JP2009257775A - 二次電池の充電率推定方法及び装置 - Google Patents

二次電池の充電率推定方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 SOCの推定精度の向上を図ることができる二次電池の充電率推定方法及び装置を提供する。
【解決手段】 予め、それぞれの充放電速度及び電池動作状態に対応する基準温度における電池電圧値と充電率との関係を示す情報であるSOC電圧特性情報と、電池温度に基づいて基準温度における充放電速度を求めるための充放電速度算出式とを準備しておき、二次電池の電池電圧値、充放電電流値及び電池温度を計測する第1のステップS1と、充放電速度算出式と充放電電流値及び電池温度とに基づいて基準温度における充放電速度及び電池動作状態を求める第2のステップS2と、充放電速度及び電池動作状態に対応する二次電池のSOC電圧特性情報を求める第3のステップS3と、第3のステップS3で求めたSOC電圧特性情報に基づいて第1のステップS1で計測される電池電圧値に対応する二次電池の充電率を求める第4のステップS4とを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ニッケル水素電池等の二次電池のSOC(State Of Charge)である充電率を推定する二次電池の充電率推定方法及び装置に関する。
従来より、二次電池の電流値を積算して、二次電池のSOCを推定する技術が知られている。
例えば、特許文献1には次のような技術が記載されている。ここでは、二次電池としてニッケル水素電池が用いられている。ニッケル水素電池は、SOCと電池電圧との関係において、SOCがある範囲(以下、「範囲A」という)内ではSOCの変化に対して電池電圧の変化が小さいため、その範囲A内では、二次電池の電流値の積算値に基づいてSOCを推定し、範囲Aを下回った場合にはSOCに対する放電時の電池電圧の特性を示す曲線の傾きに基づいてSOCを推定するようにしている。
特開2005−269824号公報
特許文献1に記載の技術では、長時間運用すると、検出された電流値に含まれる誤差が蓄積され、範囲A内において推定されるSOCの推定精度が低下するという問題がある。また、電池温度を計測しておらず、SOCに対する放電時の電池電圧の特性を示す曲線が電池温度の変化に対応していないため、電池温度の変化による電池特性の変化を考慮してSOCを推定することができず、SOCの推定精度の向上を図る上で問題がある。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、SOCの推定精度の向上を図ることができる二次電池の充電率推定方法及び装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の二次電池の充電率推定方法は、予め、基準の二次電池が放電動作状態及び充電動作状態のそれぞれの場合について、複数のそれぞれの充放電速度に対応する基準温度における電池電圧値と充電率との関係を示す情報であるSOC電圧特性情報と、前記基準の二次電池が充放電停止状態であるときの零の充放電速度に対応する前記基準温度における電池電圧値と充電率との関係を示す情報であるSOC電圧特性情報とを準備しておくとともに、電池温度に基づいて前記基準温度における充放電速度を求めるための充放電速度算出式を準備しておき、被測定対象の二次電池の電池電圧値、充放電電流値及び電池温度を計測する第1のステップと、前記充放電速度算出式と前記第1のステップで計測される前記充放電電流値及び前記電池温度とに基づいて、前記被測定対象の二次電池の前記基準温度における充放電速度を求めるとともに、前記被測定対象の二次電池が放電動作状態、充電動作状態及び充放電停止状態のうちのいずれの電池動作状態であるかを求める第2のステップと、予め準備された前記基準の二次電池のSOC電圧特性情報が前記被測定対象の二次電池のSOC電圧特性情報に等しいものとして、前記第2のステップで求めた前記充放電速度及び電池動作状態に対応する前記被測定対象の二次電池のSOC電圧特性情報を求める第3のステップと、前記第3のステップで求めた前記SOC電圧特性情報に基づいて前記第1のステップで計測される前記電池電圧値に対応する前記被測定対象の二次電池の充電率を求める第4のステップとを有する。
この方法によれば、被測定対象の二次電池が基準の二次電池と同一である場合など、被測定対象の二次電池の容量が基準の二次電池の容量と同じ場合に有効であり、現在の電池温度及び充放電電流値に基づいて基準温度における充放電速度及び電池動作状態を求め、その充放電速度及び電池動作状態に対応するSOC電圧特性情報に基づいてSOC(充電率)を求めるようにしているため、電池温度の変化による電池特性の変化が考慮されたSOCを推定することができ、SOCの推定精度の向上を図ることができる。また、充放電電流値の積算を行わないため、充放電電流値の計測誤差が蓄積されることがなく、SOCの推定を長時間にわたって行っても精度良く推定することができる。
