JP2009257428A - ヒンジ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 携帯電話機等の開閉機構に用いられるヒンジ装置に関し、筐体を広角度に開くことができ、また小型化が図れ耐久性にも優れたヒンジ装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 筒状部材に摺動自在に嵌合され、中空の基部のカム面部には係合凸部38、第一の凹部40及び第二の凹部42がそれぞれ形成された第一のカム12と、付勢手段10により上記第一のカムと向かい合わせにカム係合され、係合凸部58、第一の凹部60及び第二の凹部62がそれぞれ形成された第二のカム14と、軸体4,116とを有し、開閉筐体の閉位置において、第一のカムの係合凸部が第二のカムの第一の凹部と、第二のカムの係合凸部が第一のカムの第一の凹部とそれぞれ係合する一方、開閉筐体の最大開位置において、第一のカムの係合凸部が第二のカムの第二の凹部と、第二のカムの係合凸部が第一のカムの第二の凹部とそれぞれ係合し開閉筐体を保持する構成である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯電話機等の開閉機構に用いられるヒンジ装置に関する。
折畳式の携帯電話機等においては、開閉筐体(受話部)と本体筐体(送話部)との間にヒンジ装置を用い、本体筐体に対して開閉筐体を所定範囲で回動自在に連結し、開閉筐体を展開したとき或いは閉塞したときに、開閉筐体がガタつかないように保持する構造が採用されている。
上記ヒンジ装置による保持構造としては、例えば特許文献1に示すように、ヒンジ装置自体の回動機構としての二つのカム部材同士の突合せ面に、それぞれ中心対称な位置にカム凸部を、これらカム凸部と向い合う位置にカム凹部を設け、両カムの係合形態により開閉筐体を開いた状態で保持させる機構がある。
このヒンジ装置を用いた筐体は、開閉筐体を開いたときに、上記カム凸部がカム凹部へ進入する途中でストッパー機構が作用し、開閉筐体の回動が停止するので、開閉筐体は開く方向に付勢され吸い込み力が作用した状態におかれ、このため開閉筐体がガタついたりせずに保持される。上記吸い込み力は、カム凸部が係合凹部の斜面に進入する途中でこれを停止させる構造によるものであり、通常上記開閉筐体が開ける最大開角度は本体筐体に対して160°程度である。
ここで、上記開閉筐体の最大開角度を180°にした場合には、図16(a)に示すように、この位置においてヒンジ装置のカムは、カム凸部130の中央部がカム凹部132の斜面を通過して中央部(底部)までに進入した状態となる。このため上記ヒンジ装置を用いて、開閉筐体の最大開位置の角度を180°とした場合には、上記吸い込み力を発生させることができないため、最大開位置では開閉筐体が保持されなくガタつきが生じる可能性がある。
上記ガタつきを解消するため、例えば図16(b)に示す片カムタイプのヒンジ装置を用いることが考えられる。この片カムタイプは、カム凹部132を2つ設けるのに対して、カム凸部130を一方のカムのみに設けた形態である。この形態のヒンジ装置によれば、開閉筐体を開いた角度を180°、あるいはそれ以上の200°などにおいても上記吸い込み力を得ることは可能である。しかし、この片カムタイプの場合には、カム凸部のバランスが悪く、このため耐久性に乏しくまた吸い込み力も弱いといった欠点がある。
これに対して、特許文献2には、携帯電話等折畳み式機器のカバーを機器本体に閉成状態で保持でき、これを所要開成角度まで開成して保持可能なヒンジ装置につき、180°を越える広角度まで開成保持機能を発揮可能とするものが開示されている。
上記ヒンジ装置は、図17に示すように、機器本体に設けた固定ディスク140の固定突き合わせ端面142における一直径線上の異径位置に設けた第1係嵌凹所対144,145には、カバーと共転する可動ディスク146の一直径線上の異径位置に設けた係嵌凸部対148,149を、発条力により係嵌してカバーの閉成を保持するものである。また、カバーの開動により発条に抗して固定ディスク140を軸方向へ移動させ、可動ディスク146の係嵌凸部対148,149を広角な開成角度α゜(225゜)だけ回動して、固定突き合わせ端面142における他直径線上の異径位置に設けた第2係嵌凹所対150,151へ係嵌を切り替え、カバーの開成状態を保持する。このヒンジ装置によれば、180゜を越える広角度までの開成保持機能が発揮可能となる。
特開2003−120656公報 特開平10−317779号公報
しかし、上記特許文献1に記載の180°対称側にカム凸部を配置したヒンジ装置は、最大開角度が180°の使用は可能であるが、この場合には吸い込み力が得られないため、筐体がガタついて保持が安定しないという問題がある。また、上記カム凸部が1つの片カムのタイプのヒンジ装置では、1つのカム凸部でカム部材同士を突き合わせるためバランスが悪く、またカム凸部の磨耗がはやく耐久性に欠けるという問題がある。
