JP2009246430A - 無線通信装置及び無線通信装置の処理方法 - Google Patents

無線通信装置及び無線通信装置の処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スケルチやトランキングシステムにおいて、ディジタル音声信号からサブオーディオ信号を除去する。
【解決手段】サブオーディオ信号検出器22は、ADコンバータ21が変換したディジタル信号から、音声信号に重畳していないサブオーディオ信号成分を取得し、取得したサブオーディオ信号成分に基づいて、サブオーディオ信号を再生成する。遅延器23は、ADコンバータ21が変換したディジタル信号を、サブオーディオ信号検出器22の処理時間だけ遅延させる。減算器24は、遅延器23が遅延させたディジタル信号から、サブオーディオ信号検出器22が検出したサブオーディオ信号を差し引く。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信装置及び無線通信装置の処理方法に関するものである。
一般に無線通信では、原則として受信者を制限できないため、特定の受信者以外に通信の内容を知られたくない場合は、暗号を用いた秘話通信方法が有効である。
秘話通信方法には、音声信号に周波数軸上にスクランブルを行う方式があり、そのスクランブル方法のひとつに、音声信号の周波数を反転させる方法があり、この方法を用いた無線通信装置がある(例えば、特許文献1参照)。
この方法は、例えば、図8(a)に示すようなスペクトラム特性を有する300〜3000Hzの音声信号Sound11が無線通信装置の送信部に入力された場合、図8(b)に示すように、300Hzを3000Hz、3000Hzを300Hzとした出力信号Sout11を出力するといった具合に、入力された音声信号Sound11のスペクトラム特性を反転させる方法である。
この方法は、あるキャリア周波数に対して、入力信号で振幅変調を行うことで実現される。この方法は、原理的にはSSB(Single Side Band;単側波帯)通信方式となっている。
原理は以下の通りである。尚、説明のため、入力信号周波数fsを300Hz〜3000Hz、キャリア周波数fcを3500Hzとする。
無線通信装置の送信部は、300Hz〜3000Hzの音声入力信号を帯域制限し、3500Hzのキャリア信号で振幅変調を行う。この処理は、次の数式(1)によって表される。
2sinωct×sinωst=−cos(ωc+ωs)t+cos(ωc−ωs)t
但し、ωc=2πfc
ωs=2πfs
・・・・・・・・・・・・(1)
この変調により、変調波のスペクトラムは、図8(c)に示すようなDSB(Double Side Band;両側波帯)の信号Dsb11となる。
この変調波に対してLPF(ローパスフィルタ)を用いてLSB(Lower Side Band;下側波帯)成分のみを取り出すことにより、図8(d)に示すような300Hz〜3000Hzで入力された音声信号のスペクトラムを反転させた信号Inv11が得られる。
無線通信装置の受信部は、この図8(d)に示すようなスペクトラムの信号Inv11を受信すると、送信装置と同じキャリア周波数fcのキャリア信号で再度振幅変調を行う。この変調により、図9(a)に示すようなDSBの信号Dsb12が得られる。
受信部は、LPFを用いて、このDSBの信号Dsb12からLSB成分のみを取り出すことにより、図9(b)に示すような再度、スペクトラムを反転させた信号、即ち、スペクトラムが元の音声信号Sound11と同等の音声信号Sound12を取得する。
実開昭60−127059号公報(第1頁、第2図、第3図)
しかし、このような無線通信装置においては、スケルチやトランキングシステムを実現させるため、CTCSS(Continuous Tone Controlled Squelch System)、DCS(Digital Code Squelch)、LTR(Logic Trunked Radio)といった人間の耳には聞こえない、あるいは、聞こえにくい低周波の信号(サブオーディオ信号)を、音声信号に重畳して送信することが行われている。
