JP2009255768A - 船外機 - Google Patents

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Yoshio Otomo
喜雄 大友
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美津明 久保田
Hikari Ikeda
光 池田
Hideaki Shimamura
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Abstract

【課題】船外機において、操船を容易に行うことができる技術を提供する。
【解決手段】船外機10は、プロペラ18を駆動するエンジン14の実際の回転速度を目標回転速度に合わせるように、スロットル弁53を電気的に開閉制御するものである。この船外機10は、略水平なバー状の操舵ハンドル41のうち、グリップ42とは異なる位置に備えたスロットル操作スイッチ43と、スロットル操作スイッチ43のスイッチ信号に応じて目標回転速度を設定するとともに、この目標回転速度に対して実際の回転速度Nrが合うようにスロットル弁53を開閉制御する制御部51とを有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、船外機において、エンジンの回転速度を調節する技術に関する。
小型の船舶において、船体の後部には船外機が搭載されている。船外機は、略水平なバー状の操舵ハンドルを備えている。このような船外機としては、各種のものが知られている(例えば、特許文献1−2参照。)。
特開平10−250688号公報 特開2004−203230公報
この特許文献1−2で知られている船外機は、操舵ハンドルの先端部に回転可能なグリップを有している。グリップを回すことによって、スロットル弁の開度を調節することができる。この結果、エンジンの回転速度が変わる。操船者は、グリップを握って操舵しながら、さらにグリップを回してスロットル弁の開度を調節するという、2つの操作を片手によって同時に行うことになる。このような一連の操作を正確に且つ迅速に行うには、熟練を要する。特に、初心者にとって、操船を容易に行うようになるには、相当の訓練を要する。
本発明は、船外機において、操船を容易に行うことができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、プロペラを駆動するエンジンの実際の回転速度を目標回転速度に合わせるように、スロットル弁を電気的に開閉制御する船外機において、略水平なバー状の操舵ハンドルのうち、グリップとは異なる位置に備えたスロットル操作スイッチと、このスロットル操作スイッチのスイッチ信号に応じて前記目標回転速度を設定するとともに、この目標回転速度に対して前記実際の回転速度が合うように前記スロットル弁を開閉制御する制御部とを有していることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、請求項1において、前記スイッチ信号は、第1のスイッチ操作に応じて前記スロットル操作スイッチが発する増大スイッチ信号と、第2のスイッチ操作に応じて前記スロットル操作スイッチが発する減少スイッチ信号とからなり、前記制御部は、前記増大スイッチ信号の持続時間に応じて前記目標回転速度を増大させるとともに前記減少スイッチ信号の持続時間に応じて前記目標回転速度を減少させるように制御する構成であることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、請求項2において、前記制御部は、前記増大スイッチ信号の持続時間に応じてカウント値が増加するとともに前記減少スイッチ信号の持続時間に応じてカウント値が減少する、アップダウンカウンタを有しており、前記カウント値に応じて前記目標回転速度を増減させる構成であることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、請求項1において、前記スロットル操作スイッチは、操作ノブをスライドさせるスライドスイッチから成り、前記操作ノブの位置に応じて前記スイッチ信号を発するものであり、前記制御部は、前記スイッチ信号に応じて前記目標回転速度を増減させるように制御する構成であることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、請求項1から請求項4までのいずれか1項において、前記操舵ハンドルは、前記実際の回転速度を表示する表示部を備えていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、略水平なバー状の操舵ハンドルは、グリップとは異なる位置にスロットル操作スイッチを備えている。スロットル操作スイッチは、操船者の操作に応じてスイッチ信号を発する。制御部は、スイッチ信号に応じてエンジンの目標回転速度を設定するとともに、この目標回転速度に対してエンジンの実際の回転速度が合うように、スロットル弁を開閉制御する。
