JP2009237652A - 画像処理装置および方法並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない演算量により、相関ウィンドウのサイズを適切に設定できるようにする。
【解決手段】互いに異なる位置において被写体を撮影することにより取得した基準画像G1と参照画像G2とを取得し、被写体検出部30が、基準画像G1から所定被写体を検出する。基準画像G1と参照画像G2との間において、互いに対応する対応点を探索する際に使用される相関ウィンドウのサイズを設定するウィンドウサイズ設定部33が、基準画像G1における所定被写体を含む所定被写体領域内の画素と対応する対応点を探索するための相関ウィンドウWのサイズを、所定被写体領域のサイズに応じて設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばステレオマッチングを行うために、複数の画像間における対応点を探索するための画像処理装置および方法並びに画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
異なる位置に設けられた2台以上のカメラを用いて被写体を撮像し、これにより取得された複数の画像(基準カメラによる基準画像および参照カメラによる参照画像)の間で対応する画素である対応点を探索し(ステレオマッチング)、互いに対応する基準画像上の画素と、参照画像上の画素との位置の差(視差)を算出し、視差に三角測量の原理を適用することにより、基準カメラまたは参照カメラから当該画素に対応する被写体上の点までの距離を計測して、被写体の立体形状を表す距離画像を生成する手法が提案されている。
ここで、ステレオマッチングを行う際には、図5に示すように、基準画像G1上の対応点探索の対象となる対象画素Paに写像される実空間上の点は、点P1,P2,P3というように点O1からの視線上に複数存在するため、実空間上の点P1 ,P2 ,P3 等の写像である直線(エピポーラ線)上に、対象画素Paに対応する参照画像G2上の画素Pa′が存在することに基づいて、対象画素Paに対応する参照画像G2上の画素である対応点が探索される。
なお、図5において点O1は基準画像を取得する基準カメラの視点、点O2は参照画像を取得する参照カメラの視点である。ここで、視点とは各カメラの光学系の焦点である。このようにステレオマッチングを行う際には、基準画像上に対応点探索の対象となる対象画素Paを含む相関ウィンドウWを設定し、参照画像上において基準画像に設定したものと同一の相関ウィンドウWをエピポーラ線上に沿って移動し、移動位置毎に各画像上の相関ウィンドウ内の各画素についての相関を算出し、参照画像G2上における相関が所定のしきい値以上となる相関ウィンドウの中央の位置にある画素を、対象画素Paの対応点として求めている。
このように対応点を探索するに際しては、相関ウィンドウのサイズを適切に設定しないと、精度良く対応点を探索することができない。このため、相関ウィンドウのサイズを適切に設定する各種手法が提案されている。例えば、特許文献1には、相関ウィンドウ内の画像に含まれる画素の縦横方向への平均輝度変化率等の特徴量を算出し、特徴量が小さい場合に相関ウィンドウのサイズを大きくする手法が提案されている。
また、特許文献2には、基準画像において、処理対象とする所定サイズの相関元領域から左右に1画素分ずらした2つの参照領域について、それぞれ相関演算を行って2つの相関値を算出し、これら相関値のうち相関がより弱いことを示す相関値を評価値とし、この評価値を所定のしきい値と比較することによって、処理対象としている相関元領域について自己相関が強いか否かを判定し、自己相関が強い場合に相関ウィンドウのサイズを拡大する手法が提案されている。
特開2001−194126号公報 特開2007−172500号公報
しかしながら、特許文献1に記載された手法は、相関ウィンドウ内の画像に含まれる画素の縦横方向への平均輝度変化率等の特徴量を算出する必要があるため、相関ウィンドウのサイズを設定するための演算量が多くなる。また、特許文献2に記載された手法も、基準画像内おいて相関元領域の自己相関を算出しているため、相関ウィンドウのサイズを設定するための演算量が多くなる。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、少ない演算量により、相関ウィンドウのサイズを適切に設定できるようにすることを目的とする。
