以下、図面を参照しながら、本発明に係る切替装置の実施形態の一例を説明する。図1は、本発明に係るRGB切替機能付集線装置100の構成例を示す斜視図である。図1に示すRGB切替機能付集線装置(以下「切替装置」という)100は、プロジェクタ55及びLCD(液晶ディスプレイ)56に接続され、さらに6台のPC(パーソナルコンピュータ)1p〜6pに接続され、またPC切替スイッチSW1〜SW6に接続されている。
PC切替スイッチSW1〜SW6は切替スイッチ及び遠隔スイッチの一例であり、装置本体99から遠隔操作可能に接続されている。PC切替スイッチSW1〜SW6は、PC1p〜6pの出力を切り替えるための切替情報を切替装置100に出力する。切替装置100は、この切替情報に基づいて、PC1p〜6pの出力をプロジェクタ55又はLCD56に切り替える。プロジェクタ55及びLCD56は、切替装置100により切り替えられたPC1p〜6pのいずれかの出力情報を入力して画像を表示する。
この切替装置100は、PC1p〜6pにより様々な情報を収集して、当該情報を共有する場面に用いられる。例えば、電力会社において、台風や地震などに対する防災体制として非常災害対策室(情報班)を設置する。そして、担当内の電力設備に関する情報を収集し、切替装置100により出力先をプロジェクタ55又はLCD56に切り替えて情報を共有する。そして、防災に関する指示などの情報発信を行う。
なお、当該実施形態では、プロジェクタ55には、PC1p〜6pの出力情報を表示するように制御し、LCD56には、PC1p〜4pのみの出力情報を表示するように制御する。すなわち、LCD56には、PC5p及び6pの出力情報を表示しないように制御する。PC5p及び6pは、主に板書用(議事録用)として使用される。例えば、PC5pのワープロソフトなどにより状況を逐一書き込んでその情報をプロジェクタ55に表示する。プロジェクタ55及びLCD56は、表示手段の一例を構成する。また、プロジェクタ55は第1の表示部の一例であり、LCD56は第2の表示部の一例である。
切替装置100は、その装置本体99の前面に表示操作部11を備えている。この表示操作部11は、アクリルパネル6、表示操作パネル7〜10から構成されている。このアクリルパネル6は、前面が開口された装置本体99にネジにより取り付けられている。
このアクリルパネル6の上段には、表示操作パネル7及び8が設けられている。表示操作パネル7及び8は同一構成である。表示操作パネル7及び8は、表示部12及び固定スイッチ13を備えている。
表示部12は、PC1p〜6pとプロジェクタ55との接続状況を表示する。例えば、切替装置100が切り替えられて、PC1pがプロジェクタ55に接続されている場合、表示部12は、LED12aを発光する。これにより、PC1pがプロジェクタ55に接続されていることを確認できる。
固定スイッチ13は、装置本体99に設けられて、プロジェクタ55に切り替えるためのスイッチである。固定スイッチ13が押されると、図2に示す切替制御部50は、固定スイッチ13からの切替信号に基づいて、PC1p〜6pからの出力情報を切り替えてプロジェクタ55に表示制御する。これにより、PC切替スイッチSW1〜SW6を使用せずに装置本体99側でも、プロジェクタ55への切り替えが可能になる。例えば、操作ボタン13aが押されると、切替装置100が切り替えられてPC1pがプロジェクタ55に接続される。
アクリルパネル6の下段には、表示操作パネル9及び10が設けられている。表示操作パネル9及び10は同一構成である。表示操作パネル9及び10は、表示部14及び固定スイッチ15を備えている。
表示部14は、PC1p〜4pとLCD56との接続状況を表示する。例えば、切替装置100が切り替えられて、PC1pがLCD56に接続されている場合、表示部14は、LED14aを発光する。これにより、PC1pがLCD56に接続されていることを確認できる。
