JP2009258841A - ストレージシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、デイジーチェーン接続された複数の記憶装置を備えるストレージシステムにおいてレイテンシを抑制することができる技術を提供する。
【解決手段】ストレージシステム10は、複数のHDD270に記憶されているデータの中から調整対象データを特定する対象特定部830と、調整対象データのデータ転送経路となるエクスパンダの数が減少するように、その調整対象データを格納すべきHDD270を選定する移動先選定部850と、調整対象データを移動先のHDD270に移動させるデータ移動部860とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、計算機システムにおいてデータを保管するストレージシステムに関し、特に、デイジーチェーン接続された複数の記憶装置を備えるストレージシステムに関する。
ストレージシステムには、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive、HDD)を始めとする複数の記憶装置(ストレージデバイス)と、これら複数の記憶装置を制御する制御装置とを、エクスパンダを介してデイジーチェーン(Daisy chain)接続したものがある。このようなストレージシステムでは、制御装置と記憶装置との間でピアツーピア(Peer to Peer)通信するためにSAS(Serial Attached SCSI)やSATA(Serial ATA)などの通信プロトコルを適用することが考えられる。下記非特許文献1には、SASの標準仕様が開示されている。
Information technology−Serial Attached SCSI−1.1(SAS−1.1),ISO/IEC 14776−151,2005年9月21日
デイジーチェーン接続された複数の記憶装置を備えるストレージシステムでは、制御装置と記憶装置との間でデータ転送経路となるエクスパンダの数が多くなるほどレイテンシが増大してしまうにもかかわらず、従来、データ転送経路となるエクスパンダがレイテンシに与える影響について十分な考慮がなされていなかった。なお、本明細書では、レイテンシとは、ストレージシステムに接続されたホスト計算機がストレージシステムにデータを要求してから、実際にデータがホストに到着するまでにかかる遅延時間を意味する。例えば、ストレージシステムにおける記憶容量の不足への対応として、エクスパンダを付け足して記憶装置を増設していった場合、アクセス頻度が比較的高いと考えられる新しいデータほど、より多くのエクスパンダを経由してデータ転送しなければならない記憶装置に格納されることになり、ストレージシステムにおける平均的なレイテンシが増大してしまうという問題があった。
本発明は、上記した課題を踏まえ、デイジーチェーン接続された複数の記憶装置を備えるストレージシステムにおいてレイテンシを抑制することができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1] 適用例1のストレージシステムは、データを保管するストレージシステムであって、デイジーチェーン接続された機器とピアツーピア通信する通信プロトコルに準拠したターゲットとして前記データを記憶する複数の記憶装置と、前記通信プロトコルに準拠したイニシエータとして前記複数の記憶装置を制御する制御装置と、前記制御装置および前記複数の記憶装置を前記通信プロトコルに準拠してデイジーチェーン接続する複数のエクスパンダと、前記制御装置と前記記憶装置との間でデータ転送経路となるエクスパンダの数を調整するパス調整部とを備え、前記パス調整部は、前記複数の記憶装置に記憶されているデータの中から調整対象となるデータを特定する対象特定部と、前記対象特定部によって特定されたデータのデータ転送経路となるエクスパンダの数が減少するように、前記対象特定部によって特定されたデータを格納すべき記憶装置を前記複数の記憶装置の中から選定する移動先選定部と、前記対象特定部によって特定されたデータを、前記移動先選定部によって選定された記憶装置に移動させるデータ移動部とを備えることを特徴とする。適用例1のストレージシステムによれば、データ転送経路となるエクスパンダの数が減少するように、複数の記憶装置におけるデータが、これらの記憶装置の間を移動するため、データ転送経路となるエクスパンダの数に起因するレイテンシを抑制することができる。
[適用例2] 適用例1のストレージシステムにおいて、前記移動先選定部は、前記対象特定部によって特定されたデータに要求されるデータ転送速度に応じて、該データのデータ転送経路となるエクスパンダの数が減少するように、該データを格納すべき記憶装置を前記複数の記憶装置の中から選定するとしても良い。適用例2のストレージシステムによれば、要求されるデータ転送速度に見合ったエクスパンダの数で制御装置に接続された記憶装置にデータを移動させることができる。
[適用例3] 適用例1または2のストレージシステムにおいて、前記対象特定部は、前記複数の記憶装置に記憶されているデータのうち、より少ないエクスパンダの数で前記制御装置に接続された他の記憶装置におけるデータよりも要求されるデータ転送速度が高いデータを、前記調整対象として特定する第1特定部を備えるとしても良い。適用例3のストレージシステムによれば、要求されるデータ転送速度が比較的に高いデータを、エクスパンダの数がより少ない記憶装置に移動させることができる。
[適用例4] 適用例1ないし3のいずれかのストレージシステムにおいて、前記対象特定部は、前記複数の記憶装置に記憶されているデータのうち、より少ないエクスパンダの数で前記制御装置に接続された他の記憶装置におけるデータよりもアクセス頻度が高いデータを、前記調整対象として特定する第2特定部を備えるとしても良い。適用例4のストレージシステムによれば、アクセス頻度が比較的に高いデータを、エクスパンダの数がより少ない記憶装置に移動させることができる。
[適用例5] 適用例1ないし4のいずれかのストレージシステムにおいて、前記対象特定部は、前記複数の記憶装置に記憶されているデータのうち、当該ストレージシステムに保管されているデータ量が所定値を超えた際に前記制御装置との間でデータ転送経路となるエクスパンダの数が所定数を超える記憶装置に記憶されているデータを、前記調整対象として特定する第3特定部を備えるとしても良い。適用例5のストレージシステムによれば、データ転送速度を改善すべきデータとして、データ量が増加した際に比較的に後段のエクスパンダに接続された記憶装置に記憶されたデータを選定することができる。
[適用例6] 適用例1ないし5のいずれかのストレージシステムにおいて、前記対象特定部は、前記複数の記憶装置に記憶されているデータのうち、当該ストレージシステムにエクスパンダが増設された際に前記制御装置との間でデータ転送経路となるエクスパンダの数が増加したデータを、前記調整対象として特定する第4特定部を備えるとしても良い。適用例6のストレージシステムによれば、データ転送速度を改善すべきデータとして、エクスパンダの増設によってデータ転送経路となるエクスパンダの数が増加したデータを選定することができる。
[適用例7] 適用例1ないし6のいずれかのストレージシステムにおいて、前記対象特定部は、前記複数の記憶装置に記憶されているデータのうち所定値以下のデータ長でアクセスされるデータを、前記調整対象として特定する第5特定部を備えるとしても良い。適用例7のストレージシステムによれば、所定値以下のデータ長でアクセスされるデータを、要求されるデータ転送速度が比較的に高いデータとして選定することができる。
[適用例8] 適用例1ないし7のいずれかのストレージシステムにおいて、前記対象特定部は、前記複数の記憶装置に記憶されているデータのうちランダムアクセスされるデータを、前記調整対象として特定する第6特定部を備えるとしても良い。適用例8のストレージシステムによれば、ランダムアクセスされるデータを、要求されるデータ転送速度が比較的に高いデータとして選定することができる。
[適用例9] 適用例1ないし9のいずれかのストレージシステムであって、更に、前記複数の記憶装置における記憶領域を複数の論理ユニットとして管理する論理ユニット管理部を備え、前記対象特定部は、前記論理ユニット管理部によって管理される論理ユニット単位で、前記複数の記憶装置に記憶されているデータの中から調整対象となるデータを特定するとしても良い。適用例9のストレージシステムによれば、データ移動が論理ユニット単位で実施されるため、ストレージシステムにおける論理ユニット構成の複雑化を防止することができる。
[適用例10] 適用例10のストレージシステムは、データを保管するストレージシステムであって、デイジーチェーン接続された機器とピアツーピア通信する通信プロトコルに準拠したターゲットとして前記データを記憶する複数の記憶装置と、前記通信プロトコルに準拠したイニシエータとして前記複数の記憶装置を制御する制御装置と、前記制御装置および前記複数の記憶装置を前記通信プロトコルに準拠してデイジーチェーン接続する複数のエクスパンダと、前記制御装置と前記記憶装置との間でデータ転送経路となるエクスパンダの数を調整するパス調整部とを備え、前記パス調整部は、前記複数の記憶装置の中から調整対象となる記憶装置を特定する装置特定部と、前記装置特定部によって特定された記憶装置に至る第1のデータ転送経路となるエクスパンダの数と、該記憶装置に至る第2のデータ転送経路となるエクスパンダの数とを比較するパス比較部と、前記比較部によって比較されたデータ転送経路のうちエクスパンダの数が少ない方のデータ転送経路を、前記装置特定部によって特定された記憶装置に用いるデータ転送経路として設定するパス設定部とを備えることを特徴とする。適用例10のストレージシステムによれば、エクスパンダの数がより少ないデータ転送経路がデータに応じて選定されるため、データ転送経路となるエクスパンダの数に起因するレイテンシを抑制することができる。
[適用例11] 適用例11のストレージシステムであって、前記制御装置は、前記複数のエクスパンダのうち第1および第2のエクスパンダとそれぞれ直接的に並行して接続され、前記パス比較部は、前記第1のエクスパンダを経由する第1のデータ転送経路となるエクスパンダの数と、前記第2のエクスパンダを経由する第2のデータ転送経路となるエクスパンダの数とを比較するとしても良い。適用例11のストレージシステムによれば、制御装置に直接的に接続されたそれぞれ異なるエクスパンダを経由するデータ転送経路の中から、エクスパンダの数がより少ないデータ転送経路を選定することができる。
[適用例12] 適用例12のストレージシステムであって、前記複数のエクスパンダのうち、第1のエクスパンダは、第2および第3のエクスパンダとそれぞれ直接的に並行して接続され、前記パス比較部は、前記第1および第2のエクスパンダを経由する第1のデータ転送経路となるエクスパンダの数と、前記第1および第3のエクスパンダを経由する第2のデータ転送経路となるエクスパンダの数とを比較するとしても良い。適用例12のストレージシステムによれば、他のエクスパンダから分岐してそれぞれ異なるエクスパンダを経由するデータ転送経路の中から、エクスパンダの数がより少ないデータ転送経路を選定することができる。
[適用例13] 適用例13のストレージシステムであって、前記制御装置は、第1および第2の制御装置を備え、前記パス比較部は、前記第1の制御装置を経由する第1のデータ転送経路となるエクスパンダの数と、前記第2の制御装置を経由する第2のデータ転送経路となるエクスパンダの数とを比較するとしても良い。適用例13のストレージシステムによれば、それぞれ異なる制御装置を経由するデータ転送経路の中から、エクスパンダの数がより少ないデータ転送経路を選定することができる。
