JP2009257171A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2009257171A
JP2009257171A JP2008106514A JP2008106514A JP2009257171A JP 2009257171 A JP2009257171 A JP 2009257171A JP 2008106514 A JP2008106514 A JP 2008106514A JP 2008106514 A JP2008106514 A JP 2008106514A JP 2009257171 A JP2009257171 A JP 2009257171A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricating oil
oil
hermetic compressor
spiral groove
shaft portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008106514A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Yagi
章夫 八木
Ichiro Morita
一郎 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008106514A priority Critical patent/JP2009257171A/ja
Publication of JP2009257171A publication Critical patent/JP2009257171A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compressor (AREA)

Abstract

【課題】密閉型圧縮機に関し、スラスト摺動部に十分な給油を行い、高い信頼性を備えた密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
【解決手段】給油機構122を有するシャフト114と、給油機構122は、潤滑油110中に開口する遠心ポンプ123と、主軸部112と軸受け部121との間に刻設された螺旋溝124と、主軸部112の上端に設けた環状油溝125と、軸受け部121の上部にスラスト摺動部131を備え、環状油溝125から潤滑油110をスラスト摺動部131に潤滑油110を導くスリット部132と、偏芯軸部113に穿設され、潤滑油110の搬送能力は螺旋溝124の搬送能力よりも低い縦穴130を備えたもので、軸受け部121やスラスト摺動部131に潤滑油110を十分に供給し、摺動部に油膜を形成して金属接触を抑制することで、摺動部の摩耗を防止し、信頼性の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は密閉型圧縮機の給油機構に関するものである。
従来、一般の密閉型圧縮機の給油装置は、密閉容器内に貯留した潤滑油を上方に汲み上げる給油機構と、シャフトの回転により生じる遠心力を利用して潤滑油を各摺動部に供給する螺旋形状の給油溝とをシャフトに備え、給油機構によって汲み上げられた潤滑油は螺旋形状の給油溝を通りながら、主軸部の潤滑を行い、さらに偏芯部等の各摺動部の潤滑を行うものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来技術の密閉型圧縮機について説明する。
図5は、特許文献1に記載された従来の密閉型圧縮機の縦断面図である。
図5において、密閉容器1内には潤滑油2が収納されるとともに、固定子3と回転子4からなる電動モータ5と、電動モータ5によって駆動される圧縮要素6が収容される。
圧縮要素6は、圧縮室7を形成するシリンダ8と、シリンダ8内を往復摺動自在に挿入されたピストン9を備えている。
主軸部10と偏心部11とを備えるシャフト12は、回転子4が軸装されるとともに、すべり軸受け構造である軸受け部13に回転自在に軸支される。
スラスト摺動部20は軸受け部13の上部にシャフト12や電動モータ5の回転子4等の重力方向の荷重を支持する。
シャフト12には、一端が潤滑油2に開口し、他端がシャフト12の外周に刻設された螺旋溝21と、螺旋溝21の下端に連通している給油孔22が設けられており、螺旋溝21の上端は偏心部11の潤滑油流路23に連通している。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
電動モータ5に通電すると、電動モータ5が起動して回転子4が回転する。そして、この回転子4と一体に軸装されたシャフト12が回転し、シャフト12の偏心部11の動きが圧縮要素6のピストン9の往復運動に変換され、ピストン9がシリンダ8内を往復運動し、圧縮室7に冷媒を吸入し圧縮する。
密閉容器1に貯留された潤滑油2は、シャフト12の回転により生じる遠心力によりシャフト12の下端に取り付けられた給油孔22により上方に汲み上げられ、シャフト12に設けられた螺旋溝21を通り、軸受け部13、スラスト摺動部20、偏心部11、及び圧縮要素6の各摺動部に供給され各摺動部の潤滑を行う。
さらに、螺旋溝21の潤滑油2は、偏心部11の潤滑油流路23を通り、偏心部11の先端から排出され、密閉容器1内の空間に放出される。
特公昭62−44108号公報