固定スイッチ15は、装置本体99に設けられて、LCD56に切り替えるためのスイッチである。固定スイッチ15が押されると、図2に示す切替制御部50は、固定スイッチ15からの切替信号に基づいて、PC1p〜4pからの出力情報を切り替えてLCD56に表示制御する。これにより、PC切替スイッチSW1〜SW4を使用せずに装置本体99側でも、LCD56への切り替えが可能になる。例えば、操作ボタン15aが押されると、切替装置100が切り替えられてPC1pがLCD56に接続される。
切替装置100は、その装置本体99の前面に操作部17を備えている。この操作部17は、アクリルパネル18、電源スイッチ19、コンセント20及び表示切替部21から構成されている。このアクリルパネル18は、前面が開口された装置本体99にネジにより取り付けられている。
電源スイッチ19は、切替装置100の電源のON/OFFを切り替える。この電源スイッチ19の上方には、電源ランプ24が設けられている。この電源ランプ24は、電源ONの時に点灯する。コンセント20は、2箇所に設けられている。これらのコンセント20には、例えばプロジェクタ55やLCD56の電源コードのプラグが差し込まれて電源が供給される。
表示切替部21は、表示切替スイッチ23及び4個のランプ22から構成されている。表示切替スイッチ23を回動させて所定位置のランプ22に切り替えると、装置本体99の上部に設けられたアクリル製の表示器5が切り替えに応じて複数色に点灯する。例えば、表示切替スイッチ23を回動させて「非常」を示す位置のランプ22に切り替えると、アクリル製の表示器5が黄色に点灯する。これにより、上述した台風や地震などに対する防災時に切替装置100により当該情報を共有する場合に、状況を一目で確認できる。なお、切替装置100の装置本体99の後部には、主電源コード25が設けられている。
続いて、切替装置100の切替制御部50の構成例を説明する。図2は、切替装置100の切替制御部50の構成例を示すブロック図である。図2に示す切替装置100は、切替制御部50を備えている。この切替制御部50は、PC1p〜6pに接続され、PC切替スイッチSW1〜SW6からの切替信号に基づいて、当該PC1p〜6pからの出力情報を切り替えてプロジェクタ55又はLCD56に表示制御するものである。この切替制御部50は、PIC(制御用IC)57、フォトカプラ51〜54、PC切替器1〜4を備えている。
PIC57は、PC切替スイッチSW1〜SW6に接続されている。PC切替スイッチSW1は、PC1pの出力をプロジェクタ55又はLCD56に切り替える。PC切替スイッチSW2は、PC2pの出力をプロジェクタ55又はLCD56に切り替える。PC切替スイッチSW3は、PC3pの出力をプロジェクタ55又はLCD56に切り替える。PC切替スイッチSW4は、PC4pの出力をプロジェクタ55又はLCD56に切り替える。PC切替スイッチSW5は、PC5pの出力をプロジェクタ55に切り替える。PC切替スイッチSW6は、PC6pの出力をプロジェクタ55に切り替える。
これらのPC切替スイッチSW1〜SW6はONされると、例えばハイレベル信号をPIC57に出力する。PIC57は、このハイレベル信号に基づいてPC切替器1〜4を切り替えるように制御する。例えば、PIC57は、PC切替器1〜4の電磁リレーの可動鉄片を開閉させて、当該PC切替器1〜4を切り替える。
この例で、PC切替器1は、フォトカプラ51を介してPIC57に接続されている。また、また、PC切替器1は、PC5p及び6p並びにプロジェクタ55に接続されている。PC切替器1は、PIC57により制御されて、PC5p又は6pから出力される出力情報をプロジェクタ55に切り替える。
PC切替器2は、フォトカプラ52を介してPIC57に接続されている。また、PC切替器2は、PC1p及び2pに接続されている。PC切替器2は、PIC57により制御されて、PC1p又は2pから出力される出力情報を切り替える。例えば、PC切替器2は、PC1pから出力される出力情報をプロジェクタ55に出力するように切り替える。
