JP2010060688A - Optical reflection element - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、レーザーディスプレイなどに用いられる光学反射素子に関するものである。 The present invention relates to an optical reflection element used for a laser display or the like.
従来の光学反射素子は、図10に示すように、ミラー部101と、このミラー部101を第一のトーションバー102を介して支持する枠体103と、この枠体103内において、第一のトーションバー102を回動させる第一の圧電振動子104と、枠体103を、第二のトーションバー105を介して支持する支持体106と、この支持体106内において、第二のトーションバー105を回動させる第二の圧電振動子107とを備えている。そして第一のトーションバー102の回転軸と第二のトーションバー105の回転軸とは垂直な関係である。
As shown in FIG. 10, the conventional optical reflecting element includes a
そしてこの光学反射素子は、小型のディスプレイ装置などに利用することができ、この第一、第二のトーションバー102、105の回転トルクによってミラー部101を励振させ、回動するミラー部101でレーザー光を反射することにより、スクリーン面上にレーザー光線を掃引させる。
The optical reflecting element can be used for a small display device or the like. The
なお、この技術分野に関連する文献としては、下記特許文献1が挙げられる。
従来の光学反射素子では、駆動精度が低いことがある。 In the conventional optical reflecting element, the driving accuracy may be low.
その理由は、圧電振動子の設計誤差や外部環境要因により、発生する駆動力が変動するからである。したがって所定の電気信号を印加しても、所望の駆動力が得られない場合がある。 The reason is that the generated driving force varies depending on the design error of the piezoelectric vibrator and external environmental factors. Therefore, a desired driving force may not be obtained even when a predetermined electric signal is applied.
そこで本発明は光学反射素子の駆動精度を高めることを目的とする。 Therefore, an object of the present invention is to improve the driving accuracy of the optical reflecting element.
そして、この目的を達成するために本発明は、ミラー部と、このミラー部を介して対向するとともに、このミラー部とそれぞれ第一の支持部で連結された、対の第一の音叉形圧電振動子と、これらの第一の音叉形圧電振動子の振動中心とそれぞれ第二の支持部で連結され、対の第一の音叉形圧電振動子の外周を囲う枠体と、この枠体を介して対向し、この枠体とそれぞれ第三の支持部で連結されるとともに、第一の音叉形圧電振動子の回転軸と直交する回転軸を有する対の第二の音叉形圧電振動子と、これらの第二の音叉形圧電振動子の振動中心とそれぞれ第四の支持部で連結された支持体とを備えている。そしてそれぞれの第三の支持部および第四の支持部はミアンダ形状であり、これらの第三の支持部または第四の支持部の少なくとも一方には、第一のモニター素子が設けられたものとした。 In order to achieve this object, the present invention provides a pair of first tuning fork-shaped piezoelectric elements that are opposed to each other via a mirror part and are connected to the mirror part by a first support part. The vibrator is connected to the vibration center of each of the first tuning fork-shaped piezoelectric vibrators by the second support portion and surrounds the outer periphery of the pair of first tuning-fork piezoelectric vibrators, A pair of second tuning-fork type piezoelectric vibrators having a rotation axis orthogonal to the rotation axis of the first tuning-fork type piezoelectric vibrator and being coupled to the frame body by a third support portion. The vibration center of the second tuning-fork type piezoelectric vibrator and a support body respectively connected by a fourth support portion are provided. And each 3rd support part and the 4th support part are meander-shaped, and at least one of these 3rd support parts or the 4th support parts is provided with the 1st monitor element. did.
これにより本発明は、光学反射素子の駆動精度を高めることができる。 Thereby, this invention can improve the drive precision of an optical reflective element.
すなわち本発明は第一のモニター素子を、枠体を支持体に軸支する第三または第四の支持部に配置したことにより、ミラー部の振動と位相ズレの少ない検知信号を得ることができる。また本発明は、第一のモニター素子を、高変位が可能なミアンダ形状の第三、または第四の支持部に配置したことにより、高感度に検知することができる。 That is, according to the present invention, the first monitor element is disposed on the third or fourth support portion that pivotally supports the frame body on the support body, so that a detection signal with less vibration and phase shift of the mirror portion can be obtained. . Further, according to the present invention, it is possible to detect the first monitor element with high sensitivity by disposing the first monitor element on a meander-shaped third or fourth support portion capable of high displacement.
したがって、第一のモニター素子からの信号を検出して、第二の音叉形圧電振動子に入力する電気信号を制御すれば、第二の音叉形圧電振動子に所望の変位駆動をさせることができる。そしてその結果、光学反射素子の駆動精度を高めることが出来る。 Therefore, if the signal from the first monitor element is detected and the electric signal input to the second tuning fork type piezoelectric vibrator is controlled, the second tuning fork type piezoelectric vibrator can be driven to be displaced as desired. it can. As a result, the driving accuracy of the optical reflecting element can be increased.
