JP2009251987A - 文書管理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】文書の派生関係を記録するシステムにおいて、他人の編集結果を無視した編集結果が登録される危険性を低減する。
【解決手段】クライアントは、管理IDを含んだID付き文書を操作すると、新たに生成した管理ID、元の管理ID(親ID)、操作種別、操作後の文書内容、を含むID付き文書を生成してサーバーに送る。サーバーの文書登録部130は、送られてきた文書の操作種別が編集である場合、その文書の先祖に当たる文書の中から、操作種別が編集又は登録である文書を特定し、特定した文書の子孫に操作種別が編集である文書があるか否かを調べる。そして、そのような文書が見つかった場合には、クライアントから送られてきたID付き文書を文書DB100及び派生関係DB110に登録することはせず、クライアントに対して他人の編集結果を無視した編集がされている旨を警告する。
【選択図】図4

Description

本発明は、文書管理装置及びプログラムに関する。
テキスト文書データや音声データ、マルチメディアデータなどの電子文書(以下単に文書とも呼ぶ)をサーバーに登録し、ユーザーの要求に応じてその文書を提供することが行われている。また、電子文書に対して一意な識別子を付与し、ユーザーが入力した識別子に対応する電子文書を提供するシステムも知られている。また、別の公知のシステムでは、電子文書を紙に印刷する場合に、電子文書の識別子をコード化して紙文書に埋め込み、紙文書を複写する際にその紙文書に埋め込まれた識別子を認識し、その識別子に対応した電子文書を取得し、紙に印刷する。
特許文献1に開示されたシステムでは、コンテンツコピー機は、コンテンツIDが埋め込まれたコンテンツのコピー原稿からコンテンツIDを読み取り、読み取ったコンテンツIDとコピーイベント属性の情報とをネットワークを介してコンテンツID管理センタへ送信する。コンテンツID管理センタは、受信したコンテンツIDからそのコンテンツの原本を取得し、新しいコンテンツIDを付与して、そのコンテンツIDとコピーイベント属性の情報とを記録し、その新しいコンテンツIDをコンテンツの原本に対して埋め込んでコピー要求元へ返す。コンテンツコピー機は、それをコピー結果として出力する。このシステムにおいて、コンテンツID管理センタは、コンテンツコピー機から受信したコンテンツIDに応じて、新たなコンテンツIDを発行した場合、その新しいコンテンツIDのコピー元が前述の受信したコンテンツIDであることを記録する(例えば特許文献1の第41段落末尾)。
また特許文献2に開示されたシステムでは、文書にIDを対応づけておき、文書に対し閲覧/コピー/編集等の操作を行った際、新たなIDを発行し、操作後の文書に対応づけるIDをその新たなIDに変更する。そして、文書に新たに対応づけられたID、古いID、ユーザーや日時等の操作に関する各種属性、などを含むログ情報を記録している。このシステムでは、新旧のIDの対応関係から、ログ情報の派生関係を求めることができ、この派生関係を辿ることにより、文書の旧版や最新版を提供することが可能となる。
一方、一般的な話として、複数の人が同一の文書を共同編集する場合、ある人の編集結果が他の人の編集に反映されないケースがある。例えば、以下のようなケースがその一例である。すなわち、まずユーザーAが共通リポジトリ上の文書Dを編集するために、自分のマシンに文書Dをコピーし、次にユーザーBが、同様に、共通リポジトリ上の同じ文書Dを編集するために、自分のマシンに文書をコピーする。次にユーザーAが文書Dを編集して文書Daを生成し、更にその次にユーザーBが文書Dを編集して文書Dbを生成する。その後、ユーザーAがその編集結果を反映させるため、文書Daを共通リポジトリの文書Dに上書きする。更にその後、ユーザーBが編集結果を反映させるため、文書Dbを共通リポジトリの文書Dに上書きする。この例示の手順が行われたとき、最終的に共通リポジトリに格納される文書はDbであり、この文書にはユーザーAが行った編集結果が反映されていない。
このような問題に対処するため、CVS(Concurrent Versions System)というバージョン管理システムが開発されている。CVSでは、ファイルはサーバーでバージョン管理がなされており、サーバーからローカルマシンにファイルをコピーしてくる際、その時点におけるバージョン番号をローカルに記録しておく。ローカルのマシンで行った更新をサーバーに反映させる時、記録しておいたバージョン番号よりも新しいバージョンがサーバーに登録されていれば、警告を出してサーバーには反映させない。
また特許文献3には、ネットワーク上の複数のサーバー間において同一のオンラインドキュメントを共有するシステムにおいて、あるサーバーがドキュメントの編集を開始すると、その旨を他のサーバーに通知する。通知を受けたサーバーは、そのドキュメントをロックして編集できないようにする。
特許文献2のシステムにCVSを応用する場合、CVSのバージョン番号をそのシステムのIDと、特定のバージョンの文書を特定のIDを持つログ情報と、新しいバージョンを新しいログ情報(元のIDに対応するログ情報から派生した新しいログ情報)と、それぞれ解することが考えられる。これによれば、「文書に対し編集が行われた場合に、旧IDのログ情報に対し、そのログ情報から派生した別のログ情報が既に存在する場合には、警告を出す」という制御が可能になる。
特開2002−016788号公報 特開2007−4649号公報 特開平11−272534号公報
ところが、特許文献2のシステムでは、編集以外の、例えば閲覧やコピー等の文書内容が更新されない操作でも、派生属性が生じてしまうため、他人の編集結果とは無関係なケースでも警告が出るという新たな問題が発生する。
