JP2009248159A - ワイヤガイド先端チップ、ワイヤガイド及び肉盛り溶接用細径ワイヤ送給装置 - Google Patents

ワイヤガイド先端チップ、ワイヤガイド及び肉盛り溶接用細径ワイヤ送給装置 Download PDF

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Abstract

【課題】溶融プールの中心に細径の溶接ワイヤを挿入できる肉盛り溶接用細径ワイヤ送給装置の提供。
【解決手段】溶接ワイヤ送り出し機構と、溶接ワイヤ20を内壁で摺導し、案内するワイヤガイド10とを備える。ワイヤガイド10は、溶接ワイヤ20が片端から挿通されるワイヤガイドパイプ2と、ワイヤガイドパイプ2の他端に連接され、溶接ワイヤ20の先端が先端開口からワーク11の溶融プール11aに向けて送り出されるように溶接ワイヤ20を案内する黒鉛製のワイヤガイド先端チップ1とを有して成る。黒鉛で成るワイヤガイド先端チップ1は、高温に曝されても摺導穴の内壁の摺導抵抗が小さく、先端を溶融プール11aに近接できるので、溶融プール11aの中心に細径の溶接ワイヤ20を容易に挿入できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、肉盛り溶接用細径ワイヤ送給装置並びにこの装置におけるワイヤガイド及びワイヤガイド先端チップに関する。
YAGレーザは光ファイバにより簡単に導光できるので、YAGレーザのこの特徴を生かした小型ハンディタイプの溶接トーチが開発され、現在多くの溶接現場で利用されている。しかしながら、YAGレーザによる溶接には、ビード幅が狭い、ビード面が窪むという欠点があり、溶接強度において問題が生じ得る。特にビード面の窪みは溶接製品の不良に結びつき易い。そこで、ビード面の窪みを埋めるための肉盛り溶接が必要となる。
肉盛り溶接は、径の小さい溶接ワイヤ(例えば0.6mm径)を溶加材として用いて行う。レーザ溶接では溶融プールの径が極めて小さく、例えば約1mm径であるので、溶融プールの中心に溶接ワイヤを確実に位置させて手動で溶接することは相当に困難である。更に、溶接プールのから発生するプラズマフレームが、溶接ワイヤの先端を溶融し、溶接をより困難にしている。
図3は従来から行われているレーザ溶接の方法を説明する概念図であり、同図(A)はトーチ進行方向に直交する方向から見た溶接要部の正面図、同図(B)はトーチ進行方向側(同図(A)における右側)から見た溶接トーチ下部近傍の側面図である。図において、送給モータ6及びローラ7は、溶接ワイヤ20を溶接部に供給する溶接ワイヤ供給機構をなす。レーザ光20は、溶接トーチ25における先端チップの開口からワーク11の上面に照射され、ワーク11に溶融プール11aを形成している。
レーザ溶接における上述の困難を避けるために、現在は図3に示すように、溶接トーチ25の先端チップにワイヤガイド溝25aを設けておき、ワイヤガイド溝25aに溶接ワイヤ20をはめ込み、溶接トーチ25に対する溶接ワイヤ20の位置を定め、溶融プール11aの中心に溶接ワイヤ20の先端が至るのを容易にしている。
なお、母材(被溶接物)に対するレーザ光および溶接トーチの角度の選択に関する技術は、特許文献1(特開2006−95559)に開示されている。
特開2006−95559
また、ワイヤガイドを溶接トーチに固定し、溶接ワイヤ送り出し機構から送り出される溶接ワイヤをそのワイヤガイドに挿通し、ワイヤガイドの先端開口から溶接ワイヤをワークの溶融プールに向けて送り出し、送り出される溶接ワイヤがワークを押すことにより、ワイヤガイドが進行するようにした肉盛り溶接用細径ワイヤ送給装置を得ることができる。ワイヤガイドは、銅等の金属製のワイヤガイドパイプとこの先端に着脱自在にネジ機構で取り付けられるワイヤガイド先端チップでなる。溶接ワイヤは、溶接ワイヤ送り出し機構で押され、ワイヤガイドの内壁で摺導され、ワイヤガイド先端チップの開口から溶融プールに向け押し出される。