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における光学反射素子の構成について説明する。
(Embodiment 1)
Hereinafter, the configuration of the optical reflecting element according to
図1において、この光学反射素子は、ミラー部1と、このミラー部1を介して対向するとともに、このミラー部1とそれぞれの第一の支持部2で連結された、一対の第一の音叉形圧電振動子3と、これらの第一の音叉形圧電振動子3の振動中心4とそれぞれ第二の支持部5で連結され、一対の第一の音叉形圧電振動子3の外周を囲う枠体6と、この枠体6を介して対向するとともに、この枠体6とそれぞれ第三の支持部7で連結された、一対の第二の音叉形圧電振動子8と、これらの第二の音叉形圧電振動子8の振動中心9とそれぞれ第四の支持部10で連結された枠形状の支持体11とを備えている。
In FIG. 1, this optical reflecting element is a pair of first tuning forks that are opposed to a
そして第一の音叉形圧電振動子3は、それぞれ第一の支持部2の両側に、第一のアーム12と第二のアーム13とを有し、第二の音叉形圧電振動子8は、それぞれ第三の支持部7の両側に第三のアーム14と第四のアーム15とを有している。
The first tuning-fork type
また対の第一の音叉形圧電振動子3の対向方向は図1のX軸に平行であり、対の第二の音叉形圧電振動子8の対向方向はY軸に平行であり、これらの対向方向は、ミラー部1の中心を通り直交する関係にある。
The opposing direction of the pair of first tuning fork type
そして、第一の支持部2、第二の支持部5、第一の音叉形圧電振動子3は、それぞれ回転軸16Xを共通にし、この回転軸16Xはミラー部1の中心を通り図1のX軸に平行である。
The
また第三の支持部7、第四の支持部10、第二の音叉形圧電振動子8は、それぞれ回転軸16Yを共通にし、この回転軸16Yはミラー部1の中心を通りY軸に平行である。
The
さらに対となる第一の音叉形圧電振動子3は、第二の音叉形圧電振動子8の回転軸16Yに対して線対称な関係にあり、対となる第二の音叉形圧電振動子8は、第一の音叉形圧電振動子3の回転軸16Xに対して線対称な関係にある。
Further, the first tuning fork type
そして本実施の形態では、第三の支持部7と第四の支持部10とは、ミアンダ形状である。
In the present embodiment, the
また図2(a)(b)に示すように、対となる二つの第三の支持部7において、一方の第三の支持部7は、他方の第三の支持部7の回転対称形である。すなわち本実施の形態では、この光学反射素子の水平面において、一方の第三の支持部7を180度回転させると他方の第三の支持部7と同形になる。
As shown in FIGS. 2A and 2B, in the two
また対となる二つの第四の支持部10のうち、一方の第四の支持部10は、他方の第四の支持部10の回転対称形である。このような回転対称形とすることによって、素子全体の重量バランスを高め、不要な振動の発生を低減することができる。
Of the two
また本実施の形態では、第三の支持部7は、いずれも両端が第二の音叉形圧電振動子8の回転軸16Y上に配置されている。これにより不要な振動を抑制することができる。また同様の理由により、第四の支持部10も、いずれも両端が第二の音叉形圧電振動子8の回転軸16Y上に配置されている。
In the present embodiment, both ends of the
さらに本実施の形態では、第三の支持部7と第四の支持部10とは、同一形状であって回転対称形とした。同一形状とすると、第三の支持部7と第四の支持部10との梁長さが合致し、第三の支持部7と第四の支持部10の固有振動周波数を合わせることができ、効率よく駆動することができる。また回転対称形とすることにより、不要な振動を低減できる。
Further, in the present embodiment, the
また本実施の形態では、一方の第四の支持部10上にモニター素子17を設けた。このモニター素子17は、第四の支持部10上であって、第二の音叉形振動子8の回転軸16Yに対して垂直な領域に設けることが好ましい。これにより効率よく第二の音叉形振動子8の変位を検出することができ、モニター素子17の検出精度を向上させることが出来る。
In the present embodiment, the
そして図3に示すように、本実施の形態における光学反射素子の基材18は、金属、ガラスまたはセラミック基板などの弾性、機械的強度および高いヤング率を有する材料で構成することが生産性の観点から好ましく、例えば、金属、水晶、ガラス、石英またはセラミック材料を用いることが機械的特性と入手性の観点から好ましい。さらに、シリコン、チタン、ステンレス、エリンバー、黄銅合金などの金属を用いれば、振動特性、加工性に優れた光学反射素子を実現できる。
As shown in FIG. 3, the
そして本実施の形態では、図1に示すように、シリコンなどの基材(図3の18)で構成された第一のアーム12、第二のアーム13、第三のアーム14、第四のアーム15のそれぞれは、少なくとも一面に、たわみ振動を起こすための圧電アクチュエータ19が形成されている。
In the present embodiment, as shown in FIG. 1, the
この圧電アクチュエータ19は、本実施の形態では、図3に示すように、下部電極層20、圧電体層21および上部電極層22の積層体構造からなる薄膜積層型圧電アクチュエータ19とした。これによって、第一の音叉形圧電振動子3、第二の音叉形圧電振動子8をより薄型にすることができる。なお、本実施の形態では、下部電極層20および圧電体層21は第一の音叉形圧電振動子3と第二の音叉形圧電振動子8とで共通に形成し、上部電極層22はそれぞれ電気的に独立するように形成した。
In this embodiment, the
また、本実施の形態では、第一の音叉形圧電振動子3の厚みを、図1に示す第一のアーム12および第二のアーム13の幅寸法よりも小さくすることによって、振幅が大きくなり、小型の光学反射素子を実現することができる。同様に、第二の音叉形圧電振動子8の厚みを図1に示す第三のアーム14および第四のアーム15の幅寸法よりも小さくすることによって、光学反射素子の小型化に寄与する。