本発明の1つの側面は、情報処理装置から、第1の文書に対して行われた操作の種類と、当該操作の結果である第2の文書と、を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した前記操作の種類が編集に該当しない場合には、前記操作の種類と当該操作の結果である第2の文書とを互いに対応づけて記憶装置に登録すると共に、前記第1の文書が前記記憶装置に既に登録されている場合には、前記第2の文書の親が前記第1の文書であることを示す派生関係を更に前記記憶装置に登録する制御を行う第1の登録制御手段と、前記受信手段が受信した前記操作の種類が編集に該当する場合には、前記記憶装置に記憶された前記派生関係群が構成する木において前記第2の文書の先祖の文書のうち操作の種類が編集操作または登録操作である文書を起点文書として特定し、前記木における前記起点文書の子孫の中に操作の種類が編集操作である文書が存在する場合には、前記操作の種類と前記操作の結果である第2の文書と前記派生関係とを前記記憶装置へ登録することを中止する制御を行う第2の登録制御手段と、を備える文書管理装置を提供する。
1つの態様では、前記第2の登録制御手段は、前記受信手段が受信した前記操作の種類が編集に該当する場合には、前記記憶装置に記憶された前記派生関係群が構成する木において操作の種類が編集操作または登録操作である前記第2の文書に最も近い先祖の文書を前記起点文書として特定する、ことを特徴とする。
別の態様では、文書管理装置は、前記第2の登録制御手段が前記操作の種類と前記操作の結果である第2の文書と前記派生関係とを前記記憶装置へ登録することを中止した場合に、前記情報処理装置に対して、登録を中止した前記操作の種類と前記操作の結果である第2の文書と前記派生関係とを前記記憶装置に登録するか否か指示を要求し、その要求に応じて前記情報処理装置から指示を受け付ける指示受付手段と、前記指示受付手段から登録の旨の指示を受けた場合には、登録を中止した前記操作の種類と前記操作の結果である第2の文書と前記派生関係とを前記記憶装置に登録する第3の登録手段と、を更に備える。
更に別の態様では、文書管理装置は、前記受信手段が前記操作の種類と当該操作の結果である第2の文書とに対応づけてメモ情報を受信した場合に、前記操作の種類と当該操作の結果である第2の文書と前記派生関係とに対応づけて前記メモ情報を前記記憶装置に登録するメモ登録手段、を更に備え、前記指示受付手段は、登録を中止していた前記操作の種類と前記操作の結果である第2の文書と前記派生関係とを前記記憶装置に登録するか否か指示を要求する場合に、前記起点文書の前記木における子孫の中の、操作の種類が編集操作である文書に対応づけられたメモ情報を提供する。
更に別の態様では、前記第2の登録制御手段は、前記特定した文書の前記木における子孫の中に操作の種類が編集操作である文書が存在しない場合には、前記操作の種類と前記操作の結果である第2の文書と前記派生関係とを前記記憶装置へ登録する、ことを特徴とする。
図1は、文書利用管理システムの概略構成の例を示すブロック図である。このシステムは、インターネットやローカル・エリア・ネットワーク等のネットワーク30を介して接続された文書管理サーバー10とクライアント端末20−1,20−2,・・・(以下、クライアント端末20と総称する)から構成される。
クライアント端末20の例について図2を用いて説明する。クライアント端末は、ユーザーが文書を操作するために用いる端末であり、パーソナルコンピュータ、デジタル複写機などがその一例である。クライアント端末20は、図2に示すように、文書操作部200及び登録処理部210を備える。
文書操作部200は、文書に対する操作を実行する手段である。文書に対する操作には、例えば、文書の表示(ユーザーから見れば「閲覧」)、編集、印刷出力、紙文書の読み取り、紙文書の複写、等がある。図では、文書操作部200を1つだけ示したが、それら個々の操作を別々の操作部(例えば、編集用のアプリケーション、読取制御用のアプリケーションなど)が担当してもよい。例えば、文書操作部200がワードプロセッサ等の電子文書を作成・編集するためのソフトウエアであれば、文書操作部200は、ユーザーの指示に応じて電子文書を表示したり、電子文書に編集を加えたりする。文書操作部200は、文書に対して操作を行った場合、その操作の結果を表す識別子(ID)付き文書300を出力する。
ID付き文書300は、図3に示すように、メタ情報310と文書内容320を含んだ電子文書である。文書内容320は、文書操作部200の操作の結果生成された文書の内容データである。文書操作部200が電子文書を作成・編集するためのソフトウエアであれば、文書内容320はそのソフトウエアによる編集の結果生成される文書ファイルである。また、文書操作部200が電子文書を印刷する装置であれば、文書内容320は、例えば、印刷される電子文書の内容データとすればよい。また、文書操作部200が紙文書をスキャンする装置又は紙文書を複写する装置であれば、文書内容320は、例えば、その紙文書を読み取って得られる画像データとすればよい。
メタ情報310は、文書管理のための情報であり、管理ID312,親ID314,及びログ情報316を含む。
管理ID312は、当該ID付き文書300自体の一意な識別情報である。親ID314は、当該ID付き文書300の親のID付き文書の管理IDである。すなわち、本実施形態では、あるID付き文書と、このID付き文書に対して操作を加えた結果得られる新たなID付き文書とを、親と子の関係として取り扱う。第1のID付き文書を操作して第2のID付き文書が得られた場合、第1のID付き文書は第2のID付き文書の親であり、第2のID付き文書は第1のID付き文書の子である。したがって、例えば、管理ID「A」のID付き文書を文書操作部200で操作して、その結果得られた新たなID付き文書の管理IDが「B」である場合、後者のメタ情報310における管理ID312は「B」であり、親ID314は「A」である。このような親子の関係を、以下では「(管理IDの)派生関係」という。
