JP2009240898A - 霧状液体流量測定装置及び霧状液体流量測定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 霧状液体流量測定装置10は、外部から導入された気体中に霧状液体を混合し、霧状液体を気体とともに吐出する霧状液体吐出装置50において、その霧状液体吐出装置50が吐出する霧状液体の流量を測定する。霧状液体流量測定装置10は、霧状液体吐出装置50に導入される気体の流量を検出する気体流量検出手段12と、霧状液体吐出装置が吐出する霧状液体の気体中における濃度を検出する霧状液体濃度検出手段14と、気体流量検出手段12が検出する流量と、霧状液体濃度検出手段14が検出する濃度から、霧状液体吐出装置50が吐出する霧状液体の流量を特定する霧状液体流量特定手段16を有している。
【選択図】図1
Description
この霧状液体流量測定装置は、気体流量検出手段と、霧状液体濃度検出手段と、霧状液体流量特定手段を備えている。気体流量検出手段は、霧状液体吐出装置に導入される気体の流量を検出する。霧状液体濃度検出手段は、霧状液体吐出装置が吐出する霧状液体の気体中における濃度を検出する。霧状液体流量特定手段は、気体流量検出手段が検出する流量と、霧状液体濃度検出手段が検出する濃度から、霧状液体吐出装置が吐出する霧状液体の流量を特定する。
なお、「気体の流量」を検出することには、「気体の流速」を検出することが含まれる。空気は所定の流路を通って霧状液体吐出装置に導入されるため、その流路の断面積と「気体の流速」を乗算したものが「気体の流量」となる。したがって、「気体の流速」を検出することは、「気体の流量」を検出することに等しい。
この霧状液体流量測定装置では、気体流量検出手段が霧状液体吐出装置に導入される気体の流量を検出する。気体の流量は、簡単かつ正確に測定することができる。また、導入される気体の流量は、霧状液体吐出装置から吐出される混合流体(霧状の液体と気体との混合流体)の流量と相関関係にある。したがって、霧状液体吐出装置に導入される気体の流量は、霧状液体吐出装置から吐出される混合流体の流量を示す指標となる。霧状液体流量特定手段は、霧状液体の濃度と、気体の流量(すなわち、混合流体の流量)から、霧状液体の流量を特定する。
このように、この霧状液体流量測定装置は、霧状液体吐出装置に導入される気体の流量を検出するという簡単な構成で、混合流体の流量を正確に検出する。したがって、複雑な検出装置や複雑な演算を用いることなく、霧状液体の流量を正確に測定することができる。
このような構成によれば、霧状液体の気体中における濃度を正確に検出することができる。
この方法によれば、霧状液体の流量を簡単かつ正確に測定することができる。
本発明を適用した実施例について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施例のミスト流量測定装置10の概略構成を示している。図1に示すように、ミスト流量測定装置10は、ミスト発生装置50に接続されている。また、ミスト発生装置50は、加工装置70に接続されている。ミスト発生装置50は、外部から空気の供給を受け、供給された空気中に霧状の切削油を混合する。そして、霧状の切削油を空気とともに加工装置70に供給(吐出)する。加工装置70は、供給された霧状の切削油を被加工物に向けて噴射しながら被加工物を切削する。ミスト流量測定装置10は、ミスト発生装置50が加工装置70へ吐出する霧状の切削油の流量を測定する。
ミストチャンバー54の底面近傍には、切削油流路62の上流端が接続されている。切削油流路62の下流端は、混合流路52bの下流端近傍に接続されている(以下では、混合流路52bと切削油流路62との接続部を混合部52cという)。切削油流路62には、ポンプ56が介装されている。ポンプ56は、切削油流路62内の切削油を下流側へ送り出す。ポンプ56が作動すると、ミストチャンバー54内の切削油60が、切削油流路62を通って混合部52cへ送り出される。そして、混合部52cで、切削油が混合流路52b内に噴射される。
LED基板30から放出された光は、レンズ31によって受光素子32とガラス管58a内へと導かれる。
レンズ31は、LED基板30から放出された光のうちの一定の割合の光を受光素子32へ導くので、受光素子32の検出値はLED基板30が放出する光の強度を示す値となる。LED基板30が発する光の強度は、使用時の環境(温度等)やLEDの特性の経時的な変化により変動する。したがって、CPU35は、受光素子32の検出値(すなわち、LED基板30が発する光の強度)が一定となるように、LED基板30に供給する電流値を制御する。