また、前記第2のステップは、前記第1のステップで計測される前記充放電電流値が零値のときには電池動作状態が充放電停止状態であり、前記被測定対象の二次電池の前記基準温度における充放電速度が零であると判定し、前記充放電電流値が正値及び負値のうちの一方であるときには電池動作状態が放電動作状態であると判定するとともに、前記充放電速度算出式と前記第1のステップで計測される前記電池温度とに基づいて、前記被測定対象の二次電池の前記基準温度における充放電速度を算出し、前記充放電電流値が正値及び負値のうちの他方であるときには電池動作状態が充電動作状態であると判定するとともに、前記充放電速度算出式と前記第1のステップで計測される前記電池温度とに基づいて、前記被測定対象の二次電池の前記基準温度における充放電速度を算出するようにしてもよい。
また、予め、前記基準の二次電池について、充電率が同一である場合の充放電速度の変化量に対する電池電圧値の変化量の割合の絶対値を示す内部抵抗の指標値を求めておき、前記第1〜第4のステップからなる一連のステップを繰り返し行い、複数回の前記一連のステップにおいて求められる前記被測定対象の二次電池の電池電圧値、充放電速度及び充電率に基づいて、前記被測定対象の二次電池について前記内部抵抗の指標値を求め、この被測定対象の二次電池の内部抵抗の指標値と前記基準の二次電池の内部抵抗の指標値とを比較し、前記被測定対象の二次電池の内部抵抗の指標値が前記基準の二次電池の内部抵抗の指標値より所定値以上大きい場合に前記被測定対象の二次電池が劣化したことを判定するステップを有するようにしてもよい。
このように、二次電池が劣化したことを判定することにより、電池交換を行う時期であることを知らせるようにすることもできる。なお、それぞれ異なる複数の充電率について、充電率が同一である場合の充放電速度の変化量に対する電池電圧値の変化量の割合の絶対値を求め、これら複数の充電率について求めた絶対値の平均値を内部抵抗の指標値としてもよい。
また、予め、前記基準の二次電池について、充電率が同一である場合の充放電速度の変化量に対する電池電圧値の変化量の割合の絶対値を示す内部抵抗の指標値を求めておくとともに、前記被測定対象の二次電池について前記内部抵抗の指標値を求めておき、前記充放電速度算出式を、前記基準の二次電池の内部抵抗の指標値と前記被測定対象の二次電池の内部抵抗の指標値とに基づいて補正するようにしてもよい。
これにより、例えば、当初、基準の二次電池を使用していたが、容量の異なる二次電池に交換した場合等に、交換した二次電池について予めSOC電圧特性情報を準備することなく、SOCを推定することができる。なお、それぞれ異なる複数の充電率について、充電率が同一である場合の充放電速度の変化量に対する電池電圧値の変化量の割合の絶対値を求め、これら複数の充電率について求めた絶対値の平均値を内部抵抗の指標値としてもよい。
また、前記SOC電圧特性情報は、電池電圧値と充電率との関係が数式によって示される情報であってもよい。上記数式としては、例えば電池電圧値が充電率を変数とするn次多項式(nは2以上の整数)であってもよいし、このようなn次多項式に限らず、他の数式であってもよい。
また、本発明の二次電池の充電率推定装置は、被測定対象の二次電池の電池電圧値を計測する電圧センサと、前記被測定対象の二次電池の充放電電流値を計測する電流センサと、前記被測定対象の二次電池の電池温度を計測する温度センサと、予め、基準の二次電池が放電動作状態及び充電動作状態のそれぞれの場合について、複数のそれぞれの充放電速度に対応する基準温度における電池電圧値と充電率との関係を示す情報であるSOC電圧特性情報と、前記基準の二次電池が充放電停止状態であるときの零の充放電速度に対応する前記基準温度における電池電圧値と充電率との関係を示す情報であるSOC電圧特性情報とを記憶しておくとともに、電池温度に基づいて前記基準温度における充放電速度を求めるための充放電速度算出式を記憶しておく演算装置とを備え、前記演算装置は、前記電圧センサにより計測される前記電池電圧値と前記電流センサにより計測される前記充放電電流値と前記温度センサにより計測される前記電池温度とを入力する第1の処理と、前記充放電速度算出式と前記第1の処理で入力される前記充放電電流値及び前記電池温度とに基づいて、前記被測定対象の二次電池の前記基準温度における充放電速度を求めるとともに、前記被測定対象の二次電池が放電動作状態、充電動作状態及び充放電停止状態のうちのいずれの電池動作状態であるかを求める第2の処理と、予め記憶された前記基準の二次電池のSOC電圧特性情報が前記被測定対象の二次電池のSOC電圧特性情報に等しいものとして、前記第2の処理で求めた前記充放電速度及び電池動作状態に対応する前記被測定対象の二次電池のSOC電圧特性情報を求める第3の処理と、前記第3の処理で求めた前記SOC電圧特性情報に基づいて前記第1の処理で入力される前記電池電圧値に対応する前記被測定対象の二次電池の充電率を求める第4の処理とを行うように構成されている。
