JP2009258210A - Optical reflection element - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、レーザースキャンユニットなどに用いられる光学反射素子に関するものである。 The present invention relates to an optical reflection element used in a laser scan unit or the like.
従来、レーザープリンタなどに用いられるレーザーから発せられた光線を掃引するレーザースキャンユニットとしては、多角形状の回転体の側面にミラーを設けたポリゴンミラーが用いられ、このポリゴンミラーを回転させることにより感光体ドラムの走査面上にレーザー光線を掃引させていた(例えば、特許文献1参照)。
このようなカラーレーザープリンタの普及やプリンタの小型化に伴い、レーザースキャンユニットに用いる光学反射素子の小型化が命題となっている。しかしながら、ポリゴンミラーを用いたレーザースキャンユニットにおいては、ポリゴンミラーを小型化することに加え、このポリゴンミラーを駆動させる駆動装置が別途必要となるため、その小型化が非常に困難なものとなっていた。 With such widespread use of color laser printers and miniaturization of printers, miniaturization of optical reflecting elements used in laser scan units has become a proposition. However, in a laser scanning unit using a polygon mirror, in addition to downsizing the polygon mirror, a separate drive device for driving the polygon mirror is required, and thus downsizing is very difficult. It was.
そこで、本発明はこのような問題を解決し、レーザースキャンユニットを小型化することができるとともに高精度な制御が可能となる光学反射素子の実現を目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, it is an object of the present invention to solve such problems and to realize an optical reflecting element that can reduce the size of a laser scan unit and can perform high-precision control.
そして、この目的を達成するために、本発明は、光学反射素子を、支持体と、この支持体に一端が支持された第一の支持部と、この第一の支持部の他端に支持された第一のアームと第二のアームを有する音叉振動子と、この音叉振動子の振動中心に一端が支持された第二の支持部と、この第二の支持部の他端に支持されたミラー部を備え、前記第二の支持部をミアンダ形状とし、この第二の支持部の一部に振動を制御するためのモニター用圧電素子を設けた構成としたのである。 In order to achieve this object, the present invention provides an optical reflecting element supported by a support, a first support part having one end supported by the support, and the other end of the first support part. A tuning fork vibrator having a first arm and a second arm, a second support part supported at one end at the vibration center of the tuning fork vibrator, and supported at the other end of the second support part. The second support part has a meander shape, and a monitoring piezoelectric element for controlling vibration is provided on a part of the second support part.
このような構成とすることで、撓み衝動と捩れ振動を組み合わせ、モニター用圧電素子を用いて音叉振動子の振動状態をフィードバック制御してミラー部の振動を制御することによって、高精度に光線を掃引させるための小型の光学反射素子を実現することができる。 By adopting such a configuration, the bending impulse and the torsional vibration are combined, and the vibration state of the tuning fork vibrator is feedback-controlled using the monitoring piezoelectric element to control the vibration of the mirror portion, so that the light beam can be accurately obtained. A small optical reflecting element for sweeping can be realized.
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における光学反射素子の構成について図面を用いて説明する。
(Embodiment 1)
Hereinafter, the configuration of the optical reflecting element according to
図1は本実施の形態1における光学反射素子の平面図、図2は図1のAA部における断面図、図3は光学反射素子の動作原理を説明するための概念図を示している。 FIG. 1 is a plan view of the optical reflecting element according to the first embodiment, FIG. 2 is a cross-sectional view of the AA portion of FIG. 1, and FIG. 3 is a conceptual diagram for explaining the operation principle of the optical reflecting element.
