアント30は、ユーザの操作の下、ネットワーク50を介して配信サーバ11にコンテンツ配信要求を送信し、これに応答して配信サーバ11から送信されてくるコンテンツを受信し、ユーザに提供する。
図2は、本発明の一実施形態に係る配信サーバ11のハードウェア構成を示す図である。同図に示すように、配信サーバ11は、演算処理を行うプロセッサ1001と、プロセッサ1001のメインメモリとして機能するメモリ1002と、外部の装置と通信するための通信インターフェース(I/F)1003と、ディスプレイ及びキーボードやマウス等のユーザインターフェース装置1004と、補助記憶装置1005等とを備え、これらは内部バス1006を介して相互に接続されている。また、配信サーバ11は、現在時刻情報をプロセッサ1001に提供するための計時部1007を備える。
プロセッサ1001は、配信サーバ11の動作を統括的に制御するもので、メモリ1002に格納された各種のプログラムを実行して、他のハードウェア資源との協働により、配信サーバ11に所定の処理を実現させる。プロセッサ1001は、計時部1007から提供される時刻情報に基づいて、配信要求のあったコンテンツが配信可能な時刻であるか否かを判断する。
メモリ1002は、例えば、RAMやROM等から構成され、プロセッサ1001の利用に供される各種のプログラムやデータを記憶する。各種のプログラムは、その一部又は全部が補助記憶装置1005から、適宜、メモリ112にロードされる。本実施形態では、特に、遠隔操作プログラム、配信プログラム、及び変換プログラムが用意される。
管理装置13もまた、コンピュータを用いて構成することができるため、そのハードウェア構成は、配信サーバ11と同様である。本実施形態の管理装置13には、遠隔操作プログラム、ディスクチェックプログラム、及びコンテンツ管理プログラムが実装される。
図3は、本発明の一実施形態に係るストレージ装置12の構成を示す図である。同図に示すように、ストレージ装置12は、複数の物理デバイスPDEVを含むドライブユニット2001と、配信サーバ11によるドライブユニット2001に対する書き込み又は読み込みといったI/Oアクセスを制御するコントローラ2002とを備える。ドライブユニット2001とコントローラ2002とは、ディスクチャネル2003を介して接続される。
ドライブユニット2001は、例えばハードディスクドライブや不揮発性メモリ(ソリッドステートデバイス)等の記憶媒体を含んで構成される。ドライブユニット2001は、コントローラ2002のRAID制御により仮想デバイスが形成され、そこに論理ユニットが割り当てられる。論理ユニットは、上位装置である配信サーバ11が認識しうる論理的な記憶装置である。後述するように、各論理ユニットには、特定の役割が与えられ、当該役割に応じたディスクとして使用される。
コントローラ2002は、典型的には、プロセッサ2004と、チャネルアダプタ(CHA)2005と、キャッシュメモリ(CM)2006と、ディスクアダプタ(DKA)2007と、共有メモリ(SM)2008とを備え、これらのコンポーネントは、接続部2009により相互に接続されている。
プロセッサ2004は、ストレージ装置12を統括的に制御するチップである。チャネルアダプタ2005は、複数のポート(図示せず)を有し、ネットワーク14を介してポートに接続された配信サーバ11との間でI/Oアクセスに基づく通信を行う通信インターフェースとして機能する。キャッシュメモリ2006は、チャネルアダプタ2004とディスクアダプタ2007との間のデータの受け渡しに利用される。ディスクアダプタ2007は、複数のポートを有し(図示せず)、ディスクチャネル2003を介してポートに接続されたドライブユニット2001に対してI/Oアクセスの制御を行うインターフェースとして機能する。共有メモリ2008は、ストレージ装置12内の各コンポーネントが参照するためのメモリであり、RAM及びROM並びに不揮発性RAM等により構成されている。接続部2009は、クロスバースイッチ等により構成されるスイッチングデバイスを含み、入力されるデータ信号の競合を調停し、データ信号のパスを切り替えて、送出元のコンポーネントと送出先のコンポーネントとのパスを構築する。
図4は、図1に示したコンテンツ配信装置10を構成する配信サーバ11、ストレージ装置12、及び管理装置13の機能的な構成を説明するための図である。
配信サーバ11は、遠隔操作部111、配信部112、及び変換部113を含む。配信サーバは、上述した各種のプログラムを実行することにより、ハードウェア資源と相まって、これらの機能要素を実現する。
遠隔操作部111は、管理装置13の遠隔操作部131と通信を行って、管理装置13からの所定の指示に応答する。例えば、遠隔操作部111は、管理装置13からの指示の下、変換部13を起動したり、配信部112の起動を行う。遠隔操作部111はまた、管理装置13からの指示の下、ストレージ装置12にI/O要求を行って、当該I/O応答を管理装置13に返す。
配信部112は、クライアント30から送信されるコンテンツ配信要求に応答して、当該コンテンツ配信要求で指定されたコンテンツをストレージ装置12から読み出し、これをクライアント30に送出する。
