JP2009245697A - 圧着端子 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、電気接続性及び機械接続性を向上することができる圧着端子を提供することを目的とする。
【解決手段】圧着端子1において被覆電線100の芯線102を圧着するワイヤーバレル部10を、芯線102を載置するバレル底部11と、バレル底部11部の幅方向両側から延出するワイヤーバレル片12とで構成し、バレル底部11には、長手方向X及び幅方向Yに対して交差する交差方向ZのV字型セレーション20を、長手方向Xに所定間隔を隔てて3本配置し、平面視V字型のV字型セレーション20の幅方向端部24のうち、右側端部24aと、左側端部24bとの長手方向Xの位置が一致するよう配置した。
【選択図】図1
【解決手段】圧着端子1において被覆電線100の芯線102を圧着するワイヤーバレル部10を、芯線102を載置するバレル底部11と、バレル底部11部の幅方向両側から延出するワイヤーバレル片12とで構成し、バレル底部11には、長手方向X及び幅方向Yに対して交差する交差方向ZのV字型セレーション20を、長手方向Xに所定間隔を隔てて3本配置し、平面視V字型のV字型セレーション20の幅方向端部24のうち、右側端部24aと、左側端部24bとの長手方向Xの位置が一致するよう配置した。
【選択図】図1
Description
この発明は、例えば、被覆電線の導体部分に圧着して、被覆電線の先端に装着する圧着端子に関する。
従来から、被覆電線の先端に装着する端子金具として、被覆をはがした導体部分を圧着する圧着部を備えた圧着端子が多く用いられている。
詳しくは、圧着端子は、先端側に配置した端子接続部と、被覆電線の導体部分を圧着する基端側に配置した圧着部とで構成するとともに、該圧着部を、前記導体部分を載置する圧着底面と、該圧着底面の幅方向両側から延出したワイヤーバレルと呼ばれる圧着片とで構成し、前記圧着底面に、セレーションと呼ばれる幅方向の溝形状である係止溝を、前後方向に所定間隔を隔てて複数備えている。
詳しくは、圧着端子は、先端側に配置した端子接続部と、被覆電線の導体部分を圧着する基端側に配置した圧着部とで構成するとともに、該圧着部を、前記導体部分を載置する圧着底面と、該圧着底面の幅方向両側から延出したワイヤーバレルと呼ばれる圧着片とで構成し、前記圧着底面に、セレーションと呼ばれる幅方向の溝形状である係止溝を、前後方向に所定間隔を隔てて複数備えている。
上記構成で構成された圧着端子によって、圧着底面に載置した導体部分を圧着片で圧着し、端子接続部と導体部分とを電気的かつ機械的に接続することができる。
なお、圧着部を筒状に構成し、筒状の内面に圧着底面を設ける場合であっても、筒状内部に前記導体部分を挿入して圧着底面に載置し、筒状の圧着部を外部から潰して圧着することによっても、端子接続部と導体とを電気的かつ機械的に接続することができる。
また、セレーションを備えたことにより、圧着された導体部分の一部がセレーションの溝形状に応じて変形して、圧着された導体部分の圧着部からの抜け出しを防止することができる。すなわち、セレーションによって導体部分と圧着端子との機械的接続をより確実にすることができる。
さらにまた、圧着された導体部分の一部がセレーションの溝形状に応じて変形する際に、セレーションのエッジ部が導体部分に対して局所的に強い圧力を付与し、導体部分の表面に生じている酸化物等の抵抗物質を除去することができ、電気接続性を向上することができる。
しかし、このような圧着端子と導体部分との接続において、圧着片による圧着が弱いと導体部分との電気的接続における電気抵抗が増大し、逆に、圧着片による圧着が強いとセレーションに食い込む変形による変形負荷が増大して、導体部分の強度が低下し、使用上必要な強度以下の荷重で破断する惧れがあった。
そこで、圧着部と導体部分との間に別部材である圧着部材を介在させて圧着することによって導体部分が破断するような強い圧着を行わずとも、接触面積を拡大させ、電気抵抗を小さくすることのできる圧着方法が提案されている(特許文献1参照)。
上記特許文献1の圧着方法を用いることによって、良好な電気的接続及び機械的接続を両立することはできるものの、圧着時には別部材である圧着部材を介在させる必要があり、圧着作業の工程が増えるとともに、作業性が困難となるといった問題があった。また、圧着部材の部品コストが必要となるため、圧着端子に関するコストが増大するといった問題もあった。
さらには、近年の電子機器の軽量化、小型化に応じた電線の極細化が図られており、電線の極細化に伴って端子も小型化されている。そのような状況において、小型化された圧着端子に、極細化された導体部分を圧着する際に、その間に別部材で構成する圧着部材を介在させることは益々困難となっている。
特開2005−302475号公報
この発明は、電気接続性及び機械接続性を向上することができる圧着端子を提供することを目的とする。
