JP2009250875A - 波面計測方法及びそれを用いた波面計測装置 - Google Patents

波面計測方法及びそれを用いた波面計測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009250875A
JP2009250875A JP2008101394A JP2008101394A JP2009250875A JP 2009250875 A JP2009250875 A JP 2009250875A JP 2008101394 A JP2008101394 A JP 2008101394A JP 2008101394 A JP2008101394 A JP 2008101394A JP 2009250875 A JP2009250875 A JP 2009250875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wavefront
mask
angle
transmitted
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008101394A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5264257B2 (ja
JP2009250875A5 (ja
Inventor
Satoru Komatsu
知 小松
Yasuhiro Sawada
保宏 沢田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2008101394A priority Critical patent/JP5264257B2/ja
Priority to US12/419,910 priority patent/US8077320B2/en
Publication of JP2009250875A publication Critical patent/JP2009250875A/ja
Publication of JP2009250875A5 publication Critical patent/JP2009250875A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5264257B2 publication Critical patent/JP5264257B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M11/00Testing of optical apparatus; Testing structures by optical methods not otherwise provided for
    • G01M11/02Testing optical properties
    • G01M11/0242Testing optical properties by measuring geometrical properties or aberrations
    • G01M11/0271Testing optical properties by measuring geometrical properties or aberrations by using interferometric methods
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J9/00Measuring optical phase difference; Determining degree of coherence; Measuring optical wavelength
    • G01J9/02Measuring optical phase difference; Determining degree of coherence; Measuring optical wavelength by interferometric methods

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
  • Instruments For Measurement Of Length By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】 光学素子を介して得られる干渉縞に不明瞭な部分がある場合でも、不明瞭の部分の透過波面を精度よく算出することができる波面計測方法及びそれを用いた波面計測装置を得ること。
【解決手段】 被検物を透過した光束の透過波面を算出する波面計測方法において、光束を被検物に第1の角度で入射させ、透過した光束を用いて形成した干渉縞画像から2次元位相画像を算出する位相算出工程と、該位相算出工程で算出された2次元位相画像から干渉度合の違いに基づいてマスクを生成するマスク生成工程と、被検物に光束を第1の角度と異なる第2の角度で入射させ、透過した透過波面を第1の角度における透過波面に合致するように変換する波面変換工程と、前記位相算出工程で算出された2次元位相画像及びマスク生成工程で生成されたマスク及び波面変換工程からのデータをもとに位相接続を行う位相接続工程と有すること。
【選択図】 図3

Description

本発明は、干渉計測において測定された2次元位相画像を位相接続する波面計測方法及びそれを用いた波面計測装置に関し、主に光学素子の光学特性を評価する際に好適なものである。
従来、レンズ、フィルター等の光学素子の表面形状や内部媒質の均一性等の光学特性を評価するため干渉計測が行われる。干渉計測では、光学素子等の被検物を透過した被検波(被検光)と、基準となる参照波(参照光)を干渉させて、例えば図15(A)に示すような4種類の干渉縞を形成する。
そして、干渉縞画像から図15(B)に示す2次元位相画像を算出し位相接続(アンラップ)を行い被検物の収差を図15(C)に示すような透過波面として求める。
ここで、干渉縞画像から2次元位相画像を算出する方法は、フーリエ変換法、縞走査法などが用いられる。いずれの方法を用いた場合も、その過程において逆正接の計算が含まれ、本来連続した位相を持つものが逆正接の値域により−πからπの範囲に折りたたまれた位相となる。この折りたたまれた位相から本来の連続した位相(透過波面)を求めることを位相接続(アンラップ)と言う。
アンラップ方法は、基本的には本来の位相変化は滑らかであるという仮定に基づいており、様々な手法が考案されている(非特許文献1、特許文献1)。