変換部113は、オリジンサーバ20に格納されているコンテンツを、“http”や“cifs”等の所定のファイル転送プロトコルを用いて取得し、アプリケーションレイヤのヘッダを付与した形式に変換して、ストレージ装置12に格納するための制御を行う。
ストレージ装置12は、デジタルコンテンツとしてのデータを格納する記憶媒体等のドライブユニット2001を備えた装置である。ストレージ装置12は、例えば、ハードディスクドライブ群や不揮発性の半導体メモリによって構成される。ストレージ装置12は、大容量かつ高信頼性の要求に応えるべく、例えば、RAIDの構成を採る。
ストレージ装置12のドライブユニット2001上には、1つ以上の論理ユニット(LU)が形成される。本実施形態の論理ユニットには、リンクディスク121又はコンテンツディスク122としての役割が与えられている。リンクディスク121及びコンテンツディスク122には、後述するように、ディスクIDが割り当てられる。
リンクディスク121は、制御用テーブル500及び修復用テーブル600等の管理テーブルを格納する論理ユニットである。本実施形態では、リンクディスク121は、耐障害性等の観点から、リンクディスク121a及びその複製であるリンクディスク121bから構成される。従って、リンクディスク121の内容が更新される場合には、リンクディスク121a及び121bの双方に対して更新が行われることになる。
コンテンツディスク122は、オリジンサーバ20から取得したコンテンツを構成するデータを格納する論理ユニットである。本例では、コンテンツディスク122aには、コンテンツA、コンテンツB、及びコンテンツCが格納されている。また、コンテンツディスク122bにもコンテンツA、コンテンツB、及びコンテンツCが格納されている。コンテンツディスク122aに格納されているコンテンツAとコンテンツディスク122bに格納されているコンテンツAは異なるものである。同様にコンテンツBとコンテンツCも異なる。
管理装置13は、典型的には、遠隔操作部131、ディスクチェック部132、コンテンツ管理部133を有する。これらは、プロセッサの制御の下でプログラムを実行することにより、他のハードウェア資源と相まって実現される。
遠隔操作部131は、配信サーバ11の遠隔操作部111と通信し、管理装置13側からストレージ装置12に対するI/Oアクセスや変換部113の起動を指示するためのプログラムである。
ディスクチェック部132及びコンテンツ管理部133は、遠隔操作部131を呼び出すことによって、それぞれの機能を実現する。ディスクチェック部132は、修復用テーブル600を参照しながら、コンテンツディスク122にデータの矛盾や欠損等の問題が生じているか否かをチェックし、もしも問題があるならば、当該問題を解決するためのプログラムである。
コンテンツ管理部133は、システム管理者に、コンテンツの追加/削除に関する管理ファイルを作成するユーザインターフェースを提供し、また、作成された管理ファイルに基づいて、ストレージ装置12のコンテンツディスク122に対するコンテンツの追加/削除等を行うためのプログラムである。
図5は、本発明の一実施形態に係るストレージ装置12における制御用テーブル500の一例を示す図である。同図に示すように、制御用テーブル500は、参照名フィールド501、ディスクIDフィールド502、コンテンツIDフィールド503、配信開始日時フィールド504、及び配信終了日時フィールド505を含むテーブルである。
参照名フィールド501は、クライアント30が配信を要求するコンテンツを指定するための参照名を示す。ディスクIDフィールド502及びコンテンツIDフィールド503は、ストレージ装置12内に格納されたコンテンツを一意に特定するための識別子を示す。例えば、同図中、最初の行において、「/trailer.wmv」という参照名で参照されるコンテンツは、ディスクID「25」の論理ユニットLUに「A」という識別子で格納されていることを示している。配信開始日時フィールド504は、当該コンテンツの配信サービスが開始する時刻を示し、配信終了日時フィールド505は、当該コンテンツの配信サービスが終了する時刻を示す。
図6は、本発明の一実施形態に係るストレージ装置12における修復用テーブル600の一例を示す図である。同図に示すように、修復用テーブル600は、参照名フィールド601、ディスクIDフィールド602、コンテンツIDフィールド603、及び取得元アドレスフィールド604を含むテーブルである。
参照名フィールド601は、クライアント30が配信を要求するコンテンツを指定するための参照名を示す。ディスクIDフィールド602及びコンテンツIDフィールド603は、ストレージ装置12内に格納されたコンテンツを一意に特定するための識別子を示す。取得元アドレスフィールド604は、ストレージ装置12に格納されたコンテンツを取得したアドレスを示す。取得元アドレスは、例えば、URLが用いられる。
図7は、本発明の一実施形態に係る管理装置13における管理ファイル700の一例を示す図である。管理ファイル700は、コンテンツの追加や削除といったコンテンツディスク122に対する操作を記述した例えばテキスト形式のファイルである。