この構成によれば、被測定対象の二次電池が基準の二次電池と同一である場合など、被測定対象の二次電池の容量が基準の二次電池の容量と同じ場合に有効であり、現在の電池温度及び充放電電流値に基づいて基準温度における充放電速度及び電池動作状態を求め、その充放電速度及び電池動作状態に対応するSOC電圧特性情報に基づいてSOC(充電率)を求めるようにしているため、電池温度の変化による電池特性の変化が考慮されたSOCを推定することができ、SOCの推定精度の向上を図ることができる。また、充放電電流値の積算を行わないため、充放電電流値の計測誤差が蓄積されることがなく、SOCの推定を長時間にわたって行っても精度良く推定することができる。
また、前記演算装置は、前記第2の処理において、前記第1の処理で入力される前記充放電電流値が零値のときには電池動作状態が充放電停止状態であり、前記被測定対象の二次電池の前記基準温度における充放電速度が零であると判定し、前記充放電電流値が正値及び負値のうちの一方であるときには電池動作状態が放電動作状態であると判定するとともに、前記充放電速度算出式と前記第1の処理で入力される前記電池温度とに基づいて、前記被測定対象の二次電池の前記基準温度における充放電速度を算出し、前記充放電電流値が正値及び負値のうちの他方であるときには電池動作状態が充電動作状態であると判定するとともに、前記充放電速度算出式と前記第1の処理で入力される前記電池温度とに基づいて、前記被測定対象の二次電池の前記基準温度における充放電速度を算出するようにしてもよい。
また、前記演算装置は、予め、前記基準の二次電池について、充電率が同一である場合の充放電速度の変化量に対する電池電圧値の変化量の割合の絶対値を示す内部抵抗の指標値を記憶しておき、前記第1〜第4の処理からなる一連の処理を繰り返し行い、複数回の前記一連の処理において求められる前記被測定対象の二次電池の電池電圧値、充放電速度及び充電率に基づいて、前記被測定対象の二次電池について前記内部抵抗の指標値を求め、この被測定対象の二次電池の内部抵抗の指標値と前記基準の二次電池の内部抵抗の指標値とを比較し、前記被測定対象の二次電池の内部抵抗の指標値が前記基準の二次電池の内部抵抗の指標値より所定値以上大きい場合に前記被測定対象の二次電池が劣化したことを判定する処理を行うようにしてもよい。
このように、二次電池が劣化したことを判定することにより、電池交換を行う時期であることを知らせるようにすることもできる。なお、それぞれ異なる複数の充電率について、充電率が同一である場合の充放電速度の変化量に対する電池電圧値の変化量の割合の絶対値を求め、これら複数の充電率について求めた絶対値の平均値を内部抵抗の指標値としてもよい。
また、前記演算装置は、予め、前記基準の二次電池について、充電率が同一である場合の充放電速度の変化量に対する電池電圧値の変化量の割合の絶対値を示す内部抵抗の指標値を記憶しておくとともに、前記被測定対象の二次電池について前記内部抵抗の指標値を記憶しておき、前記充放電速度算出式を、前記基準の二次電池の内部抵抗の指標値と前記被測定対象の二次電池の内部抵抗の指標値とに基づいて補正するようにしてもよい。
これにより、例えば、当初、基準の二次電池を使用していたが、容量の異なる二次電池に交換した場合等に、交換した二次電池について予めSOC電圧特性情報を準備することなく、SOCを推定することができる。なお、それぞれ異なる複数の充電率について、充電率が同一である場合の充放電速度の変化量に対する電池電圧値の変化量の割合の絶対値を求め、これら複数の充電率について求めた絶対値の平均値を内部抵抗の指標値としてもよい。
また、前記SOC電圧特性情報は、電池電圧値と充電率との関係が数式によって示される情報であってもよい。上記数式としては、例えば電池電圧値が充電率を変数とするn次多項式(nは2以上の整数)であってもよいし、このようなn次多項式に限らず、他の数式であってもよい。
本発明は、以上に説明した構成を有し、SOCの推定精度の向上を図ることができる二次電池の充電率推定方法及び装置を提供することができるという効果を奏する。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態の二次電池の充電率推定装置の概略構成を示す図である。