非特許文献1では、折りたたまれた位相から位相接続を行う手法としてBranch Cutアルゴリズム、Quality-Guided Path Followingアルゴリズム、Mask Cutアルゴリズム、Minimum Discontinuityアルゴリズムなどの経路に依存する手法等が記載されている。また、Unweighted Least Squaresアルゴリズム、Weighted Least Squaresアルゴリズム、General Minimum Lp-Normアルゴリズムといった経路に依存しない手法等も記載されている。
特許文献1では、折りたたまれた位相からではなく、干渉縞から透過波面を算出する方法が記載されている。この方法では、被検物を回転させて干渉縞各点の明暗の変化をカウントすることにより、各角度における初期角度からの位相変化を求めて透過波面を算出している。
Ghiglia Pritt Two-Dimensional Phase Unwrapping Theory, Algorithms, and Software 特許第03423486号明細書
被検物(光学素子)の光学特性を光軸方向だけではなく被検物によっては例えば図1のように光学素子1を光軸方向1a以外の異なる方向において透過波面を求めたい場合がある。
図2は、凸レンズ(正レンズ)において光軸と直交する軸まわりにπ/2回転させた方向からの干渉縞の模式図である。このような場合、被検光と参照光との位相差が大きくなり、干渉縞の本数が増えて干渉縞が不明瞭となり、干渉縞の解像ができないことがある。不明瞭な干渉縞を撮影した干渉縞画像から2次元位相画像を算出すると2πの位相差がある部分も不明瞭になりアンラップが困難になる。
従来の方法では、不明瞭な部分を避けてアンラップしたり、不明瞭な部分を適当に補間するなどして対応していた。このため、不明瞭な部分の透過波面が算出できずに抜け落ちたりして光学素子の光学特性計測の信頼性が低下することがあった。
本発明は、光学素子を介して得られる干渉縞に不明瞭な部分がある場合でも、不明瞭の部分の透過波面を精度よく算出することができる波面計測方法及びそれを用いた波面計測装置の提供を目的とする。
本発明の波面計測方法では、被検物を透過した光を用いて干渉縞を得るとき、干渉縞に不明瞭な部分が生じる光束の入射角度(第1の角度)とは異なる入射角度(第2の
角度)において不明瞭な部分がない干渉縞を得る。この干渉縞の干渉縞画像から2次元位相画像または透過波面を算出する。そして、その2次元位相画像または透過波面を用いることで当該角度で得た干渉縞から透過波面を精度良く算出する。
具体的には干渉縞画像測定工程で第1の角度において被検物を透過した光を用いて干渉縞画像を測定する。そして位相算出工程で干渉縞画像から2次元位相画像を算出する。次いでマスク生成工程で干渉縞画像または2次元位相画像から縞が不明瞭な部分を抽出しマスクを生成する。そして波面変換工程で干渉縞画像に不明瞭の部分の生じない第1の角度から測定された2次元位相画像または透過波面を当該角度の2次元位相画像または透過波面に合致するように変化させる。
次いで位相接続工程で、位相算出工程で算出した当該角度における不明瞭のある2元位相画像および前記マスク生成工程で作成したマスクおよび波面変換工程からのデータを用いてアンラップを行う。そして透過波面記録工程において、位相接続工程でアンラップされた2次元位相画像を透過波面として記録する。以上の各工程を用いて被検物の光学特性を測定することを特徴としている。
本発明によれば、被検物を介した光束に基づく干渉縞に不明瞭部分がある場合でも不明瞭部分に相当する領域における透過波面を精度良く算出することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の波面計測方法について説明する。なお、各図において同一の参照符号は同一部材を示している。
本発明の被検物を透過した光束の透過波面を算出する波面計測方法は次の各工程を用いている。
光束がある角度で被検物に入射し被検物を通過した光束より得られる干渉縞に不明瞭な部分が生じるときの光束の入射角を第1の角度とする。
このとき光束を被検物に第1の角度で入射させ、透過した光束を用いて形成した干渉縞画像から2次元位相画像を算出する工程を位相算出工程とする。
位相算出工程で算出された2次元位相画像から干渉度合の違いに基づいてマスクを生成する工程をマスク生成工程とする。
被検物に光束を第1の角度とは異なる第2の角度で入射させ、透過した透過波面を第1の角度における透過波面に合致するように変換する工程を波面変換工程とする。
位相算出工程で算出された2次元位相画像及びマスク生成工程で生成されたマスク及び波面変換工程からのデータをもとに位相接続を行う工程を位相接続工程とする。
本発明の波面計測方法では、これらの各工程を用いて被検物の透過波面を精度良く算出及び計測している。
又、本発明の波面計測装置では、この波面計測方法を利用して被検物の透過波面を計測している。
又、本発明のプログラムは、コンピュータにこの波面計測方法を実行させている。
図3は、本発明の実施例1にかかる波面計測方法と、それを用いた波面計測装置の一形態の要部概略図である。実施例1の波面計測装置は干渉計110と演算装置170と表示手段180とを有している。演算装置170は本発明の波面計測方法が作成されたプログラムに従って演算処理を行っている。
演算装置170内における波面計測方法では、位相算出工程(位相算出部)120とマスク生成工程(マスク生成部)130と、波面変換工程(波面変換部)140と、位相接続工程(位相接続部)150と透過波面記録工程(透過波面記録部)160を用いている。
波面計測装置では、これらの各工程を実行するプログラム(各部又は各手段)より構成される。これらの各構成は、例えば、バスインターフェースを介して相互にデータ授受を可能に構成されている。演算装置170における各手順は、予めコンピュータ内の記憶装置にプログラムとして保存されており、読み出されて実行させられる。各構成はコンピュータプログラムとして実行される場合は、単一のコンピュータ上または複数のコンピュータ上で実行されてもよい。また各構成部を回路としてもよい。
本実施例では干渉計110による干渉縞画像測定工程及び位相算出工程120を構成要素として含む波面計測方法(波面計測装置100)について説明する。
この他本実施例において、干渉計110による干渉縞画像測定工程及び位相算出工程120を波面計測方法とは別の方法として設け、2次元位相画像から透過波面を算出する方法として構成してもよい。
