JP2009237055A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】新たな部材の追加や大幅な構成変更をする必要がなく、現像剤容器内の液体現像剤の撹拌性及び分散性を向上させる現像装置を提供する。また、画質良好で低コストな画像形成装置を提供する。
【解決手段】液体現像剤を担持する現像剤担持体20Yと、現像剤担持体クリーニング部材により回収された液体現像剤を回収する回収部と、回収部により回収された液体現像剤を第1の方向Xに搬送する搬送部材34Yと、搬送部材34Yの一端側で液体現像剤を回収する現像装置回収路72Yと、搬送部材34Yの他端側で第1の方向Xと直交又は略直交する第2の方向Yに配され、供給部から液体現像剤を流動させる流動部38Yと、を備え、搬送部材34Yは、液体現像剤を第1の方向Xへ搬送する搬送部と、液体現像剤を一時的に滞留させる滞留部又は液体現像剤を第1の方向Xとは逆方向へ搬送させる逆搬送部とを有することを特徴とする。
【選択図】図5
【解決手段】液体現像剤を担持する現像剤担持体20Yと、現像剤担持体クリーニング部材により回収された液体現像剤を回収する回収部と、回収部により回収された液体現像剤を第1の方向Xに搬送する搬送部材34Yと、搬送部材34Yの一端側で液体現像剤を回収する現像装置回収路72Yと、搬送部材34Yの他端側で第1の方向Xと直交又は略直交する第2の方向Yに配され、供給部から液体現像剤を流動させる流動部38Yと、を備え、搬送部材34Yは、液体現像剤を第1の方向Xへ搬送する搬送部と、液体現像剤を一時的に滞留させる滞留部又は液体現像剤を第1の方向Xとは逆方向へ搬送させる逆搬送部とを有することを特徴とする。
【選択図】図5
Description
本発明は、キャリア液中にトナーを含む液体現像剤を用いた現像装置及び画像形成装置に関する。
従来、画像担持体上に形成された静電潜像を、現像装置で形成された液体現像剤薄層によって現像し、顕像化された画像を記録媒体に転写する湿式画像形成装置において、画像担持体に液体現像剤薄層を供給する現像剤担持体を配設した現像部と、現像後の該現像剤担持体上の液体現像剤を除去回収する現像剤担持体クリーニング部と、該現像部の液体現像剤を収容することができる液体現像剤収容部とを有する構造がある。
現像部は、除去された未現像の現像剤担持体上の液体現像剤を回収し液体現像剤収容部に搬送する現像剤回収部を有している(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、回収された液体現像剤を液体現像剤収容部に搬送する際、現像剤回収部内で現像剤が滞留し、現像後の現像剤と新しい現像剤との撹拌性が低下する場合があった。
本発明は、前記課題を解決するために、新たな部材の追加や大幅な構成変更をする必要がなく、現像剤容器内の液体現像剤の撹拌性及び分散性を向上させる現像装置を提供する。また、画質良好で低コストな画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の現像装置は、液体現像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に液体現像剤を供給する現像剤供給部材と、前記現像剤担持体上の液体現像剤をクリーニングする現像剤担持体クリーニング部材と、液体現像剤を前記現像剤供給部材に供給する供給部と、前記供給部から供給される液体現像剤及び前記現像剤担持体クリーニング部材により回収された液体現像剤を回収する回収部と、前記回収部により回収された液体現像剤を第1の方向に搬送する搬送部材と、前記搬送部材の一端側で液体現像剤を回収する現像装置回収路と、前記搬送部材の他端側で前記第1の方向と直交又は略直交する第2の方向に配され、前記供給部から液体現像剤を流動させる流動部と、を備え、前記搬送部材は、液体現像剤を第1の方向に搬送する搬送部と、液体現像剤を一時的に滞留させる滞留部又は液体現像剤を前記第1の方向とは逆方向へ搬送させる逆搬送部とを有するので、新たな部材の追加や大幅な構成変更をする必要がなく、現像剤容器内の液体現像剤の撹拌性及び分散性を向上させることが可能となる。
