JP2009250392A - 油圧制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】摩擦係合装置でのショックを抑えると共に早期にフィルを完了させることができる油圧制御システムを提供する。
【解決手段】油圧制御システム100では、フィル完了が検出されるまでは一次制御が行われ、フィル完了が検出されると二次制御が行われる。一次制御では、圧力制御弁15が所定の第1開度に開かれて油圧室120への油の供給を開始し、且つ、フィル検知部14によってフィル完了が検出されるまで圧力制御弁15の開度が第1開度に維持される。二次制御では、クラッチ圧がフィル完了時の初期圧Psから徐々に増大するように圧力制御弁15が制御される。また、一次制御中には開閉弁17が接続状態とされ、二次制御中には開閉弁17が遮断状態とされる。
【選択図】図4
【解決手段】油圧制御システム100では、フィル完了が検出されるまでは一次制御が行われ、フィル完了が検出されると二次制御が行われる。一次制御では、圧力制御弁15が所定の第1開度に開かれて油圧室120への油の供給を開始し、且つ、フィル検知部14によってフィル完了が検出されるまで圧力制御弁15の開度が第1開度に維持される。二次制御では、クラッチ圧がフィル完了時の初期圧Psから徐々に増大するように圧力制御弁15が制御される。また、一次制御中には開閉弁17が接続状態とされ、二次制御中には開閉弁17が遮断状態とされる。
【選択図】図4
Description
本発明は、油圧制御システム、特に、油圧によって駆動される摩擦係合装置を制御するための油圧制御システムに関する。
クラッチやブレーキなどの摩擦係合装置を制御する油圧制御システムでは、摩擦係合装置へ油を供給する際に所定の油圧制御が行われる。例えば、特許文献1に開示されている油圧制御システムでは、油の供給開始から所定の時間、まず大流量の油を摩擦係合装置に送る。これにより、油が摩擦係合装置に急速充填される。その後、摩擦係合装置への油の充填の完了(以下、「フィル完了」と呼ぶ)前に、摩擦係合装置に供給される油圧を低圧の待機圧に保持する。そして、フィル完了が検出されると、油圧を初期圧から徐々に増大させる。
特開2003−83428号公報
上記の油圧制御システムでは、短時間でフィル完了させるために、フィル完了前に所定時間、摩擦係合装置に大流量で油を送る。しかし、一般に、摩擦係合装置に供給される油圧が急激に増大すると、摩擦係合装置にショックが発生する。このため、大流量の油を送った後は、ショックを防止するために、低圧の待機圧に保持する。ここで、大流量の油を送る時間は、摩擦係合装置が備えられる動力伝達系の設定や、油の種類、温度等を考慮して予め設定されている。しかし、最適な時間を求めることは容易ではない。また、ショック発生をより確実に防止するために、摩擦係合装置に大流量で油を送る時間を短くした場合、フィル完了までの時間が長くなってしまう。
本発明は、摩擦係合装置でのショックを抑えると共に早期にフィルを完了させることができる油圧制御システムを提供することにある。
第1発明に係る油圧制御システムは、油圧によって駆動される摩擦係合装置を制御するための油圧制御システムであって、出力回路と、圧力制御弁と、リリーフ回路と、開閉弁と、フィル検知部と、第1制御部と、第2制御部と、を備える。出力回路は、摩擦係合装置へ送られる油が通る油圧回路である。圧力制御弁は、出力回路の油圧を制御するための弁である。リリーフ回路は、出力回路と接続された状態において、出力回路の油圧が所定のリリーフ圧以上である場合に出力回路から油を排出させる。開閉弁は、出力回路とリリーフ回路との間が接続される接続状態と、出力回路とリリーフ回路との間が遮断される遮断状態とに切り換え可能である。フィル検知部は、摩擦係合装置への油のフィル完了を検出する。第1制御部は、フィル完了が検出されるまでは一次制御を行い、フィル完了が検出されると二次制御を行う。第1制御部は、一次制御では、圧力制御弁を所定の第1開度に開いて摩擦係合装置への油の供給を開始させ、且つ、フィル検知部によってフィル完了が検出されるまで圧力制御弁の開度を第1開度に維持する。第1制御部は、二次制御では、出力回路の油圧がフィル完了時の初期圧から徐々に増大するように圧力制御弁を制御する。また、第2制御部は、一次制御中には開閉弁を接続状態とし、二次制御中には開閉弁を遮断状態とする。
この油圧制御システムでは、フィル完了が検出されるまで、一次制御が行われる。この一次制御では、圧力制御弁が、比較的大きな第1開度で開かれる。これにより、早期にフィルを完了させることができる。また、一次制御が実行されている間は、開閉弁が接続状態とされ、出力回路とリリーフ回路との間が接続される。このため、一次制御が実行されている間に摩擦係合装置に供給される油圧が急激に増大することが抑えられる。これにより、摩擦係合装置でのショックを抑えることができる。また、フィル完了が検知されると、二次制御が行われる。この二次制御では、出力回路の圧力が初期圧から徐々に増大する。このため、摩擦係合装置でのショックの発生を抑えながら、摩擦係合装置を駆動することができる。また、二次制御が実行されている間は、開閉弁が遮断状態とされ、出力回路とリリーフ回路との間が遮断される。このため、出力回路の圧力を適切に増大させることができる。
第2発明に係る油圧制御システムは、第1発明の油圧制御システムであって、第1制御部は、圧力制御弁にパイロット圧を供給する第1パイロット回路を有する。第2制御部は、第2パイロット回路を有する。第2パイロット回路は、第1パイロット回路に接続され、開閉弁にパイロット圧を供給する回路である。そして、第1パイロット回路に所定の第1パイロット圧が供給されると、圧力制御弁の開度が第1開度となり、且つ、開閉弁は接続状態となる。また、第1パイロット回路に所定の第2パイロット圧が供給されると、出力回路の圧力が初期圧となり、且つ、開閉弁は遮断状態となる。