しかしながら、上記従来の構成では、給油孔22から螺旋溝21に汲み上げられた潤滑油2は、比較的スムーズに潤滑油流路23に導かれるため、スラスト摺動部20に十分な潤滑油2を供給することができず、スラスト摺動部20に摩耗が発生し、密閉型圧縮機の信頼性が低下する可能性があった。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、スラスト摺動部に十分な給油を行い、高い信頼性を備えた密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、主軸部と軸受け部との間に刻設され、主軸部の上部に連通する螺旋溝と、主軸部の上端に設けた環状油溝と、偏芯軸部に穿設され一端が環状油溝または螺旋溝に連通し、潤滑油の搬送能力は螺旋溝の搬送能力よりも低い縦穴を備えたもので、スラスト摺動部に十分な給油を行い、スラスト摺動部を潤滑するという作用を有する。
本発明の密閉型圧縮機は、シャフト等の摺動部に潤滑油を供給すると共に、スラスト摺動部に潤滑油を十分供給できるので、高い信頼性を備えた密閉型圧縮機を提供することができる。
本発明の請求項1に記載の発明は、ステータとロータとから構成される単相誘導型の電動モータと、前記電動モータによって駆動される圧縮機構部と、前記電動モータと前記圧縮機構部とを収容するとともに潤滑油を貯留する密閉容器とを備え、前記圧縮機構部は主軸部および偏芯軸部を備えたシャフトと、圧縮室を形成するシリンダと、前記シリンダ内を往復運動するピストンと、前記主軸部を軸支する軸受け部とを有し、前記シャフトは前記潤滑油を上方に搬送する給油機構を備え、前記給油機構は、前記潤滑油中に開口する遠心ポンプと、前記主軸部と前記軸受け部との間に刻設され、一端が前記遠心ポンプと連通し、他端が前記主軸部の上部に連通する螺旋溝と、前記主軸部の上端に設けた環状油溝と、前記偏芯軸部に穿設され一端が前記環状油溝または前記螺旋溝に連通し、他端が密閉容器内に開口する縦穴とを有し、前記縦穴における前記潤滑油の搬送能力は前記螺旋溝の搬送能力よりも低いことを特徴としたもので、偏心部の先端の縦穴から排出される潤滑油の量は螺旋溝を搬送される潤滑油の量より少なくなるため、螺旋溝を搬送された潤滑油は、環状油溝と螺旋溝内を十分に満たすことができるため、軸受け部に潤滑油を十分に供給し、軸受け部とシャフトの摺動部の油膜を形成して金属接触を抑制し、摺動部の摩耗や傷付きを防止し、信頼性の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、縦穴の少なくとも一部の断面積が小さいことで、前記縦穴における潤滑油の搬送能力が螺旋溝の搬送能力よりも低くしたもので、縦穴の小さな断面積を通過し偏心部の先端に導かれた潤滑油は、その後偏心部の先端から抵抗なく密閉容器内の空間に勢いよく放出されて、密閉容器に飛着し、密閉容器で冷却され、密閉容器内に貯留する潤滑油の粘度低下を防止することができるので、請求項1に記載の発明の効果に加えて、さらに潤滑油の粘度低下を防止して摺動部の油膜を形成し易くして金属接触を抑制し、摺動部の摩耗を防止することで、信頼性の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、縦穴は、主軸部の上部に連通した螺旋溝の端部に対して重力方向上方に穿設したもので、螺旋溝から潤滑油と共に上げられた摺動部の摩耗粉等の異物は、縦穴は螺旋溝の上方の端部と直線的に連通しているため、摩耗粉等の異物は直接流れ抵抗の小さい縦穴から螺旋溝のポンプ能力によって密閉容器内に排出することができるので、潤滑油流路内に摩耗粉等の異物が滞留することを防止でき、請求項1または2に記載の発明の効果に加えて、さらに摩耗粉による摺動部の傷付きを防止し、信頼性の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、縦穴は偏芯軸部の軸中心と略平行としたもので、縦穴内に潤滑油が滞留する部分がなくなり、潤滑油と共に汲み上げられた摺動部の摩耗粉等の異物が滞留することなく、縦穴から排出することができるとともに、加工が容易で生産性が高まるので、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、さらに摩耗粉の滞留による摺動部の傷付きを防止し、生産性が高く信頼性の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、軸受け部の上部にシャフトや前記電動モータのロータ等の重力方向の荷重を支持するスラスト摺動部を備え、環状油溝から潤滑油をスラスト摺動部に潤滑油を導くスリット部を設けたもので、環状溝に十分に供給された潤滑油をスリット部を介してスラスト摺動部に確実に供給するとともに、スラスト摺動部で発生した摩耗粉等をスラスト摺動部から潤滑油とともに排出することができるため、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、さらにスラスト摺動部の油膜を形成し金属接触を抑制し、摩耗粉による摺動部の傷付きを防止し、信頼性の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明において、シャフトの主軸部に、螺旋溝と反対方向のリードを有する逆螺旋溝を有したもので、シャフトが正規の回転方向に対して逆方向に回転し運転された際にも、逆螺旋溝により潤滑油を摺動部に供給することができるため、