なお、本システムに未登録の電子文書を新たに登録する操作を実行した場合や、未登録の紙文書をスキャン又は複写する操作を実行した場合(この場合、紙文書を読み取った画像を文書内容とするID付き文書が生成され、本システムに登録される)に生成されるID付き文書300では、親ID314は空(すなわち、親は存在しない)となる。
ログ情報316は、当該ID付き文書が生成された際の操作についての、各種のログ項目の情報である。ログ項目には、例えばその操作が行われた時刻、その操作の種別、その操作を指示したユーザー(操作者)などがあるが、もちろんこれに限るものではない。操作の種別には、例えば登録(本システムに新規の文書を登録すること)、閲覧、編集(文書内容の変更、更新)、印刷、スキャン、紙文書の複写、等がある。例えば、ユーザーが文書操作部200を用いて第1のID付き文書に対して編集を加え、編集完了の指示を行った場合、その結果生成される第2のID付き文書のログ情報316は、編集完了の時刻と、その編集を指示したユーザーの識別情報と、操作の種別として「編集」と、を含んだものとなる。
なお、文書操作部200が、操作した文書を暗号化してもよい。この暗号化は、本システムに準拠した文書操作部200ならば、復号できるようなものとする。この場合、文書操作部200が出力するID付き文書300の文書内容320は、暗号化されることにより、本システムに準拠した文書操作部200でないと復号できなくなる。したがって、ID付き文書300が操作される場合には文書操作部200が用いられるので、文書操作部200がその操作を検知し、その操作の内容が文書操作部200から文書管理サーバー10に通知される。なお、文書内容320だけでなく、後述するメタ情報310(またはその一部)に対しても暗号化を施してもよい。
図2の説明に戻り、文書操作部200は、操作結果として上述のようなID付き文書300を作成するために、ID割り当て部202及び派生関係組込部204を備える。ID割り当て部202は、操作結果のID付き文書300に一意な管理IDを付与する手段である。管理IDは、少なくとも本システム内で一意な識別情報である必要がある。例えば、操作の結果生成するID付き文書300(ただし管理ID312を除いたもの)のハッシュ値を求め、このハッシュ値をその文書300のID付き文書とすればよい。ハッシュ関数としてSHA-256(SHA-256はNISTがFIPS180-2で定めた256ビットのハッシュ値を持つ暗号学的ハッシュ関数である)などのような耐衝突性を持つ暗号学的ハッシュ関数を用いれば、実用上十分な一意性を持つ管理IDを生成することができる。もちろん、システム内で一意な管理IDを各クライアント端末20で生成する方法は、これに限らない。管理IDを、クライアント端末20固有の識別情報を含むものとすれば、システム内で一意な管理IDを各クライアント端末20で生成することができる。
派生関係組込部204は、操作結果の文書に対しID割り当て部202が割り当てた新たな管理ID312と、その操作の元になった親文書の管理IDである親ID314(新規登録の場合は、親IDは無し)と、その操作についての履歴を表すログ情報316と、を含むメタ情報310を生成する。そして、派生関係組込部204は、そのメタ情報310を操作結果の文書内容に付加することにより、操作後のID付き文書300を生成して出力する。
登録処理部210は、文書操作部200が出力したID付き文書300を文書管理サーバー10に登録するための処理を実行する。このように各クライアント端末20が、自ら実行した操作の結果であるID付き文書300を文書管理サーバー10に登録することにより、文書管理サーバー10は各ID付き文書300間の派生関係を把握することができる。
文書操作部200が操作の結果出力するID付き文書300は、通常の文書ファイルと同様、電子的にコピーしたり、電子メールに添付するなどの方法で他の人宛に送信したりすることができる。他の人からID付き文書300を受け取った人が、自分のクライアント端末20の文書操作部200を用いてそのID付き文書300を操作すると、その操作に応じて新たな管理IDを付与されたID付き文書が生成されることになる。
また、文書操作部200が電子文書を印刷する場合、管理IDを生成し、その電子文書の印刷結果にその管理IDを埋め込んでもよい。管理IDの埋め込みは、例えば電子文書の印刷画像に、管理IDを示すコード画像を重畳する等の方法で行うことができる。この場合、文書操作部200は、その管理IDや操作種別「印刷」等のメタ情報を含んだID付き文書を文書管理サーバー10に登録する。なお、ID付き文書を印刷した場合には、そのID付き文書の管理IDを親ID314として含んだID付き文書が生成される。印刷操作に対応するID付き文書には、印刷された画像を示すページ記述言語データやビットマップ画像データなどの印刷データを、文書内容320として組み込んでもよい。
また、管理IDが埋め込まれた紙文書を文書操作部200が読み取った場合、文書操作部200は、その読み取り操作に対して新たな管理IDを付与し、読み取り結果の画像を文書内容320として含んだID付き文書を生成して文書管理サーバー10に登録する。このID付き文書の親ID314には、紙文書から読み取った管理IDがセットされる。管理IDが埋め込まれた紙文書の複写の際には、上述した読み取り時と印刷時の処理が実行される。
