JP2009253933A - 画像処理装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】部分的色調整を行う対象色を抽出するに際して、対象色以外の他の色の画素の誤抽出や対象色の画素の取りこぼしを低減する。
【解決手段】空間変換部31において画像データ入力部10にて受け付けた画像データから画像データを構成する色成分相互の比である第1の色成分比を画素毎に算出し、算出された第1の色成分比を変換対象となる色範囲内の画素を抽出するための第2の色成分比に変換する。そして、加重部33および画素抽出部34において、第2の色成分比に関する画素の度数分布から画像データの中の変換対象となる色範囲内の画素を抽出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置およびプログラムに関する。
カラー画像の色調整として、カラー画像全体のカラーバランスや明度等を補正する全域色調整と、調整対象となる特定の領域や特定の色を補正する部分的色調整とがある。このうち、後者の部分的色調整の典型的なものとしては、特定の対象色(例えば肌色)をその対象色のイメージとして多くの人が記憶している色に近づける調整がある。
例えば特許文献1には、カラー画像から抽出された調整対象領域に含まれる各画素の色を表す画像データに基づいて、調整対象領域の色を代表する代表色を決定し、調整対象領域の調整後の色の目標となる目標色の入力に応じて、代表色から目標色への色空間における移動を示す基本ベクトルを求め、基本ベクトルで示される方向および距離に従って、調整対象領域に含まれる画像データを色空間において移動する手法が開示されている。
特開平4−321182号公報
ここで一般に、部分的色調整を行う対象色を抽出するに際して、対象色以外の他の色の画素も誤って抽出されたり、対象色の取りこぼしが生じる場合がある。
本発明は、部分的色調整を行う対象色を抽出するに際して、対象色以外の他の色の画素の誤抽出や対象色の画素の取りこぼしを低減することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、画像データの入力を受け付ける画像データ受付手段と、前記画像データ受付手段にて受け付けた前記画像データから当該画像データを構成する色成分相互の比である第1の色成分比を画素毎に算出する色成分比算出手段と、前記色成分比算出手段にて算出された前記第1の色成分比を変換対象となる色範囲内の画素を抽出するための第2の色成分比に変換する色成分比変換手段と、前記色成分比変換手段により変換された前記第2の色成分比に関する画素の度数分布から、前記画像データ受付手段にて受け付けた前記画像データの中の前記変換対象となる色範囲内の画素を抽出する画素抽出手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記色成分比変換手段は、前記第2の色成分比に関する前記画素の度数分布から導き出される特定値が前記第1の色成分比に関する当該画素の度数分布の中心値と一致するように、当該第1の色成分比を当該第2の色成分比に変換することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記色成分比変換手段は、前記第2の色成分比に関する前記画素の度数分布の平均値となる当該第2の色成分比が前記第1の色成分比に関する当該画素の度数分布の中心値と一致するように、当該第1の色成分比を当該第2の色成分比に変換することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記色成分比変換手段は、前記第2の色成分比に関する前記画素の度数分布が最大度数となる当該第2の色成分比が前記第1の色成分比に関する当該画素の度数分布の中心値と一致するように、当該第1の色成分比を当該第2の色成分比に変換することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記画素抽出手段にて抽出される前記変換対象となる色範囲内の色成分からなるサンプルデータを取得するサンプルデータ取得手段と、前記サンプルデータ取得手段にて取得された前記サンプルデータを用いて前記色成分比変換手段にて前記第1の色成分比を前記第2の色成分比に変換する際に使用する変換パラメータを算出する変換パラメータ算出手段とをさらに備え、前記色成分比変換手段は、前記変換パラメータ算出手段にて算出された前記変換パラメータを用いて前記第1の色成分比を前記第2の色成分比に変換することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記変換パラメータ算出手段は、前記サンプルデータについて算出された前記第1の色成分比に関する当該サンプルデータの度数分布の最大値、最小値、および中心値での当該第1の色成分比と、当該サンプルデータの度数分布の平均値となる当該第1の色成分比を当該中心値に一致させる関数を定めるパラメータ値または当該度数分布の最大頻度となる当該第1の色成分比を当該中心値に一致させる関数を定めるパラメータ値とを前記変換パラメータとして算出することを特徴とする請求項5記載の画像処理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記画素抽出手段は、前記第2の色成分比に関する前記画素の度数分布の中心値と前記画像データ受付手段にて受け付けた前記画像データに関する当該第2の色成分比との差分に応じた加重を施し、当該画像データの画素に施された当該加重の大きさに基づいて前記変換対象となる色範囲内の画素を抽出することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