[適用例14] 適用例1ないし13のいずれかのストレージシステムであって、前記パス調整部は、当該ストレージシステムに制御装置,記憶装置およびエクスパンダの少なくとも一つが増設された場合、前記制御装置と前記記憶装置との間でデータ転送経路となるエクスパンダの数を調整するとしても良い。適用例14のストレージシステムによれば、制御装置や記憶装置,エクスパンダの増設に応じて、データ転送経路となるエクスパンダの数に起因するレイテンシを抑制することができる。
[適用例15] 適用例1ないし14のいずれかのストレージシステムであって、前記パス調整部は、当該ストレージシステムにアクセスするアクセス元が増設された場合、前記制御装置と前記記憶装置との間でデータ転送経路となるエクスパンダの数を調整するとしても良い。適用例15のストレージシステムによれば、増設されたアクセス元に応じて、データ転送経路となるエクスパンダの数に起因するレイテンシを抑制することができる。
[適用例16] 適用例1ないし15のいずれかのストレージシステムであって、前記パス調整部は、当該ストレージシステムに保管されているデータ量が所定値を超えた場合、前記制御装置と前記記憶装置との間でデータ転送経路となるエクスパンダの数を調整するとしても良い。適用例16のストレージシステムによれば、ストレージシステムに保管されているデータ量に応じて、データ転送経路となるエクスパンダの数に起因するレイテンシを抑制することができる。
[適用例17] 適用例1ないし16のいずれかのストレージシステムであって、前記パス調整部は、当該ストレージシステムに新たなデータが保管される場合、前記制御装置と前記記憶装置との間でデータ転送経路となるエクスパンダの数を調整するとしても良い。適用例17のストレージシステムによれば、ストレージシステムに新たに保管されるデータに応じて、データ転送経路となるエクスパンダの数に起因するレイテンシを抑制することができる。
[適用例18] 適用例1ないし17のいずれかのストレージシステムであって、前記パス調整部は、当該ストレージシステムにアクセス要求が発生した場合、前記制御装置と前記記憶装置との間でデータ転送経路となるエクスパンダの数を調整するとしても良い。適用例18のストレージシステムによれば、発生したアクセス要求に応じて、データ転送経路となるエクスパンダの数に起因するレイテンシを抑制することができる。
[適用例19] 適用例1ないし18のいずれかのストレージシステムであって、前記パス調整部は、定期的に、前記制御装置と前記記憶装置との間でデータ転送経路となるエクスパンダの数を調整するとしても良い。適用例19のストレージシステムによれば、データ転送経路となるエクスパンダの数に起因するレイテンシを抑制するための処理を定期的に実施することができる。
[適用例20] 適用例1ないし19のいずれかのストレージシステムであって、前記通信プロトコルは、SASおよびSATAの少なくとも一方に対応するプロトコルであるとしても良い。適用例20のストレージシステムによれば、SAS(Serial Attached SCSI)やSATA(Serial ATA)が適用されたストレージシステムにおいて、データ転送経路となるエクスパンダの数に起因するレイテンシを抑制することができる。
本発明の形態は、ストレージシステムの形態に限るものではなく、例えば、ストレージステムを管理する管理装置の他、ストレージシステムや管理装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラム、これらのプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体、ストレージシステムを管理する方法などの種々の形態に適用することも可能である。また、本発明は、前述の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
以上説明した本発明の構成および作用を一層明らかにするために、以下本発明を適用した計算機システムについて次の順序で説明する。
A.第1の実施例
A1.計算機システムの構成
A2.計算機システムの動作
A3.効果
A4.変形例
A4−1.変形例a1
A4−2.変形例a2
A4−3.変形例a3
A4−4.変形例a4
A4−5.変形例a5
A4−6.変形例a6
A4−7.変形例a7
A4−8.変形例a8
A4−9.変形例a9
A4−10.変形例a10
B.第2の実施例
B1.計算機システムの構成
B2.計算機システムの動作
B3.効果
B4.変形例
B4−1.変形例b1
B4−2.変形例b2
B4−3.変形例b3
C.その他の実施形態
C1.変形例a11
A.第1の実施例:
A1.計算機システムの構成:
図1は、計算機システム10の構成を示す説明図である。計算機システム10は、ホスト計算機30と、ストレージシステム20と、ストレージネットワーク40とを備える。計算機システム10のホスト計算機30は、電子的に情報処理を実行する。ホスト計算機30は、セントラルプロセッシングユニット(Central Processing Unit、以下「CPU」という)やメモリ、各種インタフェースなどのハードウェア資源を備え、ソフトウェアに基づく各種の情報処理を実行する計算機である。計算機システム10のストレージシステム20は、ホスト計算機30の指示に基づいて、ホスト計算機30で処理されるデータを保管する。ストレージシステム20の詳細構成については後述する。計算機システム10のストレージネットワーク40は、ホスト計算機30とストレージシステム20との間でデータをやり取り可能に接続する。本実施例では、ストレージシステム20は、複数のホスト計算機30とストレージネットワーク40を介して接続可能であり、複数のホスト計算機30で処理されるデータをそれぞれ保管することが可能である。
本実施例では、計算機システム10は、更に、ストレージ管理装置60と、管理ネットワーク50とを備える。計算機システム10のストレージ管理装置60は、ストレージシステム20の動作を管理する。ストレージ管理装置60は、CPUやメモリ、各種インタフェースなどのハードウェア資源を備え、ソフトウェアに基づく各種の情報処理を実行する計算機である。計算機システム10の管理ネットワーク50は、ストレージ管理装置60とストレージシステム20との間でデータをやり取り可能に接続する。本実施例では、管理ネットワーク50は、ストレージネットワーク40とは異なるネットワークとして構成されるが、他の実施形態として、管理ネットワーク50は、ストレージネットワーク40と共通するネットワークとして構成されても良い。
図2は、第1の実施例におけるストレージシステム20の構成を主に示す説明図である。ストレージシステム20は、SASコントローラ250と、複数のエクスパンダ260と、複数のハードディスクドライブ(Hard Disk Drive、以下、「HDD」という)270とを備える。ストレージシステム20のSASコントローラ250は、SAS(Serial Attached SCSI、以下「SAS」という)に準拠したSASイニシエータとして動作する回路チップや接続ポートを備え、HDD270に対するデータの書き込みおよび読み出しを制御する。ストレージシステム20のエクスパンダ260は、SASに準拠したSASエクスパンダとして動作する回路チップや接続ポートを備え、SASコントローラ250とHDD270との間をSASに準拠してデータ転送可能にデイジーチェーン(Daisy chain)接続する。
ストレージシステム20のHDD270は、磁性体を塗布したハードディスクや磁気ヘッドに加え、SASターゲットとして動作する回路チップを備え、SASコントローラ250の指示に基づいてデータを記憶する。本実施例では、SASイニシエータとしてデータを記憶する記憶装置にHDDを採用したが、他の実施形態として、DVD(Digital Versatile Disk)ドライブや半導体メモリなど他の記憶装置を利用しても良い。本実施例では、SASコントローラ250とHDD270との間におけるデータ転送に用いる通信プロトコルとしてSASを採用したが、SASに限定するものではなく、デイジーチェーン接続された機器とピアツーピア通信する通信プロトコルであれば良く、例えば、SATA(Serial ATA)を採用しても良い。
図2に示す例では、SASコントローラ250には、「n」(「n」は自然数)台のエクスパンダ260が直列に数珠繋ぎで接続されている。これらエクスパンダ260の各々には、それぞれ一台のHDD270が接続され、合計「n」台のHDD270がSASコントローラ250にデイジーチェーン接続されている。図2に示す例では、一台のエクスパンダ260に一台のHDD270が接続されているが、他の実施形態において、一台のエクスパンダ260に複数のHDD270が接続されても良いし、HDD270と直接的に接続されていないエクスパンダ260が存在しても良い。本明細書では、エクスパンダの符号に関し、SASコントローラ250との位置関係を特定する場合には、SASコントローラ250に近い方から順に、エクスパンダ260−1,260−2,260−3,…,260−nと記すが、SASコントローラ250からの位置を特定しない場合には、これらを総称して、単に、エクスパンダ260と記すものとする。本明細書では、HDDの符号に関し、SASコントローラ250との位置関係を特定する場合には、SASコントローラ250に近い方から順に、HDD270−1,270−2,270−3,…,270−nと記すが、SASコントローラ250からの位置を特定しない場合には、これらを総称して、単に、HDD270と記すものとする。
ストレージシステム20は、更に、ホストインタフェース220と、スイッチ230と、ディスクインタフェース240と、管理インタフェース218と、主制御部210とを備える。ストレージシステム20のホストインタフェース220は、ホスト計算機30とデータをやり取り可能にストレージネットワーク40に接続し、ホスト計算機30からデータの書き込みや読み出しなどのアクセスリクエスト(アクセス要求)を受け付けると共に、これらのリクエストに対する応答をホスト計算機30へと転送する。ストレージシステム20のスイッチ230は、ホストインタフェース220とディスクインタフェース240との間のデータ転送経路を切り換える。ストレージシステム20のディスクインタフェース240は、前述したSASコントローラ250を備え、ホストインタフェース220で受け付けられたコマンドに従って、HDD270におけるデータの書き込みや読み出しを、SASコントローラ250を通じて制御する。本実施例では、ホスト計算機30からのアクセスリクエストに基づいて転送されるデータを円滑にやり取りするために、ホストインタフェース220、スイッチ230、ディスクインタフェース240の各々は、転送データを一時的に記憶するキャッシュメモリ(図示しない)を備える。ストレージシステム20の管理インタフェース218は、ストレージ管理装置60とデータをやり取り可能に管理ネットワーク50に接続する。
ストレージシステム20の主制御部210は、ホスト計算機30からのアクセスリクエストに対してデータの書き込みや読み出しを処理するために、ストレージ管理装置60からの指示情報や設定情報に従って、ホストインタフェース220、スイッチ230、ディスクインタフェース240の各部を制御する。主制御部210は、LU管理部810と、対象特定部830と、移動先選定部850と、データ移動部860とを備える。主制御部210のLU管理部810は、複数のHDD270における記憶領域を複数の論理ユニット(Logical Unit、本明細書では「LU」ともいう)として管理する。本実施例では、LU管理部810は、RAID(Redundant Arrays of Independent (Inexpensive) Disks、レイド)技術を用いて複数のHDD270を管理する。