また、前記供給部と前記回収部との間に仕切部を備え、前記仕切部は、前記流動部を複数有し、第1壁高部と、前記第1壁高部より第1の方向側に配され、前記第1流動部を有する第2壁高部と、前記第1壁高部及び前記第2壁高部より第1の方向とは反対側に第2流動部を有する第3壁高部を有し、前記搬送部材は、前記第2の方向において前記第1流動部に対応する第1搬送部と、前記第2の方向において前記現像剤担持体クリーニング部材に対応する第2搬送部と、前記第2の方向において前記第2流動部に対応する第3搬送部と、前記現像装置回収路に対応する第4搬送部と、を有するので、供給部の液量が増加した場合に回収部に供給し、現像剤容器からの液漏れを低減することができる。
また、前記第2搬送部は、前記滞留部又は前記逆搬送部を有するので、簡単な構造で撹拌性及び分散性を向上させることが可能となる。
また、前記第4搬送部は、前記滞留部又は前記逆搬送部を有するので、簡単な構造で撹拌性及び分散性を向上させることが可能となる。
また、前記搬送部材は、螺旋状の羽を有するオーガを有し、前記滞留部又は前記逆搬送部は、パドルを有するので、簡単な構造で撹拌性及び分散性をさらに向上させることが可能となる。
また、前記搬送部材は、螺旋状の羽を有するオーガを有し、前記逆搬送部は、前記搬送部とは逆向きの螺旋状の羽を有するので、簡単な構造で撹拌性及び分散性をさらに向上させることが可能となる。
また、前記現像剤担持体上の液体現像剤を圧縮する現像剤圧縮装置を備えたので、圧縮後の液体現像剤の撹拌性及び分散性の向上を確保した状態で、効率的に現像させることが可能となる。
また、前記現像剤担持体により潜像を現像される潜像担持体と、前記潜像担持体を帯電させる帯電器と、前記潜像担持体を露光する露光装置と、前記潜像担持体上の像を転写する転写部材と、前記現像装置と、を有するので、画質良好で低コストな画像形成装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置を構成する主要構成要素を示した図、図2は潜像担持体10Y周辺及び現像装置としての現像ユニット30Yの主要構成要素を示した断面図である。各色の潜像担持体10Y、10M、10C、10K及び現像ユニット30Y、30M、30C、30Kの構成は同様であるので、以下、イエロー(Y)の潜像担持体10Y周辺及び現像ユニット30Yに基づいて説明する。
現像剤容器31Yにおいて、液体現像剤の中のトナー粒子はプラスの電荷を有し、この液体現像剤は、撹拌オーガ36Yにより撹拌され、現像剤供給部材としての現像剤供給ローラ32Yが回転することによって、現像剤容器31Yから汲み上げられる。
現像剤規制ブレード33Yは、現像剤供給ローラ32Yの表面に当接し、現像剤供給ローラ32Yの表面に形成されたアニロクスパターンの凹凸の溝内に液体現像剤を残しその他の余分な液体現像剤を掻き取って、現像剤担持体としての現像ローラ20Yに供給する液体現像剤量を規制する。このような規制によって、現像ローラ20Yへ塗布される液体現像剤の膜厚が約6μmとなるように定量化される。現像剤規制ブレード33Yにより掻き取られた液体現像剤は、重力によって現像剤容器31Yに落下し戻され、規制ブレード33Yにより掻き取られなかった液体現像剤は、現像剤供給ローラ32Yの表面の凹凸の溝内に収容され、現像ローラ20Yに圧接することで、現像ローラ20Yの表面に塗布される。
現像剤規制ブレード33Yは、現像剤供給ローラ32Yの表面に当接し、現像剤供給ローラ32Yの表面に形成されたアニロクスパターンの凹凸の溝内に液体現像剤を残しその他の余分な液体現像剤を掻き取って、現像剤担持体としての現像ローラ20Yに供給する液体現像剤量を規制する。このような規制によって、現像ローラ20Yへ塗布される液体現像剤の膜厚が約6μmとなるように定量化される。現像剤規制ブレード33Yにより掻き取られた液体現像剤は、重力によって現像剤容器31Yに落下し戻され、規制ブレード33Yにより掻き取られなかった液体現像剤は、現像剤供給ローラ32Yの表面の凹凸の溝内に収容され、現像ローラ20Yに圧接することで、現像ローラ20Yの表面に塗布される。