一般的に音声信号では、300〜3000Hz程度の帯域が使用されることが多く、また、LTRの周波数帯域は300Hz以上にまで及ぶため、このようなサブオーディオ信号を使う場合に、図10(a)に示すように、サブオーディオ信号Sub11の帯域と音声信号Sound11の帯域とが重なってしまうことがある。
この場合、受信部のスピーカからは、サブオーディオ信号Sub11の低い周波数の音が出力されてしまうことになる。
図10(b)に示すように、周波数反転スクランブルを行った信号Inv11に、サブオーディオ信号Sub11を重畳させた場合、受信部が、音声信号をLPFでカットしないようにしてスクランブルを解除すると、図10(c)に示すように、反転したサブオーディオ信号成分Sub12が、音声信号Sound12の3kHz付近の帯域に重なってしまう。
この場合、受信部のスピーカからは、音声の他に、この高いサブオーディオ信号成分Sub12による周波数の音が出力されてしまうことになる。このような高い周波数の音は、低い周波数の音に比べ、人間にとっては非常に耳障りな音であるため、これを除去することが望まれる。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、音声信号からサブオーディオ信号を除去することが可能な無線通信装置及び無線通信装置の処理方法を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る無線通信装置は、
受信処理として、キャリア周波数に対して周波数反転が行われた音声信号にサブオーディオ信号が重畳した信号を受信して復調する受信処理部と、
前記受信処理部が復調した信号から、前記サブオーディオ信号を検出するサブオーディオ信号検出部と、
前記受信処理部が復調した信号から前記サブオーディオ信号検出部が検出したサブオーディオ信号を差し引き、前記周波数反転が行われた音声信号を取得する減算部と、
前記減算部が取得した前記音声信号の周波数を反転して周波数反転が行われる前の元の音声信号を取得する反転デスクランブル部と、を備えたことを特徴とする。
前記サブオーディオ信号検出部は、
前記受信処理部が復調した信号に対して帯域制限を行い、前記周波数反転が行われた音声信号を除去し、サブオーディオ信号成分を取得するフィルタと、
前記フィルタが取得したサブオーディオ信号成分に基づいて、元のサブオーディオ信号を再生成するサブオーディオ信号再生成部と、を備え、
前記サブオーディオ信号再生成部が再生成した元のサブオーディオ信号を、検出したサブオーディオ信号としてもよい。
前記受信処理部が復調した信号を、前記サブオーディオ信号検出部の処理時間だけ遅延させる遅延部を備え、
前記減算部は、前記遅延部が遅延させた信号を前記受信処理部が復調した信号として、前記遅延部が遅延させた当該信号から、前記サブオーディオ信号検出部が検出したサブオーディオ信号を差し引き、前記周波数反転が行われた音声信号を取得するようにしてもよい。
本発明の第2の観点に係る無線通信装置の処理方法は、
受信処理として、周波数反転が行われた音声信号にサブオーディオ信号が重畳した信号を受信して復調するステップと、
前記復調した信号から、前記サブオーディオ信号を検出するステップと、
前記復調した信号から、前記検出したサブオーディオ信号を差し引き、前記周波数反転が行われた音声信号を取得するステップと、
取得した前記周波数反転が行われた音声信号の周波数を反転して前記周波数反転が行われる前の元の音声信号を取得するステップと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、音声信号からサブオーディオ信号を除去することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る無線通信装置を図面を参照して説明する。
本実施形態に係る無線通信装置1の構成を図1に示す。
本実施形態に係る無線通信装置1は、マイク11と、ADコンバータ(図中、「ADC」と記す。)12と、反転スクランブラ13と、サブオーディオ信号生成器14と、スイッチ15と、加算器16と、DAコンバータ(図中、「DAC」と記す。)17と、変調回路18と、アンテナ19と、復調回路20と、ADコンバータ21と、サブオーディオ信号検出器22と、遅延器23と、減算器24と、反転デスクランブラ25と、DAコンバータ26と、スピーカ27と、によって構成される。
