JP2009251628A - メータ装置 - Google Patents

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Minoru Tanabe
稔 田部
Yoshihiro Ueda
欣弘 上田
Masaaki Sakata
雅昭 坂田
Kenzo Tomitani
謙三 冨谷
Terue Inoko
照恵 猪子
Masaki Sugiyama
正樹 杉山
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Abstract

【課題】本発明は周囲温度による無線周波数の温度補正を行う無線通信装置に関し、温度検出手段が専用に備えられており、装置の小型化、低コスト化が困難であった。
【解決手段】外部から発振回路の周波数を調整可能にする周波数調整手段2aを備えたPLLシンセサイザ方式の無線通信手段2と、超音波によりガス流量を計測する流量計測手段3と、流量計測手段3の計測値から周囲温度に変換する温度データ変換手段4と、温度データ変換手段4の内容を前記無線通信手段2の周波数調整手段2aに反映させるよう動作する制御手段5で構成し、流量計測手段の情報により無線周波数の温度補正を行うことが可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は周囲温度による無線周波数の補正を行う無線データ収集装置を内蔵したメータ装置に関するものである。
従来のこの種のメータ装置は周囲温度を検出し、この温度に応じて水晶発振子の発信周波数を調整するように構成したものがある(例えば、特開文献1参照)。
図7において、外部から発信回路の周波数を調整可能にする周波数調整手段を備えたPLLシンセサイザ方式の無線通信手段31と、温度を検知する温度検出手段32と、前記無線通信手段31、温度検出手段32の制御を行う制御手段33で構成さている。また、無線通通信手段31には無線周波数を生成する水晶発振子の周波数を制御手段33からのデータにより調整する周波数調整手段31aを備え、温度検出手段32により検出した温度が前記水晶発振子の許容温度範囲外であれば、制御手段33により周波数調整手段31aに所定のデータを設定し、水晶発振子の周波数を許容値に補正するように構成されている。
特開平8−321746号公報
しかしながら上記従来の無線データ収集装置を搭載したメータ装置では、無線データ収集装置に専用に温度検出手段を設ける必要がある他、温度検出手段が常に動作するため電池電源を使用するシステムでは電池容量が増加するなど、装置の小型化、低コスト化が困難であり低消費電力化が課題であった。
本発明は上記課題を解決するため、超音波によりガス流量を計測する流量計測手段により周囲温度の測定を行い、この温度データにより無線周波数の温度補正を行うことが可能となり、精度の良い温度検出が容易に実現できると共に、電池電源の消費を低減することが可能となる。
本発明は上記課題を解決するため、超音波によりガス流量を計測する流量計測手段により周囲温度の測定を行い、この温度データにより無線周波数の温度補正を行うことが可能となり、精度の良い温度検出が容易に実現できると共に、電池電源の消費を低減することが可能となる。
第1の発明は、外部から発振回路の周波数を調整可能にする周波数調整手段を備えたPLLシンセサイザ方式の無線通信手段と、超音波によりガス流量を計測する流量計測手段と、前記流量計測手段の計測値から周囲温度に変換する温度データ変換手段と、前記温度データ変換手段の内容を前記無線通信手段の周波数調整手段に反映させるよう動作する制御手段から構成されるものである。
これによれば、流量計測手段のデータを無線通信手段に必要な温度検出手段に使用することにより、温度検出の精度を向上させることが可能となる。
また、第2の発明は、前記無線通信手段を定期的に受信状態にし、キャリアを検出するキャリアセンスと同時に温度検出手段を動作させるようにした制御手段を有するものである。