本実施の形態の二次電池の充電率推定装置は、二次電池1の端子電圧値である電池電圧値Vbを検出する電圧センサ2と、二次電池1の充放電電流値である電池電流値Abを検出する電流センサ3と、二次電池1の温度Tbを検出する温度センサ4と、これらによって検出される電池電圧値Vb、電池電流値Ab及び電池温度Tbに基づいてSOC推定値を算出する演算装置5とを備えている。なお、電流センサ3は、二次電池1が放電しているときは電池電流値Abを正の値として検出して演算装置5へ出力し、二次電池1が充電されているときは電池電流値Abを負の値として検出して演算装置5へ出力する。
演算装置5で算出されたSOC推定値は、例えば表示装置(図示せず)へ出力されて表示される。演算装置5は、例えば、CPU及びメモリ等を備えたマイクロコンピュータによって構成されている。
図2は、本実施の形態の二次電池の充電率推定方法を示すフローチャートである。この二次電池の充電率推定方法は、本実施の形態の二次電池の充電率推定装置の動作によって遂行される。
この二次電池の充電率推定方法では、予め、以下の準備1〜3を行っておく。
(準備1)
予め、実験等を行うことによって、予め定めた所定温度である基準温度(例えば298.15K=25℃)において、複数の充放電速度のそれぞれに対応する、電池電圧と充電率(SOC)との関係を示す情報であるSOC電圧特性情報を求める。このSOC電圧特性情報は、二次電池が充電動作状態である場合のものと、二次電池が放電動作状態である場合のものと、二次電池が充電動作状態でも放電動作状態でもなく充放電速度が0である充放電停止状態である場合のものとを求めておく。また、二次電池が充電動作状態である場合のものと、二次電池が放電動作状態である場合のものとについては、複数の充放電速度のそれぞれに対応するSOC電圧特性情報を求めておく。
なお、充放電速度とは、電池電流値を電池容量で割った値であり、値にCを添えて表記する。例えば、100Ahの電池容量を持つ電池を100Aで放電あるいは充電する場合、充放電速度は1Cである。
図3は、ここで準備されるSOC電圧特性情報の一例を示す図である。図3において、曲線L1は、二次電池が放電動作状態であり充放電速度が0.1Cの場合のSOC電圧特性情報曲線であり、曲線L2は、二次電池が放電動作状態であり充放電速度が1.0Cの場合のSOC電圧特性情報曲線である。
SOC電圧特性情報は、曲線L1、L2等のSOC電圧特性曲線をn次多項式で近似した情報であり、数1で示される。
Figure 2009257775
数1において、Vは電池電圧、aは定数、xはSOC(100〜0%)である。例えば、n=6である。
(準備2)
次に、予め、実験等を行うことによって、いくつかのSOCにおける二次電池の電池電圧値、充放電電流値を計測し、それらに基づいて、二次電池の内部抵抗の指標値を求めておく。
図4は、内部抵抗の指標値の算出方法を説明するための図である。計測した充放電電流値を充放電速度に換算し、例えば、縦軸に電池電圧値、横軸を充放電速度として図4に示すように測定値をプロットし、各SOCにおける線形近似式を求める。図4において、L21はSOCが90%の場合の線形近似式による直線であり、L21はSOCが50%の場合の線形近似式による直線であり、L22はSOCが10%の場合の線形近似式による直線である。各SOCにおける線形近似式の傾きはほぼ等しく、それらの線形近似式の傾きの絶対値の平均値を求め、内部抵抗の指標値とする。
(準備3)
また、予め、電池温度に基づいて二次電池の基準温度における充放電速度を算出するための充放電速度算出式を求めておく。
すなわち、基準温度における充放電速度1Cに対して、現在の電池温度における充放電速度が、基準温度においては何Cの充放電速度に相当するかを算出するための充放電速度算出式を求めておく。
この充放電速度算出式を求めるために、アレニウス式を適用する。アレニウス式は、温度と化学反応速度を予測する式であることから、温度と充放電速度も同様の関係であると仮定し、数2の式を用いる。
Figure 2009257775
数1において、vは充放電速度、Tは絶対温度、A,Bは定数である。ここで、温度Tの時の充放電速度がvであり、温度Tの時の充放電速度がvであるとすると、以下の数3、数4の式が成り立つ。
Figure 2009257775
Figure 2009257775
数3、数4の式より、定数A,Bを求めると、定数A,Bは数5、数6で示される。なお、lnは自然対数を表す。
Figure 2009257775
Figure 2009257775
数5、数6を数1に代入すると、充放電速度vは数7で示される。