図1〜図3において、光学反射素子は、第一の支持部2、第一のアーム3、第二のアーム4、連結部5からなる音叉振動子6を有し、前記第一の支持部2の一端を支持体1に固定し、前記音叉振動子6の振動中心9に第二の支持部11の一端を固定し、第二の支持部11の他端にレーザー光線などの光を反射するためのミラー部12を有した構成を基本としている。そして、前記第二の支持部11の形状をミアンダとし、このミアンダ形状を構成するカンチレバーの一部に音叉振動子6の振動を制御するためのモニター用圧電素子8を設けている。
1 to 3, the optical reflecting element includes a
この第二の支持部11をミアンダ形状を有する支持部とすることによって前記ミラー部12の反復回転振動をさせるための第二の支持部11の捩れが起こりやすくなり、これによって光学反射素子の共振周波数を低減することができ、光学反射素子の小型化を実現することができる。
By using the
また、ミアンダ形状を有する第二の支持部11の一部に設けたモニター用圧電素子8は音叉振動子6の連結部5が回転軸14を中心として捩れたとき、モニター用圧電素子8から捻れの大きさによって出力される電気信号を取り出し、その電気信号である位相、電圧を検出するとともに、その検出した電気信号に応じて駆動用の電気信号をフィードバック制御することによって、音叉振動子6の振動を制御し、結果としてミラー部12の反復回転振動を高精度に制御できることとなり、経時変化あるいは温度変化などに対して所定の振動状態を補正することができる。
Further, the monitoring
また、光学反射素子を構成する基板材料としては、弾性、機械的強度および高いヤング率を有する弾性部材を基材20として構成することが生産性の観点から好ましく、この弾性部材としては、金属、水晶、ガラスまたは石英を用いることが機械的特性と入手性の観点から好ましい。また、金属をシリコン、チタン、ステンレス、エリンバー、黄銅合金とすることによって、振動特性、加工性に優れた光学反射素子を実現することができる。
In addition, as a substrate material constituting the optical reflecting element, it is preferable from the viewpoint of productivity that an elastic member having elasticity, mechanical strength, and high Young's modulus is configured as the
そして、シリコンなどの基材20で構成された前記第一のアーム3および第二のアーム4の少なくとも一面には、たわみ振動を起こすための圧電アクチュエータ10を形成している。このとき、モニター用圧電素子8を同時に形成しておくことが生産性の観点から好ましい。そして、この圧電アクチュエータ10およびモニター用圧電素子8は第一の電極層21、圧電体層22および第二の電極層23の積層体構造からなる薄膜積層型圧電アクチュエータとすることが好ましい。これによって、音叉振動子6として薄型に設計することができる。また、音叉振動子6の厚みを第一のアーム3および第二のアーム4の幅寸法よりも小さくすることによって、小型の光学反射素子を実現することができる。
A
また、これらの第一の電極層21、圧電体層22および第二の電極層23は音叉振動子6を形成する基材20の上に、順次スパッタリング技術などの薄膜プロセスにより形成することができる。従って、圧電アクチュエータ10およびモニター用圧電素子8を音叉振動子6の同一面に形成することが生産性の観点から好ましい。また、圧電アクチュエータ10は音叉振動子6のほぼ全面に形成することがより好ましい。
The
そして、前記圧電体層22に用いる圧電体材料としては、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの高い圧電定数を有する圧電体材料が好ましい。
The piezoelectric material used for the
また、音叉振動子6の共振周波数と、ミラー部12と第二の支持部11で構成された捩れ振動子の共振周波数とが略同一周波数となるように振動設計することによって効率良くミラー部12を反復回転振動させる光学反射素子を実現することができる。
Further, the
さらに、第一のアーム3、第二のアーム4および連結部5の幅を等幅とすることによって不要な振動モードを抑制した光学反射素子とすることができるとともに、音叉振動子6をコの字状とすることによっても同様の効果を有する光学反射素子とすることができる。そして、これらを組み合わせることによって、その効果をより発揮することができる。
Furthermore, by making the widths of the
また、第一の支持部2、音叉振動子6、第二の支持部11およびミラー部12の基材20を同一材料とすることによって安定した振動特性と生産性に優れた光学反射素子を実現することができる。
Further, by using the same material for the
次に、第二の支持部11について説明する。第二の支持部11は図1に示したようなミアンダ形状とすることによって、小型の光学反射素子を実現することができるが、さらにミアンダ形状の軸中心をミラー部12の回転軸14と同一線上に配置することによって揺れ振動などの不要振動を抑制することができる。ここで、軸中心とは図1に示すように、ミアンダ形状を有する第二の支持部11において、第二の支持部11が捩れたとき、ミアンダ形状の中心部を軸として捩り振動をする部分であり、図1においては回転軸14の同一線上に配置した中央部を示すものである。
Next, the
また、ミアンダ形状を回転軸14あるいは軸中心を基準として左右対称形とすることによって安定した振動と不要振動の発生を抑制できる光学反射素子を実現することができる。
Further, by making the meander shape symmetrical with respect to the