請求項8に記載の発明は、コンピュータに、画像データの入力を受け付ける機能と、前記画像データから当該画像データを構成する色成分相互の比である第1の色成分比を画素毎に算出する機能と、前記第1の色成分比を変換対象となる色範囲内の画素を抽出するための第2の色成分比に変換する機能と、前記第2の色成分比に関する画素の度数分布から、前記画像データの中の前記変換対象となる色範囲内の画素を抽出する機能とを実現させることを特徴とするプログラムである。
請求項9に記載の発明は、前記第1の色成分比を第2の色成分比に変換する機能は、前記第2の色成分比に関する前記画素の度数分布の平均値となる当該第2の色成分比が前記第1の色成分比に関する当該画素の度数分布の中心値と一致するように、当該第1の色成分比を当該第2の色成分比に変換する機能であることを特徴とする請求項8記載のプログラムである。
請求項10に記載の発明は、前記第1の色成分比を第2の色成分比に変換する機能は、前記第2の色成分比に関する前記画素の度数分布が最大度数となる当該第2の色成分比が前記第1の色成分比に関する当該画素の度数分布の中心値と一致するように、当該第1の色成分比を当該第2の色成分比に変換する機能であることを特徴とする請求項8記載のプログラムである。
請求項11に記載の発明は、前記変換対象となる色範囲内の色成分からなるサンプルデータを取得する機能と、前記サンプルデータを用いて前記第1の色成分比を前記第2の色成分比に変換する際に使用する変換パラメータを算出する機能とをさらに有し、前記第1の色成分比を第2の色成分比に変換する機能は、前記変換パラメータを用いて前記第1の色成分比を前記第2の色成分比に変換する機能であることを特徴とする請求項8記載のプログラムである。
請求項12に記載の発明は、前記変換パラメータを算出する機能は、前記サンプルデータについて算出された前記第1の色成分比に関する当該サンプルデータの度数分布の最大値、最小値、および中心値での当該第1の色成分比と、当該サンプルデータの度数分布の平均値となる当該第1の色成分比を当該中心値に一致させる関数を定めるパラメータ値または当該度数分布の最大頻度となる当該第1の色成分比を当該中心値に一致させる関数を定めるパラメータ値とを前記変換パラメータとして算出する機能であり、前記第1の色成分比を第2の色成分比に変換する機能は、前記最大値、前記最小値、および前記中心値となる当該第1の色成分比と、前記関数を定めるパラメータ値とからなる前記変換パラメータを用いて前記第1の色成分比を前記第2の色成分比に変換する機能であることを特徴とする請求項11記載のプログラムである。
請求項13に記載の発明は、前記第2の色成分比に関する前記画素の度数分布の中心値と前記画像データに関する当該第2の色成分比との差分に応じた加重を施す機能をさらに有し、前記画素を抽出する機能は、前記画像データの画素に施された前記加重の大きさに基づいて前記変換対象となる色範囲内の画素を抽出する機能であることを特徴とする請求項8記載のプログラムである。
本発明の請求項1によれば、部分的色調整を行う対象色を抽出するに際して、本発明を採用しない場合に比べて、対象色以外の他の色の画素の誤抽出や対象色の画素の取りこぼしを低減することができる。
本発明の請求項2によれば、第2の色成分比に関する画素の度数分布から導き出される特定値を第1の色成分比に関する画素の度数分布の中心値と一致させることで、画素の誤抽出や取りこぼしを低減する抽出範囲を設定することができる。
本発明の請求項3によれば、その色範囲内の平均的な色を中心として抽出できるので、所定の色範囲内の画素を抽出するに際して、本発明を採用しない場合に比べて、所定の色における統計的な特性を反映させることができる。
本発明の請求項4によれば、その色範囲内で最も多く存在する色を中心として抽出できるので、所定の色範囲内の画素を抽出するに際して、本発明を採用しない場合に比べて、所定の色における統計的な特性を反映させることができる。
本発明の請求項5によれば、サンプルデータから得られる所定の色範囲内の色の統計的な特性が反映されるため、本発明を採用しない場合に比べて、実際のサンプルデータに即した対象色の抽出を行うことができる。
本発明の請求項6によれば、所定の色範囲内の画素を抽出するに際して、本発明を採用しない場合に比べて、サンプルデータから得られる所定の色範囲内の色の統計的な特性を反映させることができる。
本発明の請求項7によれば、所定の色範囲内の画像データを有する画素を抽出するに際して、その色範囲内の平均的な色や最も多く存在する色を中心として抽出することができる。
本発明の請求項8によれば、部分的色調整を行う対象色を抽出するに際して、本発明を採用しない場合に比べて、対象色以外の他の色の画素の誤抽出や対象色の画素の取りこぼしを低減することができる。
本発明の請求項9によれば、その色範囲内の平均的な色を中心として抽出できるので、所定の色範囲内の画素を抽出するに際して、本発明を採用しない場合に比べて、所定の色における統計的な特性を反映させることができる。
本発明の請求項10によれば、その色範囲内で最も多く存在する色を中心として抽出できるので、所定の色範囲内の画素を抽出するに際して、本発明を採用しない場合に比べて、所定の色における統計的な特性を反映させることができる。
本発明の請求項11によれば、サンプルデータから得られる所定の色範囲内の色の統計的な特性が反映されるため、本発明を採用しない場合に比べて、実際のサンプルデータに即した対象色の抽出を行うことができる。
本発明の請求項12によれば、所定の色範囲内の画素を抽出するに際して、本発明を採用しない場合に比べて、サンプルデータから得られる所定の色範囲内の色の統計的な特性を反映させることができる。
本発明の請求項13によれば、所定の色範囲内の画像データを有する画素を抽出するに際して、その色範囲内の平均的な色や最も多く存在する色を中心として抽出することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される画像処理装置1の構成を示すブロック図である。図1に示す画像処理装置1は、画像データの入力を受け付ける画像データ受付手段の一例としての画像データ入力部10、調整(変換)の対象となる色範囲内の色(対象色)に関するサンプルデータの入力を受け付けるサンプルデータ入力部20、対象色を抽出する対象色抽出部30、対象色の調整目標となる色(目標色)を設定する目標色設定部40、調整の基準となる色(代表色)を算出する代表色算出部50、対象色についての色調整を行う色調整部60、色調整された画像データを出力する画像データ出力部70を備えている。
