JP2009249938A - 建物における暑熱環境緩和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】網構造の外装部材を建物の外表面に取り付けて散水することにより、建物の外表面の温度上昇を抑制するものが従来からあるが、この従来技術は水を利用して建物の外表面の冷却を図るに過ぎず、建物の開口部を介しての暑熱の緩和を図る発想はない。
【解決手段】そこで本発明では建物1の開口部又は外壁個所に日除け部材6を設置し、この日除け部材の上部に、その幅方向の各所に水を供給可能な給水部7を配置して、水を日除け部材に沿って流下させる構成とすると共に、日除け部材の下部に、流下した水を受ける受水部8を配置した暑熱環境緩和装置を提案している。
【選択図】図1

Description

本発明は建物における暑熱環境緩和装置に関するものである。
夏季においては、建物の冷房負荷削減と温熱環境向上を目的として、ブラインドや熱線フィルムや簾等を窓に設置して日射を遮蔽することが従来から行われてきた。しかしながら、地球温暖化の抑制がより一層要求されている社会情勢を踏まえると、増加傾向に歯止めがかからない民生用エネルギーの削減対策が極めて重要な課題で、建物の冷房負荷をより一層削減できる対策が必要である。また、省エネ法の延べ床面積の小さな既存建物への適用が検討され、民生部門の省エネ規制が厳格化していることを踏まえると、既存建物へ適用可能な対策が必要である。
以上の対策の一つとして、例えば特許文献1では、網構造の外装部材を建物の外表面に取り付けて散水することにより、建物の外表面の温度上昇を水の気化熱により抑制するものが提案されている。
特開2007−177616号公報
しかしながら特許文献1に記載されたものは、水を利用して建物の外表面の冷却を図るに過ぎず、建物の開口部を介しての暑熱の緩和を図る発想はない。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたもので、建物の開口部個所において、日除けによる日射遮蔽と、水分気化熱の相乗作用により、建物の開口部の暑熱の緩和を効果的に行うことを目的とするものである。
上述した課題を解決するために、建物の開口部又は外壁個所に日除け部材を設置し、この日除け部材の上部に、その幅方向の各所に水を供給可能な給水部を配置して、水を日除け部材に沿って流下させる構成とすると共に、日除け部材の下部に、流下した水を受ける受水部を配置した建物における暑熱環境緩和装置を提案する。
また本発明は、上記の構成において、給水部は、日除け部材の上部に幅方向に沿って板状の吸水部材を配置することにより、日除け部材の幅方向の各所に水を供給可能に構成することを提案する。
また本発明は、上記の構成において、給水部は、日除け部材の上部に幅方向に沿って給水個所を配置することにより、日除け部材の幅方向の各所に水を供給可能に構成することを提案する。
また本発明は、以上の構成において、建物の上部に設けた雨水溜まり部から、建物の下部に設けた雨水貯水槽に雨水排水管を構成すると共に、雨水貯水槽から雨水溜まり部に至る還水系統を構成することを提案する。
この場合、本発明では、この構成において、雨水溜まり部は建物の上部に設けた貯水槽であり、この貯水槽に還水系統の下流側を接続すること、又は雨水溜まり部は雨樋であり、雨水貯水槽から屋根に至る還水系統を構成することを提案する。
また本発明では、上記の構成において、還水系統のポンプを、建物に設置した太陽光発電パネルにより発電した電力により駆動する構成とすることを提案する。
また本発明では、上記の構成において、雨水貯水槽に、雨水以外の給水源からの水を供給可能な構成とすることを提案する。
また本発明は、以上の構成において、日除け部材は、水浸透性又は通気性を有する膜状体として構成すること、又は多数の日除け板を配列させて開閉可能に構成することを提案する。
そして本発明では、上記の構成において、日除け部材に、堰や凹凸による水貯留部を形成することを提案する。
また本発明では、上記の構成において、日除け部材に、保水部材を配置することを提案する。