次に、文書管理サーバー10の例について説明する。文書管理サーバー10は、システム内の複数のクライアント端末20から送られてくるID付き文書300を蓄積し、蓄積した情報に基づきユーザーに各種のサービスを提供する。図4に示すように、文書管理サーバー10は、文書DB100,派生関係DB110,文書登録部130,要求処理部140を備える。
文書DB100は、クライアント端末20から送られてきたID付き文書300のうちの文書内容320を格納するデータベース(DB)である。文書DB100に格納された各文書内容320は、一意な内容IDにより管理される。内容IDとしては、例えば当該文書内容の暗号学的ハッシュ関数によるハッシュ値を用いてもよいが、これに限定されるものではない。クライアント端末20が内容IDを付与してもよく、この場合、内容IDをメタ情報310に組み込んでもよい。
文書登録部130は、クライアント端末20から受信したID付き文書の中の文書内容を文書DB100に、メタ情報を派生関係DB110に、それぞれ登録する。そのうち、メタ情報の登録を担当するのが派生関係登録部132である。
派生関係DB110は、そのようなID付き文書300のうち、派生関係の情報を主としたメタ情報を蓄積するデータベースである。図5に、派生関係DB110のデータ内容の一例を示す。図5に示した表における1行の情報が、1つのID付き文書300に対応するメタ情報レコードである。この例では、各ID付き文書300の管理IDに対応づけて、親ID、操作種別、操作者、操作時刻、及び文書内容の内容IDの各項目が登録されている。以上に挙げた項目のうち、管理IDと親IDのペア及び操作種別以外の項目は、例示したものに限られない。管理目的上必要な項目を記録すればよい。
なお、図5は派生関係DB110が管理するデータを内容の観点から表現したものにすぎず、具体的な表現形式或いはデータベース形式を規定するものではない。例えば、派生関係DB110は、一般的なリレーショナルデータベースとして構築することもできるし、管理IDを除くメタ情報を記述したXML(eXtensible Markup Language)文書を、管理IDをキーとして登録したデータベースとして構築することもできる。
図5に示した派生関係DB110のデータ内容は、図6のような木構造を成す。これは、管理IDをノードとし、管理ID間の親子関係をエッジとする木構造である。
図5〜図6の例が示す文書の履歴を時系列順に説明すると、以下のようになる。この例は、あるユーザーがある文書を本システムに登録し、他のユーザーがその文書に対して追記、削除、変更などの編集操作を行う業務の流れを表している。
この例ではまず、文書の「登録」操作がユーザーAのクライアント端末で実行される。「登録」操作は、文書管理サーバー10に未登録の文書(すなわち、管理IDを有していない文書)を当該サーバー10に登録するための操作である。この操作に応じて管理IDが"1"、親IDが空、操作種別が「登録」であるメタ情報と、その文書の文書内容とを含むID付き文書"1"がユーザーAのクライアント端末から文書管理サーバー10に送られる。これに応じ、文書管理サーバー10は、そのID付き文書"1"中の文書内容を文書DB100へ、メタ情報を派生関係DB110にそれぞれ登録する。登録された文書内容は内容ID"Content1"に対応づけて管理される。
次に、ユーザーBが自分のクライアント端末20から文書管理サーバー10にアクセスし、そのID付き文書"1"を複製する。この場合、文書管理サーバー10は、ユーザーBから指定されたID付き文書"1"の複製を作成し、その複製結果の文書に対して新たな管理ID"2"を付与することで、ID付き文書"2"を生成してユーザーBに提供する。ID付き文書"2"には、管理ID"2"、親ID"1"、操作種別「編集」、操作者"B"などの項目を含んだメタ情報310が含まれる。このとき、派生関係DB110には、文書"1"から"2"が派生したことを示す派生関係が登録される。ID付き文書"2"の文書内容は、ID付き文書"1"と同じである。
次に、ユーザーCがユーザーAから配布されたID付き文書"1"に対して編集を行うと、図5に示す管理ID"3"のID付き文書が文書管理サーバー10に登録される。この編集結果の登録の際に、本実施形態の文書登録部130は、その編集結果がユーザーAにより最初に登録された文書に対する他の編集結果を無視したものになっているか否かを判定する。そして、他の編集結果を無視したものになっている場合には、その編集結果の登録を保留し、ユーザーCに対して他者の編集を無視する可能性があることを警告する。この編集無視の警告処理については、後で詳しく説明する。
以上、派生関係DB110のデータ内容を例に取り、本システムにおける文書操作の情報の登録の様子を説明した。
図4の説明に戻り、要求処理部140は、クライアント端末20からの管理IDを含んだサービス要求に応じて、派生関係DB110を用いたサービスを提供する。要求処理部140が提供するサービスとしては、例えば、サービス要求中の管理IDに対応する文書の最新版を検索するサービスがある。また別の例として、サービス要求中の管理IDに対応する始祖の文書(オリジナル文書)又はその始祖についてのログ情報を提供するサービスを挙げることができる。また、別の例として、その管理IDの来歴、すなわち始祖からその管理IDまでに文書が経てきた操作の履歴(例えば誰がいつどんな操作をしたのかを示す情報のリスト)を提供するサービスもある。また、更に別の例として、管理IDに対応するフォーム原本に対する、各ユーザーの記入結果を回収するサービスもある。