本発明による画像処理装置は、互いに異なる位置において被写体を撮影することにより取得した複数の画像を取得する画像取得手段と、
前記複数の画像のうちの基準となる基準画像から所定被写体を検出する被写体検出手段と、
前記基準画像と該基準画像以外の他の画像との間において、互いに対応する対応点を探索する際に使用される相関ウィンドウのサイズを設定するウィンドウサイズ設定手段であって、前記基準画像における前記所定被写体を含む所定被写体領域内の画素と対応する対応点を探索するための前記相関ウィンドウのサイズを、前記所定被写体領域のサイズに応じて設定するウィンドウサイズ設定手段と、
前記相関ウィンドウ内の各画素と、前記他の画像上に設定された相関ウィンドウ内の各画素との相関に基づいて、前記対応点を探索する対応点探索手段とを備えたことを特徴とするものである。
なお、本発明による画像処理装置においては、前記ウィンドウサイズ設定手段を、前記所定被写体領域内の画素と対応する対応点を探索するための前記相関ウィンドウのサイズを、前記所定被写体領域を複数に分割することにより取得した1つの領域のサイズに設定する手段としてもよい。
また、本発明による画像処理装置においては、前記所定被写体を構成する構成部品を検出する構成部品検出手段をさらに備えるものとし、
前記ウィンドウサイズ設定手段を、前記基準画像における前記構成部品を含む構成部品領域内の画素と対応する対応点を探索するための前記相関ウィンドウのサイズを、前記構成部品領域のサイズに応じて設定する手段としてもよい。
この場合、前記ウィンドウサイズ設定手段を、前記構成部品領域内の画素と対応する対応点を探索するための前記相関ウィンドウのサイズを、前記構成部品領域を複数に分割することにより取得した1つの領域のサイズに設定する手段としてもよい。
また、本発明による画像処理装置においては、前記所定被写体を顔としてもよい。
本発明による画像処理方法は、互いに異なる位置において被写体を撮影することにより取得した複数の画像を取得し、
前記複数の画像のうちの基準となる基準画像から所定被写体を検出し、
前記基準画像と該基準画像以外の他の画像との間において、互いに対応する対応点を探索する際に使用される相関ウィンドウのサイズを設定するに際し、前記基準画像における前記所定被写体を含む所定被写体領域内の画素と対応する対応点を探索するための前記相関ウィンドウのサイズを、前記所定被写体領域のサイズに応じて設定し、
前記相関ウィンドウ内の各画素と、前記他の画像上に設定された相関ウィンドウ内の各画素との相関に基づいて、前記対応点を探索することを特徴とするものである。
なお、本発明による画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
本発明によれば、基準画像と基準画像以外の他の画像との間において、互いに対応する対応点を探索する際に使用される相関ウィンドウのサイズを設定するに際し、基準画像における所定被写体を含む所定被写体領域内の画素と対応する対応点を探索するための相関ウィンドウのサイズを、所定被写体領域のサイズに応じて設定するようにしたものである。
このため、特徴量を算出したり、自己相関を算出したりすることなく、少ない演算量により、相関ウィンドウのサイズを適切に設定することができる。また、とくに所定被写体についての相関ウィンドウのサイズを適切に設定できるため、複数の画像における所定被写体間において、互いに対応する対応点を精度良く探索することができる。
この場合、相関ウィンドウのサイズを、所定被写体領域を複数に分割することにより取得した1つの領域のサイズに設定することにより、簡易に相関ウィンドウのサイズを設定することができる。
また、基準画像における所定被写体内の構成部品を含む構成部品領域内の画素と対応する対応点を探索するための相関ウィンドウのサイズを、構成部品領域のサイズに応じて設定することにより、とくに所定被写体内の構成部品についての相関ウィンドウのサイズを適切に設定できるため、複数の画像における所定被写体内の構成部品間において、互いに対応する対応点を精度良く探索することができる。