画像データ入力部10は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置やパーソナルコンピュータ(PC)等の端末装置等から例えばデバイスに依存する色空間(デバイス依存色空間)であるRGB色空間の色データからなる画像データの入力を受け付ける。そして、入力された画像データを対象色抽出部30に送る。なお、画像データ入力部10にて受け付ける画像データとしては、デバイス依存色空間の他の色空間であるCMYK色空間等の色データや、デバイス非依存色空間であるL色空間やYCbCr色空間等の色データであってもよい。
サンプルデータ入力部20は、例えば写真画像等の画像から取得された対象色の色データや、例えばAdobe Photoshop(登録商標)等の編集ソフトウェアにて加工された例えば写真画像における対象色の色データ等がサンプルデータとして入力される。
対象色抽出部30は、サンプルデータ入力部20にて取得したサンプルデータに基づいて画像データ入力部10から入力された画像データから対象色を抽出する。また、入力された画像データにおける対象色の代表色を決定する。対象色抽出部30については、後段で詳述する。
目標色設定部40は、調整の目標となる色(目標色)を設定する。目標色設定部40では、例えば所定の色調整ソフトウェアを用いて表示された色の中からユーザが目標色を選択することで設定される。また、対象色毎に対応付けられた目標色を自動的に設定してもよい。目標色を設定するに際しては、如何なる方法も用いることができ、このような方法に限定されない。
代表色算出部50は、画像データから調整対象の基準となる色座標点(代表色)を算出する処理を行う。
色調整部60は、画像データ入力部10から入力された画像データの中から対象色抽出部30にて抽出された対象色を、代表色算出部50にて算出された代表色と目標色設定部40にて設定された目標色とに基づいて色調整する。
画像データ出力部70は、色調整部60にて色調整が行われた画像データを例えば表示装置や画像形成装置等に出力する。
続いて、本実施の形態の対象色抽出部30について説明する。
図2は、対象色抽出部30の構成を示したブロック図である。図2に示したように、本実施の形態の対象色抽出部30は、画像データ入力部10から入力された画像データを、画像データから対象色を抽出する際に使用する所定の空間(対象色抽出空間)の座標データに変換する空間変換部31、空間変換部31において使用する対象色抽出空間を構成する対象色抽出空間構成部32、空間変換部31にて変換された対象色抽出空間の座標データに対して加重を施す加重部33、加重部33にて施された加重の大きさに基づき対象色に該当する座標データの画素を抽出する画素抽出部34を備えている。ここで加重部33および画素抽出部34は、対象色の画素を抽出する画素抽出手段として機能する。
まず、対象色抽出空間構成部32について説明する。対象色抽出空間構成部32は、サンプルデータ入力部20から入力されたサンプルデータに基づき対象色抽出空間を構成する。
図3は、対象色抽出空間構成部32の構成を説明するブロック図である。図3に示したように、対象色抽出空間構成部32は、サンプルデータ入力部20から入力されたサンプルデータを取得するサンプルデータ取得手段の一例としてのサンプルデータ取得部321、取得したサンプルデータ各々について色成分比(第1の色成分比)を算出するサンプルデータに関する色成分比算出手段の一例としての色成分比算出部322、算出されたサンプルデータ各々の色成分比について色成分比空間での分布の中心値、最大値、および最小値を算出する変換パラメータ算出手段の一例としての中心値等算出部323、算出されたサンプルデータ各々の色成分比の平均値を中心値に一致させる階調変換関数を算出する変換パラメータ算出手段の一例としての階調変換関数算出部324、中心値、最大値、および最小値と階調変換関数とを空間変換部31に出力し、中心値を加重部33に出力する出力部325を備えている。
サンプルデータ取得部321は、サンプルデータ入力部20から入力されたサンプルデータを取得する。ここでは、N個のサンプルデータを取得するものとし、サンプルデータをSAMP_i(Ri,Gi,Bi)、i=1〜N(整数)として表記する。
色成分比算出部322は、取得したサンプルデータSAMP_i(Ri,Gi,Bi)各々に関して、サンプルデータSAMP_i(Ri,Gi,Bi)を構成する各色成分Ri,Gi,Biの色成分比を2組ずつ算出する。ここでの「色成分比」とは、色データの異なる色成分R,G,B相互の比を表す値をいう。本実施の形態の色成分比算出部322では、2組の色成分比として、Ri/Gi,Gi/Biを算出する。
ただし、色成分比としては、異なる色成分の比であれば如何なる組み合わせを用いてもよい。また、例えばR/(G+g),G/(B+b)のように、定数項を加算した色成分比や、例えば(r+rR+r)/(g+gG+g),(g+gG+g)/(b+bB+b))のように、多項式で表した色成分比等を用いてもよい。ここでのg,b,r,r,r,g,g,g,b,b,bは定数である。
また、色成分比算出部322で算出された各色成分比Ri/Gi,Gi/Biを座標成分とする空間を「色成分比空間」と称することとする。
一般に、色調整の対象となる対象色(例えば、肌色)は、例えばRGB色空間等の色空間内において複雑に分布している場合が多い。しかし、例えばRGB色空間の色データ(R,G,B)を色成分比空間の色成分比データ(R/G,G/B)に変換すると、色成分比データ(R/G,G/B)は色成分比空間内であるまとまった範囲に集まり、抽出し易い分布となる傾向を示す。