主制御部210の対象特定部830、移動先選定部850、データ移動部860は、SASコントローラ250とHDD270との間でデータ転送経路となるエクスパンダ260の数を調整するパス調整部として処理を実行する。パス調整部を構成する対象特定部830は、複数のHDD270に記憶されているデータの中から調整対象となるデータを特定する。パス調整部を構成する移動先選定部850は、対象特定部830によって特定されたデータのデータ転送経路となるエクスパンダ260の数が減少するように、そのデータを格納すべきHDD270を複数のHDD270−1〜270−nの中から選定する。本実施例では、対象特定部830によって特定されるデータは、LU管理部810によって管理される論理ユニット単位で選定され、その対象特定部830によって特定された論理ユニットが複数のHDD270で構成されている場合、移動先選定部850は、その論理ユニットにおけるデータを格納すべきHDD270として、その論理ユニットを構成するのに十分な記憶領域を有する複数のHDD270を選定する。パス調整部を構成するデータ移動部860は、対象特定部によって特定されたデータを、移動先選定部850によって選定されたHDD270に移動させる。本実施例では、データの移動とは、移動先の記憶領域にデータを複製し、移動元の記憶領域からデータを削除することを意味する。
本実施例では、主制御部210は、CPU212と、メモリ214とを備える。本実施例では、LU管理部810、対象特定部830、移動先選定部850、データ移動部860の各機能は、CPU212がソフトウェアに基づいて演算処理を実行することによって実現される。なお、他の実施形態として、LU管理部810、対象特定部830、移動先選定部850、データ移動部860の少なくとも一部の機能は、主制御部210の電子回路がその物理的な回路構成に基づいて動作することによって実現されるとしても良い。主制御部210の動作についての詳細は後述する。
主制御部210のメモリ214には、LU管理テーブル910と、要求性能テーブル920と、性能対応データ930とが記憶されている。
図3は、第1の実施例におけるLU管理テーブル910を示す説明図である。LU管理テーブル910は、LU管理部810によって管理されている論理ユニットとエクスパンダ260およびHDD270との関係を示す情報を格納したデータである。本実施例では、LU管理テーブル910は、論理ユニットの構成やHDD270の接続構成が変更された場合に更新される。LU管理テーブル910の更新についての詳細は後述する。
LU管理テーブル910には、LU識別符号9110と、HDD識別符号9120と、エクスパンダ段数9130とが格納されている。LU管理テーブル910のLU識別符号9110は、LU管理部810によって管理されている論理ユニットの各々を特定するデータである。LU管理テーブル910のHDD識別符号9120は、LU識別符号9110に対応する論理ユニットが構成されているHDD270を特定するデータである。LU管理テーブル910のエクスパンダ段数9130は、LU識別符号9110に対応する論理ユニットとSASコントローラ250との間でデータ転送経路となるエクスパンダ260の数を示すデータである。すなわち、エクスパンダ段数9130は、その論理ユニットが構成されているHDD270とSASコントローラ250との間でデータ転送経路となるエクスパンダ260の数を示すデータである。
図3の例では、LU識別符号「LU0」で特定される論理ユニットは、HDD識別符号「HDD2」で特定されるHDD270−2に構成され、そのエクスパンダ段数は「2」であることが示されている。LU識別符号「LU1」で特定される論理ユニットは、HDD識別符号「HDD5」で特定されるHDD270−5に構成され、そのエクスパンダ段数は「5」であることが示されている。LU識別符号「LU2」で特定される論理ユニットは、HDD識別符号「HDD3」で特定されるHDD270−3に構成され、そのエクスパンダ段数は「3」であることが示されている。LU識別符号「LU3」で特定される論理ユニットは、HDD識別符号「HDD4」で特定されるHDD270−4に構成され、そのエクスパンダ段数は「4」であることが示されている。図3の例では、エクスパンダ段数が「1」であり、HDD識別符号「HDD1」で特定されるHDD270−1には、論理ユニットが構成されていないことが示されている。
図4は、主制御部210の要求性能テーブル920を示す説明図である。要求性能テーブル920は、LU管理部810によって管理されている論理ユニットに要求される要求性能を示す情報を格納したデータである。本実施例では、要求性能テーブル920は、ストレージシステム20の管理者がストレージ管理装置60を操作することによって主制御部210に格納される。要求性能テーブル920には、LU識別符号9210と、要求性能9220とが格納されている。要求性能テーブル920のLU識別符号9210は、LU管理部810によって管理されている論理ユニットの各々を特定するデータである。要求性能テーブル920の要求性能9220は、LU識別符号9210に対応する論理ユニットの要求性能を示すデータであり、本実施例では、その論理ユニットのデータをHDD270からSASコントローラ250へと転送するのに要求されるデータ転送速度を示すデータである。図4の例では、LU識別符号「LU0」で特定される論理ユニットは、800メガビット毎秒(以下、「MB/s」と記す)のデータ転送速度が要求されることが示されている。LU識別符号「LU1」で特定される論理ユニットは、500MB/sのデータ転送速度が要求されることが示されている。LU識別符号「LU2」および「LU3」で特定される論理ユニットは、300MB/sのデータ転送速度が要求されることが示されている。
図5は、主制御部210の性能対応データ930を示す説明図である。性能対応データ930は、要求性能テーブル920に示された要求性能を満足するエクスパンダ段数を示すデータである。本実施例では、性能対応データ930は、ストレージシステム20の管理者がストレージ管理装置60を操作することによって主制御部210に格納される。図5の例では、エクスパンダ段数が「2」以下であれば、800MB/sの要求性能を実現できることが示されている。エクスパンダ段数が「5」以下であれば、500MB/sの要求性能を実現でき、エクスパンダ段数が「8」以下であれば、300MB/sの要求性能を実現できることが示されている。
A2.計算機システムの動作:
図6は、第1の実施例においてストレージシステム20の主制御部210が実行するパス調整処理(ステップS100)を示すフローチャートである。本実施例では、ストレージシステム20の主制御部210は、図6のパス調整処理(ステップS100)を定期的に実行する。本実施例では、図6のパス調整処理(ステップS100)は、主制御部210のCPU212がソフトウェアに基づいて動作することによって実現されるが、他の実施形態として、主制御部210の電子回路がその物理的な回路構成に基づいて動作することによって実現されても良い。
ストレージシステム20の主制御部210は、図6のパス調整処理(ステップS100)を開始すると、SASコントローラ250やエクスパンダ260、HDD270の増設,移設,撤去などに伴って、HDD270の接続構成に変化があるか否かを判断する(ステップS110)。本実施例では、主制御部210は、HDD270の接続構成をSASコントローラ250に問い合わせることによって、HDD270の接続構成に変化があるか否かを判断する(ステップS110)。HDD270の接続構成に変化がある場合(ステップS110)、主制御部210は、LU管理テーブル更新処理を実行する(ステップS120)。LU管理テーブル更新処理(ステップS120)において、主制御部210は、HDD270の接続構成の変化をLU管理テーブル910に反映させる。
図7は、図6におけるLU管理テーブル更新処理(ステップS120)の詳細を示すフローチャートである。主制御部210は、図7のLU管理テーブル更新処理(ステップS120)を開始すると、複数のHDD270における論理ユニットの構成を示す構成情報を、ストレージ管理装置60から取得する(ステップS1210)。その後、主制御部210は、HDD270とエクスパンダ260との対応関係を示す対応情報を、SASコントローラ250から取得する(ステップS1220)。その後、主制御部210は、ストレージ管理装置60から取得した論理ユニットの構成情報と、SASコントローラ250から取得したHDD270とエクスパンダ260との対応情報とに基づいて、論理ユニットに対応付けられたHDD270が位置するエクスパンダ段数を算出する(ステップS1230)。その後、主制御部210は、算出したエクスパンダ段数に基づいてLU管理テーブル910を書き換える(ステップS1240)。LU管理テーブル910が書き換えられた後、主制御部210は、LU管理テーブル更新処理(ステップS110)を終了する。
図6の説明に戻り、LU管理テーブル更新処理(ステップS120)の後、ストレージシステム20の主制御部210は、対象特定部830として動作することによって対象特定処理を実行する(ステップS130)。対象特定処理(ステップS130)において、主制御部210は、複数のHDD270に記憶されているデータの中から調整対象となるデータを特定する。本実施例では、対象特定処理(ステップS130)で調整対象として特定されるデータは、LU管理部810によって管理される論理ユニット単位で特定されるが、他の実施形態として、論理ユニットにおけるファイル単位で特定されるとしても良い。
図8は、図6における対象特定処理(ステップS130)の詳細を示すフローチャートである。主制御部210は、図8の対象特定処理(ステップS130)を開始すると、メモリ214に記憶されている要求性能テーブル920を参照して、各論理ユニットに要求される要求性能を確認する(ステップS1312)。その後、主制御部210は、メモリ214に記憶されているLU管理テーブル910を参照して、各論理ユニットが位置するエクスパンダ段数を確認する(ステップS1314)。その後、主制御部210は、より少ないエクスパンダ段数の他の論理ユニットよりも要求性能が高い論理ユニットにおけるデータを、調整対象データとして特定する(ステップS1316)。図3のLU管理テーブル910および図4の要求性能テーブル920に示す例では、エクスパンダ段数「5」の論理ユニット「LU1」は、要求性能「500MB/s」であるところ、エクスパンダ段数「3」の論理ユニット「LU2」や、エクスパンダ段数「4」の論理ユニット「LU3」は、要求性能「300MB/s」である。したがって、図3および図4に示す状況では、対象特定処理(ステップS130)において、論理ユニット「LU1」におけるデータが調整対象データとして特定される。調整対象データが特定された後(ステップS1316)、主制御部210は、対象特定処理(ステップS130)を終了する。