Figure 2009257775
ここで、実験により、温度25℃(T=25+273.15)における充放電速度が1C(v=1)、温度40℃(T=40+273.15)における充放電速度が0.2C(v=0.2)であることが求められたとすれば、数8で示される充放電速度vの算出式が求められる。
Figure 2009257775
以上のようにして準備1〜3が行われ、それにより求められた情報等は、演算装置5のメモリに予め記憶されており、図2に示す処理が行われる。ここでは、準備1〜3で用いる二次電池と、SOCを推定する被測定対象の二次電池とは、同一の電池あるいは同一容量の電池である。
まず、ステップS1では、被測定対象の二次電池1の電池電圧値Vb、電池電流値Ab及び電池温度Tb(絶対温度)を計測する。なお、このステップS1は、二次電池の充電率推定装置においては、演算装置5が、電圧センサ2により計測される電池電圧値Vbと、電圧センサ3により計測される電池電流値Abと、温度センサ4により計測される電池温度Tbとを、それぞれ読み込む(データとして入力する)ことにより行われる。
次に、ステップS2では、ステップS1で計測される電池電流値Ab及び電池温度Tbに基づいて、二次電池1の電池動作状態及び基準温度における充放電速度を求める。ここでは、ステップS1で計測される電池電流値Abが0のときには電池動作状態が充放電停止状態であり、二次電池1の基準温度における充放電速度が0であると判定する。また、電池電流値Abが正の値であるときには電池動作状態が放電動作状態であると判定するとともに、数8の充放電速度算出式のTに、計測された電池温度Tbを代入して、二次電池1の基準温度における充放電速度vを求める。また、電池電流値Abが負の値であるときには電池動作状態が充電動作状態であると判定するとともに、数8の充放電速度算出式のTに、計測された電池温度Tbを代入して、二次電池1の基準温度における充放電速度vを求める。
次に、ステップS3では、予め準備され、メモリに記憶されているSOC電圧特性情報が被測定対象の二次電池のSOC電圧特性情報に等しいものとして、ステップS2で求めた電池動作状態及び充放電速度に対応する被測定対象の二次電池のSOC電圧特性情報を求める。
ここで求めるSOC電圧特性情報は、ステップS2で求めた電池動作状態及び充放電速度に対応するSOC電圧特性情報がメモリに記憶されている場合には、そのSOC電圧特性情報を選択すればよい。メモリに記憶されていない場合には、次のようにして求める。
メモリに記憶されているSOC電圧特性情報の中から、ステップS2で求めた電池動作状態であり、求めた充放電速度vより小さい充放電速度であって充放電速度vとの隔たりが最も小さい充放電速度におけるSOC電圧特性情報(これを、SOC電圧特性情報Aとする)と、充放電速度vより大きい充放電速度であって充放電速度vとの隔たりが最も小さい充放電速度におけるSOC電圧特性情報(これを、SOC電圧特性情報Bとする)とを選択し、選択した2つの情報から、充放電速度vにおけるSOC電圧特性情報を求める。このSOC電圧特性情報の求め方を図5に示す。
例えば、ステップS2で求めた充放電速度vがv13(例えば0.5C)であり、上記選択したSOC電圧特性情報Aが図5の充放電速度がv11(例えば0.1C)の場合の曲線L11に相当する情報であり、SOC電圧特性情報Bが図5の充放電速度がv12(例えば1C)の場合の曲線L12に相当する情報であるとする。
この場合、充放電速度がv13の場合の曲線L13に相当するSOC電圧特性情報は次のようにして求める。曲線L11において任意のSOCの値xに対応する電圧がVp11であり、曲線L12において任意のSOCの値xに対応する電圧がVp12であるとした場合、曲線L13において任意のSOCの値xに対応する電圧をVp13とすれば、Vp13は次式により求められる。
p13=Vp12+(Vp11−Vp12)×(v12−v13)/(v12−v11
そして、SOCの値xが0から100(%)についてVp13を求めれば、曲線L13に相当するSOC電圧特性情報が求められる。
次に、ステップS4では、ステップS3で求めたSOC電圧特性情報に基づいて、電池電圧値Vbに対応する被測定対象の二次電池のSOC(充電率)の値を求める。例えば、図5の曲線L13において、電池電圧値Vbに対応するSOCの値が求められる。
このステップS4で求められたSOCの値(SOC推定値)は、例えば表示装置等へ出力されて表示される。
本実施の形態の二次電池の充電率推定装置では、電源投入後、上記のステップS1〜S4の一連のステップを、予め定められた一定時間(例えば1秒)ごとに繰り返し行う。
