JP2009257140A - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】点火信号に含まれるノイズによってIGBTを再オンさせないようにすることができる内燃機関用点火装置を提供する。
【解決手段】オフ遅延回路部15を設けることにより、コンデンサ3の充電電位Vcが低下するときには基準電位Vrefとして第1の電位16を閾値とし、充電電位Vcが上昇するときには基準電位Vrefとして第1の電位16よりも大きい第2の電位17を閾値とする。これにより、コンデンサ3を充電する際には第1の電位16と第2の電位17との差の分だけ余分に充電しておくことができるので、ノイズによって充電電位Vcが低下したとしても、余分に充電した分で充電電位Vcが基準電位Vref(第1の電位16)を下回ることはない。これにより、ノイズによってIGBT14が再オンしてしまうことを防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、点火信号に含まれるノイズによってIGBTを再オンさせないようにする内燃機関用点火装置に関する。
従来より、外部からの指令に応じて点火コイルへの通電を行うイグナイタを内蔵した内燃機関用点火装置が知られている。
図5(a)は従来の点火装置に内蔵されたイグナイタの回路図であり、図5(b)は図5(a)に示されるイグナイタにおける点火のタイミングチャートである。
図5(a)に示されるように、イグナイタには、図示しないエンジンECUから点火信号IGtが入力されるnpn型のトランジスタ1を備えている。このトランジスタ1のエミッタ−コレクタ間にはダイオード2とコンデンサ3とが直接に接続されている。また、トランジスタ1のコレクタにはpnp型のトランジスタ4および抵抗5が接続されており、抵抗5は電源電位Vccに接続されている。
ダイオード2とコンデンサ3との間は、コンパレータ6の一方の入力端子に接続されていると共に、npn型のトランジスタ7、8および抵抗9で構成されるカレントミラー回路に接続されている。具体的に、トランジスタ7のコレクタがダイオード2とコンデンサ3との間に接続され、エミッタに抵抗9が接続されている。また、トランジスタ7のベースがトランジスタ8のコレクタおよびベースに接続されている。抵抗9およびトランジスタ8のエミッタはトランジスタ1のエミッタに接続されている。
そして、トランジスタ8のコレクタに抵抗10が接続され、該抵抗10にpnp型のトランジスタ11のコレクタが接続されている。トランジスタ11のエミッタは電源電位Vccに接続されている。トランジスタ4、11のベースは共通化されている。
さらに、電源電位Vccとトランジスタ1のエミッタとの間に抵抗12および抵抗13が直列接続されている。これら抵抗12と抵抗13との間がコンパレータ6の他方の入力端子に接続されている。
コンパレータ6は、ダイオード2とコンデンサ3との間の充電電位Vcと抵抗12と抵抗13の間の基準電位Vrefとを比較し、充電電位Vcが基準電位Vrefよりも小さいとき、Hiの出力信号Voutを出力する。基準電位Vrefは充電電位Vcに対する閾値である。一方、コンパレータ6は、充電電位Vcが基準電位Vrefよりも大きいとき、Hiの出力信号Voutを出力する。この出力信号Voutがスイッチング素子であるIGBT14に入力され、該出力信号Voutに従ってIGBT14が駆動制御されるようになっている。IGBT14には図示しない点火コイルが接続されている。
次に、図5(b)を参照して上記点火装置の作動について説明する。まず、トランジスタ1にHiの点火信号IGtが入力されると、該トランジスタ1がオンする。トランジスタ4と抵抗5とダイオード2を介してコンデンサ3に流れていた電流がトランジスタ1に流れる。このため、コンデンサ3の電荷は抵抗9とトランジスタ7を介して放電され、充電電位Vcが下がる。そして、充電電位Vcが基準電位Vrefを下回ると、コンパレータ6からHiの出力信号Voutが出力され、IGBT14がオンされる。IGBT14がオンされている間に、点火コイルの一次側に磁気エネルギーが蓄積されることとなる。