図6の説明に戻り、対象特定処理(ステップS130)において調整対象データが特定されない場合(ステップS140:「NO」)、例えば、SASコントローラ250やエクスパンダ260、HDD270の増設,移設,撤去などHDD270の接続構成に変化があっても、論理ユニットに対する要求性能とエクスパンダ段数との関係が維持できる場合、ストレージシステム20の主制御部210は、調整対象データがない、すなわち、調整対象データが特定されなかったと判断し、パス調整処理(ステップS100)を終了する。一方、対象特定処理(ステップS130)において調整対象データが特定された場合(ステップS140:「YES」)、ストレージシステム20の主制御部210は、移動先選定部850として動作することによって移動先選定処理を実行する(ステップS150)。移動先選定処理(ステップS150)において、主制御部210は、対象特定処理(ステップS130)において特定された調整対象データのデータ転送経路となるエクスパンダの数が減少するように、その調整対象データを格納すべきHDDを複数のHDD270の中から選定する。
図9は、図6における移動先選定処理(ステップS150)の詳細を示すフローチャートである。主制御部210は、図9の移動先選定処理(ステップS150)を開始すると、メモリ214に記憶されている要求性能テーブル920を参照して、調整対象データとして特定された論理ユニットに要求される要求性能を確認する(ステップS1512)。その後、主制御部210は、メモリ214に記憶されている性能対応データ930を参照して、調整対象データの要求性能を満たすエクスパンダ段数を確認する(ステップS1514)。その後、主制御部210は、要求性能を満たすエクスパンダ段数以下のHDD270を、調整対象データの移動先として選定する(ステップS1516)。
本実施例では、先の対象特定処理(ステップS130)において、論理ユニット「LU1」におけるデータが調整対象データとして特定されている。そこで、移動先選定処理(ステップS150)では、図4の要求性能テーブル920に基づいて、論理ユニット「LU1」の要求性能は「500MB/s」であると確認される(ステップS1512)。その後、図5の性能対応データ930に基づいて、要求性能「500MB/s」を満たすエクスパンダ段数は「5」以下であると確認される(ステップS1514)。したがって、図4および図5に示す状況では、移動先選定処理(ステップS150)において、エクスパンダ段数「5」以下である5台のHDD270−1〜270−5が移動先として選定される(ステップS1516)。
調整対象データの移動先が選定された後(ステップS1516)、主制御部210は、移動先として複数のHDD270が選定された場合であって、これらのHDD270の総記憶容量が調整対象データの総記憶容量を超える場合に、調整対象データの移動先を絞り込む必要があるか否かを判断する(ステップS1531)。移動先を絞り込む必要がある場合(ステップS1531:「YES」)、主制御部210は、LU管理テーブル910および要求性能テーブル920を参照して、要求性能を満たすエクスパンダ段数以下のHDD270の中から、要求性能がより低い論理ユニットに割り当てられているHDD270を移動先として絞り込む(ステップS1532)。
その後、主制御部210は、調整対象データの移動先を更に絞り込む必要があるか否かを判断する(ステップS1533)。移動先を更に絞り込む必要がある場合(ステップS1533:「YES」)、主制御部210は、SASコントローラ250で管理されている各HDD270のアクセスログを参照して、要求性能を満たすエクスパンダ段数以下で要求性能がより低い論理ユニットに割り当てられているHDD270の中から、アクセス頻度がより低い論理ユニットに割り当てられているHDD270を移動先として絞り込む(ステップS1534)。
その後、主制御部210は、調整対象データの移動先を更に絞り込む必要があるか否かを判断する(ステップS1535)。移動先を更に絞り込む必要がある場合(ステップS1535:「YES」)、主制御部210は、LU管理テーブル910を参照して、要求性能を満たすエクスパンダ段数以下で要求性能およびアクセス頻度がより低い論理ユニットに割り当てられているHDD270の中から、論理ユニット番号すなわちLU識別符号9110がより小さい論理ユニットに割り当てられているHDD270を移動先として絞り込む(ステップS1536)。
論理ユニット番号がより小さい論理ユニットのHDD270が移動先として絞り込まれた後(ステップS1536)、主制御部210は、移動先選定処理(ステップS150)を終了する。また、移動先の絞り込みが必要でない場合(ステップS1531,S1533,S1535)、主制御部210は、移動先選定処理(ステップS150)を終了する。
図6の説明に戻り、移動先選定処理(ステップS150)の後、ストレージシステム20の主制御部210は、データ移動部860として動作することによってデータ移動処理を実行する(ステップS160)。データ移動処理(ステップS160)において、主制御部210は、対象特定処理(ステップS130)で特定された調整対象データである論理ユニットのデータを、移動先選定処理(ステップS150)で選定されたHDD270に移動させる。
図10は、図6におけるデータ移動処理(ステップS160)の詳細を示すフローチャートである。主制御部210は、図10のデータ移動処理(ステップS160)を開始すると、移動先選定処理(ステップS150)で移動先として選定されたHDD270における記憶領域に、調整対象データのデータ量に相当する空き領域があるか否かを判断する(ステップS1610)。移動先として選定されたHDD270に空き領域がある場合(ステップS1610)、主制御部210は、対象特定処理(ステップS130)で特定された調整対象データである論理ユニットのデータを、移動先として選定されたHDD270における空き領域に移動させる(ステップS1620)。本実施例では、調整対象データは、移動先として選定されたHDD270における空き領域のうち、最もエクスパンダ段数の少ないHDD270における空き領域に格納されるが、他の実施形態として、最もエクスパンダ段数の多いHDD270における空き領域に格納されるとしても良いし、他の調整対象データとの関係に応じて設定される空き領域に格納されるとしても良い。
移動先として選定されたHDD270に空き領域がない場合(ステップS1610)、主制御部210は、移動先として選定されたHDD270とは異なるHDD270における記憶領域に、調整対象データのデータ量に相当する空き領域があるか否かを判断する(ステップS1630)。移動先として選定されたHDD270とは異なるHDD270に空き領域がある場合(ステップS1630)、主制御部210は、移動先として選定されたHDD270に既に記憶されているデータのうち、調整対象データのデータ量に相当するデータを、移動先として選定されたHDD270とは異なるHDD270における空き領域に移動させる(ステップS1640)。その後、主制御部210は、移動先として選定されたHDD270に作成された空き領域に、調整対象データである論理ユニットのデータを移動させる(ステップS1642)。
移動先として選定されたHDD270とは異なるHDD270に空き領域がない場合(ステップS1630)、主制御部210は、移動先として選定されたHDD270に既に記憶されているデータのうち、調整対象データのデータ量に相当するデータを、記憶領域の一部である一時領域に退避する(ステップS1650)。本実施例では、データを退避するための一時領域には、主制御部210のメモリ214における記憶領域や、ホストインタフェース220、スイッチ230、ディスクインタフェース240において転送データを一時的に記憶するキャッシュメモリ(図示しない)における記憶領域が利用される。本実施例では、移動先として選定されたHDD270に既に記憶されているデータのうち、アクセス頻度が最も低い論理ユニットにおけるデータが、一時領域に退避されるデータとして選定される。一時領域にデータが退避された後(ステップS1650)、主制御部210は、移動先として選定されたHDD270に作成された空き領域に、調整対象データである論理ユニットのデータを移動させる(ステップS1652)。その後、調整対象データの移動元に作成された空き領域に、移動先として選定されたHDD270から移動され一時領域に記憶されているデータを格納する(ステップS1654)。
対象特定処理(ステップS130)で特定された調整対象データである論理ユニットのデータが、移動先選定処理(ステップS150)で選定されたHDD270に移動された後(ステップS1620,S1642,S1654)、主制御部210は、HDD270におけるデータの移動をLU管理テーブル910に反映する(ステップS1690)。その後、主制御部210は、データ移動処理(ステップS1690)を終了して、図6のパス調整処理(ステップS100)を終了する。
A3.効果:
以上説明した第1の実施例におけるストレージシステム20によれば、パス調整処理(ステップS100)において、データ転送経路となるエクスパンダ260の数が減少するように、複数のHDD270におけるデータが、これらのHDD270の間を移動するため、データ転送経路となるエクスパンダ260の数に起因するレイテンシを抑制することができる。
また、移動先選定処理(ステップS150)において、調整対象データに要求されるデータ転送速度に応じて、その調整対象データのデータ転送経路となるエクスパンダ260の数が減少するように、その調整対象データを格納すべきHDDが複数のHDD270の中から選定されるため、要求されるデータ転送速度に見合ったエクスパンダ260の数でSASコントローラ250に接続されたHDD270に、データを移動させることができる。
また、対象特定処理(ステップS130)において、複数のHDD270に記憶されているデータのうち、より少ないエクスパンダ260の数でSASコントローラ250に接続された他のHDD270におけるデータよりも要求されるデータ転送速度が高いデータが、調整対象データとして特定されるため、要求されるデータ転送速度が比較的に高いデータを、エクスパンダ260の数がより少ないHDD270に移動させることができる。
また、対象特定処理(ステップS130)において、LU管理部810によって管理される論理ユニット単位で、調整対象データが特定された後、データ移動処理(ステップS160)において、その論理ユニット単位で調整対象データが移動されるため、ストレージシステム20における論理ユニット構成の複雑化を防止することができる。
また、パス調整処理(ステップS100)において、HDD270の接続構成に変化があった場合(ステップS110)への対応として、データ移動処理(ステップS160)が実施されるため、変化したHDD270の接続構成に応じて、データ転送経路となるエクスパンダ260の数に起因するレイテンシを抑制することができる。
A4.変形例:
A4−1.変形例a1:
前述の実施例では、対象特定処理(ステップS130)において、ストレージシステム20の主制御部210は、要求されるデータ転送速度が高いデータを調整対象データとして特定したが、アクセス頻度が高いデータを調整対象データとして特定するとしても良い。
図11は、変形例a1における対象特定処理(ステップS130)の詳細を示すフローチャートである。変形例a1では、図6のパス調整処理(ステップS100)において、ストレージシステム20の主制御部210は、図8の対象特定処理(ステップS130)に代えて、図11の対象特定処理(ステップS130)を実行する。主制御部210は、図11の対象特定処理(ステップS130)を開始すると、SASコントローラ250で管理されている各HDD270のアクセスログを解析することによって、LU管理部810で管理されている各論理ユニットのアクセス頻度を算出する(ステップS1322)。その後、主制御部210は、より少ないエクスパンダ段数の他の論理ユニットよりもアクセス頻度が高い論理ユニットにおけるデータを、調整対象データとして特定する(ステップS1326)。