更に本発明では、上記の構成において、植物を保水部材として利用することを提案する。
本発明の建物における暑熱環境緩和装置では、開口部を通して建物内に入射する日射を日除け部材により遮蔽すると共に、給水部から供給されて日除け部材の上部から流下する水が蒸発することにより日除け部材の温度が低下して、近傍の気温を低下させることができ、また日除け部材の日陰側の外壁等の表面温度や、開口部を開とした通風時の室内温度を低下させることができることから建物の開口部個所の暑熱を効果的に緩和することができる。また建物の外壁の表面温度や、室内温度を低下させることができることから冷房負荷の低減を図ることができる。尚、本発明において開口部とは、窓やテラス等の開閉可能な開口部の他、共同住宅のベランダ等のように常時開の開口部を含む。
給水部から日除け部材に供給する水は、再生可能な天然資源である雨水を利用することができ、この場合、雨水を雨水貯水槽から還水系統を介して屋根に散水することにより屋根の冷却に供すると共に、蒸発しなかった余剰分は回収して再び日除け部材に供給することができるので、雨水を非常に効率的に利用することができる。
そして、この場合、還水系統のポンプを、建物に設置した太陽光発電パネルにより発電した電力により駆動する構成とすれば、更に再生可能な天然資源の有効利用を図ることができる。
上記雨水貯水槽に、雨水以外の給水源として、例えば井水等の地下水、水道水等の上水又は風呂の残り水等の中水等を供給可能とすれば、晴天が続いた場合にも日除け部材に対する水の供給を確実に行うことができる。
日除け部材としては、水浸透性又は通気性を有する膜状体、例えば建築現場における落下防止や、広場等の防球のために使用されている、天然繊維や合成繊維の網や布、又は網戸のように支持枠により保持されたものを用いたり、あるいはブラインドやルーバー等のように、金属製や合成樹脂製の多数の日除け板を配列させて開閉可能に構成したものを用いることができる。
この場合、日除け部材に堰や凹凸による水貯留部を形成して、流下する水を一時貯留する構成としたり、日除け部材に不織布等の保水部材を設置することにより、水の滞留時間を長くして、日除け部材における水の蒸発を効率的に行うことができる。
また保水部材として、日除け部材に植物を育成すれば、その緑陰により、より一層の暑熱緩和効果を創出することができる。例えば、つる系植物の場合には、その根の部分を受水部に位置させることにより、効果的に灌水を行い、育成を良好に行うことができる。
また本発明においては、日除け部材に砂埃等が付着した場合、比較的多量の給水を行うことにより清掃することができるので、建物の外面に位置する日除け部材を常時綺麗に保持することができる。
また本発明においては、雨水貯水槽を利用することで、地盤への雨水排水速度を遅くでき、
集中豪雨による洪水の抑制に寄与することもできる。
次に本発明の最良の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
まず、図1は本発明の暑熱環境緩和装置の第1の実施の形態を概念的に示すもので、この実施の形態は、本発明を共同住宅の建物に適用したものである。
即ち、図において符号1は共同住宅の建物を示すもので、2は窓であり、3はバルコニーである。バルコニー3は、床部4と手摺り壁5と上階のバルコニー3の床部4とから、開口部を有する居住空間として構成されている。
この実施の形態は、窓2の開口部と、バルコニー3の開口部に本発明の暑熱環境緩和装置を適用したもので、夫々の開口部に布、網、簾等の膜状の日除け部材6a,6bを設置し、それらの上部にはその幅方向の各所に水を供給可能な給水部7a,7bを配置して、水を日除け部材6a,6bに沿って流下させる構成とすると共に、日除け部材6a,6bの下部に、流下した水を受ける受水部8a,8bを配置している。尚、バルコニー3が手摺り壁5でなく、間隙を有する手摺りや柵の構成の場合には、この部分も開口部として捉えて、日除け部材6a,6bを配置する。膜状の日除け部材6a,6bを構成する材質としては、例えば簾の場合には、竹、葦、木材等を利用することができ、また布や網の場合には、綿、麻等の天然繊維、ポリエステル、塩化ビニル等の化学繊維、ガラス繊維等を利用することができる。尚、上述したように日除け部材6a,6bの幅方向の各所に水を供給可能な給水部7a,7bの構成例は後述する。