In the present embodiment, the amplitude is increased by making the thickness of the first tuning-fork type
さらに本実施の形態では、図4の第四の支持部10の要部断面図に示すように、モニター素子17は、圧電アクチュエータ(図3の19)と共通の下部電極層20および圧電体層21と、圧電アクチュエータ19の上部電極層(図3の22)とは電気的に独立した上部電極層23とを有している。
Furthermore, in the present embodiment, as shown in the cross-sectional view of the main part of the
これらの図3、図4に示す下部電極層20、圧電体層21および上部電極層22、23は、それぞれ基材18の上に順次スパッタリングするなど、薄膜プロセスにより形成することができる。従って、圧電アクチュエータ19やモニター素子17は、素子の表面に形成することが生産性の観点から好ましい。
The
そして、圧電体層21に用いる圧電体材料としては、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの高い圧電定数を有する圧電体材料が好ましい。
The piezoelectric material used for the
また、図1に示す第一の音叉形圧電振動子3の共振周波数は、ミラー部1と第一の支持部2で構成された捩れ振動子の共振周波数と略同一周波数となるように振動設計することで、効率良くミラー部1を反復回転振動させることができる。
Moreover, the vibration design is such that the resonance frequency of the first tuning-fork type
同様に、第二の音叉形圧電振動子8の共振周波数は、枠体6と第三の支持部7とで構成された捩れ振動子の共振周波数と略同一周波数となるように設計することが好ましい。
Similarly, the resonance frequency of the second tuning-fork type
また本実施の形態では、図1に示すように、第三の支持部7は、枠体6と第二の音叉形圧電振動子8側へ入り込むように形成されている。これにより第三の支持部7の共振器長を長くしても、第三の支持部7を省スペースに配置でき、小型化に寄与する。
In the present embodiment, as shown in FIG. 1, the
さらに第三の支持部7は、第二の音叉形圧電振動子8側よりも、枠体6側へより長く入り込ませることが好ましい。逆に第二の音叉形圧電振動子8側へ長く入り込ませると、振動中心9近傍の形状が複雑になり、第二の音叉形圧電振動子8に不要な振動モードが発生する場合があるからである。特に本実施の形態では、第三の支持部7がミアンダ形状のため、入り込む面積も大きくなることから、このように枠体6側へより入り込ませる方が不要な振動モードを抑制することができる。
Furthermore, it is preferable that the
さらに第四の支持部10は、支持体11側へ入り込むように形成している。すなわち、枠体6と第三の支持部7とを効率よく捩り振動させるためには、第三の支持部7と第四の支持部10との共振器長を出来るだけ等しく必要があるが、この第四の支持部10を支持体11側へめり込ますことによって、第四の支持部10が長くても省スペースに配置でき、光学反射素子を小型化できる。
Furthermore, the
また本実施の形態では、第二の支持部5は、枠体6側へ入り込むように形成しているため小型化が図れる。なおこの第二の支持部5は、枠体6側へ入り込ませているため、枠体6の幅は狭くなっているが、第一の音叉形圧電振動子3の幅は変えていない。すなわち、幅の狭い領域では、局所的に応力が集中し、不要な振動モードが発生することがあるが、本実施の形態では、第一の音叉形圧電振動子3は、全体として略同幅のため、応力を均一に分散することができ、安定して振動させることが出来る。
Moreover, in this Embodiment, since the
さらに、第一のアーム12、第二のアーム13およびこれらの連結部24の幅や、第三のアーム14、第四のアーム15およびこれらの連結部25をそれぞれ等幅とすることによって、光学反射素子に発生する不要な振動モードを低減できる。
Furthermore, by making the widths of the
また第一の音叉形圧電振動子3、第二の音叉形圧電振動子8をコの字状とすることによっても不要な振動モードを抑制できる。
Unnecessary vibration modes can also be suppressed by making the first tuning fork type
また本実施の形態では図1に示す、第一のアーム12、第二のアーム13、第三のアーム14、第四のアーム15に形成した圧電アクチュエータ19のそれぞれ上部電極層22は、個別に引き出し線(図示せず)を形成しながら接続端子26A〜26Fへ接続し、共通の下部電極層20は接続端子27へ接続している。これによって第一のアーム12と第二のアーム13に正負反対の電気信号を、第三のアーム14と第四のアーム15に正負反対の電極信号を、それぞれの圧電アクチュエータ19に印加することができる。
In the present embodiment, the upper electrode layers 22 of the
また図4に示すモニター素子17の上部電極層23は図1の接続端子28へ接続し、図4の下部電極層20は図1の接続端子27へとそれぞれ接続した。このモニター素子17により、第二の音叉形圧電振動子8の振幅を検出しながら入力信号を調整することができ、安定した自励駆動を実現できる。なお、共振駆動の場合は、対となる第二の音叉形圧電振動子8は対称的に駆動することから、対の第四の支持部10の内、すくなくとも一方にのみモニター素子17を設けることによって、いずれの第二の音叉形圧電振動子8の変位も分かる。
4 is connected to the
なお、上述の圧電アクチュエータ19の引き出し線や、モニター素子17とその引き出し線は、図3、図4においても記載を省略した。
Note that the lead lines of the
次に、このような構成からなる光学反射素子の動作原理について説明する。 Next, the operation principle of the optical reflecting element having such a configuration will be described.