また、上記特許文献2に記載のヒンジ装置は、カム部材について、中心からの径の異なる2種類のカム機構を形成する必要があって形状が複雑となり、またヒンジ装置のコンパクト化が困難であるという問題がある。
一方、携帯電話機等の薄型化に伴い、ヒンジ装置の小型化及び携帯電話機の最大開角度が180°でかつその開いた位置で保持できるヒンジ装置に対するニーズが高まっている。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、筐体を広角度に開くことができ、また小型化が図れ耐久性にも優れたるヒンジ装置を提供することを目的とする。
以上の技術的課題を解決するため、本発明に係るヒンジ装置は、図1等に示すように、本体筐体70と開閉筐体72とを回動可能に連結するヒンジ装置において、一端部に底部が形成された筒状部材8,98と、上記筒状部材の他端部に軸方向に摺動自在に嵌合され、中空の基部のカム面部には係合凸部38が、この係合凸部からカム面部を一方に回った位置には第一の凹部40が、この第一の凹部から摺動部45を隔てた位置には第二の凹部42がそれぞれ形成された第一のカム12,112と、付勢手段10,100により上記第一のカムと向かい合わせにカム係合され、中空の基部のカム面部には係合凸部58が、この係合凸部からカム面部を一方に回った位置には第一の凹部60が、この第一の凹部から摺動部65を隔てた位置には第二の凹部62がそれぞれ形成された第二のカム14,114と、上記筒状部材、付勢手段、第一のカム及び第二のカムを挿通して各部材同士を連結する軸体4,116と、を有し、上記開閉筐体の閉位置において、上記第一のカムの係合凸部が上記第二のカムの第一の凹部と、上記第二のカムの係合凸部が上記第一のカムの第一の凹部とそれぞれ係合する一方、上記開閉筐体の開操作により上記各係合凸部がそれぞれ上記各摺動部を通過して到達した開閉筐体の最大開位置において、上記第一のカムの係合凸部が上記第二のカムの第二の凹部と、上記第二のカムの係合凸部が上記第一のカムの第二の凹部とそれぞれ係合し、上記付勢手段により上記各係合凸部と上記各凹部との係合状態が維持されて上記開閉筐体を保持する構成である。
本発明に係るヒンジ装置は、上記第一のカムの係合凸部38、第一の凹部40及び第二の凹部42と、上記第二のカムの係合凸部58、第一の凹部60及び第二の凹部62の形状及び配置位置を、それぞれ同一とした構成である。
本発明に係るヒンジ装置は、上記開閉筐体72が最大開位置の半分の中間に位置したときに、上記第一のカムの係合凸部38の中央部と上記第二のカムの係合凸部58の中央部とがなす上記基部の中心を基準としたカム配置角度を180°とした構成である。上記カム配置角度は詳しくは、第一のカムの係合凸部の中央を通過する半径に対する第二のカムの係合凸部の中央を通過する半径とが挟む中心角度である。
本発明に係るヒンジ装置は、上記開閉筐体72の最大開位置を、上記本体筐体70と170°〜190°の角度をなす位置とし、上記開閉筐体72の閉位置における上記第一のカムの係合凸部38の中央部と、上記第二のカムの係合凸部58の中央部とがなす上記基部の中心を基準としたカム配置角度を85°〜95°の範囲とした構成である。
本発明に係るヒンジ装置は、上記第一のカムの摺動部45及び上記第二のカムの摺動部65にそれぞれ第三の凹部44,64を設け、上記第一のカムの係合凸部が上記第二のカムの第三の凹部と係合したときに、上記第二のカムの係合凸部が上記第一のカムの第三の凹部と係合し、上記開閉筐体を回動途中の位置で一時的に保持する構成である。
以上説明したように、本発明に係るヒンジ装置によれば、中空の基部のカム面部に、係合凸部、第一の凹部、及び第二の凹部がそれぞれ形成された第一のカムと、中空の基部のカム面部に、係合凸部、第一の凹部、及び第二の凹部がそれぞれ形成された第二のカムとを有し、開閉筐体の閉位置において係合凸部が第一の凹部とそれぞれ係合する一方、開閉筐体の最大開位置において、係合凸部が第二の凹部とそれぞれ係合する構成としたから、部品点数の少ない簡単な構造のカム機構により、開閉筐体の広い角度の範囲での開閉及び保持の機能を確保することができ、また耐久性にも優れ、装置の小型化にも寄与し製造が容易であることから経済性にも優れるという効果を奏する。
本発明に係るヒンジ装置によれば、第一のカムの係合凸部、第一の凹部及び第二の凹部と、第二のカムの係合凸部、第一の凹部及び第二の凹部の形状及び配置位置を、それぞれ同一としたから、開閉筐体の開閉時のトルク(摩擦力)の最大箇所がずれて、開閉筐体の開閉時のクリック感が二重に感じられ違和感が生じることがなく、またカム同士の間隔が均一となるためカムの倒れ現象が軽減防止されるという効果がある。