この油圧生業装置では、圧力制御弁を制御するために第1パイロット回路にパイロット圧が供給されると、第1パイロット回路に接続された第2パイロット回路を介して開閉弁にパイロット圧が供給される。これにより、圧力制御弁の動作に連動して開閉弁を動作させることができる。
第3発明に係る油圧制御システムは、第2発明の油圧制御システムであって、第1制御部は、電磁制御弁と、電子制御部とをさらに有する。電磁制御弁は、入力される指令電流に応じて第1パイロット回路のパイロット圧を制御する。電子制御部は、電磁制御弁に指令電流を入力する。そして、電子制御部は、一次制御中には、第1開度に対応する第1電流値の指令電流を電磁制御弁に入力する。また、電子制御部は、二次制御中には、指令電流を初期圧に対応する第2電流値から徐々に変化させる。
この油圧生業装置では、一次制御中には、電磁制御弁に入力される指令電流が第1電流値に維持される。これにより、圧力制御弁の開度が比較的大きな第1開度に維持され、且つ、開閉弁が接続状態になるように、圧力制御弁と開閉弁とにパイロット圧が供給される。また、二次制御中には、指令電流が第2電流値から徐々に変化する。これにより、出力回路の油圧が増大すると共に、開閉弁が遮断状態になるように、圧力制御弁と開閉弁とにパイロット圧が供給される。
本発明に係る油圧制御システムでは、摩擦係合装置でのショックを抑えると共に早期にフィルを完了させることができる。
<第1実施形態>
以下、本発明の一実施形態に係る油圧制御システム100について説明する。なお、以下の説明では、摩擦係合装置としてクラッチ110を例に挙げて説明する。このクラッチ110は、油圧室120を備えており、油圧室120への油の供給・排出が行われることにより、クラッチ110が駆動される。なお、以下の説明において、上下左右は、各図における上下左右をそれぞれ表すものとする。
以下、本発明の一実施形態に係る油圧制御システム100について説明する。なお、以下の説明では、摩擦係合装置としてクラッチ110を例に挙げて説明する。このクラッチ110は、油圧室120を備えており、油圧室120への油の供給・排出が行われることにより、クラッチ110が駆動される。なお、以下の説明において、上下左右は、各図における上下左右をそれぞれ表すものとする。
1.構成
1−1.油圧制御システム100の油圧回路の構成
図1に示すように、この油圧制御システム100は、油圧ポンプ130から吐出された油を所望の圧力に制御してクラッチ110に供給することができる。また、油圧制御システム100は、クラッチ110から油を回収してタンク140に排出することができる。この油圧制御システム100は、入力回路11と、出力回路12と、流量検出弁13と、フィル検知部14と、圧力制御弁15と、リリーフ回路16と、開閉弁17と、電磁制御弁18と、第1パイロット回路19と、第2パイロット回路20aと、電子制御部21とを備える。なお、図1は、油圧制御システム100の油圧回路図である。
1−1.油圧制御システム100の油圧回路の構成
図1に示すように、この油圧制御システム100は、油圧ポンプ130から吐出された油を所望の圧力に制御してクラッチ110に供給することができる。また、油圧制御システム100は、クラッチ110から油を回収してタンク140に排出することができる。この油圧制御システム100は、入力回路11と、出力回路12と、流量検出弁13と、フィル検知部14と、圧力制御弁15と、リリーフ回路16と、開閉弁17と、電磁制御弁18と、第1パイロット回路19と、第2パイロット回路20aと、電子制御部21とを備える。なお、図1は、油圧制御システム100の油圧回路図である。
入力回路11は、油圧ポンプ130から吐出された油が通る流路であり、圧力制御弁15、電磁制御弁18、第1パイロット回路19、流路20b(後述)と接続されている。
出力回路12は、油圧室120に送られる油が通る流路であり、油圧室120に接続されている。出力回路12は、絞り22を介してタンク140に接続されている。
流量検出弁13は、出力回路12に接続されており、出力回路12に送られる油の流量を検出するための弁である。流量検出弁13は、通過する油の流量に応じて移動するように設けられた第2スプール23を有している。この第2スプール23は、油圧室120への油のフィル完了前は左側に位置しており、フィルが完了すると右側に移動する。
フィル検知部14は、フィル完了を検知する。フィル検知部14は、上述した流量検出弁13の第2スプール23の動きを検知し、検知結果を検知信号として電子制御部21に送る。
圧力制御弁15は、出力回路12の油圧、すなわち、油圧室120に供給される油圧(以下「クラッチ圧」と呼ぶ)を制御するための弁である。圧力制御弁15は、流量検出弁13、タンク140、及び入力回路11に接続されている。圧力制御弁15は、所定のパイロット圧が入力されると、入力回路11と流量検出弁13とを連通させる。また、圧力制御弁15は、入力されるパイロット圧に応じて圧力制御弁15から出力される油の圧力(以下、「バルブ出力圧」と呼ぶ)を変化させる。圧力制御弁15から出力された油は、流量検出弁13および出力回路12を通って油圧室120に送られる。なお、圧力制御弁15にパイロット圧が供給されていない状態では、圧力制御弁15は、タンク140と流量検出弁13とを連通させる。これにより、油圧室120から油が排出されタンク140に回収される。
リリーフ回路16は、開閉弁17を介して出力回路12に接続されている。また、リリーフ回路16は、タンク140と接続されている。リリーフ回路16には、リリーフ弁28が設けられている。リリーフ弁28は、リリーフ回路16と出力回路12とが連通した状態において出力回路12の油圧が所定のリリーフ圧以上である場合に開かれる。これにより、出力回路12から油が排出され、クラッチ圧がリリーフ圧以上に上昇することが抑えられる。