このワイヤガイド先端チップは、溶融プールに近接するので、溶接トーチのアーク又はレーザ光という溶接熱源の熱を受け、数百度の高温に曝される。肉盛り溶接用の細径ワイヤは1mm以下の径であるから、溶接熱源の熱により容易に変形するので、上記方式の肉盛り溶接用細径ワイヤ送給装置には次のような解決するべき課題がある。
1.溶接ワイヤ先端が曲がり易く、溶融プールから離脱し、肉盛り不能となる。
2.溶接ワイヤの先端部が、溶融プールに挿入される前に溶接熱源の熱により球状に溶け、溶融プールに正常に送り込まれないことがある。
3.ワイヤガイド先端チップが高温になるにつれて、ワイヤガイド先端チップの内壁と溶接ワイヤとの摩擦が大きくなり、ワイヤガイド先端チップの内壁における溶接ワイヤの摺導が困難となり、溶接ワイヤがワイヤガイド先端チップ内に詰まり、溶接ワイヤを溶融プールに送給でできなくなることが多い。
4.上記3点の解決するべき課題により、溶接トーチの進行方向前面から溶接ワイヤを供給できる条件は厳しく狭くなる。
5.上記の如くに、ワイヤガイド先端チップが高温になることにより、溶接ワイヤがワイヤガイド先端チップ内に詰るので、溶接ワイヤの先端を高い精度で溶融プールの中心に位置させようとして、ワイヤガイド先端チップを溶融プールに近接させることができない。
6.ワイヤガイド先端チップの内壁が金属であるので、高温より酸化し、その内壁と溶接ワイヤとの接触抵抗が高く、溶接ワイヤに通電し、溶接エネルギーを補充することが難しい。
上述の、図3の従来の方法では、溶接トーチ25の進行方向に溶接トーチ25を傾けているので、溶接中に溶接状態を関することができず、また溶接時に発生する金属ヒュームがビード面を覆い、良好なビード面を得ることができないという解決するべき課題がある。また、ワイヤガイドにより溶接ワイヤを溶融プールに案内する上述の方式には、ワイヤガイド先端チップを溶融プールに近接させると、溶接ワイヤがワイヤガイド先端チップ内に詰まり、案内ができず、溶接トーチの進行方向前面から溶接ワイヤを供給できる条件は厳しく狭くなり、溶接ワイヤの先端を高い精度で溶融プールの中心に位置させようとして、ワイヤガイド先端チップを溶融プールに近接させることができない。
そこで、本発明の目的は、溶融プールの中心に細径の溶接ワイヤを挿入できる肉盛り溶接用細径ワイヤ送給装置並びにこの装置におけるワイヤガイド及びワイヤガイド先端チップを提供することにある。
前述の課題を解決するために、本発明は次の手段を提供する。
(1)溶接ワイヤ送り出し機構により送り出される溶接ワイヤを内壁で摺導し、案内するワイヤガイドの先端開口部をなし、該ワイヤガイド本体を成すワイヤガイドパイプに着脱可能に連接され、該溶接ワイヤの先端が該先端開口からワークの溶融プールに向けて送り出されるように該溶接ワイヤを案内するワイヤガイド先端チップにおいて、
前記ワイヤガイドパイプとの連接箇所から前記先端開口に至る間における前記内壁構成材料が黒鉛を主成分とすることを特徴とするワイヤガイド先端チップ。
(2)全体が黒鉛で成ることを特徴とする前記(1)に記載のワイヤガイド先端チップ。
(3)前記ワイヤガイドパイプとの連接がネジにより行われることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載のワイヤガイド先端チップ。
(4)溶接ワイヤ送り出し機構により送り出される溶接ワイヤを内壁で摺導し、案内するワイヤガイドであって、
前記溶接ワイヤ送り出し機構により送り出される溶接ワイヤが片端から挿通されるワイヤガイドパイプと、該ワイヤガイドパイプの他端に連接され、該溶接ワイヤの先端が先端開口からワークの溶融プールに向けて送り出されるように該溶接ワイヤを案内するワイヤガイド先端チップとを有して成り、
前記ワイヤガイドパイプとの連接箇所から前記先端開口に至る間における前記ワイヤガイド先端チップの前記内壁構成材料が黒鉛を主成分とすることを特徴とするワイヤガイド。
(5)前記ワイヤガイドパイプが金属製の外被パイプとテフロン製の内壁摺導パイプとの二層構造を有して成ることを特徴とする前記(4)に記載のワイヤガイド先端チップ。