サービス要求は、クライアント端末20に保持されたID付き文書に基づき発せられる。例えば、ユーザーがクライアント端末20の文書操作部200によりID付き文書を開いた場合に、文書操作部200が、派生関係を用いたサービスのメニューを提供し、そのメニューの中からユーザーが所望するサービスの指定を受け付ける。そして、そのID付き文書の管理IDと指定されたサービスを示すコードとを含むサービス要求を文書管理サーバー10の要求処理部140に送信する。なお、管理IDと、サービスを示すコード以外に、指示を行ったユーザーの識別情報や、ユーザーの入力した認証情報などといった他の情報を、クライアント端末20から要求処理部140に送信するようにしてもよい。
また、別の例として、ID付き文書というオブジェクト種類に対して、そのようなサービスのメニューを対応づけてクライアント端末20のオペレーティングシステムに登録しておいてもよい。
また別の例として、ユーザーによるサービスの指定を一つの「操作」と捉え、その「操作」に対して新たに管理IDを付与することも考えられる。この場合、指定されたサービスのコードを操作種別として含み、指定の際に用いられた元のID付き文書の管理IDを親IDとして含んだID付き文書を生成し、このID付き文書をサービス要求として文書管理サーバー10に送ってもよい。この場合、要求処理部140は、受け取ったID付き文書内の操作種別の情報に基づき提供すべきサービスを判定し、同じくID付き文書内の親IDを、派生関係を遡る処理の起点とする。
要求処理部140は、クライアント端末20からサービス要求を受けた場合、そのサービス要求中に指定された管理IDを起点に、派生関係DB110に登録された管理IDと親IDとの派生関係が構成する木を走査(トラバース)し、その走査の結果得られた情報を用いて、ユーザーから要求されたサービスを実行する。
以上、実施形態のシステム構成について説明した。次に、文書登録部130の処理手順を、図7を参照して説明する。この手順は、クライアント端末20からID付き文書を受信したときに実行される。この手順では、文書登録部130は、受信したID付き文書内の操作種別属性の値が「編集」であるか否かを判定する(S1)。「編集」でない場合は、そのID付き文書を文書DB100及び派生関係DB110に登録する(S2)。一方、「編集」である場合は、そのID付き文書の親ID属性の値を管理IDとして持つID付き文書(メタ情報)を派生関係DB110から特定する。そして、派生関係のなす木を受信したID付き文書から先祖方向に順に遡り、その遡及過程の中で最初に到達する操作種別が「編集」又は「登録」であるID付き文書を、起点文書として特定する(S3)。すなわち、このステップでは、受信した文書からみて、操作種別が「編集」又は「登録」である直近の先祖の文書を起点文書として特定している。
そして、特定した起点文書の子孫を周知の木の探索方式に従って探索し、それら子孫の中に操作種別が「編集」であるID付き文書を探索する(S4)。ここで、この手順の開始の契機となったID付き文書の操作種別は「編集」であるが、そのID付き文書はこの段階では文書DB100及び派生関係DB110に登録されていないので、S4ではそのID付き文書以外のID付き文書の中から該当の文書が探索される。この探索の結果、該当の文書があるか否かを判定し(S5)、該当する文書がなければ、この手順の開始の契機として受信したID付き文書を文書DB100及び派生関係DB110に登録する(S2)。一方、S5で該当する文書があると判定された場合は、この手順の開始の契機となったID付き文書の送信元であるクライアント端末20に対し警告情報を送信する(S6)。警告情報は、例えば、そのID付き文書が既に行われた他の編集結果(すなわちS4で見つかった操作結果が編集である文書)を無視して編集されていることを示すメッセージである。この場合、文書管理サーバー10は、その契機となったID付き文書を文書DB100及び派生関係DB110に登録することを中止又は一時保留する。
以上のように、文書登録部130が実行する以上の手順では、同一の文書内容から派生した文書の中に、クライアント端末20から受信したID付き文書とは別にその文書内容を編集した文書が存在する場合に、登録を要求した者に対して他の編集結果が存在する旨を通知する。これにより、当該他の編集結果を無視した編集結果(すなわちクライアント端末20から受信したID付き文書)が登録されることによる不都合を低減できる。
また、この手順のS4では、編集又は登録以外の操作(すなわち文書内容が変更されない操作)は探索しないので、文書登録部130は、文書内容が変更されない操作がいくら過去になされていても、それについては警告を発しない。
また、図7の手順では、S3にて、クライアント端末20から受信したID付き文書の親文書を含む先祖の中で、操作種別が編集(又は登録)である直近の文書を起点文書として特定し、この起点文書の子孫の中から操作種別が編集である文書を探した。このように操作種別が編集又は登録である直近の文書を起点文書とすることで、それより先祖の編集結果から派生した別の編集系列の文書群は考慮しないで済むため、探索範囲を狭めることができる。ただし、これは一例に過ぎず、直近でない先祖の、操作種別が編集(又は登録)である文書を起点文書としてもよい。
以上における操作種別「編集」とは文書内容が変更される操作一般を指す。したがって、操作種別の名称が「編集」でなくても、文書内容が変更される操作であれば、それは「編集」に該当する。同様に、操作種別「登録」とは、文書管理サーバー10に未登録で、かつ親IDを有しない文書を文書管理サーバー10に登録する操作を指す。すなわち、文書管理サーバー10に登録されている文書に対して文書内容の変更を行い、その結果を登録する場合の操作種別は「編集」となる。また、システムのデザインによっては、文書内容が変更される操作種別が複数存在する場合もあるが、その場合は、上述の手順のS4では、それら複数の操作種別のいずれかに該当する文書を探せばよい。S1についても同様に、ID付き文書の操作種別がそれら複数のうちのいずれかに該当するか否かを判定すればよい。