尚、反転スクランブラ13と、サブオーディオ信号生成器14と、スイッチ15と、加算器16と、サブオーディオ信号検出器22と、遅延器23と、減算器24と、反転デスクランブラ25とは、DSP100によって構成される。
この無線通信装置1は、スケルチやトランキングシステムにおいて、周波数反転した信号とサブオーディオ信号とを同時に使用する場合において、受信した信号に含まれているサブオーディオ信号を検出して除去するように構成されている。
マイク11は、音声を入力し、入力した音声をアナログ音声信号に変換するものである。
ADコンバータ12は、マイク11が変換したアナログ音声信号をディジタル音声信号Sound1に変換するものであり、変換したディジタル音声信号Sound1を反転スクランブラ13に供給する。
反転スクランブラ13は、ADコンバータ12から供給されたディジタル音声信号Sound1に対し、周波数反転を行うことにより、データを攪乱するためのものであり、図2に示すように、キャリア生成器31と、乗算器32と、LPF(ローパスフィルタ)33と、を備える。
キャリア生成器31は、キャリア周波数fcのキャリア信号Scを生成するものである。
乗算器32は、ADコンバータ12から供給されたディジタル音声信号Sound1を入力信号(Input)として、数式(1)に従い、キャリア生成器31が生成したキャリア信号のキャリア周波数fcと音声信号の入力信号周波数fsとを乗算するものである。
LPF33は、乗算器32が乗算した結果の信号に対して、帯域制限を行い、DSBの信号からLSB(Lower Side Band;下側波帯)の信号を取得するものである。
このLSBの信号は、周波数反転した信号Inv1となっており、反転スクランブラ13は、LPF33の出力信号(Output)を信号Inv1として加算器16に供給する。
サブオーディオ信号生成器14は、スケルチやトランキングシステムを実現するため信号として、キャリア周波数fcのサブオーディオ信号Sub1を生成するものである。
スイッチ15は、サブオーディオ信号生成器14と加算器16との接続、遮断を行うものである。
加算器16は、反転スクランブラ13から出力された信号Inv1とサブオーディオ信号生成器14からスイッチ15を介して出力されたサブオーディオ信号Sub1とを加算するものであり、加算した信号St1をDAコンバータ17に供給する。
DAコンバータ17は、加算器16から供給された信号St1をアナログ信号に変換するものであり、変換したアナログ信号を変調回路18に供給する。
変調回路18は、DAコンバータ17から供給されたアナログ信号で搬送波を変調してRF周波数のRF(Radio Frequency)信号を生成するものであり、生成したRF信号をアンテナ19に供給する。
アンテナ19は、変調回路18から供給されたRF信号を電波として送出するとともに、電波を受信して、このRF信号を復調回路20に供給する。スケルチやトランキングシステムの場合、このRF信号は、キャリア周波数fcに対して周波数反転が行われた信号Inv1にサブオーディオ信号Sub1が重畳した信号で搬送波を変調したRF周波数の信号となっている。
このアンテナ19と復調回路20とADコンバータ21とは、受信処理としてこの周波数反転が行われた音声信号にサブオーディオ信号Sub1が重畳したRF信号を受信して復調するものである。
復調回路20は、アンテナ19から供給されたRF信号を復調するものである。復調回路20が復調したRF信号はアナログ信号であり、復調回路20は、復調したアナログ信号をADコンバータ21に供給する。
ADコンバータ21は、復調回路20から供給されたアナログ信号をディジタル信号St1に変換するものである。
サブオーディオ信号検出器22は、ADコンバータ21が変換したディジタル信号St1からサブオーディオ信号Sub1を検出するものである。
サブオーディオ信号検出器22は、図3に示すように、LPF22aとサブオーディオ信号再生成部22bと、を備える。