この場合、波面計測方法とは別の方法である干渉縞画像測定工程及び位相算出工程で取得・処理され、半導体メモリ・磁気/光ディスクなとの記録媒体に格納された2次元位相画像を波面計測方法で読み込み(入力)可能とするようにしてもよい。また、このような記録媒体を介した2次元位相画像の読み込みと干渉縞画像測定工程及び位相算出工程120からの2次元位相画像の直接読み込みとを併用する構成であっても良い。
さらに、本実施例では透過波面記録工程160を構成要素として含む波面計測方法について説明するが、該透過波面記録工程160を波面計測方法100とは別の方法としても良い。
図4は図3の干渉計110の説明図である。干渉計110は被検物Oに対して異なる光線方向における干渉縞が観測できるよう構成されている。
図4に示す干渉計110は、可干渉光を発するレーザー光源101、レーザー光源101からのレーザー光の径を拡大するビームエキスパンダ102、ビームエキスパンダ102からの光束を透過光と参照光に分割するビームスプリッタ103を有している。
そして、参照光の光路長をサブ波長オーダーで可変するピエゾミラー104を有している。更にマッチング液に浸した被検物Oを納めるマッチング槽105、マッチング槽105内で被検物Oを固定するステージ106を有している。そしてマッチング槽105を通過した光束を反射させる反射鏡107、透過光と参照光を重畳するビームスプリッタ108、そしてビームスプリッタ108で重畳された光(干渉光)を受ける撮像装置109を有している。
図4には説明のための被検物Oも示されているが、この被検物Oは波面計測装置の構成要素ではない。
透過波面の計測を開始するにあたっては被検物Oをマッチング槽105内のステージ106に設置し、さらにマッチング槽105の内部を被検物Oとほぼ屈折率が等しい液体(マッチング液)で満たす。そしてステージ106に設置した被検物Oの向きを変化させ、例えばレンズのときは光軸に対し垂直な軸を中心に被検物Oに対して所望の光線方向(他角度)で干渉縞が不明瞭でない光線方向に対する干渉縞を撮像装置109で撮影する。
マッチング槽105における光の入出射部105a、105bは透明な並行平板となっており、内部は被検物Oとほぼ等しい屈折率を持つマッチング液で満たされている。このため透過光は殆ど屈折をせずにマッチング槽105を透過する。
しかしながら、被検物O内部で屈折率が不均一で揺らぎがある場合、それは光路長の差として光線方向に積算され、マッチング槽105を出射する光の波面が乱れる。
この乱れとなった被検光は参照光と重畳することにより、重畳光の断面強度に干渉縞が表れ、この干渉縞は撮像装置109によって計測される。
位相算出工程120では、干渉計110で計測された干渉縞画像から縞走査法によって図15に示すような2次元位相画像を生成する。ここで、2次元位相画像の生成法はフーリエ変換法といった他の方法を用いてもよい。
マスク生成工程130では、測定された干渉縞画像から干渉度の低い部分を検出し、検出された領域を不要、検出した領域以外の干渉度の高い部分を有効とするマスクを生成する。この詳細な方法は後述する。
波面変換工程140では、干渉縞が不明瞭となる光束の入射角度(第1の角度)以外の干渉縞が明瞭となる光束の入射角度(第2の角度)において測定された透過波面から前記マスク生成工程130で生成されたマスクの不要部分の透過波面を抽出する。そして、先見情報を用いて第1の角度で入射した光束から得られる透過波面に合致するように変換を行う。この詳細な方法は後述する。
位相接続工程150では、位相算出工程120で算出された2次元位相画像及び前記マスク生成工程130で生成されたマスク、そして波面変換工程140で得られた第2の角度における透過波面を用いて位相接続を行い、透過波面を算出する。この詳細な方法は後述する。
透過波面記録工程160では、位相接続工程150で得られた透過波面を各種記録媒体に格納する。
以下、波面計測方法及びそれを用いた波面計測装置100の各種構成要素のより詳細な動作について説明する。
図4の干渉計110における干渉縞計測においては、被検物Oを干渉計110のステージ106に設置し、ピエゾミラー104を駆動させ、異なる複数の参照光位相θにおける干渉縞を撮像装置109で撮影し、干渉縞画像を記録する。
幾つの参照光位相を用いるかは、位相算出工程120の処理方法に依存するが、本実施例では4つの参照光位相{θ,θ,θ,θ}={0,π/2,π,−π/2}で撮影するものとする。
本実施例の波面計測方法では、所望の角度における透過波面を求めるために、干渉縞に不明瞭部分のない他の角度(他角度)における2次元位相画像または透過波面を用いている。
そのため、被検物Oを光軸と直交する軸周りに回転させ撮影する必要がある。この場合、当該角度に近い角度の2次元位相画像または透過波面が望ましい。よって第1の角度から近い角度における干渉縞に不明瞭部分がある場合は不明瞭部分の発生しない第2の角度においての透過波面を算出し細かく角度を変化させ順次、透過波面を算出して第1の角度に近い角度で入射した光束から得られる透過波面を得る必要がある。
複数方向からの計測にあたって、被検物Oをステージ106に固定する角度を変えて計測しても良いが、より正確に且つ簡便に計測を行うために、図5のようにステージ106に回転機構を設けても良い。
このようにして撮影された干渉縞画像Fは、位相算出工程120とマスク生成工程130に出力される。
位相算出工程120では、干渉計110より干渉縞画像Fを受け、2次元位相画像Pを算出し、算出された2次元位相画像Pをマスク生成工程130および位相接続工程150に出力する。
まず、位相算出工程120では当該角度における参照光位相θiが異なる一群の干渉縞画像Fを取り出す。本実施例では{θ,θ,θ,θ}={0,π/2,π,−π/2}の4画像{F=F(0),F=F(π/2),F=F(π),F=F(−π/2)}であり、これら一群の画像から式
により−π≦P(θi)<πなる2次元位相画像P(θi)を生成する。上式でtan−1の値域は[0,π]とする。
このように求めた2次元位相画像Pでは本来連続的に変化している部分に対しても隣接画素で位相が+π近傍から位相が−π近傍に飛ぶことがある。このような現象はwrappingとよばれる。
位相算出工程120では、このように算出された2次元位相画像Pを位相接続工程150とマスク生成工程130に出力する。