また、レンズ31からガラス管58a内に導入された光は、その大部分がガラス管58aを透過するが、一部の光はガラス管58a内を流れる霧状の切削油によって散乱される。レンズ33は、ガラス管58a内で散乱された光をCCD34へ導く。したがって、CCD34で散乱光の強度が検出される。上述したように、散乱光はガラス管58a内を流れる霧状の切削油によって散乱された光であるので、散乱光の強度はガラス管58a内を流れる霧状の切削油の濃度に応じた値となる。CPU35は、CCD34の検出値から、ガラス管58a内の霧状の切削油の濃度を算出する。
すなわち、演算装置16は、エア流量センサ12が検出する検出値(すなわち、エア導入流路52内を流れる空気の流量)から、ミスト吐出流路58内を流れる混合流体の流量を算出する。本実施例では、混合流体中における霧状の切削油の濃度が非常に低いので、エア導入流路52内を流れる空気の流量は、ミスト吐出流路58内を流れる混合流体の流量と略等しくなる。したがって、演算装置16は、エア流量センサ12の検出値を、ミスト吐出流路58内を流れる混合流体の流量として演算を行う。なお、霧状の切削油の濃度が高い場合等には、エア導入流路52内を流れる空気の流量よりもミスト吐出流路58内を流れる混合流体の流量の方が多くなる。このような場合には、エア流量センサ12が検出する検出値を補正してミスト吐出流路58内を流れる混合流体の流量を算出してもよい。
次に、演算装置16は、ミスト濃度センサ14が検出する検出値(すなわち、ミスト吐出流路58内を流れる混合流体中における切削油の濃度)を、ミスト吐出流路58内を流れる混合流体の流量(すなわち、エア流量センサ12が検出した検出値)に乗算する。これによって、ミスト発生装置50から加工装置70へ吐出される霧状の切削油の流量を算出する。演算装置16は、算出した切削油の流量を、表示装置18に表示させる。
図3は、本実施例のミスト流量測定装置10で測定した霧状の切削油の流量(縦軸)と、実際にドリル78から噴射される切削油を容器に取って測定した切削油の吐出量(横軸)とをプロットしたグラフである。図3に示すように、ミスト流量測定装置10による測定値とドリル78からの吐出量とが比例関係となっている。この結果から、ミスト流量測定装置10の検出精度が高いことが分かる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
12:エア流量センサ
14:ミスト濃度センサ
16:演算装置
18:表示装置
30:LED基板
31:レンズ
32:受光素子
33:レンズ
34:CCD
35:CPU
50:ミスト発生装置
52:エア導入流路
54:ミストチャンバー
56:ポンプ
58:ミスト吐出流路
62:切削油流路
70:加工装置
Claims (3)
- 外部から導入された気体中に霧状液体を混合し、霧状液体を気体とともに吐出する霧状液体吐出装置において、その霧状液体吐出装置が吐出する霧状液体の流量を測定する霧状液体流量測定装置であって、
霧状液体吐出装置に導入される気体の流量を検出する気体流量検出手段と、
霧状液体吐出装置が吐出する霧状液体の気体中における濃度を検出する霧状液体濃度検出手段と、
気体流量検出手段が検出する流量と、霧状液体濃度検出手段が検出する濃度から、霧状液体吐出装置が吐出する霧状液体の流量を特定する霧状液体流量特定手段、
を有することを特徴とする霧状液体流量測定装置。 - 霧状液体濃度検出手段が、
霧状液体に向けて光を照射する照射手段と、
霧状液体で散乱された光を受光する受光手段、
を備えていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴霧量測定装置。 - 外部から導入された気体中に霧状液体を混合し、霧状液体を気体とともに吐出する霧状液体吐出装置において、その霧状液体吐出装置が吐出する霧状液体の流量を測定する方法であって、
霧状液体吐出装置に導入される気体の流量を検出する気体流量検出ステップと、
霧状液体吐出装置が吐出する霧状液体の気体中における濃度を検出する霧状液体濃度検出ステップと、
気体流量検出ステップで検出した流量と、霧状液体濃度検出ステップで検出した濃度から、霧状液体吐出装置が吐出する霧状液体の流量を特定する霧状液体流量特定ステップ、
を有することを特徴とする霧状液体流量測定方法。
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