LPF22aは、ADコンバータ21によって変換されたディジタル信号St1に対して帯域制限を行うものである。LPF22aは、復調された信号の音声信号の帯域を除去するようにカットオフ周波数が設定され、ディジタル信号St1に含まれるディジタル音声信号Sound1を除去することによって帯域制限を行う。そして、LPF22aは、ディジタル音声信号Sound1に重畳していない周波数帯域のサブオーディオ信号成分Sub2を取得する。
オーディオ信号再生成部22bは、LPF22aが取得したサブオーディオ信号成分Sub2に基づいて元のサブオーディオ信号Sub1を再生成するものである。
LPF22aが帯域制限を行うと、ディジタル音声信号Sound1と重なっているサブオーディオ信号の帯域成分も除去されてしまい、このままでは、検出されたサブオーディオ信号Sub1を再生しても送信側(サブオーディオ信号生成器14)のサブオーディオ信号Sub1とは一致しなくなる。
LTRの場合を例に説明すると、送信されるLTRの波形は、図4(a)に示すような波形になる。このA部を拡大すると、この波形は、図4(b)に示すような波形になっている。
このA部には、高い周波数成分が含まれており、LPF22aにより高い周波数成分がカットされてしまうと、このA部の波形は、図4(c)に示すような波形になってしまう。
このため、サブオーディオ信号再生成部22bは、以下の第1の方法又は第2の方法を用いて、検出したサブオーディオ信号成分Sub2から、元のサブオーディオ信号Sub1を再生成する。
第1の方法は、例えば、LTRの場合、デビエーション(deviation;周波数偏移)が決まっているため、サンプル数が設定されたテーブルデータを予め記憶し、信号を置き換える方法である。
図4(c)に示すような波形を有する信号を受信した場合、サブオーディオ信号検出器22は、受信した信号を、記憶したテーブルデータに従って、図4(b)に示すような波形を有する信号に置き換える。
第2の方法は、検出したサブオーディオ信号Sub2を、一旦、「1001100101・・・」のようなバイナリデータに変換した後に、送信側のサブオーディオ信号生成器14と同じようにサブオーディオ信号Sub1を生成する方法である。
オーディオ信号再生成部22bがこのような処理を行うことにより、再生成されたサブオーディオ信号は、元のサブオーディオ信号Sub1と一致する。
サブオーディオ信号検出器22は、サブオーディオ信号再生成部22bが再生成したサブオーディオ信号Sub1を検出したサブオーディオ信号として減算器24に供給する。
遅延器23は、ADコンバータ21が変換したディジタル信号St1を、サブオーディオ信号検出器22の処理時間だけ遅延させるものである。サブオーディオ信号検出器22のLPF22aが帯域制限を行い、サブオーディオ信号再生成部22bがサブオーディオ信号Sub1を再生成するのに時間を要する。
遅延器23は、時間軸上で同期をとるためにADコンバータ21が変換したディジタル信号St1を、遅延させてこのサブオーディオ信号検出器22の処理時間を吸収する。遅延器23は、遅延させたディジタル信号Sd1を減算器24に供給する。
減算器24は、遅延器23が遅延させたディジタル信号Sd1からサブオーディオ信号検出器22が検出したサブオーディオ信号Sub1を差し引いて、信号Inv2を取得するものである。この信号Inv2は、反転スクランブラ13が出力した信号Inv1と同等の信号である。減算器24は、取得した信号Inv2を反転デスクランブラ25に供給する。
反転デスクランブラ25は、減算器24から供給された信号Inv2に対して、反転デスクランブラ処理として周波数反転を行い、ディジタル音声信号Sound2を取得するものである。このディジタル音声信号Sound2は、送信側の周波数反転が行われる前の元のディジタル音声信号Sound1と同等のものになる。
反転デスクランブラ25は、反転スクランブラ13と同じように、図2に示すようなキャリア生成器31と、乗算器32と、LPF33と、を備える。
反転デスクランブラ25のキャリア生成器31は、反転スクランブラ13のキャリア生成器31と同じキャリア周波数fcが3500Hzのキャリア信号fcを生成する。
乗算器32は、信号Inv2に対して再度振幅変調を行い、DSBの信号Dsb2を取得する。LPF33は、乗算器32が取得した信号Dsb2に対して帯域制限を行い、LSB成分のみを取り出す。