開閉弁17は、出力回路12とリリーフ回路16とが連通する連通状態と、出力回路12とリリーフ回路16との間が遮断される遮断状態とに切り換え可能である。開閉弁17は、第2パイロット回路20aを介して所定のパイロット圧が供給されている状態では、連通状態となる。また、開閉弁17は、第2パイロット回路20aを介して所定のパイロット圧が供給されていない状態では、遮断状態となる。
電磁制御弁18は、圧力制御弁15および開閉弁17を制御するための弁である。電磁制御弁18は、入力回路11とタンク140と圧力制御弁15とに接続されている。電磁制御弁18は、入力回路11および圧力制御弁15と、タンク140とを連通させる連通状態と、入力回路11および圧力制御弁15と、タンク140とを遮断する遮断状態との間で切り換え可能であり、入力される指令電流の大きさに応じて連通状態と遮断状態との間で切り換えられる。これにより、電磁制御弁18は、入力される指令電流に応じて、第1パイロット回路19に供給されるパイロット圧を制御することができる。
第1パイロット回路19は、圧力制御弁15にパイロット圧を供給するための油が通る流路である。第1パイロット回路19は、電磁制御弁18および電子制御部21と共に、圧力制御弁15からのバルブ出力圧を制御する第1制御部として機能する。
第2パイロット回路20aは、開閉弁17にパイロット圧を供給するための油が通る流路である。第2パイロット回路20aは、第1パイロット回路19と開閉弁17とに接続されている。また、入力回路11と開閉弁17とは、流路20bによって接続されている。開閉弁17には、流路20bを介して入力回路11からの油が常時、供給される。このため、第2パイロット回路20aを介してパイロット圧が供給されていない状態では、開閉弁17は、流路20bからの油の圧力により遮断状態に維持される。なお、第2パイロット回路20aおよび流路20bは、圧力制御弁15の動作に連動して開閉弁17を制御する第2制御部として機能する。
電子制御部21は、CPUなどの演算装置やRAMやROMなどの記憶装置によって構成されており、電磁制御弁18に指令電流を送る。電子制御部21は、電磁制御弁18を制御することにより、第1パイロット回路19に供給されるパイロット圧を制御することができ、その結果、圧力制御弁15に供給されるパイロット圧と開閉弁17に供給されるパイロット圧とを制御することができる。これにより、電子制御部21は、圧力制御弁15と開閉弁17とを連動させて制御することができる。電子制御部21による制御内容については後に詳細に説明する。
1−2.油圧制御装置の構成
上述した油圧制御システム100の一部は、図2および図3に示すような油圧制御装置によって実現される。図2および図3は、油圧制御装置の断面図である。この油圧制御装置は、図2に示す第1制御弁装置200と、図3に示す第2制御弁装置300とを備えている。
上述した油圧制御システム100の一部は、図2および図3に示すような油圧制御装置によって実現される。図2および図3は、油圧制御装置の断面図である。この油圧制御装置は、図2に示す第1制御弁装置200と、図3に示す第2制御弁装置300とを備えている。
第1制御弁装置200は、第1ハウジング25、圧力制御弁15、電磁制御弁18、流量検出弁13、フィル検知部14を有する。
第1ハウジング25には、入力ポート26、出力ポート27、第1ドレンポート31、第2ドレンポート32、パイロットポート33が形成されている。入力ポート26には上述した入力回路11(図1参照)が接続される。出力ポート27には出力回路12が接続される。第1ドレンポート31および第2ドレンポート32には、タンク140がそれぞれ接続される。そして、パイロットポート33は、後述する第2制御弁装置300の第1パイロットポート85に接続される。
圧力制御弁15は、第1ハウジング25内に左右方向に移動可能に設けられた第1スプール34を有している。第1ハウジング25内にはバルブ室35が形成されており、第1スプール34の略中央部は、バルブ室35内に位置している。また、第1スプール34の左端部内にはフィードバック室36が形成されている。バルブ室35とフィードバック室36とは、第1スプール34内に形成された流路37を介して連通している。また、フィードバック室36と第1ハウジング25内面との間には、バネ38が設けられており、バネ38により第1スプール34は右方向に付勢されている。また、第1スプール34の右端部内にはパイロット室39が形成されており、第1スプール34の右端面には受圧面40が形成されている。
第1スプール34が、バネ38の付勢力によって右端(後述の電磁制御弁18の弁シート体41に当接する位置)に位置しているときには、第1スプール34は入力ポート26とバルブ室35とを遮断し、バルブ室35と第2ドレンポート32とを連通させる。また、第1スプール34が、バネ38の付勢力に抗して左端に位置しているときには、第1スプール34は、入力ポート26とバルブ室35との間を連通させ、バルブ室35と第2ドレンポート32との間を遮断する(図5参照)。
また、第1ハウジング25内には流路43が形成されており、流路43を介して入力ポート26と受圧面40が配置されている空間とが連通している。流路43の入力ポート26側の部分は受圧面40側の流路44よりも拡径した流路45となっている。この流路45と流路44との接続部分には、ねじ栓46が設けられている。ねじ栓46のねじ部は、小径の流路44にねじ込まれており、ねじ栓46の頭部は、大径の流路45内に位置している。このため、ねじ栓46の頭部の外周面と流路45の内周面との間には環状の隙間47が形成されている。また、ねじ栓46の内部には、隙間47と流路44とを連通する絞り流路48が形成されている。