上述の手順を、図5及び図6に例示した文書操作の流れに適用した場合を考える。例えば、3番目の操作であるユーザーCによる編集の際には、S1の判定結果がYes(肯定)となり、S3で操作種別が編集又は登録である直近の文書である文書"1"が起点文書として特定される。しかし、文書"1"の子孫には、操作種別が「複製」である文書"2"が存在するのみであり、操作種別が「編集」である文書は存在しないので、S5の判定結果がNoとなり、S2でユーザーCの編集結果である文書"3"が文書DB100及び派生関係DB110に登録されることになる。
次に、図8及び図9に例示する文書操作の流れに対し、図7の手順を適用した場合について説明する。
図8及び図9に例示する流れでは、まずユーザーAが文書"1"を文書管理サーバー10に登録した後、その文書を編集している。次に、その編集結果である文書"2"をユーザーB及びCがそれぞれ自分のクライアント端末20に複製している(文書"3"及び文書"4")。そして、ユーザーBが、文書"3"に対して編集を行っている(文書"5")。図9は、この段階での派生関係DB110のデータ内容を示している。
次に、ユーザーCが文書"4"に対して編集を行った場合を考える。この場合、図7の手順のS1の判定結果がYesとなり、S3で操作種別が編集又は登録である直近の文書である文書"2"が起点文書として特定される。そして、文書"2"の子孫には、操作種別が「編集」である文書"5"が既に存在するので、S5の判定結果がYesとなる。したがって、ユーザーCの編集結果は文書DB100及び派生関係DB110には登録されず、S6でユーザーCには編集無視の警告がなされることとなる。
次に、変形例を説明する。この変形例では、ユーザーが文書に対して行った操作について、そのユーザーのメモを入力する手段をクライアント端末20に設ける。メモは、そのユーザー自身や他のユーザーに対する、その操作についての説明のために用いることができる。例えば、あるユーザーが、「登録」操作により文書管理サーバー10に登録された文書を、特定の課のために編集した場合、その旨をメモとして入力することができる。入力されたメモは、文書操作部200によりID付き文書に組み込まれ、文書管理サーバー10の派生関係DB110に登録される。
そして、文書管理サーバー10は、図10に示すように、ユーザーに対して前述の編集無視の警告を行う場合(S5の判定結果がYesの場合)に、起点文書から派生した操作種別が「編集」である文書についてのメモ情報(該当する文書が複数ある場合はすべての該当文書について)を提供する(S6a)。また、この警告に対応づけて、処理の対象となっている当該ユーザーの編集結果を登録するか否かの指示を入力するためのユーザーインタフェース手段(例えばウェブページ上のボタンなど)をそのユーザー(のクライアント端末)に提供する。警告、メモ情報及びユーザーインタフェース手段を受け取ったユーザーは、そのメモ情報を参考にして、他の編集結果が存在するにもかかわらず自分の編集結果を文書管理サーバー10に登録するか否かを判断し、ユーザーインタフェース手段に対してその判断の結果を入力する。文書管理サーバー10は、そのユーザーの入力を受け取り、その入力が登録を指示するものであるか否かを判定する(S7)。そして、その入力が登録を指示するものであれば、処理対象のID付き文書を文書管理サーバー10に登録する(S2)。一方、ユーザーの登録を指示するものでない場合は、処理対象のID付き文書を文書管理サーバー10に登録せずに処理を終了する。
なお、図10の処理手順のうち、上で説明しなかったステップの処理内容は、図7に示した同一符号のステップの処理内容と同様でよい。
図10の手順による処理の具体例を、図11及び図12の操作の流れを例にとって説明する。
図11及び図12に例示する流れでは、まずユーザーAが文書"1"を文書管理サーバー10に登録している。次にユーザーBが、その文書"1"を自分のクライアント端末20に複製し、その複製結果の文書"2"に編集を施している。ここで、ユーザーBは、その編集の結果が「YY課」という特定のグループに限定されるものであることを示すメモ情報を入力し、その結果、文書管理サーバー10には、「YY課用」というメモ情報を含んだ文書"3"が登録されている。
その後、ユーザーAが文書"1"に対して編集を行うと、その時点では既にその文書"1"(起点文書)の子孫に編集結果である文書"3"が存在するので、文書管理サーバー10は、その文書"3"の存在とメモ情報「YY課用」とを通知するユーザーインタフェース画面(警告画面)をユーザーAに提供する(S6a)。ユーザーAは、メモ情報から、例えば、既に存在する編集結果の文書"3"が「YY課用」であるため自分の編集ではそれを考慮しなくてよいと判断することができる。この場合、ユーザーAはそのユーザーインタフェース画面上で、編集結果の登録を指示する。この指示を受けた文書管理サーバー10は、その編集結果(文書"4")を文書DB100及び派生関係DB110に登録する。
その後、ユーザーAが文書"4"に対して更に編集を加えた場合、ユーザーAのクライアント端末20から文書管理サーバー10に対して文書"5"が送信されることになる。この場合、文書"5"からみて、操作種別が編集又は登録である直近の先祖は文書"4"であり、これが起点文書となる。この場合、編集無視の監視の対象は文書"4"の子孫に限定されるので、文書"3"が存在しても、警告は発せられない。したがって、文書"5"は文書管理サーバー10に登録されることとなる。