PC切替器3は、フォトカプラ53を介してPIC57に接続されている。また、PC切替器3は、LCD56に接続されている。PC切替器3は、PIC57により制御されて、PC1p〜4pから出力される出力情報をLCD56に切り替える。
PC切替器4は、フォトカプラ54を介してPIC57に接続されている。また、PC切替器4は、PC3p及び4pに接続されている。PC切替器4は、PIC57により制御されて、PC3p又は4pから出力される出力情報を切り替える。例えば、PC切替器4は、PC1pから出力される出力情報をLCD56に出力するように切り替える。
ここで、切替装置100の電源について説明する。切替装置100の電源は、例えば、AC100Vに接続して使用可能な電源供給部43を有している。AC電源(100V)と電源供給部43との間には電源スイッチ19が接続され、使用時に電源スイッチ19がオンされる。電源供給部43は、少なくとも、切替制御部50、プロジェクタ55、LCD56及びPC1p〜6pに接続されて電源を供給する。
続いて、図3及び図4を参照して切替装置100の正面の構成を詳細に説明する。図3は、切替装置100の構成例を示す正面図である。図4は、アクリルパネル6及びアクリルパネル18の構成例を示す図である。
図4に示すアクリルパネル6には、開口部7A〜10Aが設けられ、これらの開口部7A〜10Aの各々には、図3に示す表示操作パネル7〜10の各々が嵌め込まれる。表示操作パネル7及び8は、プロジェクタ55に係る操作及び表示を示すパネルである。また、表示操作パネル9及び10は、LCD56に係る操作及び表示を示すパネルである。
表示操作パネル7には、LED12a〜12dが設けられている。表示操作パネル8には、LED12e及び12fが設けられている。これら6個のLED12a〜12fは、PC1p〜6pに対応している。例えば、LED12aは、PC1pがプロジェクタ55に接続されている場合に点灯し、LED12bは、PC2pがプロジェクタ55に接続されている場合に点灯する。同様に、LED12c〜12fの各々は、PC3p〜6pの各々がプロジェクタ55に接続されている場合に点灯する。
また、表示操作パネル7には、操作ボタン13a〜13dが設けられている。表示操作パネル8には、操作ボタン13e及び13fが設けられている。これら6個の操作ボタン13a〜13fはPC1p〜6pに対応し、PC切替スイッチSW1〜SW6を使用せずに装置本体99側で、PC1p〜6pからの出力情報をプロジェクタ55に切り替えるものである。例えば、操作ボタン13aは、PC1pからの出力情報をプロジェクタ55に切り替え、操作ボタン13bは、PC2pからの出力情報をプロジェクタ55に切り替える。同様に、操作ボタン13c〜13fの各々は、PC3p〜6pの各々からの出力情報をプロジェクタ55に切り替える。
なお、この例では、6台のPC1p〜6pをプロジェクタ55に接続するため、6個のLED12a〜12f及び操作ボタン13a〜13fを用いている。もちろん、8台のPCをプロジェクタ55に接続する場合、残りの2個のLED及び操作ボタンを使用するようにすればよい。
表示操作パネル9には、LED14a〜14dが設けられている。これら4個のLED14a〜14fは、PC1p〜4pに対応している。例えば、LED14aは、PC1pがLCD56に接続されている場合に点灯し、LED14bは、PC2pがLCD56に接続されている場合に点灯する。同様に、LED14c及び14dの各々は、PC3p及び4pの各々がLCD56に接続されている場合に点灯する。
また、表示操作パネル9には、操作ボタン15a〜15dが設けられている。これら4個の操作ボタン15a〜15fはPC1p〜4pに対応し、PC切替スイッチSW1〜SW4を使用せずに装置本体99側で、PC1p〜4pからの出力情報をLCD56に切り替えるものである。例えば、操作ボタン15aは、PC1pからの出力情報をLCD56に切り替え、操作ボタン15bは、PC2pからの出力情報をLCD56に切り替える。同様に、操作ボタン15c及び15dの各々は、PC3p及び4pの各々からの出力情報をLCD56に切り替える。