電磁制御弁18は、弁シート体41と、弁体50と、連結部材51と、比例ソレノイド52とを有している。
弁シート体41は、第1スプール34の右側に設けられており、連結部材51の一端に固定されている。弁シート体41の左端部にはパイロット室53が形成されている。弁シート体41の左端面と第1スプール34の右端面とは当接および離反することができ、弁シート体41のパイロット室53と第1スプール34のパイロット室39とは連通している。弁シート体41の内部には、弁収納室54が形成されている。また、弁シート体41内には、軸方向に延びるドレン流路55と、径方向に延びるドレン流路56とがそれぞれ形成されている。ドレン流路55は、パイロット室53と弁収納室54とを連通させる。ドレン流路56は、弁収納室54を通り径方向に弁シート体41を貫通している。ドレン流路56は、ドレン流路55と弁シート体41の外周側とを連通させており、ドレン流路56の一方の端部は、第1ドレンポート31に連通している。また、弁収納室54の右側内壁面には、弁シート面57が形成されている。
弁体50は、球状の形状を有しており、弁収納室54において左右方向に移動可能に収納されている。
連結部材51は、弁シート体41と比例ソレノイド52とを連結している。連結部材51の内部には、軸方向(左右方向)に進退可能に設けられたプランジャ58が挿入されている。プランジャ58の先端部は、軸方向に移動可能に弁収納室54内に挿入されており、弁体50に当接している。
比例ソレノイド52は、電子制御部21から指令電流を入力されることによりプランジャ58を軸方向に進退させる。
流量検出弁13は、第1ハウジング25内に左右方向に移動可能に挿入された第2スプール23を有している。第2スプール23は、第1ハウジング25内の空間を油室61及び油室62に区画しており、第2スプール23のうち油室61と油室62とを区画する部分には、オリフィス63が形成されている。また、油室62は流路64を介して出力ポート27に連通している。油室61は流路65を介してバルブ室35に連通している。油室61,62に面した第2スプール23の左右方向の受圧面積をそれぞれA1,A2,A3とすると、右方向の受圧面積(A1+A3)と左方向の受圧面積A2とは、「A1+A3>A2」の関係となっている。このため、油室61と油室62の油圧が等しくなり、油室61の油圧により第2スプール23が右方向に押される力が、後述するバネ75の付勢力より大きくなると、第2スプール23は右側に移動する。
第2スプール23の左端部には、油室62内に突出した突出部66が設けられている。また、第2スプール23の右端部には凹状のバネ室67が形成されており、バネ室67内にバネ68が挿入されている。また、第2スプール23の右端部にはキャップ部材71が嵌め込まれている。
フィル検知部14は、流量検出弁13の右側に設けられている。フィル検知部14は、検出ピン72と出力ピン73と固定部材74とを有している。検出ピン72は、上述したバネ68の付勢力によりキャップ部材71に押圧されている。検出ピン72の右側先端部はキャップ部材71を貫通して右側に突出している。固定部材74は、キャップ部材71の右側に位置しており、第1ハウジング25の外面に取り付けられている。固定部材74とキャップ部材71との間には、バネ75が設けられており、このバネ75の付勢力によりキャップ部材71が左側に押し付けられている。出力ピン73は、固定部材74に取り付けられており、検出ピン72の右側において検出ピン72に対向している。出力ピン73の右側端部は、図示しないリード線を介して電子制御部21(図1参照)に接続されている。
図3に示す第2制御弁装置300は、上述したリリーフ回路16の機能を有しており、第2ケーシング80と、開閉弁17と、リリーフ弁28とを有する。
第2ケーシング80は、リリーフ入力ポート83と、リリーフ出力ポート84と、第1パイロットポート85と、第2パイロットポート86と、を有する。リリーフ入力ポート83は、図1に示すように、出力回路12と、第1制御弁装置200の出力ポート27とに連通している。リリーフ出力ポート84は、タンク140に接続される。第1パイロットポート85は、第1制御弁装置200のパイロットポート33に連通している。第2パイロットポート86は、流路20bに連通している。また、第2ケーシング80には、第3スプール81が挿入される内部空間が設けられている。
開閉弁17は第3スプール81を有している。第3スプール81は、第2ケーシング80の内部空間に左右方向に移動可能に設けられている。第3スプール81の右端部には第1パイロット室87が形成されており、第1パイロット室87は第1パイロットポート85と連通している。また、第1パイロット室87と第2ケーシング80の内面との間には、バネ88が設けられており、このバネ88によって第3スプール81は左側に付勢されている。第3スプール81の左端部と第2ケーシング80の内面との間の空間は第2パイロットポート86に連通している。なお、第3スプール81の右端部と左端部とは同径である。
第3スプール81の内部には、小径の第1リリーフ流路89と、第1リリーフ流路89に連通し第1リリーフ流路89より大径の第2リリーフ流路90とが設けられている。また、第3スプール81には、第1連通路91と第2連通路92とが設けられている。第1連通路91は、径方向に延び第1リリーフ流路89と第3スプール81の外周側とを連通させる。第2連通路92は、径方向に延び第2リリーフ流路90と第3スプール81の外周側とを連通させる。第3スプール81は、第2ケーシング80の内部において右側に位置している場合には、リリーフ入力ポート83と第1リリーフ流路89とを遮断した状態となる。この場合、リリーフ出力ポート84と第2リリーフ流路90も遮断されている。第3スプール81は、第2ケーシング80の内部において左側に位置している場合には、リリーフ入力ポート83と第1リリーフ流路89とを連通させた状態となる(図6参照)。この場合、リリーフ出力ポート84と第2リリーフ流路90も連通した状態となる。