図3に示す下部電極層20と上部電極層22との間に交流の駆動電圧を印加すると、圧電体層21が面方向に伸び・縮みし、第一のアーム(図1の12)と第二のアーム13が基材18に対して垂直方向に撓み振動する。
When an alternating drive voltage is applied between the
このとき、第一のアーム12と第二のアーム13に形成したそれぞれの圧電アクチュエータ19に、正負反対の駆動信号を印加すれば、図5に示すように、第一のアーム12と第二のアーム13とを、位相が180度異なる方向(矢印29、30方向)に、つまり逆方向に撓み振動させることができる。ここで本実施の形態では、第一、第二のアーム12、13は、その先端を自由端とする片持ち構造のため、大きく撓み振動させることができる。
At this time, if a drive signal opposite to the positive and negative is applied to the
そして、この第一のアーム12と第二のアーム13の振動エネルギーは、第一の音叉形圧電振動子3の連結部24へと伝搬される。これによって、第一の音叉形圧電振動子3は、その振動中心4を通る直線を回転軸16Xとして、この回転軸16Xを中心に、所定の周波数にて反復回転振動(捩れ振動)をする。
The vibration energy of the
次に、この反復回転振動の振動エネルギーが、連結部24に接合された第一の支持部2に伝達され、第一の支持部2とミラー部1とで構成される捩れ振動子が、その回転軸16Xを中心に矢印方向31に捩れ振動を起こすようになる。これによって、ミラー部1にその回転軸16Xを軸中心として反復回転振動を起こす。このとき、第一の音叉形圧電振動子3の反復回転振動の方向と、第一の支持部2およびミラー部1で構成される捩れ振動子の反復回転振動の方向は位相が180度異なる反対方向に振動することとなる。
Next, the vibration energy of this repetitive rotational vibration is transmitted to the
また図6に示すように、第二の音叉形圧電振動子8も、下部電極層と上部電極層間に電圧を印加し、第三のアーム14と第四のアーム15とを、それぞれ位相が180度異なる方向に撓み振動させることによって、振動中心9を通る回転軸16Yを中心に、捩り振動を起こす。この時、第四の支持部10は、第二の音叉形圧電振動子8と同位相に反復回転振動をする。
As shown in FIG. 6, the second tuning-fork type
そしてこの振動エネルギーが連結部25を介して第三の支持部7に伝播すると、この第三の支持部7と枠体(図1の6)とからなる捩り振動子を、その回転軸16Yを中心に、第二の音叉形圧電振動子8と逆位相に反復回転振動させることができる。
Then, when this vibration energy propagates to the
そして図1の枠体6が傾くと、この枠体6に支持されているミラー部1も傾き、ミラー部1を反復回転振動させることができる。
When the
また本実施の形態では、図2(a)に示すように、第四の支持部10の上にモニター素子17を設けている為、図4に示すモニター素子17の圧電体層21の変位を上部電極層23で電気信号として取り出すことができる。ここで第四の支持部10は第二の音叉形圧電振動子8とともに反復回転振動を行うことから、このモニター素子17からの電気信号を検出することで、第二の音叉形圧電振動子8の変位を検出することができる。そしてこれによって、ミラー部1における振幅も知ることができる。
In the present embodiment, as shown in FIG. 2A, the
また本実施の形態では、図1に示すように、第三の支持部7をミアンダ形状とすることによって、この第三の支持部7におけるバネ定数が小さくなり、第三の支持部7に連結された枠体6の反復回転振動の振幅を大きくすることができる。
Further, in the present embodiment, as shown in FIG. 1, by making the
さらに第三の支持部7と逆方向に反復回転振動を行う第四の支持部10もミアンダ形状とすることによって、第三の支持部7と第四の支持部10の共振器長を合わせるように調整でき、効率よく駆動できる。
Furthermore, the
また第四の支持部10をミアンダ形とすることによって、第四の支持部10上には、第二の音叉形圧電振動子の回転軸16Yに垂直な領域を形成することができる。そしてこの垂直な領域は、回転軸16Yを中心に反復回転振動を行う時、大きく変位することから、この垂直な領域に図2(a)のモニター素子17を設けることによって、効率よく第四の支持部10の変位を検出することができる。
Further, by forming the
そしてミラー部1に例えばレーザー光源またはLED光源などから発生させた光線を入力し、振動するミラー部1で反射させることによって、スクリーン上に光線を走査することができる。また本実施の形態では、第一の音叉形圧電振動子3と第二の音叉形圧電振動子8の回転軸16X、16Yは直交するため、ミラー部1から出射させた光を水平、垂直方向に走査することができる。
A light beam generated from, for example, a laser light source or an LED light source is input to the
次に、本実施の形態1における光学反射素子の製造方法について図3、図4を用いて説明する。 Next, a method for manufacturing the optical reflecting element in the first embodiment will be described with reference to FIGS.
まず始めに、基材18となる、厚みが約0.3mmのシリコン基板を準備し、その上にスパッタリング法または蒸着法などの薄膜プロセスを用いて白金電極からなる下部電極層20を形成する。このとき、シリコン基板の厚みは0.3mmより厚くても良い。
First, a silicon substrate having a thickness of about 0.3 mm to be a
その後、この下部電極層20の上にチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電材料を用いてスパッタリング法などによって圧電体層21を形成する。このとき、圧電体層21と下部電極層20との間には、配向制御層としてPbとTiを含む酸化物誘電体を用いることが好ましく、PLMTからなる配向制御層を形成することがより好ましい。これによって、圧電体層21の結晶配向性がより高まり、圧電特性に優れた圧電アクチュエータ19を実現することができる。
Thereafter, a
次に、この圧電体層21の上にチタン/金よりなる上部電極層22、23を形成している。
Next, upper electrode layers 22 and 23 made of titanium / gold are formed on the
このとき、上部電極層22、23の下層のチタンはPZT薄膜などの圧電体層21との密着力を高めるために形成しており、チタンの他にクロムなどの金属を用いることができる。これによって、圧電体層21との密着性に優れ、かつ、金電極とは強固な拡散層を形成していることから、密着強度の高い圧電アクチュエータ19、モニター素子17を形成することができる。なお、本実施の形態では、白金の下部電極層20の厚みは0.2μm、PZTからなる圧電体層21は3.5μm、および上部電極層22、23のチタン部分は0.01μmとし、金電極部分は0.3μmで形成している。
At this time, the lower layer titanium of the upper electrode layers 22 and 23 is formed in order to increase the adhesion with the
次に、下部電極層20、圧電体層21、上部電極層22、23とを、フォトリソ技術を用いてエッチングし、圧電アクチュエータ19あるいはモニター素子17をパターン形成する。
Next, the
このとき、上部電極層22、23のエッチング液としてはヨウ素/ヨウ化カリウム混合溶液と水酸化アンモニウム、過酸化水素混合溶液からなるエッチング液を用いて所定の電極パターンを形成した。 At this time, as the etching solution for the upper electrode layers 22 and 23, a predetermined electrode pattern was formed by using an etching solution comprising an iodine / potassium iodide mixed solution, ammonium hydroxide, and hydrogen peroxide mixed solution.