この場合、相関ウィンドウのサイズを、構成部品領域を複数に分割することにより取得した1つの領域のサイズに設定することにより、簡易に相関ウィンドウのサイズを設定することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態による画像処理装置を適用した距離測定装置1の内部構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように本実施形態による距離測定装置1は、2つの撮像部21A,21B、撮像制御部22、信号処理部23、圧縮/伸長処理部24、フレームメモリ25、メディア制御部26、内部メモリ27、および表示制御部28を備える。
図2は撮像部21A,21Bの構成を示す図である。図2に示すように、撮像部21A,21Bは、レンズ10A,10B、絞り11A,11B、シャッタ12A,12B、CCD13A,13B、アナログフロントエンド(AFE)14A,14BおよびA/D変換部15A,15Bをそれぞれ備える。
レンズ10A,10Bは、被写体に焦点を合わせるためのフォーカスレンズ、ズーム機能を実現するためのズームレンズ等の複数の機能別レンズにより構成され、不図示のレンズ駆動部によりその位置が調整される。なお、本実施形態においては焦点位置は固定されているものとする。
絞り11A,11Bは、不図示の絞り駆動部により、AE処理により得られる絞り値データに基づいて絞り径の調整が行われる。なお、本実施形態においては絞り値データは固定されているものとする。
シャッタ12A,12Bはメカニカルシャッタであり、不図示のシャッタ駆動部により、AE処理により得られるシャッタスピードに応じて駆動される。なお、本実施形態においてはシャッタスピードは固定されているものとする。
CCD13A,13Bは、多数の受光素子を2次元的に配列した光電面を有しており、被写体光がこの光電面に結像して光電変換されてアナログ撮像信号が取得される。また、CCD13A,13Bの前面にはR,G,B各色のフィルタが規則的に配列されたカラーフィルタが配設されている。
AFE14A,14Bは、CCD13A,13Bから出力されるアナログ撮像信号に対して、アナログ撮像信号のノイズを除去する処理、およびアナログ撮像信号のゲインを調節する処理(以下アナログ処理とする)を施す。
A/D変換部15A,15Bは、AFE14A,14Bによりアナログ処理が施されたアナログ撮像信号をデジタル信号に変換する。なお、撮像部21Aにより取得される画像データにより表される画像を基準画像G1、撮像部21Bにより取得される画像データにより表される画像を参照画像G2とする。
撮像制御部22は、レリーズボタン押下後に撮像の制御を行う。
なお、本実施形態においては、焦点位置、絞り値データおよびシャッタスピードは固定されているが、AF処理およびAE処理を行って、撮影の都度、焦点位置、絞り値データおよびシャッタスピードを設定するようにしてもよい。
信号処理部23は、撮像部21A,21Bが取得したデジタルの画像データに対して、画像データの感度分布のばらつきおよび光学系の歪みを補正する補正処理を施すとともに、2つの画像を並行化するための並行化処理を施す。さらに、並行化処理後の画像に対してホワイトバランスを調整する処理、階調補正、シャープネス補正、および色補正等の画像処理を施す。なお、信号処理部23における処理後の基準画像および参照画像についても、処理前の参照符号G1,G2を用いるものとする。また、補正処理、並行化処理および画像処理の3つの処理を合わせて信号処理と称するものとする。
圧縮/伸長処理部24は、信号処理部23によって処理が施された基準画像G1および参照画像G2を表す画像データ対して、例えば、JPEG等の圧縮形式で圧縮処理を施し、後述するように生成された距離画像の画像データと併せて距離画像の画像ファイルを生成する。この画像ファイルは、基準画像G1、参照画像G2および距離画像の画像データを含むものとなる。また、この画像ファイルには、Exifフォーマット等に基づいて、撮影日時等の付帯情報が記述されたヘッダが付与される。
