JP2009242729A - ガスハイドレートのガス化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス化槽の液体相側(例えばガス化槽底部)からガスハイドレートを供給した時に、液体相内でのガスハイドレートの急激な液体表面への上昇を抑えるとともに、効率よくガスハイドレートをガス化するためのガスハイドレートのガス化装置を提供する。
【解決手段】ガス化槽1の液中に、一定以上の粒径のガスハイドレートを液中に留める液中留め部材3を設け、さらに、液中留め部材3に小粒化手段を設けることにより、供給されたガスハイドレートPを小粒化し、ガス化促進を図りガス化効率を高める。
【選択図】図1

Description

本発明は、大気圧下のような低圧化で貯蔵されている粒状のガスハイドレートを、水などの液体の入った高圧下のガス化槽内に移して、ハイドレートを分解してガス化するガスハイドレートのガス化装置に関するものである。
天然ガスハイドレート等のガスハイドレートは、ペレット化(粒状体)して、通常大気圧下で貯蔵される。
ガス化後のガスハイドレートの主たる利用方法としては、発電用燃料および都市ガス原料が考えられ、発電用燃料では3.5MPa以上、都市ガス原料では5.0MPa以上の高圧が要求されている。ガスハイドレートは、その物性に動力機械に頼ることなく高圧ガスが得られる特性を持つため、その特性を生かした高圧ガス化が可能である。
このガスハイドレートをガス化するには、前記大気圧下で貯蔵されているガスハイドレートを、高圧下のガス化槽内に移す必要がある。この高圧のガス化槽への圧入方式の従来技術として、例えばボールバッチ方式(特許文献1等)や高圧シール型のロータリーフィーダ方式が挙げられる。
しかし、従来の圧入方式は、ガスハイドレートをガス化槽上部の気体相側から投入する構造になっている。そのため、大気圧下のガスハイドレートを一旦、中間容器に移し、該中間容器を圧力的に外部と遮断した状態で、ガス化槽内と同程度以上に昇圧する必要がある。その際、中間容器内は、粒状ガスハイドレート間の空隙に気体が存在する状態であるため、昇圧のために大動力が必要となる問題があった。また、高圧になった中間容器は、再度ガスガイドレートを入れる際に、大気圧まで下げなければならないため、前記昇圧が無駄になる問題があった。
そこで、上記問題を解決するため、ガスハイドレートをガス化槽の液体相側(例えばガス化槽底部)から入れる構造のガスハイドレートのガス化装置が使用されるようになってきている。
特開2004−75849号公報
しかし、ガスハイドレートをガス化槽の液体相側(例えばガス化槽底部)から入れる構造のガスハイドレートのガス化装置では、ガスハイドレートが液体よりも密度が小さいので、液体相中にガスハイドレートが導入されると同時に、浮力によって直ちに上昇し、液体表面に塊となって滞留する状態になる。
そして、ガスハイドレートのガス化(分解)反応は吸熱反応であるため、液体表面にガスハイドレートの塊が滞留しているとそれらが周囲の液体から熱を奪うため、ガスハイドレート自身が凍ってしまいガス化が阻害され、ガス化槽内でのガス化の効率が非常に悪くなってしまうという欠点を生じる。
本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、本発明が解決しようとする課題は、ガス化槽の液体相側(例えばガス化槽底部)からガスハイドレートを供給した時に、液体相内でのガスハイドレートの急激な液体表面への上昇を抑えるとともに、効率よくガスハイドレートをガス化するためのガスハイドレートのガス化装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の第1の態様に係るガスハイドレートのガス化装置は、ガスハイドレートをガス化するガス化槽と、前記ガス化槽の下部に設けられたガスハイドレートの供給部と、前記ガス化槽の液中に設けられて、一定以上の粒径のガスハイドレートを液中に留める液中留め部材と、を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、液中に一定以上の粒径のガスハイドレートを留める液中留め部材を設けることにより、ガス化槽の液体相側(例えばガス化槽底部)からガスハイドレートを供給した際に、液中留め部材によってガスハイドレートの急激な液体表面への上昇を抑えることができる。