(6)前記テフロン製の内壁摺導パイプは、前記外被パイプより長く、該外被パイプの前記溶接ワイヤ送り出し機構側端から該溶接ワイヤ送り出し機構近傍まで延伸していることを特徴とする前記(4)又は(5)に記載のワイヤガイド先端チップ。
(7)溶接ワイヤ送り出し機構と、該溶接ワイヤ送り出し機構で送り出される溶接ワイヤを内壁で摺導し、案内するワイヤガイドとを備える肉盛り溶接用細径ワイヤ送給装置において、
前記ワイヤガイドは、前記溶接ワイヤ送り出し機構により送り出される溶接ワイヤが片端から挿通されるワイヤガイドパイプと、該ワイヤガイドパイプの他端に連接され、該溶接ワイヤの先端が先端開口からワークの溶融プールに向けて送り出されるように該溶接ワイヤを案内するワイヤガイド先端チップとを有して成り、
前記ワイヤガイドパイプとの連接箇所から前記先端開口に至る間における前記ワイヤガイド先端チップの前記内壁構成材料が黒鉛で成る
ことを特徴とする肉盛り溶接用細径ワイヤ送給装置。
上記構成の本発明によれば、溶融プールの中心に細径の溶接ワイヤを挿入できる肉盛り溶接用細径ワイヤ送給装置並びにこの装置におけるワイヤガイド及びワイヤガイド先端チップを提供できる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態である肉盛り溶接用細径ワイヤ送給装置の概念図であり、図2は図1におけるワイヤガイド10を示す断面図である。送給モータ6、ローラ7及びワイヤリール8は溶接ワイヤ送り出し機構を構成している。ワイヤガイド先端チップ1及びワイヤガイドパイプ2はワイヤガイド10を構成している。フレキシブルチューブ4は、ワイヤガイド10の上側端10aに連接されている。
溶接ワイヤ送り出し機構は、ワイヤリール8に巻かれた溶接ワイヤ20を送給モータ6及びローラ7で送り出すとともに、フレキシブルチューブ4及びワイヤガイド10経由で、ワイヤガイド先端チップ1先端の開口(先端開口)1aから溶融プール11aにまで溶接ワイヤ20の先端を到達させる。溶接ワイヤ送り出し機構で送り出される溶接ワイヤ20の先端がワーク11を押すので、その押す力の反力により、ワイヤガイド10及び溶接トーチ5は図1に矢印で示す方向に進行する。このトーチ進行方向では、溶接ワイヤ20は溶接トーチ5より進行方向における前方にある。
溶接トーチ5はアーク溶接用トーチであるが、本実施の形態ではアーク溶接用トーチに代えてレーザ溶接用トーチを備えても差し支えない。ワイヤガイドホルダ3は、ワイヤガイド10を溶接トーチ5に固定している。ワイヤガイド10と溶接トーチ5とがなす角度及び溶接トーチ5がワーク11に対しなす角度は、ワイヤガイドホルダ3の調節により任意に設定できる。ワイヤ溶融加熱電源9は、ワイヤ通電用ケーブル9a及び9bを介して、溶接ワイヤ20に通電し、溶接ワイヤ20の内部抵抗により発熱させ、溶接エネルギーを補充するための電源である。
本実施の形態におけるワイヤガイド先端チップ1は黒鉛(グラファイト)でなる。ワイヤガイドパイプ2は、外被銅パイプ2a(前述の外被パイプの相当。)とテフロンガイドパイプ2b(前述の内壁摺導パイプに相当)とで成る(テフロンは登録商標である。)。ワイヤガイドパイプ2におけるテフロンガイドパイプ2bは、図1に符号10aで示す位置でフレキシブルチューブ4に連接されている。尤も、フレキシブルチューブ4をテフロンガイドパイプ2bと一体に構成してもよい。このとき、ワイヤガイドパイプ2における外被銅パイプ2aは図1に符号10aで示す位置で終端するが、テフロンガイドパイプ2bは図1のフレキシブルチューブ4として、図1に示す如くに、溶接ワイヤ送り出し機構近傍まで延伸した構成となる。
図2を参照してワイヤガイド10につき詳しく説明する。ワイヤガイド先端チップ1は、外被銅パイプ2aにネジ結合部1dで結合されており、外被銅パイプ2aに対し自在に着脱可能である。テフロンガイドパイプ2b内を摺導して送られた溶接ワイヤ20はテフロンガイドパイプ2bの下端2b1から外被銅パイプ2a内を進行し、ワイヤガイド先端チップ1におけるテーパー部1cに進入する。テーパー部1cに進入した溶接ワイヤ20の先端は、テーパー部1cの上端1c1から下端1c2の間で側壁に接触し、側壁で摺導されワイヤ摺導穴1b内に挿入され、先端開口1aから外方に出る。外被銅パイプ2aには圧着端子2cが設けてある。ワイヤ通電用ケーブル9aは、圧着端子2cに接続してある。