同図に示すように、管理ファイル700は、各行に、所望の操作及びスペース等で区切られたオプションが記述されて構成される。具体的には、操作名701は、例えば、「追加」及び「削除」といった操作が記述される。「追加」は、コンテンツディスク122に対する新たなコンテンツの追加操作を示し、「削除」は、すでに追加されたコンテンツの削除を示す。指定された操作に応じて、追加モジュール又は削除モジュールが呼び出される。参照名702は、操作対象となるコンテンツを指定するための参照名である。複製元アドレス703は、ストレージ装置12に格納すべきコンテンツを取得するためのアドレスである。複製元アドレス703は、修復用テーブル600における対応する取得元アドレスフィールド604の取得元アドレスに一致する。配信開始日時704は、当該コンテンツの配信サービスが開始する時刻を示し、配信終了日時705は、当該コンテンツの配信サービスが終了する時刻を示す。操作実行日時706は、当該記述された操作を実行すべき日時を示す。コンテンツ管理部133は、当該操作実行日時706を参照し、現在時刻が操作実行日時706で指定された日時になった時点で、操作名701で指定される操作を実行する。
図8は、本発明の一実施形態に係る管理装置13のコンテンツ管理部133の処理を説明するためのフローチャートである。
まず、コンテンツ配信装置10のシステム管理者が、コンテンツの追加/削除等に関する管理ファイル700を作成すると、コンテンツ管理部133は、当該作成された管理ファイル700を受け付ける(STEP801)。管理装置13は、例えば、図9に示すようなユーザインターフェース900をシステム管理者に提供し、システム管理者は、当該ユーザインターフェース900を操作して、インタラクティブに管理ファイルを作成することができる。
次に、コンテンツ管理部133は、当該受け付けた管理ファイル700の内容を解釈し、それに従って、スケジューリングを行う(STEP802)。コンテンツ管理部133は、当該スケジューリング結果に従って、現在時刻が操作実行日時になった場合に(STEP803のYes)、指定された操作を実行する(STEP804)。例えば、図7に示した管理ファイル700によれば、1行目に記述された操作「追加」は、操作実行日時「2008年2月5日」に実行されることになる。
そして、コンテンツ管理部133は、スケジューリングした操作を全て実行したか否かを判断し(STEP805)、全ての操作を実行するまで、上記の処理を繰り返す。
図10は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信システム1におけるコンテンツ追加処理を説明するためのシーケンスチャートである。
同図に示すように、まず、管理装置13のコンテンツ管理部133は、コンテンツの追加操作を実行するため、オプションを指定して、遠隔操作部131に対して、配信サーバ11の変換部113の起動を要求する(STEP1001)。これを受けて、遠隔操作部131は、配信サーバ11の遠隔操作部111と通信を行い、変換部113を起動して、指定されたオプションを引き渡す(STEP1002)。オプションは、例えば、コンテンツの取得先アドレス、取得したコンテンツを格納するコンテンツディスク122を識別するためのディスクID及び当該コンテンツを識別するためのコンテンツIDを含む。取得先アドレスは、管理ファイル700の複製元アドレス703に記述されたURLである。取得したコンテンツを格納するコンテンツディスク122には、最も空き容量が多いコンテンツディスク122が選択されることが好ましい。本例では、オプションとして、取得先アドレス「http://originserv2/trailer2.wmv」、ディスクID「25」、及び保存名コンテンツIDフィールド「D」が指定されたものとする。
変換部113は、指定された取得先アドレスに従ってオリジンサーバ20にアクセスし、コンテンツの送信要求を送信する(STEP1003)。当該送信要求に応答して、オリジンサーバ20は、指定されたコンテンツを配信サーバ11に送信する(STEP1004)。これにより、変換部113は、指定されたコンテンツをオリジンサーバ20から取得することになる。
変換部113は、オリジンサーバ20からコンテンツを取得すると、当該取得したコンテンツを配信用フォーマットのコンテンツに変換する(STEP1005)。具体的には、変換部113は、例えば、当該取得したコンテンツを、3つのファイルからなるコンテンツに変換する。コンテンツの変換処理については後述する。
その後、変換部113は、変換したコンテンツを、指定されたコンテンツディスク122に格納する(STEP1006)。変換部113は、ストレージ装置12からコンテンツの格納処理が完了した旨の通知を受けると(STEP1007)、遠隔操作部111及び131を介して、コンテンツ管理部133に処理が完了した旨を通知する(STEP1008及びSTEP1009)。
