JP2009251565A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】IPS方式の液晶表示装置の製造方法において、マザー基板に複数の液晶セルを形成した後、マザー基板の表面にITO膜をスパッタリングするときに、マザー基板内部の空気が膨張してマザー基板が破壊することを防止する。
【解決手段】マザー基板には複数の液晶セル1が形成されている。マザー基板の状態で、研磨液に浸漬して、マザー基板を研磨して薄くする。研磨時は、マザー基板の内部は、マザーTFT基板60とマザー対向基板70とをシールしているマザー基板シール材61によって密閉されている。マザー基板のマザー対向基板70側に表面導電膜を形成する前にマザー基板シール材61の一部を破壊してマザー基板内部の密閉を破る。これによって表面導電膜を形成する際に、内部の空気が膨張してマザー基板を破壊する現象を避けることが出来る。
【選択図】図3
【解決手段】マザー基板には複数の液晶セル1が形成されている。マザー基板の状態で、研磨液に浸漬して、マザー基板を研磨して薄くする。研磨時は、マザー基板の内部は、マザーTFT基板60とマザー対向基板70とをシールしているマザー基板シール材61によって密閉されている。マザー基板のマザー対向基板70側に表面導電膜を形成する前にマザー基板シール材61の一部を破壊してマザー基板内部の密閉を破る。これによって表面導電膜を形成する際に、内部の空気が膨張してマザー基板を破壊する現象を避けることが出来る。
【選択図】図3
Description
本発明は表示装置に係り、特に視野角特性の優れた横電界方式であって、厚さの薄い、小型の液晶表示装置に関する。
液晶表示装置では画素電極および薄膜トランジスタ(TFT)等がマトリクス状に形成されたTFT基板と、TFT基板に対向して、TFT基板の画素電極と対応する場所にカラーフィルタ等が形成された対向基板が設置され、TFT基板と対向基板との間に液晶が挟持されている。そして液晶分子を駆動して光の透過率を画素毎に制御することによって画像を形成している。
液晶表示装置はフラットで軽量であることから、色々な分野で用途が広がっている。携帯電話やDSC(Digital Still Camera)等には、小型の液晶表示装置が広く使用されている。携帯電話やDSC等では、装置全体の厚さを薄くし、かつ、軽量としたいという要求がある。このため、使用される液晶表示装置に対しても、全体の厚さを薄くしたいという要求が強い。
一方、液晶表示装置では視野角特性が問題である。視野角特性は、画面を正面から見た場合と、斜め方向から見た場合に、輝度が変化したり、色度が変化したりする現象である。視野角特性は、液晶分子を水平方向の成分を持った電界によって動作させるIPS(In Plane Switching)方式が優れた特性を有している。
このような優れた特性を有するIPS方式の液晶表示装置を携帯電話等の小型の液晶表示装置に使用したいという要求がある。一方、IPS液晶表示装置は、従来のTN方式等とは構造上異なっており、液晶表示装置を小型化、あるいは薄型化する場合に従来方式の液晶表示装置とは異なった問題点も発生する。
TN(Twisted Nematic)方式等では、画素電極がTFT基板に形成され、対向電極は対向基板の全面に渡って形成されている。これに対してIPS方式では、画素電極と対向電極はTFT基板に形成されるので、対向基板には対向電極は必要が無い。しかし、IPS方式で、対向基板に電極が存在しないと対向基板の電位が不安定になる。対向基板の電位が不安定になるとこの影響を液晶分子が受け、適切な画像再現が出来なくなる。
IPS方式のこのような問題を解決するために、対向基板が液晶層と接している面とは反対側の表面に透明電極を形成し、この透明電極に基準電位を与えることによって対向基板の電位を安定化させ、液晶表示装置による正確な画像再現を行っている。このような技術を記載したものとして「特許文献1」がある。
小型の液晶表示装置は1個ずつ製造することはコスト上有利ではない。したがって、大きな基板に複数の液晶表示装置を形成して完成後個々の液晶表示装置を分離するというプロセスが取られる。なお、以後、マザー基板に形成される個々の液晶表示装置を液晶セルと呼ぶ。
すなわち、大きなマザーTFT基板に複数のTFT基板を形成する。また、大きなマザー対向基板に複数の対向基板を形成する。そして、マザーTFT基板とマザー対向基板とを貼り合わせてマザー基板が形成される。マザー基板から、スクライビングあるいはダイシング等によって個々の液晶セルを分離する。個々の分離された液晶セルに液晶を注入して液晶表示装置が出来上がる。
一方、液晶セルを薄くしたいという要求が存在する。液晶セルの厚みはガラス基板によってほぼ決まる。しかし、液晶セルに使用されるガラス基板は、0.5mmあるいは0.4mm等に規格化されており、規格化された厚さ以外のガラス基板を使用することは、材料費の大幅なコスト高になる。また、規格化されたガラス基板よりもさらに薄いガラス基板を使用すると、ガラス基板の機械的な強度等の問題が生じ、製造工程におけるガラス基板の取り扱いが困難になる。