本発明に係るヒンジ装置によれば、開閉筐体が最大開位置の半分の中間に位置したときに、係合凸部同士がなすカム配置角度を180°としたから、開閉筐体の閉塞時及び最大開位置におけるカム同士のバランスが良くなり、回動時のトルク(摩擦力)のばらつきがなくなり、両カムの耐久性が均一となるとともに耐久性が高められ、また開閉筐体の開閉が軽快に行なえるという効果がある。
本発明に係るヒンジ装置によれば、開閉筐体の最大開位置を170°〜190°の角度をなす位置とし、係合凸部同士のカム配置角度を85°〜95°の範囲としたから、カム同士のバランスがよくなり、両カムの耐久性が良くなりまた滑らかな回動特性が得られるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は第一の実施の形態に係り、折畳式の携帯電話機等の携帯機器に用いられるヒンジ装置2の分解斜視図を示したものである。このヒンジ装置2は、軸体4、ワッシャー6、筒状部材8、コイルバネ10、第一のカム12、及び第二のカム14等を構成部材としている。これら部材の内、第一のカム12及び第二のカム14によってカム機構が構成され、このカム機構により携帯電話機の開閉筐体を最大開角度180°まで開きかつ保持することができる。
上記軸体4はアルミニウム製又は鋼材等の金属製、コイルバネ10は鋼製である。上記筒状部材8はステンレス鋼(SUS)製、又は焼結、MIM(金属射出成形)により成形された金属材料からなる。上記第一のカム12及び第二のカム14はMIM(金属射出成形)、鋼(SPCC)又はステンレス鋼などの金属材料からなっている。ワッシャー6は金属(SUS等)又は樹脂製のポリスライダー(登録商標)ワッシャーからなる。また、第一のカム12、第二のカム14及び軸体4には無電解Niメッキ又はNiメッキ等の表面処理が施されている。
ここで各構成部材について説明する。上記軸体4は図1に示すように、円板状の頭部16と軸部18からなる。この軸部18には、先端部以外は断面が円形状の円形軸部19が、また先端部には断面が四角形状の第一の角軸部20が、この内側には第二の角軸部21がそれぞれ形成されている。この第二の角軸部21は第一の角軸部20より少し太く形成されており、第二の角軸部21は上記第二のカム14の角孔54と嵌合する。また、第一の角軸部20の軸中心には穴部22が設けられている。上記ワッシャー6は、中空円板状の丸形平ワッシャーであり摩擦抵抗が少なく滑りが良いものである。
図2に示すように上記筒状部材8は、一端側には中心部に挿通孔24が設けられた底部25が形成され、他端側は開放口26が形成された断面小判状(長円状)の筒状の容器である。この筒状部材8の筒部の左右の部位には、それぞれ平坦な嵌合面部28,28が形成されている。ここで、筒状部材8と上記第一のカム12の外周面とは、ともに平坦な嵌合面部が同様の位置に形成され、両部材の軸方向と垂直な断面外周形状は略小判状である。そして、第一のカム12の外形の寸法は、筒状部材8の内周形状より小さく形成されており、第一のカム12は筒状部材8内に嵌入して軸方向に摺動移動が可能であり、筒内での回動は阻止される。
図3(a)(b)は上記第一のカム12を示したものであり、この第一のカム12は断面小判状の基部30を有し、左右に円弧面31,31が形成された基部30の両側部にはそれぞれ平坦な嵌合面部32,32が形成され、基部30の中央には円形の孔部34が設けられている。
また、上記第一のカム12の中空の基部30のカム面部33には、一方の円弧面の側に係合凸部38、この係合凸部38から左に回った位置に第一の凹部40(開閉筐体0°)、上記係合凸部38から右に回った位置に第二の凹部42(開閉筐体180°)、及び第三の凹部44(開閉筐体115°)がそれぞれ形成されている。また、上記第一の凹部40と第三の凹部44との間には平坦な摺動部45が形成されている。そして、第二のカム14の係合凸部58は、第一のカム12の第一の凹部40から上記摺動部45を経由し、第三の凹部44を経て第二の凹部42まで摺動移動する。
ここでは、上記係合凸部38の中央部を通過する半径と上記第一の凹部40の中央部を通過する半径とが挟む中心角度を77°、係合凸部38の中央部と上記第二の凹部42の中央部との間の中心角度を77°、また上記第二の凹部42の中央部と上記第三の凹部44の中央部との間の中心角度を78°としている。なお、上記中心角度は孔部34の中心を基準とした角度である。
上記係合凸部38は、平面形状が上記孔部32の中心を基準にした中心角度が50°の範囲の扇形状であり、また同一中心の円周方向の断面形状が台形状の突起である。上記第一の凹部40及び第二の凹部42は、何れも平面形状が上記中心角度が50°の範囲の扇形状であり、同一中心の円周方向の断面形状が台形状の窪みである。また、上記第三の凹部44は、平面形状が上記中心角度が35°の範囲の扇形状であり、同一中心の円周方向の断面形状が台形状の窪みである。上記第一の凹部40及び第二の凹部42は、それぞれヒンジの回動の開始位置及び終了位置を構成するために用いられ、第三の凹部64は回動途中の一時的な保持を行なうために用いられる。