さらに、ミアンダ形状を音叉振動子6の面方向と同一面に配置することによって、生産性に優れた光学反射素子とすることができる。これはシリコンウエハーなどに板状の基板にフォトリソ技術とエッチングによって複雑なミアンダ形状の第二の支持部11と音叉振動子6の形状を平面的に一括して作製することができる。
Furthermore, by arranging the meander shape on the same plane as the surface direction of the
次に、第一の支持部2の断面形状は円状とすることが好ましい。これによって、捩れ振動の振動モードが安定し、不要共振も抑制することができ、外乱振動に影響されにくい光学反射素子を実現することができる。
Next, the cross-sectional shape of the
また、ミラー部12は基材20の表面を鏡面研磨することによって形成することも可能であり、さらに好ましくは光の反射特性に優れた金やアルミニウムの金属薄膜のミラー膜として形成することも可能である。これらの金属薄膜からなるミラー膜の形成は、圧電アクチュエータ10を作製する工程において、前記と同様にスパッタリング技術により形成することができる。
The
このような構成からなる光学反射素子は、シリコンウエハーなどの基材20の上に薄膜プロセス、フォトリソ技術などの半導体プロセスを応用することによって高精度に、一括して作製することが可能であることから、光学反射素子の小型化、高精度化および生産効率に優れた光学反射素子を実現することができる。
The optical reflecting element having such a configuration can be manufactured in a lump with high accuracy by applying a semiconductor process such as a thin film process or a photolithography technique on the
また、ミアンダ形状を有する第二の支持部11とミラー部12とからなる捩れ振動子の捩れ振動を利用することによって、共振周波数を低減し、小型のデバイス構造でありながら、ミラー部12の振れ角を大きくすることが可能となる光学反射素子を実現することができる。
Further, by utilizing the torsional vibration of the torsional vibrator composed of the
さらに、振動の駆動部である音叉振動子6を構成する第一のアーム3と第二のアーム4の撓み振動とミアンダ形状を有する第二の支持部11とミラー部12とで形成される捩れ振動子の構成を有していることから設計の自由度が高まり、それぞれの寸法形状を工夫することによってミラー部12の駆動周波数、振れ角などを広範囲に設計対応することができる光学反射素子を実現することができる。
Further, the bending vibration of the
また、前記第一のアーム3と第二のアーム4に形成した圧電アクチュエータ10のそれぞれの第一の電極層21と第二の電極層23の引き出し電極は個別に引き出し線(図示せず)を形成しながら接続端子25へ接続している。これによって正負反対の電気信号をそれぞれの圧電アクチュエータ10に印加することができる。
The lead electrodes of the
次に、このような構成からなる光学反射素子の動作原理について説明する。図3は本実施の形態1における光学反射素子の振動状態を説明するための概念図である。図1〜図2に示すように、圧電アクチュエータ10を構成する第一の電極層21と第二の電極層23との間に交流の駆動電圧を印加することにより圧電体層22の面方向に伸び・縮みが発生し、この圧電アクチュエータ10の変形により、第一のアーム3および第二のアーム4の位相が180度異なる方向(矢印方向7a、7b)に撓み振動を起こす。このとき、第一のアーム3と第二のアーム4に形成したそれぞれの圧電アクチュエータ10に印加する駆動信号の正負を反対に印加することによって、第一のアーム3と第二のアーム4とは反対方向に撓み振動をすることになる。
Next, the operation principle of the optical reflecting element having such a configuration will be described. FIG. 3 is a conceptual diagram for explaining the vibration state of the optical reflecting element according to the first embodiment. As shown in FIG. 1 to FIG. 2, by applying an alternating drive voltage between the
そして、この第一のアーム3と第二のアーム4の振動エネルギーは音叉振動子6の連結部5へと伝播される。これによって、音叉振動子6は音叉振動子6の振動中心9を振動軸として所定の周波数にて反復回転振動(捩れ振動)をする。このとき、ミアンダ形状を有する第二の支持部11の一部に、前記音叉振動子6の振動状態をモニターするためのモニター用圧電素子8を設けておき、このモニター用圧電素子8の電気信号を用いて電気的に音叉振動子6を駆動制御することによって、音叉振動子6の振動を高精度に制御することができる。
The vibration energy of the
次に、この反復回転振動の振動エネルギーが連結部5に接合されたミアンダ形状を有する第二の支持部11に振動エネルギーが伝達され、回転軸14を中心として、第二の支持部11とミラー部12とで構成される捩れ振動子として捩れ振動を起こすようになる。これによって、ミラー部12に回転軸14を軸中心として矢印方向13に反復回転振動を起こす。このとき、音叉振動子6の反復回転振動の方向と、第二の支持部11およびミラー部12で構成される捩れ振動子の反復回転振動の方向は位相が180度異なる反対方向に振動することとなる。
Next, the vibration energy of the repetitive rotational vibration is transmitted to the