マスク生成工程130では、干渉計110より干渉縞画像Fと位相算出工程120より2次元位相画像Pを受け、マスク画像を算出する。算出したマスク画像は、波面変換工程140および位相接続工程150に出力される。
ここでの処理は図6のフローチャートに示されるように、信頼度検証ステップS131と干渉性検証ステップS132とマスク生成ステップS133に分けられる。
信頼度検証ステップS131は、位相算出工程120で算出された2次元位相画像Pを受け、ノイズの影響を受けていると推定される部分を検出する。検出方法としては、以下の方法を用いることができる。
まず、光線ベクトル場は渦なしの保存場であることから
∇×d=0 ‥‥‥数式1
が成り立つと言える。数式1が満たされていない場合は、ノイズの影響を受けておりアンラップに影響を及ぼすと考えられるため、数式1を満たさない部分を信頼度が低い部分とみなすことができる。
ある画素(i,j)における数式1は
で算出することができる。
ここでRは留数と呼ぶ。留数を求めるにあたって、実際には数式2において閾値を設ける。例えばR>0.01の場合、正の留数が存在するとし、R<−0.01の場合、負の留数が存在とする。−0.01≦R≦0.01の場合は零の留数とする。画素(i,j)において非零留数を検出した場合、画素(i,j)の値は信頼度が低いと判定し、画素(i,j)を0に設定する。信頼度が高い場合は1に設定する。
この操作を2次元位相画像P全体に行い信頼度マスク画像M1を生成する。信頼度検証方法は上記方法以外に非特許文献1に記載されているような、x方向、y方向の微分値を用いる方法がある。この他、特定領域内での微分値が最大なものを抽出する方法といった方法が考案されており、これらの手段を用いても良く本実施例は、信頼度検証方法を限定するものではない。
干渉性検証ステップS132は、干渉計110で撮影された干渉縞画像Fを受け、干渉性が低いと推定される部分を検出する。検出方法としては以下の方法を用いることができる。
干渉縞の複素係数であるビジビリティの絶対値を算出する。ビジビリティは
V=(F1−F3)+i(F2−F4
で算出することができる。この結果、干渉性の低い部分は値が小さくなるため、閾値を設定し、閾値以下の値を持つ部分を0、閾値以上の値を持つ部分を1とする干渉性マスク画像M2を生成する。
マスク生成ステップS133は、信頼度検証ステップS131から算出された信頼度マスク画像M1と、干渉性検証ステップS132から算出された干渉性マスク画像M2を受け、これら2つのマスク画像を合成してマスク画像Mを生成する。合成方法としては、2つのマスク画像が0と1からなるデータであるため、論理和をとることによって合成マスク画像を得る。以下、マスク画像Mにおいて値が0の部分をマスク部分とする。
波面変換工程140では、予め計算され透過波面記録工程160で、既に記録されている第2の角度における透過波面Ipreとマスク生成工程130から算出されたマスク画像Mと先見情報を用いる。そしてこれらから、第1の角度のマスク部分における透過波面の初期値(図15(C)参照)を算出する。
ここでの処理は図7のフローチャートに示されるように、透過波面読込ステップS141とマスク部分抽出ステップS142と補正量算出ステップS143と透過波面変換ステップS144に分けられる。
透過波面読込ステップS141は、第2の角度における透過波面Ipreを読み出す。ここで第2の角度における透過波面Ipreは、第1の角度の処理を行う前に予め算出し、透過波面記録工程160において記録しておく。
ここで透過波面記録工程160では、予め先の透過波面の計測において求められており、明瞭な第2の角度における透過波面Ipreが記録されている。
マスク部分抽出ステップS142は、マスク生成工程130で算出されたマスク画像Mを用いて、マスクされた領域のみの透過波面を抽出する。ここで、前角度における透過波面Ipreは、角度が異なるためずれが生じている。よって第1の角度の透過波面の初期値としてそのまま用いる事はできない。
そこで、補正量算出ステップS143で、先見情報を用いて第2の角度における透過波面Ipreを第1の角度の透過波面に近い値になるように該当部分に合致させるための補正量を算出する。ここでの先見情報としては、第2の角度および第1の角度、被検物Oの形状を用いることができる。
これらの先見情報を用いた補正量算出の方法は、まず、被検物Oを前角度の方向から射影した場合の被検物Oの厚み、および第1の角度における被検物Oの射影による被検物Oの厚みを算出し、厚みの変化量を算出する。ここで被検物Oに典型的な光路変化の分布を付加し、2方向における光路変化を算出して第1の角度の透過波面の補正量を求めてもよい。
透過波面変換ステップS144では、前記補正量算出ステップS143で算出された補正量を用いて、前記マスク部分抽出ステップS142で抽出された前角度における透過波面Ipreのマスク部分を第1の角度のマスク部分の透過波面になるように変換する。
位相接続工程150では、位相算出工程120で算出された2次元位相画像Pと、マスク生成工程130で生成されたマスク画像Mと、波面変換工程140で算出された初期値を元に位相接続を行い、透過波面Iを算出する。
本実施例において位相接続方法は、非特許文献1に記載されているような重み付き最小二乗法が好適で、初期値と重み関数及び閾値を与えて、反復計算を行うことによって接続する。重み関数としてマスク生成工程130で生成したマスク画像Mを用いる。初期値は2次元位相画像Pを最小二乗法で位相接続し、マスク部分の初期値として波面変換工程140で得られた初期値にする。なお、初期値は他の位相接続方法によって求めた透過波面を用いても良い。
位相接続方法は、非特許文献1に記載されている他の手法を用いることも可能で、本実施例は位相接続方法を限定するものではない。
透過波面記録工程160では、位相接続工程150で算出された透過波面Iを記録する。他にも干渉縞画像Fおよび2次元位相画像P、マスク画像Mを記録しても良い。
本実施例では以上のようにして被検物Oに関する透過波面Iを得て、例えば表示手段180に表示して被検物Oの光学特性を計測している。
図8は本発明の実施例2の要部ブロック図である。実施例2の干渉計210は図2の実施例1の干渉計110と構成が異なっている。又、演算装置270における透過波面の求め方が異なっている。
実施例2において波面変換工程240で用いられるデータは、第2の角度の透過波面(図15(C))の代わりに2次元位相画像(図15(B))を用いている。
以下に実施例1と異なる干渉計を用いた実施例2を説明する。