本実施の形態では、ワイヤガイド先端チップ1を黒鉛で構成してあるので、ワイヤガイド先端チップ1が溶接熱源により高温になったときも、溶接ワイヤ20がワイヤガイド先端チップ1内に詰まることがない。黒鉛は、数百度の高温でも、酸化し難く、常温における優れた潤滑性、電気伝導性及び熱伝導性を維持する。タングステン等の金属は耐熱性に優れるが、黒鉛に比べ潤滑性に劣るので、ワイヤガイド先端チップをタングステン等の耐熱金属で構成しても、高温では溶接ワイヤがワイヤガイド先端チップ内で詰まることを避けることは難しかった。
黒鉛製のワイヤガイド先端チップ1を採用したことにより、本実施の形態では、次のような効果を得ることができた。
1.高温でも潤滑性に優れるワイヤガイド先端チップ1は、溶融プール11aに近接しても内部の溶接ワイヤ20を内壁で摺導するので、先端開口1aを溶融プール11aの直近にまで近接することができ、溶接ワイヤ20の先端が溶接熱源の影響を受けて変形しない内に、溶接ワイヤ20の先端を溶融プール11aに挿入することができる。したがって、本実施の形態では、溶接ワイヤ20の先端に球形が形成されることはない。このように、常温同様の形状のままで溶接ワイヤ20を溶融プール11aに挿入できるので、溶接ワイヤ20を一定位置に、一定の速度で溶融プール11aに供給できる。
2.ワイヤガイド先端チップ1が高温に曝されても、ワイヤガイド先端チップ1におけるテーパー部1c及びワイヤ摺導穴1bの内壁面と溶接ワイヤ20との摩擦は大きくならないので、溶接ワイヤ20を安定に送給できる。
3.溶接トーチ5の進行方向前面から溶接ワイヤ20の溶融状態を観察できるから、適切なビードが形成されるように、容易に容易に溶接できる。
4.ワイヤガイド先端チップ1を溶融プール11aの直近にまで近接することができので、適切な位置に肉盛り溶接が容易にできる。
5.ワイヤガイド先端チップ1が高温に曝されても、ワイヤガイド先端チップ1におけるテーパー部1c及びワイヤ摺導穴1bの内壁面が酸化されないから、その内壁面の電気導電性は維持され、溶接ワイヤ20との接触抵抗は低いまま維持され、ワイヤ溶融加熱電源9からの電力を溶接ワイヤ20の先端の溶融点で消費させ、その溶融点に溶接エネルギーを供給できる。
6.ワイヤガイド先端チップ1の摺導穴(テーパー部1c及びワイヤ摺導穴1b)と溶接ワイヤ20との接触抵抗が低いまま維持されるので、その摺導穴の壁面と溶接ワイヤ20との間でスパークが生じないので、摺導穴の壁面と溶接ワイヤ20との間の摩擦は変動せず、溶接ワイヤ20が摺導面で受ける抵抗、すなわち送給抵抗が安定であり、溶接ワイヤ20の送給が安定に行える。
なお、以上には、本発明の具体例として実施の形態を挙げ、詳しく説明したが、本発明がこれらの形態に限定されるものでないことは勿論である。例えば、上記実施形態では、ワイヤガイド先端チップ1は全部を黒鉛としたが、本発明では、ワイヤガイド先端チップは黒鉛を主成分とする材料であれば足りる。また、上記実施形態では、ワイヤガイド先端チップ1は全部を黒鉛としたが、本発明では、少なくともワイヤガイド先端チップの摺導穴の壁面を黒鉛又は黒鉛を主成分とする材料で構成すれば足りる。
本発明の一実施の形態である肉盛り溶接用細径ワイヤ送給装置を示す概念図である。 図1におけるワイヤガイド10の詳細を示す断面図である。 従来から行われているレーザ溶接の方法を説明する概念図であり、同図(A)はトーチ進行方向に直交する方向から見た溶接要部の正面図、同図(B)はトーチ進行方向側(同図(A)における右側)から見た溶接トーチ下部近傍の側面図である。
符号の説明
1 ワイヤガイド先端チップ
1a ワイヤガイド先端チップの先端開口
1b ワイヤガイド先端チップのワイヤ摺導穴
1c ワイヤガイド先端チップのテーパー部
1c1 テーパー部上端
1c2 テーパー部下端
1d ネジ結合部
2 ワイヤガイドパイプ
2a 外被銅パイプ