図4は、(a)がRGB色空間での各画素の色データ(R,G,B)の分布を示し、(b)が色成分比空間での各画素の色成分比データ(R/G,G/B)の分布を示した図である。図4に示したように、RGB色空間内で複雑に分布している色データ(R,G,B)も、色成分比空間内では、色成分比データ(R/G,G/B)はまとまった範囲に集まって分布する。これは、座標距離の離れた色座標であっても、色空間内で類似した階調性を有するものについては、色成分比空間内では座標距離の小さな領域に集まるという特性を有するからである。例えば、(R,G,B)=(100,50,20)と(R,G,B)=(200,100,40)とを例に取ると、両者のRGB色空間での色差距離は離れているが、色成分比空間内では同一の座標点となる。
このように、色成分比算出部322は、サンプルデータSAMP_i(Ri,Gi,Bi)各々について色成分比Ri/Gi、Gi/Biを算出し、色成分比空間での色成分比データ(Ri/Gi,Gi/Bi)に変換する。
なお、図4(b)にも示したが、便宜上、色成分比空間でのR/G座標軸をX1座標軸、G/B座標軸をX2座標軸と定義する。
次の中心値等算出部323は、色成分比空間に変換された色成分比データ(Ri/Gi,Gi/Bi)について、各座標軸毎に変換パラメータの一例としての最大値と最小値とを求め、さらには、各座標軸毎の変換パラメータの一例としての中心値を算出する。すなわち、次の(1)式から、色成分比データのR/G成分(X1)の最大値X1MAXと最小値X1MINとによってR/G成分の中心値X1MIDを算出する。また、次の(2)式から、色成分比データのG/B成分(X2)の最大値X2MAXと最小値X2MINとによってG/B成分の中心値X2MIDを算出する。
ここで図5は、サンプルデータSAMP_iについての色成分比空間での度数分布を示した図である。図5(a)は、色成分比データのR/G成分(X1)についての度数分布を示し、(b)はG/B成分(X2)についての度数分布を示している。図5(a)に示したように、色成分比データのR/G成分(X1)に関しては、サンプルデータSAMP_iに関する色成分比データのR/G成分についての度数分布(ヒストグラム)から最大値X1MAXと最小値X1MINとを求める。そして、最大値X1MAXと最小値X1MINとより、色成分比データのR/G成分の中心値X1MIDを(1)式から算出する。
同様に、図5(b)に示したように、サンプルデータSAMP_iに関する色成分比データのG/B成分についての度数分布から最大値X2MAXと最小値X2MINとを求め、色成分比データのG/B成分の中心値X2MIDを(2)式から算出する。
そして、中心値等算出部323は、サンプルデータSAMP_iに関する色成分比データのR/G成分およびG/B成分の中心値と、最大値と、最小値とを階調変換関数算出部324および出力部325に送る。
Figure 2009253933
ところで、R/G成分の相加平均値およびG/B成分の相加平均値からなる座標データ(平均値座標データ)は、一般に、サンプルデータSAMP_iから統計的に求められる対象色の平均的な色を表す。そのため、対象色を抽出する上においては、この平均値座標データを中心として抽出することが好ましい。しかし、図5に示したように、色成分比データのR/G成分の相加平均値およびG/B成分の相加平均値は、通常、R/G成分およびG/B成分の中心値とは異なる値となる。そのため、サンプルデータSAMP_iの色成分比空間での平均値と中心値とが異なるにも拘わらず、色成分比空間での平均値を中心として対象色の画素を抽出するとした場合には、対象色の画素の誤抽出や取りこぼしが発生し易くなる。
図6は、色成分比空間での色成分比データのR/G成分(X1)の平均値と中心値X1MIDとが異なるにも拘わらず、色成分比空間での平均値を中心として対象色の画素を抽出する場合の一例を示した図である。図6に示した例では、平均値が中心値X1MIDよりも色成分比データの小さい領域側にずれているため、対象色の抽出範囲は、色成分比データの最小値X1MINよりも小さな領域まで広がる。またその反対に、対象色の抽出範囲は、色成分比データの最大値X1MAXには到達しない。それにより、色成分比データの最小値X1MINよりも小さな領域側で対象色の画素の誤抽出が発生する。また、色成分比データの最大値X1MAXよりも小さい側の領域で対象色の画素の取りこぼしが発生する。
そこで、次の階調変換関数算出部324では、色成分比データに対して階調変換を行うこととし、色成分比空間での色成分比データの各成分の平均値がそれぞれ中心値と一致するような色成分比にする対階調変換関数を求める。
具体的には、色成分比の平均値を中心値に移動させるための階調変換関数として、R/G成分(X1)およびG/B成分(X2)それぞれについて次の(3)式および(4)式を設定する。そして、色成分比空間での色成分比データの各成分X1,X2毎に、サンプルデータSAMP_iの度数分布の平均値を中心値に一致させる変換パラメータの一例としての階調変換関数のパラメータ値α1,α2を算出する。
ここで図7は、(a)が(3)式で表された階調変換関数の一例を示し、(b)が(4)式で表された階調変換関数の一例を示した図である。R/G成分(X1)およびG/B成分(X2)それぞれが図7に示した(3)式および(4)式の階調変換関数で変換されることで、X1およびX2の値の大小関係を維持しつつ、色成分比データの各成分X1,X2についてのサンプルデータSAMP_iの分布形状は変化する。それによって、色成分比データの各成分X1,X2についてのサンプルデータSAMP_iの度数分布の平均値は移動する。この場合に、図7に示したように、(3)式および(4)式の階調変換関数におけるパラメータα1,α2の値は、階調変換関数の湾曲率を定める。そのため、パラメータα1,α2の値によって色成分比についてのサンプルデータSAMP_iの度数分布形状が制御される。それにより、パラメータα1,α2の値を適宜設定することで、色成分比データのR/G成分(X1)およびG/B成分(X2)についてのサンプルデータSAMP_iの度数分布の平均値をそれぞれの中心値に一致させることができる。