コンテンツ管理部133は、次に、リンクディスク121における制御用テーブル500及び修復用テーブル600を更新するため、遠隔操作部131を介して、制御用テーブル500及び修復用テーブル600の送信要求を配信サーバ11の遠隔操作部111に送信する(STEP1010及びSTEP1011)。これを受けて、遠隔操作部111は、ストレージ装置12のリンクディスク121にアクセスし、指定された制御用テーブル500及び修復用テーブル600を当該リンクディスク121から読み出して、当該読み出した制御用テーブル500及び修復用テーブル600を管理装置13に送信する(STEP1012及びSTEP1013)。
制御用テーブル500及び修復用テーブル600を取得したコンテンツ管理部133は、当該取得したコンテンツについてのエントリを、制御用テーブル500及び修復用テーブル600にそれぞれ追加する(STEP1014)。図11は、更新された制御用テーブル500の一例を示し、また、図12は、更新された修復用テーブル600の一例を示している。
次に、コンテンツ管理部133は、新たなエントリを追加したリンクディスク121上の制御用テーブル500及び修復用テーブル600を更新するために、遠隔操作プログラム131を介して、当該制御用テーブル500及び修復用テーブル600の書き込み要求を遠隔操作部111に送信する(STEP1015)。これを受けた配信サーバ11の遠隔操作部111は、管理装置13から送信された制御用テーブル500及び修復用テーブル600をリンクディスク121の所定の領域に格納する(STEP1016)。これにより、ストレージ装置12は、書き込み処理が完了した旨を通知する(STEP1017及びSTEP1017)。
以上のように、管理ファイル700に記述された操作「追加」に従って、コンテンツ管理部133は、オリジンサーバ20からコンテンツを取得し、これを配信用コンテンツに変換した後、ストレージ装置12のコンテンツディスクに格納するように、制御を行う。
ここで、コンテンツの変換処理について説明する。上述したように、配信サーバ11の変換部113は、オリジンサーバ20からコンテンツを取得すると、これを3つのファイルからなる配信用コンテンツに変換する。
図13は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信システム1における変換前のコンテンツのデータ構造の一例を示す図である。
同図に示すように、変換前のコンテンツ3000は、ヘッダ3010と、パケットデータ3020と、オプション3030とを含む。ヘッダ3010は、例えば、コンテンツの解像度やフレームレート、使用するデコーダに関する情報を含む。パケットデータ3020は、時刻3021及びビデオ/オーディオデータ3022からなる。時刻3021は、コンテンツ再生時の時刻管理情報であり、当該ビデオ/オーディオデータ3022について、コンテンツの先頭からの再生時間軸上の位置を示す。オプション3030は、例えば、コンテンツの早送りや巻き戻し時に使用される時間と再生されるべきパケットデータ3020との対応関係を定義している。
図14〜図16は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信システムにおける変換後のコンテンツのデータ構造の一例を示す図であり、具体的には、図14は、配信用コンテンツのヘッダファイル3100を示し、図15は、配信用コンテンツのデータファイル3200を示し、図16は、配信用コンテンツのヒントファイル3300を示す。
ヘッダファイル3100は、変換前のコンテンツ3000のヘッダ3010に対応する。データファイル3200は、パケットデータ3020に対してアプリケーションヘッダ3210が付与されたデータセットを連続して格納したファイルである。アプリケーションヘッダ3210は、パケットデータ3020に含まれるデータの属性や、パケットデータ3020のサイズ、配信する使用されるhttpヘッダ等を含む。ヒントファイル3300は、時刻3310と、オフセット3320とを対応付けたテーブルを含む。ヒントファイル3300は、コンテンツの再生開始から所定時間経過後のデータセットを取得するためのオフセットを示す。
図17は、本発明の一実施形態に係る配信サーバ11の変換部113による変換処理を説明するためのシーケンスチャートである。
即ち、同図に示すように、変換部113は、取得したコンテンツからヘッダ3010を抽出し、ヘッダファイル3100を作成する(STEP1701)。変換部113は、作成したヘッダファイル3100の格納をストレージ装置12に要求し(STEP1703)、ストレージ装置12は、ヘッダファイル3100を格納した後、格納処理の完了通知を変換部113に返す(STEP1703)。
次に、変換部113は、オフセット値を0にセットした後(STEP1704)、パケットデータ3020の先頭から順に一つ取り出し(STEP1705)、当該取り出したパケットデータ3020にアプリケーションヘッダ3210を付与する(STEP1706)。変換部113は、続いて、アプリケーションヘッダ3210が付与されたパケットデータをデータファイルに追記をストレージ装置12に要求し(STEP1707)、ストレージ装置12からの完了通知を受領する(STEP1708)。