このような問題を解決して、薄型の液晶セルを可能とするために、液晶セルが完成したあと、ガラス基板、すなわち、TFT基板と対向基板の外側を研磨する技術がある。この研磨は機械的な研磨でも良いが、フッ酸等による化学的研磨が多く使用される。
この研磨も個々の液晶セル毎に行うのは効率が悪いので、マザー基板の状態で研磨を行う。すなわち、マザー基板を形成する際に、マザー対向基板の周囲にマザー基板シール材を形成しておく。マザー基板シール材はマザー対向基板に形成された個々の液晶セルの対向基板を囲む形で形成される。その後、マザー対向基板とマザーTFT基板とを貼り合わせると、複数の液晶セルがマザー基板シール材に囲まれた状態のマザー基板が形成される。
したがって、マザー基板に形成された複数の液晶セルはマザー基板シール材によって保護された形となっている。この状態のマザー基板を、例えば化学研磨するような場合は、化学研磨液に浸漬する。そうすると、マザーTFT基板およびマザー対向基板の外側が研磨され、マザーTFT基板およびマザー対向基板を薄くすることが出来る。一方、マザー基板に形成されている複数の液晶セルの内側はマザー基板シール材によって保護されているので、研磨液の影響を受けない。
IPS方式液晶表示装置では、対向基板の液晶層と接する逆側、すなわち、人間が画面を視認する側に表面導電膜を形成しなければならない。この表面導電膜は一般には透明導電膜であるITOをスパッタリングすることによって形成される。個々の液晶セルに対してITOのスパッタリングを行うことは効率が悪いので、マザー基板の研磨を終わったあと、マザー対向基板側にITOのスパッタリングを行う。そうすると複数の液晶セルに対して一度に表面導電膜が形成されることになる。
ITOのスパッタリングは真空中で実施している。マザー基板の内部は、マザー基板シール材によって密封されている。そして内部には空気も封止されている。マザー基板は真空中ではマザー基板の中の空気が膨張してマザー基板にクラックを発生させるという問題を生じていた。
本発明は上記問題を克服するものであり、具体的な手段は次のとおりである。
(1)画素電極とTFTとを含む画素がマトリクス状に形成されたTFT基板と、前記TFT基板に対向して配置された対向基板とを有し、前記TFT基板と前記対向基板とは、前記TFT基板または前記対向基板の周辺に形成されたシール材を介して接着しており、前記シール材は、液晶を注入するための注入孔を有し、前記注入孔は封止材によって封止されている液晶セルを有する液晶表示装置の製造方法であって、前記対向基板が複数形成されたマザー対向基板または前記TFT基板が複数形成されたマザーTFT基板の周辺にマザー基板シール材を形成し、前記マザーTFT基板と前記マザー対向基板とを貼り合わせて前記マザー基板シール材の内側が密閉されたマザー基板を形成する工程と、前記マザー基板の外側を研磨することによって薄くする工程と、前記研磨が終了した後、前記マザー基板シール材による密閉を破る工程と、前記マザー基板シール材による密閉を破った後、前記マザー対向基板の外側に透明導電膜を形成する工程と、前記マザー基板から前記液晶セルを分離する工程とを有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
(2)前記研磨は化学研磨であることを特徴とする(1)に記載の液晶表示装置の製造方法。
(3)前記マザー基板シール材は前記マザー基板のコーナー部において開口部を有し、前記開口部はマザー基板封止材によって封止されており、前記研磨後に、前記マザー基板シール材の前記開口部において、前記マザー基板の前記コーナー部を分離することによって、前記マザー基板シール材による密閉を破ることを特徴とする(1)に記載の液晶表示装置の製造方法。
(4)前記マザー基板シール材は前記マザー基板のコーナー部において、U字形状をしており、前記U字形状のマザー基板シール材を破壊することによって、前記マザー基板シール材による密閉を破ることを特徴とする(1)に記載の液晶表示装置の製造方法。
(5)前記マザー基板シール材は閉じたループとなっており、前記研磨後にレーザによって前記マザー基板シール材の一部を破壊することによって、前記マザー基板シール材の密閉を破ることを特徴とする(1)に記載の液晶表示装置の製造方法。
(6)前記マザー基板シール材は閉じたループとなっており、前記マザー基板シール材は特定波長の光を照射することによって破壊される材料であり、前記研磨後に前記特定波長の光を照射して前記マザー基板シール材の一部を破壊することによって、前記マザー基板シール材の密閉を破ることを特徴とする(1)に記載の液晶表示装置の製造方法。