この発明は、被覆電線の導体部分を圧着する圧着部を、前記導体部分を載置する圧着底面と、該圧着底面の幅方向両側からそれぞれ延出する圧着片とで構成し、前記圧着底面に、長手方向及び幅方向に対して交差する交差方向の係止溝を備え、該係止溝を、前記圧着底面における長手方向に所定間隔を隔てて複数配置するとともに、該係止溝の幅方向の一方側端部と、当該係止溝又は他の係止溝の他方側端部との長手方向位置が一致することを特徴とする。
この発明の態様として、前記他の係止溝を、長手方向に複数配置した係止溝のうち当該係止溝に隣り合う係止溝にすることができる。
また、この発明の態様として、前記係止溝を、平面視略V字状に形成したV字係止溝で構成することができる。
また、この発明の態様として、前記係止溝を、平面視略V字状に形成したV字係止溝で構成することができる。
また、この発明の態様として、隣り合う前記V字係止溝における略V字状開放端部と略V字状閉合端部との長手方向位置を一致させることができる。
また、この発明の態様として、前記係止溝における幅方向端部である幅方向側面を、傾斜側面で形成することができる。
また、この発明の態様として、前記係止溝における幅方向端部である幅方向側面を、傾斜側面で形成することができる。
上記圧着部は、圧着底面と、圧着底面の幅方向両側に配置されたいわゆるバレル片と呼ばれる圧着片とを備え、圧着前の状態で背面視略U型のオープンバレル形式や、あらかじめ圧着片の先端を上方で当接させた背面視略O型のクローズバレル形式のワイヤーバレルであることを含む。なお、圧着片の先端の当接とは、溶接等によって接合された状態、接触させただけの当接状態、あるいはわずかな隙間のある略当接状態であることを含む。
上記圧着端子は、上記圧着部と、雌型コネクタBOX、雄型コネクタBOX、あるいはねじ挿通孔等の端子接続部とを備えた接続端子や、圧着部のみで構成する接続端子であることを含む。
上記被覆電線は、複数の素線が純銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金のいずれかで構成された導体部分を絶縁性被覆体で被覆する被覆電線であり、例えば、軟銅線の素線で構成された導体部分を有する極細被覆電線であることを含む。
上記係止溝は、平面視直線状あるいは曲線状で形成された断面溝形状のセレーションをいう。
上記傾斜側面は、係止溝の幅方向端部に備えたテーパー面で形成した側面であることをいう。
上記基端側の係止溝は、長手方向に所定間隔を隔てて複数配設した係止溝のうち、接続される被覆電線側の係止溝であることをいう。
上記傾斜側面は、係止溝の幅方向端部に備えたテーパー面で形成した側面であることをいう。
上記基端側の係止溝は、長手方向に所定間隔を隔てて複数配設した係止溝のうち、接続される被覆電線側の係止溝であることをいう。
上記長手方向は、圧着端子における基端側と先端側とを結ぶ方向であることをいい、上記幅方向は、該長手方向に対して直交し、圧着底面に沿う方向であることをいう。
上記平面視略V字状は、V字状、U字状、或いはサインカーブ状であることを含む。
上記略V字状開放端部と略V字状閉合端部は、V字状、U字状、或いはサインカーブ状で形成された係止溝において、例えば立位のV字における上端開放部と下端閉合部であることをいう。
上記略V字状開放端部と略V字状閉合端部は、V字状、U字状、或いはサインカーブ状で形成された係止溝において、例えば立位のV字における上端開放部と下端閉合部であることをいう。
このように、圧着端子において、被覆電線の導体部分を圧着する圧着部を、前記導体部分を載置する圧着底面と、該圧着底面の幅方向両側からそれぞれ延出する圧着片とで構成し、前記圧着底面に、長手方向及び幅方向に対して交差する交差方向の係止溝を備え、該係止溝を、前記圧着底面における長手方向に所定間隔を隔てて複数配置するとともに、該係止溝の幅方向の一方側端部と、当該係止溝又は他の係止溝の他方側端部との長手方向位置が一致する構成としたことによって、電気接続性及び機械接続性を向上することができる。
詳しくは、係止溝を備えたことによって、導体部分を圧着部で圧着した際に、係止溝に沿った変形、即ち係止溝に食い込む変形が導体部分に生じ、圧着部で圧着された導体部分の引抜き抵抗を向上させ、機械接続性を向上することができる。
また、圧着された導体部分の一部が係止溝に応じて変形する際に、係止溝のエッジ部が導体部分に対して局所的に強い圧力を付与し、導体部分の表面に生じている酸化物等の抵抗物質を除去することができ、電気接続性を向上することができる。
さらには、交差方向の係止溝の一端側端部と、当該係止溝又は他の係止溝の他方側端部との長手方向位置が一致するため、圧着状態において導体部分の外周を巻き回す方向の係止溝を構成することができる。したがって、導体部分の外周を巻き回す方向の係止溝に食い込んだ導体部分の変形によって機械接続性および電気接続性を向上することができる。