なお、この例では、4台のPC1p〜4pをLCD56に接続するため、4個のLED12a〜12d及び操作ボタン15a〜15dを用いている。もちろん、8台のPCをLCD56に接続する場合、表示操作パネル10における残りの4個のLED及び操作ボタンを使用するようにすればよい。
図4に示すアクリルパネル18には、開口部19A〜21A、24Aが設けられ、これらの開口部の各々には、図3に示す電源スイッチ19、コンセント20、表示切替部21及び電源ランプ24の各々が配置されている。
表示切替部21は、オペレータにより手動で4段階に切り替えられる。例えば、「通常(ランプ消灯)」、「警戒」、「非常」及び「特別非常」に切り替えられる。このとき、図1に示したアクリル製の表示器5が様々な色に点灯する。例えば、表示切替スイッチ23が「警戒」に切り替えられたとき、アクリル製の表示器5が緑色に点灯する。また、表示切替スイッチ23が「非常」に切り替えられたとき、アクリル製の表示器5が黄色に点灯する。また、表示切替スイッチ23が「特別非常」に切り替えられたとき、アクリル製の表示器5が赤色に点灯する。これにより、上述した台風や地震などに対する防災時に切替装置100により当該情報を共有する場合に、状況を一目で確認できる。なお、表示切替スイッチ23が「通常」に切り替えられたとき、アクリル製の表示器5が消灯する。
続いて、図5及び図6を参照して切替装置100の背面の構成を説明する。図5は、切替装置100の構成例を示す背面図である。図6は、アクリルパネル26〜31の構成例を示す図である。図6に示すアクリルパネル26及び28には、合計6個の開口部32Aが設けられ、これらの開口部32Aには、図5に示すスイッチ接続口32a〜32fが配置される。これらのスイッチ接続口32a〜32fの各々には、PC切替スイッチSW1〜SW6の各々が接続される。例えば、スイッチ接続口32aにはPC切替スイッチSW1が接続され、スイッチ接続口32bにはPC切替スイッチSW2が接続される。以下同様に、スイッチ接続口32c〜32fの各々にはPC切替スイッチSW3〜SW6の各々が接続される。
また、図6に示すアクリルパネル26及び28には、合計6個の開口部33Aが設けられている。また、図6に示すアクリルパネル30及び31には、合計6個の開口部33Bが設けられている。これらの開口部33Bに開口部33Aが重ねられた状態で、図5に示すRGB端子33a〜33fが配置される。これらのRGB端子33a〜33fの各々には、PC1p〜6pの各々が接続される。例えば、RGB端子33aにはPC1pが接続され、RGB端子33bにはPC2pが接続される。以下同様に、RGB端子33c〜33fの各々にはPC3p〜6pの各々が接続される。
また、図6に示すアクリルパネル28には、開口部35Aが設けられている。また、図6に示すアクリルパネル31には、開口部35Bが設けられている。この開口部35Bに開口部35Aが重ねられた状態で、図5に示すプロジェクタ接続用のRGB端子35が配置される。このRGB端子35には、プロジェクタ55が接続される。
また、図6に示すアクリルパネル28には、開口部36Aが設けられている。また、図6に示すアクリルパネル31には、開口部36Bが設けられている。この開口部36Bに開口部36Aが重ねられた状態で、図5に示す液晶表示器接続用のRGB端子36が配置される。このRGB端子36には、LCD56が接続される。
また、図6に示すアクリルパネル28には、開口部34Aが設けられている。この開口部34Aには、図5に示すプログラミングポート34が配置される。このプログラミングポート34は、PIC57のプログラムデータの書き込み用ポートして使用される。
また、図6に示すアクリルパネル29には、6個の開口部37Aが設けられている。これらの開口部37Aには、図5に示す6個のパソコン用のコンセント37が配置される。これらのパソコン用のコンセント37には、PC1p〜6pの電源プラグが差し込まれる。
また、図6に示すアクリルパネル29には、開口部25Aが設けられている。この開口部25Aには、図5に示す主電源接続口25aが配置される。この主電源接続口25aには、切替装置100の主電源コード25が接続される。このように、切替装置100の背面は構成されている。