続いて、点火信号IGtがオフされてLowになると、トランジスタ1がオフになるので、トランジスタ4を流れる電流はダイオード2を介してコンデンサ3に流れ込む。これにより、コンデンサ3が充電されるため、充電電位Vcが上昇する。そして、充電電位Vcが基準電位Vrefを超えると、コンパレータ6からLowの出力信号Voutが出力され、IGBT14がオフされる。このIGBT14のオフのタイミングで点火コイルの一次側に流れる電流を急激に遮断することにより、点火コイルの一次側に蓄えられた磁気エネルギーが二次側に誘導され、二次側から点火プラグのギャップにて放電電流として放電され、点火が行われる。
しかしながら、上記従来の技術では、点火信号IGtがLowになった後に該点火信号にノイズが含まれてしまうと、再びIGBT14をオンさせてしまい、誤点火動作を起こさせてしまう。このことについて、図6を参照して説明する。
図6に示されるように、点火信号IGtがLowになって点火動作が起こった後、点火信号IGtにノイズが含まれると、該ノイズがトランジスタ1に入力される。これにより、図5(a)のトランジスタ1がオンし、上述のように充電電位Vcが下がって該充電電位Vcが基準電位Vrefを下回るため、コンパレータ6からHiの出力信号Voutが出力されてしまう。したがって、IGBT14がこのHiの出力信号Voutに従って再オンしてしまい、誤点火動作を起こしてしまう。
本発明は、上記点に鑑み、点火信号に含まれるノイズによってスイッチング素子を再オンさせないようにすることができる内燃機関用点火装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、コンデンサ(3)に充電されていた充電電位(Vc)が外部から入力される点火信号(IGt)に従って放電されて充電電位(Vc)が基準電位(Vref)を下回ると、スイッチング素子(14)をオンして点火コイルに磁気エネルギーを蓄積させ、この後、点火信号(IGt)に従ってコンデンサ(3)が充電されて充電電位(Vc)が基準電位(Vref)を上回ると、スイッチング素子(14)をオフさせて磁気エネルギーに基づく点火を起こさせる内燃機関用点火装置であって、充電電位(Vc)が基準電位(Vref)を下回るまで基準電位(Vref)を第1の電位(16)とし、充電電位(Vc)が第1の電位(16)を下回ると基準電位(Vref)を第1の電位(16)よりも大きい第2の電位(17)とし、充電電位(Vc)が第2の電位(17)を上回ると基準電位(Vref)を第1の電位(16)に戻すオフ遅延回路部(15)を備えていることを特徴とする。
これによると、充電電位(Vc)に応じて基準電位(Vref)のレベルを変化させることになり、基準電位(Vref)にヒステリシスを持たせることができる。これにより、コンデンサ(3)を充電するときには充電電位(Vc)を第2の電位(17)まで上昇させることになるので、第2の電位(17)と第1の電位(16)との差の分だけ充電電位(Vc)にマージンを持たせることができる。したがって、点火信号(IGt)にノイズが含まれることでコンデンサ(3)が放電されることにより充電電位(Vc)が下がり始めてしまっても、マージン分の余裕があるため、充電電位(Vc)が第1の電位(16)を下回らないようにすることができる。つまり、スイッチング素子(14)を再オンさせないようにすることができる。
請求項2に記載の発明では、コンデンサ(3)に充電されていた充電電位(Vc)が外部から入力される点火信号(IGt)に従って放電されて充電電位(Vc)が基準電位(Vref)を下回ると、スイッチング素子(14)をオンして点火コイルに磁気エネルギーを蓄積させ、この後、点火信号(IGt)に従ってコンデンサ(3)が充電されて充電電位(Vc)が基準電位(Vref)を上回ると、スイッチング素子(14)をオフさせて磁気エネルギーに基づく点火を起こさせる内燃機関用点火装置であって、充電電位(Vc)が基準電位(Vref)を下回った後、点火信号(IGt)に従ってコンデンサ(3)への充電が開始されて充電電位(Vc)が基準電位(Vref)を上回ると、コンデンサ(3)に電流を流す経路(29)を追加してコンデンサ(3)の充電速度を上げる急速充電回路(22)を備えていることを特徴とする。