変形例a1におけるストレージシステム20によれば、対象特定処理(ステップS130)において、複数のHDD270に記憶されているデータのうち、より少ないエクスパンダ260の数でSASコントローラ250に接続された他のHDD270におけるデータよりもアクセス頻度が高いデータが、調整対象データとして特定されるため、アクセス頻度が比較的に高いデータを、エクスパンダ260の数がより少ないHDD270に移動させることができる。
A4−2.変形例a2:
前述の実施例では、対象特定処理(ステップS130)において、ストレージシステム20の主制御部210は、データ転送速度が高いデータを調整対象データとして特定したが、ストレージシステム20に保管されている総データ量が所定値を超えた際に、エクスパンダの数が所定数を超えるHDD270のデータを調整対象データとして特定するとしても良い。
図12は、変形例a2における対象特定処理(ステップS130)の詳細を示すフローチャートである。変形例a2では、図6のパス調整処理(ステップS100)において、ストレージシステム20の主制御部210は、図8の対象特定処理(ステップS130)に代えて、図12の対象特定処理(ステップS130)を実行する。主制御部210は、図12の対象特定処理(ステップS130)を開始すると、ストレージシステム20に保管されている総データ量が所定値を超えるか否かを判断する(ステップS1332)。本実施例では、ストレージシステム20に保管されている総データ量を判断する所定値は、ストレージシステム20がデータを保管可能な総記憶容量の80%に相当するデータ量である。他の実施形態において、ストレージシステム20に保管されている総データ量を判断する所定値は、総記憶容量の80%よりも大きな値でも良いし、総記憶容量の80%より小さな値であっても良く、ストレージシステム20の装置構成や利用形態などに応じて適宜設定されるとしても良い。
ストレージシステム20に保管されている総データ量が所定値を超える場合(ステップS1332)、主制御部210は、メモリ214に記憶されているLU管理テーブルを参照して、各論理ユニットのエクスパンダ段数を確認する(ステップS1334)。その後、主制御部210は、エクスパンダ段数が所定数を超える論理ユニットのデータを、調整対象データとして特定する(ステップS1336)。本実施例では、論理ユニットのエクスパンダ段数を判断する所定数は、ストレージシステム20における最も後段のエクスパンダ段数、すなわち、「5」台のエクスパンダ260が直列に接続されている場合にはエクスパンダ段数「5」である。他の実施形態において、論理ユニットのエクスパンダ段数を判断する所定数は、ストレージシステム20の装置構成や利用形態などに応じて適宜設定されるとしても良い。
変形例a2におけるストレージシステム20によれば、データ転送速度を改善すべきデータとして、データ量が増加した際に比較的に後段のエクスパンダ260に接続されたHDD270に記憶されたデータを選定することができる。
A4−3.変形例a3:
前述の実施例では、対象特定処理(ステップS130)において、ストレージシステム20の主制御部210は、データ転送速度が高いデータを調整対象データとして特定したが、ストレージシステム20にエクスパンダ260が増設された際に、エクスパンダ段数が増加したHDD270に記憶されているデータを調整対象データとして特定するとしても良い。
図13は、変形例a3における対象特定処理(ステップS130)の詳細を示すフローチャートである。変形例a3では、図6のパス調整処理(ステップS100)において、ストレージシステム20の主制御部210は、図8の対象特定処理(ステップS130)に代えて、図13の対象特定処理(ステップS130)を実行する。主制御部210は、図13の対象特定処理(ステップS130)を開始すると、エクスパンダ260が創設されている場合(ステップS1342)、メモリ214に記憶されているLU管理テーブルを参照して、各論理ユニットのエクスパンダ段数を確認する(ステップS1334)。その後、主制御部210は、エクスパンダ増設の前後でエクスパンダ段数が変化した論理ユニットのデータを、調整対象データとして特定する(ステップS1346)。
変形例a3におけるストレージシステム20によれば、データ転送速度を改善すべきデータとして、エクスパンダ260の増設によってデータ転送経路となるエクスパンダ260の数が増加したデータを選定することができる。
A4−4.変形例a4:
前述の実施例では、対象特定処理(ステップS130)において、ストレージシステム20の主制御部210は、データ転送速度が高いデータを調整対象データとして特定したが、所定値以下のデータ長でアクセスされるデータを調整対象データとして特定するとしても良い。
図14は、変形例a4における対象特定処理(ステップS130)の詳細を示すフローチャートである。変形例a4では、図6のパス調整処理(ステップS100)において、ストレージシステム20の主制御部210は、図8の対象特定処理(ステップS130)に代えて、図14の対象特定処理(ステップS130)を実行する。主制御部210は、図14の対象特定処理(ステップS130)を開始すると、複数のHDD270に記憶されているデータに対するアクセスを記録したアクセスログを確認する(ステップS1352)。本実施例では、主制御部210は、主制御部210のメモリ214に記憶されているアクセスログを確認するが、他の実施形態において、SASコントローラ250に問い合わせることによってSASコントローラ250が保有するアクセスログを確認しても良い。アクセスログが確認された後(ステップS1352)、主制御部210は、SASコントローラ250に問い合わせたアクセスログに基づいて、所定値以下のデータ長でアクセスされる論理ユニットのデータを調整対象データとして特定する(ステップS1356)。本実施例では、調整対象データとして特定されるデータは、「2キロバイト」以下のデータ長でアクセスされるデータであるが、他の実施形態において、ストレージシステム20の装置構成や利用形態などに応じたデータ長が適宜設定されるとしても良い。
変形例a4におけるストレージシステム20によれば、所定値以下のデータ長でアクセスされるデータを、要求されるデータ転送速度が比較的に高いデータとして選定することができる。
A4−5.変形例a5:
前述の実施例では、対象特定処理(ステップS130)において、ストレージシステム20の主制御部210は、データ転送速度が高いデータを調整対象データとして特定したが、ランダムアクセスされるデータを調整対象データとして特定するとしても良い。
図15は、変形例a5における対象特定処理(ステップS130)の詳細を示すフローチャートである。変形例a5では、図6のパス調整処理(ステップS100)において、ストレージシステム20の主制御部210は、図8の対象特定処理(ステップS130)に代えて、図15の対象特定処理(ステップS130)を実行する。主制御部210は、図15の対象特定処理(ステップS130)を開始すると、SASコントローラ250に問い合わせることによって、複数のHDD270に記憶されているデータに対するアクセスを記録したアクセスログを確認する(ステップS1362)。その後、主制御部210は、SASコントローラ250に問い合わせたアクセスログに基づいて、ランダムアクセスされる論理ユニットのデータを調整対象データとして特定する(ステップS1366)。
変形例a5におけるストレージシステム20によれば、ランダムアクセスされるデータを、要求されるデータ転送速度が比較的に高いデータとして選定することができる。
A4−6.変形例a6:
前述の実施例では、パス調整処理(ステップS100)において、ストレージシステム20の主制御部210は、HDD270の接続構成に変化があった場合(ステップS110)への対応として、データ移動処理(ステップS160)を実施したが、ストレージシステム20にアクセスするアクセス元であるホスト計算機30が増設された場合への対応として、データ移動処理(ステップS160)を実施するとしても良い。
図16は、変形例a6におけるパス調整処理(ステップS100)を示すフローチャートである。変形例a6では、ストレージシステム20の主制御部210は、ストレージ管理装置60から提供される情報に基づいて、ホスト計算機30が増設されたか否かを判断する(ステップS112)。ホスト計算機30が増設された場合(ステップS112)、主制御部210は、図6のパス調整処理(ステップS100)と同様に、LU管理テーブル更新処理(ステップS120)、対象特定処理(ステップS130)、移動先選定処理(ステップS150)、データ移動処理(ステップS160)を順に実行する。
変形例a6におけるストレージシステム20によれば、増設されたアクセス元であるホスト計算機30に応じて、データ転送経路となるエクスパンダ260の数に起因するレイテンシを抑制することができる。
A4−7.変形例a7:
前述の実施例では、パス調整処理(ステップS100)において、ストレージシステム20の主制御部210は、HDD270の接続構成に変化があった場合(ステップS110)への対応として、データ移動処理(ステップS160)を実施したが、ストレージシステム20に保管されているデータ量が所定値を超えた場合への対応として、データ移動処理(ステップS160)を実施するとしても良い。
図17は、変形例a7におけるパス調整処理(ステップS100)を示すフローチャートである。変形例a7では、ストレージシステム20の主制御部210は、ストレージシステム20に保管されている総データ量が所定値を超えるか否かを判断する(ステップS113)。本実施例では、ストレージシステム20に保管されている総データ量を判断する所定値は、ストレージシステム20がデータを保管可能な総記憶容量の80%に相当するデータ量である。他の実施形態において、ストレージシステム20に保管されている総データ量を判断する所定値は、総記憶容量の80%よりも大きな値でも良いし、総記憶容量の80%より小さな値であっても良く、ストレージシステム20の装置構成や利用形態などに応じて適宜設定されるとしても良い。ストレージシステム20に保管されている総データ量が所定値を超える場合(ステップS113)、主制御部210は、図6のパス調整処理(ステップS100)と同様に、対象特定処理(ステップS130)、移動先選定処理(ステップS150)、データ移動処理(ステップS160)を順に実行する。
変形例a7におけるストレージシステム20によれば、ストレージシステム20に保管されているデータ量に応じて、データ転送経路となるエクスパンダ260の数に起因するレイテンシを抑制することができる。
A4−8.変形例a8:
前述の実施例では、パス調整処理(ステップS100)において、ストレージシステム20の主制御部210は、HDD270の接続構成に変化があった場合(ステップS110)への対応として、データ移動処理(ステップS160)を実施したが、ストレージシステム20に新たなデータが保管された場合への対応として、データ移動処理(ステップS160)を実施するとしても良い。
図18は、変形例a8におけるパス調整処理(ステップS100)を示すフローチャートである。変形例a8では、ストレージシステム20の主制御部210は、ホスト計算機30からストレージシステム20に対して送信されるデータの書き込みコマンドに基づいて、ストレージシステム20に新たなデータが保管されたか否かを判断する(ステップS114)。ストレージシステム20に新たなデータが保管された場合(ステップS114)、主制御部210は、図6のパス調整処理(ステップS100)と同様に、対象特定処理(ステップS130)、移動先選定処理(ステップS150)、データ移動処理(ステップS160)を順に実行する。