また、下部電極層20、圧電体層21に用いるエッチング方法としては、ドライエッチング法とウエットエッチング法のいずれかの方法、あるいはこれらを組み合わせた方法などを用いることができる。
Moreover, as an etching method used for the
一例として、ドライエッチング法であればフルオロカーボン系のエッチングガス、あるいはSF6ガスなどを用いることができる。 For example, in the case of a dry etching method, a fluorocarbon-based etching gas or SF 6 gas can be used.
その他、圧電体層21を、沸酸、硝酸、酢酸および過酸化水素の混合溶液を用い、ウエットエッチングによりパターニングし、その後、さらに、ドライエッチングによって下部電極層20をエッチングしてパターニングする方法がある。
In addition, there is a method in which the
次に、XeF2ガスを用いてシリコン基板(基材18)を等方的にドライエッチングすることによって不必要なシリコン部分を除去してパターニングすれば、図1に示したような形状の光学反射素子を形成することができる。 Next, if the silicon substrate (base material 18) isotropically dry-etched using XeF 2 gas to remove unnecessary silicon portions and pattern them, the optical reflection having the shape shown in FIG. An element can be formed.
なお、シリコン基板をより高精度にエッチングする場合は、シリコンの異方性を利用したドライエッチングが好ましい。この場合は、エッチングを促進するSF6ガスとエッチングを抑制するC4F8ガスの混合ガスを用いるか、あるいはこれらのガスを交互に切り替えることにより、より直線的にエッチングできる。 In addition, when etching a silicon substrate with higher accuracy, dry etching utilizing the anisotropy of silicon is preferable. In this case, by switching either a mixed gas of suppressing C 4 F 8 gas SF 6 gas and etching to promote etching, or these gases are alternately, be more linear etched.
以上のような製造方法によって、小型で、高精度な光学反射素子を一括して効率よく作製することができる。 By the manufacturing method as described above, it is possible to efficiently produce a small and highly accurate optical reflecting element collectively.
以上のような製造プロセスによって、例えばミラー部1の大きさが1.0mm×1.0mm、支持体11の大きさが5.8mm×5.8mm、厚さ0.03mm、駆動周波数;fH(水平)22kHz、fV(垂直)0.8kHz、ミラー部1の振れ角;θH(水平)±5度、θV(垂直)±10度の特性を有した光学反射素子を作製することができる。
By the manufacturing process as described above, for example, the size of the
本実施の形態では、ミラー部1、第一の支持部2、第一の音叉形圧電振動子3、第二の支持部5、枠体6、第三の支持部7、第二の音叉形圧電振動子8、第四の支持部10、および支持体11の基材18を、同一基材18から一体形成とすることによって、安定した振動特性と、生産性に優れた光学反射素子を実現することができる。
In the present embodiment, the
また本実施の形態における光学反射素子は、シリコンウエハーなどの基材18の上に薄膜プロセス、フォトリソ技術などの半導体プロセスを応用することによって高精度に、一括して作製することができ、光学反射素子の小型化、高精度化および生産効率に優れた光学反射素子を実現することができる。
In addition, the optical reflecting element in the present embodiment can be manufactured at once with high accuracy by applying a semiconductor process such as a thin film process or a photolithographic technique on the
なお、ミラー部1は基材18の表面を鏡面研磨することによっても形成できるが、光の反射特性に優れた金やアルミニウムの金属薄膜をミラー膜として形成することもできる。本実施の形態では、上部電極層22、23として金を用いた為、この金の膜をそのままミラー膜として用いることができ、生産効率も高まる。
The
本実施の形態の効果を以下に説明する。 The effect of this embodiment will be described below.
本実施の形態では、光学反射素子の駆動精度を高めることができる。その理由は、第二の音叉形圧電振動子8の変位を、モニター素子17で検出できるからである。
In the present embodiment, the driving accuracy of the optical reflecting element can be increased. The reason is that the
すなわち本実施の形態はモニター素子17を、枠体6を支持体11に軸支する第三または第四の支持部7、10に配置したことにより、ミラー部1の振動と位相ズレの少ない検知信号を得ることができる。また本実施の形態では、モニター素子17を、高変位が可能なミアンダ形状の第三、または第四の支持部7、10に配置したことにより、高感度に検知することができる。
That is, in the present embodiment, the
したがって、モニター素子17からの信号を検出して、第二の音叉形圧電振動子8に入力する電気信号を制御すれば、第二の音叉形圧電振動子8に所望の変位駆動をさせることができる。そしてその結果、光学反射素子の駆動精度を高めることが出来る。
Accordingly, if the signal from the
また本実施の形態では、第四の支持部10と第二の音叉形圧電振動子8は同位相に駆動するため、モニター素子17で検出した電気信号の位相を反転させ、フィードバック回路を介して第二の音叉形圧電振動子8に入力することによって、第二の音叉形圧電素子8を自励駆動させることができる。
In the present embodiment, since the
さらに本実施の形態では、モニター素子17を素子の周縁側にある第四の支持部10に設けたことにより、接続端子26までの配線長が短くなり、ノイズの発生を低減できる。
Further, in the present embodiment, by providing the
なお、モニター素子17は、ノイズ低減の観点からは第四の支持部10上に設けることが好ましいが、第三の支持部7上に設けても、第二の音叉形圧電振動子8の振幅を検出することができる。この場合、第三の支持部7と第二の音叉形圧電振動子8とは逆位相に反復回転することから、検出した電気信号の位相を反転することなく第二の音叉形圧電振動子8にフィードバックすることができ、部品点数や回路の簡素化に寄与する。
The
また本実施の形態では、モニター素子17を、第四の支持部10の、回転軸16Yに垂直な領域、すなわち変位の大きい領域に設けたことにより、効率よく振幅を検出することができる。
In the present embodiment, the
さらに本実施の形態では、光学反射素子を小型化することができる。 Furthermore, in this embodiment, the optical reflecting element can be reduced in size.
