JP2009254042A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却媒体の粘度を低下させることができる回転電機を提供する。
【解決手段】ステータコア3の外周部には、ステータコア3の両端にそれぞれ冷却媒体の吐出口6a、6bを設けた媒体通路6を設け、コイル2のコイルエンド2E1から引き出されるリード線2Rを、媒体通路6の吐出口6aから挿入してその媒体通路6内に配索し、その媒体通路6の途中に設けたリード線取出口12から取り出す。これにより、リード線2Rで発熱した熱量を媒体通路6を流れるオイルに与えてそのオイルを温めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータや発電機などの回転電機に関し、特に、コイルを巻回したステータコアの外周部に冷却媒体の媒体通路を設けた回転電機に関する。
従来の回転電機は、例えば、特許文献1に示すように、ステータコアに巻回したコイルの発熱部をオイルによって冷却するようになっており、ケースの底部に溜めたオイルをオイルポンプで吸引してステータの上方からコイル部分に吐出するようになっている。
特開2006−197772号公報(第4−5頁、図4)
しかしながら、かかる従来の回転電機では、ステータのコイル部分を冷却するにあたって、オイルポンプによってケースの底部からステータの上方に冷却媒体であるオイルを循環させる構成であり、オイルの粘度が直接影響することになる。つまり、オイルは温度に応じて粘度が変化し、低温である程にその粘度が高くなって、特に、冬季などの低温時には粘度が著しく高くなってしまう。
従って、このように粘度が高くなった状態でオイルを循環させた場合は、そのオイルを循環させるエネルギーはオイルポンプから供給されるため、そのオイルポンプに大きな駆動力が要求され、オイルポンプの大型化やコストアップが余儀なくされてしまう。
そこで、本発明は、冷却媒体の粘度を低下させることができる回転電機を提供することを目的とする。
本発明は、コイルを巻回した環状のステータコアを有するステータと、該ステータコアの内周に回転自在に配置したロータと、前記ステータコアの外周部に設けて該ステータコアの両端にそれぞれ冷却媒体の吐出口を設けた媒体通路と、前記ステータおよび前記ロータを収納し、底部に循環用の冷却媒体を溜める媒体溜め部を設けたハウジングと、を備えた回転電機であって、前記コイルのコイルエンドから引き出されるリード線を、前記媒体通路の吐出口から挿入して該媒体通路内に配索し、当該媒体通路の途中に設けたリード線取出口から取り出したことを特徴とする。
本発明によれば、リード線を媒体通路内に配索したことにより、リード線で発熱した熱量を媒体通路を流れる冷却媒体に与えてその冷却媒体を温めることができる。これにより、媒体通路の吐出口から噴出する冷却媒体の粘度は低くなり、その低粘度の冷却媒体はステータコアに巻回したコイルを冷却した後にハウジングの媒体溜め部に溜められる。従って、コイルを冷却した後に媒体溜め部に溜められた冷却媒体は、媒体通路内に配索した前記リード線によって温められて温度が上昇しており、これによって冷却媒体の粘度を従来に比較して低くできる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
(第1実施形態)
図1〜図3は、本発明にかかる第1の実施形態にかかる回転電機を示し、図1は、回転電機の側断面図、図2は、図1中II−II線に沿った断面図、図3は、図1中III−III線に沿った断面図である。
図1に示すように、本実施形態の回転電機1は、コイル2を巻回した環状のステータコア3を有するステータ4と、ステータコア3の内周に回転自在に配置したロータ5と、ステータコア3の外周部に設けてステータコア3の両端にそれぞれ冷却媒体の吐出口6a、6bを設けた媒体通路6と、ステータ4およびロータ5を収納し、底部に循環用の冷却媒体を溜める媒体溜め部7aを設けたハウジング7と、を備えて概ね構成してある。
環状に形成したステータコア3は、それの周方向に等間隔をもって複数の歯部が放射状に突出しており、それら各歯部の外周にコイル2がそれぞれ巻回している。従って、コイル2は図1中左右方向に巻回されることになり、また、コイル2は全ての歯部に順次連続して巻回して、1箇所のコイルエンド2E1からリード線2Rを取り出してある。このとき、リード線2Rは最上方に位置するコイルエンド2E1から取り出すようになっている。