フレームメモリ25は、撮像部21A,21Bが取得した基準画像G1および参照画像G2を表す画像データに対して、前述の信号処理部23が行う処理を含む各種処理を行う際に使用する作業用メモリである。
メディア制御部26は、記録メディア29にアクセスして距離画像の画像ファイルの書き込みと読み込みの制御を行う。
内部メモリ27は、距離測定装置1において設定される各種定数、およびCPU35が実行するプログラム等を記憶する。
表示制御部28は、フレームメモリ25に格納された画像データをモニタ20に表示させたり、記録メディア29に記録されている画像をモニタ20に表示させたりするためのものである。
また、距離測定装置1は、被写体検出部30、構成部品検出部31、ステレオマッチング部32、ウィンドウサイズ設定部33、および距離画像生成部34を備える。
被写体検出部30は、カメラ21A,21Bが撮影により取得した基準画像G1(信号処理前であっても処理後であってもよい)から所定被写体を含む所定被写体領域を検出する。なお、本実施形態においては、所定被写体として顔を用いるものとし、被写体検出部30は、基準画像G1から顔を含む顔領域を検出するものとする。図3は顔の検出を説明するための図である。図3に示すように被写体検出部30は、基準画像G1における顔を囲む矩形の領域を顔領域F1として検出する。
ここで、画像から顔領域を検出する手法としては、テンプレートマッチングによる手法、顔の多数のサンプル画像を用いたマシンラーニング学習により得られた顔判別器を用いる手法等の他、画像における肌色を有しかつ顔の輪郭形状を囲む矩形の領域を顔領域として検出する手法、顔の輪郭形状をなす領域を顔領域として検出する手法等、任意の手法を用いることができる。
構成部品検出部31は、被写体検出部30が検出した顔領域から、顔の構成部品を検出する。図4は顔の構成部品の検出を説明するための図である。図4に示すように、構成部品検出部31は、両目、両耳、両眉、鼻および口を囲む矩形の構成部品領域A1〜A8を顔領域F1から検出する。なお、顔構成部品を検出する手法としては、各顔構成部品のテンプレートを用いたテンプレートマッチングによる手法、および顔構成部品の多数のサンプル画像を用いたマシンラーニング学習により得られた、顔構成部品毎の判別器を用いる手法等、任意の手法を用いることができる。
ステレオマッチング部32は、図5に示すように、基準画像G1上の対応点探索の対象となる対象画素Paに写像される実空間上の点は、点P1,P2,P3というように点O1からの視線上に複数存在するため、実空間上の点P1 ,P2 ,P3 等の写像である直線(エピポーラ線)上に、対象画素Paに対応する参照画像R上の画素Pa′が存在するという事実に基づいて、基準画像G1と参照画像G2との対応点を参照画像G2上において探索する。なお、図5において点O1は基準カメラとなる撮像部21Aの視点、点O2は参照カメラとなる撮像部21Bの視点である。ここで、視点とは撮像部21A,21Bの光学系の焦点である。また、対応点の探索は、信号処理のうちの画像処理が施された基準画像G1および参照画像G2を用いてもよいが、画像処理前の補正処理および並行化処理のみが施された基準画像G1および参照画像G2を用いることが好ましい。
具体的には、ステレオマッチング部32は、対応点の探索を行う際に、相関ウィンドウWを参照画像G2上のエピポーラ線に沿って移動し、各移動位置において基準画像G1および参照画像G2の相関ウィンドウW内の画素についての相関を算出し、参照画像G2上の相関が所定のしきい値以上となる位置における相関ウィンドウWの中心画素を、基準画像G1上の対象画素Paに対応する対応点とする。なお、相関を評価するための相関評価値としては、差分絶対値和および差分2乗和の逆数等を用いることができる。この場合、相関評価値が小さいほど、相関が大きいものとなる。
図6は並行化処理後の基準画像および参照画像の位置関係を説明するための図である。図6に示すように、撮像部21A,21Bにおける基準画像G1および参照画像G2が得られる面となる画像面は、撮像部21A,21Bの光軸との交点を原点とする。また、画像面上における撮像部21A,21Bの座標系をそれぞれ(u,v)、(u′,v′)とする。ここで、並行化処理により撮像部21A,21Bの光軸は平行となるため、画像面におけるu軸およびu′軸は同一直線上において同一方向を向くこととなる。また、並行化処理により、参照画像G2上におけるエピポーラ線は、u′軸に平行なものとなるため、基準画像G1上におけるu軸も、参照画像G2のエピポーラ線の方向と一致することとなる。