リリーフ弁28は弁体82を有している。弁体82は、第3スプール81の第2連通路92内に左右方向に移動可能に設けられている。弁体82の左側端部と第3スプール81の内面との間にはバネ93が設けられており、バネ93によって弁体82が右側に付勢されている。弁体82は、第3スプール81の内部において右側に位置している場合には、第1リリーフ流路89と第2リリーフ流路90とを遮断した状態となる。また、弁体82は、第3スプール81の内部において左側に位置している場合には、第1リリーフ流路89と第2リリーフ流路90とを連通させた状態となる(図6参照)。
なお、リリーフ弁28のリリーフ圧は、後述する設定クラッチ圧Peよりも充分に低く、フィル検知部14が検知するバルブ出力圧(第2スプール23が右側に移動するときのバルブ出力圧)よりもやや高い圧力に設定されている。
2.油圧制御の内容
次に、油圧制御システム100において実行される油圧制御の内容について、図4に示すタイムチャートを参照して説明する。図4において横軸は時間(t)を表している。また、図4(a)の縦軸は、比例ソレノイド52への指令電流(I)を表している。図4(b)の縦軸は、圧力制御弁15のパイロット室39のパイロット圧、すなわち、図1において第1パイロット回路19および第2パイロット回路20aに供給されるパイロット圧(Pp)を表している。図4(c)の縦軸は、油室62の圧力すなわちクラッチ圧(P)を表している。図4(d)の縦軸は、フィル検知部14からの検知信号Vを表している。図4(e)の縦軸は、開閉弁17が連通状態と遮断状態とのいずれであるのかを表している。
次に、油圧制御システム100において実行される油圧制御の内容について、図4に示すタイムチャートを参照して説明する。図4において横軸は時間(t)を表している。また、図4(a)の縦軸は、比例ソレノイド52への指令電流(I)を表している。図4(b)の縦軸は、圧力制御弁15のパイロット室39のパイロット圧、すなわち、図1において第1パイロット回路19および第2パイロット回路20aに供給されるパイロット圧(Pp)を表している。図4(c)の縦軸は、油室62の圧力すなわちクラッチ圧(P)を表している。図4(d)の縦軸は、フィル検知部14からの検知信号Vを表している。図4(e)の縦軸は、開閉弁17が連通状態と遮断状態とのいずれであるのかを表している。
2−1.クラッチドレン時(to−t1)の制御
クラッチドレン時には、図4(a)に示すように、電子制御部21から比例ソレノイド52への指令電流Iが零にされる。
クラッチドレン時には、図4(a)に示すように、電子制御部21から比例ソレノイド52への指令電流Iが零にされる。
このとき、図2に示すように、プランジャ58は右側に移動して引き込まれた状態となる。このため、弁体50は、パイロット室39,53内の油圧によって押されて弁シート面57から離れる。これによりドレン流路55とドレン流路56が連通する。このため、油圧ポンプ130からの油は、入力ポート26、流路45の隙間47、ねじ栓46の絞り流路48、流路43、パイロット室39,53、ドレン流路55、ドレン流路56、第1ドレンポート31を順に流れてタンク140(図1参照)へ排出される。
これにより、図4(b)に示すように、パイロット室39内のパイロット圧Ppが立たない。このため、図2に示すように、圧力制御弁15の第1スプール34はバネ38の付勢力によって右側に移動し、電磁制御弁18の弁シート体41に当接して位置決めされる。このため、入力ポート26とバルブ室35との間は閉じられると共に、バルブ室35と第2ドレンポート32との間は連通される。従って、バルブ室35の圧は立たない。バルブ室35は、流路65、油室61、オリフィス63、油室62、流路64、及び出力ポート27を介して油圧室120に連通しているため、油圧室120内に油圧は発生しない。また、キャップ部材71及び検出ピン72は、バネ75の付勢力により左側に押され、検出ピン72と出力ピン73の間は非接触状態となる。これにより、フィル検出部から電子制御部21には、図4(d)に示すように検出信号Voffが出力される。
また、パイロット室39内のパイロット圧Ppが立たない状態では、図3に示す第1パイロットポート85にもパイロット圧Ppが立たない。一方、第2パイロットポート86には、入力回路11から油圧が供給される。ここで、バネ88による付勢力は、第2パイロットポート86からの油圧による押圧力より小さいため、第3スプール81は、第2ケーシング80の内部において右側に位置する。これにより、図4(e)に示すように、開閉弁17は遮断状態となり、出力回路12とリリーフ回路との間は遮断される。
2−2.クラッチフィル時(t1−t2)の制御(一次制御)
クラッチ110を係合させる場合には、まず図4(a)に示すように、電子制御部21は、時点t1で所定の大流量値に応じた指令電流I1(第1電流値)を比例ソレノイド52に出力する。この指令電流I1は、フィル完了が検知される時点t2までの間(例えば、0.1秒程度)、継続される。
クラッチ110を係合させる場合には、まず図4(a)に示すように、電子制御部21は、時点t1で所定の大流量値に応じた指令電流I1(第1電流値)を比例ソレノイド52に出力する。この指令電流I1は、フィル完了が検知される時点t2までの間(例えば、0.1秒程度)、継続される。