変換部113は、次に、当該パケットデータ3020に含まれる時刻3021とオフセット値とを対応付けて、ヒントファイル3300に追記する(STEP1709)。変換部113は、ストレージ装置12から完了通知を受領すると(STEP1710)、オフセット値にアプリケーションヘッダ3210が付与されたパケットデータのサイズを加えて、新たなオフセット値を得る(STEP1711)。
変換部113は、未処理のパケットデータ3020があるか否かを判断し(STEP1712)、未処理のパケットデータ3020があれば、STEP1705に戻る。
図18は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信システム1におけるコンテンツ削除処理を説明するためのシーケンスチャートである。
同図に示すように、コンテンツ管理部133は、遠隔操作部131を介して、配信サーバ11の遠隔操作部111に対して、制御用テーブル500及び修復用テーブル600の読み出しを要求する(STEP1801)。当該要求を受け付けた遠隔操作部111は、ストレージ装置12に対して、制御用テーブル500及び修復用テーブル600の読み出しを要求し(STEP1802)、ストレージ装置12は、リンクディスク121から制御用テーブル500及び修復用テーブル600を読み出して、当該読み出した制御用テーブル500及び修復用テーブル600を遠隔操作部111に引き渡す(STEP1803)。遠隔操作部111は、当該読み出された制御用テーブル500及び修復用テーブル600を、管理装置13の遠隔操作プログラム131を介して、コンテンツ管理部133に送信し、コンテンツ管理部133は、これを受領する(STEP1804)。
コンテンツ管理部133は、当該受領した制御用テーブル500及び修復用テーブル600を参照し、削除すべきエントリを特定し、これを削除する(STEP1805)。
続いて、コンテンツ管理部133は、リンクディスク121上の制御用テーブル500及び修復用テーブル600を更新するため、遠隔操作部131を介して、当該制御用テーブル500及び修復用テーブル600の書き込みを遠隔操作部111に要求する(STEP1806)。
これを受けた配信サーバ11の遠隔操作部111は、リンクディスク121に制御用テーブル500及び修復用テーブル600を書き込むようにストレージ装置12に要求し、ストレージ装置12は、これに応答して、制御用テーブル500及び修復用テーブル600をリンクディスク121に書き込む(STEP1807)。書き込みが完了すると、ストレージ装置12は、遠隔操作部111及び131を介して、書き込みが完了した旨をコンテンツ管理部133に通知する(STEP1808及びSTEP1809)。
次に、コンテンツ管理部133は、削除したエントリにおけるディスクIDで示されるコンテンツディスク122からコンテンツIDで示されるコンテンツを削除するため、遠隔操作部131及び111を介して、コンテンツ削除を要求する(STEP1810及びSTEP1811)。これにより、配信サーバ11の遠隔操作部111は、コンテンツディスク122から指定されたコンテンツを削除するように、ストレージ装置12にコンテンツの削除を要求する(STEP1811)。
ストレージ装置12は、指定されたコンテンツの削除を完了すると、削除処理が完了した旨を、遠隔操作部111及び131を介して、コンテンツ管理部133に通知する(STEP1812及びSTEP1813)。
図19は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信システム1におけるコンテンツ配信処理を説明するためのシーケンスチャートである。ここでは、ストレージ装置12は、図5に示した制御用テーブル500及び修復用テーブル600をリンクディスク121に保持しているものとする。また、クライアント30は、「/newtitle/chapter04.wmv」で示されるコンテンツの配信を要求するものとする。
まず、クライアント30は、配信サーバ11に対して、当該コンテンツの配信要求を送信する(STEP1901)。配信サーバ11の配信部112は、当該配信要求に応答して、ストレージ装置12に対して制御用テーブル500の読み出し要求を行い(STEP1902)、リンクディスク121から制御用テーブル500を読み出す(STEP1903)。
続いて、配信部112は、当該読み出した制御用テーブル500を参照し、当該配信要求で指定されたコンテンツについてのエントリを抽出する(STEP1904)。本例では、クライアント30は、「/newtitle/chapter04.wmv」で示されるコンテンツの配信を要求しているため、参照名が「/newtitle/chapter04.wmv」であるエントリが抽出されることになる。
次に、配信部112は、抽出したエントリにおける配信開始日時と現在日時とを比較し(STEP1904)、現在日時が配信開始日時を経過しているか否かを判断する(STEP1905)。配信部112は、現在日時が配信開始日時を経過していないと判断する場合には(STEP1905のNo)、エラーステータスをクライアント30に返す。本例では、当該配信要求のあったコンテンツ「/newtitle/chapter04.wmv」の配信開始日時は、「2008年2月27日19時00分」であるため、比較した時点の日時が当該日時を経過していなければ、エラーとなる。一方、配信部112は、現在日時が配信開始日時を経過していると判断する場合には(STEP1905のNo)、続いて、現在日時が配信終了日時を経過しているか否かを判断する(STEP1906)。