また、媒体通路6は、図2、図3に示すように、ステータコア3の上端に接触するハウジング7の内周に形成してあり、吐出口6a、6bは最上方のコイルエンド2E1、2E2に対応した位置に開口している。
ハウジング7には、図1に示すように、媒体通路6の長さ方向(図1中左右方向)のほぼ中央部に連通する媒体導入路8を形成してあり、その媒体導入路8から冷却媒体として用いるオイルを媒体通路6に供給し、その両端の吐出口6a、6bからコイルエンド2E1、2E2に向かって噴出するようになっている。そして、吐出口6a、6bから噴出したオイルは、コイルエンド2E1、2E2からコイル2全体を伝って冷却しつつ媒体溜め部7aへと落下する。
媒体溜め部7aに溜められたオイルは、媒体排出路9から図示省略した循環ポンプに吸引された後、媒体導入路8へと供給されて循環するようになっている。
ロータ5は、それの中心軸上に配置した回転軸10に結合して、その回転軸10の両端部10a、10bをベアリング11を介してハウジング7に回転支持してある。そして、上述したリード線2Rを介してコイル2に通電することによりロータ5が回転し、その回転出力を回転軸10の一端部(図中左端部)10aから取り出すようになっている。
ここで、本実施形態では、コイル2のコイルエンド2E1から引き出されるリード線2Rを、媒体通路6の吐出口6aから挿入してその媒体通路6内に配索し、その媒体通路6の途中に設けたリード線取出口12から取り出すようになっている。
本実施形態の回転電機1は3相モータとして構成してあり、そのためリード線2Rは、図2に示すように、U相の2RuとV相の2RvとW相の2Rwとの3本となり、それら3本のリード線2Ru、2Rv、2Rwをまとめて吐出口6aから媒体通路6内に挿入してある。
リード線取出口12は、図1に示すように、媒体通路6に連通して媒体導入路8から外れた位置、特に本実施形態では媒体導入路8に対してリード線2Rを挿入した吐出口6aとは反対側に形成してある。そして、媒体通路6に配索したリード線2Rをリード線取出口12に導入して図示省略した端子台に結線するようになっている。勿論、リード線取出口12にはオイルが導入されるが、そのリード線取出口12の先端部は前記端子台の取付部分によって閉塞してある。
以上の構成により本実施形態の回転電機1によれば、コイルエンド12E1から引き出したリード線2Rを媒体通路6内に配索したことにより、リード線2Rで発熱した熱量を媒体通路6を流れるオイルに与えてそのオイルを温めることができる。これにより、媒体通路6の吐出口6a、6bから噴出するオイルの粘度は低くなり、その低粘度のオイルはステータコア3に巻回したコイル2を冷却した後にハウジング7の媒体溜め部7aに溜められる。従って、コイル2を冷却した後に媒体溜め部7aに溜められたオイルは、媒体通路6内に配索したリード線2Rによって温められて温度が上昇しており、これによってオイルの粘度を従来に比較して低くできる。これにより、媒体溜め部7aのオイルを循環する際のエネルギー消費を減少できる。
この場合、オイルを循環させる循環ポンプが電動である場合は電力消費量を少なくできるとともに、オイルの循環にエンジン駆動力を用いた場合は燃費悪化を抑制できる。
また、媒体通路6内に配索するリード線2Rを吐出口6aから媒体通路6内に挿入してあるため、その吐出口6aから噴出するオイルは、吐出口6aに挿入したリード線2Rを伝ってそのリード線2Rが引き出されるコイルエンド2E1部分、つまり、そのコイルエンド2E1上部の最外周部に供給される。これにより、リード線2Rを取り出したコイルエンド2E1の冷却性能を向上することができる。
更に、リード線2Rを伝ってコイルエンド2E1部分にオイルを積極的に供給できることにより、回転電機1の長時間の使用による暖機時や夏季などの雰囲気温度が高い場合には、コイルエンド2E1で最も温度が高くなるリード線2Rとコイルエンド2E1の密集部を効率的に冷却できる。
(第2実施形態)
図4、図5は、本発明の第2実施形態を示し、図4は、一方の吐出口の拡大図、図5は、他方の吐出口の拡大図である。なお、前記第1実施形態と同一構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態の回転電機1は、第1実施形態に対して、媒体通路6を、リード線2R(2Ru、2Rv、2Rw)の占有部分を除いた両端部6E1、6E2の媒体通過断面積A1、A2をほぼ等しく形成した点が主に異なる。