Figure 2009253933
なお、この(3)式および(4)式を用いて変換を行うに際しては、各成分X1,X2それぞれの最大値および最小値が変動しないように、次の(5)式および(6)式を用いてX1,X2の値の正規化を行う。それにより、(3)式および(4)式では、(5)式および(6)式により正規化されたX1,X2に対する演算を行うこととなる。
Figure 2009253933
したがって、実際には、(3)式および(4)式は、次の(7)式および(8)式の演算を行うこととなる。
Figure 2009253933
そして、次の(9)式および(10)式を満たすようなパラメータ値α1,α2を算出する。(9)式および(10)式の左辺は、色成分比データのR/G成分(X1)およびG/B成分(X2)に関するサンプルデータSAMP_iの度数分布の平均値である。なお、左辺では、(5)式および(6)式によるX1,X2の値の正規化を行っているため、その復元を行っている。また右辺は、(1)式および(2)式に示したR/G成分(X1)およびG/B成分(X2)に関するサンプルデータSAMP_iの度数分布の中心値である。なお、(9)式および(10)式において、Ri/Gi=X1i,Gi/Bi=X2iである。
Figure 2009253933
そして、この(9)式および(10)式から算出されたパラメータ値α1,α2を上記の(7)式および(8)式に設定する。
図8は、サンプルデータSAMP_iの度数分布を比較する図である。図8(a)は、色成分比データのR/G成分(X1)に関する度数分布(上のグラフ)と、(9)式にて算出されたパラメータ値α1が設定された(7)式によりX1を変換して得られた変換値X1´(第2の色成分比)に関する度数分布(下のグラフ)とを示している。また、図8(b)は、色成分比データのG/B成分(X2)に関する度数分布(上のグラフ)と、(10)式にて算出されたパラメータ値α2が設定された(8)式によりX2を変換して得られた変換値X2´(第2の色成分比)に関する度数分布(下のグラフ)とを示している。図8に示したように、色成分比データのR/G成分(X1)およびG/B成分(X2)ともに、変換値X1´,X2´に関するサンプルデータSAMP_iの度数分布においては、変換値X1´,X2´の平均値がそれぞれ中心値と一致するような階調変換が行われる。
したがって、変換値X1´,X2´をそれぞれ座標軸とする空間を対象色抽出空間として設定すれば、対象色抽出空間内においては、変換値X1´,X2´に関する対象色の画素の度数分布の中心値(最大値と最小値との中心)と、対象色の画素の度数分布の平均値とは一致する。そのため、対象色抽出空間において中心値と変換値X1´,X2´との差分に応じた加重が施すように設定することにより、画素の度数分布の平均値を中心とした加重が施されることとなる。それにより、この平均値の色データが最も重要な色データとして取り扱われる。そのため、実際のサンプルデータの統計的な特性を反映した対象色の画素の抽出が行われる。また、変換値X1´,X2´の最大値と最小値との間の範囲内の画素が過不足なく抽出されるので、変換値X1´,X2´をそれぞれ座標軸とする対象色抽出空間では、対象色の画素の誤抽出や取りこぼしの少ない抽出範囲が設定される。
次の図9は、(a)がサンプルデータSAMP_iの度数分布を色成分比空間で見た図であり、(b)がサンプルデータSAMP_iの度数分布を変換値X1´, X2´をそれぞれ座標軸とする対象色抽出空間で見た図である。
図9(a)に示したように、色成分比空間では、サンプルデータSAMP_iが有する色データの平均値と中心値とは一致しないため、上記したように誤抽出や取りこぼしが生じ易い(図6参照)。
これに対して、図9(b)に示したように、対象色抽出空間では、サンプルデータSAMP_iが有する色データの平均値と中心値とは一致する。そのため、対象色抽出空間において中心値と変換値X1´, X2´との差分に応じた加重を施すことにより、この平均値の座標データに近い座標データを有する画素ほど大きな加重が施され、重要な座標データとして取り扱われる。それにより、サンプルデータSAMP_iから得られる対象色に関する統計的な特性が反映される。また、中心値(=平均値)と変換値X1´, X2´との差分に応じた加重を施すので、サンプルデータSAMP_iの色成分比データに関する最小値から最大値までの範囲内で画素が過不足なく抽出される。それにより、対象色抽出空間では、対象色の誤抽出や取りこぼしの少ない抽出範囲が設定される。
そして階調変換関数算出部324は、上記のようにして算出したパラメータ値α1,α2を出力部325に送る。
出力部325は、中心値等算出部323から送られたサンプルデータSAMP_iに関する色成分比データのR/G成分およびG/B成分についての度数分布の中心値、最大値、および最小値、さらには、階調変換関数算出部324から送られたパラメータ値α1,α2を空間変換部31に送る。また、色成分比データのR/G成分およびG/B成分についての度数分布の中心値を加重部33に送る。
続いて、空間変換部31について説明する。空間変換部31は、画像データ入力部10から入力された画像データを、対象色抽出空間構成部32において構成された対象色抽出空間の座標データに変換する。
図10は、空間変換部31の構成を示したブロック図である。図10に示したように、空間変換部31は、画像データ入力部10から入力された画像データの色成分比(第1の色成分比)を画素毎に算出する色成分比算出手段の一例としての色成分比算出部311、色成分比算出部311にて算出された色成分比を、対象色抽出空間構成部32において構成された対象色抽出空間の座標データ(第2の色成分比)に変換する色成分比変換手段の一例としての変換部312を備えている。なお、画像データ入力部10から入力された画像データを、DATA_j(Rj,Gj,Bj)、j=1〜M(整数)として表記する。