これにより、充電電位(Vc)が基準電位(Vref)を上回ると充電速度を速めることができるので、コンデンサ(3)を充電する時間を短くすることができる。すなわち、短い時間で充電電位(Vc)と基準電位(Vref)との差の分だけマージンを持たせることができる。したがって、点火信号(IGt)に含まれるノイズによってコンデンサ(3)が放電されることにより充電電位(Vc)が下がり始めてしまっても、充電速度を速めたことによって既に充電電位(Vc)と基準電位(Vref)との差の分だけマージンが設けられているので、充電電位(Vc)が基準電位(Vref)を下回らないようにすることができる。このようにして、スイッチング素子(14)を再オンさせないようにすることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。以下では、図5に示す構成要素と同一のものには、同一符号を記してある。なお、IGBT14は本発明のスイッチング素子に相当する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る内燃機関用点火装置の一部回路図である。図1に示される回路は、図5に示される回路に対して、オフ遅延回路部15が備えられた構成になっている。このオフ遅延回路部15は、充電電位Vcに対する基準電位Vrefを、該基準電位Vrefの値に応じて変化させる機能を有するものである。基準電位Vrefは、第1の電位16とこの第1の電位16よりも大きい第2の電位17との2つの値を有している。第1の電位16および第2の電位17は、充電電位Vcに対する閾値である。
具体的に、オフ遅延回路部15は、充電電位Vcが基準電位Vrefを下回るまで基準電位Vrefを第1の電位16とし、充電電位Vcが第1の電位16を下回ると基準電位Vrefを第1の電位16よりも大きい第2の電位17とし、充電電位Vcが第2の電位17を上回ると基準電位Vrefを第1の電位16に戻す。
オフ遅延回路部15は、抵抗18、トランジスタ19、20を備えている。トランジスタ19のベースはコンパレータ6の出力端子に接続されている。該トランジスタ19のコレクタの電位が出力信号VoutとしてIGBT14に入力される。また、トランジスタ19のコレクタは、トランジスタ20のベースに接続されている。トランジスタ20のエミッタは、トランジスタ1のエミッタに接続されている。さらに、抵抗12と抵抗13との間とトランジスタ20のコレクタとの間に抵抗18が接続されている。
なお、電源電位Vccとトランジスタ19のコレクタとの間にはプルアップ用の抵抗21が接続されている。また、図1においてオフ遅延回路部15を除く部位の構成・作動については上述の通りである。
また、本実施形態では、コンパレータ6は、充電電位Vcが基準電位Vrefよりも大きいときにHiの信号を出力し、充電電位Vcが基準電位Vrefよりも小さいときにLowの信号を出力するようになっている。
次に、図1に示される点火装置の作動について、図2に示されるタイミングチャートを参照して説明する。
まず、トランジスタ1にHiの点火信号IGtが入力されると、上述のように、コンデンサ3の電荷が放電され、充電電位Vcが下がり始める。この時点では、コンパレータ6に入力される充電電位Vcは基準電位Vrefよりも大きいため、コンパレータ6からHiの信号が出力される。これに伴い、オフ遅延回路部15では、トランジスタ19がオンするため、コレクタ電位は下がり、出力信号VoutはLowの信号となる。また、トランジスタ19のコレクタ電位がLowの信号となるため、トランジスタ20はオフになる。つまり、基準電位Vrefは抵抗12と抵抗13との分圧の値になっており、この値が第1の電位16となる。