符号9は屋上の雨水溜まり部としての貯水槽10から、例えば建物の地下に設けた雨水貯水槽11に至る雨水排水管であり、この雨水排水管9は、バルブ12a,12bを設けた給水管13a,13bにより上記給水部7a,7bに接続している。また雨水排水管9には給水管13a,13b,…との接続個所よりも下流側にバルブ14を設けており、このバルブ14を閉とすることにより、それよりも上側に水を貯留可能に構成している。更に、地下の雨水貯水槽11から屋上の貯水槽10に至る還水系統15を構成すると共に、屋上に太陽光発電パネル16を設置しており、還水系統15のポンプ17を、この太陽光発電パネル16により発電した電力により駆動する構成としている。符号16wは太陽光発電配線ルートを示すものである。一方、図示は省略しているが受水部8a,8bから雨水貯水槽11には排水系統が設けられている。
以上の構成において、雨水排水管9の下流側に設けたバルブ14を閉とすると、それよりも上側の雨水排水管9内に図中ハッチングで示すように貯水槽10からの水が溜まるため、バルブ12a,12bを開とし、その開度を適宜に調節された給水管13a,13bから給水部7a,7bに水が供給され、供給された水が日除け部材6a,6bの幅方向の各所に供給されて流下する。
日除け部材6a,6bに供給された水は流下する間に蒸発され、その蒸発熱により日除け部材6a,6bの温度が低下して、近傍の気温を低下させるので、日除け部材6a,6bによる日射の遮蔽と相俟って、建物1の開口部個所の暑熱を効果的に緩和することができる。
この際、雨水排水管9から給水管13a,13bを経て給水部7a,7bに供給される水の量と、日除け部材6a,6b及び受水部8a,8bにおいて蒸発する水の量を、上記バルブ12a,12bの開度調節により調節してバランスさせれば、受水部8a,8bには殆ど水が溜まらないが、供給される水の量が多い場合に受水部8a,8bに溜まった余剰の水は、排水系統を経て雨水貯水槽11に排水されて再利用に供される。
こうして、この実施の形態では、給水部7a,7bから日除け部材6a,6bに供給する水は、再生可能な天然資源である雨水を利用し、また還水系統15のポンプ17を、建物1に設置した太陽光発電パネル16により発電した電力により駆動する構成であるので、再生可能な天然資源の有効利用を図ることができる。
また雨水貯水槽11には、雨水以外の給水源として、例えば井水等の地下水、水道水等の上水又は風呂の残り水等の中水等を供給可能とすれば、晴天が続いた場合にも日除け部材6a,6bに対する水の供給を確実に行うことができる。尚、図1においては、これらの雨水以外の給水源からの水を供給する系統を符号18により示している。
次に図2は本発明の暑熱環境緩和装置の第2の実施の形態を概念的に示すもので、この実施の形態は、本発明を一戸建て住宅の建物に適用したものであり、図においては第1の実施の形態の構成要素に相当する構成要素には同一の符号を付している。
即ち、図2において符号1は一戸建て住宅の建物を示すもので、2は窓や外壁やテラス等であり、19は屋根(庇の屋根を含む。)を示すものである。
この実施の形態では、第1の実施の形態とは異なり、屋根19の上には貯水槽は設けておらず、代わりに雨水溜まり部及び給水部7として雨樋20(又は排水受け)を利用しており、雨樋20から雨水貯水槽11に至る雨水排水管9に第1の実施の形態と同様にバルブ14を設けており、このバルブ14を閉とすることにより、それよりも上側に水を貯留可能に構成している。更に、地下の雨水貯水槽11から屋根19の上方の散水部21に至る還水系統15を構成しており、更に、屋根19上に太陽光発電パネル16を設置しており、還水系統15のポンプ17を、この太陽光発電パネル16により発電した電力により駆動する構成としている。上述と同様に符号16wは太陽光発電配線ルートを示すものである。