ここで、撮像部21A,21Bの焦点距離をf、基線長をbとする。なお、焦点距離fおよび基線長bはキャリブレーションパラメータとしてあらかじめ算出されて内部メモリ27に記憶されている。このとき、3次元空間上における位置(X,Y,Z)は、撮像部21Aの座標系を基準とすると、下記の式(1)〜(3)により表される。
X=b・u/(u−u′) (1)
Y=b・v/(u−u′) (2)
Z=b・f/(u−u′) (3)
ここでu−u′は、撮像部21A,21Bの画像面上における対応点の横方向のずれ量(視差)である。また、式(3)より、奥行きである距離Zは視差に反比例することが分かる。なお、このようにして算出したX,Y,Zを距離値とする。また、距離値X,Yはその画素の位置を表す位置情報であり、距離値Zは距離すなわち奥行き情報である。なお、距離値X,Y,Zは基準画像G1および参照画像G2の共通する範囲においてのみ算出される。このため、後の処理を容易に行うために、距離値X,Y,Zについては、撮像部21Aの座標系から、撮像部21A,21Bそれぞれの画像面の原点の中間位置を原点とする座標系に変換することとする。
距離画像生成部34は、ステレオマッチング部32が求めた対応点を用いて、視差(u−u′)を算出するとともに、上記式(1)〜(3)により撮像部21A,21Bから被写体までの距離を表す距離値X,Y,Zを算出し、算出した距離値X,Y,Zを各画像の画素値とする距離画像の画像データを生成する。なお、距離画像の各画素の距離値Zが撮像部21A,21Bから被写体までの距離を表すものとなる。
なお、上記実施形態においては、エピポーラ線に沿って相関ウィンドウWを移動して対応点を探索しているが、まずエピポーラ線に沿って相関ウィンドウWを移動して対応点を探索した後、探索した対応点を基準とした所定範囲内の領域において、エピポーラ線の方向とは関係なく相関ウィンドウWを移動してさらに相関を算出し、より相関が大きい対応点を探索するようにしてもよい。さらに、エピポーラ線を全く考慮することなく、対応点を探索するようにしてもよい。
ウィンドウサイズ設定部33は、被写体検出部30および構成部品検出部31が検出した顔領域F1および構成部品領域P1〜P8を用いて、ステレオマッチング部32が対応点を探索する際に使用する相関ウィンドウWのサイズを設定する。図7は相関ウィンドウWのサイズの設定を説明するための図である。図7に示すように、基準画像G1上の対象画像Paが顔領域F1における構成部品領域A1〜A8外の位置にある場合には、顔領域F1を25分割することにより取得した分割領域D1のサイズに、相関ウィンドウWのサイズを設定する。また、対象画像Paが顔領域F1における構成部品領域A1〜A8内の位置にある場合には、図8に示すように、各構成部品領域A1〜A8を4分割することにより取得した分割領域D2のサイズに、相関ウィンドウWのサイズを設定する。なお、図8は目の領域P2を4分割した状態を示している。
一方、対象画像Paが顔領域F1以外の位置にある場合には、あらかじめ定められた所定領域D3のサイズに、相関ウィンドウWのサイズを設定する。
なお、分割領域D1を取得するための顔領域F1の分割数は25に限定されるものでない。また、分割領域D2を取得するための構成部品領域A1〜A8の分割数は4に限定されるものではない。また、構成部品領域A1〜A8のサイズが分割領域D1よりも小さい場合には、とくに構成部品領域A1〜A8を分割することなく、構成部品領域A1〜A8のサイズをそのまま相関ウィンドウWのサイズに設定してもよい。
CPU35は、レリーズボタンを含む入出力部36からの信号に応じて距離測定装置1の各部を制御する。
データバス37は、距離測定装置1を構成する各部およびCPU35に接続されており、距離測定装置1における各種データおよび各種情報のやり取りを行う。