操舵ハンドルのうち、グリップとは異なる位置に、スロットル操作スイッチを配置しているので、操船者は、グリップを握って操舵をするという行為と、スロットル操作スイッチを操作するという行為の、2つの行為を別々に行うことになる。このため、操船者は、グリップを握って操舵をしているときに、スロットル操作スイッチを誤って操作してしまうことがない。操船者は、操舵しながら、スロットル弁の開度調節を正確に且つ容易に行うことができる。従って、初心者であっても操船が容易である。
請求項2に係る発明では、スロットル操作スイッチの操作に、第1のスイッチ操作と第2のスイッチ操作という、2つがある。操船者が第1のスイッチ操作を続けている時間に応じて、制御部は目標回転速度を増大させる。操船者が第2のスイッチ操作を続けている時間に応じて、制御部は目標回転速度を減少させる。このため、操船者は、2つのスイッチ操作を選択して操作するだけで、目標回転速度を自由に且つ容易に変更することができる。目標回転速度をそのまま維持させる場合には、スロットル操作スイッチから手を離すことができる。従って、操船がより一層容易である。
請求項3に係る発明では、制御部は、第1・第2のスイッチ操作時間に応じてカウント値が増減するアップダウンカウンタを有しており、カウント値に応じて目標回転速度を増減させる。制御部にアップダウンカウンタを設けただけの簡単な構成によって、目標回転速度を容易に且つ正確に増減させることができる。
請求項4に係る発明では、スロットル操作スイッチをスライドスイッチによって構成したものである。制御部は、操作ノブの位置に応じたスイッチ信号に応じて目標回転速度を増減させる。このため、操船者は、操作ノブの位置を目視することによってエンジンの回転速度を容易に知ることができる。
請求項5に係る発明では、エンジンの実際の回転速度を表示する表示部を操舵ハンドルに備えているので、操船者は操舵をしているときに、目視によって常に容易に回転速度を知ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は本発明に係る船外機の側面図である。図2は図1に示す操舵ハンドルの平面図である。図1に示すように、船外機10は、マウントケース11とエクステンションケース12とギヤケース13とエンジン14と駆動軸15とギヤ機構16とプロペラシャフト17とプロペラ18と船外機取付機構19とから成る。
マウントケース11は、上面にエンジン14を取付ける、いわゆる、エンジン支持ケースである。エクステンションケース12は、マウントケース11の下部に取り付けられている。ギヤケース13は、エクステンションケース12の下部に取付けられている。エンジン14は、バーチカル型エンジン(例えば、単気筒エンジン)であり、シリンダ21の軸線を横向き(略水平)とし、クランクシャフト22を縦向きとしたものである。駆動軸15は、エクステンションケース12に収納されており、クランクシャフト22から下方へ延び、エンジン14の動力をギヤ機構16及びプロペラシャフト17を介してプロペラ18に伝達するものである。
エンジン14は、下部のアンダーケース31及び上部のエンジンカバー32によって覆われている。エンジンカバー32は、上部に新気取入れ口32aを有している。外気は、新気取入れ口32aからエンジンカバー32の中に取り入れられる。さらに、エンジンカバー32は内部に、エンジン14のためのスロットル弁53を収納している。
船外機取付機構19は、船体Siに船外機10を固定するものであって、スイベル軸19aを中心に平面視左右に船外機10をスイングし、また、チルト軸19bを中心にスイベル軸19aを含み船外機10を図時計回り方向に跳ね上げることが可能である。
ところで、アンダーケース31は、前部(船体Si側)の側部に、略水平なバー状の操舵ハンドル41を備えている。この操舵ハンドル41(ティラーハンドル41)は、実線によって示されている略水平な使用位置と、この使用位置から図反時計回りにスイングして略垂直な格納位置とに設定可能である。
図1及び図2に示すように、操舵ハンドル41は、グリップ42とスロットル操作スイッチ43と表示部44とを備えている。グリップ42は、操舵ハンドル41の先端部に固定されている。