このような振動モードを有する振動子を構成し、ミラー部12にレーザー光源またはLED光源などから発生させた光線を入力することによって、ミラー部12の振れ角度を大きくできる小型の光学反射素子を実現することができる。これらの振動部の振動設計をすることによって、大きく出力光の反射角度を変化させることができ、レーザー光線などの入力光を所定の設計値となるように掃引することができる光学反射素子を実現することができる。
By constructing a vibrator having such a vibration mode and inputting a light beam generated from a laser light source or an LED light source to the
このように、振動源を高Q値を有する音叉振動子6とし、モニター用圧電素子8を用いて音叉振動子6の振動状態を電気的にフィードバック制御可能とし、この安定した振動エネルギーを第二の支持部11とミラー部12からなる捩り振動子への捩り振動を発生させる励振エネルギーとして供給することによって、安定した反復回転振動をミラー部12に発生させることができる。
In this way, the vibration source is the
なお、音叉振動子6の反復回転振動をさせるために、第一のアーム3と第二のアーム4の一面に圧電アクチュエータ10を形成した場合の光学反射素子を例として説明してきたが、少なくともいずれか一方のみに圧電アクチュエータ10を形成することによって、前記と同様の光学反射素子の動作を実現することが可能である。これは音叉の振動特性を利用したものであり、どちらか一方のアームを励振させると連結部5を介して他方のアームに運動エネルギーが伝播することによって他方のアームを振動させることが可能となる性質を応用したものである。
Note that the optical reflecting element in the case where the
次に、第二の支持部11に設けたモニター用圧電素子8の構成について図面を用いて詳細に説明する。図4はモニター用圧電素子8の構成を説明するための概念図であり、その寸法形状比は任意であり図1とは異なっている。図4において、モニター用圧電素子8を設ける位置は、回転軸14と直交するように第二の支持部11を構成するカンチレバーの一部に設けることが好ましい。この回転軸14に直交するカンチレバーが複数ある場合には、少なくともいずれか一つのカンチレバーに設けることでその機能は発揮することができる。どこのカンチレバーに設けるかについては適宜選択して形成することができる。この回転軸14に直交する第二の支持部11の一つのカンチレバーにモニター用圧電素子8を形成することが好ましい理由としては、第二の支持部11を構成するカンチレバーが撓み振動する位置に配置することによって大きな出力が得られ、ノイズ特性に優れた検出回路を構成することが容易となるからである。
Next, the configuration of the monitoring
そして、このモニター用圧電素子8の第二の電極層23は配線パターン17に接続し、その後端子電極25cへと接続している。
The
また、圧電アクチュエータ10aの第二の電極層23は配線パターン18に接続した後端子電極25bへと接続し、圧電アクチュエータ10bの第二の電極層23は配線パターン19に接続した後端子電極25dへと接続している。
Further, the
一方、第一の電極層21は接地電極として共通電極とし、端子電極25aに接続している(この配線パターンは図示していない)。
On the other hand, the
このとき、モニター用圧電素子8の第二の電極層23は少なくとも20μm以上の幅を有しておれば良く、このような電極パターンを形成したモニター用圧電素子8を形成することによって、フィードバック制御回路を構成し、音叉振動子6の振動を制御することができる。
At this time, the
なお、圧電体層22は個別に独立させてモニター用圧電素子8として形成しておくことも可能である。
The
以上のような構成からなる光学反射素子の応用としては、レーザービームプリンタが一例としてあげられる。このレーザービームプリンタなどに用いられる感光ユニットは、光源となるレーザーと、このレーザーから発せられたレーザー光線が照射される感光ドラムと、レーザー光線を反射させるとともにその反射方向を可変させることで、レーザー光線を感光ドラムの走査面上を掃引させる光学反射素子から構成されており、この感光ユニットに用いられる光学反射素子は図1〜図3に示した構成の光学反射素子を用いることによって小型のレーザービームプリンタを実現することができる。 As an application of the optical reflecting element having the above-described configuration, a laser beam printer can be cited as an example. The photosensitive unit used in this laser beam printer, etc., sensitizes the laser beam by reflecting the laser beam and changing the direction of reflection of the laser, the photosensitive drum irradiated with the laser beam emitted from the laser. It consists of an optical reflection element that sweeps the scanning surface of the drum. The optical reflection element used in this photosensitive unit is a small laser beam printer by using the optical reflection element having the structure shown in FIGS. Can be realized.