(7)画素電極とTFTとを含む画素がマトリクス状に形成されたTFT基板と、前記TFT基板に対向して配置された対向基板とを有し、前記TFT基板と前記対向基板とは、前記TFT基板または前記対向基板の周辺に形成されたシール材を介して接着しており、前記シール材は閉じたループを形成している液晶セルを有する液晶表示装置の製造方法であって、前記対向基板が複数形成されたマザー対向基板または前記TFT基板が複数形成されたマザーTFT基板の周辺にマザー基板シール材を形成し、前記閉じたループを形成している前記シール材で囲まれた内部に液晶を滴下した後、マザーTFT基板と前記マザー対向基板とを貼り合わせて前記マザー基板シール材の内側が密閉されたマザー基板を形成する工程と、前記マザー基板の外側を研磨することによって薄くする工程と、前記研磨が終了した後、前記マザー基板シール材による密閉を破る工程と、前記マザー基板シール材による密閉を破った後、前記マザー対向基板の外側に透明導電膜を形成する工程と、前記マザー基板から前記液晶セルを分離する工程とを有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
(8)前記研磨は化学研磨であることを特徴とする(7)に記載の液晶表示装置の製造方法。
(9)前記マザー基板シール材は前記マザー基板のコーナー部において開口部を有し、前記開口部はマザー基板封止材によって封止されており、前記研磨後に、前記マザー基板シール材の前記開口部において、前記マザー基板の前記コーナー部を分離することによって、前記マザー基板シール材による密閉を破ることを特徴とする(7)に記載の液晶表示装置の製造方法。
(10)前記マザー基板シール材は前記マザー基板のコーナー部において、U字形状をしており、前記U字形状のマザー基板シール材を破壊することによって、前記マザー基板シール材による密閉を破ることを特徴とする(7)に記載の液晶表示装置の製造方法。
(11)前記マザー基板シール材は閉じたループとなっており、前記研磨後にレーザによって前記マザー基板シール材の一部を破壊することによって、前記マザー基板シール材の密閉を破ることを特徴とする(7)に記載の液晶表示装置の製造方法。
(12)前記マザー基板シール材は閉じたループとなっており、前記マザー基板シール材は特定波長の光を照射することによって破壊される材料であり、前記研磨後に前記特定波長の光を照射して前記マザー基板シール材の一部を破壊することによって、前記マザー基板シール材の密閉を破ることを特徴とする(7)に記載の液晶表示装置の製造方法。
本発明によれば、液晶セルが多数形成されたマザー基板の内部をマザー基板シール材によって密閉シールした後、マザー基板の外側を研磨することによって薄くし、その後マザー対向基板の表面に透明導電膜を形成するが、透明導電膜を形成する前に、マザー基板シール材による内部の密閉を破るので、透明導電膜を形成する時におけるマザー基板の内部に空気が残留することによるマザーTFT基板あるいはマザー対向基板のクラック等を防止することが出来る。したがって、視野角性能の優れたIPS方式の液晶表示装置を歩留まり良く製造することが出来る。
図1は本発明による、携帯電話等に使用される液晶セル1の平面図である。
図1において、TFT基板100上に対向基板200が設置されている。TFT基板100と対向基板200との間に液晶層300が挟持されている。TFT基板100と対向基板200とは額縁部に形成されたシール材20によって接着している。TFT基板100は対向基板200よりも大きく形成されており、TFT基板100が対向基板200よりも大きくなっている部分には、液晶セル1に電源、映像信号、走査信号等を供給するための端子部150が形成されている。また、端子部150には、走査線、映像信号線等を駆動するためのICドライバ50が設置されている。
図1において、液晶セル1の縦寸法LYは81mm、横寸法LXは54mmである。また、ICドライバ50等が搭載されている端子部150の幅はTは2.7mmである。表示領域10からTFT基板100または対向基板200の端部までが額縁部である。額縁部には、シール材20の他、図示しない走査線の引出し線等が設置される。
図1において、対向基板の表面、すなわち、液晶層と接する面の逆の面には、表面導電膜210が形成されている。表面導電膜210は対向基板200の表面全面にわたって形成されている。表面導電膜210には基準電位が印加され、対向基板全体の電位を安定させる。
図2は図1に示す表示領域10の構造を示す断面図である。図2は、本発明が適用されるIPS方式液晶表示装置(以後IPSという)の構造について説明するものである。なお、IPSにも種々の方式があるが、図2はその一例である。図2はIPSのTFT付近の断面図である。図2において、ガラスで形成されるTFT基板100の上に、ゲート電極101が形成されている。ゲート電極101は走査線と同層で形成されている。ゲート電極101はAlNd合金の上にMoCr合金が積層されている。
ゲート電極101を覆ってゲート絶縁膜102がSiNによって形成されている。ゲート絶縁膜102の上に、ゲート電極101と対向する位置に半導体層103がa−Si膜によって形成されている。a−Si膜はプラズマCVDによって形成される。a−Si膜はTFTのチャネル部を形成するが、チャネル部を挟んでa−Si膜上にソース電極104とドレイン電極105が形成される。なお、a−Si膜とソース電極104あるいはドレイン電極105との間には図示しないn+Si層が形成される。半導体層103とソース電極104あるいはドレイン電極105とのオーミックコンタクトを取るためである。