そして、充電電位Vcが基準電位Vrefを下回ると、コンパレータ6からLowの信号が出力される。このため、オフ遅延回路部15では、トランジスタ19がオフするため該トランジスタ19のコレクタ電位が上昇し、Hiの出力信号VoutがIGBT14に入力される。これにより、IGBT14がオンされている間に、点火コイルの一次側に磁気エネルギーが蓄積される。また、トランジスタ19のコレクタ電位がHiになるので、トランジスタ20がオンする。このため、基準電位Vrefは、抵抗13と抵抗18との並列と抵抗12との分圧の値となり、この値が第2の電位17となる。すなわち、充電電位Vcが基準電位Vrefを下回るまでは基準電位Vrefは第1の電位16だったが、充電電位Vcが基準電位Vrefを下回ると、オフ遅延回路部15が基準電位Vrefを第1の電位16よりも大きい第2の電位17に上昇させる。
この後、点火信号IGtがLowになると、トランジスタ4を流れる電流はダイオード2を介してコンデンサ3に流れるため、コンデンサ3が充電される。これにより、充電電位Vcが上昇する。このとき、コンパレータ6は第2の電位17とされた基準電位Vrefと充電電位Vcとを比較するため、コンデンサ3を充電するときには充電電位Vcを少なくとも第2の電位17まで上昇させることになる。つまり、基準電位Vrefが第1の電位16の場合に対して、第2の電位17と第1の電位16との差の分だけ充電電位Vcにマージンを持たせることができる。
そして、充電電位Vcが基準電位Vrefである第2の電位17を上回ると、コンパレータ6の出力はHiとなるため、オフ遅延回路部15ではトランジスタ19がオンして該トランジスタ19のコレクタ電位は下がり、IGBT14がオフされる。このIGBT14のオフのタイミングで、上述のように点火が行われる。
また、トランジスタ20がオフになるため、基準電位Vrefは抵抗12と抵抗13との分圧で決まる第1の電位16に戻る。このように、オフ遅延回路部15によって、充電電位Vcに応じて基準電位Vrefのレベルを変化させている。すなわち、充電電位Vcの低下をモニタするときには第2の電位17よりも小さい第1の電位16で比較させ、充電電位Vcの上昇をモニタするときには第1の電位16よりも大きい第2の電位17で比較させるというヒステリシスをコンパレータ6に持たせている。
上記のように通常の点火が終わった後に、図2に示されるように点火信号IGtにノイズが含まれると、該ノイズがトランジスタ1をオンさせる。これにより、上述のようにコンデンサ3が放電されて充電電位Vcが下がる。しかし、充電電位Vcには第2の電位17と第1の電位16との差の分だけマージンを持たせてある。このため、ノイズによって充電電位Vcが下がり始めてしまっても、マージン分の余裕があることで充電電位Vcが第1の電位16を下回ることはない。ノイズは点火信号IGtと比較しても非常にパルス幅が小さい信号であるから、充電電位Vcが低下しても第1の電位16を下回る前にトランジスタ1がオフになって再び充電が開始される。こうして、IGBT14の再オンが防止される。
以上説明したように、本実施形態では、オフ遅延回路部15によって、コンデンサ3の充電電位Vcが低下するときには基準電位Vrefとして第1の電位16を閾値とし、充電電位Vcが上昇するときには基準電位Vrefとして第1の電位16よりも大きい第2の電位17を閾値とすることを特徴としている。
これにより、コンデンサ3を充電する際には第1の電位16と第2の電位17との差の分だけ余分に充電することができる。このため、ノイズによって充電電位Vcが低下したとしても、余分に充電した分で充電電位Vcが基準電位Vref(第1の電位16)を下回らないようにすることができる。このようにして、ノイズによってIGBT14が再オンしてしまうことを防止でき、ひいては誤点火を防止することができる。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について図を参照して説明する。以下では、図5に示す構成要素と同一のものには、同一符号を記してある。なお、IGBT14は本発明のスイッチング素子に相当する。
図3は、本発明の第2実施形態に係る内燃機関用点火装置の一部回路図である。図3に示される回路は、図5に示される回路に対して、急速充電回路22が設けられている。この急速充電回路22は、充電電位Vcが基準電位Vrefを下回った後に再びコンデンサ3への充電が開始されて充電電位Vcが基準電位Vrefを上回ると、コンデンサ3の充電速度を上げる機能を有するものである。