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、さらにシャフトの逆回転時においても摺動部の油膜を形成し金属接触を抑制し、信頼性の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明に螺旋溝に対する逆螺旋溝のリードの比率を、0.5以上1以下の範囲としたもので、螺旋溝のリードに対して逆螺旋溝のリードの比率を小さくすることで、正規の回転方向である正転時に螺旋溝から上げられた潤滑油が逆螺旋溝を介して容易に遠心ポンプに向かって逆流することを防ぐことができるため、請求項6に記載の発明の効果に加えて、さらに潤滑油の摺動部への供給不足を低減し、信頼性の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
以下、本発明による密閉型圧縮機の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図、図2は同実施の形態における密閉型圧縮機のシャフトの側面要部断面図、図3は同実施の形態における密閉型圧縮機のシャフトの正面要部断面図、図4は同実施の形態における密閉型圧縮機のスラスト摺動部の正面図である。
以上のように構成された圧縮機について、以下その動作を説明する。
図1から図4において、ステータ101とロータ102とから構成される単相誘導型の電動モータ103と、電動モータ103によって駆動される圧縮機構部104と、電動モータ103と圧縮機構部104とを収容するとともに潤滑油110を貯留する密閉容器111とを備えている。
圧縮機構部104は、主軸部112および偏芯軸部113を備えたシャフト114と、圧縮室115を形成するシリンダ119と、シリンダ119内を往復運動するピストン120と、主軸部112を軸支する軸受け部121とを有し、シャフト114は潤滑油110を上方に搬送する給油機構122を備えている。
本実施の形態では、シリンダ119と軸受け部121は一体に鋳造された鋳物で形成されている。
また、給油機構122は、潤滑油110中に開口する遠心ポンプ123を備えるとともに、主軸部112と軸受け部121との間に刻設され、一端が遠心ポンプ123と連通し、他端が主軸部112の上部に連通する螺旋溝124と、主軸部112の上端に設けた環状油溝125とを備えており、螺旋溝124と環状油溝125とは一部が連通している。
ここで、螺旋溝124は下端でのみ遠心ポンプ123と連通しており、上方の端部124aでは遠心ポンプ123と連通していない。
さらに偏芯軸部113には、一端が環状油溝125を介して螺旋溝124に連通し、他端が密閉容器111内に開口するとともに、少なくとも一部の断面積が小さい縦穴130が穿設されている。
縦穴130は、偏芯軸部113の軸中心と略平行で、主軸部112の上部に連通した螺旋溝124の端部124aに対して重力方向上方に穿設されている。
また、軸受け部121の上部にシャフト114や電動モータ103のロータ102等の重力方向の荷重を支持するスラスト摺動部131を備え、環状油溝125に導かれた潤滑油110をスラスト摺動部131に導いた後に、密閉容器111に導くスリット部132を有している。
さらに、シャフト114の主軸部112には、螺旋溝124と反対方向のリードを有する逆螺旋溝133を有し、螺旋溝124に対する逆螺旋溝133のリードの比率は0.5以上1以下の範囲である0.7としている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
ステータ101に通電すると、電動モータ103が起動してロータ102が回転する。
このロータ102の回転に伴いシャフト114が回転し、シャフト114の偏心軸部113の動きが圧縮機構部104のピストン120の往復運動に変換され、ピストン120がシリンダ119内を往復運動し、圧縮室115に冷媒を吸入し圧縮する。
まず、シャフト114が正規の回転方向である正回転方向で運転する時の潤滑油110の供給について説明する。
密閉容器111に貯留された潤滑油110は、シャフト114の回転により生じる遠心力によりシャフト114の下端に取り付けられた給油機構122により上方に汲み上げられ、シャフト114に設けられた螺旋溝124を通り、軸受け部121、偏心軸部113、及び圧縮機構部104の各摺動部に供給される。
一方、螺旋溝124によって汲み上げられた潤滑油110は、環状油溝125を介して縦穴130に導かれるが、縦穴130の一部の断面積が小さいために、潤滑油110の搬送能力が螺旋溝124より低く、偏心軸部113の先端の縦穴130から排出される潤滑油110の量は螺旋溝124を搬送される潤滑油110の量より少なくなる。
そのため、螺旋溝124を搬送された潤滑油110は、偏心軸部113の先端の縦穴130から排出される量が減少し、その分環状油溝125に導かれて環状油溝125を満たすとともに、螺旋溝124を満たすことになる。
環状油溝125を満たした潤滑油110は、スリット部132によりスラスト摺動部131に供給され、スラスト摺動部131における摺動損失を低減するとともに、スラスト摺動部131の油膜を形成し金属接触を抑制し、摺動部の摩耗を防止することができる。
そして、スラスト摺動部131で発生したり導かれたりした摩耗粉などの異物は、スリット部132を介して潤滑油110によりスラスト摺動部131から密閉容器111内に排出され、高い信頼性を確保することができる。