2b テフロンガイドパイプ
2b1 テフロンガイドパイプの下端
2c 圧着端子
3 ワイヤガイドホルダー
4 フレキシブルチューブ
5 溶接トーチ
6 送給モーター
7 ローラ
8 ワイヤリール
9 ワイヤ溶融加熱電源
9a,9b ワイヤ通電用ケーブル
10 ワイヤガイド
11 ワーク
11a ワーク11に形成された溶融プール
12 アーク
13 プラズマフレーム
25 溶接トーチ
25a ワイヤガイド溝

Claims (7)

  1. 溶接ワイヤ送り出し機構により送り出される溶接ワイヤを内壁で摺導し、案内するワイヤガイドの先端開口部をなし、該ワイヤガイド本体を成すワイヤガイドパイプに着脱可能に連接され、該溶接ワイヤの先端が該先端開口からワークの溶融プールに向けて送り出されるように該溶接ワイヤを案内するワイヤガイド先端チップにおいて、
    前記ワイヤガイドパイプとの連接箇所から前記先端開口に至る間における前記内壁構成材料が黒鉛を主成分とすることを特徴とするワイヤガイド先端チップ。
  2. 全体が黒鉛で成ることを特徴とする請求項1に記載のワイヤガイド先端チップ。
  3. 前記ワイヤガイドパイプとの連接がネジにより行われることを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤガイド先端チップ。
  4. 溶接ワイヤ送り出し機構により送り出される溶接ワイヤを内壁で摺導し、案内するワイヤガイドであって、
    前記溶接ワイヤ送り出し機構により送り出される溶接ワイヤが片端から挿通されるワイヤガイドパイプと、該ワイヤガイドパイプの他端に連接され、該溶接ワイヤの先端が先端開口からワークの溶融プールに向けて送り出されるように該溶接ワイヤを案内するワイヤガイド先端チップとを有して成り、
    前記ワイヤガイドパイプとの連接箇所から前記先端開口に至る間における前記ワイヤガイド先端チップの前記内壁構成材料が黒鉛を主成分とすることを特徴とするワイヤガイド。
  5. 前記ワイヤガイドパイプが金属製の外被パイプとテフロン製の内壁摺導パイプとの二層構造を有して成ることを特徴とする請求項4に記載のワイヤガイド先端チップ。
  6. 前記テフロン製の内壁摺導パイプは、前記外被パイプより長く、該外被パイプの前記溶接ワイヤ送り出し機構側端から該溶接ワイヤ送り出し機構近傍まで延伸していることを特徴とする請求項4又は5に記載のワイヤガイド先端チップ。
  7. 溶接ワイヤ送り出し機構と、該溶接ワイヤ送り出し機構で送り出される溶接ワイヤを内壁で摺導し、案内するワイヤガイドとを備える肉盛り溶接用細径ワイヤ送給装置において、
    前記ワイヤガイドは、前記溶接ワイヤ送り出し機構により送り出される溶接ワイヤが片端から挿通されるワイヤガイドパイプと、該ワイヤガイドパイプの他端に連接され、該溶接ワイヤの先端が先端開口からワークの溶融プールに向けて送り出されるように該溶接ワイヤを案内するワイヤガイド先端チップとを有して成り、
    前記ワイヤガイドパイプとの連接箇所から前記先端開口に至る間における前記ワイヤガイド先端チップの前記内壁構成材料が黒鉛で成る
    ことを特徴とする肉盛り溶接用細径ワイヤ送給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012030263A (ja) * 2010-08-02 2012-02-16 Panasonic Corp レーザ溶接方法とレーザ溶接装置
WO2017073029A1 (ja) * 2015-10-26 2017-05-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 溶接トーチ
US9950385B2 (en) 2014-01-27 2018-04-24 Daihen Corporation Wire feeding mechanism and arc processing system employing the same

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