次に、本実施の形態1における光学反射素子の製造方法について説明する。 Next, a method for manufacturing the optical reflecting element in the first embodiment will be described.
まず始めに、厚みが0.3mmからなるシリコン基板20を準備し、その上にスパッタリング法または蒸着法などの薄膜プロセスを用いて白金電極からなる第一の電極層21を形成している。このとき、シリコン基板20の厚みは厚くても良い。それによって、ウエハ形状の大きなシリコン基板20を用いることができるとともに、反りなどが少ないことから、より高精度な光学反射素子を効率よく作製することができる。
First, a
その後、この第一の電極層21の上にチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電材料を用いてスパッタリング法などによって圧電体層22を形成する。このとき、圧電体層22と第一の電極層21との間に配向制御層としてPbとTiを含む酸化物誘電体を用いることが好ましく、PLMTからなる配向制御層を形成することがより好ましい。これによって、圧電体層22の結晶配向性がより高まり、圧電特性に優れた圧電アクチュエータ10およびモニター用圧電素子8を実現することができる。
Thereafter, a
次に、この圧電体層22の上にチタン/金よりなる第二の電極層23を形成している。このとき、金電極の下層のチタンはPZT薄膜などの圧電体層22との密着力を高めるために形成しており、チタンの他にクロムなどの金属を用いることができる。
Next, a
これによって、圧電体層22との密着性に優れ、かつ、金電極とは強固な拡散層を形成していることから密着強度を高めた圧電アクチュエータ10を形成することができる。そして、このときの白金電極の厚みは0.2μm、PZT薄膜は3.5μm、およびチタン電極は0.01μmとし、金電極は0.3μmで形成している。
As a result, the
次に、フォトリソ技術を用いてエッチングすることによってパターン形成された第一の電極層21、圧電体層22および第二の電極層23を形成している。このとき、第二の電極層23のエッチング液としてはヨウ素/ヨウ化カリウム混合溶液と水酸化アンモニウム、過酸化水素混合溶液からなるエッチング液を用いて所定の電極パターンを形成した。
Next, a patterned
また、第一の電極層21、圧電体層22に用いるエッチング方法としてはドライエッチング法とウエットエッチング法のいずれかの方法、あるいはこれらを組み合わせた方法などを用いることができる。一例として、ドライエッチング法であればフルオロカーボン系のエッチングガス、あるいはSF6ガスなどを用いることができる。圧電体薄膜層を沸酸、硝酸、酢酸および過酸化水素の混合溶液からなるエッチング液を用いてウエットエッチングを行うことによってパターン化された圧電体層22を形成する。その後、さらに、ドライエッチングによって下層の電極薄膜層をエッチングすることによってパターン化された第一の電極層21を形成することによって、図1に示したような圧電アクチュエータ10およびモニター用圧電素子8を形成することができる。
Moreover, as an etching method used for the
次に、XeF2ガスを用いてシリコン基板20を等方的にドライエッチングすることによって不必要なシリコンを除去し、図1に示したような形状を有した光学反射素子を形成することができる。このとき、ミアンダ形状を有した第二の支持部11と音叉振動子6とを同一面に配置することによって、前記エッチング工程によって一括して光学反射素子の所定の寸法形状に高精度に加工することができる。これによって、複雑なミアンダ形状であっても容易に加工することができる。
Next, unnecessary silicon is removed by isotropically dry-etching the
また、シリコン基板などをドライエッチングによって異方性を活用して高精度にエッチングする場合には、エッチングを促進するSF6ガスとエッチングを抑制するC4F8ガスなどを用いて、より直線的にエッチングをすることが好ましい。そして、エッチングの際には、前記ガスを用いた混合ガスを用いること、あるいは交互に前記ガスを切り替えてドライエッチングを行うエッチング方法が可能であり、これらの方法を寸法形状、加工精度に合わせて適宜選択してエッチング加工することが可能である。 Further, when a silicon substrate or the like is etched with high accuracy by utilizing anisotropy by dry etching, SF 6 gas that promotes etching and C 4 F 8 gas that suppresses etching are used to make it more linear. Etching is preferably performed. In the etching, a mixed gas using the gas can be used, or an etching method in which the gas is alternately switched to perform dry etching is possible, and these methods are matched to the dimensional shape and processing accuracy. It is possible to select and perform etching appropriately.