続いて、PC切替スイッチSW1〜SW6の構成について説明する。図7A及び図7Bは、PC切替スイッチSW1〜SW4の構成例を示す斜視図である。図7Aに示すPC切替スイッチSW1〜SW4は、PC1p〜4pをプロジェクタ55又はLCD56に切り替えるためのスイッチである。なお、PC切替スイッチSW1〜SW4は同一構成のため、以下の説明では、代表してPC切替スイッチSW1についてのみ説明する。
PC切替スイッチSW1は、そのコード38が図2に示した切替制御部50に接続されている。PC切替スイッチSW1は、その本体39の正面に押しボタン40及び41を備えている。押しボタン40は、プロジェクタ55選択用のボタンである。また、押しボタン41は、LCD56選択用のボタンである。押しボタン41及び40には、発光ダイオードが内蔵されている。
例えば、図7Aに示すPC切替スイッチSW1の押しボタン41を押すと、PC1pの出力情報がLCD56に切り替えられると共に、図7Bに示すように当該押しボタン41が緑色に発光して選択状態を表示する。この例で、PC切替スイッチSW1の押しボタン41を押すと、切替制御部50を介して切替器2及び切替器3にパルス状の切替信号を出力してPC1pの出力情報をLCD56に切り替える。
また、PC切替スイッチSW1の押しボタン40を押すと、PC1pの出力情報がプロジェクタ55に切り替えられると共に、当該押しボタン40が黄色に発光して選択状態を表示する。この例で、PC切替スイッチSW1の押しボタン40を押すと、切替制御部50を介して切替器2及び切替器1にパルス状の切替信号を出力してPC1pの出力情報をプロジェクタ55に切り替える。
図7C及び図7Dは、PC切替スイッチSW5及びSW6の構成例を示す斜視図である。図7Cに示すPC切替スイッチSW5及びSW6は、PC5p及び6pの接続をプロジェクタ55に切り替えるためのスイッチである。なお、PC切替スイッチSW5及びSW6は同一構成のため、以下の説明では、代表してPC切替スイッチSW5についてのみ説明する。
PC切替スイッチSW5は、そのコード38が図2に示した切替制御部50に接続されている。PC切替スイッチSW5は、その本体42の正面に押しボタン40のみを備えている。この押しボタン40は、プロジェクタ55選択用のボタンである。なお、図7Aに示したLCD56選択用の押しボタン41は備えていない。
この例で、図7Cに示すPC切替スイッチSW5の押しボタン40を押すと、PC5pの出力情報がプロジェクタ55に切り替えられると共に、図7Dに示すように押しボタン40が発光して選択状態を表示する。この例で、PC切替スイッチSW5の押しボタン40を押すと、切替制御部50を介して切替器1にパルス状の切替信号を出力してPC5pの出力情報をプロジェクタ55に切り替える。
続いて、図8〜図10を参照して、切替装置100における切替制御部50の配線例を説明する。図8は、切替装置100における切替制御部50の構成例を示す配線図である。図8に示す配線図は、図2に示したブロック図の配線関係を示したものである。図8に示すPIC57は、PC切替スイッチSW1〜SW6に接続されている。PC切替スイッチSW1〜SW4は、プロジェクタ55及びLCD56を選択するためのスイッチを有している。PC切替スイッチSW5及びSW6は、プロジェクタ55のみを選択するためのスイッチを有している。また、PIC57は、フォトカプラ51〜54に接続されている。フォトカプラ51〜54の各々には、PC切替器1〜4の各々が接続される。
なお、図8に示す破線四角領域(RD4〜RD7)は、拡大表示されている。PIC57のRD4〜RD6の各々には、赤色のLED(R)、黄色のLED(Y)及び緑色のLED(G)が接続されている。これらのLEDは、図1に示したランプ22を点灯させる。
図9は、PC切替器1〜4の構成例を示す配線図である。図9に示すPC切替器1〜4は、図8に示したPIC57により所定のフォトカプラを介してその電磁リレー「1」番〜「4」番が通電されて可動鉄片が開閉される。