この作用により、粒径の大きなガスハイドレートは、液中留め部材の部分で液体と反応し、ガスを発生させながらその粒径を小さくして、液中留め部材を通り抜けて上昇していくので、液体表面上に達する時には、殆どがガス化していて液体表面に滞留することはない。よって、ハイドレートのガス化の効率を高めることができる。
なお、最初から液中留め部材を通り抜けるようなガスハイドレートは、粒径がそれほど大きくないため、液体表面上に達する時には既にガス化されている。
本発明の第2の態様に係るガスハイドレートのガス化装置は、第1の態様において、前記液中留め部材は熱媒体の流路により構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、液中留め部材の部分でガスハイドレートが滞留し、吸熱反応によってガスハイドレートが凍ったとしても、液中留め部材に熱媒体を流すことにより、ガスハイドレートを融かして液体と反応させることで、ガス化を促進させ、更に液中留め部材の部分でのガスハイドレートの滞留も解消することができる。
本発明の第3の態様に係るガスハイドレートのガス化装置は、第1の態様において、前記液中留め部材は発熱部を備えることを特徴とする。本態様によれば、第2の態様と同様の効果が得られる。
本発明の第4の態様に係るガスハイドレートのガス化装置は、第1の態様から第3の態様のいずれか1つの態様において、前記液中留め部材より下方に、ガスハイドレートを小粒化するための小粒化手段を設けたことを特徴とする。
本態様によれば、液中留め部材より下方で、小粒化手段による作用で既に粒径が小さくなっているガスハイドレートが多く存在するので、ガスハイドレートの表面積が大きくなり液体と反応性も高まってガス化が促進されると共に、液中留め部材の部分でのガスハイドレートの滞留も減少させることができる。
本発明の第5の態様に係るガスハイドレートのガス化装置は、第4の態様において、前記小粒化手段は前記ガス化槽内の液体に旋回流を起こす起流装置で構成されていることを特徴とする。
本態様では、旋回流によって、ガスハイドレートと液体との反応性を高め、ガスハイドレートを小粒化することにより、第4の態様の効果と同様の効果を得ることができる。
本発明の第6の態様に係るガスハイドレートのガス化装置は、第5の態様において、前記起流装置は多段に構成され、一段の起流装置で作られる旋回流は他段の起流装置で作られる旋回流と逆向きになるように構成されていることを特徴とする。
本体様によれば、旋回方向の違う旋回流を作り出すことで、旋回流同士の間に、ガスハイドレートが巻き込まれるような状態で液体と接触するので、ガスハイドレートの小粒化が第5の態様のときよりもさらに促進される。
本発明の第7の態様に係るガスハイドレートのガス化装置は、第4の態様において、前記小粒化手段はガスハイドレートを機械的に砕く解砕装置で構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、ガスハイドレートを機械的に解砕装置で砕くので、ガスハイドレートの粒径をかなり小さい状態まで解砕すること(細粒化)が可能となる。
本発明の第8の態様に係るガスハイドレートのガス化装置は、第5または第6の態様において、起流装置にガスハイドレートを機械的に砕く解砕部を備えていることを特徴とする。
旋回流によって、ガスハイドレートと液体との反応性を高めつつ、かつ解砕部によってガスハイドレートを細粒化することにより、ガス化が一層促進されるため、ガスハイドレートのガス化効率を著しく上げることができる。
本発明の第9の態様に係るガスハイドレートのガス化装置は、第1の態様から第8の態様のいずれか1つの態様において、前記液中留め部材より上方に撹拌羽根を設けたことを特徴とする。
本態様によれば、液中留め部材を通り抜けた粒径の小さなガスハイドレートは、撹拌羽根により撹拌されながら、更に液体との反応を高めガス化されるので、ガス化効率もよく、更に液体表面にガスハイドレートが滞留することが殆ど無くなる。