変形例a8におけるストレージシステム20によれば、ストレージシステム20に新たに保管されるデータに応じて、データ転送経路となるエクスパンダ260の数に起因するレイテンシを抑制することができる。
A4−9.変形例a9:
前述の実施例では、パス調整処理(ステップS100)において、ストレージシステム20の主制御部210は、HDD270の接続構成に変化があった場合(ステップS110)への対応として、データ移動処理(ステップS160)を実施したが、定期的に、パス調整処理(ステップS100)を実施するとしても良い。
図19は、変形例a9におけるパス調整処理(ステップS100)を示すフローチャートである。変形例a9では、ストレージシステム20の主制御部210は、先回のパス調整処理(ステップS100)の実行から所定期間が経過したか否かを判断する(ステップS115)。本実施例では、その所定期間は、「1ヶ月」に設定されているが、他の実施形態において、ストレージシステム20の装置構成や利用形態などに応じて適宜設定されるとしても良い。先回のパス調整処理(ステップS100)の実行から所定期間が経過している場合(ステップS115)、主制御部210は、図6のパス調整処理(ステップS100)と同様に、対象特定処理(ステップS130)、移動先選定処理(ステップS150)、データ移動処理(ステップS160)を順に実行する。
変形例a9におけるストレージシステム20によれば、データ転送経路となるエクスパンダ260の数に起因するレイテンシを抑制するための処理を定期的に実施することができる。
A4−10.変形例a10:
前述の実施例では、移動先選定処理(ステップS150)において、ストレージシステム20の主制御部210は、既存のHDD270の中から移動先を選定したが、既存のHDD270に増設されたHDD270を移動先として選定しても良い。
図20は、変形例a10における移動先選定処理(ステップS150)の詳細を示すフローチャートである。変形例a10では、図6のパス調整処理(ステップS100)において、ストレージシステム20の主制御部210は、図9の移動先選定処理(ステップS150)に代えて、図20の移動先選定処理(ステップS150)を実行する。主制御部210は、図20の移動先選定処理(ステップS150)を開始すると、メモリ214に記憶されている要求性能テーブル920を参照して、調整対象データとして特定された論理ユニットに要求される要求性能を確認する(ステップS1522)。その後、主制御部210は、メモリ214に記憶されている性能対応データ930を参照して、調整対象データの要求性能を満たすエクスパンダ段数を確認する(ステップS1524)。
その後、主制御部210は、要求性能を満たすエクスパンダ段数の位置をHDD270の増設位置として、ストレージ管理装置60を介してストレージシステム20の管理者に提示する(ステップS1525)。HDD270の増設位置が提示された後(ステップS1525)、主制御部210は、エクスパンダ増設処理を実行する(ステップS1526)。エクスパンダ増設処理(ステップS1526)において、ストレージシステム20の管理者が、ストレージ管理装置60を介して提示された増設位置にHDD270を増設し終えるまで、主制御部210は、ホストインタフェース220からのアクセスを閉塞する。エクスパンダ増設処理(ステップS1526)においてHDD270が増設された後(ステップS1526)、主制御部210は、その増設されたHDD270を、調整対象データの移動先として選定する(ステップS1528)。
変形例a10におけるストレージシステム20によれば、ストレージシステム20において記憶領域が不足する場合であっても、要求されるデータ転送速度に見合ったエクスパンダの数で制御装置に接続されたHDD270にデータを移動させることができる。
B.第2の実施例:
B1.計算機システムの構成:
第2の実施例における計算機システム10の構成は、ストレージシステム20の構成が異なる他は、第1の実施例における計算機システム10と同様である。図21は、第2の実施例におけるストレージシステム20の構成を主に示す説明図である。第2の実施例におけるストレージシステム20の構成は、主制御部210の構成が異なる点、SASコントローラ250、エクスパンダ260、HDD270の接続構成が異なる点の他は、第1の実施例におけるストレージシステム20と同様である。
第2の実施例では、SASコントローラ250には、「n」(「n」は自然数)台のエクスパンダ260が直列に数珠繋ぎで環状に接続されている。複数のエクスパンダ260において一方の端に位置するエクスパンダ260−1は、SASに準拠した機器間を接続するパス配線281によってSASコントローラ250に直接的に接続されている。複数のエクスパンダ260において他方の端に位置するエクスパンダ260−nは、SASに準拠した機器間を接続するパス配線282によってSASコントローラ250に直接的に接続されている。すなわち、SASコントローラ250は、第1のエクスパンダ260−1および第2のエクスパンダ260−nとそれぞれ直接的に並行して接続されている。複数のエクスパンダ260の各々には、それぞれ一台のHDD270が接続され、合計「n」台のHDD270がSASコントローラ250にデイジーチェーン接続されている。図21に示す例では、一台のエクスパンダ260に一台のHDD270が接続されているが、他の実施形態として、一台のエクスパンダ260に複数のHDD270が接続されても良いし、HDD270と直接的に接続されていないエクスパンダ260が存在しても良い。
第2の実施例における主制御部210は、LU管理部810に加え、装置特定部870と、パス比較部880と、パス設定部890とを備える。主制御部210の装置特定部870、パス比較部880、パス設定部890は、SASコントローラ250とHDD270との間でデータ転送経路となるエクスパンダ260の数を調整するパス調整部として処理を実行する。パス調整部を構成する装置特定部870は、複数のHDD270の中から調整対象となるHDD270を特定する。パス調整部を構成するパス比較部880は、装置特定部870によって特定されたHDD270に至る第1のデータ転送経路となるエクスパンダ260の数と、そのHDD270に至る第2のデータ転送経路となるエクスパンダ260の数とを比較する。パス調整部を構成するパス設定部890は、パス比較部880によって比較されたデータ転送経路のうちエクスパンダ260の数が少ない方のデータ転送経路を、装置特定部870によって特定されたHDD270に用いるデータ転送経路として設定する。
本実施例では、主制御部210は、CPU212と、メモリ214とを備える。本実施例では、LU管理部810、装置特定部870と、パス比較部880と、パス設定部890の各機能は、CPU212がソフトウェアに基づいて演算処理を実行することによって実現される。なお、他の実施形態として、LU管理部810、対象特定部830、装置特定部870と、パス比較部880と、パス設定部890の少なくとも一部の機能は、主制御部210の電子回路がその物理的な回路構成に基づいて動作することによって実現されるとしても良い。主制御部210の動作についての詳細は後述する。
主制御部210のメモリ214には、LU管理テーブル960が記憶されている。図22は、第2の実施例におけるLU管理テーブル960を示す説明図である。LU管理テーブル960は、LU管理部810によって管理されている論理ユニットとエクスパンダ260およびHDD270との関係を示す情報を格納したデータである。本実施例では、LU管理テーブル910は、論理ユニットの構成やHDD270の接続構成が変更された場合に更新される。
LU管理テーブル960には、LU識別符号9610と、第1のデータ転送経路におけるエクスパンダ段数9620と、第2のデータ転送経路におけるエクスパンダ段数9630とが格納されている。LU管理テーブル960のLU識別符号9610は、LU管理部810によって管理されている論理ユニットの各々を特定するデータである。LU管理テーブル960における第1のエクスパンダ段数9620は、LU識別符号9610に対応する論理ユニットとSASコントローラ250との間でパス配線281を用いてSASコントローラ250から第1のエクスパンダ260−1を経由する第1のデータ転送経路となるエクスパンダ260の数を示すデータである。LU管理テーブル960における第2のエクスパンダ段数9630は、LU識別符号9610に対応する論理ユニットとSASコントローラ250との間でパス配線282を用いてSASコントローラ250から第2のエクスパンダ260−nを経由する第2のデータ転送経路となるエクスパンダ260の数を示すデータである。
図22の例では、LU識別符号「LU0」で特定される論理ユニットは、第1のデータ転送経路を用いた場合のエクスパンダ段数は「4」であり、第2のデータ転送経路を用いた場合のエクスパンダ段数は「2」であることが示されている。LU識別符号「LU1」で特定される論理ユニットは、第1のデータ転送経路を用いた場合のエクスパンダ段数は「1」であり、第2のデータ転送経路を用いた場合のエクスパンダ段数は「5」であることが示されている。LU識別符号「LU2」で特定される論理ユニットは、第1のデータ転送経路を用いた場合のエクスパンダ段数は「3」であり、第2のデータ転送経路を用いた場合のエクスパンダ段数は「3」であることが示されている。LU識別符号「LU3」で特定される論理ユニットは、第1のデータ転送経路を用いた場合のエクスパンダ段数は「2」であり、第2のデータ転送経路を用いた場合のエクスパンダ段数は「4」であることが示されている。LU識別符号「LU4」で特定される論理ユニットは、第1のデータ転送経路を用いた場合のエクスパンダ段数は「5」であり、第2のデータ転送経路を用いた場合のエクスパンダ段数は「1」であることが示されている。
B2.計算機システムの動作:
図23は、第2の実施例においてストレージシステム20の主制御部210が実行するパス調整処理(ステップS200)を示すフローチャートである。本実施例では、ストレージシステム20の主制御部210は、ホスト計算機30からアクセスリクエスト(アクセス要求)が発生した場合に、図23のパス調整処理(ステップS200)を実行する。本実施例では、図23のパス調整処理(ステップS200)は、主制御部210のCPU212がソフトウェアに基づいて動作することによって実現されるが、他の実施形態として、主制御部210の電子回路がその物理的な回路構成に基づいて動作することによって実現されても良い。
ストレージシステム20の主制御部210は、図23のパス調整処理(ステップS200)を開始すると、装置特定部870として動作することによって装置特定処理を実行する(ステップS270)。装置特定処理(ステップS270)において、主制御部210は、複数のHDD270の中から調整対象となるHDD270を特定する。装置特定処理(ステップS270)では、主制御部210は、ホスト計算機30からアクセスリクエストを受領した後(ステップS272)、そのアクセスリクエストに含まれるターゲットである論理ユニットに対応付けられたHDD270を調整対象として特定する(ステップS274)。
装置特定処理(ステップS270)の後、主制御部210は、パス比較部880として動作することによってパス比較処理を実行する(ステップS280)。パス比較処理(ステップS280)において、主制御部210は、装置特定処理(ステップS270)で調整対象として特定されたHDD270に至る第1のデータ転送経路となるエクスパンダ260の数と、そのHDD270に至る第2のデータ転送経路となるエクスパンダ260の数とを比較する。パス比較処理(ステップS280)では、主制御部210は、メモリ214に記憶されているLU管理テーブル960を参照して、調整対象であるHDD270における論理ユニットが位置する第1および第2のデータ転送経路におけるエクスパンダ段数を確認し(ステップS282)、これら第1および第2のエクスパンダ段数を比較する(ステップS284)。