スロットル操作スイッチ43は、操舵ハンドル41のうち、グリップ42とは異なる位置に備えている。例えば、スロットル操作スイッチ43は、操舵ハンドル41の先端面に固定されている。このため、例えば、グリップ42を握っている手の親指によって、スロットル操作スイッチ43を操作することができる。
なお、スロットル操作スイッチ43は、操舵ハンドル41に備えた構成であればよく、例えば、図2の想像線によって示すように、操舵ハンドル41において、グリップ42よりもスイング基部41a側に配置してもよい。
スロットル操作スイッチ43を、船外機10自体ではなく操舵ハンドル41に備えているので、スロットル操作スイッチ43の位置は操船者に、より近くなる。このため、操船者にとってスイッチ操作が容易である。
このスロットル操作スイッチ43は、ロッカスイッチ(rocker switch)から成る。このロッカスイッチは、シーソースイッチやタンブラスイッチとも言われている。詳しく述べると、ロッカスイッチから成るスロットル操作スイッチ43は、シーソー動作をする操作ノブ43aの片側を押し操作することにより、接続回路を切り換えるスイッチである。操作ノブ43aは、中央の中立位置neと、中立位置neから一方にシーソー動作をして傾くアップ位置upと、中立位置neから他方にシーソー動作をして傾くダウン位置dwとの、3つの位置に切り替わる構成であり、外力を除けば中立位置neに自動復帰する。
スロットル操作スイッチ43が発するスイッチ信号は、中立スイッチ信号と増大スイッチ信号と減少スイッチ信号の、3つの信号からなる。具体的には、操作ノブ43aが、全く操作されないで中立位置neに位置するときに、スロットル操作スイッチ43は中立スイッチ信号を発する。操作ノブ43aが、操船者による第1のスイッチ操作(一方への押し操作)に応じて、シーソー動作をし、アップ位置up(一方の操作位置)に位置するときに、スロットル操作スイッチ43は増大スイッチ信号を発する。操作ノブ43aが、操船者による第2のスイッチ操作(他方への押し操作)に応じて、シーソー動作をし、ダウン位置dw(他方の操作位置)に位置するときに、スロットル操作スイッチ43は減少スイッチ信号を発する。
なお、図1に示すように、操舵ハンドル41が略水平な使用位置にあるときに、操作ノブ43aが上下にシーソー動作をするように、スロットル操作スイッチ43を配置することが好ましい。この配置であれば、操舵ハンドル41に対して、操船者が左右(図1の紙面の表裏)どちらに位置した場合であっても、操作ノブ43aの操作は変わらない。このため、スイッチ操作性がより高まる。
表示部44は、操舵ハンドル41において、グリップ42よりもスイング基部41a側に且つハンドル上面に配置されている。
このように、スロットル操作スイッチ43及び表示部44は、船外機10自体ではなく、操舵ハンドル41に設けられているので、水を被りにくい。
図3は本発明に係る船外機の模式的系統図である。図3に示すように、船外機10は、電子式ガバナ50(電気式ガバナ、電子式調速機とも言う。)を搭載したことを特徴とする。電子式ガバナ50は、制御部51の制御信号に基づいて、電動モータ52でスロットル弁53の開度を自動的に調整することにより、エンジン14の回転速度を制御するものである。この電子式ガバナ50は、制御部51、電動モータ52、スロットル弁53、スロットル開度センサ54及びエンジン回転センサ55の組合せからなる。スロットル開度センサ54は、スロットル弁53の開度αを検出するものである。エンジン回転センサ55は、エンジン14の実際の回転速度Nrを検出するものである。
制御部51は、スロットル操作スイッチ43と、スロットル開度センサ54と、エンジン回転センサ55と、メインスイッチ56とから各信号を受けて、エンジン14を所定の制御モードで制御する電子制御ユニットであり、例えばマイクロコンピュータからなる。つまり、制御部51は、点火装置57を制御し、さらに、スロットル操作スイッチ43のスイッチ信号に応じて目標回転速度Nsを設定するとともに、この目標回転速度Nsに対して実際の回転速度Nrが合うように、電動モータ52を介してスロットル弁53を電気的に開閉制御する。
さらに、制御部51はアップダウンカウンタ61を有している。アップダウンカウンタ61は、増大スイッチ信号の持続時間に応じてカウント値が増加するとともに、減少スイッチ信号の持続時間に応じてカウント値が減少するものである。なお、アップダウンカウンタ61は、制御部51を成すマイクロコンピュータの制御プログラムに組込まれてもよい。