配信部112は、現在日時が配信終了日時を経過していると判断する場合には(STEP1906のYes)、同様に、エラーステータスをクライアント30に返す。本例では、配信終了時刻は「2008年3月12日19時00分」であるので、比較した時点が当該日時を経過していればエラーとなる。一方、配信部112は、現在日時が配信開始日時を経過していると判断する場合には(STEP1906のNo)、当該配信要求で指定されたコンテンツの格納場所を取得する(STEP1907)。本例では、配信部112は、ディスクID「26」で示されるコンテンツディスク122上の保存名コンテンツIDフィールド「B」として、配信されるべきコンテンツの格納場所を認識する。
続いて、配信部112は、当該取得した格納場所に基づく、コンテンツの読み出し要求をストレージ装置12に送信(STEP1908)、ストレージ装置のコンテンツディスク122からコンテンツを読み出す(STEP1909)。そして、配信部112は、当該読み出したコンテンツをクライアント30に送信する(STEP1910)。
以上のように、クライアントからコンテンツの配信要求を受け付けた配信サーバ11は、当該コンテンツの配信可能日時を判断し、当該コンテンツを配信可能な場合に限って、当該クライアントに当該コンテンツを配信する。この場合、ストレージ装置12のコンテンツディスク122に格納されているコンテンツは、配信サーバ11の変換プログラムによって、配信用フォーマットに変換されているため、配信サーバ11は、配信要求の都度、配信用フォーマットに変換する必要がなく、処理負荷が軽減されることになる。
図20は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信システム1におけるディスクチェック処理を説明するためのシーケンスチャートである。
ディスクチェック処理は、意図しない突然の電源遮断やデバイスの故障といった障害が発生した時に、論理ユニット上の論理的な矛盾の検出及び修復を行うための処理である。このような障害が発生した場合には、システム管理者は、管理装置13のユーザインターフェースを操作して、ディスクチェック部132を呼び出す(STEP2001)。ディスクチェック部132は、遠隔操作部131を介して、配信サーバ11の遠隔操作部111に、制御用テーブル500及び修復用テーブル600の読み出しを要求する(STEP2002)。遠隔操作部111は、これを受けて、ストレージ装置12のリンクディスク121から制御用テーブル500及び修復用テーブル600を読み出して(STEP2003)、ディスクチェック部132に転送する(STEP2004及びSTEP2005)。
次に、ディスクチェック部132は、取得した修復用テーブル600からエントリを1つ抽出して(STEP2006)、当該エントリによって指定されているディスクIDで示されるコンテンツディスク122にコンテンツIDで示されるコンテンツが存在していることを確認するため、配信サーバ11の遠隔操作部111を呼び出す(STEP2007)。
遠隔操作部111は、これを受けて、ストレージ装置12にコンテンツディスク122の内容の確認要求を送信し(STEP2008)、その確認結果を受け取る(STEP2009)。確認結果は、指定されたコンテンツが論理的に正しく記録されているか否かの情報を含んでいる。遠隔操作部111は、確認結果を受け取ると、これをディスクチェック部132に転送する(STEP2010)。
次に、ディスクチェック部132は、受領した確認結果に基づいて、コンテンツが正しく記録されているか否かを判断する(STEP2011)。ディスクチェックプログラムは、コンテンツが正しく記録されていないと判断する場合には(STEP2011のNo)、当該コンテンツを再登録するためのコマンドを作成する(STEP2012)。ディスクチェック部132は、制御用テーブル500及び修復用テーブル600から抽出したエントリの内容に基づいて、コマンドを作成する。具体的には、管理ファイルの参照名には、修復用テーブル600の当該エントリにおける参照名がセットされ、また、複製元には取得元がセットされる。また、バッチファイルの配信開始日時及び配信終了日時には、修復用テーブル600の配信開始日時及び配信終了日時がそれぞれセットされる。
ディスクチェック部132は、当該エントリについて内容の確認が終了すると、修復用テーブル600の最後のエントリに達したか否かを判断し(STEP2013)、未処理のエントリがあると判断する場合には(STEP2013のNo)、次のエントリにおけるコンテンツを確認すべく、STEP2006の処理に戻る。そして、ディスクチェック部132は、修復用テーブル600の全てのエントリについて内容の確認を終了すると(STEP2013のYes)、当該作成したコマンドを管理ファイル700に出力する(STEP2014)