例えば、PC切替器1は、図9に示す番号「1」の端子と番号「5」の端子が通電されると、電磁リレー「1」番が動作して閉じる。また、番号「2」の端子と番号「5」の端子が通電されると、電磁リレー「2」番が動作して閉じる。同様にして、電磁リレー「3」番及び「4」番が動作して閉じる。
図10は、PC切替器1〜4の動作例を示す概略図である。図10の例では、PC1pをプロジェクタ55に接続し、PC4pをLCD56に接続した例を示している。例えば、図10に示すPC切替器1及びPC切替器2が切り替えられて、PC1pとプロジェクタ55が接続されている。また、PC切替器3及びPC切替器4が切り替えられて、PC4pとLCD56が接続されている。これにより、PC1pから出力された出力情報がプロジェクタ55に表示され、PC4pから出力された出力情報がLCD56に表示される。
図11は、スイッチ「sw1」〜スイッチ「sw4−2」の動作例を示す説明図である。図11に示すスイッチ「sw1」〜スイッチ「sw4−2」は、図10に示したPC切替器1〜4におけるスイッチ「sw1」〜スイッチ「sw4−2」に対応している。図10に示したPC切替器1〜4のスイッチ「sw1」〜スイッチ「sw4−2」は、図11に示すように動作する。なお、PC切替器1〜4のスイッチ「sw1」〜スイッチ「sw4−2」は、PIC57からのハイレベル信号(当該信号はパルス出力で連続出力でない)によりそれぞれ単独で動作する。
例えば、図7Aに示したPC切替スイッチSW1のプロジェクタ切替用の押しボタン40を押した場合、図11に示すように、PC切替器1のスイッチ「sw1」は端子「1」に切り替えられ、PC切替器2のスイッチ「sw3−1」は端子「1」に切り替えられる。これにより、PC1pからの出力情報はプロジェクタ55に出力される。また、PC切替スイッチSW1のLCD切替用の押しボタン41を押した場合、図11に示すように、PC切替器3のスイッチ「sw2」は端子「1」に切り替えられ、PC切替器2のスイッチ「sw3−2」は端子「3」に切り替えられる。これにより、PC1pからの出力情報はLCD56に出力される。なお、図11に示す「−」表示は、PC切替器1〜4のスイッチ「sw1」〜スイッチ「sw4−2」が、PC切替スイッチ操作前の状態を保持していることを示している。
図7Aに示したPC切替スイッチSW2のプロジェクタ切替用の押しボタン40を押した場合、図11に示すように、PC切替器1のスイッチ「sw1」は端子「1」に切り替えられ(保持され)、PC切替器2のスイッチ「sw3−1」は端子「2」に切り替えられる。これにより、PC2pからの出力情報はプロジェクタ55に出力される。また、PC切替スイッチSW2のLCD切替用の押しボタン41を押した場合、図11に示すように、PC切替器3のスイッチ「sw2」は端子「1」に切り替えられ(保持され)、PC切替器2のスイッチ「sw3−2」は端子「4」に切り替えられる。これにより、PC2pからの出力情報はLCD56に出力される。
また、図7Aに示したPC切替スイッチSW3のプロジェクタ切替用の押しボタン40を押した場合、図11に示すように、PC切替器1のスイッチ「sw1」は端子「2」に切り替えられ、PC切替器4のスイッチ「sw4−1」は端子「1」に切り替えられる。これにより、PC3pからの出力情報はプロジェクタ55に出力される。また、PC切替スイッチSW3のLCD切替用の押しボタン41を押した場合、図11に示すように、PC切替器3のスイッチ「sw2」は端子「2」に切り替えられ、PC切替器4のスイッチ「sw4−2」は端子「3」に切り替えられる。これにより、PC3pからの出力情報はLCD56に出力される。