詳しくは、図4に示すように、一方の吐出口6aには3本のリード線2Ru、2Rv、2Rwが挿入されて、その吐出口6aを有する端部6E1の実質的なオイル通過面積は狭くなる。これに対して、図5に示すように、他方の吐出口6bにはリード線2Rが挿入されていないことから、その吐出口6bを有する端部6E2はその断面積全体が実質的なオイル通過面積となる。そこで、媒体通路6の片側の端部6E1の通路面積を、反対側の端部6E2の通路面積よりも3本のリード線2Ru、2Rv、2Rwの断面積総和分だけ拡張することにより、片側の端部6E1の媒体通過断面積A1(図4参照)と反対側の端部6E2の媒体通過断面積A2(図5参照)とを等しくしてある。
以上の構成により本実施形態の回転電機1によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏することに加えて、媒体通路6を、リード線2Rの占有部分を除いた両端部6E1、6E2の媒体通過断面積A1、A2をほぼ等しく形成してある。これにより、媒体通路6の両端部の吐出口6a、6bから噴出するオイル量をほぼ等量とすることができる。
従って、本実施形態では片側のコイルエンド2E1と反対側のコイルエンド2E2をほぼ等条件で冷却できるため、両側のコイルエンド2E1、2E2を温度を平均化して、従来と同等損失で比較した場合に回転電機1Aの最高温度を低減できる。換言すれば、従来と同等温度上昇で比較した場合に回転電機の出力向上を図ることができる。
(第3実施形態)
図6〜図8は、本発明の第3実施形態を示し、図6は、回転電機の側断面図、図7は、図6中VII−VII線に沿った断面図、図8は、図6中VIII−VIII線に沿った要部拡大断面図である。なお、前記第1実施形態と同一構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態の回転電機1は、図6に示すように、基本的に第1実施形態とほぼ同様の構成となり、コイル2のコイルエンド2E1から引き出されるリード線2Rを、媒体通路6の一方の吐出口6aから挿入してその媒体通路6内に配索し、その媒体通路6の途中に設けたリード線取出口12から取り出すようになっている。本実施形態にあっても、リード線2RはU相(2Ru)、V相(2Rv)、W相(2Rw)の3本を備えている。
そして、本実施形態が第1実施形態と主に異なる点は、図6〜図8に示すように、片側のコイルエンド2E1に対応した一方の吐出口6aから挿入した3本のリード線2Ru、2Rv、2Rwのうち、少なくとも1本の特定のリード線2RSの途中を他方の吐出口6bから引き出し、その引き出した折返し部分Tを反対側のコイルエンド2E2の端部に対応させて配置したことにある。
具体的には、リード線2Rvと共に一方の吐出口6aから挿入した他のリード線2Ru、2Rwは、媒体通路6内に配索してリード線取出口12から取り出されるが、特定のリード線2RSとしたリード線2Rvは、それの途中を他方の吐出口6bから引き出して、その引き出した先端部に位置する折返し部分Tを反対側のコイルエンド2E2の端部に対応させてある。従って、媒体通路6の反対側の端部6E2には、図8に示すように、リード線2Rvが往復して配索されることになる。
また、上述した特定のリード線2RSは、3本のリード線2Ru、2Rv、2Rwのうち全体長が最も短くなるV相のリード線2Rvに設定し、かつ、リード線取出口12の媒体通路6に対する長さ方向の位置を、3本のリード線2Ru、2Rv、2Rwの各全体長がほぼ等長となるように設定してある。
つまり、最も短くなるV相のリード線2Rvは、これを折り返したことにより長く稼ぐことが可能となり、そのリード線2Rvの延長分は、リード線取出口12から折返し部分Tに至る長さL0の2倍の長さとなる。このため、リード線取出口12と他方の吐出口6bまでの距離L1、つまり、リード線取出口12の媒体通路6に対する長さ方向の位置を調節しておくことにより、3本のリード線2Ru、2Rv、2Rwの各全体長をほぼ等長とすることが可能となる。