それは、図1に示すような第一の音叉形圧電振動子3、第二の音叉形圧電振動子8を用いることにより、それぞれの第一のアーム12、第二のアーム13、第三のアーム14、第四のアーム15の撓み振動を利用して、ミラー部1を反復回転振動することができるからである。
The first tuning fork type
したがって、配置面積の大きい磁石等を用いることなく、ミラー部1を励振することができ、素子の小型化に寄与する。
Therefore, the
また駆動源を音叉形にすることにより、アームの先端が自由端となるため、小型であってもミラー部1の振れ角度(振幅)を効率よく大きくできる。
Further, since the tip of the arm becomes a free end by making the drive source a tuning fork, the deflection angle (amplitude) of the
また振動源を、高Q値を有する音叉形とすることにより、小さなエネルギーで大きな振動エネルギーを得ることが出来、素子の小型化にも寄与する。 Further, by making the vibration source a tuning fork having a high Q value, a large vibration energy can be obtained with a small energy, which contributes to the miniaturization of the element.
またこれらの第一の音叉形圧電振動子3、第二の音叉形圧電振動子8の振動設計をすることによって、出力光の反射角度を大きく変化させることができ、レーザー光線などの入力光を所定の設計値となるように掃引することができる光学反射素子を実現することができる。
Further, by designing the vibration of the first tuning-fork type
また本実施の形態では、第三の支持部7と第四の支持部10とは、ミアンダ形状とすることにより、第三の支持部7のバネ定数が小さくなり、この第三の支持部7に連結された枠体6の、反復回転振動の振幅を大きくすることができ、小さなエネルギーで大きな駆動力を得ることが出来る。
In the present embodiment, the
さらに本実施の形態では、第三の支持部7および第四の支持部10のみをミアンダ形状としたことにより、第二の音叉形圧電振動子8によって、ミラー部1を垂直方向に振動させれば、垂直方向の振動の周波数fVのみを小さくすることができ、この二次駆動方式の光学反射素子において、水平方向および垂直方向の振動の周波数比を大きくすることができる。
Furthermore, in this embodiment, the
このように二軸方向における振動の周波数比を大きくすると、この光学反射素子を用いて光線を走査した場合に、スクリーン上の垂直方向の走査速度よりも水平方向の走査速度を相対的に高めることができ、投影する画像の分解能を向上させ、高精度な画像投影装置を実現できる。 Thus, when the frequency ratio of vibration in the biaxial direction is increased, the scanning speed in the horizontal direction is relatively higher than the scanning speed in the vertical direction on the screen when the light beam is scanned using this optical reflecting element. Thus, the resolution of the projected image can be improved, and a highly accurate image projection apparatus can be realized.
さらに実施の形態では、ミラー部1をその両側から一対の第一の音叉形圧電振動子3で囲い、これらの第一の音叉形圧電振動子3の外周を枠体6で囲い、この枠体6をその両側から一対の第二の音叉形圧電振動子8で囲い、これらの第二の音叉形圧電振動子8の外周を支持体11で囲う構成のため、各部材が小さな隙間を介して幾層にも巻かれたような構造となり、素子全体のデッドスペースを減らし、素子を小型化できる。
Further, in the embodiment, the
また本実施の形態では、第一、第二、第三、第四のアーム12、13、14、15はそれぞれ直線形状のため、加工も容易である。
In the present embodiment, the first, second, third, and
また本実施の形態では、ミラー部1の両側に、対称的に第一の音叉形圧電振動子3を配置しているため、ミラー部1を安定して左右対称に励振させることができ、その中心が不動点となるため光を安定して走査することができる。
In the present embodiment, since the first tuning fork-shaped
またミラー部1は、その両端が第一の支持部2で支持されている両持ち構造のため、ミラー部1の不要な共振を抑制し、さらに外乱振動による影響も低減できる。
Moreover, since the
さらに本実施の形態では、枠体6の両側に、対称的に第二の音叉形圧電振動子8を配置しているため、枠体6の中心を不動点として励振させることができる。
Further, in the present embodiment, since the second tuning fork-shaped
また枠体6は、その両端が第三の支持部7で支持されている両持ち構造のため、枠体6の不要な共振を抑制し、外乱振動による影響も低減できる。
Further, since the
なお、上記実施の形態では、第一のアーム12と第二のアーム13の双方に圧電アクチュエータ19を形成したが、少なくともいずれか一方のみに圧電アクチュエータ19を形成してもよい。これは音叉形圧電振動子の特性を利用したものであり、どちらか一方のアームが振動すると、連結部24を介して他方のアームに運動エネルギーが伝播し、この他方のアームも励振させることができるからである。
In the above embodiment, the
また第二の音叉形圧電振動子8も同様に、第三のアーム14と第四のアーム15のいずれか一方にのみ圧電アクチュエータ19を形成しても、双方に形成した場合と同様に動作させることができる。
Similarly, the second tuning-fork type
また本実施の形態では、第一、第二の音叉形圧電素子3、8のいずれも、圧電アクチュエータ19は、アームの片面にのみ形成したが、両面に形成してもよい。また第一の音叉形圧電振動子3は、第二の音叉形圧電振動子8よりも面積が小さく、駆動力が弱いため、第一の音叉形圧電振動子3のみ、基材18の両面に圧電アクチュエータ19を形成してもよい。
In the present embodiment, the
以上のような光学反射素子の応用としては、画像投影装置、レーザ露光機などが挙げられ、これらの装置を小型化することができる。 Examples of the application of the optical reflection element as described above include an image projection apparatus and a laser exposure machine, and these apparatuses can be miniaturized.