本発明によれば、ガス化槽の液体相側(例えばガス化槽底部)からガスハイドレートを供給した時に、液体相内でのガスハイドレートの急激な液体表面への上昇を抑えるとともに、効率よくガスハイドレートをガス化することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
[第1の実施形態]
第1の実施形態を図1及び図2に沿って説明する。
第1図において、ガス化槽1内は、ガスハイドレートと反応させる水を蓄えた液体相Lと、ガスハイドレートと水との反応によって発生するガスを蓄える気体相Gを有している。ここで、ガス化槽1内は高圧状態(1〜3MPa)で保たれ、水温は5〜30℃に設定されている。
液体相L中には、供給部2から供給されたガスハイドレートPを液体相L中で留めるための液中留め部材3が係止部材4とボルト5とで液体相L中に固定されている。液中留め部材3の固定位置は、液面より下であればいずれの場所でもよいが、好ましくは、液面とガス化槽1の底部との中間位の位置がよい。なお、液中留め部材3の固定部材・固定方法は公知のものであればいずれのものでも使用できる。
図2には、液中留め部材3の種類が記載されている。(A)は、円形の皿状の盤に孔が設けられ、この孔をガスハイドレートが通り抜けられるようになっている。(B)は、形状が円形でガスハイドレートが通り抜けられる部分を網状構造にしたものである。
液中留め部材3の形状として、円形状のものを挙げたが、これに限定されるものでなく、ガス化槽1の形状やガスハイドレートの形状等により、液中留め部材3の形状は適宜選択できる。孔や網目の大きさもガスハイドレートの粒径あるいは形状により自由に設定可能である。また、後述する駆動軸20を貫通させるための穴を設けることも可能である(例えば、図2(A)a1)。
液中留め部材3の材質としては、ガス化槽1内は高圧状態になるのでその圧力に耐えられるものであればよく、とくに限定されるものではない。
本発明に係るガスハイドレートのガス化装置は、以上のような構造であるので、供給口2から供給されたガスハイドレートPが、液面まで一気に上昇することなく、液中留め部材3の部分で、一旦液(水)中に留まり、液(水)と反応してガス化し粒径の小さいガスハイドレートとなる。そして、液中留め部材3の孔等を通り抜け、更に液(水)と反応しながら液面まで上昇するので、液面に到達するころには既にガス化されているか、あるいはガス化され分解して非常に小さな粒径のガスハイドレートになっている(この状態であれば直ちにガス化されてしまう)ので、ガスハイドレートの塊が液面に滞留するようなことはない。従って、ガスハイドレートを効率よくガス化することができる。
なお、ガスハイドレートPを液体相L(水)内へ供給する場合には、供給方法は特に限定されないが、ガスハイドレートPを液体(水)とともに供給する場合には、液体相L(水)中の液体(水)が利用できる。すなわち、液体相L(水)中からポンプPで液体(水)を吸引し熱交換器にて温めてガスハイドレートPと共に供給部2から供給することも可能である。
[第2の実施形態]
第2の実施形態を図3、図4及び図18に沿って説明する。
なお、第1の実施形態と重複する部分については説明を省略し、異なる部分について説明することとする。
図18では、第1の実施態様において、ガスハイドレートPの供給が多くなった時の液中留め部材3とガスハイドレードPの関係が示されている。図12の状態では、液中留め部材3の下方にガスハイドレートPの塊が滞留している。
この状態では、ガスハイドレートPのガス化(分解)反応が吸熱反応であるため、液中留め部材3の下方ではガスハイドレートPの塊が周囲の液体(水)から熱を奪って、ガスハイドレートP自身が凍ってしまう。そのため、ガス化が阻害されさらに液中留め部材3が目詰まりを起してガスハイドレートの上昇を抑止し、ガス化槽1内でのガス化の効率が非常に悪くなってしまうという欠点を有している。
ここで、図3(A)には、液中留め部材3として、ガス化槽1内に熱媒体の流路6が設けられた本発明の実施形態が記載されている。また図4(A)には、熱媒体の流路6の実施形態として、チューブを円形状の網状構造(以下「チューブ」)とした場合の上面図が記載されている。
このチューブは、ガス化槽1の外部より、熱媒体を注入口より注入すると、熱媒体がチューブ内を通過する際にチューブを温めながら移動し、排出口より排出される構造となっている。