図4(a)(b)は上記第二のカム14を示したものであり、この第二のカム14は断面小判状の基部50を有し、上下に円弧面51,51が形成された基部50の両側部にはそれぞれ平坦な嵌合面部52,52が形成され、基部50の中央には断面正方形状の角孔54が設けられている。この第二のカム14の基部50の外形は、上記筒状部材8と同程度の大きさであり、このため筒状部材8に内嵌する上記第一のカム12の基部30の外形より大きく形成されている。
また、上記第二のカム14の中空の基部50のカム面部53には、一方の嵌合面部の側に係合凸部58、この係合凸部58から左に回った位置に第一の凹部60(開閉筐体0°)、上記係合凸部58から右に回った位置に第二の凹部62(開閉筐体180°)、及び第三の凹部64(開閉筐体115°)がそれぞれ形成されている。また、上記第一の凹部60と第三の凹部64との間には平坦な摺動部65が形成されている。そして、第一のカム12の係合凸部38は、第二のカム14の第一の凹部60から上記摺動部65を経由し、第三の凹部64を経て第二の凹部62まで摺動移動する。
ここでは、上記係合凸部58の中央部を通過する半径と上記第一の凹部60の中央部を通過する半径とが挟む中心角度を77°、係合凸部58の中央部と上記第二の凹部62の中央部との間の中心角度を77°、また上記第二の凹部62の中央部と上記第三の凹部64の中央部との間の中心角度を78°としている。なお、上記中心角度は角孔54の中心を基準とした角度である。
上記係合凸部58、平面形状が上記角孔54の中心を基準にした中心角度が50°の範囲の扇形状であり、また同一中心の円周方向の断面形状が台形状の突起である。また、この第二のカム14の係合凸部58の外側寄りの部位は、形状の小さい第一のカム12のカム面とは係合しないため切除されている。第二のカム14の第一の凹部60、第二の凹部62、第三の凹部64の形状及び配置位置は、それぞれ上記第一のカム12の第一の凹部40、第二の凹部42、第三の凹部44と同じである。このように、上記第一のカム12と第二のカム14とは、カム面(係合凸部、凹部)の形状及び配置位置は同一である。
なお、第三の凹部44,64は、開閉の途中で開閉筐体72の一時保持を行なうために設けたものであり、このような一時保持の必要がない場合には不要である。この場合には、第一のカム12の第一の凹部40と第二の凹部42との間に平坦な摺動部を形成し、また第二のカム14の第一の凹部60と第二の凹部62との間にも平坦な摺動部を形成する。
また、開閉筐体72の保持が閉位置のみで必要な場合には、ヒンジ装置の各カムは係合凸部38,58と第一の凹部40,60とからなる形態となり、第二の凹部42,62は不要となる。開閉筐体72の保持が最大開位置のみで必要な場合には、ヒンジ装置の各カムは係合凸部38,58と第二の凹部42,62とからなる形態となり第一の凹部40,60は不要となる。このような形態であっても、両カムのカム面の形状及び配置位置を同一とすること、また下記カム配置角度についても、開閉筐体72が最大開位置の半分の中間に位置したときに、第一のカムの係合凸部38の中央部と第二のカムの係合凸部58の中央部とがなす基部の中心を基準としたカム配置角度を180°とすることなどの構成により、同様な効果が得られる。
図5は、上記第一のカム12と第二のカム14との各基部に環状に形成された係合凸部、凹部などのカム形状を直線状に展開して示したものである。このカム機構は、コイルバネ10の付勢力によりカム同士の押圧力を分散させるために、双方のカム面にそれぞれ係合凸部38,58を設けたものである。これは上記片カムタイプの広角でも吸い込み力が得られるという利点を生かすとともに、この片カムタイプの欠点であるバランスの悪さ、耐久性を改善したものである。このため、両係合凸部38,58により両方のカムのバランスがよくなり、また両カムの接触面における摩擦の分散が図られて耐久性が良くなる。
また、上記第一のカム12と第二のカム14とのカム面の形状等をともに同一としたのは、これらの形状が異なると開閉筐体の開閉時のトルク(摩擦力)の最大箇所がずれて、開閉筐体の開閉時のクリック感が二重に感じられ違和感が生じるためである。そして上記第一のカム12と第二のカム14とのカム面の形状等を同じとすることで、各カムの係合凸部38,58は、同時に同じ形状の凹部に係合するため常に高さ(カム同士の間隔)が均一となり、このためカムの倒れ現象が軽減され、カムの軸体へのこすり或いはカムの筒状部材内壁へのこすり現象が防止されるという効果が生じる。