なお、交差方向の係止溝の一端側端部と、当該係止溝の他方側端部との長手方向位置が一致する場合における圧着状態の導体部分の外周を巻き回す係止溝は、導体部分の軸心方向に対して傾斜する方向の略環状状態となる。
また、交差方向の係止溝の一端側端部と、他の係止溝の他方側端部との長手方向位置が一致する場合における圧着状態の導体部分の外周を巻き回す係止溝は、導体部分の外周に沿った略螺旋状態となる。
また、このように係止溝を長手方向及び幅方向に対して交差する交差方向に形成することによる軸心方向に対して傾斜する方向の略環状状態や略螺旋状態の係止溝に食い込む食込み変形による変形負荷は、幅方向に配設した通常の係止溝の場合と比較して、導体部分の断面における変形部分の割合を低減できるため、食込み変形による変形負荷を低減でき、機械的接続の信頼性を向上することができる。
また、前記他の係止溝を、長手方向に複数配置した係止溝のうち当該係止溝に隣り合う係止溝にすることによって、圧着状態において導体部分の外周を巻き回す方向の1本の略螺旋状の係止溝を構成することができる。
これにより、導体部分の周方向いずれかに係止溝があり、その係止溝に食い込んで形成される変形部分は、導体部分の長手方向に応じて滑らかに周方向を移動するため、周方向に対して均等に変形部分を生じることができ、導体部分のいずれの周方向への引抜き力に対する抵抗を向上させ、機械接続性を向上することができる。
さらにまた、長手方向で導体の断面積が急激に変化しないため、引張り力を加えたときに特定の部分で応力が上昇することを防止できる。
さらにまた、長手方向で導体の断面積が急激に変化しないため、引張り力を加えたときに特定の部分で応力が上昇することを防止できる。
また、前記係止溝を、平面視略V字状に形成したV字係止溝で構成したことによって、圧着状態において、導体部分の軸心方向に対して、長手方向に傾斜する環状態の係止溝を構成することができる。したがって、係止溝への食込み変形部分を長手方向に傾斜する環状態で形成でき、引抜き力に対する抵抗を向上させ、機械接続性を向上することができる。
また、隣り合う前記V字係止溝における略V字状開放端部と略V字状閉合端部との長手方向位置が一致させることによって、圧着状態において、一の係止溝と隣り合う係止溝とが長手方向に、重なり合うことなく連続するため、これらの係止溝に食い込んで変形する導体部分の断面積変化を低減できるため、機械接続性を向上することができる。
さらには、前記係止溝における幅方向端部である幅方向側面を、傾斜側面で形成したことによって、上記圧着部による圧着によって生じる係止溝への食込み変形において、係止溝の幅方向端部付近における導体部分の変形による負担を低減することができる。
詳しくは、該係止溝における幅方向端部である幅方向側面を、傾斜側面で形成したことによって、係止溝の幅方向端部付近における導体部分の変形は、溝形状を構成する先端側溝側面及び基端側溝側面による長手方向の変形に加えて幅方向側面による幅方向の変形も加わるが、幅方向側面を傾斜側面で形成したことによって、幅方向側面による幅方向の変形が緩やかになり、係止溝の幅方向端部における変形負荷を低減することができる。
したがって、機械接続性を向上することができる。
したがって、機械接続性を向上することができる。
この発明によれば、電気接続性及び機械接続性を向上することができる圧着端子を得ることができる。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は斜視図による圧着端子1の説明図を示し,図2は平面図等による圧着端子1の説明図を示し、図3はワイヤーバレル部10の圧着方法を説明する説明図を示し、図4は圧着状態の圧着端子1の縦断面図による説明図を示し、図5はワイヤーバレル部10の食込み変形部103の平面図等による説明図を示している。
圧着端子1における被覆電線100の芯線102を圧着するワイヤーバレル部10は、芯線102を載置するバレル底部11と、該バレル底部11部の幅方向Yの両側から延出したワイヤーバレル片12とで構成し、バレル底部11には、長手方向X及び幅方向Yに対して交差する交差方向Z1,Z2のV字型セレーション20を、長手方向Xに所定間隔を隔てて3本配置している。
なお、上記V字型セレーション20は、V字方向が長手方向前方に向かって開放する向きで配置された平面視V字型で構成されるとともに、V字型セレーション20の幅方向端部24(24a,24b)のうち、一方側である後方視右側の右側端部24aと、他方側である後方視左側の左側端部24bとの長手方向Xの位置が一致するよう配置されている。
また、平面視V字型のV字型セレーション20における幅方向Yの幅方向端部24にある幅方向側面25を、テーパー側面で形成している。
また、平面視V字型のV字型セレーション20における幅方向Yの幅方向端部24にある幅方向側面25を、テーパー側面で形成している。