この実施の形態においては、第1の実施の形態と同様に、雨水排水管9の下流側に設けたバルブ14を閉とすると、それよりも上側の雨水排水管9内に図中ハッチングで示すように貯水槽10からの水が溜まり、雨樋20にも水が溜まるため、この雨樋20からの水が日除け部材6a,6bの幅方向の各所に供給されて流下する。このように雨樋20から日除け部材6a,6bに水を供給する構成例は後述する。
以上の第2の実施の形態の動作は、日除け部材6への水の供給の方法と、還水系統15からの還水の方法が異なるだけで、他の動作及び作用効果は上述した第1の実施の形態と同様であるので重複する説明は省略する。
次に図3は本発明の暑熱環境緩和装置の第3の実施の形態を概念的に示すもので、この実施の形態は、第2の実施の形態と同様に本発明を一戸建て住宅の建物に適用したものであり、図においては第2の実施の形態の構成要素に相当する構成要素には同一の符号を付している。
即ち、この第3の実施の形態では、第2の実施の形態とは異なり、雨樋20からの雨水排水管9の下流側に分岐管22を設け、この分岐管22に上記給水部7としての給水管23を配置したものである。この実施の形態では、この給水管23から下側の受水部8に渡って日除け部材6を配置した構成である。尚、この実施の形態において、分岐管22には、後述する図5に示すものと同様に流量調節可能なバルブを設けることができる。また、分岐管22は外壁等に添わせて、所定の場所へ給水することもできる。
この第3の実施の形態では、第2の実施の形態よりも窓等の開口部寄りに日除け部材6を配置できるという点の他は、概ね、第1の実施の形態と同様であるので、重複する説明は省略する。
以上に説明した第1〜第3の実施の形態では、雨水貯水槽11への貯水、雨水貯水槽11から給水部7への給水の切替を、天候に応じてバルブを開閉することにより制御することができる。
即ち、共同住宅を対象とした第1の実施の形態においては、雨天時には雨水排水管9のバルブ14を開として雨水を雨水貯水槽11に貯水し、満水になった時点で閉として雨水排水管9内に雨水を貯留することができる。そして雨水排水管9内が満水になった場合には屋上貯水槽10に貯水することができる。
そして晴天時にはバルブ12a,12bを開とすることにより、雨水排水管9、雨水貯水槽10、11に貯留されている水を利用して日除け部材6a,6bに給水を行うことができる。
同様に、一戸建ての建物を対象とする第2、第3の実施の形態においても、雨天時には雨水排水管9のバルブ14を開として雨水を雨水貯水槽11に貯水し、満水になった時点で閉として雨樋20までの雨水排水管9内に雨水を貯留することができる。
そして晴天時には太陽光発電パネル16で発電した電力により還水系統16のポンプ17を動作させて雨水貯水槽11から屋根19を介して雨樋20に給水を行い、そして雨樋20を経て日除け部材6に給水を行うことができる。この場合、雨樋20から給水部7間にバルブを設けている場合には、バルブにより給水量の調節を行うことができる。
また以上の第1〜第3の実施の形態において、雨水のみでは日除け部材6に対しての給水量が賄えない場合を想定し、雨水貯水槽11には、雨水以外の給水源として、例えば井水等の地下水、水道水等の上水又は風呂の残り水等の中水等を供給可能とすれば、晴天が続いた場合にも日除け部材6a,6bに対する水の供給を確実に行うことができる。
次に図4、図5は、上述した第3の実施の形態において、日除け部材6の幅方向の各所に水を供給可能とする給水部7の例を示す本発明の第4の実施の形態を示す概念図であり、図4は正面図、図5は側面図である。これらの図において、上述した第3の実施の形態に対応する構成要素には同一の符号を付している。