パス比較処理(ステップS280)の後、主制御部210は、パス設定部890として動作することによってパス設定処理を実行する(ステップS290)。パス設定処理(ステップS290)において、主制御部210は、パス比較処理(ステップS280)で比較されたデータ転送経路のうちエクスパンダ260の数が少ない方のデータ転送経路を、装置特定処理(ステップS270)で調整対象として特定されたHDD270に用いるデータ転送経路として設定する。パス設定処理(ステップS290)では、主制御部210は、第1のエクスパンダ段数が第2のエクスパンダ段数よりも少ない場合、第1のデータ転送経路、すなわち、パス配線281を用いたデータ転送経路に対するリクエスト処理を発行することによって、調整対象として特定されたHDD270に用いるデータ転送経路に第1のデータ転送経路を設定する(ステップS297)。第1のエクスパンダ段数が第2のエクスパンダ段数よりも多い場合、主制御部210は、第2のデータ転送経路、すなわち、パス配線282を用いたデータ転送経路に対するリクエスト処理を発行することによって、調整対象として特定されたHDD270に用いるデータ転送経路に第2のデータ転送経路を設定する(ステップS298)。本実施例では、第1のエクスパンダ段数が第2のエクスパンダ段数と同じ場合、主制御部210は、第1のデータ転送経路、すなわち、パス配線281を用いたデータ転送経路に対するリクエスト処理を発行することによって、調整対象として特定されたHDD270に用いるデータ転送経路に第1のデータ転送経路を設定する(ステップS296)。他の実施形態において、第1のエクスパンダ段数が第2のエクスパンダ段数と同じ場合、主制御部210は、調整対象として特定されたHDD270に用いるデータ転送経路に第2のデータ転送経路を設定するとしても良いし、パス調整処理(ステップS200)を実施する毎に第1および第2のデータ転送経路を交互に設定するとしても良い。本実施例では、リクエスト処理を発行する対象を変更することによって、データ転送経路が切り換えられるが、他の実施形態において、パス配線を物理的に切り換えることによって、データ転送経路が切り換えられるとしても良い。
B3.効果:
以上説明した第2の実施例におけるストレージシステム20によれば、エクスパンダ260の数がより少ないデータ転送経路がデータに応じて選定されるため、データ転送経路となるエクスパンダ260の数に起因するレイテンシを抑制することができる。また、SASコントローラ250に直接的に接続されたそれぞれ異なるエクスパンダ260−1,260−nを経由するデータ転送経路の中から、エクスパンダ260の数がより少ないデータ転送経路を選定することができる。また、アクセスリクエストが発生した場合に、データ転送経路となるエクスパンダ260の数を調整するため(ステップS272)、発生したアクセスリクエストに応じて、データ転送経路となるエクスパンダ260の数に起因するレイテンシを抑制することができる。
B4.変形例:
B4−1.変形例b1:
前述の第2の実施例では、SASコントローラ250が第1のエクスパンダ260−1および第2のエクスパンダ260−nとそれぞれ直接的に並行して接続されているが、他の異なる接続形態であっても良い。
図24は、変形例b1におけるSASコントローラ250とエクスパンダ260との接続形態を示す説明図である。図24の例では、SASコントローラ250には、「n」(「n」は自然数)台のエクスパンダ260が直列に数珠繋ぎで接続されている。複数のエクスパンダ260において一方の端に位置するエクスパンダ260−1は、パス配線283でエクスパンダ260−2に直接的に接続されると共に、パス配線284で他方の端に位置するエクスパンダ260−nとも並行して直接的に接続されている。すなわち、第1のエクスパンダ260−1は、第2のエクスパンダ260−2、および第3のエクスパンダ260−nとそれぞれ直接的に並行して接続されている。複数のエクスパンダ260の各々には、それぞれ一台のHDD270が接続され、合計「n」台のHDD270がSASコントローラ250にデイジーチェーン接続されている。図24に示す例では、一台のエクスパンダ260に一台のHDD270が接続されているが、他の実施形態として、一台のエクスパンダ260に複数のHDD270が接続されても良いし、HDD270と直接的に接続されていないエクスパンダ260が存在しても良い。
変形例b1におけるストレージシステム20の動作は、第1のデータ転送経路が、SASコントローラ250とHDD270との間でパス配線283を用いて第1のエクスパンダ260−1および第2のエクスパンダ260−2を経由する経路であり、第2のデータ転送経路が、SASコントローラ250とHDD270との間でパス配線284を用いて第1のエクスパンダ260−1および第3のエクスパンダ260−nを経由する経路である点を除き、第2の実施例と同様である。
変形例b1におけるストレージシステム20によれば、第1のエクスパンダ260−1から分岐してそれぞれ異なる第2のエクスパンダ260−2および第3のエクスパンダ260−nを経由するデータ転送経路の中から、エクスパンダ260の数がより少ないデータ転送経路を選定することができる。
B4−2.変形例b2:
図25は、変形例b2におけるSASコントローラ250とエクスパンダ260との接続形態を示す説明図である。図25の例では、ストレージシステム20は、第1のSASコントローラ250−1および第2のSASコントローラ250−2を備える。第1のSASコントローラ250−1には、「n」(「n」は自然数)台のエクスパンダ260が直列に数珠繋ぎで接続されている。複数のエクスパンダ260において一方の端に位置するエクスパンダ260−1は、パス配線285で第1のSASコントローラ250−1に接続されている。一方、第2のSASコントローラ250−2には、「n」台のエクスパンダ262が直列に数珠繋ぎで接続されている。本明細書では、エクスパンダの符号に関し、第2のSASコントローラ250−2との位置関係を特定する場合には、第2のSASコントローラ250−2に遠い方から順に、エクスパンダ260−1,260−2,260−3,…,260−nと記すが、SASコントローラ250からの位置を特定しない場合には、これらを総称して、単に、エクスパンダ262と記すものとする。複数のエクスパンダ262において一方の端に位置するエクスパンダ262−nは、パス配線286で第2のSASコントローラ250−2に接続されている。複数のエクスパンダ260の各々には、複数のエクスパンダ262の各々と共通して、それぞれ一台のHDD270が接続され、合計「n」台のHDD270が第1のSASコントローラ250−1および第2のSASコントローラ250−2に共通してデイジーチェーン接続されている。図25に示す例では、一台のエクスパンダ260,262に共通して一台のHDD270が接続されているが、他の実施形態として、一台のエクスパンダ260,262に共通して複数のHDD270が接続されても良いし、HDD270と直接的に接続されていないエクスパンダ260,262が存在しても良い。
変形例b2におけるストレージシステム20の動作は、第1のデータ転送経路が、第1のSASコントローラ250−1とHDD270との間でパス配線285を用いてエクスパンダ260を経由する経路であり、第2のデータ転送経路が、第2のSASコントローラ250−2とHDD270との間でパス配線286を用いてエクスパンダ262を経由する経路である点を除き、第2の実施例と同様である。
変形例b2におけるストレージシステム20によれば、それぞれ異なるSASコントローラ250−1,250−2を経由するデータ転送経路の中から、エクスパンダ260の数がより少ないデータ転送経路を選定することができる。
B4−3.変形例b3:
図26は、変形例b3におけるSASコントローラ250とエクスパンダ260との接続形態を示す説明図である。図26の例では、ストレージシステム20は、第1のSASコントローラ250−1および第2のSASコントローラ250−2を備える。第1のSASコントローラ250−1には、「n」(「n」は自然数)台のエクスパンダ260が直列に数珠繋ぎで接続されている。複数のエクスパンダ260において一方の端に位置するエクスパンダ260−1は、パス配線287で第1のSASコントローラ250−1に接続されている。一方、複数のエクスパンダ260において他方の端に位置するエクスパンダ260−nは、パス配線288で第2のSASコントローラ250−2に接続されている。複数のエクスパンダ260の各々には、それぞれ一台のHDD270が接続され、合計「n」台のHDD270が第1のSASコントローラ250−1および第2のSASコントローラ250−2にデイジーチェーン接続されている。図26に示す例では、一台のエクスパンダ260に一台のHDD270が接続されているが、他の実施形態として、一台のエクスパンダ260に複数のHDD270が接続されても良いし、HDD270と直接的に接続されていないエクスパンダ260が存在しても良い。
変形例b3におけるストレージシステム20の動作は、第1のデータ転送経路が、第1のSASコントローラ250−1とHDD270との間でパス配線287を用いてエクスパンダ260を経由する経路であり、第2のデータ転送経路が、第2のSASコントローラ250−2とHDD270との間でパス配線288を用いてエクスパンダ262を経由する経路である点を除き、第2の実施例と同様である。
変形例b3におけるストレージシステム20によれば、それぞれ異なるSASコントローラ250−1,250−2を経由するデータ転送経路の中から、エクスパンダ260の数がより少ないデータ転送経路を選定することができる。
C.その他の実施形態:
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。例えば、本実施例では、パス調整処理(ステップS100,S200)は、ストレージシステム20における主制御部210によって実施されるとしたが、他の実施形態において、ストレージ管理装置60によって実施されるとしても良い。
C1.変形例a11:
前述の第1の実施例では、パス調整処理(ステップS100)において、ストレージシステム20の主制御部210は、HDD270の接続構成に変化があった場合(ステップS110)への対応として、データ移動処理(ステップS160)を実施したが、主制御部210のメモリ214に記憶されている要求性能テーブル920が更新された場合への対応として、データ移動処理(ステップS160)を実施するとしても良い。
図27は、変形例a11におけるパス調整処理(ステップS100)を示すフローチャートである。変形例a11では、ストレージシステム20の主制御部210は、主制御部210のメモリ214に記憶されている要求性能テーブル920が更新されたか否かを判断する(ステップS116)。本実施例では、主制御部210における要求性能テーブル920は、ストレージ管理装置60の指示に基づいて更新される。他の実施形態において、主制御部210における要求性能テーブル920は、ホスト計算機30の指示に基づいて更新されても良いし、ストレージシステム20が管理者からの入力を受け付けるインタフェースを備える場合、そのインタフェースから入力された情報に基づいて更新されるとしても良い。主制御部210における要求性能テーブル920が更新された場合(ステップS116)、主制御部210は、図6のパス調整処理(ステップS100)と同様に、対象特定処理(ステップS130)、移動先選定処理(ステップS150)、データ移動処理(ステップS160)を順に実行する。