反転デスクランブラ25は、LPF33が取り出したLSB成分のみの信号をディジタル音声信号Sound2としてDAコンバータ26に供給する。
DAコンバータ26は、反転デスクランブラ25から供給されたディジタル音声信号Sound2をアナログ音声信号に変換するものであり、変換したアナログ音声信号をスピーカ27に供給する。
スピーカ27は、DAコンバータ26から供給されたアナログ音声信号に基づいて音声を出力するものである。
次に本実施形態に係る無線通信装置1の動作を説明する。
マイク11は、音声を入力し、入力した音声を、図5(a)に示すようなスペクトラム特性を有するアナログの音声信号Sound1に変換し、ADコンバータ12は、マイク11が変換したアナログの音声信号Sound1をディジタルの音声信号Sound1に変換する。
反転スクランブラ13のキャリア生成器31は、図5(b)に示すようなキャリア周波数fcが3500Hzのキャリア信号Scを生成する。
乗算器32は、ADコンバータ12から供給されたディジタル音声信号Sound1を入力信号(Input)として、数式(1)に示すように、キャリア生成器31が生成したキャリア信号Scのキャリア周波数fcと入力されたディジタル音声信号Sound1の入力信号周波数fsとを乗算する。
乗算器32がこのような乗算を行うことにより、反転スクランブラ13は、図5(b)に示すようなDSBの信号Dsb1を取得する。
LPF33は、この信号Dsb1に対して帯域制限を行い、反転スクランブラ13は、この信号Dsb1から、LSB成分を取り出し、図5(c)に示すようなキャリア周波数fc=3500Hzに対して周波数が反転したスペクトラム特性を有する信号Inv1を取得する。
サブオーディオ信号生成器14は、図5(d)に示すようなサブオーディオ信号Sub1を生成する。
スイッチ15が閉じられると、サブオーディオ信号生成器14と加算器16とが接続され、加算器16は、反転スクランブラ13が生成した図5(c)に示すようなスペクトラム特性を有する信号Inv1と、サブオーディオ信号生成器14が生成した図5(d)に示すようなスペクトラム特性を有するサブオーディオ信号Sub1とを加算する。そして、加算器16は、図5(e)に示すように、信号Inv1にサブオーディオ信号Sub1が重畳したディジタル信号St1を生成する。
DAコンバータ17は、加算器16から供給されたディジタル信号St1をアナログ信号に変換し、変調回路18は、DAコンバータ17から供給されたアナログ信号で搬送波を変調してRF信号を生成する。アンテナ19は、変調回路18から供給されたRF信号を電波として送出する。
アンテナ19が、このディジタル信号St1で変調されたRF信号の電波を受信すると、このRF信号を復調回路20に供給し、復調回路20は、アンテナ19から供給されたRF信号を復調し、復調したアナログ信号をADコンバータ21に供給する。
ADコンバータ21は、復調回路20から供給されたアナログ信号を、図6(a)に示すような、ディジタル信号St2に変換する。アンテナ19がディジタル信号St1で変調されたRF信号の電波を受信するため、このディジタル信号St2は、ディジタル信号St1と同一のスペクトル特性を有する信号になる。
サブオーディオ信号検出器22は、このディジタル信号St2をADコンバータ21から取得し、LPF22aは、このディジタル信号St2に対し、300Hzのカットオフ周波数で帯域制限を行う。そして、サブオーディオ信号検出器22は、図6(b)に示すようなサブオーディオ信号成分Sub2を取得する。
サブオーディオ信号再生成部22bは、このサブオーディオ信号成分Sub2に基づいて、図6(c)に示すようなサブオーディオ信号Sub1を再生成する。
減算器24は、遅延器23が遅延させた図6(d)に示すようなディジタル信号Sd1から、サブオーディオ信号再生成部22bが再生成した図6(c)に示すサブオーディオ信号Sub1を差し引き、図6(e)に示すようなスペクトラム特性を有する信号Inv2を取得する。
この信号Inv2は、反転スクランブラ13が周波数反転した信号Inv1と同一の信号になる。減算器24は、取得した信号Inv2を反転デスクランブラ25に供給する。