ソース電極104は映像信号線が兼用し、ドレイン電極105は画素電極110と接続される。ソース電極104もドレイン電極105も同層で同時に形成される。本実施例では、ソース電極104あるいはドレイン電極105はMoCr合金で形成される。ソース電極104あるいはドレイン電極105の電気抵抗を下げたい場合は、例えば、AlNd合金をMoCr合金でサンドイッチした電極構造が用いられる。
TFTを覆って無機パッシベーション膜106がSiNによって形成される。無機パッシベーション膜106はTFTの、特にチャネル部を不純物から保護する。無機パッシベーション膜106の上には有機パッシベーション膜107が形成される。有機パッシベーション膜107はTFTの保護と同時に表面を平坦化する役割も有するので、厚く形成される。厚さは1μmから4μmである。
有機パッシベーション膜107には感光性のアクリル樹脂、シリコン樹脂、あるいはポリイミド樹脂等が使用される。有機パッシベーション膜107には、画素電極110とドレイン電極105とが接続する部分にスルーホールを形成する必要があるが、有機パッシベーション膜107は感光性なので、フォトレジストを用いずに、有機パッシベーション膜107自体を露光、現像して、スルーホールを形成することが出来る。
有機パッシベーション膜107の上には対向電極108が形成される。対向電極108は透明導電膜であるITO(Indium Tin Oxide)を表示領域全体にスパッタリングすることによって形成される。すなわち、対向電極108は面状に形成される。対向電極108を全面にスパッタリングによって形成した後、画素電極110とドレイン電極105とを導通するためのスルーホール部だけは対向電極108をエッチングによって除去する。
対向電極108を覆って上部絶縁膜109がSiNによって形成される。上部絶縁膜109が形成された後、エッチングによってスルーホールを形成する。この上部絶縁膜109をレジストにして無機パッシベーション膜106をエッチングしてスルーホール111を形成する。その後、上部絶縁膜109およびスルーホール111を覆って画素電極110となるITOをスパッタリングによって形成する。スパッタリングしたITOをパターニングして画素電極110を形成する。画素電極110となるITOはスルーホール111にも被着される。スルーホール111において、TFTから延在してきたドレイン電極105と画素電極110とが導通し、映像信号が画素電極110に供給されることになる。
画素電極110は、両端が閉じた櫛歯状の電極である。櫛歯状の電極と櫛歯状の電極との間はスリット112となっている。対向電極108には一定電圧(基準電圧)が印加され、画素電極110には映像信号に応じた電圧が印加される。画素電極110に電圧が印加されると図2に示すように、電気力線が発生して液晶分子301を電気力線の方向に回転させてバックライトからの光の透過を制御する。画素毎にバックライトからの透過が制御されるので、画像が形成されることになる。なお、画素電極110の上には液晶分子301を配向させるための配向膜113が形成されている。
図2の例では、有機パッシベーション膜107の上に、面状に形成された対向電極108が配置され、上部絶縁膜109の上に櫛歯状の画素電極110が配置されている。しかしこれとは逆に、有機パッシベーション膜107の上に面状に形成された画素電極110を配置し、上部絶縁膜109の上に櫛歯状の対向電極108が配置される場合もある。
図2において、液晶層300を挟んで対向基板200が設置されている。対向基板200の内側には、カラーフィルタ201が形成されている。カラーフィルタ201は画素毎に、赤、緑、青のカラーフィルタ201が形成されており、カラー画像が形成される。カラーフィルタ201とカラーフィルタ201との間にはブラックマトリクス(遮光膜)202が形成され、画像のコントラストを向上させている。なお、ブラックマトリクス202はTFTに対する遮光膜としての役割も有し、TFTに光電流が流れることを防止している。
カラーフィルタ201およびブラックマトリクス202を覆ってオーバーコート膜203が形成されている。カラーフィルタ201およびブラックマトリクス202の表面は凹凸となっているために、オーバーコート膜203によって表面を平らにしている。オーバーコート膜203の上には、液晶の初期配向を決めるための配向膜113が形成されている。なお、図2はIPSであるから、対向電極はTFT基板側に形成されており、対向基板側には形成されていない。
図2に示すように、IPSでは、対向基板200の内側には導電膜が形成されていない。そうすると、対向基板200の電位が不安定になる。また、外部からの電磁ノイズが液晶層300に侵入し、画像に対して影響を与える。このような問題を除去するために、対向基板200の外側に表面導電膜210が形成される。表面導電膜210は、例えば透明導電膜であるITOをスパッタリングすることによって形成される。