図8において波面計測方法を用いた波面計測装置200は、干渉計210と、演算装置270と表示手段280を有している。演算装置270は位相算出工程120と、マスク生成工程230と、波面変換工程240と、位相接続工程250と透過波面記録工程260を用いている。
図9は図8の干渉計210の要部概略図である。
干渉計210は被検物Oに対して互いに異なる光線方向における干渉縞が観測できるよう構成されている。可干渉光を発するレーザー光源101とレーザー光源101からのレーザー光の径を拡大するビームエキスパンダ102、ビームエキスパンダ102からの光束を透過光と参照光に分割するハーフミラー201を有している。そして、参照光の光路長をサブ波長オーダーで可変するピエゾミラー104、マッチング液に浸した被検物Oを納めるマッチング槽105を有している。更にマッチング槽105内で被検物Oを固定するステージ106、反射鏡107を有している。ピエゾミラー104と反射鏡107からの光をハーフミラー201で重畳し、重畳された光を受ける撮像装置109を有している。図8には説明のための被検物Oも示されているが、この被検物Oは波面計測装置の構成要素ではない。
図8において、位相算出工程120では、実施例1と同様に干渉計210から得られた干渉縞画像Fから2次元位相画像Pを算出する。位相算出工程120で算出された2次元位相画像Pは波面変換工程240とマスク生成工程230と透過波面記録工程260に出力する。
マスク生成工程230では、干渉計210より干渉縞画像Fを受け、マスク画像Mを算出する。マスク生成工程230で算出したマスク画像Mは、波面変換工程240および位相接続工程250に出力する。
図10はマスク生成工程230での処理のフローチャートである。図10に示されるように、干渉性検証ステップS231とマスク生成ステップS232に分けられる。
干渉性検証ステップS231は、実施例1と同様に干渉縞画像Fからビジビリティを算出し、ビジビリティ画像Vをマスク生成ステップS232に渡す。
マスク生成ステップS232は、干渉性検証ステップS231で得られたビジビリティ画像Vを受け、閾値を設けて干渉性の低い部分を抽出し0値に設定し、干渉性の高い部分を1に設定した2値画像であるマスク画像Mを生成する。生成したマスク画像Mを波面変換工程240および位相接続工程250に出力する。
透過波面記録工程260では干渉縞が明瞭となる角度で得られた第2の角度における2次元位相画像Ppreが記録されている。
波面変換工程240は、位相算出工程120で算出された2次元位相画像Pと、透過波面記録工程260からの第2の角度における2次元位相画像Ppre(図15(B)参照)と、マスク生成工程230から算出されたマスク画像Mと先見情報を用いている。これらより第1の角度のマスク部分における2次元位相画像を算出する。
図11は波面変換工程240での処理のフローチャートである。図11に示されるように、位相画像読込ステップS241とマスク部分抽出ステップS242と補正量算出ステップS243と位相画像変換ステップS244に分けられる。
位相画像読込ステップS241は、他角度の2次元位相画像Ppreを読み出す。ここで、第2の角度の2次元位相画像Ppreは、第1の角度の処理を行う前に予め干渉計210で干渉縞画像を計測し、位相算出工程120で2次元位相画像Pを算出し、透過波面記録工程260に記録しておき、これを読み出して使用する。
マスク部分抽出ステップS242は、マスク生成工程230で算出されたマスク画像Mを用いて、マスクされた領域のみの2次元位相画像を抽出する。
補正量算出ステップS243は、実施例1で示したような先見情報から、透過波面記録工程260において記録している第2の角度における2次元位相画像Ppreを第1の角度の2次元位相画像に近づくように補正量を算出する。
位相画像変換ステップS244は、補正量算出ステップS243で算出された補正量を用いて変換を行う。ここで、2次元位相画像は、2πの段差を持っておりマスク部分の段差がずれる可能性がある。そこで第1の角度の2次元位相画像における2πの段差と、変換された後抽出された第2の角度の2次元位相画像における2πの段差の位置が一致するようにシフトさせる。これにより、マスク部分とマスク以外の部分で2πの段差が滑らかになる。
位相接続工程250では、マスク生成工程230で生成されたマスク画像Mと、波面変換工程240で算出された2次元位相画像を元に位相接続を行い、透過波面Iを算出する。
位相接続方法は、実施例1に記載した方法以外に、ある画素から順次2π以上の段差を検出して、2πの整数倍を足して接続していくような経路に依存した方法を用いることが可能である。
透過波面記録工程260では、実施例1と同様の構成で、位相接続工程250で算出された透過波面Iおよび位相算出工程120で算出された2次元位相画像Pを記録する。他にも干渉縞画像Fおよびマスク画像Mを記録しても良い。表示手段280は演算装置270で得られた透過波面を表示する。
図12は本発明の実施例3の要部ブロック図である。実施例3の波面計測方法を用いた波面計測装置300は、干渉計を含んでいない。
以下に、干渉計を含まない実施例3の構成に関して説明する。
波面計測装置300は、演算装置360、表示手段370を有している。演算装置370は画像入力工程310と、位相算出工程120と、マスク生成工程330と、波面変換工程340と、位相接続工程350と、透過波面記録工程360を用いている。
画像入力工程310では、干渉計で取得され、半導体メモリ・磁気/光ディスクなどの記録媒体に格納された干渉縞画像Fを読み込み、干渉縞画像Fを位相算出工程120に出力する。
位相算出工程120では、実施例1と同様に画像入力工程310から得られた干渉縞画像Fから2次元位相画像Pを算出する。算出された2次元位相画像Pをマスク生成工程330および位相接続工程250および透過波面記録工程360に出力する。
マスク生成工程330では、位相算出工程120で算出された2次元位相画像Pからマスク画像Mを算出する。算出したマスク画像Mを、位相接続工程350に出力する。図13はマスク生成工程330での処理のフローチャートである。図13に示されるように、信頼度検証ステップS331とマスク生成ステップS332に分けられる。
信頼度検証ステップS331は、実施例1と同様に位相算出工程120で算出された2次元位相画像Pを受け、ノイズの影響を受けていると推定される部分を検出し、信頼度画像Nを生成し、マスク生成ステップS332に渡す。