これによれば、間欠的に温度検出手段を動作させることにより電源の消費を低減させることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態におけるメータ装置1の内部構成を示すブロック図である。図1において、無線データ収集機能を搭載したメータ装置1は、他の無線データ収集装置と無線通信を行う外部から発信回路の周波数を調整可能にする周波数調整手段を備えたPLLシンセサイザ方式の無線通信手段2と、超音波によりガスの流量を計測する流量計測手段3と、流量計測手段3で測定した内容を温度データとして扱える内容に変換する温度データ変換手段4と、温度データ変換手段4の内容に基づいて無線通信手段に備えられている無線周波数調整手段2aに対して最適な周波数を設定するよう動作する制御手段5と、少なくとも無線通信手段2、流量計測手段3、制御手段5に電源を供給する電池で構成された電池電源手段6を備えている。
流量計測手段3は超音波を使用して、超音波の伝達時間を計測することでガス流量を計測する。この超音波の伝達時間は温度で変化するため、伝達時間を計測すれば温度を検出することが可能となる。ここで、PLLシンセサイザ方式の無線通信手段2には図示はしないが、電圧制御型の局所発振器(VCO)が備えられており、バリキャップダイオードに印加する電圧を変化させることにより発振周波数を変化させている。従って、周囲温度による温度補正値をこの電圧に変換すれば発振周波数の調整、補正を行うことが可能となるように構成されている。
図2は本発明の第1の実施の形態のメータ装置1の外観及び構成部品を表す図である。図2において、ガスメータ装置1は、ガス入り口1a、ガス出口1b、ガスが遮断された場合の復帰用の操作釦1c、ガス使用量などを表示する表示部1dから構成されている。また、メータ装置1に回路を構成するプリント基板7が内蔵されており、プリント基板7には無線通信手段2や表示部1dなどが実装されている。
図3はメータ装置1の内部構成を表す図である。以下、ガスメータが有する各種機能について説明する。
まず、ガス流量を計測する流量計測手段3について簡単に説明すると、ガスメータ1は、ガス入口2aとガス出口2bを有し、その間のガス流路内に異常時にガスを遮断する遮断弁1eとガス流量を計測する一対の超音波センサ8a、8bが設けられ、その下流側にガス圧を検出する圧力センサ1fが配置されている。また、超音波センサ8a、8bからの信号でガス流量を算出する制御回路5を搭載したプリント基板7がガスメータ1の表示部に液晶表示器1dを臨ますように配置され、さらに、制御回路5を駆動させるための電池6が収納されている。また、遮断弁1eが作動した後の復帰動作を手動で行う手段として復帰ボタン1cが配置されている。
そして、ガス流量を計測する流量計測手段3には、例えば図に示すように、ガス流路に一対の超音波センサ8a、8bを配置し流路を流れる流量に応じて変化する伝播時間を計測することで流量を測定するものがある。
以下、その構成を説明すると、超音波を送信または受信する第1送受信器8aと受信または送信する第2送受信器8bが流れ方向に配置され、制御手段5によって送受信の切り換えが可能になっており、ガス等の流体の流れ状態を検出している。この第1送受信器8aと第2送受信器8bの信号を処理して流量を計測するもので、具体的には、まず制御手段5により第1送受信器8aを駆動し、第2送受信器8bに向け、すなわち上流から下流に超音波を送信する。そして第2送受信器8bで受信した信号を図示はしないが流量計測手段3に設けた増幅手段により増幅し、この増幅された信号は基準信号と比較され、基準信号以上の信号が検出された後、流量検出手段3に設けた繰り返し手段により上記の送受信を所定の回数を繰り返し、それぞれの時間値を流量検出手段に設けたタイマカウンタのような計時手段で計測する。
次に、切換手段を有する流量計測手段3で第1送受信器8aと第2送受信器8bの送受信を切り換えて、第2送受信器8bから第1送受信器8a、すなわち下流から上流に向かって超音波信号を送信し、この送信を前述のように繰り返し、それぞれの時間値を計測する。そして、第1送受信器8aと第2送受信器8bとの超音波の伝搬時間差から流路の大きさや流体の流れ状態を考慮して流量計測手段3で流量値を求める。求められた流量データは累積され、所定期間毎の累積データとして記憶される。
温度の計測は上記第1送受信器8aから第2の送受信器8bへ超音波を送信して計測した時間をT1とし、次に、第2の送受信器8bから第1の送受信器8aへ超音波を送信して計測した時間をT2とする。このT1とT2の平均値から平均伝搬時間が求められ、その平均伝搬時間と送受信器8aと送受信器8bの距離Lから、測定したときの音速Cが求められる。すなわち、C=L/((T1+T2)/2) となり、この音速Cは温度tとC=331.5+0.607t の関係にあるので、温度が算出できる。