以上のような製造方法によって、小型で、高精度な光学反射素子を一括して効率よく作製することができる。 By the manufacturing method as described above, it is possible to efficiently produce a small and highly accurate optical reflecting element collectively.
また、以上のような製造プロセスによって第一および第二のアーム3,4の長さ;1.0mm、幅;0.3mmとし、第一の支持部2の長さ;0.2mm、幅;0.1mm、第二の支持部11の直線長さ;0.4mm(折れ曲がりを含んだ実効長;1.6mm)、幅;0.1mm、ミラー部12;1.0×1.0mmとし、モニター用圧電素子8の形状として、長さ;0.3mm、幅;0.05mmとしたとき、駆動周波数;6kHz、ミラー部12の振れ角;±10度の特性を有し、振れ角安定性に優れた光学反射素子を作製することができた。
Further, by the manufacturing process as described above, the length of the first and
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2における光学反射素子の構成について図面を用いて説明する。
(Embodiment 2)
Hereinafter, the configuration of the optical reflecting element according to
図5は本実施の形態2における光学反射素子の平面図である。 FIG. 5 is a plan view of the optical reflecting element according to the second embodiment.
本実施の形態2における光学反射素子の基本的な構成は実施の形態1の構成をほぼ同様であり、その同じ構成部分の詳細な説明は省略し、本実施の形態2における光学反射素子が実施の形態1と大きく異なっている特徴部分の構成について図面を用いて説明する。 The basic configuration of the optical reflecting element in the second embodiment is substantially the same as that of the first embodiment, and detailed description of the same components is omitted, and the optical reflecting element in the second embodiment is implemented. The structure of the characteristic part which is greatly different from the first embodiment will be described with reference to the drawings.
図5において、図1の構成と大きく異なるところは第一の支持部2もミアンダ形状としていることを特徴としている。これによって、音叉振動子6の捩り振動とミラー部12の捩り振動との共振特性が向上し、高Q値を有した捩り振動子とすることができ、不要な外乱振動の影響を排除できる光学反射素子を実現することができる。また、高Q値を実現できることから駆動電圧を低電圧駆動とすることができる。そして、モニター用圧電素子8は第二の支持部11の一部に形成している。
FIG. 5 is characterized in that the
そして、第二の支持部11をミアンダ形状とすることの特徴について説明してきたのと同様に、第一の支持部2のミアンダ形状の軸中心をミラー部12の回転軸14と同一線上に配置することが好ましく、さらにミアンダ形状は回転軸14を中心として左右対称形とすることが好ましい。また、ミアンダ形状を音叉振動子6と同一面に配置することによって生産性に優れた光学反射素子とすることができる。
Then, the center of the meander shape of the
以上説明してきたように、第一の支持部2と第二の支持部11をミアンダ形状とすることによって、高Q値を有した光学反射素子を実現できることによって、小型で、外乱振動の影響を受けにくく、低電圧駆動を実現できる光学反射素子を実現することができる。
As described above, by forming the
本発明は、光学反射素子に関して小型化で、高精度な振動制御を可能とする効果を有し、特に電子写真方式の複写機、レーザープリンタ、光学スキャナ用途に有用である。 INDUSTRIAL APPLICABILITY The present invention is advantageous in that the optical reflecting element is miniaturized and enables highly accurate vibration control, and is particularly useful for electrophotographic copying machines, laser printers, and optical scanners.
1 支持体
2 第一の支持部
3 第一のアーム
4 第二のアーム
5 連結部
6 音叉振動子
7a,7b 矢印
8 モニター用圧電素子
9 振動中心
10,10a,10b 圧電アクチュエータ
11 第二の支持部
12 ミラー部
13 矢印
14 回転軸
17、18、19 配線パターン
20 基材
21 第一の電極層
22 圧電体層
23 第二の電極層
25、25a、25b、25c、25d 接続端子
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Cited By (8)
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