なお、起点文書の子孫にある操作種別が編集である文書にメモがない場合には、上述と同様にユーザーインタフェース画面を提供してユーザーから登録要否の指示を受けてもよいし、ユーザーの指示を受けずに自動的に登録を取りやめてもよい。
この変形例のように、メモ情報をユーザーに提供することで、ユーザーは、編集結果を登録してよいかどうかの判断を行うことができる。
以上に例示した実施形態及び変形例では、管理IDの発行は各クライアント端末20で行われていたが、この代わりに文書管理サーバー10が管理IDを発行してもよい。この場合、クライアント端末20は、ID付き文書に対して操作を行った場合、操作前のID付き文書内の管理IDを親ID314として含み、更にその操作についてのログ情報316と操作後の文書内容320とを含み、管理ID312は空欄の文書データを生成し、文書管理サーバー10に送る。文書管理サーバー10は、受け取った文書データに対して新たな管理IDを付与し、この管理IDとその文書データとに含まれる情報を、文書DB100及び派生関係DB110に登録する。また、文書管理サーバー10は、付与した管理IDを当該文書データにセットすることによりID付き文書を生成し、これをクライアント端末20に返す。クライアント端末20は、操作前のID付き文書を、受け取ったID付き文書に置き換える。このように、文書管理サーバー10が管理IDを付与する構成でも、上述実施形態及び変形例の処理は同様に実行できる。
また以上の実施形態及び変形例では、管理ID312、親ID314、ログ情報316、及び文書内容320を含んだID付き文書300がクライアント端末20に保存されたが、この代わりに、クライアント端末20は管理IDしか持たず、その他の情報は文書管理サーバー10に保存されるようにしてもよい。この場合、クライアント端末20で文書を操作する場合、その文書に対応する管理IDを文書管理サーバー10に送り、文書管理サーバー10からその文書を取得する。
ここで、文書管理サーバー10が管理IDを付与する場合は、その取得の操作に対応する管理IDを文書管理サーバー10が生成し、その管理IDと文書とを対応づけてクライアント20に提供するとともに、その取得操作についてのログ情報(操作時刻や操作者など)と、元の管理ID(すなわち親ID)と、付与した管理IDとを派生関係DB110に記録する。クライアント端末20は、文書管理サーバー10に送信した管理IDを、受け取った管理IDに置き換えると共に、受け取った文書を開く。ユーザーは、開かれた文書に対して閲覧や編集などの操作を行う。クライアント端末20は、文書に対する操作が完了すると、操作後の文書を管理ID及び当該操作についてのログ情報と共に文書管理サーバー10に送る。文書管理サーバー10は、受け取った文書に対して新たな管理IDを付与して派生関係DB110に登録し、受け取った管理IDを親IDとして派生関係DB110に登録する。また、受け取ったログ情報及び操作後の文書を、派生関係DB110及び文書DB100に登録する。そして、文書管理サーバー10は、新たに付与した管理IDをクライアント端末20に返す。クライアント端末20は、元の管理IDを受け取った管理IDで置き換える。以上のような処理により、操作間の派生関係が文書管理サーバー10に蓄積されることになる。
一方、クライアント端末20が管理IDを付与する構成の場合は、文書管理サーバー10は、クライアント端末20から受け取った管理IDに対応する文書をクライアントに返せばよい。クライアント端末20は受け取った文書を開き、ユーザーがその文書を操作する。操作の完了後、クライアント端末20はその操作結果の文書に対して新たな管理IDを付与し、この管理IDを含んだ前述のID付き文書と同様の情報を、文書管理サーバー10に送る。そして、クライアント端末20は、そのID付き文書のうち管理IDのみを保存し、その他の情報を削除する。
以上に例示した実施形態及び各変形例の文書管理サーバー10及びクライアント端末20は、例えば、汎用のコンピュータに上述の各機能モジュールの処理を表すプログラムを実行させることにより実現される。ここで、コンピュータは、例えば、ハードウエアとして、図13に示すように、CPU1000等のマイクロプロセッサ、ランダムアクセスメモリ(RAM)1002およびリードオンリメモリ(ROM)1004等のメモリ(一次記憶)、HDD(ハードディスクドライブ)1006を制御するHDDコントローラ1008、各種I/O(入出力)インタフェース1010、ローカル・エリア・ネットワークなどのネットワークとの接続のための制御を行うネットワークインタフェース1012等が、たとえばバス1014を介して接続された回路構成を有する。また、そのバス1014に対し、例えばI/Oインタフェース1010経由で、CDやDVDなどの可搬型ディスク記録媒体に対する読み取り及び/又は書き込みのためのディスクドライブ1016、フラッシュメモリなどの各種規格の可搬型の不揮発性記録媒体に対する読み取り及び/又は書き込みのためのメモリリーダライタ1018、などが接続されてもよい。上に例示した各機能モジュールの処理内容が記述されたプログラムがCDやDVD等の記録媒体を経由して、又はネットワーク等の通信手段経由で、ハードディスクドライブ等の固定記憶装置に保存され、コンピュータにインストールされる。固定記憶装置に記憶されたプログラムがRAM1002に読み出されCPU1000等のマイクロプロセッサにより実行されることにより、上に例示した機能モジュール群が実現される。なお、それら機能モジュール群のうちの一部又は全部を、専用LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit、特定用途向け集積回路)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウエア回路として構成してもよい。