このようにして、システム管理者は、ディスクチェック部132を呼び出すことにより、ストレージ装置12のコンテンツディスク122に格納されたコンテンツが矛盾なく記録されているかを確認することができる。また、ディスクチェックプログラムの実行により管理ファイル700が作成され、従って、コンテンツ管理部133は、当該管理ファイル700に基づいてコンテンツを、再度、オリジンサーバ20から取得する。これにより、コンテンツディスク122の障害等によりコンテンツが喪失した場合であっても、当該喪失したコンテンツの復元が可能になる。
次に、別の実施形態について説明する。以下では、コンテンツディスク122の破損を検出し、これを自動的に修復するコンテンツ配信装置10を説明する。
図21は、本発明の別の実施形態に係るコンテンツ配信システムの構成を示す図である。同図に示すように、本実施形態の管理装置13’は、ディスク修復部134を含んで構成される。
ディスク修復部134は、コンテンツディスク122を修復するための手順を自動的に実行するためのプログラムによって実現される。即ち、上述した実施形態では、ディスクチェック部132及びコンテンツ管理部133は、システム管理者によってそれぞれ呼び出される。本実施形態では、コンテンツディスク122の異常が検出されると、当該異常が管理装置13’に通知され、これにより、ディスク修復部134が呼び出される。ストレージ装置12は、例えば、コンテンツディスク122のマウント処理に失敗した場合に、エラーステータスを返す。あるいは、ストレージ装置12は、配信要求で指定されたコンテンツが破損しているため読み出すことができない場合もエラーステータスを返すかも知れない。また、コンテンツ管理部133の指示の下、ストレージ装置12は、アクセスしたコンテンツディスク122の異常を検出した場合に、エラーステータスを返すかも知れない。
図22は、本発明の当該別の実施形態に係る管理装置13’におけるディスク修復処理を説明するためのシーケンスチャートである。
同図に示すように、ディスク修復部134は、まず、ディスクチェック部132を呼び出す(STEP2201)。呼び出されたディスクチェック部132は、上述したように、ストレージ装置12から確認結果を取得し(STEP2202)、コンテンツディスク122の修復に必要なバッチコマンドを作成し、これを管理ファイル700として出力する(STEP2203)。続いて、ディスクチェック部132は、ディスクチェック処理が完了した旨をディスク修復部134に通知する(STEP2204)。そして、ディスク修復部134は、完了通知を受領すると、出力された管理ファイル700を登録するように、コンテンツ管理部133に指示をする(STEP2205)。
次に、さらに別の実施形態について説明する。以下では、ディスクチェック部132が制御用テーブル500を参照し、修復すべき動画の決定を行う場合について説明する。
上述したように、制御用テーブル500には、配信開始日時及び配信終了日時が記述されている。本実施形態では、ディスクチェック部132は、制御用テーブル500の配信開始日時及び配信終了日時を参照し、コンテンツの復元が必要であるか否かを判断し、必要であると判断する場合にはその処理順位を決定する。
図23は、本発明の当該さらに別の実施形態に係る管理装置13’におけるディスク修復処理を説明するためのシーケンスチャートである。同図は、上述した図20と比較して、STEP2312及びSTEP2315で示される処理が追加されているのがわかる。
即ち、ディスクチェック部132は、修復用テーブル600から抽出したエントリにおけるコンテンツがコンテンツディスク122に正しく格納されているか否かストレージ装置12に問い合わせ、その確認結果を受領する(STEP2306〜2310)。ディスクチェック部132は、当該受領した確認結果に基づいて、コンテンツが正しく格納されているか否かを判断し(STEP2311)、コンテンツが正しく格納されていないと判断する場合には(STEP2311のNo)、さらに、現在日時が配信終了日時を経過しているか否かを判断する(STEP2312)。
ディスクチェック部132は、現在日時が配信終了日時を経過していないと判断する場合には(STEP2312のNo)、再登録用のバッチコマンドを作成する(STEP2313)。一方、ディスクチェック部132は、現在日時が配信終了日時を経過していると判断する場合には(STEP2312のYes)、コンテンツを取得する必要はないため、バッチコマンドを作成しない。
ディスクチェック部132は、全てのエントリの抽出を完了すると(STEP2314のYes)、作成したバッチコマンドを配信開始日時に従って昇順にソートして(STEP2315)、当該ソートしたバッチコマンドを管理ファイル700に出力する(STEP2316)。
このように、本実施形態によれば、コンテンツディスク122にコンテンツが正しく格納されていない場合には、現在日時が配信終了日時をすでに過ぎていない場合に限り、再度、オリジンサーバ20から当該コンテンツを取得するための管理ファイル700が作成されることになる。
本発明は、クライアントからの配信要求に従ってコンテンツを配信するコンテンツ配信装置に広く利用することができる。
1…コンテンツ配信システム
10…コンテンツ配信装置
11…配信サーバ