なお、第一の支持部2、第二の支持部5、第三の支持部7、第四の支持部10のそれぞれの断面形状を円状とすれば、捩れ振動の振動モードが安定し、不要共振も抑制することができ、外乱振動に影響されにくい光学反射素子を実現することができる。
In addition, if each cross-sectional shape of the
(実施の形態2)
本実施の形態における光学反射素子と実施の形態1との違いは、図7に示すように、一方の第一の音叉形振動子3の連結部24上であって、第二のアーム13寄りの位置に、第一の音叉形圧電振動子3の振幅を検出するモニター素子32を設けた点である。これにより本実施の形態では、モニター素子32からの電気信号を検出して、第一の音叉形圧電振動子3に入力する電気信号を制御すれば、第一の音叉形圧電振動子3に所望の変位駆動をさせることができる。そしてその結果、光学反射素子の駆動精度を高めることが出来る。
(Embodiment 2)
As shown in FIG. 7, the difference between the optical reflecting element in the present embodiment and the first embodiment is on the connecting
またモニター素子32が検出した電気信号を逆位相に反転して第一の音叉形圧電振動子3にフィードバックすることにより、第一の音叉形圧電振動子3を高精度に自励駆動させることが出来る。
Further, the electric signal detected by the
このモニター素子32の構成は、実施の形態1のモニター素子(図2(a)の17)と同様の構成である。ただし、モニター素子32とモニター素子17の上部電極層は、互いに電気的に独立させた。
The configuration of the
また本実施の形態では、図2(a)に示すモニター素子17は、一方の第二の音叉形圧電振動子8と連結された第四の支持部10に設けられ、他方の第二の音叉形圧電振動子8上には、前述のモニター素子32の配線(図示せず)が引き回されているものとした。これにより本実施の形態では、微細な第四の支持部10上に引き回される配線の数を低減することができ、ノイズの低減および生産性の向上に寄与する。なお、モニター素子32の配線は、支持体11上の接続端子33に接続されている。
In the present embodiment, the
なお、本実施の形態では、モニター素子32を連結部24の第二のアーム13寄りの位置に形成したが、第一のアーム12寄りに形成してもよい。連結部24は振動中心4を中心に反復回転振動を行うため、モニター素子32は、振動中心4と重ならず、いずれか一方に偏るように形成することで、振幅が相殺されず、効率よく変位を検出することができる。
In the present embodiment, the
またモニター素子32は、連結部24上の位置に制限されず、例えば第一の支持部、または第二の支持部上に設けてもよい。この場合も、第一のアーム12又は第二のアーム13寄りの位置に偏るように形成することで、効率よく変位を検出できる。
Further, the
(実施の形態3)
本実施の形態における光学反射素子と、実施の形態1における光学反射素子との主な違いは、図8に示すように、第一の支持部2および第二の支持部5もミアンダ形状とした点である。
(Embodiment 3)
The main difference between the optical reflecting element in the present embodiment and the optical reflecting element in the first embodiment is that, as shown in FIG. 8, the
そして本実施の形態では、図9(a)に示すように、第一の支持部2上であって、第一の音叉形圧電振動子3の回転軸16Xに垂直な領域にモニター素子32を配置した。
In the present embodiment, as shown in FIG. 9A, the
これにより本実施の形態では、モニター素子32によって、第一の音叉形圧電振動子3の振動を検出することができ、光学反射素子の駆動精度を高めるとともに、高精度な自励駆動が可能になる。
As a result, in the present embodiment, the
なお、モニター素子32は、第二の支持部5上に形成してもよいが、よりミラー部1に近い位置に配置することによって、ミラー部1の振幅を効率良く知ることが出来る。
Although the
また本実施の形態では、第一の支持部2、第二の支持部5をそれぞれミアンダ形状としたことにより、それぞれのバネ定数が小さくなり、ミラー部1を小さなエネルギーで効率よく駆動することができる。
Further, in the present embodiment, the
さらに本実施の形態では、対となる二つの第一の支持部2において、一方の第一の支持部2は他方の第一の支持部2と回転対称形とした。これにより素子全体の重力バランスが高まり、不要な振動の発生を抑制し、この光学反射素子を用いて高精度に光を走査することができる。また同様の理由により、第二の支持部5も、対となる他方の第二の支持部5と回転対称形とした。
Furthermore, in this Embodiment, in the two
さらに本実施の形態では、図9(a)(b)に示すように、第一の支持部2と第二の支持部5のそれぞれの両端は、第一の音叉形圧電振動子3の回転軸16X上に位置するように形成した。これにより本実施の形態では、不要な振動の発生を抑制し、第一の支持部2、第二の支持部5の回転振動エネルギーを効率よく伝達することができる。
Further, in the present embodiment, as shown in FIGS. 9A and 9B, both ends of the
以上のように本実施の形態では、水平方向および垂直方向ともに振幅を大きくすることができる。したがって、小さなエネルギーで大きな駆動力を発生させることができ、光学反射素子の小型化に寄与する。 As described above, in this embodiment, the amplitude can be increased in both the horizontal direction and the vertical direction. Therefore, a large driving force can be generated with a small energy, which contributes to the miniaturization of the optical reflecting element.