さらに、螺旋溝124の潤滑油110は、螺旋溝124の上方の端部124aに対して重力方向上方に直線的に連通している偏心軸部113の縦穴130の小さな断面積を通過し、その後、流れ抵抗の小さい偏心軸部113の大きな断面積の縦穴130内に導かれるために抵抗なく流れ、偏心軸部113の先端から、螺旋溝124のポンプ能力によって密閉容器111内の空間に勢いよく放出される。
そのため、螺旋溝124や縦穴130などの潤滑油流路内に摩耗粉等の異物が滞留することを防止することができる。
密閉容器111内の空間に放出された潤滑油110は、密閉容器111の内壁面に飛着して冷却されて密閉容器111の貯留する潤滑油110へと戻ってくるため、密閉容器111内に貯留する潤滑油110の上昇を抑制することで粘度の低下を防止することができ、潤滑油110の粘度を高く保ち摺動部の油膜を形成し易くして、さらに金属接触を抑制し、摺動部の摩耗を防止しすることができる。
また、螺旋溝124から潤滑油110と共に上げられた摺動部の摩耗粉等の異物は、縦穴130は螺旋溝124の上方の端部124aと直線的に連通し、かつ偏芯軸部113の軸中心と略平行に設けられているため、環状油溝125等に滞留することなく、直接流れ抵抗の小さい縦穴130から排出できるので、摩耗粉等の異物による摺動部の傷付きを防止しすることができる。
また、逆螺旋溝133のリード比率は螺旋溝124より小さいため、環状油溝125内の潤滑油110が逆螺旋溝133へ流入することはほとんどなく、環状油溝125内の潤滑油110がシャフト114の下方に逆流することはないので、摺動部の給油不足を低減することができる。
次に、シャフト114が正回転方向と反対方向に回転する逆回転方向で運転する際の潤滑油110の供給について説明する。
遠心ポンプ123は、遠心力を利用するポンプであるために回転方向とは無関係にポンプ作用を発揮する。これにより潤滑油110は正回転時と同様、遠心ポンプ123から下側の螺旋溝124を介して、逆螺旋溝133の下端部周辺まで導かれる。
逆螺旋溝まで導かれた潤滑油110は、逆螺旋溝133のポンプ力によってさらに上方に導かれて環状油溝125へと搬送される。
環状油溝125に導かれた潤滑油110の一部は、潤滑油110を上方に搬送するポンプ能力のない螺旋溝124の端部124aから遠心ポンプ123に向かい重力により正回転時と逆に流れようとするが、遠心ポンプ123からは常に潤滑油110が押し上げられているため、環状油溝125に導かれた潤滑油110は重力により密閉容器111内に逆流することはない。
そのため、環状油溝125に導かれた潤滑油110は、正回転方向と同様に、遠心ポンプ123と逆螺旋溝133のポンプ力によって、環状油溝125に連通した縦穴130に導くことができる。
その後は、シャフト114の正回転時と同様の効果を得ることができる。
なお、螺旋溝124に対する逆螺旋溝133のリードの比率は0.5以上1以下の範囲であれば同様に実施可能である。
また、縦穴130は、環状油溝125を介することなく螺旋溝124に連通するように設けても、同様に実施可能である。
以上のように本実施の形態によれば、シャフト等の摺動部に潤滑油を供給すると共に、スラスト摺動部に潤滑油を十分供給することができ、摩耗粉など異物を摺動部から排出することができるので、高い信頼性を備えた密閉型圧縮機を提供することができる。
以上のように、本発明にかかる密閉型圧縮機は、圧力差を利用した給油機構により、安定して十分なオイルを供給することが可能となるので、家庭用冷蔵庫を初めとして、除湿機やショーケース、自販機等、冷凍サイクルを用いたあらゆる用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の側面の縦断面図 同実施の形態における密閉型圧縮機のシャフトにおける側面要部断面図 同実施の形態における密閉型圧縮機のシャフトにおける正面要部断面図 同実施の形態における密閉型圧縮機のスラスト摺動部の正面図 従来の密閉型圧縮機の縦断面図
符号の説明
101 ステータ
102 ロータ
103 電動モータ
104 圧縮機構部
110 潤滑油
111 密閉容器
112 主軸部
113 偏芯軸部
114 シャフト
115 圧縮室
119 シリンダ
120 ピストン
121 軸受け部
122 給油機構
123 遠心ポンプ
124 螺旋溝
124a 端部
125 環状油溝
130 縦穴
131 スラスト摺動部
132 スリット部
133 逆螺旋溝

Claims (7)

  1. ステータとロータとから構成される単相誘導型の電動モータと、前記電動モータによって駆動される圧縮機構部と、前記電動モータと前記圧縮機構部とを収容するとともに潤滑油を貯留する密閉容器とを備え、前記圧縮機構部は主軸部および偏芯軸部を備えたシャフトと、圧縮室を形成するシリンダと、前記シリンダ内を往復運動するピストンと、前記主軸部を軸支する軸受け部とを有し、前記シャフトは前記潤滑油を上方に搬送する給油機構を備え、前記給油機構は、前記潤滑油中に開口する遠心ポンプと、前記主軸部と前記軸受け部との間に刻設され、一端が前記遠心ポンプと連通し、他端が前記主軸部の上部に連通する螺旋溝と、前記主軸部の上端に設けた環状油溝と、前記偏芯軸部に穿設され一端が前記環状油溝または前記螺旋溝に連通し、他端が密閉容器内に開口する縦穴とを有し、前記縦穴における前記潤滑油の搬送能力は前記螺旋溝の搬送能力よりも低いことを特徴とする密閉型圧縮機。