反転デスクランブラ25のキャリア生成器31は、反転スクランブラ13のキャリア生成器31と同じキャリア周波数fcが3500Hzのキャリア信号fcを生成し、乗算器32は、信号Inv2に対して再度振幅変調を行い、反転デスクランブラ25は、図7(a)に示すようなDSBの信号Dsb2を取得する。
LPF33は、このDSBの信号Dsb2から、LSB成分のみを取り出す。LPF33がLSB成分のみを取り出すことにより、反転デスクランブラ25は、図7(b)に示すようなスペクトラム特性を有するディジタル信号Sound2を取得する。
このディジタル信号Sound2は、図5(a)に示すディジタル信号Sound1と同等の信号になる。反転デスクランブラ25は、このディジタル信号Sound2をDAコンバータ26に供給する。
DAコンバータ26は、反転デスクランブラ25から供給されたディジタル信号Sound2をアナログ信号に変換し、スピーカ27は、DAコンバータ26から供給されたアナログ信号に基づいて音声を出力する。
以上説明したように、本実施形態によれば、スケルチやトランキングシステムにおいて、周波数反転した信号Inv1とサブオーディオ信号Sub1とを同時に使用する場合、受信側でディジタル信号St2を周波数反転する前に、そのディジタル信号St2に含まれているサブオーディオ信号Sub1を除去するようにした。
従って、ディジタル音声信号Sound2から、サブオーディオ信号Sub1を除去することができ、スピーカ27から、反転したサブオーディオ信号成分に基づく高周波ノイズを除去することができる。そして、信号Inv1とサブオーディオ信号Sub1とを同時に使用しない場合と比較して同様の音質を得ることができる。
また、サブオーディオ信号検出器22のサブオーディオ信号再生成部22bは、LPF22aが音声信号を除去した信号に基づいて元のサブオーディオ信号Sub1を再生成するようにした。
従って、再生成されたサブオーディオ信号は、元のサブオーディオ信号Sub1と一致し、減算器24が減算処理を行うことにより、確実にサブオーディオ信号Sub1を除去することができる。
また、遅延器23がディジタル信号を、サブオーディオ信号検出器22の処理時間だけ遅延させるようにしたので、遅延させたディジタル信号St1とサブオーディオ信号検出器22が検出したサブオーディオ信号Sub1とを時間軸上で同期させることができ、確実にサブオーディオ信号Sub1を除去することができる。
尚、サブオーディオ信号検出器22を備えることにより、周波数反転スクランブラを行わない場合でも、スピーカ27から再生されるゴロゴロといった低域のノイズを除去することが可能となる。
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施の形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、サブオーディオ信号と周波数反転スクランブラとを同時に使用する場合について説明した。しかし、サブオーディオ信号のみを使用する場合でも上記実施形態を適用できる。
上記実施形態では、反転スクランブラ13と反転デスクランブラ25とは、図2に示すような同じ構成のものとして説明した。しかし、送受信を行う場合、無線通信装置1は、反転スクランブラ13と反転デスクランブラ25とを共用することもできる。
本発明の実施形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す反転スクランブラ、反転デスクランブラの構成を示す図である。 図1に示すサブオーディオ信号検出器の構成を示すブロック図である。 LTRを例として、図3に示すサブオーディオ信号検出部の処理を示す図であり、(a)は、LTR波形、(b)は、(a)のA部拡大図、(c)は、図3に示すLPFによって高い周波数がカットされた波形を示す。 図1に示す反転スクランブラ、サブオーディオ信号生成器、加算器の処理を示す図であり、(a)は、反転スクランブラに入力される信号、(b)は、反転スクランブラの乗算器が出力した信号、(c)は、反転スクランブラのLPFが出力した信号、(d)は、サブオーディオ信号生成器が生成したサブオーディオ信号、(e)は、加算器が生成した信号としてサブオーディオ信号が重畳した信号を示す。 