急速充電回路22は、抵抗23、ダイオード24、トランジスタ25、26、27を備えている。具体的に、トランジスタ26およびトランジスタ27のコレクタ同士が結合され、エミッタ同士が結合されており、該エミッタがトランジスタ1のエミッタに接続されている。トランジスタ26のベースには外部から点火信号IGtが入力され、トランジスタ27のベースはコンパレータ6の出力端子に接続されている。
トランジスタ26、27のコレクタと電源電位Vccとの間には、抵抗23とトランジスタ25とが接続されている。トランジスタ25のベースはトランジスタ4、11と共通にされている。また、トランジスタ25とトランジスタ26、27との間とダイオード2とコンデンサ3との間にダイオード24が接続されている。
次に、図3に示される点火装置の作動について、図4に示されるタイミングチャートを参照して説明する。
まず、トランジスタ1にHiの点火信号IGtが入力されると、上述のように、コンデンサ3の電荷が放電され、充電電位Vcが下がり始める。そして、充電電位Vcが基準電位Vrefを下回ると、コンパレータ6からHiの出力信号Voutが出力され、IGBT14がオンされる。
このとき、トランジスタ26にHiの点火信号IGtが入力され、トランジスタ27にHiの出力信号Voutが入力されるため、トランジスタ26、27がオンする。また、トランジスタ4、11とベースが共通になっているトランジスタ25もオンする。これにより、抵抗23に電流が流れる。
この後、点火信号IGtがLowになると、上述のようにコンデンサ3の充電が始まり、充電電位Vcが上昇する。すなわち、トランジスタ1がオフになるため、抵抗5を流れていた電流はトランジスタ1に流れなくなり、図3に示される経路28のように、ダイオード2を介してコンデンサ3に流れ込む。これにより、コンデンサ3が充電される。また、Lowの点火信号IGtに伴い、急速充電回路22のトランジスタ26がオフになる。なお、トランジスタ27はオンになっているので、トランジスタ27には電流が流れる。
そして、充電電位Vcが基準電位Vrefを上回ると、上述のようにコンパレータ6からLowの出力信号Voutが出力される。これにより、IGBT14がオフされ、このIGBT14のオフのタイミングで、上述のように点火が行われる。
また、コンパレータ6からLowの出力信号Voutが出力されると、急速充電回路22のトランジスタ27がオフになる。これにより、トランジスタ26、27が共にオフになるため、抵抗23に流れていた電流はトランジスタ26、27に流れなくなり、図3に示される経路29のように、ダイオード24を介してコンデンサ3に流れ込む。
このように、充電電位Vcが基準電位Vrefを上回ると、急速充電回路22によってコンデンサ3に電流を流し込む経路29が追加されることとなる。したがって、コンデンサ3にはダイオード2を経由した経路28とダイオード24を経由した経路29との両方の経路から電流が流れ込むため、経路28のみで電流が流れ込む場合よりも充電速度が速くなる。このため、図4に示されるように、充電電位Vcが基準電位Vrefを上回ると、ダイオード2を経由した経路28のみで充電する場合よりも短い時間でコンデンサ3の充電が完了する。すなわち、短い時間で充電電位Vcと基準電位Vrefとの差の分だけマージンを持たせることができる。
上記のように通常の点火が終わった後に、図4に示されるように点火信号IGtにノイズが含まれると、該ノイズがトランジスタ1をオンさせる。これにより、上述のようにコンデンサ3が放電されて充電電位Vcが下がる。しかし、急速充電回路22によって短時間で充電電位Vcと基準電位Vrefとの差の分だけマージンが設けられているため、ノイズによってコンデンサ3の充電電位Vcが下がり始めたとしても、該マージンによって充電電位Vcが基準電位Vrefを下回ることはない。つまり、IGBT14が再オンされることはない。上述のように、ノイズのパルス幅は非常に狭いため、短期間にノイズによって充電電位Vcが下がったとしても、充電電位Vcが基準電位Vrefを下回る前にノイズが無くなって再び充電が開始される。このときにも、急速充電回路22によって急速に充電される。こうして、IGBT14を再オンが防止される。