本実施の形態では、現在の電池温度に基づいて基準温度における充放電速度を求め、その充放電速度及び電池動作状態に対応するSOC電圧特性情報に基づいてSOCを推定するようにしているため、電池温度の変化による電池特性の変化が考慮されたSOCを推定することができ、SOCの推定精度の向上を図ることができる。また、充放電電流値の積算を行わないため、充放電電流値の計測誤差が蓄積されることがなく、SOCの推定を長時間にわたって行っても精度良く推定することができる。また、SOCの初期値を与える必要がないため、同初期値の誤差が発生することがなく、長時間放置した後でもSOCを精度良く推定することができる。したがって、充電及び放電を繰り返し行う場合や、一定期間電池を使用しない場合など、様々な運用が行われても、SOCを精度よく推定することが可能になる。
また、本実施の形態において、ステップS1〜S4の一連のステップを行う都度、一連のステップにおいて求められる電池電圧値、充放電速度及びSOCの値の組合せを内部抵抗指標算出データとしてメモリに記憶しておき、電源投入後、上記一連のステップが所定回数繰り返された後(すなわち、電源投入後、所定時間経過した後)、ステップS4の後に続いて、電源投入後から現時点までに記憶されている内部抵抗指標算出データ、あるいは、一定時間前の時点から現時点までに記憶されている内部抵抗指標算出データを用いて、先に述べた準備2と同様の方法によって、現在の二次電池の内部抵抗の指標値を求め、準備2において求めた初期の内部抵抗の指標値と比較し、現在の二次電池の内部抵抗の指標値が初期の内部抵抗の指標値より所定値以上大きい場合に二次電池が劣化したことを判定するようにしてもよい。この二次電池が劣化したことを判定した場合には、例えば、表示装置にそのことを表示するようにすればよい。これにより、電池交換を行う時期であることを知らせることができる。
なお、上記の二次電池の劣化判定を行わない場合には、準備2は行わなくてもよい。
以上の説明において、準備1〜3で用いる二次電池と、SOCを推定する被測定対象の二次電池とは、同一の電池あるいは同一容量の電池であったが、次に、準備1〜3で用いる二次電池(以下、「基準の二次電池」という)と、SOCを推定する被測定対象の二次電池とが、電池容量の異なる電池である場合について説明する。
基準の二次電池については、前述のように準備1〜3を行っておく。更に、基準の二次電池とは異なる被測定対象の二次電池についても、準備2と同様にして、内部抵抗の指標値を求める。
そして、準備3で求めた前述の数8の充放電速度算出式を、基準の二次電池の内部抵抗の指標値(R)と被測定対象となる二次電池の内部抵抗の指標値(R)とを用いて補正し、次の数9を、充放電速度算出式として準備する。
Figure 2009257775
数9において、vは充放電速度であり、R、Rは、求められている内部抵抗の指標値(上記で求めた既知の値)である。
ステップS1〜S4については、充放電速度算出式として数9を用いる他は、前述の実施の形態の場合と同様にして行われる。
このように、充放電速度算出式を数9に変更することにより、例えば、当初、基準の二次電池を使用していたが、容量の異なる二次電池に交換した場合等に、交換した二次電池について、準備1のSOC電圧特性情報を準備することなく、SOCの値を推定することができる。
なお、以上に述べたいずれの場合についても、ステップS3において、ステップS2で求めた電池動作状態及び充放電速度に対応する二次電池1のSOC電圧特性情報を求める際に、予め準備されているSOC電圧特性情報(数1のn次多項式)を、以下の数10のように修正を行って用いてもよい。
Figure 2009257775
数10において、x(t−1)は1計算周期前に求められたSOC、jは1〜6であり、t_countj は、以下の経過時間とする。
(1)t_count1は、充電動作から現在の放電動作に切り替わってからの経過時間
(2)t_count2は、放電動作から現在の充電動作に切り替わってからの経過時間
(3)t_count3は、充放電停止状態から現在の放電動作に切り替わってからの経過時間
(4)t_count4は、充放電停止状態から現在の充電動作に切り替わってからの経過時間
(5)t_count5は、放電動作から現在の充放電停止状態に切り替わってからの経過時間
(6)t_count6は、充電動作から現在の充放電停止状態に切り替わってからの経過時間
演算装置5は、計測される電池電流値Abによって、充電動作(Ab<0)、放電動作(Ab>0)、充放電停止状態(Ab=0)を判定し、上記の各経過時間を計測している。
また、fは一次関数(例えばY=aX+b、a,bは定数)、gは一次関数(例えばY=pX+q、p,qは定数)あるいは指数関数(例えばY=repX+q、p,q,rは定数)であり、これらの関数f、gは予め実験等によって求められている。