変形例a11におけるストレージシステム20によれば、論理ユニットに求められる要求性能の変化に応じて、データ転送経路となるエクスパンダ260の数に起因するレイテンシを抑制することができる。
計算機システム10の構成を示す説明図である。 第1の実施例におけるストレージシステム20の構成を主に示す説明図である。 第1の実施例におけるLU管理テーブル910を示す説明図である。 主制御部210の要求性能テーブル920を示す説明図である。 主制御部210の性能対応データ930を示す説明図である。 第1の実施例においてストレージシステム20の主制御部210が実行するパス調整処理(ステップS100)を示すフローチャートである。 図6におけるLU管理テーブル更新処理(ステップS120)の詳細を示すフローチャートである。 図6における対象特定処理(ステップS130)の詳細を示すフローチャートである。 図6における移動先選定処理(ステップS150)の詳細を示すフローチャートである。 図6におけるデータ移動処理(ステップS160)の詳細を示すフローチャートである。 変形例a1における対象特定処理(ステップS130)の詳細を示すフローチャートである。 変形例a2における対象特定処理(ステップS130)の詳細を示すフローチャートである。 変形例a3における対象特定処理(ステップS130)の詳細を示すフローチャートである。 変形例a4における対象特定処理(ステップS130)の詳細を示すフローチャートである。 変形例a5における対象特定処理(ステップS130)の詳細を示すフローチャートである。 変形例a6におけるパス調整処理(ステップS100)を示すフローチャートである。 変形例a7におけるパス調整処理(ステップS100)を示すフローチャートである。 変形例a8におけるパス調整処理(ステップS100)を示すフローチャートである。 変形例a9におけるパス調整処理(ステップS100)を示すフローチャートである。 変形例a10における移動先選定処理(ステップS150)の詳細を示すフローチャートである。 第2の実施例におけるストレージシステム20の構成を主に示す説明図である。 第2の実施例におけるLU管理テーブル960を示す説明図である。 第2の実施例においてストレージシステム20の主制御部210が実行するパス調整処理(ステップS200)を示すフローチャートである。 変形例b1におけるSASコントローラ250とエクスパンダ260との接続形態を示す説明図である。 変形例b2におけるSASコントローラ250とエクスパンダ260との接続形態を示す説明図である。 変形例b3におけるSASコントローラ250とエクスパンダ260との接続形態を示す説明図である。 変形例a11におけるパス調整処理(ステップS100)を示すフローチャートである。
符号の説明
10…計算機システム
20…ストレージシステム
30…ホスト計算機
40…ストレージネットワーク
50…管理ネットワーク
60…ストレージ管理装置
210…主制御部
212…CPU
214…メモリ
218…管理インタフェース
220…ホストインタフェース
230…スイッチ
240…ディスクインタフェース
250…SASコントローラ
260,262…エクスパンダ
281−288…パス配線
830…対象特定部
850…移動先選定部
860…データ移動部
870…装置特定部
880…パス比較部
890…パス設定部
910…LU管理テーブル
920…要求性能テーブル
930…性能対応データ
960…LU管理テーブル

Claims (20)

  1. データを保管するストレージシステムであって、
    デイジーチェーン接続された機器とピアツーピア通信する通信プロトコルに準拠したターゲットとして前記データを記憶する複数の記憶装置と、
    前記通信プロトコルに準拠したイニシエータとして前記複数の記憶装置を制御する制御装置と、
    前記制御装置および前記複数の記憶装置を前記通信プロトコルに準拠してデイジーチェーン接続する複数のエクスパンダと、
    前記制御装置と前記記憶装置との間でデータ転送経路となるエクスパンダの数を調整するパス調整部と
    を備え、
    前記パス調整部は、
    前記複数の記憶装置に記憶されているデータの中から調整対象となるデータを特定する対象特定部と、
    前記対象特定部によって特定されたデータのデータ転送経路となるエクスパンダの数が減少するように、前記対象特定部によって特定されたデータを格納すべき記憶装置を前記複数の記憶装置の中から選定する移動先選定部と、
    前記対象特定部によって特定されたデータを、前記移動先選定部によって選定された記憶装置に移動させるデータ移動部と
    を備える、ストレージシステム。
  2. 前記移動先選定部は、前記対象特定部によって特定されたデータに要求されるデータ転送速度に応じて、該データのデータ転送経路となるエクスパンダの数が減少するように、該データを格納すべき記憶装置を前記複数の記憶装置の中から選定する請求項1記載のストレージシステム。
  3. 前記対象特定部は、前記複数の記憶装置に記憶されているデータのうち、より少ないエクスパンダの数で前記制御装置に接続された他の記憶装置におけるデータよりも要求されるデータ転送速度が高いデータを、前記調整対象として特定する第1特定部を備える請求項1または2記載のストレージシステム。
  4. 前記対象特定部は、前記複数の記憶装置に記憶されているデータのうち、より少ないエクスパンダの数で前記制御装置に接続された他の記憶装置におけるデータよりもアクセス頻度が高いデータを、前記調整対象として特定する第2特定部を備える請求項1ないし3のいずれか記載のストレージシステム。
  5. 前記対象特定部は、前記複数の記憶装置に記憶されているデータのうち、当該ストレージシステムに保管されているデータ量が所定値を超えた際に前記制御装置との間でデータ転送経路となるエクスパンダの数が所定数を超える記憶装置に記憶されているデータを、前記調整対象として特定する第3特定部を備える請求項1ないし4のいずれか記載のストレージシステム。
  6. 前記対象特定部は、前記複数の記憶装置に記憶されているデータのうち、当該ストレージシステムにエクスパンダが増設された際に前記制御装置との間でデータ転送経路となるエクスパンダの数が増加したデータを、前記調整対象として特定する第4特定部を備える請求項1ないし5のいずれか記載のストレージシステム。
  7. 前記対象特定部は、前記複数の記憶装置に記憶されているデータのうち所定値以下のデータ長でアクセスされるデータを、前記調整対象として特定する第5特定部を備える請求項1ないし6のいずれか記載のストレージシステム。
  8. 前記対象特定部は、前記複数の記憶装置に記憶されているデータのうちランダムアクセスされるデータを、前記調整対象として特定する第6特定部を備える請求項1ないし7のいずれか記載のストレージシステム。
  9. 請求項1ないし8のいずれか記載のストレージシステムであって、
    更に、前記複数の記憶装置における記憶領域を複数の論理ユニットとして管理する論理ユニット管理部を備え、
    前記対象特定部は、前記論理ユニット管理部によって管理される論理ユニット単位で、前記複数の記憶装置に記憶されているデータの中から調整対象となるデータを特定する、ストレージシステム。
  10. データを保管するストレージシステムであって、
    デイジーチェーン接続された機器とピアツーピア通信する通信プロトコルに準拠したターゲットとして前記データを記憶する複数の記憶装置と、
    前記通信プロトコルに準拠したイニシエータとして前記複数の記憶装置を制御する制御装置と、
    前記制御装置および前記複数の記憶装置を前記通信プロトコルに準拠してデイジーチェーン接続する複数のエクスパンダと、
    前記制御装置と前記記憶装置との間でデータ転送経路となるエクスパンダの数を調整するパス調整部と
    を備え、
    前記パス調整部は、
    前記複数の記憶装置の中から調整対象となる記憶装置を特定する装置特定部と、
    前記装置特定部によって特定された記憶装置に至る第1のデータ転送経路となるエクスパンダの数と、該記憶装置に至る第2のデータ転送経路となるエクスパンダの数とを比較するパス比較部と、
    前記パス比較部によって比較されたデータ転送経路のうちエクスパンダの数が少ない方のデータ転送経路を、前記装置特定部によって特定された記憶装置に用いるデータ転送経路として設定するパス設定部と
    を備える、ストレージシステム。
  11. 請求項10記載のストレージシステムであって、
    前記制御装置は、前記複数のエクスパンダのうち第1および第2のエクスパンダとそれぞれ直接的に並行して接続され、
    前記パス比較部は、前記第1のエクスパンダを経由する第1のデータ転送経路となるエクスパンダの数と、前記第2のエクスパンダを経由する第2のデータ転送経路となるエクスパンダの数とを比較する、ストレージシステム。
  12. 請求項10記載のストレージシステムであって、
    前記複数のエクスパンダのうち、第1のエクスパンダは、第2および第3のエクスパンダとそれぞれ直接的に並行して接続され、
    前記パス比較部は、前記第1および第2のエクスパンダを経由する第1のデータ転送経路となるエクスパンダの数と、前記第1および第3のエクスパンダを経由する第2のデータ転送経路となるエクスパンダの数とを比較する、ストレージシステム。
  13. 請求項10記載のストレージシステムであって、
    前記制御装置は、第1および第2の制御装置を備え、
    前記パス比較部は、前記第1の制御装置を経由する第1のデータ転送経路となるエクスパンダの数と、前記第2の制御装置を経由する第2のデータ転送経路となるエクスパンダの数とを比較する、ストレージシステム。
  14. 前記パス調整部は、当該ストレージシステムに制御装置,記憶装置およびエクスパンダの少なくとも一つが増設された場合、前記制御装置と前記記憶装置との間でデータ転送経路となるエクスパンダの数を調整する請求項1ないし13のいずれか記載のストレージシステム。
  15. 前記パス調整部は、当該ストレージシステムにアクセスするアクセス元が増設された場合、前記制御装置と前記記憶装置との間でデータ転送経路となるエクスパンダの数を調整する請求項1ないし14のいずれか記載のストレージシステム。
  16. 前記パス調整部は、当該ストレージシステムに保管されているデータ量が所定値を超えた場合、前記制御装置と前記記憶装置との間でデータ転送経路となるエクスパンダの数を調整する請求項1ないし15のいずれか記載のストレージシステム。
  17. 前記パス調整部は、当該ストレージシステムに新たなデータが保管される場合、前記制御装置と前記記憶装置との間でデータ転送経路となるエクスパンダの数を調整する請求項1ないし16のいずれか記載のストレージシステム。
  18. 前記パス調整部は、当該ストレージシステムにアクセス要求が発生した場合、前記制御装置と前記記憶装置との間でデータ転送経路となるエクスパンダの数を調整する請求項1ないし17のいずれか記載のストレージシステム。
  19. 前記パス調整部は、定期的に、前記制御装置と前記記憶装置との間でデータ転送経路となるエクスパンダの数を調整する請求項1ないし18のいずれか記載のストレージシステム。
  20. 前記通信プロトコルは、SASおよびSATAの少なくとも一方に対応するプロトコルである請求項1ないし19のいずれか記載のストレージシステム。
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