次いで、本実施形態において行われる処理について説明する。図9は本実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、ここでは、レリーズボタンが全押しされて撮影の指示が行われた以降の処理について説明する。
レリーズボタンが全押しされることによりCPU35が処理を開始し、撮像部21A,21BがCPU35からの指示により被写体を撮影し(ステップST1)、さらに信号処理部23が、取得した画像データに対して補正処理、並行化処理および画像処理(信号処理)を施して基準画像G1および参照画像G2を取得する(ステップST2)。
次いで、被写体検出部30が基準画像G1から顔領域F1を検出し(ステップST3)、さらに構成部品検出部31が、顔領域F1から構成部品領域A1〜A8を検出する(ステップST4)。そして、ウィンドウサイズ設定部33が、基準画像G1の各画素についての相関ウィンドウWのサイズを設定するためのウィンドウサイズ設定処理を行う(ステップST5)。
図10はウィンドウサイズ設定処理のフローチャートである。なお、ここでは、基準画像G1における左上隅の画素から順に相関ウィンドウWのサイズを設定する処理を行うものとして説明する。また、画素位置は基準画像G1上において2次元となるが、説明を簡単にするために1次元で示すものとする。
ウィンドウサイズ設定部2は、ウィンドウサイズ設定処理の対象となる対象画素を最初の画素に設定し(i=1、iは基準画像G1上の画素の位置、ステップST11)、対象画素が基準画像G1上の顔領域F1内にあるか否かを判定する(ステップST12)。ステップST12が肯定されると、さらにウィンドウサイズ設定部33は、対象画素が構成部品領域A1〜A8内にあるか否かを判定する(ステップST13)。
ステップST13が否定されると、対象画素が顔領域F1内にはあるが構成部品領域A1〜A8内にはないことから、ウィンドウサイズ設定部33は、相関ウィンドウWのサイズを、顔領域F1を25分割することにより取得した分割領域D1のサイズに設定する(ステップST14)。ステップST13が肯定されると、ウィンドウサイズ設定部33は、対象画素が構成部品領域A1〜A8内にあることから、相関ウィンドウWのサイズを、構成部品領域A1〜A8を4分割することにより取得した分割領域D2のサイズに設定する(ステップST15)。なお、ステップST12が否定されると、ウィンドウサイズ設定部33は、相関ウィンドウWのサイズをあらかじめ定められた領域D3のサイズに設定する(ステップST16)。
ステップST14〜ST16に続いて、ウィンドウサイズ設定部33は、すべての画素について相関ウィンドウWのサイズを設定したか否かを判定し(ステップST17)、ステップST17が否定されると、対象画素を次の画素に変更して(i=i+1、ステップST18)、ステップST12に戻る。ステップST17が肯定されると、相関ウィンドウサイズ設定処理を終了する。
図9に戻り、ステレオマッチング部32が基準画像G1の各画素に対応する参照画像G2上の対応点を探索する(ステップST6)。さらに、距離画像生成部34が対応点に基づいて、距離値X,Y,Zを算出し(ステップST7)、圧縮/伸長処理部24が、基準画像G1および参照画像G2の画像データ並びに距離値からなる距離画像の画像データを含む距離画像の画像ファイルを生成する(ステップST8)。そして、CPU35からの指示によりメディア制御部26が画像ファイルを記録メディア29に記録し(ステップST9)、処理を終了する。
なお、図9および図10に示すフローチャートにおいては、基準画像G1の全画素についての相関ウィンドウWのサイズを設定した後に、対応点を探索しているが、基準画像G1の各画素について、相関ウィンドウWのサイズの設定および対応点の探索を順次行うようにしてもよい。
このように、本実施形態においては、相関ウィンドウWのサイズを顔領域F1のサイズに応じて設定するようにしたため、特徴量を算出したり自己相関を算出したりすることなく、少ない演算量により、相関ウィンドウWのサイズを適切に設定することができる。また、とくに顔領域F1についての相関ウィンドウWのサイズを適切に設定できるため、複数の画像における顔領域間において、互いに対応する対応点を精度良く探索することができる。