制御部51は、アップダウンカウンタ61のカウント値Cuに応じてエンジン14の目標回転速度Nsを増減させる構成である。このことを、図3及び図4に基づいて説明する。
図4は図3に示す制御部が目標回転速度を増減させる概念を示す概念図である。図4の概念図は、横軸をアップダウンカウンタのカウント値Cuとし、縦軸をエンジンの目標回転速度Nsとして、カウント値Cuに対する目標回転速度Nsの特性を表したものである。図右肩上がりの直線は、目標回転速度特性線であって、カウント値Cuに応じて目標回転速度Nsが変化することを示している。
この概念図によれば、カウント値Cuが最小値の0のときに目標回転速度Nsも最小値の0であり、カウント値Cuが最大値Cmaxのときに目標回転速度Nsも最大値Nmaxであることが判る。なお、最大値Cmaxについては、予め一定の値に設定されている。図4に示す目標回転速度特性線は、制御部51が、カウント値Cuに応じて目標回転速度Nsを求めるときの、マップとして用いることができる。
電動モータ52(電動アクチュエータ52)は、例えばステップモータから成る。スロットル弁53は、エンジン14に燃焼空気を供給するための吸気通路58に設けられている。スロットル弁53によって燃焼空気量を調節できる。メインスイッチ56は、エンジン14の電源系統をオン、オフ操作するとともに、エンジン14を始動するためのイグニッションスイッチから成る。
さらに、制御部51は、表示部44に表示指令を発して、実際の回転速度Nrを表示させる。図5(a),(b)は、図3に示す表示部を例示した図である。
図5(a)に示す表示部44は、複数のバー状の表示セグメント44a(表示灯を含む)を横一列に配列することによって形成された、バーコード状の表示パターン44bによって、実際の回転速度Nrを表示するものである。図5(b)に示す表示部44は、複数の円形状の表示セグメント44c(表示灯を含む)を横一列に配列することによって形成された、表示パターン44dによって、実際の回転速度Nrを表示するものである。これらの表示パターン44b、44dは、図5において左端の表示セグメント44a,44cが最低速を表示し、図右へ進むに従って高速となる表示方式である。
さらに、表示部44は制御モード表示部45を備えている。制御モード表示部45は、図3に示す制御部51によってスロットル弁53を制御している、制御モードを表示するものである。例えば、制御部51が、トローリングモード(エンジン14の回転速度を微調節する制御モード)によってスロットル弁53を制御しているときに、点灯表示をする。操船者は制御モード表示部45を目視することによって、現在の制御モードを容易に知ることができるので、誤操作を防止することができる。
次に、制御部51(図3参照)をマイクロコンピュータとした場合の制御フローについて、図3を参照しつつ、図6に基づき説明する。図6は、図3に示された制御部によって実行されるスロットル弁制御の一例を示す制御フローチャートである。操船者がメインスイッチ56を始動位置に切り替え操作し、点火装置57を作動させることによってエンジン14を始動させた後に、メインスイッチ56をオン位置に切り替え操作すると、制御部51は図6の制御フローの制御を開始する。その後、メインスイッチ56をオフ位置に切り替え操作することによって、制御部51は制御を終了する。この制御フローは、ステップST02〜ST14を所定時間毎、例えば20msec(ミリ秒)毎に繰り返して実行する、閉ループの制御フローである。以下、制御フローを説明する。
操船者がメインスイッチ56を始動位置からオン位置に切り替え操作する。メインスイッチ56がオンになると、制御部51は、先ず初期設定をした上で、制御を開始する(ステップST01)。つまり、システムをリセットするとともに、アップダウンカウンタ61のカウント値Cuを0の値にセットする。
次に、スロットル操作スイッチ43のスイッチ信号を読み込む(ステップST02)。次に、このスイッチ信号(中立スイッチ信号、増大スイッチ信号、減少スイッチ信号)に基づいて、スロットル操作スイッチ43における操作ノブ43aの操作位置を判断する(ステップST03)。
中立スイッチ信号であるときには、操作ノブ43aが全く操作されないで中立位置neにあると判断して、アップダウンカウンタ61のカウント値Cuをそのまま維持する(ステップST04)。増大スイッチ信号であるときには、操作ノブ43aが一方へ押し操作されてアップ位置upにあると判断して、カウント値Cuをプラスカウントする(ステップST05)。つまり、カウント値Cuを1カウントだけ加算する(Cu=Cu+1)。減少スイッチ信号であるときには、操作ノブ43aが他方へ押し操作されてダウン位置dwにあると判断して、カウント値Cuをマイナスカウントする(ステップST06)。つまり、カウント値Cuを1カウントだけ減算する(Cu=Cu−1)。このように、ステップST03〜ST06によって、操作ノブ43aの操作位置に応じてカウント値Cuを増減することができる。