また、メータ装置1に配置された流路内には異常時等にガスの流れを遮断する遮断弁1eが設けられ、流量計測手段3で求められる流量値が異常に多い場合や通常考えられる使用時間を超えて流量値が検出されるような場合に異常と判断して遮断弁1eを作動させてガス流路を遮断する。また、振動センサや圧力センサ1fから地震や衝撃、あるいは異常なガス圧の信号が入力されると、遮断弁1eを作動させてガス流路を遮断する。
図4は本発明の第1の実施の形態における周波数調整手段の2a構成図であり、図示はしないが無線回路の送受信回路に出力9dを介して所定の発振信号を供給する発振回路9と、発振回路9に接続されたバリヤップダイオード9a、9bから構成されており、制御端子9cからの電圧によって発振回路9の発振周波数を調整することがでるように動作する。この制御端子9cに入力する電圧を前述の測定温度により変えることにより、発振周波数の温度補正を行うことが可能となる。
図5は無線通信手段2の周波調整手段2aの制御の動作を表すフローチャートである。通常、無線通信手段2は制御手段5や外部の無線装置からの起動により送信要求や受信要求が発生する。無線通信手段2はステップ11やステップ12において送信要求や受信要求の発生の有無を確認しており、要求があれば、ステップ15で温度データ変換手段4のデータを取り込み、周波数調整手段2aにより温度でシフトした周波数を希望周波数に近づけるように調整される。この調整後、ステップ16で送信動作を行うように動作する。一方、受信要求が発生した場合には処理はステップ12からステップ17、ステップ18と進み、前記送信時と同様の処理が行われ、ステップ19で受信動作を行うように動作する。
以上のように、流量計測手段3から取り込んだ温度情報により、無線通信手段2の周波数を周囲温度に応じて最適化できるため、合理的な無線通信装置を備えたメータ装置を提
供することが可能となる。
(実施の形態2)
図6は本発明の第2の実施の形態の無線通信手段2や制御手段5の要部動作を示すフローチャートである。
第2の実施の形態では、定期的に行われるステップ21のキャリアセンス要求発生時にステップ24で温度データ変換手段4のデータを取り込み、ステップ25で周波数調整手段2aにより温度でシフトした周波数を希望周波数に近づけるように調整される。この調整後、ステップ26において受信状態でキャリアセンス動作行う。定期的にキャリアセンス動作で周波数を調整している状態において、ステップ22で無線の送信や受信の動作要求を検出すると、ステップ27で送受信動作を行うことにより、希望周波数に調整された周波数での無線通信が可能になる。
以上のように、キャリアセンス動作と周囲温度の検出を同時に、また間欠的に行うことにより、全ての無線通信動作に周波数の温度補正を行うことができ、品質のより無線通信を実現することができる。
以上説明したように本発明によれば、無線通信機能を搭載したメータ装置において、精度の良い温度検出が容易に実現できると共に、正確な無線通信を実現することが可能となる。
本発明の実施の形態1におけるメータ装置のブロック図 本発明の実施の形態1におけるメータ装置の外観及び構成部品を示す図 本発明の実施の形態1におけるメータ装置の内部構成図 本発明の実施の形態1における周波数調整手段の構成図 本発明の実施の形態1におけるメータ装置の動作フロー図 本発明の実施の形態2におけるメータ装置の動作フロー図 従来の無線データ収集装置のブロック図
符号の説明
1 メータ装置
2 無線通信手段
3 流量計測手段
4 温度データ変換手段
5 制御手段
6 電池電源手段
7 制御基板

Claims (2)

  1. 外部から発振回路の周波数を調整可能にする周波数調整手段を備えたPLLシンセサイザ方式の無線通信手段と、超音波によりガス流量を計測する流量計測手段と、前記流量計測手段の計測値から周囲温度に変換する温度データ変換手段と、前記温度データ変換手段の内容を前記無線通信手段の周波数調整手段に反映させるよう動作する制御手段から構成されるメータ装置。
  2. 制御手段は無線通信手段を定期的に受信状態にし、キャリアを検出するキャリアセンス時に温度データ変換手段の内容を反映させるように動作する請求項1記載のメータ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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