色成分比算出部311は、各画素の画像データDATA_j(Rj,Gj,Bj)各々について色成分比Rj/Gj,Gj/Bj(第1の色成分比)を算出し、色成分比空間での色成分比データ(Rj/Gj,Gj/Bj)に変換する。ここで、Rj/Gj=x1j, Gj/Bj=x2jとする。また、色成分比算出部311で変換される色成分比Rj/Gj,Gj/Bjは、対象色抽出空間構成部32の色成分比算出部322にて算出した色成分比と同様の形態で算出される。
変換部322は、対象色抽出空間構成部32から、対象色抽出空間を構成する要素として、サンプルデータSAMP_iに関する色成分比データのR/G成分およびG/B成分についての度数分布の中心値X1MID,X2MID、最大値X1MAX,X2MAX、および最小値X1MIN,X2MIN、さらパラメータ値α1,α2を取得する。そして、次の(11)および(12)式により、色成分比算出部311において算出されたx1j(=Rj/Gj),x2j(=Gj/Bj)を対象色抽出空間の座標データx1j´,x2j´(第2の色成分比)に変換する。
そして、変換部322は、(11)および(12)式によって算出した座標データx1j´,x2j´を次の加重部33に送る。
Figure 2009253933
次の加重部33は、画像データ入力部10から各画素の画像データDATA_jを取得する。また、空間変換部31から各画素の画像データDATA_jに関する対象色抽出空間の座標データx1j´,x2j´を取得する。また、対象色抽出空間構成部32から、サンプルデータSAMP_iに関する色成分比データのR/G成分およびG/B成分についての度数分布の中心値X1MID,X2MIDを取得する。
そして、対象色抽出空間において、空間変換部31から取得した座標データx1j´,x2j´からなる座標(x1j´,x2j´)と、中心値座標(X1MID,X2MID)とのユークリッド距離を算出する。そして、算出された座標(x1j´,x2j´)と中心値座標(X1MID,X2MID)とのユークリッド距離に応じて、各画素の画像データDATA_j各々に施す加重を算出する。
具体的には、対象色抽出空間において、各画素の画像データDATA_j各々についての対象色抽出空間での座標(x1j´,x2j´)と中心値座標(X1MID,X2MID)との間のユークリッド距離dを次の(13)式により算出する。
そして、次の(14)式により、 (13)式によって算出されたユークリッド距離dに応じて、各画素の画像データDATA_j(Rj,Gj,Bj)各々に施す加重wを算出する。なお、(14)式におけるpは、加重wの勾配を調整するための係数であり、dinfは、加重wの変曲点を調整するための係数である。
ここで、図11は、(14)式により設定される加重wの加重曲線の一例を示した図である。図11に示したように、加重部33にて各画素の画像データDATA_j各々に施される加重wの大きさは、ユークリッド距離dが大きいほど小さい。それにより、中心値座標(X1MID,X2MID)に近い画像データDATA_j(Rj,Gj,Bj)の画素ほど大きな比重を持って扱われるので、サンプルデータSAMP_i(Ri,Gi,Bi)が有する対象色に関する統計的分布の特性が反映される。
Figure 2009253933
次の画素抽出部34は、加重部33から各画素の画像データDATA_j(Rj,Gj,Bj)各々に施される加重wを取得する。そして、例えば図11に示したように、加重wの大きさが所定値w(例えば、w=0.1)以上である画像データDATA_jからなる画素を抽出する。そして、抽出した画素と、その画素の画像データDATA_jとを代表色算出部50と色調整部60とに送る。
このようにして、本実施の形態の対象色抽出部30では、対象色の画素を抽出する。
また、代表色算出部50は、対象色抽出部30の画素抽出部34から抽出された画素とその画像データDATA_jとを取得する。そして、例えば抽出された画素の画像データDATA_jの平均値を算出して、それを代表色と設定する。そして、設定した代表色に関する色データを色調整部60に送る。
上記したように、本実施の形態の画像処理装置1では、対象色抽出部30にて構成される対象色抽出空間においては、画像データ入力部10から入力された各画素の画像データDATA_jに関して、座標データx1j´,x2j´についての画素の度数分布の平均値が、その成分毎の度数分布の中心値X1MID,X2MIDと一致するか、またはそれに近似する。そのため、各画素に対して、対象色抽出空間における画像データDATA_jの座標(x1j´,x2j´)と中心値座標(X1MID,X2MID)とのユークリッド距離dに応じた加重wを施すことで、画像データDATA_jから抽出される対象色には、サンプルデータSAMP_iから得られる対象色の統計的な特性が反映される。そのため、実際のサンプルデータに即した対象色の抽出が行われる。また、サンプルデータSAMP_iの色成分比データに関する最小値から最大値までの範囲内で画素が過不足なく抽出されるので、画像データDATA_jから対象色の画素が抽出される際の誤抽出や取りこぼしが減少する。
さらには、色調整部60において画像データDATA_jの中の特定の対象色についての部分的色調整の基準となる代表色がその対象色の統計的な特性に応じて抽出される。
なお、本実施の形態の対象色抽出空間構成部32では、サンプルデータSAMP_iに関する色成分比空間での色成分比データの各成分X1,X2毎に、画素の度数分布の平均値が中心値に一致するような階調変換関数のパラメータ値α1,α2を算出した。このような方法の他に、例えば色成分比データの各成分X1,X2毎の画素の度数分布の最大値が中心値に一致するような階調変換関数のパラメータ値α1,α2を算出してもよい。