図1に示すような液晶セル1は、マザー基板に複数形成され、マザー基板の状態で、マザー対向基板70側にITOがスパッタリングされる。ITOのスパッタリングにおいては、マザー基板を真空の環境に保たなければならない。このように、スパッタリング時にマザー基板を真空の環境に保つと、マザー基板内部の空気が膨張して、マザー基板のクラック等の問題を引きおこす。本発明はこのような問題を解決するものであり、以下にその実施例を示す。
図3は本発明の第1の実施例を示す平面図である。図3において、マザーTFT基板60とマザー対向基板70とが貼り合わされたマザー基板に複数の液晶セル1が形成されている。マザーTFT基板60には多数のTFT基板100が形成されており、マザー対向基板70には多数の対向基板200が形成されている。各液晶セル1のTFT基板100と対向基板200とはシール材20によって接着している。マザー基板において、多数の液晶セル1が形成された領域の周辺にはマザー基板シール材61が形成されている。したがって、マザーTFT基板60とマザー対向基板70は各液晶セル1のシール材20と、マザー基板シール材61とによって接着している。また、各液晶セル1はマザー基板シール材61によって封止され、保護されている。
図3の時点では、各液晶セル1には未だ端子部は形成されていない。端子部は短冊基板を研磨し、各液晶セル1を分離した後、あるいは、各液晶セル1を分離するのと同時に、対向基板200の一部を除去して形成される。したがって、図3では、図1に示す端子部は記載されていない。図4〜図7、および図9等においても同様である。
液晶セル1を構成するTFT基板100および対向基板200は、当初は厚さが0.5mmあるいは0.4mmのガラス板で形成されている。この状態で、TFT基板100側には、TFT、画素電極、走査線、映像信号線等を形成し、対向基板200側には、カラーフィルタ、シール材20等を形成する。TFT基板100あるいは対向基板200に必要な部品を構成するためのプロセスを加えたあと、各基板を研磨によって、例えば、0.2mm程度にまで薄くする。
この研磨の方法は、先に述べたマザーTFT基板60とマザー対向基板70とを貼り合わせた状態のマザー基板を例えば、化学研磨液中に浸漬する。そうするとマザーTFT基板60およびマザー対向基板70の外側が研磨され、マザー基板全体が薄くなる。すなわち、各液晶セル1のTFT基板100および対向基板200は個々に研磨されるのではなく、多数の液晶セル1が一度に研磨されることになる。
マザー基板を研磨する場合、内部に研磨液が侵入すると個々の液晶セル1が不良となるので、研磨液がマザー基板の内部に侵入しないようにマザー基板シール材61が形成されている。したがって、マザー基板シール材61の内部はマザー基板シール材61によって密封されている。
IPSの場合は、対向基板200の外側に表面導電膜210を、ITOをスパッタリングすることによって形成する。ITOのスパッタリングは真空中で行われる。周辺が真空になると、マザー基板の内部に存在する空気が膨張して、マザーTFT基板60およびマザー対向基板70が外側への圧力を受ける。その結果、マザーTFT基板60、あるいは、マザー対向基板70に対して大きなストレスがかかり、マザー基板を破壊する不良が生ずる。
本発明は、マザー基板を研磨して薄くしたあと、マザー基板シール材61のシールを一部破って外部の気圧と同じにする。その後、マザー基板をスパッタリングするための真空装置にセットする。この状態で、真空排気すると、マザー基板内部の空気も排気される。したがって、ITOをスパッタリングするときに、マザー基板を真空の環境に保っても、マザー基板の内部には空気が存在していないので、従来のように、内部の空気が膨張することによるストレスは発生しない。
実施例1では、図3に示すように、マザー基板シール材61の形状をコーナー部Cにおいて特定形状として、化学研磨後にマザー基板シール材61によるシールを容易に破壊できるような形状としている。図3において、マザー基板シール材61は完全に閉じたループとするのではなく、コーナーのC部において、開口部を形成しておく。この開口部をマザー基板封止材62によって封止する。研磨時に研磨液または研磨材がマザー基板の内部に侵入することを防止するためである。
研磨によってマザー基板のマザーTFT基板60およびマザー対向基板70を薄くした後、図4に示すように、切断線A−Aにおいて切断する。切断は、スクライビングを入れた後、破断してもよいし、ダイシングによって切断してもよい。あるいは、レーザ切断を行ってもよい。そうするとマザー基板シール材61の開口部において、マザー基板の内部の気密が破られ、マザー基板の内部と外部の気圧が同一となる。
図4に示すようにA−A部で切断したあと、マザー対向基板70の表面に対してITOをスパッタリングする。これによって個々の液晶セル1の対向基板に対してITO膜が形成されることになる。
以上のようにして形成されたマザー基板を個々の液晶セル1に分離する。分離は、図3等の分離線に沿ってスクライビングを行い、破断する。ダイシングによって分離してもよい。あるいは、レーザ切断を行ってもよい。その後、分離された液晶セル1に対して注入孔40から液晶を注入し、封止材30によって封止する。なお、液晶の注入は個々の液晶セル1毎に行う場合もあるし、図3に示す、横1列にならんだ7個分に対して同時に液晶を注入する場合もある。この場合は、マザー基板から、まず、横1列分を分離し、液晶注入後、個々の液晶セル1に分離する。