また、顔領域F1の相関ウィンドウWのサイズを、顔領域F1を複数に分割することにより取得した1つの分割領域D1のサイズに設定しているため、簡易に相関ウィンドウWのサイズを設定することができる。
また、顔領域F1内の顔構成部品について、相関ウィンドウWのサイズを構成部品領域A1〜A8のサイズに応じて設定するようにしたため、とくに顔領域内の目、耳、眉、鼻および口という構成部品についての相関ウィンドウWのサイズを適切に設定でき、これにより、複数の画像における顔領域内の構成部品間において、互いに対応する対応点を精度良く探索することができる。
また、構成部品領域A1〜A8の相関ウィンドウWのサイズを、構成部品領域A1〜A8を複数に分割することにより取得した1つの領域のサイズに設定しているため、簡易に相関ウィンドウWのサイズを設定することができる。
なお、上記実施形態においては、あらかじめ定めた分割数により顔領域F1および構成部品領域A1〜A8を分割しているが、相関ウィンドウWのサイズを設定する毎に、分割数を入出力部36から装置1に入力するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、顔領域F1から構成部品領域A1〜A8を検出し、構成部品領域A1〜A8内においては、構成部品領域A1〜A8のサイズに応じた相関ウィンドウWのサイズを設定しているが、構成部品領域A1〜A8を検出することなく、顔領域F1内の画素については、顔領域F1の分割数に応じたサイズの相関ウィンドウWのサイズに設定するようにしてもよい。なお、この場合、装置1においては、構成部品検出部31は不要となる。
また、上記実施形態においては、距離測定装置1内において対応点の探索、対応点の決定および距離画像の生成を行っているが、被写体検出部30、構成部品検出部31、ステレオマッチング部32、ウィンドウサイズ設定部33、および距離画像生成部34を装置1外に設け、入出力部36から基準画像G1および参照画像G2の画像データを外部の画像処理装置に出力して、相関ウィンドウWのサイズの設定、対応点の探索および距離画像の生成を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、距離測定装置1において撮像部21A,21Bにより取得した基準画像G1および参照画像G2を用いて距離画像を生成しているが、撮像部21A,21Bを距離測定装置1とは別個に設け、撮像部21A,21Bが取得した基準画像G1および参照画像G2を距離測定装置に入力し、入力された基準画像G1および参照画像G2を用いて距離画像を生成するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、距離測定装置1に2つの撮像部を設け、基準画像G1および参照画像G2の2つの画像を用いて距離画像を生成しているが、3以上の撮像部を設け、2以上の参照画像を用いて距離画像を生成する場合にも本発明を適用することができる。
また、上記実施形態においては、所定被写体を顔としているが、車両、建物等、顔以外の被写体を検出の対象にできることはもちろんである。この場合、構成部品は、車両のヘッドライト、建物の窓等を用いればよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、コンピュータを、上記の被写体検出部30、構成部品検出部31、ステレオマッチング部32、ウィンドウサイズ設定部33、および距離画像生成部34に対応する手段として機能させ、図9および図10に示すような処理を行わせるプログラムも、本発明の実施形態の1つである。また、そのようなプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体も、本発明の実施形態の1つである。
本発明の実施形態による画像処理装置を適用した距離測定装置の内部構成を示す概略ブロック図 撮像部の構成を示す図 顔の検出を説明するための図 顔の構成部品の検出を説明するための図 ステレオマッチングを説明するための図 並行化処理後の基準画像および参照画像の位置関係を説明するための図 相関ウィンドウのサイズの設定を説明するための図(その1) 相関ウィンドウのサイズの設定を説明するための図(その2) 本実施形態において行われる処理を示すフローチャート 本実施形態におけるウィンドウサイズ設定処理のフローチャート 1 距離測定装置 21A,21B 撮像部 30 被写体検出部 31 構成部品検出部 32 ステレオマッチング部 33 ウィンドウサイズ設定部 34 距離画像生成部