また、色成分比データの各成分X1,X2毎に階調変換関数のパラメータ値α1,α2を算出する方法の他に、X1座標軸とX2座標軸からなる3次元の度数分布空間から、画素の度数分布の平均値または度数分布の最大値が中心値に一致するような空間階調変換関数のパラメータ値を算出するように構成してもよい。
次に、図12は、画像処理装置1のハードウェア構成を示した図である。
図12に示したように、画像処理装置1は、色調整処理を行うに際して予め定められた処理プログラムに従ってデジタル演算処理を実行するCPU101、CPU101により実行される処理プログラム等が格納されるRAM102、CPU101により実行される処理プログラム等にて用いられる設定値等のデータが格納されるROM103、書き換え可能で電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できるEEPROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ104、画像処理装置1に接続される各部との信号の入出力を制御するインターフェース部105を備えている。
また、外部記憶部106には、画像処理装置1により実行される処理プログラムが格納されており、画像処理装置1がこの処理プログラムを読み込むことによって、色調整処理が実行される。
すなわち、上記した対象色抽出部30、目標色設定部40、色調整部60の各機能を実現する処理プログラムを外部記憶部106から画像処理装置1内のRAM102に読み込む。そして、RAM102に読み込まれた処理プログラムに基づいて、CPU101が各種処理を行う。この処理プログラムは、画像処理装置1に備えられたハードディスクからRAM102にロードされて提供される。また、その他の提供形態として、予めROM103にインストールされた状態にて提供される形態がある。さらに、画像処理装置1がアッセンブリされた後に、処理プログラムが不揮発性メモリ104にインストールされ、不揮発性メモリ104からRAM102にロードされる形態がある。また、インターネット等のネットワークを介して画像処理装置1にプログラムが伝送され、RAM102にインストールされる形態がある。
以上説明したように、本実施の形態の画像処理装置1では、対象色を抽出するに際して、まず入力された画像データ(R,G,B)を、画像データ(R,G,B)の各色成分R,G,B相互の色成分比から構成される色成分比空間の座標データ(R/G,G/B)に変換する。さらに、色成分比空間の座標データ(R/G,G/B)を、各色成分比の平均値や最大頻度値と中心値とが一致するように階調変換が施された対象色抽出空間の座標データに変換する。そして、対象色抽出空間において対象色を抽出する。
それにより、画像データDATA_jから抽出される対象色には、サンプルデータSAMP_iから得られる対象色の統計的な特性が反映される。そのため、実際のサンプルデータに即した対象色の抽出が行われる。また、サンプルデータSAMP_iの色成分比データに関する最小値から最大値までの範囲内で画素が過不足なく抽出されるので、画像データDATA_jから対象色が抽出される際の誤抽出や取りこぼしが減少する。
さらには、色調整部60において画像データDATA_jの中の特定の対象色についての部分的色調整の基準となる代表色がその対象色の統計的な特性に応じて抽出される。
本実施の形態が適用される画像処理装置の構成を示すブロック図である。 対象色抽出部の構成を示したブロック図である。 対象色抽出空間構成部の構成を説明するブロック図である。 (a)がRGB色空間での各画素の色データの分布を示し、(b)が色成分比空間での各画素の色成分比データの分布を示した図である。 サンプルデータについての色成分比空間での度数分布を示した図である。 色成分比空間での平均値を中心として対象色の画素を抽出する場合の一例を示した図である。 階調変換関数の一例を示した図である。 サンプルデータの度数分布を比較する図である。 (a)がサンプルデータの度数分布を色成分比空間で見た図であり、(b)がサンプルデータの度数分布を変換値をそれぞれ座標軸とする対象色抽出空間で見た図である。 空間変換部の構成を示したブロック図である。 加重曲線の一例を示した図である。 画像処理装置のハードウェア構成を示した図である。
符号の説明
1…画像処理装置、10…画像データ入力部、20…サンプルデータ入力部、30…対象色抽出部、31…空間変換部、32…対象色抽出空間構成部、33…加重部、34…画素抽出部、40…目標色設定部、50…代表色算出部、60…色調整部、70…画像データ出力部、311…色成分比算出部、312…変換部、321…サンプルデータ取得部、322…色成分比算出部、323…中心値等算出部、324…階調変換関数算出部、325…出力部

Claims (13)

  1. 画像データの入力を受け付ける画像データ受付手段と、
    前記画像データ受付手段にて受け付けた前記画像データから当該画像データを構成する色成分相互の比である第1の色成分比を画素毎に算出する色成分比算出手段と、
    前記色成分比算出手段にて算出された前記第1の色成分比を変換対象となる色範囲内の画素を抽出するための第2の色成分比に変換する色成分比変換手段と、
    前記色成分比変換手段により変換された前記第2の色成分比に関する画素の度数分布から、前記画像データ受付手段にて受け付けた前記画像データの中の前記変換対象となる色範囲内の画素を抽出する画素抽出手段と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記色成分比変換手段は、前記第2の色成分比に関する前記画素の度数分布から導き出される特定値が前記第1の色成分比に関する当該画素の度数分布の中心値と一致するように、当該第1の色成分比を当該第2の色成分比に変換することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記色成分比変換手段は、前記第2の色成分比に関する前記画素の度数分布の平均値となる当該第2の色成分比が前記第1の色成分比に関する当該画素の度数分布の中心値と一致するように、当該第1の色成分比を当該第2の色成分比に変換することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記色成分比変換手段は、前記第2の色成分比に関する前記画素の度数分布が最大度数となる当該第2の色成分比が前記第1の色成分比に関する当該画素の度数分布の中心値と一致するように、当該第1の色成分比を当該第2の色成分比に変換することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記画素抽出手段にて抽出される前記変換対象となる色範囲内の色成分からなるサンプルデータを取得するサンプルデータ取得手段と、