これにより、図5に示すように、比例ソレノイド52のプランジャ58は、指令電流I1の大きさに応じた力で左側に突き出され、先端部で弁体50を弁シート面57に押しつける。このため、ドレン流路55,56間が絞られてパイロット室39と第1ドレンポート31の間が絞られる。
これにより、パイロット室39のパイロット圧Ppは、図4(b)に示すような指令電流I1の大きさに応じたパイロット圧Pp1(第1パイロット圧)となる。すると、第1スプール34はこのパイロット圧Pp1とバネ38の付勢力とバランスする位置まで左側に移動する。その結果、圧力制御弁15は図5に示すような開状態となる。なお、このときの圧力制御弁15の開度を第1開度とする。
また、図5に示すように、この開状態では、バルブ室35と第2ドレンポート32の間は閉じられ、バルブ室35と入力ポート26の間が連通される。このため、油圧ポンプ130からの油は、入力ポート26、バルブ室35を経由して油室61に流入し、オリフィス63を経由して油室62に流入し、さらに流路64及び出力ポート27を経由して油圧室120に流れ込む。これにより、油圧室120への油の供給が開始され、指令電流I1の大きさに応じた大流量の油が、短時間の間(時点t1から時点t2の間)に流れ込む。
パイロット室39にパイロット圧Pp1が立つと、第1パイロットポート85にもパイロット圧Pp1が立つ。このため、図6に示すように、第3スプール81は、バネの付勢力によって左側に移動する。これにより、図4(e)に示すように、開閉弁17は連通状態となり、出力回路12とリリーフ回路16との間が接続される。リリーフ回路16のリリーフ圧は、後述する設定クラッチ圧Pe(図4(c)参照)よりも充分に低く、フィル検知部14が検知するバルブ出力圧(第2スプール23が右側に移動するときのバルブ出力圧)よりもやや高い圧力に設定されている。このため、油圧室120に供給される油圧が急激に増大することが抑えられ、クラッチ110でのショック発生が抑えられる。
また、このとき、油がオリフィス63を経由して流入することにより、油室61と油室62と油圧には差圧ΔPが生じる。この差圧ΔPと前述の第2スプール23の各面積A1,A2,A3の関係とにより、第2スプール23に左方向の力が作用して、図5に示すように、第2スプール23の突出部66が油室62内の第1ハウジング25の内面に当接する。このため、検出ピン72と出力ピン73は非接触状態となり、フィル検知部14からの検知信号は、図4(d)に示すように、Voffに維持される。これにより、電子制御部21は、フィルが完了していないと判断する。電子制御部21は、フィル完了が検知されるまで、比例ソレノイド52への指令電流を指令電流I1に維持する。
2−3.クラッチ110フィル完了時(t2)
油圧室120内に油が充満すると、油室61と油室62の間の差圧ΔPが無くなる。この場合、第2スプール23の各受圧面積A1,A2,A3の前記関係により、図7に示すように第2スプール23が右側に移動する。このとき、第2スプール23は、油室61内の圧力Psによりバネ75の付勢力に抗してキャップ部材71を右方へ押し、検出ピン72を出力ピン73に接触させる。すると、フィル検知部14からの検知信号は、図4(d)に示すようにVonに変化する。これにより、電子制御部21はフィル完了と判断する。なお、フィル完了までの間はパイロット圧PPを高めても油室62の圧力は高まらないため、クラッチ圧Pは図4(c)に示すように変化する。
油圧室120内に油が充満すると、油室61と油室62の間の差圧ΔPが無くなる。この場合、第2スプール23の各受圧面積A1,A2,A3の前記関係により、図7に示すように第2スプール23が右側に移動する。このとき、第2スプール23は、油室61内の圧力Psによりバネ75の付勢力に抗してキャップ部材71を右方へ押し、検出ピン72を出力ピン73に接触させる。すると、フィル検知部14からの検知信号は、図4(d)に示すようにVonに変化する。これにより、電子制御部21はフィル完了と判断する。なお、フィル完了までの間はパイロット圧PPを高めても油室62の圧力は高まらないため、クラッチ圧Pは図4(c)に示すように変化する。
2−2.クラッチ110調圧時(t2−t3)の制御(二次制御)
電子制御部21は、時点t2でフィル完了と判断すると、図4(a)に示すように、指令電流Iをクラッチ圧Pの初期圧Psに対応する初期指令電流I2(第2電流値)に設定して出力する。このとき、図4(b)に示すように、パイロット室39のパイロット圧Ppは、初期指令電流I2に対応するパイロット圧Pp2(第2パイロット圧)となる。また、パイロット室39のパイロット圧Ppがパイロット圧Pp2に低下すると、図3に示す第1パイロットポート85のパイロット圧もパイロット圧Pp2に低下する。すると、入力回路11からの油圧による押圧力が、第1パイロットポート85のパイロット圧による押圧力とバネの付勢力に勝って、第3スプール81は右側に移動する。これにより、図4(e)に示すように、開閉弁17は遮断状態となる。
電子制御部21は、時点t2でフィル完了と判断すると、図4(a)に示すように、指令電流Iをクラッチ圧Pの初期圧Psに対応する初期指令電流I2(第2電流値)に設定して出力する。このとき、図4(b)に示すように、パイロット室39のパイロット圧Ppは、初期指令電流I2に対応するパイロット圧Pp2(第2パイロット圧)となる。また、パイロット室39のパイロット圧Ppがパイロット圧Pp2に低下すると、図3に示す第1パイロットポート85のパイロット圧もパイロット圧Pp2に低下する。すると、入力回路11からの油圧による押圧力が、第1パイロットポート85のパイロット圧による押圧力とバネの付勢力に勝って、第3スプール81は右側に移動する。これにより、図4(e)に示すように、開閉弁17は遮断状態となる。