マスク生成ステップS332は、信頼度検証ステップS331で得られた信頼度画像Nを受け、閾値を設けて信頼度の低い部分を抽出して0値に設定し、信頼度の高い部分を1に設定した2値画像であるマスク画像Mを生成する。生成したマスク画像Mを位相接続工程350に出力する。
波面変換工程340では、第2の角度における透過波面Ipreおよび先見情報から、第1の角度における透過波面を算出する。図14は波面変換工程340の処理のフローチャートである。
図14に示されるように、透過波面読込ステップS341と補正量算出ステップS343と透過波面変換ステップS344に分けられる。
透過波面読込ステップS341は、第2の角度における明瞭な透過波面Ipreを読み出す。第2の角度における透過波面Ipreは、第1の角度の処理を行う前に予め算出しておき、これを読み出して使用する。ここで前角度の透過波面Ipreは、本計測装置で計測されたものに限ったものではない。
補正量算出ステップS342は、実施例1で示したような先見情報を用いて補正量を算出する。ここで、回転の軸を被検物の光軸に垂直な軸とし、被検物を凸レンズと仮定すると、正面方向から回転させていくと射影された被検物の幅は、π/2回転させるまでは減少し、その後π回転させるまで増加していく。
よって補正量の算出方法としては、まず被検物Oの形状データを用いて前角度の方向から射影した場合の被検物の射影形状と、第1の角度の方向から射影した場合の被検物の射影形状を比較する。
比較により、角度の違いで射影形状の幅がどの程度変化したかを求める。この変化量をもとに前角度の透過波面Ipreを第1の角度の透過波面に近づけるための幅方向の圧縮・伸張量を補正量として算出する。
透過波面変換ステップS343では、前記補正量算出ステップS342で算出された補正量を用いて、前角度における透過波面Ipreを第1の角度の透過波面になるように変換する。変換した透過波面を、位相接続工程350に出力する。
位相接続工程350では、位相算出工程120で算出された2次元位相画像Pと、マスク生成工程330で生成されたマスク画像Mと、波面変換工程340で算出された推定透過波面を受け、位相接続を行い、透過波面Iを算出する。位相接続は、実施例1と同様に、推定透過波面を初期値とし、マスク画像Mを重み関数として、2次元位相画像Pを重み付き最小二乗法で行う。算出した透過波面Iは、透過波面記録工程160に出力する。
透過波面記録工程360では、位相接続工程350で算出された透過波面Iをおよび2次元位相画像Pを記録する。他にも干渉縞画像Fおよびマスク画像Mを記録しても良い。
そして演算装置360で作成された透過波面を表示手段380に表して被検物の光学性能を観察し、評価している。
以上のように本発明の各実施例の波面計測装置では、光学素子を被検物とした場合、光軸方向以外の干渉縞が密になるような方向からの波面計測を行うことができ、他方向からの収差情報を得ることができる。
被検物の光軸方向以外の射影の説明図 被検物を介した光束に基づく干渉縞に不明瞭部分のある干渉縞の模式図 本発明にかかる実施例1の波面計測方法の説明図 本発明にかかる実施例1で用いた干渉計の説明図 回転機構が付いたステージの説明図 本発明にかかる実施例1におけるマスク生成工程でのフローチャート 本発明にかかる実施例1における波面変換工程でのフローチャート 本発明にかかる実施例2の波面計測方法の説明図 本発明にかかる実施例2で用いた干渉計の説明図 本発明にかかる実施例2におけるマスク生成工程でのフローチャート 本発明にかかる実施例2における波面変換工程でのフローチャート 本発明にかかる実施例3の波面計測方法の説明図 本発明にかかる実施例3におけるマスク生成工程でのフローチャート 本発明にかかる実施例3における波面変換工程でのフローチャート 干渉計で得られる干渉縞画像の説明図
符号の説明
100 波面計測装置
101 レーザー光源
102 ビームエキスパンダ
103 ビームスプリッタ
104 ピエゾミラー
105 マッチング槽
106 ステージ
107 反射鏡
108 ビームスプリッタ
109 撮像装置
110 干渉計
120 位相算出工程
130 マスク生成工程
140 波面変換工程
150 位相接続工程
160 透過波面記録工程
200 波面計測装置
201 ハーフミラー
210 干渉計
220 位相算出工程
230 マスク生成工程
240 波面変換工程
300 波面計測装置
310 画像入力工程
330 マスク生成工程
340 波面変換工程
350位相接続工程
S131 信頼度検証ステップ
S132 干渉性検証ステップ
S133 マスク生成ステップ
S141 透過波面読込ステップ
S142 マスク部分抽出ステップ
S143 補正量算出ステップ
S144 透過波面変換ステップ
S231 干渉性検証ステップ
S232 マスク生成ステップ
S241 位相画像読込ステップ
S242 マスク部分抽出ステップ
S243 補正量算出ステップ
S244 位相画像変換ステップ
S331 信頼度検証ステップ
S332 マスク生成ステップ
S341 透過波面変換ステップ
S342 補正量算出ステップ
S343 透過波面変換ステップ

Claims (10)

  1. 被検物を透過した光束の透過波面を算出する波面計測方法において、
    光束を被検物に第1の角度で入射させ、透過した光束を用いて形成した干渉縞画像から2次元位相画像を算出する位相算出工程と、
    該位相算出工程で算出された2次元位相画像から干渉度合の違いに基づいてマスクを生成するマスク生成工程と、
    被検物に光束を前記第1の角度とは異なる第2の角度で入射させ、透過した透過波面を前記第1の角度における透過波面に合致するように変換する波面変換工程と、
    前記位相算出工程で算出された2次元位相画像及びマスク生成工程で生成されたマスク及び波面変換工程からのデータをもとに位相接続を行う位相接続工程とを有することを特徴とする波面計測方法。
  2. 前記マスク生成工程は、前記位相算出工程からの2次元位相画像から信頼度の高い部分を抽出する信頼度検証ステップと、干渉縞画像から干渉性の高い部分を抽出する干渉性検証ステップと、前記信頼度検証ステップ及び前記干渉性検証ステップの結果を用いてマスクを生成するマスク生成ステップとを持つことを特徴とする請求項1の波面計測方法。
  3. 前記マスク生成工程は、干渉縞画像から干渉性の高い部分を抽出する干渉性検証ステップと、前記干渉性検証ステップの結果を用いてマスクを生成するマスク生成ステップとを持つことを特徴とする請求項1の波面計測方法。