上述した圧着端子1の構成について詳述すると、圧着端子1は、図1に示すように、長手方向Xの前方から後方に向かって、図示省略する雄型コネクタの挿入を許容するコネクタボックス2と、コネクタボックス2の後方で、所定の長さの第1トランジション18を介して配置されたワイヤーバレル部10と、ワイヤーバレル部10の後方で所定の長さの第2トランジション19を介して配置されたインシュレーションバレル部15とを一体に構成している。
なお、ワイヤーバレル部10は、被覆電線100の芯線102をワイヤーバレル片12でかしめて圧着し、インシュレーションバレル部15は被覆電線100の絶縁被覆101をインシュレーションバレル片16でかしめて固定している。
なお、被覆電線100は、電子機器の近年の小型化、軽量化に伴い、従来のより線と比べて細い極細素線を束ねて芯線102を構成している。
なお、被覆電線100は、電子機器の近年の小型化、軽量化に伴い、従来のより線と比べて細い極細素線を束ねて芯線102を構成している。
圧着端子1は、図2(a)に示すような組立前の板状態から折り曲げ加工によって立体構成している。コネクタボックス2は、倒位の中空四角柱体で構成され、内部に、長手方向Xの後方に折り曲げ、挿入される雄型コネクタに接触する接触片2aを備えている。
圧着前のワイヤーバレル部10は、図1(b)に示すように、バレル底部11と、その幅方向Yの両側から斜め外側上方に延出するワイヤーバレル片12とで構成し、後方視略U型に形成している。
同様に、圧着前のインシュレーションバレル部15も、バレル底部17と、その幅方向両側から斜め外側上方に延出するインシュレーションバレル片16とで構成し、後方視略U型に形成している。
ワイヤーバレル部10のバレル底部11には、図2(a)に示すように、V字方向が長手方向Xの前方に向かって開放する向き、すなわちV字の開放する上端側が長手方向Xの前方、かつV字の閉じた下端側が長手方向Xの後方となる向きで配置された平面視V字型で構成されたV字型セレーション20を、長手方向Xに所定間隔を隔てて3本配置している。
なお、図1及び図2において点線で示す幅方向Yに沿ったセレーション320は通常の溝形状のセレーションが設置される際の位置および向きを示している。
なお、図1及び図2において点線で示す幅方向Yに沿ったセレーション320は通常の溝形状のセレーションが設置される際の位置および向きを示している。
V字型セレーション20は、図2(a)に示すように、前方に向かって幅方向外側向き(交差方向Z1,Z2)の右側V字構成溝20a(後方視右側)と左側V字構成溝20b(後方視左側)とを、バレル底部11の幅方向Yの中心となる中心線CLに対して幅方向対称となるように配置して一体形成している。
また、上記構成のV字型セレーション20において右側V字構成溝20aの外側端部である右側端部24aと、左側V字構成溝20bの外側端部である左側端部24bとの長手方向Xの位置が一致するよう配置されている。
さらに、右側端部24a及び左側端部24bの長手方向Xの位置は、先端側の隣りのV字型セレーション20の幅方向Yの中央部分、すなわちV字型セレーションの中央基端側端部26の長手方向Xの位置と一致するよう配置されている。
また、平面視V字型のV字型セレーション20における幅方向Yの幅方向端部24にある幅方向側面25を、テーパー側面で形成している。
また、平面視V字型のV字型セレーション20における幅方向Yの幅方向端部24にある幅方向側面25を、テーパー側面で形成している。
なお、V字型セレーション20は、図2のb部拡大図に示すように、いずれもバレル底部11に直交する前方側面21及び後方側面22、並びに前方側面21及び後方側面22の下端を結ぶセレーション底面23とで構成された凹状の縦断方向の断面が四角形である溝形状である。前方側面21及び後方側面22の下端を結ぶセレーション底面23はバレル底部11に平行な面で形成されている。
このように構成された圧着端子1の圧着前の状態において、図1(b)に示すようにワイヤーバレル部10と被覆電線100とを配置し、図3に示す圧着アプリケータ200で圧着することで図1(c)に示すように、ワイヤーバレル部10で芯線102を圧着して、圧着端子1を被覆電線100に装着することができる。
詳しくは、被覆電線100の芯線102がワイヤーバレル部10の内側となり、絶縁被覆101の前端付近がインシュレーションバレル部15の内側となるように、被覆電線100を圧着端子1の上方から載置し(図1(b)参照)、図3に示す圧着アプリケータ200のアンビル201にセットする(図3(a)参照)。
そして、図3(b)に示すように、ワイヤーバレル部10の上からクリンパ202を降ろして、アンビル201とクリンパ202とでワイヤーバレル部10を挟み込んで、図3(c)に示すように、ワイヤーバレル片12をカールさせる。