111…遠隔操作部
112…配信部
113…変換部
12…ストレージ装置
13…管理装置
131…遠隔操作部
132…ディスクチェック部
133…コンテンツ管理部
20…オリジンサーバ
30…クライアント
40,50…ネットワーク
10…コンテンツ配信装置
11…配信サーバ
111…遠隔操作部
112…配信部
113…変換部
12…ストレージ装置
13…管理装置
131…遠隔操作部
132…ディスクチェック部
133…コンテンツ管理部
20…オリジンサーバ
30…クライアント
40,50…ネットワーク
Claims (11)
- 配信サーバと、
前記配信サーバに接続され、複数のコンテンツを格納するための第1の論理ユニットを有するストレージ装置と、
前記配信サーバに接続され、前記配信サーバ及び前記ストレージ装置を管理するコンテンツ管理部を含む管理装置と、を備えたコンテンツ配信装置であって、
前記配信サーバは、
前記コンテンツ管理部からのコンテンツ追加要求に基づいて、当該コンテンツ追加要求が指定する所定のコンテンツについてのコンテンツデータを外部のオリジンサーバから取得して、当該取得したコンテンツデータを配信用コンテンツデータに変換し、当該変換した配信用コンテンツデータを前記第1の論理ユニットに格納する変換部と、
クライアントから送信される前記コンテンツの配信を要求するコンテンツ配信要求に応じて、前記コンテンツについての前記配信用コンテンツデータを前記第1の論理ユニットから読み出して、当該読み出した配信用コンテンツデータを前記クライアントに送信する配信部と、
を備えることを特徴とするコンテンツ配信装置。 - 前記ストレージ装置は、前記コンテンツの配信に関する制御情報を含む制御用テーブルを格納するための第2の論理ユニットを有することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ配信装置。
- 前記配信部は、前記第2の論理ユニットに格納された前記制御用テーブルに従って、前記配信用コンテンツの配信を制御することを特徴とする請求項2記載のコンテンツ配信装置。
- 前記制御用テーブルは、前記コンテンツを配信可能な期間を指定した配信可能時刻を含み、
前記配信部は、前記クライアントから送信される前記コンテンツ配信要求を受け付けた時刻が前記配信可能時刻になっている場合に、前記配信用コンテンツデータを前記クライアントに送信することを特徴とする請求項3記載のコンテンツ配信装置。 - 前記コンテンツ管理部は、配信サーバに対する所定の操作を記述した管理ファイルを受け付けて、当該管理ファイルに記述された所定の操作が追加操作である場合に、前記コンテンツ追加要求を前記変換部に対して送信することを特徴とする請求項3記載のコンテンツ配信装置。
- 前記管理ファイルは、前記所定の操作を実行するための操作実行時刻を含み、
前記コンテンツ管理部は、当該操作実行時刻に従って前記所定の操作を実行することを特徴とする請求項5記載のコンテンツ配信装置。 - 前記管理ファイルは、前記配信可能時刻を含み、
前記コンテンツ管理部は、当該配信可能時刻を前記制御用テーブルに登録するように前記配信サーバを制御することを特徴とする請求項5記載のコンテンツ配信装置。 - 前記管理ファイルは、前記コンテンツの取得先アドレスを含み、
前記変換部は、前記取得先アドレスに従って、前記オリジンサーバから前記コンテンツデータを取得することを特徴とする請求項5記載のコンテンツ配信装置。 - 前記第2の論理ユニットは、前記取得先アドレスに基づいて作成された修復用テーブルを格納することを特徴とする請求項8記載のコンテンツ配信装置。
- 前記管理装置は、前記ストレージ装置がエラー状態にあるか否かをチェックするチェック部をさらに含み、
前記チェック部がエラー状態にあると判断する場合に、前記コンテンツ管理部は、前記変換部に対して、前記修復用テーブルに基づいて前記コンテンツを再取得するように要求することを特徴とする請求項9記載のコンテンツ配信装置。 - 配信サーバと、前記配信サーバに接続されたストレージ装置と、前記配信サーバに接続された管理装置とを備えたコンテンツ配信装置におけるコンテンツ配信方法であって、
前記管理装置が、管理ファイルに従って、コンテンツ追加要求を前記配信サーバに送信するステップと、
前記配信サーバが、前記コンテンツ追加要求に基づいて、当該コンテンツ追加要求が指定する所定のコンテンツについてのコンテンツデータを外部のオリジンサーバから取得するステップと、
前記配信サーバが、前記取得したコンテンツデータを配信用コンテンツデータに変換するステップと、
前記配信サーバが、前記変換した配信用コンテンツデータを前記ストレージ装置に形成された第1の論理ユニットに格納するステップと、
前記配信サーバが、クライアントから送信される前記コンテンツの配信を要求するコンテンツ配信要求に応じて、前記コンテンツについての前記配信用コンテンツデータを前記第1の論理ユニットから読み出して、当該読み出した配信用コンテンツデータを前記クライアントに送信するステップと、
を含むことを特徴とするコンテンツ配信方法。
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