この実施の形態では、屋根19の下方に固定治具24により滑車25を固定し、この滑車25に巻き掛けた紐状体26により上述した実施の形態と同様に膜状の日除け部材6を昇降可能に支持している。即ち、日除け部材6は、上端に剛性を有する棒体27を設けて、この棒体27を介して紐状体26に接続することにより、膜状の形状を維持しつつ昇降可能に構成されている。そして第3の実施の形態と同様に雨樋20からの雨水排水管9の下流側に分岐管22を設け、この分岐管22に、流量調節可能なバルブ27を介して上記給水部7としての給水管28を接続したものである。この場合、給水管28の下部には日除け部材6の幅方向に延びる分配管29を形成し、この分配管29に沿った多数の個所に、日除け部材6の日射が当たる側、即ち表側に対応して散水部30を形成している。散水部30は図に示されるようにノズルとして形成する他、分配管29に孔を設けても良い。更に、日除け部材6の上端側には、散水部30に対応して水浸透性を有する給水分散板31を設けている。
以上に示す構成においては、分岐管22からバルブ27により流量調節されて給水管28に至った水は、分配管29を経て日除け部材6の幅方向に多数配置された散水部30から散水され、更に給水分散板31により幅方向に分散されて、日除け部材6の上部に給水される。
こうして水は日除け部材6の幅方向に良好に分散されて給水されて流下し、この際、上述したように蒸発して、その蒸発熱により日除け部材6、そしてその近傍を効果的に冷却することができる。
次に、図6、図7は、上述した第2の実施の形態において、日除け部材6a,6bの幅方向の各所に水を供給可能とする給水部7の例を示す本発明の第5の実施の形態を示す概念図であり、図6は正面図、図7は側面図である。これらの図において、上述した第2の実施の形態に対応する構成要素には同一の符号を付している。
この実施の形態では、雨樋20の下方に固定治具24により滑車25を固定し、この滑車25に巻き掛けた紐状体26により上述した実施の形態と同様に膜状の日除け部材6を昇降可能に支持しており、日除け部材6の上端には剛性を有する棒体27を設けて、この棒体27を介して紐状体26に接続することにより、膜状の形状を維持しつつ昇降可能に構成されている。そして雨樋20から日除け部材6の表側まで水浸透性を有する給水分散板32が配置されており、また日除け部材6の上端側には、第4の実施の形態と同様に水浸透性を有する給水分散板31を設けている。図においては給水分散板31は日除け部材6の裏側にのみ表示しているが、表側のみに設けても良いし、両側に設けても良い。
以上に示す構成においては、雨樋20から給水分散板32に至った水は、この給水分散板32により、日除け部材6の幅方向に分散されて、その上部に給水される。
こうして水は、給水分散板31、32により日除け部材6の幅方向に良好に分散されて給水されて流下し、この際、上述したように蒸発して、その蒸発熱により日除け部材6、そしてその近傍を効果的に冷却することができる。
雨樋20から給水分散板32への給水は、雨樋20の上縁からの溢水により行ったり、雨樋20の上部側に給水孔を多数設けて行うことができる。
以上の第4、第5の実施の形態においては、紐状体26を引いて膜状の日除け部材6を上昇させることにより使用状態として建物1の開口部個所の暑熱環境の緩和を行えると共に、日除け部材6を下降させることにより格納状態とすることができる。このようにこれらの実施の形態では、日除け部材6を下降させた状態を格納状態とするのであるが、これとは逆に上昇させた状態を格納状態とすることもできる。更に日除け部材6を脱着可能に構成することもできる。
次に図8、図9は膜状の日除け部材6を用いる場合における、日除け部材6の昇降機構、給水機構の他の実施の形態を示すものである。
まず図8は第6の実施の形態であり、日除け部材6は、建物の開口部個所の屋根の下方等に適宜の支持機構により回転駆動可能に設置した巻取り体33に固定して、この巻取り体33の正、逆方向の回転駆動により、日除け部材6の下端側を昇降可能とし、下降させた状態が使用状態、巻き上げて上昇させた状態が格納状態となるものである。このような構成において、日除け部材6の上方に、その幅方向の各所に水を供給可能な給水部7を配置して、水を日除け部材6に沿って流下させることができる。この給水部7は、第1、第2、第3、第4、第5の実施の形態において説明したような構成に適用することができる。