以上の構成により本実施形態の回転電機1によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏することに加えて、一方の吐出口6aから挿入した3本のリード線2Ru、2Rv、2Rwのうち、特定のリード線2Rvの途中を他方の吐出口6bから引き出し、その引き出した折返し部分(先端部)Tを反対側のコイルエンド2E2の端部に対応させて配置してあるので、媒体通路6の両端部の吐出口6a、6bからオイルが噴出する際、他方の吐出口6bから噴出するオイルは、その吐出口6bから引き出したリード線2Rvを伝ってコイルエンド2E2の端部に供給することができる。これにより、一方の吐出口6aから噴出するオイルが、リード線2Ru、2Rv、2Rwを伝って一方のコイルエンド2E1の端部に供給できることと相俟って、両側のコイルエンド2E1、2E2にほぼ等しい冷却条件を与えることができ、ひいては、コイル2全体の冷却効率を向上することができる。
また、特定のリード線2Rvを全体長が最も短くなるV相に設定し、かつ、リード線取出口12の媒体通路6に対する長さ方向の位置を、3本のリード線2Ru、2Rv、2Rwの各全体長をほぼ等長となるように設定したので、3相(U相、V相、W相)のインピーダンスの平均化を図ることができる。これにより、3相のインピーダンスのばら付きを低減しつつ冷却性能の向上を図ることができる。
勿論、本実施形態にあっても、第2実施形態に示したように、リード線2Rの占有部分を除いた両端部6E1、6E2の媒体通過断面積A1、A2をほぼ等しく形成しておくことが好ましい。
ところで、本発明では実施形態1による基本構成を採用した場合に、オイルの粘度を従来に比較して低くして、オイルを循環する際のエネルギー消費を減少できる。そこで、その時の回転電機(モータ)1の消費エネルギーの削減量の試算結果を以下に説明する。
(前提条件)
1)モータ相抵抗を20゜Cにおいて35(mΩ)とする。
2)リード線2Rを300(mm)延長し、その部分をオイルと共存させた場合の相抵抗増を0.53(mΩ/m)で1.5パーセントの増加とする。
3)巻線の1相断面積の総和を10.21(mm)とする。
4)最大電流を290(Arms)とする。
5)媒体通路6の断面積を50(mm)とする。
尚、オイルの比熱および密度の値はATF(マチックJ)を用いるものとする。
(計算結果)
発熱増=3×290×0.53×10−3=134(W/m)=0.134(W/mm)
温度上昇(オイルと銅が銅の発熱で温度上昇)=0.134÷(1.9×0.0008567×50×0.3+0.092×0.089×10.21×0.3)=2.71(K/sec)
以上の結果から油量を1L/minとすると、およそ、2.71×50×300÷1000000×60=2.44(K)だけ温度上昇する。
よって、リード線2Rが存在する媒体通路6内のオイルの動粘度は、
(a)初期20゜Cで53.5→47(mm/s)で10パーセント程度低減する。
(b)初期0゜Cで160→135(mm/s)で15パーセント程度低減する。尚、この場合、温度低下による発熱減も考慮するものとする。
(c)初期−30゜Cで2000→1600(mm/s)で20パーセント程度低減する。尚、この場合、温度低下による発熱減も考慮するものとする。
この場合の計算結果の詳細を図9に示し、動粘度の低減率を図10に示した。
次に、図11に上下のオイル循環でオイルポンプ性能を消費する場合の循環径路を、(a)に冷機状態と(b)に通電状態とによって模式的に示す。
この場合、(a)の冷機状態では本発明と従来とも{粘度2=抵抗2}となってその効果は見られないが、(b)の通電状態では本発明が{粘度1.7=抵抗1.7}となり、従来が{粘度1.85=抵抗1.85}となって、本発明の方が約10パーセント低減できる。
同図のように上下のオイル循環でオイルポンプ性能を消費する場合、0゜Cでは抵抗で8パーセント低減できる。その効果は低温時ほど大きくなる。これにより、200W仕様ポンプを使用している場合、184W仕様へと低減でき、オイルポンプを8パーセント小型化できる。
また、オイルポンプにエンジン駆動力を利用した場合は、車両燃費をLA4で1.5パーセント×0.08=0.12パーセントの燃費改善が見込める。
図12に上部の循環のみでオイルポンプ性能を消費する場合の受感経路を、(a)に冷機状態と(b)に通電状態とによって模式的に示す。
この場合、(a)の冷機状態では本発明と従来とも{粘度1=抵抗1}となってその効果は見られないが、(b)の通電状態では本発明が{粘度1=抵抗0.85}となり、従来が{粘度1=抵抗1}となって、本発明の方が約15パーセント低減できる。