  4. 前記マスク生成工程は、前記位相算出工程からの2次元位相画像から信頼度の高い部分を抽出する信頼度検証ステップと、前記信頼度検証ステップの結果を用いてマスクを生成するマスク生成ステップとを持つことを特徴とする請求項1の波面計測方法。
  5. 前記波面変換工程は、前記第2の角度で入射した光束から得られる透過波面を読み込む透過波面読込ステップと、前記マスク生成工程で生成されたマスク部分の透過波面を前記第2の角度で入射した光束から得られる透過波面から抽出するマスク部分抽出ステップと、前記第1の角度で入射した光束から得られる透過波面の該当部分に合致させるための補正量を算出する補正量算出ステップと、補正量算出ステップで算出された補正量を用いて透過波面を変換する透過波面変換ステップとを持つことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項の波面計測方法。
  6. 前記波面変換工程は、前記第2の角度で入射した光束から得られる2次元位相画像を読み込む位相画像読込ステップと、前記マスク生成工程で生成されたマスク部分の位相を前記第2の角度で入射した光束から得られる2次元位相画像から抽出するマスク部分抽出ステップと、前記第1の角度で入射した光束から得られる2次元位相画像の該当部分に合致させるための補正量を算出する補正量算出ステップと、補正量算出ステップで算出された補正量を用いて2次元位相画像を変換する位相画像変換ステップとを持つことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項の波面計測方法。
  7. 前記波面変換工程は、前記第2の角度で入射した光束から得られる透過波面を読み込む透過波面読込ステップと、前記第2の角度で入射した光束から得られる透過波面を前記第1の角度で入射した光束から得られる透過波面に合致させるための補正量を算出する補正量算出ステップと、補正量算出ステップで算出された補正量を用いて透過波面を変換する透過波面変換ステップとを持つことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項の波面計測方法。
  8. 前記位相接続工程は、前記マスク生成工程で生成されたマスク及び前記波面変換工程で得られた透過波面または2次元位相画像を利用し位相接続を行うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項の波面計測方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項の波面計測方法を用いて被検物を透過した光束の透過波面を計測することを特徴とする波面計測装置。
  10. コンピュータに請求項1乃至8のいずれか1項の波面計測方法を実行させることを特徴とするプログラム。
JP2008101394A 2008-04-09 2008-04-09 波面計測方法及びそれを用いた波面計測装置 Expired - Fee Related JP5264257B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008101394A JP5264257B2 (ja) 2008-04-09 2008-04-09 波面計測方法及びそれを用いた波面計測装置
US12/419,910 US8077320B2 (en) 2008-04-09 2009-04-07 Wavefront measuring method and wavefront measuring apparatus using the wavefront measuring method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008101394A JP5264257B2 (ja) 2008-04-09 2008-04-09 波面計測方法及びそれを用いた波面計測装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009250875A true JP2009250875A (ja) 2009-10-29
JP2009250875A5 JP2009250875A5 (ja) 2011-05-26
JP5264257B2 JP5264257B2 (ja) 2013-08-14

Family

ID=41163732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008101394A Expired - Fee Related JP5264257B2 (ja) 2008-04-09 2008-04-09 波面計測方法及びそれを用いた波面計測装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8077320B2 (ja)
JP (1) JP5264257B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2013260650B2 (en) * 2013-11-20 2015-07-16 Canon Kabushiki Kaisha Rotational phase unwrapping

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08122210A (ja) * 1994-08-29 1996-05-17 Ricoh Co Ltd 光学素子の屈折率分布の測定方法および装置
JP2000155051A (ja) * 1998-11-18 2000-06-06 Fuji Photo Optical Co Ltd 等位相縞の位相状態解析方法
JP2001153797A (ja) * 1999-11-24 2001-06-08 Science & Tech Agency 位相データのアンラップ方法
JP2002195806A (ja) * 2000-12-26 2002-07-10 Mitsutoyo Corp 干渉計における2次元位相データのアンラップ方法及び装置
JP2003232605A (ja) * 2002-02-06 2003-08-22 Kobe Steel Ltd 位相データのアンラップ方法及びその装置