また、上述のワイヤーバレル部10の圧着と同時に、インシュレーションバレル部15の上から図示省略するインシュレーションバレル用のクリンパを降ろして、インシュレーションバレル用のアンビルとインシュレーションバレル用のクリンパとでインシュレーションバレル部15を挟み込んで、インシュレーションバレル片16をカールさせる。
これにより、ワイヤーバレル片12で芯線102をバレル底部11に押圧し、さらにはインシュレーションバレル片16で絶縁被覆101をバレル底部17側に押圧し、幅方向Yに並設する二山状の圧着状態を構成することができる(図3(c)参照)。
こうして、ワイヤーバレル部10で芯線102を圧着した接続状態において、図4及び5に示すように、複数本の極細素線で構成する芯線102の上面の一部を除く外周部分がV字型セレーション20に沿って変形する。
このように、V字型セレーション20に沿った変形、すなわちV字型セレーション20に食い込んだ食込み変形部103は、V字型セレーション20の四角形断面溝形状に対応する四角形断面で変形し、芯線102の径外方向に突出している。
詳しくは、図4におけるc部拡大図や、図5(d)に示すように、食込み変形部103は、ワイヤーバレル部10においてワイヤーバレル片12に圧着された芯線102の幅方向に並設する二山状頂点付近から底面に掛けて形成されている。
なお、図4は圧着状態の圧着端子1における幅方向Yの中心付近を通る縦断面図を示している。また、図5(a)は圧着状態の芯線102を透過した状態における食込み変形部103の平面図を示し、図5(b)は芯線102を透過した状態のA−A矢視図を示し、図5(c)は芯線102を透過した状態のB−B矢視図を示している。さらに、図5(d)は圧着状態の芯線102のC−C断面図を示し、図5(e)は、図1や図2において点線で示す幅方向Yに設置された通常のセレーション320に食い込んだ食込み変形303のある芯線302の断面図を示している。
上述したように、平面視V字状に形成されたV字型セレーション20に食い込んだ食込み変形部103は、図5(b),(c)に示すように、長手方向Xに平行な芯線102の軸心方向ALに対して前方に傾斜した状態の略環状態を構成している。
また、V字型セレーション20における幅方向端部である幅方向側面25を、テーパー側面で形成しているため、図5(d)に示すように、食込み変形部103の端部103aはテーパー形状で形成されることとなる。
こうして、ワイヤーバレル片12によるバレル底部11への芯線102の圧着により、V字型セレーション20の形状に沿って芯線102が変形する際に、V字型セレーション20における後方側面22とバレル底部11とで構成するエッジ部22aが芯線102に対して局所的に強い圧力を付与し、芯線102の表面に生じている酸化物等の抵抗物質を除去することができ、電気接続性を向上することができる。
また、V字型セレーション20に食い込んだ食込み変形部103が形成されることにより、バレル底部11と芯線102との接触面積が増加されるため、さらにワイヤーバレル部10と芯線102との電気接続性を向上することができる。
また、V字型セレーション20へ食い込んだ食込み変形部103により、芯線102のワイヤーバレル部10に対する引抜き方向の抵抗を増加することができ、機械接続性を向上することができる。
また、食込み変形部103が芯線102の軸心方向に対して前方に傾斜する略環状態に形成されるため、通常のセレーション320への食込み変形部303が生じた芯線302と比較して(図5(e)参照)、軸心に対して直交する断面における食込み変形部の変形量を低減することができる(図5(d)参照)。
また、右側端部24a及び左側端部24が先端側の隣りのV字型セレーション20の中央基端側端部26と長手方向Xの位置が一致するようにV字型セレーション20を配置したことにより、図5に示すように、隣り合う食込み変形部103が長手方向Xに、重なり合うことなく連続して形成されるため、食込み変形部103が形成される芯線102の断面積変化を低減できるため、機械接続性を向上することができる。
したがって、通常のセレーション320へ食い込む食込み変形部303が生じることよりも食込み変形部103が生じることによる変形負荷を低減することができ、機械的接続の信頼性を向上することができる。
さらに、V字型セレーション20における幅方向端部である幅方向側面25を、テーパー側面で形成しているため、図5(d)に示すように、V字型セレーション20の幅方向側面25による芯線102の変形負荷を低減している。
詳しくは、幅方向側面25をバレル底部11に対して直交する端面で構成した場合、V字型セレーション20の幅方向側面25付近における芯線102の変形は、前方側面21及び後方側面22による長手方向の変形に加えて、バレル底部11に対して直交する端面による幅方向の変形も加わるため、他の長手方向の変形のみが生じる箇所に比べて変形による負荷が増大し、例えば、引抜き方向の引張り力が付与された際に破断する惧れがある。