そして、第一のカム12と第二のカム14とが互いに係合する係合凸部、凹部などの形状を同一のカムプロフィールとすることで、動きを同調させこれにより接触面のバランスを持たせ、耐久性及び吸い込み力を確保する。このため、片側のカムのみに係合凸部を設けた形態の特長(最大開角度を170°〜180°或いはそれ以上可)を維持するとともに、カム同士のバランスを良好にして、耐久性及び吸い込み力が確保できることになる。
上記ヒンジ装置2の組立ては図6に示すように、筒状部材8の底部25の挿通孔24から滑り性のよいワッシャー6を介して軸体4の軸部を挿入し、コイルバネ10及び第一のカム12を挿通させる。そして、この第一のカム12のカム面に第二のカム14のカム面を押し当てる状態で、第二のカム14の角孔54に第二の角軸部21を挿通して嵌め込む。そして、第一の角軸部20の先端部の穴部22をかしめて第二のカム14を軸体4に固定し、コイルバネ10の付勢力により第一のカム12と第二のカム14とのカム面同士が押圧状態で係合するヒンジ装置を組み立てる。ヒンジ装置2の全体の外形は、第二のカム14及び筒状部材8により形成され、軸に垂直な断面は全体に一様な小判形状である。
このヒンジ装置2は、コイルバネ10により第一のカム12は常に第二のカム14方向に付勢され、第一のカム12(又は第二のカム14)の回動に伴い、第一のカム12の係合凸部38が第二のカム14の凹部への進入及び脱出を繰り返すとともに、第二のカム14の係合凸部58が第一のカム12の凹部への進入及び脱出を繰り返すカム機構を形成する。
そして、軸体4の第二の角軸部21に第二のカム14の角孔54が嵌合されて両者は一体に回動する。一方、軸体4の円形軸部19には、筒状部材8の挿通孔24及び第一のカム12の孔部34が挿通されており、これらは軸体4の回動に対してフリーである。したがってこのヒンジ装置2は、上記カム機構を介して、第二のカム14に対して筒状部材8(第一のカム12)が相対回動する。
上記ヒンジ装置2は、図7に示す折畳式の携帯電話機に取り付けられる。この携帯電話機は、マイク及び操作キーなどの送話部からなる本体筐体70、液晶画面及びスピーカーなどの受話部からなる開閉筐体72を有する。
上記本体筐体70の上端部の両側にはそれぞれ連結部74,75が設けられており、一方の連結部74の内側には断面小判状の嵌合穴73が設けられ、他方の連結部75の内側には円形の穴部76が設けられている。また、上記開閉筐体72の下端部の中央には連結部78が設けられ、この連結部78の一方側には断面小判状の孔部79が形成され、他方側にも嵌合孔部81が形成されている。
上記携帯電話機は、ヒンジ装置2及びダミーヒンジ82を用いて本体筐体70と開閉筐体72とを連結したものである。このダミーヒンジ82は、断面小判状の胴部に断面円形の軸部が突出形成された形状である。上記嵌合孔部81にダミーヒンジ82の胴部を嵌入し、このダミーヒンジ82の軸部を上記連結部75の穴部76に差し込む。
一方、連結部78の孔部79の底部にコイルスプリング80を挿入し、さらにこの孔部79にヒンジ装置2の筒状部材8の部位を第二のカム14を外側にして差し込む。そして、上記両連結部74,78同士を合わせるようにし、コイルスプリング80を圧縮してヒンジ装置2の第二のカム14の部位を孔部79に押し込み、コイルスプリング80の伸張により上記第二のカム14を上記連結部74の嵌合穴73に嵌入する。これにより、ヒンジ装置2及びダミーヒンジ82を介して開閉筐体72は本体筐体70に対して相対回動可能に連結される。
ここで、上記ヒンジ装置を取り付けた携帯電話機の開閉筐体の開閉角度と、上記第一のカム12と第二のカム14とのカム係合との関係について説明する。
図8は、本体筐体70に対する開閉筐体72の開閉角度が0°の閉塞された位置におけるカム係合の状態を示す。この状態では、第一のカム12の係合凸部38と第二のカム14の係合凸部58とがなすカム配置角度は90°である。ここでカム配置角度とは、第一のカム12の係合凸部38の中央を通過する半径に対する第二のカム14の係合凸部58の中央を通過する半径とが挟む中心角度である。
そして上記係合凸部38は、第二のカム14の第一の凹部60への進入途中(斜面の途中)に位置し、また上記係合凸部58は、第一のカム12の第一の凹部40への進入途中に位置する。このとき、凹部の途中まで滑り込んだ各係合凸部38,58は、コイルバネ10の付勢力により、凹部の傾斜面を底部へと移動する吸い込み力の作用が生じ、これにより開閉筐体72が本体筐体70に押し付けられる状態で閉塞状態が保持される。