以上のようにして、実際のSOC電圧特性により近い情報に修正して用いることにより、SOCの推定精度の向上をより図ることができる。
本発明は、充電及び放電が頻繁に繰り返される二次電池のSOCの推定精度の向上を図ることができる二次電池の充電率推定方法及び装置として有用である。
本発明の実施の形態の二次電池の充電率推定装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態の二次電池の充電率推定方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態において予め準備されるSOC電圧特性情報の一例を示す図である。 本発明の実施の形態において予め準備される内部抵抗の指標値の算出方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態において充放電速度に対応するSOC電圧特性情報の求め方を示す図である。
符号の説明
1 二次電池
2 電圧センサ
3 電流センサ
4 温度センサ
5 演算装置

Claims (10)

  1. 予め、基準の二次電池が放電動作状態及び充電動作状態のそれぞれの場合について、複数のそれぞれの充放電速度に対応する基準温度における電池電圧値と充電率との関係を示す情報であるSOC電圧特性情報と、前記基準の二次電池が充放電停止状態であるときの零の充放電速度に対応する前記基準温度における電池電圧値と充電率との関係を示す情報であるSOC電圧特性情報とを準備しておくとともに、電池温度に基づいて前記基準温度における充放電速度を求めるための充放電速度算出式を準備しておき、
    被測定対象の二次電池の電池電圧値、充放電電流値及び電池温度を計測する第1のステップと、
    前記充放電速度算出式と前記第1のステップで計測される前記充放電電流値及び前記電池温度とに基づいて、前記被測定対象の二次電池の前記基準温度における充放電速度を求めるとともに、前記被測定対象の二次電池が放電動作状態、充電動作状態及び充放電停止状態のうちのいずれの電池動作状態であるかを求める第2のステップと、
    予め準備された前記基準の二次電池のSOC電圧特性情報が前記被測定対象の二次電池のSOC電圧特性情報に等しいものとして、前記第2のステップで求めた前記充放電速度及び電池動作状態に対応する前記被測定対象の二次電池のSOC電圧特性情報を求める第3のステップと、
    前記第3のステップで求めた前記SOC電圧特性情報に基づいて前記第1のステップで計測される前記電池電圧値に対応する前記被測定対象の二次電池の充電率を求める第4のステップとを有する、二次電池の充電率推定方法。
  2. 前記第2のステップは、
    前記第1のステップで計測される前記充放電電流値が零値のときには電池動作状態が充放電停止状態であり、前記被測定対象の二次電池の前記基準温度における充放電速度が零であると判定し、
    前記充放電電流値が正値及び負値のうちの一方であるときには電池動作状態が放電動作状態であると判定するとともに、前記充放電速度算出式と前記第1のステップで計測される前記電池温度とに基づいて、前記被測定対象の二次電池の前記基準温度における充放電速度を算出し、
    前記充放電電流値が正値及び負値のうちの他方であるときには電池動作状態が充電動作状態であると判定するとともに、前記充放電速度算出式と前記第1のステップで計測される前記電池温度とに基づいて、前記被測定対象の二次電池の前記基準温度における充放電速度を算出する、請求項1に記載の二次電池の充電率推定方法。
  3. 予め、前記基準の二次電池について、充電率が同一である場合の充放電速度の変化量に対する電池電圧値の変化量の割合の絶対値を示す内部抵抗の指標値を求めておき、
    前記第1〜第4のステップからなる一連のステップを繰り返し行い、
    複数回の前記一連のステップにおいて求められる前記被測定対象の二次電池の電池電圧値、充放電速度及び充電率に基づいて、前記被測定対象の二次電池について前記内部抵抗の指標値を求め、この被測定対象の二次電池の内部抵抗の指標値と前記基準の二次電池の内部抵抗の指標値とを比較し、前記被測定対象の二次電池の内部抵抗の指標値が前記基準の二次電池の内部抵抗の指標値より所定値以上大きい場合に前記被測定対象の二次電池が劣化したことを判定するステップを有する、請求項1に記載の二次電池の充電率推定方法。
  4. 予め、前記基準の二次電池について、充電率が同一である場合の充放電速度の変化量に対する電池電圧値の変化量の割合の絶対値を示す内部抵抗の指標値を求めておくとともに、前記被測定対象の二次電池について前記内部抵抗の指標値を求めておき、前記充放電速度算出式を、前記基準の二次電池の内部抵抗の指標値と前記被測定対象の二次電池の内部抵抗の指標値とに基づいて補正する、請求項1に記載の二次電池の充電率推定方法。