以上説明したように、本実施形態では、急速充電回路22によってコンデンサ3の充電速度を速めることが特徴となっている。これにより、短時間でコンデンサ3を充電することができるので、短い時間で充電電位Vcと基準電位Vrefとの差の分だけマージンを持たせることができる。このため、ノイズによって充電電位Vcが低下したとしても、十分に充電された充電電位Vcが基準電位Vrefを下回らないようにすることができ、ノイズによるIGBT14の再オンを防止することができる。IGBT14が再オンされないので、誤点火も防止できる。
(他の実施形態)
図1に示されるオフ遅延回路部15の構成は一例を示したものであり、基準電位Vrefを第1の電位16または第2の電位17に変更できれば、他の回路構成であっても良い。
図3に示される急速充電回路22の構成は一例を示したものであり、出力信号VoutがLowになった後にコンデンサ3の充電速度を上げることができれば、他の回路構成であっても良い。
本発明の第1実施形態に係る内燃機関用点火装置の一部回路図である。 図1に示される点火装置の作動を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態に係る内燃機関用点火装置の一部回路図である。 図3に示される点火装置の作動を説明するためのタイミングチャートである。 (a)は従来の点火装置に内蔵されたイグナイタの回路図であり、(b)は(a)に示されるイグナイタにおける点火のタイミングチャートである。 課題を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
3 コンデンサ
14 IGBT
15 オフ遅延回路部
16 第1の電位
17 第2の電位
22 急速充電回路
29 経路
IGt 点火信号
Vref 基準電位

Claims (2)

  1. コンデンサ(3)に充電されていた充電電位(Vc)が外部から入力される点火信号(IGt)に従って放電されて前記充電電位(Vc)が基準電位(Vref)を下回ると、スイッチング素子(14)をオンして点火コイルに磁気エネルギーを蓄積させ、この後、前記点火信号(IGt)に従って前記コンデンサ(3)が充電されて前記充電電位(Vc)が前記基準電位(Vref)を上回ると、前記スイッチング素子(14)をオフさせて前記磁気エネルギーに基づく点火を起こさせる内燃機関用点火装置であって、
    前記充電電位(Vc)が前記基準電位(Vref)を下回るまで前記基準電位(Vref)を第1の電位(16)とし、前記充電電位(Vc)が前記第1の電位(16)を下回ると前記基準電位(Vref)を前記第1の電位(16)よりも大きい第2の電位(17)とし、前記充電電位(Vc)が前記第2の電位(17)を上回ると前記基準電位(Vref)を前記第1の電位(16)に戻すオフ遅延回路部(15)を備えていることを特徴とする内燃機関用点火装置。
  2. コンデンサ(3)に充電されていた充電電位(Vc)が外部から入力される点火信号(IGt)に従って放電されて前記充電電位(Vc)が基準電位(Vref)を下回ると、スイッチング素子(14)をオンして点火コイルに磁気エネルギーを蓄積させ、この後、前記点火信号(IGt)に従って前記コンデンサ(3)が充電されて前記充電電位(Vc)が前記基準電位(Vref)を上回ると、前記スイッチング素子(14)をオフさせて前記磁気エネルギーに基づく点火を起こさせる内燃機関用点火装置であって、
    前記充電電位(Vc)が前記基準電位(Vref)を下回った後、前記点火信号(IGt)に従って前記コンデンサ(3)への充電が開始されて前記充電電位(Vc)が前記基準電位(Vref)を上回ると、前記コンデンサ(3)に電流を流す経路(29)を追加して前記コンデンサ(3)の充電速度を上げる急速充電回路(22)を備えていることを特徴とする内燃機関用点火装置。
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