この後、電子制御部21は、図4(a)に示すように、初期指令電流I2から所定の設定クラッチ圧Peに対応する設定指令電流I3まで指令電流Iを所定時間内に徐々に増大させ、油圧モジュレーションをかける。これにより、比例ソレノイド52のプランジャ58による弁体50の押し付け力は上記指令電流Iの大きさに応じて徐々に増大する。そして、弁体50の押し付け力の増大に伴って、弁シート面57と弁体50との隙間は徐々に減少する。このため、図4(b)に示すように、パイロット室39,53のパイロット圧Ppは、上記指令電流Iの大きさに応じてPp2からPp3まで徐々に増大する。これにより、圧力制御弁15の開度が変更される。また、クラッチ圧Pが指令電流Iの大きさに応じて徐々に増大し、所定時間後の時点t3で設定クラッチ圧Peに達する。
そして、時点t4でクラッチ110の係合が解除されるまで、この設定クラッチ圧Peを保持するように指令電流I3の出力を継続する。開閉弁17は、パイロット圧がPp3である場合は、遮断状態を維持するように設定されている。このため、クラッチ110調圧時には、出力回路12とリリーフ回路16との間が遮断された状態が維持される。これにより、圧力制御弁15への指令電流Iの増大に応じてクラッチ圧Pを適切に増大させることができる。
なお、このとき、図7に示すように、第2スプール23は、油室61の圧力によってバネ75に抗して右側に移動している。このため、検出ピン72と出力ピン73とは接触状態を維持しており、フィル検知部14はフィル完了を示す検知信号Vonの出力を継続する。
3.特徴
この油圧制御システム100では、ショックの発生を抑えながら適切且つ迅速に、クラッチ110を係合させることができる。また、従来必要とされていた油圧室120に大流量で油を送る時間を設定する必要がなく、簡易な制御で上記の効果を奏することができる。
この油圧制御システム100では、ショックの発生を抑えながら適切且つ迅速に、クラッチ110を係合させることができる。また、従来必要とされていた油圧室120に大流量で油を送る時間を設定する必要がなく、簡易な制御で上記の効果を奏することができる。
さらに、この油圧制御システム100では、開閉弁17の切換が圧力制御弁15の動作に連動して行われるような構造が採用されているため、開閉弁17を制御するための別途のソレノイドが不要である。このため、製造コストの増大を抑えることができる。
<第2実施形態>
上記の実施形態の第2制御弁装置300に代えて図8及び図9に示す第2制御弁装置400が用いられてもよい。この第2制御弁装置400は、第1実施形態の第2制御弁装置300のバネ88(図3参照)が設けられておらず、その代わりに第3スプール81の右側部分81aの端面の径が左側部分81bの端面の径よりも大きくなっている。このため、第3スプール81の右側部分81aの端面の面積は、左側部分81bの端面の面積より大きくなっている。他の構造については、第1実施形態の第2制御弁装置300と同様である。
上記の実施形態の第2制御弁装置300に代えて図8及び図9に示す第2制御弁装置400が用いられてもよい。この第2制御弁装置400は、第1実施形態の第2制御弁装置300のバネ88(図3参照)が設けられておらず、その代わりに第3スプール81の右側部分81aの端面の径が左側部分81bの端面の径よりも大きくなっている。このため、第3スプール81の右側部分81aの端面の面積は、左側部分81bの端面の面積より大きくなっている。他の構造については、第1実施形態の第2制御弁装置300と同様である。
この第2制御弁装置400では、第1パイロットポート85のパイロット圧がパイロット圧Pp3以下である場合には、第3スプール81の各端面の面積差により、第2パイロットポート86からの油圧による押圧力が第1パイロットポート85からの油圧による押圧力より大きくなる。これにより、図8に示すように、第3スプール81は、第2ケーシング80の内部において右側に位置し、開閉弁17は遮断状態となる。
また、第1パイロットポート85のパイロット圧がパイロット圧Pp1になると、第2パイロットポート86からの油圧による押圧力が第1パイロットポート85からの油圧による押圧力より小さくなる。これにより、図9に示すように、第3スプール81は、左側に移動し、開閉弁17は連通状態となる。
<他の実施形態>
(a)
上記の実施形態では、油圧室120としてクラッチ110が例示されているが、ブレーキが用いられてもよい。
(a)
上記の実施形態では、油圧室120としてクラッチ110が例示されているが、ブレーキが用いられてもよい。
(b)
油圧制御システム100において、特許第2745128号や実用新案登録第2606138号に開示されるように、開閉弁17を駆動する比例ソレノイドが設けられて、開閉弁17が電気的に制御されるものであってもよい。ただし、別途の比例ソレノイドを不要とする点では、第1実施形態のように油圧パイロット式の開閉弁17が用いられることが望ましい。
油圧制御システム100において、特許第2745128号や実用新案登録第2606138号に開示されるように、開閉弁17を駆動する比例ソレノイドが設けられて、開閉弁17が電気的に制御されるものであってもよい。ただし、別途の比例ソレノイドを不要とする点では、第1実施形態のように油圧パイロット式の開閉弁17が用いられることが望ましい。
(c)
上記の実施形態では、第1制御弁装置200と第2制御弁装置300,400とが別体となっているが、一体とされてもよい。
上記の実施形態では、第1制御弁装置200と第2制御弁装置300,400とが別体となっているが、一体とされてもよい。
(d)
上記の実施形態では、フィル検知部14は第2スプール23の動作からフィル完了を検知しているが、これと異なるフィル検知方法が用いられてもよい。例えば、特開2001−343032に開示されるように、クラッチ圧の変化からフィル完了が検知されてもよい。また、クラッチ110の入力側回転数と出力側回転数との差からフィル完了が検知されてもよい。