Claims (7)

  1. 互いに異なる位置において被写体を撮影することにより取得した複数の画像を取得する画像取得手段と、
    前記複数の画像のうちの基準となる基準画像から所定被写体を検出する被写体検出手段と、
    前記基準画像と該基準画像以外の他の画像との間において、互いに対応する対応点を探索する際に使用される相関ウィンドウのサイズを設定するウィンドウサイズ設定手段であって、前記基準画像における前記所定被写体を含む所定被写体領域内の画素と対応する対応点を探索するための前記相関ウィンドウのサイズを、前記所定被写体領域のサイズに応じて設定するウィンドウサイズ設定手段と、
    前記相関ウィンドウ内の各画素と、前記他の画像上に設定された相関ウィンドウ内の各画素との相関に基づいて、前記対応点を探索する対応点探索手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記ウィンドウサイズ設定手段は、前記所定被写体領域内の画素と対応する対応点を探索するための前記相関ウィンドウのサイズを、前記所定被写体領域を複数に分割することにより取得した1つの領域のサイズに設定する手段であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記所定被写体を構成する構成部品を検出する構成部品検出手段をさらに備え、
    前記ウィンドウサイズ設定手段は、前記基準画像における前記構成部品を含む構成部品領域内の画素と対応する対応点を探索するための前記相関ウィンドウのサイズを、前記構成部品領域のサイズに応じて設定する手段であることを特徴とする1または2記載の画像処理装置。
  4. 前記ウィンドウサイズ設定手段は、前記構成部品領域内の画素と対応する対応点を探索するための前記相関ウィンドウのサイズを、前記構成部品領域を複数に分割することにより取得した1つの領域のサイズに設定する手段であることを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記所定被写体が顔であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の画像処理装置。
  6. 互いに異なる位置において被写体を撮影することにより取得した複数の画像を取得し、
    前記複数の画像のうちの基準となる基準画像から所定被写体を検出し、
    前記基準画像と該基準画像以外の他の画像との間において、互いに対応する対応点を探索する際に使用される相関ウィンドウのサイズを設定するに際し、前記基準画像における前記所定被写体を含む所定被写体領域内の画素と対応する対応点を探索するための前記相関ウィンドウのサイズを、前記所定被写体領域のサイズに応じて設定し、
    前記相関ウィンドウ内の各画素と、前記他の画像上に設定された相関ウィンドウ内の各画素との相関に基づいて、前記対応点を探索することを特徴とする画像処理方法。
  7. 互いに異なる位置において被写体を撮影することにより取得した複数の画像を取得する手順と、
    前記複数の画像のうちの基準となる基準画像から所定被写体を検出する手順と、
    前記基準画像と該基準画像以外の他の画像との間において、互いに対応する対応点を探索する際に使用される相関ウィンドウのサイズを設定するに際し、前記基準画像における前記所定被写体を含む所定被写体領域内の画素と対応する対応点を探索するための前記相関ウィンドウのサイズを、前記所定被写体領域のサイズに応じて設定する手順と、
    前記相関ウィンドウ内の各画素と、前記他の画像上に設定された相関ウィンドウ内の各画素との相関に基づいて、前記対応点を探索する手順とを有することを特徴とする画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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