図5は本発明の第2の実施例を示すマザー基板の平面図である。図5において、マザー基板のマザー基板シール材61の内部の構成は図3で説明したのと同様である。すなわち、マザー基板シール材61の内部には多くの液晶セル1が形成されている。図5において、マザー基板シール材61は完全な閉じたループを形成しており、マザー基板封止材62は用いず、マザー基板シール材61のみによって内部を密閉している。
マザー基板のコーナー部Dにおいては、マザー基板シール材61は、図5に示すように、U字形の折り返し部を有する特別な形状となっている。マザー基板を研磨してマザーTFT基板60およびマザー対向基板70を薄くした後、図6に示すように、コーナー部DにおけるU字形のマザー基板シール材61を切断線B−Bによって切断し、マザー基板シール材61の内部と外部の気圧を同じにする。切断は実施例1と同様である。その後、マザー基板を真空装置中にセットし、マザー対向基板70の表面にITOをスパッタリングする。
本実施例にける効果は実施例1と同様である。本実施例では、マザー基板の内部はマザー基板シール材61のみによって封止されており、マザー基板封止材62は使用していない点が実施例1と異なる。マザー基板封止材62を形成しない分プロセスが簡易となる。一方、本実施例では、マザー基板シール材61を図6のコーナー部Dに示すような複雑な形状とする必要がある。しかし、マザー基板シール材61は印刷によって形成することができるので、図6のコーナー部Dに示すような形状とすることは容易である。なお、マザー基板シール材61はマザー対向基板70に印刷され、マザー基板シール材61の印刷と個々の液晶セル1のシール材20の印刷とは同時に行われる。
図7は本発明の第3の実施例を示すマザー基板の平面図である。図7において、マザー基板のマザー基板シール材61の内部の構成は図3で説明したのと同様である。すなわち、マザー基板シール材61の内部には多くの液晶セル1が形成されている。図7において、マザー基板シール材61は完全な閉じたループを形成している。実施例2のように、マザー基板シール材61の一部のコーナーが特別な形状をしているということはない。
図7の状態で、マザー基板を研磨液に浸漬する等して、マザーTFT基板60およびマザー対向基板70を研磨して薄くする。マザー基板を研磨して薄くし、ITOをスパッタリングする前に、マザー基板シール材61の内部に対する気密を破る。本実施例においては、図7に示すように、マザー基板シール材61の一部にレーザLASERを照射することによって、その部分を熱的に破壊する。マザー基板シール材61の厚さは5μmから6μm程度であり、レーザLASERによって十分に破壊することができる。これによってマザー基板の内部と外部の気圧を同一にする。
なお、レーザLASERによってマザー基板シール材61のシールをより簡単に破るために、図8に示すように、マザー基板シール材61において、レーザLASERを照射する部分の幅を小さくしておくこともできる。マザー基板シール材61を印刷によって形成すれば、図8に示すような形状とすることは容易である。マザー基板シール材61の幅が小さい部分は研磨時に研磨液に対するシール効果の信頼性が低下することも有りうるが、その場合は、レーザLASERによる破壊のしやすさと研磨液に対するシール効果の信頼性のバランスをとって決めればよい。
図9は本発明による第4の実施例を示す平面図である。図9において、マザー基板の平面形状は図7と同様である。本実施例が実施例3と異なる点は、マザー基板シール材61の一部を破壊するのに、レーザLASERではなく、特定の波長を有する光LIGHTを使用している点である。
特定の波長の光LIGHTによってマザー基板シール材61が破壊するようにするためには、マザー基板シール材61に特定の材料を使用する必要がある。特定の波長の光LIGHTを照射することによって破壊するマザー基板シール材61として次のようなものを使用することができる。そのひとつは、フォトレジストのように、光を当てた部分の結合が弱くなって破壊するタイプの材料である。他のマザー基板シール材61としては、光分解型樹脂を主材としたシール材があげられる。光分解型樹脂を主材としたシール材は、たとえば、ダイシングテープと同じ機構系のシール材のようなものである。
本実施例におけるプロセスは実施例3で説明したのと同様である。また、本実施例における効果も実施例3で説明したのと同様である。
図10は本実施例によって形成される他の液晶表示装置の平面図である。図10に示す液晶表示装置は、図1に示す液晶表示装置とは、シール材20の形状が異なる。図1においては、シール材20は液晶を注入するための注入孔40を有している。この注入孔40は液晶を液晶セル1の内部に注入した後、封止材30によって封止される。これに対し、図10に示す液晶セル1ではシール材20は完全な閉じたループを形成しており、開口は形成されていない。