ここで、上記カム配置角度についての基本的な考え方は、上記開閉筐体72の最大開角度(180°)の中間位置(半分の90°)に開閉筐体72が位置したときに、上記係合凸部38,58同士がなすカム配置角度を180°となるように規定したことである。このようにカム配置角度を規定したのは、開閉筐体72を閉塞した時(0°)及び最大開角度(180°)に開いた時の係合凸部38,58同士がなす角度を同じにして、カム同士の係合のバランスの均一化を図り、これによりトルク(摩擦力)のばらつきをなくし、両カムの耐久性を均一に保つためである。またこの場合、開閉筐体72の開角度が最大開角度の中間位置(90°)ではカム配置角度は180°となるためカム同士のバランスが良く、開閉筐体の開閉が軽快に行なえる。
具体的には、上記開閉筐体72の開閉角度が0°におけるカム配置角度90°は、最大開角度が180°であることから、(360°−180°)/2によって導ける。また、例えば最大開角度が170°の場合には、開閉筐体72の開閉角度が0°におけるカム配置角度は(360°−170°)/2=95°となり、また最大開角度が190°の場合のカム配置角度は(360°−190°)/2=85°となる。図9は、最大開角度が170°の場合の、開閉筐体72の開閉角度が0°における係合凸部38,58同士のカム配置角度(95°)、及びカム(係合凸部58)の移動範囲(170°)を示したものである。
したがって、最大開角度が170°〜190°の広角で使用する場合には、開閉筐体72の開閉角度が0°におけるカム配置角度は85°〜95°の範囲となる。また、両カムの耐久性のばらつきを多少無視した場合には、開閉筐体72の開閉角度が0°におけるカム配置角度は105°程度が限度と考えられ、カム配置角度の範囲は85°〜105°となる。これから、ヒンジ装置2を開閉筐体の最大開角度が170°〜190°の広角で使用する場合には、上記カム配置角度が85°〜95°の範囲内であればバランスが良くて好適であり、また85°〜105°の範囲であっても良好な使用が確保できる。
図10は、開閉筐体72を開いて、本体筐体70に対する開閉筐体72の開角度が90°の位置におけるカム係合の状態を示す。この状態では、第一のカム12の係合凸部38は第二のカム14の摺動部65に位置し、第二のカム14の係合凸部58は第一のカム12の摺動部45に位置する。このときには、係合凸部38と係合凸部58とは180°のカム配置角度をなしてバランスが最も良い状態におかれ、係合凸部38,58と摺動面部との摩擦力により開閉筐体72が軽く保持される。
図11は、さらに開閉筐体72を開いて、本体筐体70に対する開閉筐体72の開角度が115°の位置におけるカム係合の状態を示す。この状態では、第一のカム12の係合凸部38は第二のカム14の第三の凹部64に突入し、第二のカム14の係合凸部58は第一のカム12の第三の凹部44に突入した位置にある。このときには、係合凸部38,58が第三の凹部44,64内に係合し、開閉筐体72が開途中で一時的に保持されこの位置で操作者は所定の操作が行なえる。
図12は、本体筐体70に対する開閉筐体72の開角度が180°の最大開位置におけるカム係合の状態を示す。この開閉筐体72の最大開位置では、本体筐体70と開閉筐体72との筐体同士が当接するストッパー機構により、それ以上の開閉筐体72の回動が阻止される。そしてこの状態では、第一のカム12の係合凸部38は、第二のカム14の第二の凹部62への進入途中(斜面の途中)に位置し、また第二のカム14の係合凸部58は、第一のカム12の第二の凹部42への進入途中に位置する。
このとき、凹部の途中まで滑り込んだ各係合凸部38,58は、コイルバネ10の付勢力により、凹部の傾斜面を底部へと移動する吸い込み力の作用が生じ、開閉筐体72が本体筐体70に対して180°の広角度のフラットな状態で開状態が保持される。そして、開閉筐体72の開動作が終了するとき、コイルバネ10の付勢力により開閉筐体72に勢いが付加されてクリック感が得られ、開閉筐体72の開動作にメリハリ感が与えられる。この位置で、携帯電話機の操作者は通話、メール通信等の操作を行なう。
したがって、上記実施の形態に係るヒンジ装置によれば、部品点数の少ない簡単な構造のカム機構により開閉筐体の広い角度の範囲での開閉及び保持の機能を確保することができ、筐体の開閉時にも良好なクリック感、メリハリ感が得られ、また耐久性にも優れ、装置の小型化にも寄与し、加えて製造が容易となって経済性にも優れるという効果がある。
図13は、第二の実施の形態に係り、折畳式の携帯電話機等の携帯機器に用いられるヒンジ装置92の分解斜視図を示したものである。このヒンジ装置92は、Eリング94、ワッシャー96、筒状部材98、コイルバネ100、第一のカム112、第二のカム114、及び軸体116等を構成部材としている。これら部材の内、第一のカム112及び第二のカム114によってカム機構が構成され、このカム機構により携帯電話機の開閉筐体を最大開角度180°まで開きかつ保持することができる。ヒンジ装置92の上記各部材の外形及び細部形状の多くは、上記第一の実施の形態に係るヒンジ装置2の部材と同一であり、この場合には同一の符号を付してここでの詳しい説明は省略する。