  5. 前記SOC電圧特性情報は、電池電圧値と充電率との関係が数式によって示される情報である、請求項1〜4のいずれかに記載の二次電池の充電率推定方法。
  6. 被測定対象の二次電池の電池電圧値を計測する電圧センサと、
    前記被測定対象の二次電池の充放電電流値を計測する電流センサと、
    前記被測定対象の二次電池の電池温度を計測する温度センサと、
    予め、基準の二次電池が放電動作状態及び充電動作状態のそれぞれの場合について、複数のそれぞれの充放電速度に対応する基準温度における電池電圧値と充電率との関係を示す情報であるSOC電圧特性情報と、前記基準の二次電池が充放電停止状態であるときの零の充放電速度に対応する前記基準温度における電池電圧値と充電率との関係を示す情報であるSOC電圧特性情報とを記憶しておくとともに、電池温度に基づいて前記基準温度における充放電速度を求めるための充放電速度算出式を記憶しておく演算装置とを備え、
    前記演算装置は、
    前記電圧センサにより計測される前記電池電圧値と前記電流センサにより計測される前記充放電電流値と前記温度センサにより計測される前記電池温度とを入力する第1の処理と、
    前記充放電速度算出式と前記第1の処理で入力される前記充放電電流値及び前記電池温度とに基づいて、前記被測定対象の二次電池の前記基準温度における充放電速度を求めるとともに、前記被測定対象の二次電池が放電動作状態、充電動作状態及び充放電停止状態のうちのいずれの電池動作状態であるかを求める第2の処理と、
    予め記憶された前記基準の二次電池のSOC電圧特性情報が前記被測定対象の二次電池のSOC電圧特性情報に等しいものとして、前記第2の処理で求めた前記充放電速度及び電池動作状態に対応する前記被測定対象の二次電池のSOC電圧特性情報を求める第3の処理と、
    前記第3の処理で求めた前記SOC電圧特性情報に基づいて前記第1の処理で入力される前記電池電圧値に対応する前記被測定対象の二次電池の充電率を求める第4の処理とを行う、二次電池の充電率推定装置。
  7. 前記演算装置は、前記第2の処理において、
    前記第1の処理で入力される前記充放電電流値が零値のときには電池動作状態が充放電停止状態であり、前記被測定対象の二次電池の前記基準温度における充放電速度が零であると判定し、
    前記充放電電流値が正値及び負値のうちの一方であるときには電池動作状態が放電動作状態であると判定するとともに、前記充放電速度算出式と前記第1の処理で入力される前記電池温度とに基づいて、前記被測定対象の二次電池の前記基準温度における充放電速度を算出し、
    前記充放電電流値が正値及び負値のうちの他方であるときには電池動作状態が充電動作状態であると判定するとともに、前記充放電速度算出式と前記第1の処理で入力される前記電池温度とに基づいて、前記被測定対象の二次電池の前記基準温度における充放電速度を算出する、請求項6に記載の二次電池の充電率推定装置。
  8. 前記演算装置は、
    予め、前記基準の二次電池について、充電率が同一である場合の充放電速度の変化量に対する電池電圧値の変化量の割合の絶対値を示す内部抵抗の指標値を記憶しておき、
    前記第1〜第4の処理からなる一連の処理を繰り返し行い、
    複数回の前記一連の処理において求められる前記被測定対象の二次電池の電池電圧値、充放電速度及び充電率に基づいて、前記被測定対象の二次電池について前記内部抵抗の指標値を求め、この被測定対象の二次電池の内部抵抗の指標値と前記基準の二次電池の内部抵抗の指標値とを比較し、前記被測定対象の二次電池の内部抵抗の指標値が前記基準の二次電池の内部抵抗の指標値より所定値以上大きい場合に前記被測定対象の二次電池が劣化したことを判定する処理を行う、請求項6に記載の二次電池の充電率推定装置。
  9. 前記演算装置は、
    予め、前記基準の二次電池について、充電率が同一である場合の充放電速度の変化量に対する電池電圧値の変化量の割合の絶対値を示す内部抵抗の指標値を記憶しておくとともに、前記被測定対象の二次電池について前記内部抵抗の指標値を記憶しておき、前記充放電速度算出式を、前記基準の二次電池の内部抵抗の指標値と前記被測定対象の二次電池の内部抵抗の指標値とに基づいて補正する、請求項6に記載の二次電池の充電率推定装置。
  10. 前記SOC電圧特性情報は、電池電圧値と充電率との関係が数式によって示される情報である、請求項6〜9のいずれかに記載の二次電池の充電率推定装置。
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