なお第一の支持部2と第二の支持部5とを、同一形状とすれば、第一の支持部2と第二の支持部5との固有振動周波数を合わせることができ、効率よく駆動することができる。また第一の支持部2と第二の支持部5とを回転対称形とすれば、不要な振動の発生を低減できる。
In addition, if the
また、さらに二軸方向における振動の周波数比を高めたい場合は、例えば第三の支持部7と第四の支持部10の梁長を、第一の支持部2と第二の支持部5の梁長より長くしてもよい。梁長は蛇行部位の折り返し数を変えることによって容易に調整することができる。
Further, when it is desired to further increase the frequency ratio of vibration in the biaxial direction, for example, the beam lengths of the
なお、本実施の形態では、図9(a)(b)に示すように、一方の第一の支持部2上にモニター素子32を形成したが、双方の第一の支持部2上に設けても良い。
In this embodiment, as shown in FIGS. 9A and 9B, the
さらに、モニター素子32は、第一の支持部2と第二の支持部5の双方に設けても良い。ただしこの場合は、第一の支持部2と第二の支持部5とは逆位相に変位するため、それぞれのモニター素子を電気的に独立させた方がよい。
Furthermore, the
その他実施の形態1と同様の構成および効果については説明を省略する。 Description of other configurations and effects similar to those of the first embodiment is omitted.
なお、上記実施の形態では、圧電アクチュエータ19は、それぞれ第一、第二、第三、第四のアーム12〜15上に設けているが、例えば連結部24、25上にまで延長してもよい。連結部24、25にまで圧電アクチュエータ19を形成することによって、面積を有効に活用し、大きな駆動源を得ることが出来る。
In the above-described embodiment, the
本発明は、光学反射素子に関して小型化できるという効果を有し、たとえばレーザディスプレイ装置などの画像投影装置や、その他レーザ露光機などの用途に有用である。 The present invention has an effect that the optical reflecting element can be miniaturized, and is useful for applications such as an image projection apparatus such as a laser display apparatus and other laser exposure machines.
1 ミラー部
2 第一の支持部
3 第一の音叉形圧電振動子
4 振動中心
5 第二の支持部
6 枠体
7 第三の支持部
8 第二の音叉形圧電振動子
9 振動中心
10 第四の支持部
11 支持体
12 第一のアーム
13 第二のアーム
14 第三のアーム
15 第四のアーム
16X 回転軸
16Y 回転軸
17 モニター素子
18 基材
19 圧電アクチュエータ
20 下部電極層
21 圧電体層
22 上部電極層
23 上部電極層
24 連結部
25 連結部
26A〜26F 接続端子
27 接続端子
28 接続端子
29、30 矢印
31 矢印
32 モニター素子
33 接続端子
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記第三の支持部および第四の支持部はそれぞれミアンダ形状であり、
これらの第三の支持部または第四の支持部の少なくとも一方には、第一のモニター素子が設けられた光学反射素子。 A pair of first tuning-fork type piezoelectric vibrators that face each other through the mirror part and are connected to the mirror part by a first support part, and these first tuning-fork type piezoelectric vibrations A frame that is connected to the vibration center of the child by a second support portion and surrounds the outer periphery of the pair of first tuning fork-shaped piezoelectric vibrators, and is opposed to the frame through the frame, and A pair of second tuning fork type piezoelectric vibrators having a rotation axis orthogonal to the rotation axis of the first tuning fork type piezoelectric vibrator, and these second tuning fork type piezoelectric vibrators And a support body connected by a fourth support portion respectively,
Each of the third support part and the fourth support part has a meander shape,
An optical reflecting element in which a first monitor element is provided on at least one of the third support part or the fourth support part.
その回転軸に垂直な領域に、前記第一のモニター素子が設けられた請求項1に記載の光学反射素子。 At least one of the third support part or the fourth support part is
The optical reflection element according to claim 1, wherein the first monitor element is provided in a region perpendicular to the rotation axis.
これらの第一の支持部または第二の支持部の少なくとも一方には、第二のモニター素子が設けられた請求項1に記載の光学反射素子。 Each of the first support part and the second support part has a meander shape,
The optical reflection element according to claim 1, wherein a second monitor element is provided on at least one of the first support part and the second support part.
その回転軸に垂直な領域に、前記第二のモニター素子が設けられた請求項3に記載の光学反射素子。 At least one of the first support part and the second support part is
The optical reflection element according to claim 3, wherein the second monitor element is provided in a region perpendicular to the rotation axis.
他方の第二の音叉形圧電振動子上には、前記第二のモニター素子の配線が引き回されている請求項1に記載の光学反射素子。 Furthermore, it has a second monitor element for detecting the amplitude of the first tuning fork type piezoelectric vibrator, and the first monitor element is connected to one of the second tuning fork type piezoelectric vibrators. Provided in at least one of the support part or the fourth support part,
The optical reflection element according to claim 1, wherein wiring of the second monitor element is routed on the other second tuning-fork type piezoelectric vibrator.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008224404A JP2010060688A (en) | 2008-09-02 | 2008-09-02 | Optical reflection element |
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Cited By (2)
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JP2013200337A (en) * | 2012-03-23 | 2013-10-03 | Stanley Electric Co Ltd | Light deflector |
WO2022049954A1 (en) | 2020-09-04 | 2022-03-10 | 富士フイルム株式会社 | Micromirror device and optical scanning apparatus |
-
2008
- 2008-09-02 JP JP2008224404A patent/JP2010060688A/en active Pending
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