このため、液中留め部材3として作用しているチューブが温められることにより、チューブの下方にあるガスハイドレードPが融かされ、融かされたガスハイドレートのガス化が始まり、ガスハイドレートはその粒径を小さくしてチューブの網目を通り抜け上昇していくため、ガスハイドレートのガス化の効率を高めることができる。
チューブの形状については、本実施形態の形状に限定されるものでなく、ガス化槽1の形状等により適宜選択が可能である。
さらに、熱媒体の流路6に換えて、図3(B)のように液中留め部材3に発熱部6’を備える構造としてもよい。例えば図4(B)のように電熱線を網状に構成したものをガス化槽1内に設け、熱源はガス化槽1の外部より供給する構造とすれば、液中留め部材3に熱媒体の流路6を使用した時と同様の効果が得られる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態を図5に沿って説明する。
なお、第1及び第2の実施態様と重複する部分については説明を省略し、異なる部分について説明することとする。
図5(A)では、液中留め部材3(6、6’)の下方に、ガスハイドレートを小粒化するための小粒化手段7が設けられている。小粒化手段7は、液中留め部材3(6、6’)を貫通しモータMの動力を用いて駆動する駆動軸20よって軸支され、駆動軸20の動きと連動して駆動する。
例えば、駆動軸20が回転することにより小粒化手段7も回転する。そして、小粒化手段7が回転することにより液体相L中で供給されたガスハイドレートPがかき混ぜられ、液体(水)との反応性が高まりガス化が促進され、ガスハイドレートPの粒径を小さくすることができる。従って、液中留め部材3(6、6’)の下方で滞留するガスハイドレートも少なくなり、液中留め部材3(6、6’)を通り抜けた小粒化されたガスハイドレートは、液体表面に達するまでに更に液体(水)と反応しガス化するので、一層ガス化の効率を高めることができる。
小粒化手段7の駆動の態様は、回転だけでなく、上下方向の駆動、あるいは左右前後方向の駆動であってもよい。各駆動を確保するために、必要であれば駆動軸20を増設すればよい。
図5(B)には、小粒化手段7の一実施形態が記載されている。本形態では8枚羽根の態様をしているが、羽根の枚数は特に限定されるものでなく、ガスハイドレートの形状や大きさによって変更が可能である。
また、小粒化手段7の形状についは、羽根形状のものに限定されるものでなく、例えば棒状のものであっても構わない。図5(C)のように棒状のものを直接駆動軸に対して直角方向に設けることもできる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態を図6に沿って説明する。
なお、第1から第3の実施態様と重複する部分については説明を省略し、異なる部分について説明することとする。
図6には、液体相L中で旋回流を発生させるための起流装置7’が記載されている。
本実施例では、旋回流を発生させるので駆動軸20は回転運動を行う。起流装置7’は、図6に示したように、液中に旋回流を発生させるために駆動軸20の垂直方向に対して傾き(角度)をもって構成されている。
第4の実施形態では、第3の実施形態の効果を更に高めるために起流装置7’は、駆動軸20の垂直方向に対して傾き(角度)をもって構成されるものとした。これにより、ガスハイドレートが旋回流に乗って液体中で液体(水)と反応するので、ガス化および小粒化も第3の実施形態より更に促進される。
[第5の実施形態]
第5の実施形態を図7に沿って説明する。
なお、第1から第4の実施態様と重複する部分については説明を省略し、異なる部分について説明することとする。
第5の実施形態では、第4の実施形態の起流装置7’と駆動軸20の垂直方向に対しての傾き(角度)が逆方向となるような起流装置7’’を更にもう一段設けた態様である。
本実施形態のような構造とすることで、起流装置7’、7’’が発生させる旋回流の方向が逆向きになり、ガスハイドレートPは旋回流同士の間に巻き込まれるような状態で液体(水)と接触するので、ガスハイドレートPの小粒化が第3や第4の態様のときよりもさらに促進される。