各部の信号のスペクトラム特性を示す図であり、(a)は、ADCが出力した信号、(b)は、LPFによって帯域制限が行われた信号、(c)は、サブオーディオ信号再生成部が再生成した信号、(d)は、遅延器によって遅延された信号、(e)は、減算器によって遅延器が出力した信号からサブオーディオ信号を差し引いた信号の各スペクトラム特性を示す。 反転デスクランブラの処理を示す図であり、(a)は、反転デスクランブラの乗算器が出力した信号、(b)は、反転デスクランブラ内のLPFが出力した信号を示す。 従来の無線通信装置の秘話通信方法を示す図であり、(a)は、入力された音声信号、(b)は、出力信号、(c)は、無線通信装置の送信部が生成したDSBの信号、(d)は、入力した音声信号のスペクトラムを反転させた信号の各スペクトラム特性を示す。 従来の無線通信装置の受信部のスペクトラム特性を示す図であり、(a)は、再度振幅変調を行ったDSBの信号、(b)は、再度周波数反転させた信号の各スペクトラム特性を示す。 従来の無線通信装置のサブオーディオ信号を重畳させた場合の各部のスペクトラム特性を示す図であり、(a)は、サブオーディオ信号の帯域と音声信号の帯域とが重なった場合のスペクトラム特性、(b)は、周波数反転スクランブルを行った信号にサブオーディオ信号を重畳させた場合のスペクトラム特性、(c)は、出力された音声のスペクトラム特性を示す。
符号の説明
1 無線通信装置
13 反転スクランブラ
14 サブオーディオ信号生成器
20 復調回路
21 ADコンバータ
22 サブオーディオ信号検出器
22a LPF
22b サブオーディオ信号再生成部
23 遅延器
24 減算器
25 反転デスクランブラ

Claims (4)

  1. 受信処理として、キャリア周波数に対して周波数反転が行われた音声信号にサブオーディオ信号が重畳した信号を受信して復調する受信処理部と、
    前記受信処理部が復調した信号から、前記サブオーディオ信号を検出するサブオーディオ信号検出部と、
    前記受信処理部が復調した信号から前記サブオーディオ信号検出部が検出したサブオーディオ信号を差し引き、前記周波数反転が行われた音声信号を取得する減算部と、
    前記減算部が取得した前記音声信号の周波数を反転して周波数反転が行われる前の元の音声信号を取得する反転デスクランブル部と、を備えた、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記サブオーディオ信号検出部は、
    前記受信処理部が復調した信号に対して帯域制限を行い、前記周波数反転が行われた音声信号を除去し、サブオーディオ信号成分を取得するフィルタと、
    前記フィルタが取得したサブオーディオ信号成分に基づいて、元のサブオーディオ信号を再生成するサブオーディオ信号再生成部と、を備え、
    前記サブオーディオ信号再生成部が再生成した元のサブオーディオ信号を、検出したサブオーディオ信号とする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記受信処理部が復調した信号を、前記サブオーディオ信号検出部の処理時間だけ遅延させる遅延部を備え、
    前記減算部は、前記遅延部が遅延させた信号を前記受信処理部が復調した信号として、前記遅延部が遅延させた当該信号から、前記サブオーディオ信号検出部が検出したサブオーディオ信号を差し引き、前記周波数反転が行われた音声信号を取得する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信装置。
  4. 受信処理として、周波数反転が行われた音声信号にサブオーディオ信号が重畳した信号を受信して復調するステップと、
    前記復調した信号から、前記サブオーディオ信号を検出するステップと、
    前記復調した信号から、前記検出したサブオーディオ信号を差し引き、前記周波数反転が行われた音声信号を取得するステップと、
    取得した前記周波数反転が行われた音声信号の周波数を反転して前記周波数反転が行われる前の元の音声信号を取得するステップと、を備えた、
    ことを特徴とする無線通信装置の処理方法。
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