また、図7Aに示したPC切替スイッチSW4のプロジェクタ切替用の押しボタン40を押した場合、図11に示すように、PC切替器1のスイッチ「sw1」は端子「2」に切り替えられ(保持され)、PC切替器4のスイッチ「sw4−1」は端子「2」に切り替えられる。これにより、PC4pからの出力情報はプロジェクタ55に出力される。また、PC切替スイッチSW4のLCD切替用の押しボタン41を押した場合、図11に示すように、PC切替器3のスイッチ「sw2」は端子「2」に切り替えられ(保持され)、PC切替器4のスイッチ「sw4−2」は端子「4」に切り替えられる。これにより、PC4pからの出力情報はLCD56に出力される。
また、図7Cに示したPC切替スイッチSW5のプロジェクタ切替用の押しボタン40を押した場合、図11に示すように、PC切替器1のスイッチ「sw1」は端子「3」に切り替えられる。これにより、PC5pからの出力情報はプロジェクタ55に出力される。
また、図7Cに示したPC切替スイッチSW6のプロジェクタ切替用の押しボタン40を押した場合、図11に示すように、PC切替器1のスイッチ「sw1」は端子「4」に切り替えられる。これにより、PC6pからの出力情報はプロジェクタ55に出力される。
PC切替スイッチSW1〜SW6の各々を操作することにより、図11に示した切替シーケンスでPC切替器1〜4を選択的に切り替えてプロジェクタ55やLCD56に当該PCの出力を表示できる。また、図3に示した固定スイッチ13及び15を使用しても同様に、図11に示した切替シーケンスでPC切替器1〜4を選択的に切り替えてプロジェクタ55やLCD56に当該PCの出力を表示できる。
また、切替対象外のPC切替器1〜4の状態を保持することで、プロジェクタ55やLCD56の出力機器の選択は後操作が優先となる。例えば、プロジェクタ55にPC1pの出力情報を表示している時に、PC切替スイッチSW2のプロジェクタ切替用の押しボタン40を押した場合、PC切替器1のスイッチ「sw1」は端子「1」に保持され、PC切替器2のスイッチ「sw3−1」は端子「2」に切り替えられる。これにより、PC1pからPC2pに切り替えられて、当該Pc2pからの出力情報がプロジェクタ55に出力されるようになる。
また、プロジェクタ55にPC1pの出力情報を表示している時に、PC切替スイッチSW1のLCD切替用の押しボタン41を押した場合、PC切替器3のスイッチ「sw2」は端子「1」に切り替えられ、PC切替器2のスイッチ「sw3−2」は端子「3」に切り替えられる。これにより、PC1pからの出力情報はLCD56に出力される。従って、PC1pの出力情報をプロジェクタ55とLCD56の両方に出力することもできる。
続いて、切替装置100の使用例を説明する。図12は、切替装置100の使用例を示す斜視図である。図12に示す切替装置100は、例えば電力会社において、台風や地震などに対する防災体制として非常災害対策室(情報班)に設置される。そして、切替装置100は、担当内の電力設備に関する情報を収集するPC1p〜6pや、当該情報を表示するプロジェクタ55及びLCD56に接続される。この例で、プロジェクタ55は天井から吊り下げられている。
切替装置100は、PC1p〜6pから出力された出力情報を選択的にプロジェクタ55又はLCD56に表示する。これにより、PC1p〜6pの各々の情報を迅速に共有できる。従って、防災に関する指示などの情報発信を的確に行うことができる。もちろん、切替装置100は、非常防災時に限らず、複数のパソコンを使用する会議などでも使用が可能である。
このように、本発明に係る切替装置100によれば、PC切替スイッチSW1〜SW6からの切替信号に基づいて、PC1p〜6pからの出力情報を切り替えてプロジェクタ55又はLCD56に表示制御する切替制御部50を有し、少なくとも、これらの切替制御部50、プロジェクタ55、LCD56及びPC1p〜6pに電源を供給する電源供給部43を備えるものである。
この構成によって、PC1p〜6pからの出力情報を選択的にプロジェクタ55又はLCD56に表示できると共に、プロジェクタ55や、LCD56、PC1p〜6pの電源コードを1箇所に纏めて接続することができる。これにより、配線が混雑しないので当該切替装置100の設置時間を短縮できるようになる。従って、短い時間で情報を共有できるので迅速に指示及び決定できるようになる。