このヒンジ装置92のワッシャー96、筒状部材98、コイルバネ100、第一のカム112、第二のカム114及び軸体116の各材料は、上記ヒンジ装置2の該当する各部材と同様である。
ここで各構成部材について説明する。上記Eリング94は、金属製のE形止め輪である。上記ワッシャー96は、中空円板状の丸形平ワッシャーであり摩擦抵抗が少なく滑りが良いものである。上記筒状部材98の形状は、上記筒状部材8と同様である。そして、第一のカム112の外形の寸法は、筒状部材98の内周形状より小さく形成されており、第一のカム112は筒状部材98内に嵌入して軸方向に摺動移動が可能であり、筒内での回動は阻止される。
上記第一のカム112は、上記第一のカム12と同様な形状であり、断面小判状の基部30の上下部は円弧状に形成され、基部30の両側部にはそれぞれ平坦な嵌合面部32,32が形成され、基部30の中央には円形の孔部34が設けられている。また、第一のカム112の基部30の表面に形成された係合凸部38、第一の凹部40、第二の凹部42及び第三の凹部44は、その形状及び配置位置は第一のカム12と同様である。この第一のカム112の第一の凹部40及び第二の凹部42は、回動の始端及び終端位置を保持するものであり、第三の凹部44は回動途中の一時的な保持のために用いられる。
図14に示すように、上記第二のカム114は、孔部55以外は上記第二のカム14と同様な形状であり、断面小判状の基部50を有し、上下に円弧面51,51が形成された基部50の両側部にはそれぞれ平坦な嵌合面部52,52が形成され、基部50の中央には円形の孔部55が設けられている。この第二のカム114の基部50の外形は、上記筒状部材98と同程度の大きさであり、このため筒状部材98に内嵌する上記第一のカム112の基部30の外形より大きく形成されている。
また、第二のカム114の基部50の表面のカム面に形成された係合凸部58、第一の凹部60、第二の凹部62及び第三の凹部64は、その形状及び配置位置は第二のカム14と同様である。このためカム機構としてここでの第一のカム112及び第二のカム114と、上記第一のカム12及び第二のカム14とは、ともにカム形状は同一であり、このためカム機構に係る構造、作用及び効果は全て同じである。
上記軸体116は図13に示すように、円板状の頭部120と軸部122からなる。この軸部122は断面が円形状で、その先端部近傍の周囲には環状に溝部124が形成されている。
上記ヒンジ装置92は図15示すように、上記軸体116の軸部122に第二のカム114、第一のカム112及びコイルバネ100を嵌め込み、この軸部122とともにコイルバネ100などを筒状部材98に収納する。そして、コイルバネ100の付勢力に抗して軸体116の軸部122の先を筒状部材98の挿通孔24から突き出し、これに第一のワッシャー96を嵌め、さらに軸部122の溝部124に上記Eリング94を係止させ、コイルバネ100の付勢力により第一のカム112と第二のカム114とのカム面同士が押圧状態で係合するヒンジ装置を組み立てる。
ヒンジ装置92の外形は、第二のカム114及び筒状部材98により形成され、軸に垂直な断面は全体に一様な小判形状である。ここで、第一のカム112の外形の寸法は、筒状部材98の内周形状より小さく形成されており、第一のカム112は筒状部材98内に嵌入して軸方向に摺動移動が可能であり、回動は阻止される。
このヒンジ装置92は、上記ヒンジ装置2と同様、コイルバネ100により第一のカム112は常に第二のカム114方向に付勢され、第一のカム112(又は第二のカム114)の回動に伴い、第一のカム112の係合凸部38が第二のカム114の凹部への進入及び脱出を繰り返すとともに、第二のカム114の係合凸部58が第一のカム112の凹部への進入及び脱出を繰り返すカム機構を形成する。また、ヒンジ装置92は、第一のカム112が筒状部材98と嵌合しており、軸体116に対して第一のカム112、第二のカム114及び筒状部材98は何れも回動はフリーである。したがってこのヒンジ装置92は、上記カム機構を介して、第二のカム114に対して筒状部材98(第一のカム112)が相対回動する。
上記ヒンジ装置92は、上記ヒンジ装置2と同様な形態で、上記折畳式の携帯電話機に取り付けられる。このヒンジ装置92を取り付けた携帯電話機の筐体の開閉角度と、上記第一のカム112と第二のカム114とのカム係合との関係(カム配置角度など)については、上記第一の実施の形態で説明したのと同様でありここでの説明は省略する。
したがって、この第二の実施の形態に係るヒンジ装置によれば、部品点数の少ない簡単な構造のカム機構により開閉筐体の広い角度の範囲での開閉及び保持の機能を確保することができ、筐体の開閉時にも良好なクリック感、メリハリ感が得られ、また耐久性にも優れ、装置の小型化にも寄与し、加えて製造が容易となって経済性にも優れるという効果がある。