図1に示す液晶表示装置では、液晶は各液晶表示装置に設けられた注入孔40から注入される。液晶は比較的粘度が大きいので注入に時間がかかる。また、注入のためには、特別な形状をした注入孔40を形成する必要がある。そして、注入後、封止材30によって注入孔40を封止する必要がある。なお、液晶の注入は図1において、ICドライバ50等が取り付けられる前に行われる。
このような液晶の注入にともなう、注入孔40の形成、注入プロセス、封止材30の形成等の複雑なプロセス等を回避するために、液晶を滴下する方式が開発されている。この液晶を滴下する方式では、各液晶セル1の対向基板200に形成されたシール材20の内側に、量を正確にコントロールした液晶を滴下する。各液晶セル1に形成されるシール材20は、注入方式の場合と異なり、図10に示すように、開口部を持たず、完全に閉じている。
図10に示すような液晶表示装置を形成する場合も実施例1等で説明したように多数の液晶セル1をマザー基板に形成して、多数の液晶セル1に対して同時に加工を行う。マザー基板を加工して生ずる問題点も実施例1等で説明したのと同様である。
ただし、液晶セル1の形成プロセスが若干異なっている。マザーTFT基板60に画素電極、TFT、走査線、映像信号線等が形成された多数のTFT基板100を形成すること、マザー対向基板70にカラーフィルタ、シール材20、マザー基板シール材61等を形成することは同じである。
実施例1〜実施例4では、この後、マザーTFT基板60とマザー対向基板70とを貼り合わせる。すなわち、この時点では、液晶は注入されていない。液晶の注入は、マザー基板に対してITOのスパッタリングを終了して、マザー基板を個々の液晶セル1に分離した後行われる。
これに対し本実施例のような、滴下式の液晶充填方法を用いる場合は、マザー対向基板70とマザーTFT基板60とを貼り合わせる前に、マザー対向基板70に形成された個々の対向基板200のシール材20で囲まれた内部に液晶を滴下する。マザー対向基板70とマザーTFT基板60とを貼り合わせた後は、シール材20の内部に液晶を注入する機会は無いからである。マザーTFT基板60とマザー対向基板70とを貼り合わせてマザー基板を形成した後、マザー基板を研磨液に浸漬して、マザー基板の外側を研磨する。
その後、ITOをマザー対向基板70の表面にスパッタリングする前に、マザー基板内部の密閉を破る。マザー基板の内部の密閉を破る方法は、実施例1〜実施例4で説明したような手段を用いることが出来る。その後、マザー基板から個々の液晶セル1を分離する。本実施例においては、マザー基板から個々の液晶セル1を分離した時点で液晶は液晶セル1内に充填されている。
図10に示すような、滴下方式で液晶を滴下する場合においては、このようなプロセスの違いはあるが、マザー基板の状態でマザーTFT基板60およびマザー対向基板70の外側を研磨し、その後、マザー対向基板70の外側に対してITO膜をスパッタリングによって形成することは同一である。
したがって、図10に示すような液晶表示装置を製造する場合も実施例1〜4で説明したような問題点は存在する。そして、このような問題点を、実施例1〜4で説明したような本発明によって解決することが出来る。
また、実施例1〜5で説明した発明では、マザー対向基板70側にシール材20およびマザー基板シール材61を形成する例を示したが、これに代えて、マザーTFT基板60側にシール材20およびマザー基板シール材61を形成してもよい。この場合、実施例5では、液晶はマザーTFT基板60側に滴下することになる。
さらに、実施例1〜5で説明した発明は、IPS方式の液晶表示装置を例に説明したが、TN方式等の他の方式の液晶表示装置であっても、対向基板200の外側に透明導電膜を形成しなければならない場合には同様の問題を生じるので、同様に本発明を適用することが可能である。
1…液晶セル、 10…表示領域、 20…シール材、 30…封止材、 40…注入孔、 50…ICドライバ、 60…マザーTFT基板、 61…マザー基板シール材、 62…マザー基板封止材、 70…マザー対向基板、 100…TFT基板、 101…ゲート電極、 103…半導体層、 104…ソース電極、 105…ドレイン電極、 106…無機パッシベーション膜、 107…有機パッシベーション膜、 108…対向電極、 109…上部絶縁膜、 110…画素電極、 111…スルーホール、 112…スリット、 113…配向膜、 200…対向基板、 201…カラーフィルタ、 202…ブラックマトリクス、 203…オーバーコート膜、 210…表面導電膜、 300…液晶層、 301…液晶分子。
Claims (12)
- 画素電極とTFTとを含む画素がマトリクス状に形成されたTFT基板と、前記TFT基板に対向して配置された対向基板とを有し、前記TFT基板と前記対向基板とは、前記TFT基板または前記対向基板の周辺に形成されたシール材を介して接着しており、前記シール材は、液晶を注入するための注入孔を有し、前記注入孔は封止材によって封止されている液晶セルを有する液晶表示装置の製造方法であって、
前記対向基板が複数形成されたマザー対向基板または前記TFT基板が複数形成されたマザーTFT基板の周辺にマザー基板シール材を形成し、前記マザーTFT基板と前記マザー対向基板とを貼り合わせて前記マザー基板シール材の内側が密閉されたマザー基板を形成する工程と、