次に図9は第7の実施の形態であり、日除け部材6は、建物の開口部個所の屋根の下方等に適宜の支持機構により回転駆動可能に設置した篭状の巻取り体34に固定して、この巻取り体34の正、逆方向の回転駆動により、日除け部材6の下端側を昇降可能とし、下降させた状態が使用状態、巻き上げて上昇させた状態が格納状態となるものである。そして、このような構成において、篭状の巻取り体34内に、給水孔35を有する給水体36を設置し、この給水体36に給水管37を接続して給水系統を構成している。
次に図10は本発明の暑熱環境緩和装置の第8の実施の形態を概念的に示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図である。この実施の形態では日除け部材6は、アルミニウム等の軽金属や合成樹脂等で形成した多数の日除け板41を、吊持用紐42により所定間隔で配列して保持しており、また図示を省略している開閉操作用紐により多数の日除け板41を連動して開閉可能な構成としている。そして多数配列した日除け板41の上端には上部支持体43、下端には下部支持体44を設けており、上部支持体43は吊持用紐42により水貯留部45の下方に支持されている。そして水貯留部45には固定用治具46が設けられており、この固定用治具46により、水貯留部45を建物の開口部個所の屋根の下方等に設置する構成としている。
この実施の形態の日除け部材6は、一部が従来のブラインドに類似した構成であり、上記日除け板41、吊持用紐42、開閉操作用紐、上部支持体43、下部支持体44は、従来のブラインドにおける夫々スラット、昇降コード、ラダーコード、ヘッドボックス、ボトムレールに対応する。
以上の構成において、図10で示すように日除け部材6が使用状態においては、水貯留部45内の貯留水が、まず吊持用紐42に供給され、そしてこの吊持用紐42を介して夫々の日除け板41の表面に供給されて、夫々において蒸発することにより、その蒸発熱により日除け部材6、そしてその近傍を効果的に冷却することができる。
特にこの実施の形態においては、日除け部材6は、使用状態において日除け板41を開閉することができるので、日除け板41における水分の蒸発を行わせている状態において日射の遮蔽程度を調節することができる。
そこで次に水貯留部45内の貯留水を吊持用紐42に供給する機構の実施の形態を説明すると、まず図11は第9の実施の形態を示すもので、水貯留部45内の貯留水を、水浸透性を有する給水用紐状体47を水貯留部45と吊持用紐42間に設けて、毛細管現象により供給する機構である。この内、(a)は給水用紐状体47を水貯留部45の上縁を介して水貯留部45内に至らせる構成であり、また(b)は給水用紐状体47を水貯留部45の底面に形成した孔を介して水貯留部45内に至らせる構成であり、この孔には防水処理部48を形成している。尚、図11においては図示を省略しているが、日除け部材6の上部支持体43は適宜の支持機構により水貯留部45の下方に支持されている。
次に図12は水貯留部45内の貯留水を吊持用紐42に供給する他の機構、即ち本発明の第10の実施の形態を示すものであり、この機構では上部支持体43の上方に給水管49を設けて、給水管49を介して吊持用紐42に水貯留部45内の貯留水を供給するものであり、(a)ではサイフォン管50により水貯留部45内の水を給水管49に供給し、また(b)では水貯留部45の底面を貫通させた給水管51により水貯留部45内の水を給水管49に供給する構成としている。そして後者においては、給水管51の貫通部に防水処理部52を形成している。
一方、上記第8の実施の形態においては、吊持用紐42を介して日除け板41に供給された水を、日除け板41の全面に良好に至らせ、できるだけ多くの水分が蒸発し易い構成とすることが望ましく、その構成の実施の形態を図13〜図18を参照して以下に説明する。尚、図13〜図18において、(a)は配列した日除け板41が開状態、(b)は閉状態を示すものである。
まず図13に示す第11の実施の形態では、日除け板41の下端側に水貯留部を形成するための突起53が形成されており、この構成では、突起で形成される水貯留部に貯留される水も蒸発に供されるため、その分、多くの水分を蒸発させることができる。