本発明の第一の実施の形態に係るヒンジ装置の分解斜視図を示す図である。 実施の形態に係るヒンジ装置の筒状部材を示す図である。 実施の形態に係るヒンジ装置の第一のカムを示す(a)6面図、(b)斜視図である。 実施の形態に係るヒンジ装置の第二のカムを示す(a)6面図、(b)斜視図である。 実施の形態に係るヒンジ装置の第一のカム及び第二のカムの各カム面を直線状に展開した図である。 実施の形態に係るヒンジ装置の断面図である。 実施の形態に係るヒンジ装置を取り付ける折り畳み式携帯電話機を示す図である。 実施の形態に係り、開閉筐体が閉塞した開角度0°のときの第一のカムと第二のカムとの係合関係を示す図である。 実施の形態に係り、開閉筐体の最大開角度を170°とした場合のカム配置角度などを示す図である。 実施の形態に係り、開閉筐体が開途中の開角度90°のときの第一のカムと第二のカムとの係合関係を示す図である。 実施の形態に係り、開閉筐体が開途中の一時保持位置である開角度115°のときの第一のカムと第二のカムとの係合関係を示す図である。 実施の形態に係り、開閉筐体が最大に開いた開角度180°のときの第一のカムと第二のカムとの係合関係を示す図である。 本発明の第二の実施の形態に係るヒンジ装置の分解斜視図を示す図である。 第二の実施の形態に係るヒンジ装置の第二のカムを示す(a)6面図、(b)斜視図である。 第二の実施の形態に係るヒンジ装置の断面図である。 従来例に係るヒンジ装置の形態を示す図であり(a)はカム凸部を対称位置に2つ配置したカム機構、(b)は一方のカム面のみにカム凸部を1つ配置したカム機構を示す。 従来例に係るヒンジ装置のカム機構を示す図(A〜F)である。
符号の説明
4,116 軸体
8,98 筒状部材
10,100 付勢手段(コイルバネ)
12,112 第一のカム
14,114 第二のカム
38,58 係合凸部
40,60 第一の凹部
42,62 第二の凹部
44,64 第三の凹部
45,65 摺動部
70 本体筐体
72 開閉筐体

Claims (5)

  1. 本体筐体と開閉筐体とを回動可能に連結するヒンジ装置において、
    一端部に底部が形成された筒状部材と、
    上記筒状部材の他端部に軸方向に摺動自在に嵌合され、中空の基部のカム面部には係合凸部が、この係合凸部からカム面部を一方に回った位置には第一の凹部が、この第一の凹部から摺動部を隔てた位置には第二の凹部がそれぞれ形成された第一のカムと、
    付勢手段により上記第一のカムと向かい合わせにカム係合され、中空の基部のカム面部には係合凸部が、この係合凸部からカム面部を一方に回った位置には第一の凹部が、この第一の凹部から摺動部を隔てた位置には第二の凹部がそれぞれ形成された第二のカムと、
    上記筒状部材、付勢手段、第一のカム及び第二のカムを挿通して各部材同士を連結する軸体と、を有し、
    上記開閉筐体の閉位置において、上記第一のカムの係合凸部が上記第二のカムの第一の凹部と、上記第二のカムの係合凸部が上記第一のカムの第一の凹部とそれぞれ係合する一方、上記開閉筐体の開操作により上記各係合凸部がそれぞれ上記各摺動部を通過して到達した開閉筐体の最大開位置において、上記第一のカムの係合凸部が上記第二のカムの第二の凹部と、上記第二のカムの係合凸部が上記第一のカムの第二の凹部とそれぞれ係合し、上記付勢手段により上記各係合凸部と上記各凹部との係合状態が維持されて上記開閉筐体を保持することを特徴とするヒンジ装置。
  2. 上記第一のカムの係合凸部、第一の凹部及び第二の凹部と、上記第二のカムの係合凸部、第一の凹部及び第二の凹部の形状及び配置位置を、それぞれ同一としたことを特徴とする請求項1記載のヒンジ装置。
  3. 上記開閉筐体が最大開位置の半分の中間に位置したときに、上記第一のカムの係合凸部の中央部と上記第二のカムの係合凸部の中央部とがなす上記基部の中心を基準としたカム配置角度を180°としたことを特徴とする請求項1又は2記載のヒンジ装置。
  4. 上記開閉筐体の最大開位置を、上記本体筐体と170°〜190°の角度をなす位置とし、上記開閉筐体の閉位置における上記第一のカムの係合凸部の中央部と、上記第二のカムの係合凸部の中央部とがなす上記基部の中心を基準としたカム配置角度を85°〜95°の範囲としたことを特徴とする請求項1又は2記載のヒンジ装置。
  5. 上記第一のカムの摺動部及び上記第二のカムの摺動部にそれぞれ第三の凹部を設け、上記第一のカムの係合凸部が上記第二のカムの第三の凹部と係合したときに、上記第二のカムの係合凸部が上記第一のカムの第三の凹部と係合し、上記開閉筐体を回動途中の位置で一時的に保持することを特徴とする請求項1,2,3又は4記載のヒンジ装置。
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