しかし、幅方向側面25をテーパー側面で形成したことによって、幅方向側面25による端部103aの変形が緩やかになり、幅方向側面25における変形による負荷を低減することができる。したがって、より確実で安定した機械的接続を実現することができる。
なお、本実施例において、平面視V字状のV字型セレーション20を備えたが平面視U字状やサインカーブ状のセレーションを備えてもよい。
また、あらかじめワイヤーバレル片12の先端を上方で当接させた背面視略O型のクローズバレル形式のワイヤーバレルである場合であっても、上記効果を得ることができる。
なお、本実施例において、平面視V字状のV字型セレーション20を備えたが平面視U字状やサインカーブ状のセレーションを備えてもよい。
また、あらかじめワイヤーバレル片12の先端を上方で当接させた背面視略O型のクローズバレル形式のワイヤーバレルである場合であっても、上記効果を得ることができる。
続いて、第2の実施例の圧着端子1’について図面とともに説明する。図6は斜視図による圧着端子1’の説明図を示し、図7は平面図等による圧着端子1’の説明図を示し、図8は圧着状態の圧着端子1’の縦断面図による説明図を示し、図9はワイヤーバレル部10’の食込み変形部103’の平面図等による説明図を示している。
被覆電線100の芯線102を圧着するワイヤーバレル部10’を、芯線102を載置するバレル底部11’と、該バレル底部11’部の幅方向両側から延出したワイヤーバレル片12’とで構成した圧着端子1’のバレル底部11’には、長手方向X及び幅方向Yに対して交差する交差方向Z3の斜めセレーション20’(20a’,20b’,20c’)を、長手方向Xに所定間隔を隔てて3本配置している。
なお、3本配置した斜めセレーション20’のうち、長手方向Xにおいて最も前方に配置した前方斜めセレーション20a’の後方視右側にある右側端部24a’と、3本のうち間に配置した中間斜めセレーション20b’の後方視左側にある左側端部24b’との長手方向Xにおける長手方向位置が一致するよう配置している。
さらには、中間斜めセレーション20b’の右側端部24a’と、長手方向Xにおいて最も後方に配置した後方斜めセレーション20c’の左側端部24b’との長手方向Xにおける長手方向位置が一致するよう配置している。
また、斜めセレーション20’における幅方向Yの幅方向端部24’にある幅方向側面25’を、テーパー側面で形成している。
また、斜めセレーション20’における幅方向Yの幅方向端部24’にある幅方向側面25’を、テーパー側面で形成している。
上述した圧着端子1’の構成について詳述すると、圧着端子1’は、実施例1の圧着端子1と同様に、長手方向Xの前方から後方に向かって、コネクタボックス2’と、第1トランジション18’と、ワイヤーバレル部10’と、第2トランジション19’と、インシュレーションバレル部15’とをこの順で配置して一体に構成している。
なお、ワイヤーバレル部10’における被覆電線100の芯線102のかしめによる圧着も、インシュレーションバレル部15’における被覆電線100の絶縁被覆101のかしめによる固定も実施例1と同様である。さらに、被覆電線100、絶縁被覆101、芯線102、コネクタボックス2’、接触片2a’、ワイヤーバレル部10’におけるワイヤーバレル片12’、並びにインシュレーションバレル部15’におけるインシュレーションバレル片16’及びバレル底部17’の構成も実施例1と同様の構成であるため詳細な説明を省略する。
次に、ワイヤーバレル部10’のバレル底部11’に配置した斜めセレーション20’について説明する。図2(a)に示すように、斜めセレーション20’は交差方向Z3のセレーションであり、長手方向Xに所定間隔を隔てて3本配置し、前方斜めセレーション20a’の右側端部24a’と、中間斜めセレーション20b’の後方視左側にある左側端部24b’の長手方向Xにおける長手方向位置とが一致するよう配置している。
さらには、中間斜めセレーション20b’の右側端部24a’と、後方斜めセレーション20c’の左側端部24b’の長手方向Xにおける長手方向位置とが一致するよう配置している。
また、各斜めセレーション20’における幅方向Yの幅方向端部24’にある幅方向側面25’を、テーパー側面で形成している。
なお、図6及び図7において点線で示す幅方向Yに沿ったセレーション320は通常の溝形状のセレーションが設置される際の位置および向きを示している。
また、各斜めセレーション20’における幅方向Yの幅方向端部24’にある幅方向側面25’を、テーパー側面で形成している。
なお、図6及び図7において点線で示す幅方向Yに沿ったセレーション320は通常の溝形状のセレーションが設置される際の位置および向きを示している。
斜めセレーション20’は、図7のb部拡大図に示すように、実施例1のV字型セレーション20の構成と同様に、前方側面21’、後方側面22’、バレル底部11’に平行なセレーション底面23’とで構成された凹状の縦断方向の断面が四角形である溝形状である。