次に図14に示す第12の実施の形態では、日除け板41の上面に不織布等の水浸透性を有する保水部材54を貼付等で設けているため、吊持用紐42を介して日除け板41に供給された水は、保水部材54により日除け板41の全面に拡がり、そして保水されて蒸発に供されるため、多くの水分を効果的に蒸発させることができる。
次に図15に示す第13の実施の形態では、図13に示されるように下端側に水貯留部を形成するための突起53が形成された日除け板41の突起間に、図14に示されるように不織布等の水浸透性を有する保水部材54を設けているため、夫々の相乗作用により、更に多くの水分を効果的に蒸発させることができる。
次に図16に示す第14の実施の形態では、水貯留部を形成するための突起53を日除け板41の全面に設けているため、図13に示される構成よりも多くの水を貯留することができ、その分、多くの水分を蒸発させることができる。
次に図17に示す第15の実施の形態では、水貯留部を形成するための突起53を全面に設けた日除け板41の突起間に不織布等の水浸透性を有する保水部材54を設けているため、夫々の相乗作用により、更に多くの水分を効果的に蒸発させることができる。
次に図18に示す第16の実施の形態では、水貯留部を形成するための突起53を全面に設けた日除け板41の突起間に、コケ類等の薄層タイプの植物55を植栽したもので、この構成では、多くの水分を効果的に蒸発させることができると共に、美観的にも優れる。
尚、上述した保水部材54や植物55は日除け板41の裏面側に設けることもできる。また以上の構成の他、日除け板41は多数の孔を形成して表裏に渡る通気性を良好にすることにより、蒸発を促進する構成とすることもできる。
次に本発明の暑熱環境緩和装置を適用した場合の空調用電力量の削減効果を、共同住宅を例として計算により評価した結果は以下の通りである。
1.主な計算条件
a.建物寸法:間口8m×奥行き10m×高さ2.4m
b.窓:幅1.8m×高さ1.8mの透明3mmガラスが東西の向きに各2個所
c.外気温度:32℃、室内設定温度28℃
d.内部発熱:人員4人,顕熱55W/人、
機器発熱500W(家電:200W,照明:300W)
e.エアコン使用時間:750h(負荷率40%)
f.エアコンのCOP:3 [W/W]
g.日除け部材:面積8m2、西向き
h.隣室と上下階との熱収支:無し
i.暑熱環境緩和効果:西側の気温1.5℃低下、日除け部材の日射透過率:0.5
2.計算結果
電力量削減分:約150kWh/冷房3ヵ月(約19kWh/(冷房3ヵ月・m2))
二酸化炭素排出量削減分:約83kg-CO2/冷房3ヵ月…注1)
(約10kg-CO2/(冷房3ヵ月・m2))
電気代削減分:約5000 円/冷房3ヵ月…注2)
(約600 円/(冷房3ヵ月・m2))
注1)0.555kg-CO2/kWh で計算 注2)21 円/kWhで計算。
本発明の暑熱環境緩和装置では、以上に説明した実施の形態の他に、次のような実施の形態が可能である。
1.膜状の日除け部材としてネットを用い、そのネットに例えば朝顔やヘデラ植栽等のつる系植物を育成して、日射遮蔽と水分気化熱による暑熱緩和効果と共に美観の向上等の相乗効果を創出することができる。
2.膜状の複数の日除け部材を重ね、それらの間隔の調整や、夫々の厚さや隙間の調整を行うことにより、暑熱環境緩和効果を可変とすることができる。
3.膜状体に付着した砂埃を給水によって清掃することができる。
本発明は上述したような数々の効果を奏するものであり、共同住宅や一戸建て住宅等の建物の開口部又は外壁個所において、日除けによる日射遮蔽と、水分気化熱の相乗作用により、建物の暑熱の緩和を効果的に行うことができる。