前記マザー基板の外側を研磨することによって薄くする工程と、
前記研磨が終了した後、前記マザー基板シール材による密閉を破る工程と、
前記マザー基板シール材による密閉を破った後、前記マザー対向基板の外側に透明導電膜を形成する工程と、
前記マザー基板から前記液晶セルを分離する工程とを有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 前記研磨は化学研磨であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記マザー基板シール材は前記マザー基板のコーナー部において開口部を有し、前記開口部はマザー基板封止材によって封止されており、
前記研磨後に、前記マザー基板シール材の前記開口部において、前記マザー基板の前記コーナー部を分離することによって、前記マザー基板シール材による密閉を破ることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。 - 前記マザー基板シール材は前記マザー基板のコーナー部において、U字形状をしており、前記U字形状のマザー基板シール材を破壊することによって、前記マザー基板シール材による密閉を破ることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記マザー基板シール材は閉じたループとなっており、前記研磨後にレーザによって前記マザー基板シール材の一部を破壊することによって、前記マザー基板シール材の密閉を破ることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記マザー基板シール材は閉じたループとなっており、前記マザー基板シール材は特定波長の光を照射することによって破壊される材料であり、
前記研磨後に前記特定波長の光を照射して前記マザー基板シール材の一部を破壊することによって、前記マザー基板シール材の密閉を破ることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。 - 画素電極とTFTとを含む画素がマトリクス状に形成されたTFT基板と、前記TFT基板に対向して配置された対向基板とを有し、前記TFT基板と前記対向基板とは、前記TFT基板または前記対向基板の周辺に形成されたシール材を介して接着しており、前記シール材は閉じたループを形成している液晶セルを有する液晶表示装置の製造方法であって、
前記対向基板が複数形成されたマザー対向基板または前記TFT基板が複数形成されたマザーTFT基板の周辺にマザー基板シール材を形成し、前記閉じたループを形成している前記シール材で囲まれた内部に液晶を滴下した後、前記マザーTFT基板と前記マザー対向基板とを貼り合わせて前記マザー基板シール材の内側が密閉されたマザー基板を形成する工程と、
前記マザー基板の外側を研磨することによって薄くする工程と、
前記研磨が終了した後、前記マザー基板シール材による密閉を破る工程と、
前記マザー基板シール材による密閉を破った後、前記マザー対向基板の外側に透明導電膜を形成する工程と、
前記マザー基板から前記液晶セルを分離する工程とを有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 前記研磨は化学研磨であることを特徴とする請求項7に記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記マザー基板シール材は前記マザー基板のコーナー部において開口部を有し、前記開口部はマザー基板封止材によって封止されており、
前記研磨後に、前記マザー基板シール材の前記開口部において、前記マザー基板の前記コーナー部を分離することによって、前記マザー基板シール材による密閉を破ることを特徴とする請求項7に記載の液晶表示装置の製造方法。 - 前記マザー基板シール材は前記マザー基板のコーナー部において、U字形状をしており、前記U字形状のマザー基板シール材を破壊することによって、前記マザー基板シール材による密閉を破ることを特徴とする請求項7に記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記マザー基板シール材は閉じたループとなっており、前記研磨後にレーザによって前記マザー基板シール材の一部を破壊することによって、前記マザー基板シール材の密閉を破ることを特徴とする請求項7に記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記マザー基板シール材は閉じたループとなっており、前記マザー基板シール材は特定波長の光を照射することによって破壊される材料であり、
前記研磨後に前記特定波長の光を照射して前記マザー基板シール材の一部を破壊することによって、前記マザー基板シール材の密閉を破ることを特徴とする請求項7に記載の液晶表示装置の製造方法。
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