このように構成された圧着端子1’は、実施例1で説明したように、図3に示す圧着アプリケータ200を用いて、ワイヤーバレル部10’で芯線102を圧着して、圧着端子1’を被覆電線100に装着することができる。
こうして、ワイヤーバレル部10’で芯線102を圧着した接続状態において、図8及び9に示すように、複数本の極細素線で構成する芯線102の上面の一部を除く外周部分が斜めセレーション20’に沿って変形する。
このように、斜めセレーション20’に沿った変形、すなわち斜めセレーション20’に食い込んだ食込み変形部103’は、斜めセレーション20’の四角形断面溝形状に対応する四角形断面で変形し、芯線102の径外方向に突出している。
詳しくは、図8におけるc部拡大図や、図9に示すように、食込み変形部103’は、ワイヤーバレル部10’においてワイヤーバレル片12’に圧着された芯線102の幅方向に並設する二山状頂点付近から底面に掛けて形成されている。
なお、図8は圧着状態の圧着端子1’における幅方向Yの中心付近を通る縦断面図を示している。また、図9(a)は圧着状態の芯線102を透過した状態における食込み変形部103’の平面図を示し、図9(b)は芯線102を透過した状態のA−A矢視図を示し、図9(c)は芯線102を透過した状態のB−B矢視図を示している。さらに、図9(d)は圧着状態の芯線102のC−C断面図を示している。
上述したように、交差方向Z3に沿って形成され、隣り合う斜めセレーション20’の左側端部24b’と右側端部24a’の長手方向位置を一致するように配置された斜めセレーション20’に食い込んだ食込み変形部103’は、図9(b),(c)に示すように、圧着状態の芯線102の外周に沿って長手方向Xの後方から前方に向かって右螺子方向の略螺旋状を構成している。
また、斜めセレーション20’における幅方向端部である幅方向側面25’を、テーパー側面で形成しているため、図9(d)に示すように、食込み変形部103’の端部103a’はテーパー形状で形成されることとなる。
こうして、ワイヤーバレル片12’によるバレル底部11’への芯線102の圧着により、斜めセレーション20’の形状に沿って芯線102が変形する際に、斜めセレーション20’における後方側面22’とバレル底部11’とで構成するエッジ部22a’が芯線102に対して局所的に強い圧力を付与し、芯線102の表面に生じている酸化物等の抵抗物質を除去することができ、電気接続性を向上することができる。
また、斜めセレーション20’に食い込んだ食込み変形部103’が形成されることにより、バレル底部11’と芯線102との接触面積が増加されるため、さらにワイヤーバレル部10’と芯線102との電気接続性を向上することができる。
また、斜めセレーション20’へ食い込んだ食込み変形部103’により、芯線102のワイヤーバレル部10’に対する引抜き方向の抵抗を増加することができ、機械接続性を向上することができる。
詳しくは、上述のように、食込み変形部103’が芯線102の外周を長手方向Xの後方から前方に向かって右螺子方向の略螺旋状を構成するため、長手方向Xの後方への引抜き力に対する引抜抵抗を向上することができる。
より詳しくは、略螺旋状態で芯線102の外周に沿って食込み変形部103’が形成されているため、即ち、長手方向Xに応じて芯線102の外周方向を滑らかに移動し、周方向に対して均等に食込み変形部103’を生じることができ、ワイヤーバレル部10’からの芯線102の後方への引抜きに対し、この引抜きがワイヤーバレル部10’後方における上下左右いずれの方向への引抜きであっても、略螺旋状態で食込み変形部103’が引抜きに作用して、引抜抵抗を向上させ、機械接続性を向上することができる。
また、芯線102の外周に沿う略螺旋状態で食込み変形部103’が形成されているため、通常のセレーション320への食込み変形部303が生じた芯線302(図5(e)参照)と比較して、軸心ALに対して直交する断面における食込み変形部103’の変形量を低減することができる(図9(d)参照)。
したがって、通常のセレーション320へ食い込む食込み変形部303が生じることよりも食込み変形部103’が生じることによる変形負荷を低減することができ、機械的接続の信頼性を向上することができる。
さらにまた、長手方向Xで芯線102の断面積が急激に変化しないため、引張り力を加えたときに、例えば食い込み変形部103’等の特定の部分で応力が上昇することを防止できる。
さらに、斜めセレーション20’における幅方向端部である幅方向側面25’を、テーパー側面で形成しているため、図9(d)に示すように、斜めセレーション20’の幅方向側面25’による芯線102の変形負荷を低減している。