次に、得られたカウント値Cuを、所定の最大値Cmax及び最小値0と比較する(ステップST07)。得られたカウント値Cuが、最小値0から最大値Cmaxまでの範囲内にあるときには、カウント値Cuをそのまま維持する(ステップST08)。得られたカウント値Cuが、最大値Cmaxを越えているときには、カウント値Cuを最大値Cmaxの値に補正する(ステップST09)。得られたカウント値Cuが、最小値0を下回っているときには、カウント値Cuを最小値0の値に補正する(ステップST10)。このように、ステップST07〜ST10によって、カウント値Cuを最小値0から最大値Cmaxまでの範囲内に収めることができる。
次に、カウント値Cuに基づいて、エンジン14の目標回転速度Nsを求める(ステップST11)。例えば、上記図4に示すマップによって求めることができる。また、演算によって、カウント値Cuから目標回転速度Nsを求めてもよい。次に、エンジン14の実際の回転速度Nrを読み込む(ステップST12)。実際の回転速度Nr(実回転速度Nr)については、エンジン回転センサ55によって検出する。
次に、目標回転速度Nsに対して実際の回転速度Nrが合うように、スロットル弁53を開閉制御する(ステップST13)。具体的には、電動モータ52をPID制御などにより駆動制御することによって、スロットル弁53を開閉制御する。なお、スロットル開度センサ54によって検出された開度αの信号は、フィードバック信号として制御部51に発せられる。
次に、エンジン14の実際の回転速度Nrを図5に示す表示部44に表示させる(ステップST14)。その後に、ステップST02に戻る。従って、制御部51は、一連のステップST02〜ST14を、所定の一定時間毎、例えば20msec毎に繰り返して実行することになる。
このように、一連のステップST02〜ST14が、一定時間毎に繰り返されるので、アップダウンカウンタ61は、一定時間毎にカウント値Cuを増減カウントする。例えば、操作ノブ43aがアップ位置upに操作されている時間が長いほど、増大スイッチ信号の持続時間は長い。また、操作ノブ43aがダウン位置dwに操作されている時間が長いほど、減少スイッチ信号の持続時間は長い。この結果、カウント値Cuは、増大スイッチ信号の持続時間に応じて増加する(ステップST05)とともに、減少スイッチ信号の持続時間に応じて減少する(ステップST06)。制御部51は、カウント値Cuの増加に応じて目標回転速度Nsを増大させるとともに、カウント値Cuの減少に応じて目標回転速度Nsを減少させる(ステップST11)。制御部51にアップダウンカウンタ61を設けただけの簡単な構成によって、目標回転速度Nsを容易に且つ正確に増減させることができる。
このようにして、制御部51は、増大スイッチ信号の持続時間に応じて目標回転速度Nsを増大させるとともに、減少スイッチ信号の持続時間に応じて目標回転速度Nsを減少させるように制御することになる。
操船者が第1のスイッチ操作(操作ノブ43aをアップ位置upに操作)を続けている時間に応じて、制御部51は目標回転速度Nsを増大させる。操船者が第2のスイッチ操作(操作ノブ43aをダウン位置dwに操作)を続けている時間に応じて、制御部51は目標回転速度Nsを減少させる。このため、操船者は、2つのスイッチ操作を選択して操作するだけで、目標回転速度Nsを自由に且つ容易に変更することができる。目標回転速度Nsをそのまま維持させる場合には、スロットル操作スイッチ43から手を離すことができる。従って、操船がより一層容易である。
次に、スロットル操作スイッチ43の変形例について、図7に基づき説明する。図7は図2に示す操舵ハンドル及びスロットル操作スイッチの変形例図である。変形例のスロットル操作スイッチ71は、操舵ハンドル41において、グリップ42よりもスイング基部41a側に且つハンドル上面に配置されている。
このスロットル操作スイッチ71は、複数のスイッチ接点を有したスライドスイッチから成り、操作ノブ71aを操舵ハンドル41の長手方向にスライド操作することにより、接続回路を多段階に切り換えることができる。なお、このスライドスイッチは、多段階に切り換えられる複数のスイッチ接点の代わりに可変抵抗器を用いてもよい。