なお、本実施形態では、起流装置7’、7’’の2段構成としたが、2段以上の構造としても本発明の効果は得ることができる。
[第6の実施形態]
第6の実施形態を図8及び図9に沿って説明する。
なお、第1及び第2の実施態様と重複する部分については説明を省略し、異なる部分について説明することとする。
図8では、液中留め部材3(6、6’)の下方に、ガスハイドレートを小粒化するための解砕装置8が設けられている。解砕装置8は、機械的にガスハイドレートを砕く解砕装置であり、液中留め部材3(6、6’)を貫通しモータMの動力を用いて駆動する駆動軸20よって軸支され、駆動軸20の動きと連動して駆動する。
例えば、駆動軸20が回転することにより解砕装置8も回転する。そして、解砕装置8が回転することにより液体相L中で供給されたガスハイドレートPがかき混ぜられながら解砕され小粒化し、液体(水)との反応性が高まりガス化が促進される。
本実施形態では回転による効果と解砕装置による解砕の効果により、ガスハイドレートPの粒径を小さく(細粒化)することができる。従って、液中留め部材3(6、6’)の下方で滞留するガスハイドレートも少なくなり、液中留め部材3(6、6’)を通り抜けた小粒化されたガスハイドレートは、液体表面に達するまでに更に液体(水)と反応しガス化するので、一層ガス化の効率を高めることができる。
解砕装置8の駆動の態様は、回転だけでなく、上下方向の駆動、あるいは左右前後方向の駆動であってもよい。各駆動を確保するために、必要であれば駆動軸20を増設すればよい。また、解砕装置8を複数段設けることも可能である。
図9から図15には解砕装置8の種類が記載されている。
図9は、第3の実施形態の図5(B)の小粒化手段7に解砕刃9を放射状に設けたものである。
図10から図15は、解砕装置8の種類を記載したもので、上段に平面図、下段に正面図を記載している。解砕装置8の種類はこれらのものに限定されるものではない。
図10は、撹拌羽根に解砕刃b1を設けた態様である。本態様は4枚羽根となっているが2枚以上であれば解砕の効果は得られる。解砕刃b1は回転方向の前面にあり、一定の角度α(10〜60°)を持つことにより解砕性能が向上する。
また、撹拌羽根はb2部分で下折れ(0〜80°)し、b3部分で上折れ(30〜90°)することで、解砕性能が向上する。また、上折れ部分については撹拌羽根にピッチβ(1〜30°または-1〜-30°)をつけることで、撹拌効果が向上する。
図11は、図10の態様のうち、撹拌羽根の一部をc3部分で下折れの状態にした態様であり、解砕刃が設けられた撹拌羽根を上下対象に設けることで解砕性能を向上させたものである。
図12および図13は、平型羽根の回転方向前面に解砕刃d1、e1を設けた態様である。図12は解砕刃d1が円弧状になっており、図13は解砕刃e1が直線状になっている。
解砕刃d1、e1は、一定の角度α(10〜60°)を持つことにより解砕性能が向上する。さらに、図13に記載したように、ピッチβ(1〜30°)を有することで撹拌効果も向上する。なお、羽根の枚数は図12、図13ともに2枚であるがこれに限定されない。好ましくは2〜6枚が良い。
図14は、図13における態様の羽根の一部を上折れにした態様である、本態様ではf1部分、f2部分で羽根が上へ折れ曲がっていて、折れ曲がっている部分の角度はα(60°)、β(20°)、γ(10°)であるが、この角度に限定されるものではない。羽根の枚数も同様である。
図15は、図11、図12及び図14に記載された各態様を組み合わせたものである。なお、組み合わせについては、ガスハイドレートの大きさや形状により適宜変更が可能である。また、解砕装置8が回転によりガスハイドレートを解砕する場合には、回転数はガス化槽1の大きさにもよるが50〜1000rpm程度である。
[第7の実施形態]
第7の実施形態を図16に沿って説明する。
なお、他の実施形態と重複する部分については説明を省略し、異なる部分について説明することとする。
本実施形態は、第5の実施形態にガスハイドレートを機械的に解砕する解砕部9を設けた実施形態である。解砕部9は本実施形態では解砕刃であるが、ガスハイドレートが解砕できるものであれば刃以外のものであってもよい。