詳しくは、幅方向側面25’をバレル底部11’に対して直交する端面で構成した場合、斜めセレーション20’の幅方向側面25’付近における芯線102の変形は、前方側面21’及び後方側面22’による長手方向Xの変形に加えて、バレル底部11’に対して直交する端面による幅方向の変形も加わるため、他の長手方向Xの変形のみが生じる箇所に比べて変形による負荷が増大し、例えば、引抜き方向の引張り力が付与された際に破断する惧れがある。
しかし、幅方向側面25’をテーパー側面で形成したことによって、幅方向側面25’による端部103a’の変形が緩やかになり、斜めセレーション20’の幅方向側面25’における変形による負荷を低減することができる。したがって、より確実で安定した機械的接続を実現することができる。
なお、上述の実施形態においては、隣り合う斜めセレーション20’の左側端部24b’と右側端部24a’の長手方向位置を一致するように斜めセレーション20’を配置しているが、4本以上の斜めセレーションを備え、1本あけて2本目の斜めセレーションの左側端部と右側端部の長手方向位置を一致するように配置してもよい。これにより、圧着状態において、長手方向Xに位相がずれた2本の螺旋状のセレーションに食い込む食込み変形部を形成することができ、さらに引抜き抵抗を向上することができる。
さらにまた、あらかじめワイヤーバレル片12’の先端を上方で当接させた背面視略O型のクローズバレル形式のワイヤーバレルである場合であっても、上記効果を得ることができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の導体部分は、芯線102に対応し、
以下同様に、
圧着部は、ワイヤーバレル部10,10’に対応し、
圧着底面は、バレル底部11,11’に対応し、
圧着片は、ワイヤーバレル片12,12’に対応し、
係止溝は、V字型セレーション20,斜めセレーション20’に対応し、
一方側端部及び他方側端部、又は略V字状開放端部は、右側端部24a,24a’及び左側端部24b,24b’に対応し、
略V字状閉合端部は、中央基端側端部26に対応し、
傾斜側面は、テーパー側面に対応し、
先端側は、長手方向Xの前方側に対応し、
基端側は、長手方向Xの後方側に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
この発明の導体部分は、芯線102に対応し、
以下同様に、
圧着部は、ワイヤーバレル部10,10’に対応し、
圧着底面は、バレル底部11,11’に対応し、
圧着片は、ワイヤーバレル片12,12’に対応し、
係止溝は、V字型セレーション20,斜めセレーション20’に対応し、
一方側端部及び他方側端部、又は略V字状開放端部は、右側端部24a,24a’及び左側端部24b,24b’に対応し、
略V字状閉合端部は、中央基端側端部26に対応し、
傾斜側面は、テーパー側面に対応し、
先端側は、長手方向Xの前方側に対応し、
基端側は、長手方向Xの後方側に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
1,1’…圧着端子
2,2’…コネクタボックス
10,10’…ワイヤーバレル部
11,11’…バレル底部
12,12’…ワイヤーバレル片
20…V字型セレーション
20’…斜めセレーション
24a,24a’…右側端部
24b,24b’…左側端部
25,25’…幅方向側面
26…中央基端側端部
100…被覆電線
102…芯線
X…長手方向
Y…幅方向
Z1,Z2,Z3…交差方向
2,2’…コネクタボックス
10,10’…ワイヤーバレル部
11,11’…バレル底部
12,12’…ワイヤーバレル片
20…V字型セレーション
20’…斜めセレーション
24a,24a’…右側端部
24b,24b’…左側端部
25,25’…幅方向側面
26…中央基端側端部
100…被覆電線
102…芯線
X…長手方向
Y…幅方向
Z1,Z2,Z3…交差方向
Claims (5)
- 被覆電線の導体部分を圧着する圧着部を、
前記導体部分を載置する圧着底面と、該圧着底面の幅方向両側からそれぞれ延出する圧着片とで構成し、
前記圧着底面に、長手方向及び幅方向に対して交差する交差方向の係止溝を備え、
該係止溝を、前記圧着底面における長手方向に所定間隔を隔てて複数配置するとともに、
該係止溝の幅方向の一方側端部と、当該係止溝又は他の係止溝の他方側端部との長手方向位置が一致する
圧着端子。 - 前記他の係止溝が、長手方向に複数配置した係止溝のうち当該係止溝に隣り合う係止溝である
請求項1に記載の圧着端子。 - 前記係止溝を、
平面視略V字状に形成したV字係止溝で構成した
請求項1に記載の圧着端子。 - 隣り合う前記V字係止溝における略V字状開放端部と略V字状閉合端部との長手方向位置が一致する
請求項3に記載の圧着端子。 - 前記係止溝における幅方向端部である幅方向側面を、傾斜側面で形成した
請求項1から4のうちいずれかに記載の圧着端子。
Priority Applications (1)
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