  2. 縦穴の少なくとも一部の断面積が小さいことで、前記縦穴における潤滑油の搬送能力が螺旋溝の搬送能力よりも低くなる請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 縦穴は、主軸部の上部に連通した螺旋溝の端部に対して重力方向上方に穿設された請求項1または2に記載の密閉型圧縮機。
  4. 縦穴は偏芯軸部の軸中心と略平行である請求項1から3のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  5. 軸受け部の上部にシャフトや前記電動モータのロータ等の重力方向の荷重を支持するスラスト摺動部を備え、環状油溝から潤滑油をスラスト摺動部に潤滑油を導くスリット部を設けた請求項1から4のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  6. シャフトの主軸部に、螺旋溝と反対方向のリードを有する逆螺旋溝を有した請求項1から5のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  7. 螺旋溝に対する逆螺旋溝のリードの比率を、0.5以上1以下の範囲とした請求項6に記載の密閉型圧縮機。
JP2008106514A 2008-04-16 2008-04-16 密閉型圧縮機 Pending JP2009257171A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008106514A JP2009257171A (ja) 2008-04-16 2008-04-16 密閉型圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008106514A JP2009257171A (ja) 2008-04-16 2008-04-16 密閉型圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009257171A true JP2009257171A (ja) 2009-11-05

Family

ID=41384900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008106514A Pending JP2009257171A (ja) 2008-04-16 2008-04-16 密閉型圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009257171A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102720660A (zh) * 2012-06-21 2012-10-10 广州万宝集团压缩机有限公司 冰箱压缩机的一体泵油机构
CN103382931A (zh) * 2013-05-09 2013-11-06 广东技术师范学院 一种制冷压缩机供油系统

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102720660A (zh) * 2012-06-21 2012-10-10 广州万宝集团压缩机有限公司 冰箱压缩机的一体泵油机构
CN103382931A (zh) * 2013-05-09 2013-11-06 广东技术师范学院 一种制冷压缩机供油系统
CN103382931B (zh) * 2013-05-09 2016-12-28 广东技术师范学院 一种制冷压缩机供油系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6637550B2 (en) Displacement type fluid machine
JP2009257171A (ja) 密閉型圧縮機
US6338617B1 (en) Helical-blade fluid machine
JP6134903B2 (ja) 容積型圧縮機
JP2009085125A (ja) 密閉型圧縮機
JP2016160774A (ja) 圧縮機
JP2009138582A (ja) 密閉型圧縮機
JP6611648B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2009167954A (ja) 密閉型圧縮機
JP2012002227A (ja) 横型スクロール圧縮機
JP2004225578A (ja) ロータリ圧縮機
KR100782884B1 (ko) 로타리 압축기
JP2005264738A (ja) 圧縮機
JP2008223506A (ja) 密閉型圧縮機
JP2009062954A (ja) 密閉型圧縮機
JP2009191763A (ja) 密閉型圧縮機
JP2011185156A (ja) 密閉型圧縮機
KR20180100880A (ko) 왕복동식 압축기
KR100703665B1 (ko) 압축기용 크랭크축
KR101410751B1 (ko) 밀폐형 압축기
JP2013100797A (ja) 密閉型圧縮機
KR100745711B1 (ko) 밀폐형 압축기의 오일펌핑장치
JP4593448B2 (ja) 冷媒圧縮機
JP2005155361A (ja) スクロ−ル圧縮機
KR20030041634A (ko) 밀폐형 왕복동식 압축기의 윤활구조