JP2008082869A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Mitsutoyo Corp 干渉縞解析における位相接続方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4013308A1 (de) * 1990-04-26 1991-10-31 Zeiss Carl Fa Verfahren zur optischen untersuchung von prueflingen
JP4578674B2 (ja) * 2000-12-18 2010-11-10 富士フイルム株式会社 分離された領域を持つ縞画像の解析方法
AU2002346438A1 (en) * 2002-05-30 2003-12-19 Visx, Inc. Torsional eye orientation and position

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08122210A (ja) * 1994-08-29 1996-05-17 Ricoh Co Ltd 光学素子の屈折率分布の測定方法および装置
JP2000155051A (ja) * 1998-11-18 2000-06-06 Fuji Photo Optical Co Ltd 等位相縞の位相状態解析方法
JP2001153797A (ja) * 1999-11-24 2001-06-08 Science & Tech Agency 位相データのアンラップ方法
JP2002195806A (ja) * 2000-12-26 2002-07-10 Mitsutoyo Corp 干渉計における2次元位相データのアンラップ方法及び装置
JP2003232605A (ja) * 2002-02-06 2003-08-22 Kobe Steel Ltd 位相データのアンラップ方法及びその装置
JP2008082869A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Mitsutoyo Corp 干渉縞解析における位相接続方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20090257068A1 (en) 2009-10-15
JP5264257B2 (ja) 2013-08-14
US8077320B2 (en) 2011-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4594114B2 (ja) 画像処理装置および屈折率分布測定装置
KR101899026B1 (ko) 단일 생성 위상 천이 기법을 이용한 디지털 홀로그래픽 복원 장치 및 방법
JP4533158B2 (ja) 画像処理装置、画像処理プログラムおよび屈折率分布測定装置
US11314071B2 (en) Method for generating three-dimensional shape information of object to be measured, defect detection method, and defect detection device
EP1272823B1 (en) Spatial and spectral wavefront analysis and measurement
CN104215193A (zh) 物面形变测量方法和测量系统
KR20170120462A (ko) 개선된 홀로그래픽 복원 장치 및 방법
JP5053193B2 (ja) 粒度測定装置及び粒度測定方法
CN106092158A (zh) 物理参数估计方法、装置和电子设备
TW201237359A (en) Three dimensional surface profilometer and microscopy, and the method using the same
KR20190137733A (ko) 결함 검출 방법 및 장치
Dekiff et al. Simultaneous acquisition of 3D shape and deformation by combination of interferometric and correlation-based laser speckle metrology
KR20190072020A (ko) 결함 검출 방법 및 장치
JP5264257B2 (ja) 波面計測方法及びそれを用いた波面計測装置
JP2005265441A (ja) デジタルホログラフィを利用した変位分布計測方法
Hong et al. Phase retrieval based on transport of intensity equation and image interpolation
JP2005024505A (ja) 偏心測定装置
JP7157505B1 (ja) 光学測定方法および光学測定システム
KR102468990B1 (ko) 단일 생성 위상 천이 기법을 이용한 디지털 홀로그래픽 복원 장치 및 방법
JP7277610B2 (ja) 試料構造測定装置及び試料構造測定方法
US20190121290A1 (en) Digital holographic imaging apparatus
US20230104022A1 (en) Optical metrology with incoherent holography
JP2007071589A (ja) デジタルホログラフィを利用した変位分布計測方法及び物体像再生方法
Stępień et al. Block-matching-based filtration in holographic tomography reconstruction
KR101700729B1 (ko) 단일 프레임에 의하여 3차원 형상을 복원하기 위한 장치 및 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110407

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110407

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130430

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5264257

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees