JP2009246735A - 映像信号補間装置、映像表示装置及び映像信号補間方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、動きの速い映像に対しても正確な動きベクトルの検出を行なうことができ、ひいては動きベクトルの誤検出によるフレームの誤補間を防止して、動きの滑らかな良好な映像表示を行ない得る映像信号補間装置、映像表示装置及び映像信号補間方法を提供することを目的としている。
【解決手段】入力された前後フレームの映像信号からブロックマッチングにより動きベクトルを検出する検出手段(36b)と、検出された動きベクトルのヒストグラムを算出する演算手段(36c)と、算出されたヒストグラムに基づいて検出手段(36b)で誤検出された動きベクトルが出力されないように補正処理を施す補正手段(36d)と、補正処理の施された動きベクトルに基づいて、前後フレームの映像信号から補間フレームの映像信号を生成する生成手段(37)とを備える。
【選択図】 図2

Description

この発明は、前後フレームの映像信号から検出した動きベクトルに基づいて補間フレームの映像信号を生成する映像信号補間装置、映像表示装置及び映像信号補間方法に関する。
周知のように、近年の薄型液晶ディスプレイ等にあっては、映像の動きをより滑らかで自然に表現するために、フレーム補間機能が搭載されてきている。このフレーム補間機能は、入力されたフレーム単位の映像信号から補間フレームの映像信号を生成し、入力フレームの映像信号と補間フレームの映像信号とを交互に倍速で表示させるものである。
すなわち、このフレーム補間機能は、入力された前後フレームの映像をそれぞれ複数のブロックに分割し、前後フレームのブロック同士で映像を比較することにより動きベクトルを検出する。そして、この検出された動きベクトルに基づいて、前後フレームの映像信号から補間フレームの映像信号を生成するようにしている。
ところで、この種のフレーム補間機能では、動きの速い映像に対しても正確な動きベクトルの検出を行なえるようにするために、フレーム内におけるブロック単位での動きの探索範囲を広く設定することが必要である。しかしながら、探索範囲を広げると、検出するベクトル数が増えることになるため、誤検出の発生率が増加することになる。
特許文献1には、最終動きベクトルのヒストグラムデータを算出し、その算出されたヒストグラムデータの最大値を所定のしきい値と比較してグローバル動きが存在するか否かを判断し、その判断結果に基づいて適応的に補間フレームを生成して走査フォーマットを変換する装置及び方法が開示されている。
特開2003−259374号公報
そこで、この発明は上記事情を考慮してなされたもので、動きの速い映像に対しても正確な動きベクトルの検出を行なうことができ、ひいては動きベクトルの誤検出によるフレームの誤補間を防止して、動きの滑らかな良好な映像表示を行ない得る映像信号補間装置、映像表示装置及び映像信号補間方法を提供することを目的とする。
すなわち、この発明に係る映像信号補間装置は、フレーム単位の映像信号が入力される入力手段と、入力手段に入力された前後フレームの映像信号からブロックマッチングにより動きベクトルを検出する検出手段と、検出手段で検出された動きベクトルのヒストグラムを算出する演算手段と、演算手段で算出されたヒストグラムに基づいて検出手段で誤検出された動きベクトルが出力されないように補正処理を施す補正手段と、補正手段で補正処理の施された動きベクトルに基づいて、前後フレームの映像信号から補間フレームの映像信号を生成する生成手段とを備えるようにしたものである。
また、この発明に係る映像表示装置は、フレーム単位の映像信号が入力される入力手段と、入力手段に入力された前後フレームの映像信号からブロックマッチングにより動きベクトルを検出する検出手段と、検出手段で検出された動きベクトルのヒストグラムを算出する演算手段と、演算手段で算出されたヒストグラムに基づいて検出手段で誤検出された動きベクトルが出力されないように補正処理を施す補正手段と、補正手段で補正処理の施された動きベクトルに基づいて、前後フレームの映像信号から補間フレームの映像信号を生成する生成手段と、生成手段で生成された補間フレームの映像信号と入力手段に入力されたフレーム単位の映像信号とを選択的に映像表示する表示手段とを備えるようにしたものである。
さらに、この発明に係る映像信号補間方法は、フレーム単位の映像信号を入力する工程と、入力された前後フレームの映像信号からブロックマッチングにより動きベクトルを検出する工程と、検出された動きベクトルのヒストグラムを算出する工程と、算出されたヒストグラムに基づいて誤検出された動きベクトルが出力されないように補正処理を施す工程と、補正処理の施された動きベクトルに基づいて、前後フレームの映像信号から補間フレームの映像信号を生成する工程とを有するようにしたものである。
上記した発明によれば、検出された動きベクトルのヒストグラムに基づいて誤検出された動きベクトルが出力されないように補正処理を施すようにしたので、動きの速い映像に対しても正確な動きベクトルの検出を行なうことができ、ひいては動きベクトルの誤検出によるフレームの誤補間を防止して、動きの滑らかな良好な映像表示を行なうことができるようになる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、この実施の形態で説明するテレビジョン放送受信装置11の映像信号処理系を概略的に示している。すなわち、デジタルテレビジョン放送受信用のアンテナ12で受信したデジタルテレビジョン放送信号は、入力端子13を介して選局復調部14に供給される。
この選局復調部14は、入力されたデジタルテレビジョン放送信号から所望のチャンネルの放送信号を選局し、その選局された信号を復調してデコーダ15に出力している。そして、このデコーダ15は、選局復調部14から入力された信号にデコード処理を施すことによってデジタルの映像信号を生成して、セレクタ16に出力している。
また、アナログテレビジョン放送受信用のアンテナ17で受信したアナログテレビジョン放送信号は、入力端子18を介して選局復調部19に供給される。この選局復調部19では、入力されたアナログテレビジョン放送信号から所望のチャンネルの放送信号を選局し、その選局された信号を復調してアナログの映像信号を生成している。
そして、この選局復調部19で生成されたアナログの映像信号は、A/D(analog/digital)変換部20に供給されてデジタルの映像信号に変換された後、上記セレクタ16に出力される。
また、アナログ映像信号用の外部入力端子21に供給されたアナログの映像信号は、A/D変換部22に供給されてデジタルの映像信号に変換された後、上記セレクタ16に出力される。さらに、デジタル映像信号用の外部入力端子23に供給されたデジタルの映像信号は、そのまま上記セレクタ16に供給される。
ここで、このセレクタ16は、デコーダ15、A/D変換部20,22及び外部入力端子23からそれぞれ供給されるデジタルの映像信号から1つを選択して、映像信号処理部24に供給している。
この映像信号処理部24は、入力されたデジタルの映像信号に対して、例えばスケーリング処理、IP(interlace progressive)変換処理、エンハンサ処理、輪郭補正処理、ホワイトバランス調整処理、ガンマ補正処理、ディザ処理、フレーム補間処理等の各種信号処理を施している。
そして、この映像信号処理部24で信号処理の施された映像信号が、映像表示部25に供給されて映像表示に供される。なお、この映像表示部25としては、例えば表面電界ディスプレイ、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等でなるフラットパネルディスプレイが採用される。
ここで、このテレビジョン放送受信装置11は、上記した各種の受信動作を含む種々の動作を制御部26によって統括的に制御されている。この制御部26は、CPU(central processing unit)等を内蔵したマイクロプロセッサであり、操作部27からの操作情報、または、リモートコントローラ28から送信され受信部29で受信された操作情報を受けて、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
この場合、制御部26は、主として、そのCPUが実行する制御プログラムを格納したROM(read only memory)30と、該CPUに作業エリアを提供するためのRAM(random access memory)31と、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリ32とを利用している。
図2は、上記映像信号処理部24の中のフレーム補間処理部33の一例を示している。すなわち、このフレーム補間処理部33は、例えばRGB規格またはYCbCr規格等でなる60フレーム/秒の映像信号が供給される入力端子34を有している。この入力端子34に供給された映像信号は、フレーム単位でフレームメモリ35に順次格納される。
このフレームメモリ35に格納された各フレームの映像信号は、動きベクトル検出部36に供給される。この動きベクトル検出部36は、図3に示すように、上記フレームメモリ35に格納された映像信号が供給される入力端子36aと、この入力端子36aに供給された映像信号から動きベクトルを検出する検出部36bと、この検出部36bで検出された動きベクトルのヒストグラムを算出する演算部36cと、この演算部36cで算出されたヒストグラムに基づいて、検出部36bで誤検出された動きベクトルが出力されないように所定の補正処理を施す補正部36dと、この補正部36dで補正された動きベクトルを出力する出力端子36eとを有している。
この場合、上記検出部36bは、フレームメモリ35に格納された現フレームの映像信号とその前のフレームの映像信号とに基づいて、対応するブロック単位で画素比較することにより動きを予測する、いわゆるブロックマッチング方式により動きベクトルを検出している。
そして、この上記演算部36cは、詳細は後述するが、検出部36bで検出した動きベクトルのヒストグラムを算出し、補正部36dは、その算出されたヒストグラムによる動きベクトルの分布に基づいて、誤検出された動きベクトルを検出する。そして、この補正部36dは、誤検出された動きベクトルが排除されるように設定して、再度、検出部36bによる動き検出処理を実行させることにより、正しいと判断される動きベクトルだけを取得して、出力端子36eを介して補間フレーム作成部37に出力している。
この補間フレーム作成部37は、動きベクトル検出部36から供給された正しいと判断される動きベクトルに基づいて、フレームメモリ35に格納された現フレームの映像信号とその前のフレームの映像信号とから補間フレームの映像信号を生成し、フレームメモリ35に格納している。
そして、フレームメモリ35に格納された、入力フレームの映像信号と補間フレームの映像信号とを交互に倍速で読み出すことにより、出力端子38から120フレーム/秒の映像信号が出力され、上記映像表示部25による映像表示に供される。なお、上記したフレーム補間処理部33の動作は、上記制御部26によって制御される補間制御部39により制御されている。
ここで、図4は、上記動きベクトル検出部36がブロックマッチング方式により検出した動きベクトルのうち、水平方向の動きベクトルから算出されたヒストグラムの一例を示している。このヒストグラムは、ブロックマッチング方式により検出した水平方向の動きベクトルのうち、同じ動きベクトル毎にそれぞれその数(ベクトル度数)を算出したものである。
図4に示すヒストグラムの場合、水平ゼロベクトルの近傍に動きベクトルが集中しており、この水平ゼロベクトル近傍から非常に遠く離れた水平ベクトルの位置B,−Bに、わずかに動きベクトルが散見するような特性となっている。
このようなヒストグラムの場合、水平ゼロベクトル近傍から遠く離れた水平ベクトルの位置B,−Bに検出された動きベクトルは、誤検出による可能性が高いため、上記動きベクトル検出部36では、この誤検出による動きベクトルを出力させないように所定の補正処理を施し、正しいと判断される動きベクトルだけを補間フレーム作成部37に出力するようにしている。
上記動きベクトル検出部36における誤検出による動きベクトルを出力させないようにする補正処理とは、例えば、以下に述べる第1及び第2の補正処理がある。まず、第1の補正処理は、ブロックマッチング方式による動き検出を行なう際、動きベクトルのヒストグラムに応じて正しいと思われる動きベクトル以外の動きベクトルにリミットをかけることである。
すなわち、動きベクトル検出部36は、例えば算出されたヒストグラムの最大ベクトル度数の10%をしきい値として設定し、このしきい値を超えるベクトル度数が得られる領域L1のみを新たな動きの探索範囲として設定する。そして、動きベクトル検出部36では、この新たに設定された動きの探索範囲に基づいて再度動き検出処理を実行する。これにより、誤検出による動きベクトルの発生しない、正しいと判断される動きベクトルだけを補間フレーム作成部37に出力することができる。
図5は、上記した第1の補正処理動作をまとめたフローチャートを示している。すなわち、処理が開始(ステップS5a)されると、上記動きベクトル検出部36は、ステップS5bで、ブロックマッチング方式による動き検出処理を実行する。そして、動きベクトル検出部36は、ステップS5cで、1つのブロックの動き検出処理が現在設定されている探索範囲内で完了したか否かを判別し、完了していないと判断された場合(NO)、ステップS5bの処理に戻される。
また、上記ステップS5cで1つのブロックの動き検出処理が現在設定されている探索範囲内で完了したと判断された場合(YES)、動きベクトル検出部36は、ステップS5dで、動き検出処理が1フレーム内の全ブロックについて完了したか否かを判別し、完了していないと判断された場合(NO)、ステップS5bの処理に戻される。
一方、上記ステップS5dで動き検出処理が1フレーム内の全ブロックについて完了したと判断された場合(YES)、動きベクトル検出部36は、ステップS5eで、検出された動きベクトルからヒストグラムを算出し、ステップS5fで、ベクトル度数が所定のしきい値以下となっている領域が存在するか否かを判別する。
そして、ベクトル度数が所定のしきい値以下となっている領域が存在すると判断された場合(YES)、動きベクトル検出部36は、ステップS5gで、ベクトル度数がしきい値を超えている領域のみを新たな動きの探索範囲として設定して、ステップS5bの処理に戻される。
また、上記ステップS5fでベクトル度数が所定のしきい値以下となっている領域が存在しないと判断された場合(NO)、動きベクトル検出部36は、ステップS5hで、検出された動きベクトルを補間フレーム作成部37に出力して、処理を終了(ステップS5i)する。
次に、第2の補正処理は、ブロックマッチング方式による動き検出を行なう際、動きベクトルのヒストグラムに応じて、前後フレーム間におけるブロック単位での画素差分の総和であるSADに所定のオフセットを加えることである。すなわち、動きベクトル検出部36は、例えば算出されたヒストグラムの最大ベクトル度数の10%をしきい値として設定し、ベクトル度数がこのしきい値以下となっている領域L2,L3について、ブロックマッチングの際に算出されるSADに対し、その値が少なくなる、つまり、領域L2,L3の動きベクトルのベクトル度数が少なくなる方向に所定のオフセットを加える。そして、動きベクトル検出部36は、このSADにオフセットが加えられた状態で再度動き検出処理を実行する。これにより、誤検出による動きベクトルの発生しない、正しいと判断される動きベクトルだけを補間フレーム作成部37に出力することができる。
図6は、上記した第2の補正処理動作をまとめたフローチャートを示している。すなわち、処理が開始(ステップS6a)されると、上記動きベクトル検出部36は、ステップS6bで、ブロックマッチング方式による動き検出処理を実行し、ステップS6cで、SADを生成する。
そして、動きベクトル検出部36は、ステップS6dで、1つのブロックの動き検出処理が所定の探索範囲内で完了したか否かを判別し、完了していないと判断された場合(NO)、ステップS6bの処理に戻される。
また、上記ステップS6dで1つのブロックの動き検出処理が所定の探索範囲内で完了したと判断された場合(YES)、動きベクトル検出部36は、ステップS6eで、動き検出処理が1フレーム内の全ブロックについて完了したか否かを判別し、完了していないと判断された場合(NO)、ステップS6bの処理に戻される。
一方、上記ステップS6eで動き検出処理が1フレーム内の全ブロックについて完了したと判断された場合(YES)、動きベクトル検出部36は、ステップS6fで、検出された動きベクトルからヒストグラムを算出し、ステップS6gで、ベクトル度数が所定のしきい値以下となっている領域が存在するか否かを判別する。
そして、ベクトル度数が所定のしきい値以下となっている領域が存在すると判断された場合(YES)、動きベクトル検出部36は、ステップS6hで、ベクトル度数がしきい値以下になっている領域について、当該領域の動きベクトルの度数が少なくなるように、先に生成されたSADにオフセットを加えて、ステップS6bの処理に戻される。
また、上記ステップS6gでベクトル度数が所定のしきい値以下となっている領域が存在しないと判断された場合(NO)、動きベクトル検出部36は、ステップS6iで、検出された動きベクトルを補間フレーム作成部37に出力して、処理を終了(ステップS6j)する。
上記した第2の補正処理のように、SADにオフセットを加えることは、動きベクトルの誤検出を防ぐための有効な手段である。動きベクトルの誤検出は、例えば繰り返しの映像表示時等に発生し易く、この場合、真の動きベクトルに対して偽の動きベクトルは、SADの値としては僅かの差となることが知られている。
この僅かの差を真の動きベクトル側に向けるため、SADにオフセットを加え、ヒストグラムにより判断される特定の動きベクトル、つまり、ベクトル度数がしきい値以下になっている領域の動きベクトルに対し僅かなオフセットを加えて、再度、動きベクトルの検出を実行させる。これにより、偽の動きベクトルが削減され、真の動きベクトルが選定されることになる。
なお、図4に示すヒストグラムにおいて、水平ゼロベクトル近傍から非常に遠く離れた水平ベクトルの位置B,−Bに存在する動きベクトルが、万が一、誤検出ではなく、真の動きベクトルであった場合にも、加えるオフセットは僅かな量であるため、明らかな物体移動の場合は、再度の動きベクトル検出により、その動きベクトルを再取得することも可能となる。
図7及び図8は、「またぎ」と称される現象によって生じる動きベクトルの誤検出の一例を示している。ブロックマッチング方式による動きベクトルの検出で使用されるブロックは、水平方向の長さに対して垂直方向の長さが短い長方形状に設定される。そして、このまたぎ現象は、ブロックの長さの短い方向への移動映像、つまり、垂直方向のスクロール映像等で顕著に見られる不具合現象である。
図7(a),(b)は、図中ハッチングで示す細い横線が画面の下方向から上方向に向けて垂直方向に移動している例を示しており、横線を図中破線で示すブロックが捉えて正常に動きが検出されている。
これに対し、図8(a),(b)は、画面の下方向に向けてブロックマッチングを行った際に、背景の映像がマッチングしてしまい、ノイズ等の僅かなSAD差により画面の上方向に向かう真の動きベクトルよりも、下方向に向かう偽の動きベクトルの方が有意(SADが小さい)と判断され、結果として、下方向の動きベクトルであると誤検出される例を示している。この誤検出された動きベクトルに基づいて補間フレームの映像信号を生成すると、横線が消えてしまうことになる。
一般の映像で言えば、映画のエンドロールのように、細かい文字が画面の下から上に向けてスクロールしている場合等に、この垂直またぎ現象が発生して、文字中の細かい横線部分がフリッカ症状の不具合を発生する。
図9は、このようなエンドロール映像の場合における動きベクトルのヒストグラムの一例を示している。すなわち、背景を中心とした部分に垂直ゼロベクトルが集まり、かつ、文字本来の動きであるプラス方向(画面の上方向)の動きベクトル(図9の右側)が有効成分として大きく存在している。これに対し、マイナス方向(画面の下方向)に僅かに垂直またぎ現象による誤検出ベクトル(図9の左側)が分布している。
このようなヒストグラムから、マイナス方向の動きベクトルは誤検出である可能性が高いと判断することができ、マイナス側でベクトル度数が所定のしきい値以下の領域について、SADにオフセットを与える。このオフセットにより、またぎ現象によるマイナス方向の動きベクトルのSADは、真の動きベクトルのSADよりも大きくなり、再度の動きベクトル検出時に真の動きベクトルのみが検出される可能性が高くなる。
上記した実施の形態によれば、検出した動きベクトルのヒストグラムを算出し、その分布に応じてブロックマッチングのための探索範囲にリミットをかけたり、SADにオフセットを加えたりすることにより、誤った動きベクトルが出力されないようにして、正しいと判断される動きベクトルだけを補間フレーム作成部37に出力している。このため、動きの速い映像に対しても正確な動きベクトルの検出を行なうことができ、ひいては動きベクトルの誤検出によるフレームの誤補間を防止して、動きの滑らかな良好な映像表示を行なうことができるようになる。
また、またぎ現象や繰り返し映像等の僅かなSADの差による動きベクトルの誤検出を未然に防ぐことが可能となる。ヒストグラムの特性として、水平、垂直、斜め方向等にカメラがパンニングした場合は、その移動方向は画面内で略均一であり、ヒストグラムもその移動方向に集中することになる。この場合、移動方向とは全く異なる部位に僅かに動きベクトルが分布している場合は、誤検出の可能性が高くなるので、上記した実施の形態の手法を用いることで、動きベクトルの誤検出を防止することができるようになる。
なお、この発明は上記した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を種々変形して具体化することができる。また、上記した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良いものである。さらに、異なる実施の形態に係る構成要素を適宜組み合わせても良いものである。
この発明の実施の形態を示すもので、テレビジョン放送受信装置の映像信号処理系を説明するために示すブロック構成図。 同実施の形態におけるテレビジョン放送受信装置が有するフレーム補間処理部の一例を説明するために示すブロック構成図。 同実施の形態におけるフレーム補間処理部が有する動きベクトル検出部の一例を説明するために示すブロック構成図。 同実施の形態における動きベクトル検出部で算出される動きベクトルのヒストグラムの一例を説明するために示す図。 同実施の形態における動きベクトル検出部が行なう第1の補正処理動作を説明するために示すフローチャート。 同実施の形態における動きベクトル検出部が行なう第2の補正処理動作を説明するために示すフローチャート。 垂直方向に移動する横線に対して正常に動きベクトルが検出される状態を説明するために示す図。 垂直方向に移動する横線に対してまたぎ現象により動きベクトルが誤検出される状態を説明するために示す図。 同実施の形態における動きベクトル検出部で算出される動きベクトルのヒストグラムの他の例を説明するために示す図。
符号の説明
11…テレビジョン放送受信装置、12…アンテナ、13…入力端子、14…選局復調部、15…デコーダ、16…セレクタ、17…アンテナ、18…入力端子、19…選局復調部、20…A/D変換部、21…外部入力端子、22…A/D変換部、23…外部入力端子、24…映像信号処理部、25…映像表示部、26…制御部、27…操作部、28…リモートコントローラ、29…受信部、30…ROM、31…RAM、32…不揮発性メモリ、33…フレーム補間処理部、34…入力端子、35…フレームメモリ、36…動きベクトル検出部、36a…入力端子、36b…検出部、36c…演算部、36d…補正部、36e…出力端子、37…補間フレーム生成部、38…出力端子、39…補間制御部。

Claims (7)

  1. フレーム単位の映像信号が入力される入力手段と、
    前記入力手段に入力された前後フレームの映像信号からブロックマッチングにより動きベクトルを検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出された動きベクトルのヒストグラムを算出する演算手段と、
    前記演算手段で算出されたヒストグラムに基づいて前記検出手段で誤検出された動きベクトルが出力されないように補正処理を施す補正手段と、
    前記補正手段で補正処理の施された動きベクトルに基づいて、前後フレームの映像信号から補間フレームの映像信号を生成する生成手段とを具備することを特徴とする映像信号補間装置。
  2. 前記補正手段は、前記演算手段で算出されたヒストグラムのベクトル度数を所定のしきい値と比較することにより、前記検出手段で誤検出された動きベクトルを検出し、その誤検出された動きベクトルが出力されないように補正処理を施すことを特徴とする請求項1記載の映像信号補間装置。
  3. 前記補正手段は、前記演算手段で算出されたヒストグラムのベクトル度数を所定のしきい値と比較し、ベクトル度数がしきい値を超える領域のみをブロックマッチングのための新たな動きの探索範囲として設定し、この新たに設定された動きの探索範囲に基づいて前記検出手段による動きベクトルの検出を行なわせることを特徴とする請求項1記載の映像信号補間装置。
  4. 前記補正手段は、前記演算手段で算出されたヒストグラムのベクトル度数を所定のしきい値と比較し、ベクトル度数がしきい値以下の領域について、動きベクトルのベクトル度数が少なくなるように、ブロックマッチングの際のSADの値に所定のオフセットを加えた状態で、前記検出手段による動きベクトルの検出を行なわせることを特徴とする請求項1記載の映像信号補間装置。
  5. フレーム単位の映像信号が入力される入力手段と、
    前記入力手段に入力された前後フレームの映像信号からブロックマッチングにより動きベクトルを検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出された動きベクトルのヒストグラムを算出する演算手段と、
    前記演算手段で算出されたヒストグラムに基づいて前記検出手段で誤検出された動きベクトルが出力されないように補正処理を施す補正手段と、
    前記補正手段で補正処理の施された動きベクトルに基づいて、前後フレームの映像信号から補間フレームの映像信号を生成する生成手段と、
    前記生成手段で生成された補間フレームの映像信号と前記入力手段に入力されたフレーム単位の映像信号とを選択的に映像表示する表示手段とを具備することを特徴とする映像表示装置。
  6. フレーム単位の映像信号を入力する工程と、
    入力された前後フレームの映像信号からブロックマッチングにより動きベクトルを検出する工程と、
    検出された動きベクトルのヒストグラムを算出する工程と、
    算出されたヒストグラムに基づいて誤検出された動きベクトルが出力されないように補正処理を施す工程と、
    補正処理の施された動きベクトルに基づいて、前後フレームの映像信号から補間フレームの映像信号を生成する工程とを有することを特徴とする映像信号補間方法。
  7. 前記補正処理を施す工程は、算出されたヒストグラムのベクトル度数を所定のしきい値と比較することにより、誤検出された動きベクトルを検出し、その誤検出された動きベクトルが出力されないように補正処理を施すことを特徴とする請求項6記載の映像信号補間方法。
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