文書利用管理システムの概略構成の例を示すブロック図である。 クライアント端末の内部構成の例を示すブロック図である。 ID付き文書のデータ構造の例を模式的に示す図である。 文書管理サーバーの内部構成の例を示すブロック図である。 派生関係DBのデータ内容の例を示す図である。 ID付き文書の派生関係群がなす木構造を図式化して表す図である。 文書登録部の処理手順の一例を示すフローチャートである。 ID付き文書の派生関係群がなす木構造の別の例を図式化して表す図である。 図8の木構造に対応する派生関係DBのデータ内容の例を示す図である。 変形例における記入済みフォーム回収処理の手順の一例を示す図である。 ID付き文書の派生関係群がなす木構造の別の例を図式化して表す図である。 図11の木構造に対応する派生関係DBのデータ内容の例を示す図である。 コンピュータのハードウエア構成の一例を示す図である。
符号の説明
10 文書管理サーバー、20 クライアント端末、30 ネットワーク、100 文書DB、110 派生関係DB、130 文書登録部、132 派生関係登録部、140 要求処理部、200 文書操作部、202 ID割り当て部、204 派生関係組込部、210 登録処理部、300 ID付き文書。

Claims (6)

  1. 情報処理装置から、第1の文書に対して行われた操作の種類と、当該操作の結果である第2の文書と、を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した前記操作の種類が編集に該当しない場合には、前記操作の種類と当該操作の結果である第2の文書とを互いに対応づけて記憶装置に登録すると共に、前記第1の文書が前記記憶装置に既に登録されている場合には、前記第2の文書の親が前記第1の文書であることを示す派生関係を更に前記記憶装置に登録する制御を行う第1の登録制御手段と、
    前記受信手段が受信した前記操作の種類が編集に該当する場合には、前記記憶装置に記憶された前記派生関係群が構成する木において前記第2の文書の先祖の文書のうち操作の種類が編集操作または登録操作である文書を起点文書として特定し、前記木における前記起点文書の子孫の中に操作の種類が編集操作である文書が存在する場合には、前記操作の種類と前記操作の結果である第2の文書と前記派生関係とを前記記憶装置へ登録することを中止する制御を行う第2の登録制御手段と、
    を備える文書管理装置。
  2. 前記第2の登録制御手段は、前記受信手段が受信した前記操作の種類が編集に該当する場合には、前記記憶装置に記憶された前記派生関係群が構成する木において操作の種類が編集操作または登録操作である前記第2の文書に最も近い先祖の文書を前記起点文書として特定する、ことを特徴とする請求項1記載の文書管理装置。
  3. 前記第2の登録制御手段が前記操作の種類と前記操作の結果である第2の文書と前記派生関係とを前記記憶装置へ登録することを中止した場合に、前記情報処理装置に対して、登録を中止した前記操作の種類と前記操作の結果である第2の文書と前記派生関係とを前記記憶装置に登録するか否か指示を要求し、その要求に応じて前記情報処理装置から指示を受け付ける指示受付手段と、
    前記指示受付手段から登録の旨の指示を受けた場合には、登録を中止した前記操作の種類と前記操作の結果である第2の文書と前記派生関係とを前記記憶装置に登録する第3の登録手段と、
    を備える請求項1又は2に記載の文書管理装置。
  4. 前記受信手段が前記操作の種類と当該操作の結果である第2の文書とに対応づけてメモ情報を受信した場合に、前記操作の種類と当該操作の結果である第2の文書と前記派生関係とに対応づけて前記メモ情報を前記記憶装置に登録するメモ登録手段、を更に備え、
    前記指示受付手段は、登録を中止していた前記操作の種類と前記操作の結果である第2の文書と前記派生関係とを前記記憶装置に登録するか否か指示を要求する場合に、前記起点文書の前記木における子孫の中の、操作の種類が編集操作である文書に対応づけられたメモ情報を提供する、
    ことを特徴とする請求項3記載の文書管理装置。
  5. 前記第2の登録制御手段は、前記特定した文書の前記木における子孫の中に操作の種類が編集操作である文書が存在しない場合には、前記操作の種類と前記操作の結果である第2の文書と前記派生関係とを前記記憶装置へ登録する、ことを特徴とする請求項1記載の文書管理装置。
  6. コンピュータを、
    情報処理装置から、第1の文書に対して行われた操作の種類と、当該操作の結果である第2の文書と、を受信する受信手段、
    前記受信手段が受信した前記操作の種類が編集に該当しない場合には、前記操作の種類と当該操作の結果である第2の文書とを互いに対応づけて記憶装置に登録すると共に、前記第1の文書が前記記憶装置に既に登録されている場合には、前記第2の文書の親が前記第1の文書であることを示す派生関係を更に前記記憶装置に登録する制御を行う第1の登録制御手段、
    前記受信手段が受信した前記操作の種類が編集に該当する場合には、前記記憶装置に記憶された前記派生関係群が構成する木において前記第2の文書の先祖の文書のうち操作の種類が編集操作または登録操作である文書を起点文書として特定し、前記木における前記起点文書の子孫の中に操作の種類が編集操作である文書が存在する場合には、前記操作の種類と前記操作の結果である第2の文書と前記派生関係とを前記記憶装置へ登録することを中止する制御を行う第2の登録制御手段、
    として機能させるためのプログラム。
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