操作ノブ71aは、操作した後に操作力を除いても、切り替えられた位置に自己保持する。従って、操船者は操作ノブ71aの位置を目視することによって、エンジン14の実際の回転数を知ることができる。変形例においては、表示部44(図2参照)を廃止することができる。このため、部品数を削減することができる。
変形例において、制御部51(図3参照)は、スロットル操作スイッチ71のスイッチ信号に応じて目標回転速度Nsを設定するとともに、この目標回転速度Nsに対して実際の回転速度Nrが合うようにスロットル弁53を開閉制御する。
なお、変形例において、その他の構成については、上記図1〜図3に示す構成と同じなので同一符号を付し、その説明を省略する。
以上の説明をまとめると、次の通りである。操舵ハンドル41のうち、グリップ42とは異なる位置に、スロットル操作スイッチ43,71を配置しているので、操船者は、グリップ42を握って操舵をするという行為と、スロットル操作スイッチ43,71を操作するという行為の、2つの行為を別々に行うことになる。このため、操船者は、グリップ42を握って操舵をしているときに、スロットル操作スイッチ43,71を誤って操作してしまうことがない。操船者は、操舵しながら、スロットル弁53の開度調節を正確に且つ容易に行うことができる。従って、初心者であっても操船が容易である。
なお、本発明では、スロットル操作スイッチ43,71は、ロッカスイッチやスライドスイッチの構成に限定されるものではなく、例えばロータリスイッチやプッシュスイッチであってもよい。
また、表示部44は、操舵ハンドル41に設ける構成の他に、船外機10自体に取付けてもよい。
本発明の船外機10は小型から比較的大型までの、各種の船体Siに用いるのに好適である。
本発明に係る船外機の側面図である。 図1に示す操舵ハンドルの平面図である。 本発明に係る船外機の模式的系統図である。 図3に示す制御部が目標回転速度を増減させる概念を示す概念図である。 図3に示す表示部を例示した図である。 図3に示された制御部によって実行されるスロットル弁制御の一例を示す制御フローチャートである。 図2に示す操舵ハンドル及びスロットル操作スイッチの変形例図である。
符号の説明
10…船外機、14…エンジン、18…プロペラ、41…操舵ハンドル、42…グリップ、43,71…スロットル操作スイッチ、44…表示部、51…制御部、52…電動モータ、53…スロットル弁、61…アップダウンカウンタ、Nr…実際の回転速度、Ns…目標回転速度。

Claims (5)

  1. プロペラを駆動するエンジンの実際の回転速度を目標回転速度に合わせるように、スロットル弁を電気的に開閉制御する船外機において、
    略水平なバー状の操舵ハンドルのうち、グリップとは異なる位置に備えたスロットル操作スイッチと、
    このスロットル操作スイッチのスイッチ信号に応じて前記目標回転速度を設定するとともに、この目標回転速度に対して前記実際の回転速度が合うように前記スロットル弁を開閉制御する制御部とを有していることを特徴とした船外機。
  2. 前記スイッチ信号は、第1のスイッチ操作に応じて前記スロットル操作スイッチが発する増大スイッチ信号と、第2のスイッチ操作に応じて前記スロットル操作スイッチが発する減少スイッチ信号とからなり、
    前記制御部は、前記増大スイッチ信号の持続時間に応じて前記目標回転速度を増大させるとともに前記減少スイッチ信号の持続時間に応じて前記目標回転速度を減少させるように制御する構成であることを特徴とした請求項1記載の船外機。
  3. 前記制御部は、前記増大スイッチ信号の持続時間に応じてカウント値が増加するとともに前記減少スイッチ信号の持続時間に応じてカウント値が減少する、アップダウンカウンタを有しており、前記カウント値に応じて前記目標回転速度を増減させる構成であることを特徴とした請求項2記載の船外機。
  4. 前記スロットル操作スイッチは、操作ノブをスライドさせるスライドスイッチから成り、前記操作ノブの位置に応じて前記スイッチ信号を発するものであり、
    前記制御部は、前記スイッチ信号に応じて前記目標回転速度を増減させるように制御する構成であることを特徴とした請求項1記載の船外機。
  5. 前記操舵ハンドルは、前記実際の回転速度を表示する表示部を備えていることを特徴とした請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の船外機。
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