本発明の暑熱環境緩和装置の第1の実施の形態を概念的に示すものである。 本発明の暑熱環境緩和装置の第2の実施の形態を概念的に示すものである。 本発明の暑熱環境緩和装置の第3の実施の形態を概念的に示すものである。 本発明の暑熱環境緩和装置の第4の実施の形態を概念的に示す正面図である。 本発明の暑熱環境緩和装置の第4の実施の形態を概念的に示す側面図である。 本発明の暑熱環境緩和装置の第5の実施の形態を概念的に示す正面図である。 本発明の暑熱環境緩和装置の第5の実施の形態を概念的に示す側面図である。 本発明の暑熱環境緩和装置の第6の実施の形態を概念的に示す要部側面図である。 本発明の暑熱環境緩和装置の第7の実施の形態を概念的に示す要部側面図である。 本発明の暑熱環境緩和装置の第8の実施の形態を概念的に示すものである。 本発明の暑熱環境緩和装置の第9の実施の形態を概念的に示すものである。 本発明の暑熱環境緩和装置の第10の実施の形態を概念的に示すものである。 本発明の暑熱環境緩和装置の第11の実施の形態を概念的に示すものである。 本発明の暑熱環境緩和装置の第12の実施の形態を概念的に示すものである。 本発明の暑熱環境緩和装置の第13の実施の形態を概念的に示すものである。 本発明の暑熱環境緩和装置の第14の実施の形態を概念的に示すものである。 本発明の暑熱環境緩和装置の第15の実施の形態を概念的に示すものである。 本発明の暑熱環境緩和装置の第16の実施の形態を概念的に示すものである。
符号の説明
1 建物
2 窓
3 バルコニー
4 床部
5 手摺り壁
6(6a,6b) 日除け部材
7(7a,7b) 給水部
8(8a,8b) 受水部
9 雨水排水管
10 貯水槽
11 雨水貯水槽
12(12a,12b) バルブ
13(13a,13b) 給水管
14 バルブ
15 還水系統
16 太陽光発電パネル
16w 太陽光発電配線ルート
17 ポンプ
18 雨水以外の給水源からの給水系統
19 屋根
20 雨樋(排水受け)
21 散水部
22 分岐管
23 給水管
24 固定治具
25 滑車
26 紐状体
27 バルブ
28 給水管
29 分配管
30 散水部
31、32 給水分散板
33、34 巻取り体
35 給水孔
36 給水体
37 給水管
41 日除け板
42 吊持用紐
43 上部支持体
44 下部支持体
45 水貯留部
46 固定用治具
47 給水用紐状体
48 防水処理部
49 給水管
50 サイフォン管
51 給水管
52 防水処理部
53 突起
54 保水部材
55 植物

Claims (7)

  1. 建物の開口部又は外壁個所に日除け部材を設置し、この日除け部材の上部に、その幅方向の各所に水を供給可能な給水部を配置して、水を日除け部材に沿って流下させる構成とすると共に、日除け部材の下部に、流下した水を受ける受水部を配置したことを特徴とする建物における暑熱環境緩和装置。
  2. 給水部は、日除け部材の上部に幅方向に沿って板状の吸水部材を配置することにより、日除け部材の幅方向の各所に水を供給可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の建物における暑熱環境緩和装置。
  3. 給水部は、日除け部材の上部に幅方向に沿って給水個所を配置することにより、日除け部材の幅方向の各所に水を供給可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の建物における暑熱環境緩和装置。
  4. 建物の上部に設けた雨水溜まり部から、建物の下部に設けた雨水貯水槽に雨水排水管を構成すると共に、雨水貯水槽から雨水溜まり部に至る還水系統を構成したことを特徴とする請求項1〜3に記載の建物における暑熱環境緩和装置。
  5. 雨水溜まり部は建物の上部に設けた貯水槽であり、この貯水槽に還水系統の下流側を接続したことを特徴とする請求項4に記載の建物における暑熱環境緩和装置。
  6. 雨水溜まり部は雨樋であり、雨水貯水槽から屋根に至る還水系統を構成したことを特徴とする請求項4に記載の建物における暑熱環境緩和装置。
  7. 日除け部材は、水浸透性又は通気性を有する膜状体として構成したことを特徴とする請求項1〜6までのいずれか1項に記載の建物における暑熱環境緩和装置。
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