同図のように上部の循環のみでオイルポンプ性能を消費する場合、0゜Cでは抵抗で15パーセント低減できる。その効果は低温時ほど大きくなる。これにより、200W仕様ポンプを使用している場合、170W仕様へと低減できるため、オイルポンプを15パーセント小型化できる。この場合、車両燃費効果は0.23パーセントとなる。
同様に計算すると、−30゜Cでは抵抗を20パーセント低減でき、200W仕様ポンプを使用している場合に160W仕様へ低減できるため、オイルポンプを20パーセント小型化できる。この場合、車両燃費効果は0.3パーセントとなる。
図13にオイルの種類による動粘度−温度特性を示し、αはATF、βはマチックJ低粘度油、γはWS、δは高級エンジンオイルである。因に、εは純水を示す。また、図14にオイルの温度上昇特性を示す。
なお、本発明の回転電機は前記第1〜第3実施形態に例をとって説明したが、これら実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。例えば、3相の回転電機に限ることなく単相の回転電機であっても本発明を適用することができる。
本発明の第1実施形態における回転電機の側断面図。 図1中II−II線に沿った断面図。 図1中III−III線に沿った断面図。 本発明の第2実施形態における一方の吐出口の拡大図。 本発明の第2実施形態における他方の吐出口の拡大図。 本発明の第3実施形態における回転電機の側断面図。 図6中VII−VII線に沿った断面図。 図6中VIII−VIII線に沿った要部拡大断面図。 回転電機の消費エネルギー削減量の計算結果を表形式で示す説明図。 オイルの動粘度の低減率をグラフで示す説明図。 上下のオイル循環でオイルポンプ性能を消費する場合の循環径路を、(a)に冷機状態と(b)に通電状態とによって示す模式図。 上部の循環のみでオイルポンプ性能を消費する場合の受感経路を、(a)に冷機状態と(b)に通電状態とによって示す模式図。 オイルの種類による動粘度−温度特性を示す説明図。 オイルの温度上昇特性を示す説明図。
符号の説明
1 回転電機
2 コイル
2E1、2E2 コイルエンド
2R リード線
2Ru U相のリード線
2Rv V相のリード線
2Rw W相のリード線
2RS 特定のリード線
3 ステータコア
4 ステータ
5 ロータ
6 媒体通路
6a、6b 吐出口
7 ハウジング
7a 媒体溜め部
12 リード線取出口
A1、A2 媒体通過断面積
T 折返し部分

Claims (4)

  1. コイルを巻回した環状のステータコアを有するステータと、
    前記ステータコアの内周に回転自在に配置したロータと、
    前記ステータコアの外周部に設けて該ステータコアの両端にそれぞれ冷却媒体の吐出口を設けた媒体通路と、
    前記ステータおよび前記ロータを収納し、底部に循環用の冷却媒体を溜める媒体溜め部を設けたハウジングと、
    を備えた回転電機であって、
    前記コイルのコイルエンドから引き出されるリード線を、前記媒体通路の吐出口から挿入して該媒体通路内に配索し、当該媒体通路の途中に設けたリード線取出口から取り出したことを特徴とする回転電機。
  2. 前記媒体通路は、前記リード線の占有部分を除いた両端部のそれぞれの媒体通過断面積を相互にほぼ等しく形成したことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記リード線は、片側のコイルエンドから引き出される複数本が設けられ、それら複数本のリード線を当該片側のコイルエンドに対応した一方の吐出口から挿入し、かつ、複数本のリード線のうち少なくとも1本の特定のリード線の途中を他方の吐出口から引き出し、その引き出した折返し部分を反対側のコイルエンドの端部に対応させて配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機。
  4. 前記特定のリード線は、複数本のリード線のうち全体長が最も短くなるリード線に設定し、かつ、前記リード線取出口の前記媒体通路に対する長さ方向の位置を、複数本のリード線の各全体長がほぼ等長となるように設定したことを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
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