    前記サンプルデータ取得手段にて取得された前記サンプルデータを用いて前記色成分比変換手段にて前記第1の色成分比を前記第2の色成分比に変換する際に使用する変換パラメータを算出する変換パラメータ算出手段とをさらに備え、
    前記色成分比変換手段は、前記変換パラメータ算出手段にて算出された前記変換パラメータを用いて前記第1の色成分比を前記第2の色成分比に変換することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記変換パラメータ算出手段は、前記サンプルデータについて算出された前記第1の色成分比に関する当該サンプルデータの度数分布の最大値、最小値、および中心値での当該第1の色成分比と、当該サンプルデータの度数分布の平均値となる当該第1の色成分比を当該中心値に一致させる関数を定めるパラメータ値または当該度数分布の最大頻度となる当該第1の色成分比を当該中心値に一致させる関数を定めるパラメータ値とを前記変換パラメータとして算出することを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 前記画素抽出手段は、前記第2の色成分比に関する前記画素の度数分布の中心値と前記画像データ受付手段にて受け付けた前記画像データに関する当該第2の色成分比との差分に応じた加重を施し、当該画像データの画素に施された当該加重の大きさに基づいて前記変換対象となる色範囲内の画素を抽出することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  8. コンピュータに、
    画像データの入力を受け付ける機能と、
    前記画像データから当該画像データを構成する色成分相互の比である第1の色成分比を画素毎に算出する機能と、
    前記第1の色成分比を変換対象となる色範囲内の画素を抽出するための第2の色成分比に変換する機能と、
    前記第2の色成分比に関する画素の度数分布から、前記画像データの中の前記変換対象となる色範囲内の画素を抽出する機能と
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  9. 前記第1の色成分比を第2の色成分比に変換する機能は、前記第2の色成分比に関する前記画素の度数分布の平均値となる当該第2の色成分比が前記第1の色成分比に関する当該画素の度数分布の中心値と一致するように、当該第1の色成分比を当該第2の色成分比に変換する機能であることを特徴とする請求項8記載のプログラム。
  10. 前記第1の色成分比を第2の色成分比に変換する機能は、前記第2の色成分比に関する前記画素の度数分布が最大度数となる当該第2の色成分比が前記第1の色成分比に関する当該画素の度数分布の中心値と一致するように、当該第1の色成分比を当該第2の色成分比に変換する機能であることを特徴とする請求項8記載のプログラム。
  11. 前記変換対象となる色範囲内の色成分からなるサンプルデータを取得する機能と、
    前記サンプルデータを用いて前記第1の色成分比を前記第2の色成分比に変換する際に使用する変換パラメータを算出する機能とをさらに有し、
    前記第1の色成分比を第2の色成分比に変換する機能は、前記変換パラメータを用いて前記第1の色成分比を前記第2の色成分比に変換する機能であることを特徴とする請求項8記載のプログラム。
  12. 前記変換パラメータを算出する機能は、前記サンプルデータについて算出された前記第1の色成分比に関する当該サンプルデータの度数分布の最大値、最小値、および中心値での当該第1の色成分比と、当該サンプルデータの度数分布の平均値となる当該第1の色成分比を当該中心値に一致させる関数を定めるパラメータ値または当該度数分布の最大頻度となる当該第1の色成分比を当該中心値に一致させる関数を定めるパラメータ値とを前記変換パラメータとして算出する機能であり、
    前記第1の色成分比を第2の色成分比に変換する機能は、前記最大値、前記最小値、および前記中心値となる当該第1の色成分比と、前記関数を定めるパラメータ値とからなる前記変換パラメータを用いて前記第1の色成分比を前記第2の色成分比に変換する機能であることを特徴とする請求項11記載のプログラム。
  13. 前記第2の色成分比に関する前記画素の度数分布の中心値と前記画像データに関する当該第2の色成分比との差分に応じた加重を施す機能をさらに有し、
    前記画素を抽出する機能は、前記画像データの画素に施された前記加重の大きさに基づいて前記変換対象となる色範囲内の画素を抽出する機能であることを特徴とする請求項8記載のプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014156937A1 (ja) * 2013-03-27 2014-10-02 富士フイルム株式会社 画像処理装置及び内視鏡システムの作動方法
JP2016034405A (ja) * 2014-08-04 2016-03-17 富士フイルム株式会社 医用画像処理装置及びその作動方法並びに内視鏡システム

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