この実施形態では、第5の実施形態の効果に加え、さらに解砕部9によりガスハイドレートが小粒化されるので、ガス化の効率が一層高まめることができる。
[第8の実施形態]
第8の実施形態を図17に沿って説明する。
本実施形態は、図17に記載したように第7の実施形態において液中留め部材3(6、6’)の上方に撹拌羽根10を設けた実施形態である。撹拌羽根10を液中留め部材3(6、6’)の上方に設けることで、液中留め部材3(6、6’)を通り抜けてきたガスハイドレートを、撹拌によって更に液体(水)との反応性を高めることで、ガス化が促進されガス化の効率を高めることができる。
なお撹拌羽根10は第1の実施形態から第7の実施形態にも設けることができる。
本発明の第1の実施形態における概念図。 本発明の第1の実施形態における液中留め部材の平面図。 本発明の第2の実施形態における概念図。 本発明の第2の実施形態におけるにおける液中留め部材の平面図。 本発明の第3の実施形態における概念図。 本発明の第4の実施形態における概念図。 本発明の第5の実施形態における概念図。 本発明の第6の実施形態における概念図。 本発明の第6の実施形態における解砕装置の種類の平面図と正面図。 本発明の第6の実施形態における解砕装置の種類の平面図と正面図。 本発明の第6の実施形態における解砕装置の種類の平面図と正面図。 本発明の第6の実施形態における解砕装置の種類の平面図と正面図。 本発明の第6の実施形態における解砕装置の種類の平面図と正面図。 本発明の第6の実施形態における解砕装置の種類の平面図と正面図。 本発明の第6の実施形態における解砕装置の種類の平面図と正面図。 本発明の第7の実施形態における概念図。 本発明の第8の実施形態における概念図。 第1の実施態様において、ガスハイドレートが供給された際の概念図。
符号の説明
1 ガス化槽、 2 供給部、 3、6、6’ 液中留め部材、 4係止部、 5ボルト、 7 小粒化手段、 7、7’起流装置、 8 解砕装置、 9 解砕刃、 10 撹拌羽根、 G 気体相、 L 液体相、 P ポンプ、 H 熱源、 N 熱交換器

Claims (9)

  1. ガスハイドレートをガス化するガス化槽と、
    前記ガス化槽の下部に設けられたガスハイドレートの供給部と、
    前記ガス化槽の液中に設けられて、一定以上の粒径のガスハイドレートを液中に留める液中留め部材と、
    を備えたことを特徴とするガスハイドレートのガス化装置。
  2. 請求項1に記載のガスハイドレートのガス化装置において、前記液中留め部材は熱媒体の流路により構成されていることを特徴とするガスハイドレートのガス化装置。
  3. 請求項1に記載のガスハイドレートのガス化装置において、前記液中留め部材は発熱部を備えることを特徴とするガスハイドレートのガス化装置。
  4. 請求項1から請求項3に記載のいずれか1項のガスハイドレートのガス化装置において、前記液中留め部材より下方に、ガスハイドレートを小粒化するための小粒化手段を設けたことを特徴とするガスハイドレートのガス化装置。
  5. 請求項4に記載のガスハイドレートのガス化装置において、前記小粒化手段は前記ガス化槽内の液体に旋回流を起こす起流装置で構成されていることを特徴とするガスハイドレートのガス化装置。
  6. 請求項5に記載のガスハイドレートのガス化装置において、前記起流装置は多段に構成され、一段の起流装置で作られる旋回流は他段の起流装置で作られる旋回流と逆向きになるように構成されていることを特徴とするガスハイドレートのガス化装置。
  7. 請求項4に記載のガスハイドレートのガス化装置において、前記小粒化手段はガスハイドレートを機械的に砕く解砕装置で構成されていることを特徴とするガスハイドレートのガス化装置。
  8. 請求項5または請求項6に記載のガスハイドレートのガス化装置において、前記起流装置にガスハイドレートを機械的に砕く解砕部を備えていることを特徴とするガスハイドレートのガス化装置。
  9. 請求項1から請求項8に記載のいずれか1項のガスハイドレートのガス化装置において、前記液中留め部材より上方に撹拌羽根を設けたことを特徴とするガスハイドレートのガス化装置。
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