上記の実施形態では、フィル検知部14は第2スプール23の動作からフィル完了を検知しているが、これと異なるフィル検知方法が用いられてもよい。例えば、特開2001−343032に開示されるように、クラッチ圧の変化からフィル完了が検知されてもよい。また、クラッチ110の入力側回転数と出力側回転数との差からフィル完了が検知されてもよい。
本発明は、クラッチでのショックを抑えると共に早期にフィルを完了させることができる効果を有し、油圧制御システムとして有用である。
12 出力回路
14 フィル検知部
15 圧力制御弁
16 リリーフ回路
17 開閉弁
18 電磁制御弁
19 第1パイロット回路
20a 第2パイロット回路
21 電子制御部
100 油圧制御システム
14 フィル検知部
15 圧力制御弁
16 リリーフ回路
17 開閉弁
18 電磁制御弁
19 第1パイロット回路
20a 第2パイロット回路
21 電子制御部
100 油圧制御システム
Claims (3)
- 油圧によって駆動される摩擦係合装置を制御するための油圧制御システムであって、
前記摩擦係合装置へ送られる油が通る出力回路と、
前記出力回路の油圧を制御するための圧力制御弁と、
前記出力回路と接続された状態において前記出力回路の油圧が所定のリリーフ圧以上である場合に前記出力回路から油を排出させるリリーフ回路と、
前記出力回路と前記リリーフ回路との間が接続される接続状態と、前記出力回路と前記リリーフ回路との間が遮断される遮断状態とに切り換え可能な開閉弁と、
前記摩擦係合装置への油のフィル完了を検出するフィル検知部と、
前記圧力制御弁を所定の第1開度に開いて前記摩擦係合装置への油の供給を開始させ、且つ、前記フィル検知部によってフィル完了が検出されるまで前記圧力制御弁の開度を前記第1開度に維持する一次制御を行い、前記フィル検知部によってフィル完了が検出されると、前記出力回路の油圧がフィル完了時の初期圧から徐々に増大するように前記圧力制御弁を制御する二次制御を行う第1制御部と、
前記一次制御中には前記開閉弁を接続状態とし、前記二次制御中には前記開閉弁を遮断状態とする第2制御部と、
を備える油圧制御システム。 - 前記第1制御部は、前記圧力制御弁にパイロット圧を供給する第1パイロット回路を有し、
前記第2制御部は、前記第1パイロット回路に接続され前記開閉弁にパイロット圧を供給する第2パイロット回路を有し、
前記第1パイロット回路に所定の第1パイロット圧が供給されると、前記圧力制御弁の開度が前記第1開度となり、且つ、前記開閉弁は接続状態となり、前記第1パイロット回路に所定の第2パイロット圧が供給されると、前記出力回路の圧力が前記初期圧となり、且つ、前記開閉弁は遮断状態となる、
請求項1に記載の油圧制御システム。 - 前記第1制御部は、入力される指令電流に応じて前記第1パイロット回路のパイロット圧を制御する電磁制御弁と、前記電磁制御弁に指令電流を入力する電子制御部と、をさらに有し、
前記電子制御部は、前記一次制御中には、前記第1開度に対応する第1電流値の指令電流を前記電磁制御弁に入力し、前記二次制御中には、前記指令電流を前記初期圧に対応する第2電流値から徐々に変化させる、
請求項2に記載の油圧制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008101295A JP2009250392A (ja) | 2008-04-09 | 2008-04-09 | 油圧制御システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008101295A JP2009250392A (ja) | 2008-04-09 | 2008-04-09 | 油圧制御システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009250392A true JP2009250392A (ja) | 2009-10-29 |
Family
ID=41311295
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008101295A Pending JP2009250392A (ja) | 2008-04-09 | 2008-04-09 | 油圧制御システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009250392A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015056500A1 (ja) | 2013-10-18 | 2015-04-23 | 株式会社小松製作所 | 作業車両及び作業車両の制御方法 |
JP2017040305A (ja) * | 2015-08-19 | 2017-02-23 | いすゞ自動車株式会社 | クラッチ制御装置 |
-
2008
- 2008-04-09 JP JP2008101295A patent/JP2009250392A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015056500A1 (ja) | 2013-10-18 | 2015-04-23 | 株式会社小松製作所 | 作業車両及び作業車両の制御方法 |
JP2017040305A (ja) * | 2015-08-19 | 2017-02-23 | いすゞ自動車株式会社 | クラッチ制御装置 |
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