現像剤供給ローラ32Yによって液体現像剤を塗布された現像ローラ20Yは、現像剤供給ローラ32Yとのニップ部下流で現像剤圧縮装置22Yに相対する。現像ローラ20Yには約+400Vのバイアスが印加されており、現像剤圧縮装置22Yには、現像ローラ20Yより高く、トナーの帯電極性と同極性のバイアスが印加される。例えば、現像剤圧縮装置22Yには、約+4kVのバイアスが印加される。
潜像担持体10Yはアモルファスシリコン製であり、現像ローラ20Yとのニップ部上流で帯電器11Yにより表面を約+600Vに帯電させられた後、露光ユニット12Yにより画像部の電位が+25Vとなるように潜像が形成される。現像ローラ20Yと潜像担持体10Yとの間に形成される現像ニップ部では、現像ローラ20Yに印加されているバイアス+400Vと潜像担持体10Y上の潜像(画像部+25V、非画像部+600V)で形成される電界に従い、選択的にトナー粒子が潜像担持体10Y上の画像部へと移動し、これにより、潜像担持体10Y上にトナー画像が形成される。また、キャリア液は電界の影響を受けないため、現像ローラ20Yと潜像担持体10Yとの現像ニップ部出口で分離して、現像ローラ20Yと潜像担持体10Yとの両方に付着する。現像ニップ部を通過した現像ローラ20Yは、現像剤担持体クリーニング部材としての現像ローラクリーニングブレード21により液体現像剤を回収され、クリーニングされる。
現像ニップ部を通過した潜像担持体10Yは、スクイーズローラ13Y部を通過する。スクイーズローラ13Yは、潜像担持体10Yに現像された現像剤から余剰なキャリア液及び本来不要なカブリトナーを回収し、顕像内のトナー粒子比率を上げる機能を有する。余剰キャリア液の回収能力は、第1スクイーズローラ13aY及び第2スクイーズローラ14aYの回転方向及び潜像担持体10Y表面の周速度に対する第1スクイーズローラ13aY及び第2スクイーズローラ14aY表面の相対的な周速度差によって所望の回収能力に設定することが可能であり、潜像担持体10Yに対してカウンタ方向に回転させると回収能力は高まり、また、周速度差を大きく設定しても回収能力が高まり、更に、この相乗作用も可能である。
本実施形態では、一例として第1スクイーズローラ13aY及び第2スクイーズローラ14aYを潜像担持体10Yに対して略同一周速度でウィズ回転させ、潜像担持体10Yに現像された現像剤Dから重量比5〜10%程度の余剰キャリア液を回収していて双方の回転駆動負荷を軽減するとともに、潜像担持体10Yの顕像トナー像への外乱作用を抑制している。
次に潜像担持体10Yは、一次転写50Yにおいて中間転写ベルト40とのニップ部を通過し顕像トナー像の中間転写ベルト40への一次転写が行われる。一次転写ローラ51Yには、トナー粒子の帯電特性と逆極性の約−200Vが印加されることにより、潜像担持体10Y上からトナーは中間転写ベルト40に一次転写され、潜像担持体10Yにキャリア液のみが残る。一次転写部より潜像担持体10Yの回転方向の下流側において、一次転写後の、潜像担持体10YはLED等から成る除電装置16Yによって静電潜像が消去され、潜像担持体10Y上に残ったキャリア液は、潜像担持体クリーニングブレード17Yにより掻き取られ、現像剤回収部18Yで回収される。
複数の潜像担持体10に形成したトナー像を順次一次転写して重ね合わせ担持した中間転写ベルト40上のトナー画像は、次に二次転写ユニット60へと進み、中間転写ベルト40と二次転写ローラ61とのニップ部に進入する。この際のニップ幅は3mmに設定されている。二次転写ユニット60において、二次転写ローラ61には−1200Vが、また、ベルト駆動ローラ41には+200Vがそれぞれ印加されており、これにより中間転写ベルト40上のトナー画像は用紙等の記録媒体(シート材)に転写される。
しかし、ジャムなどのシート材供給トラブルが発生した場合には、全てのトナー画像が二次転写ロールに転写されて回収されるものではなく、一部は中間転写ベルト上に残り、通常の二次転写行程においても中間転写ベルト上のトナー像は100%二次転写されてシート材に移行するものではなく、数パーセントの二次転写残りが発生する。特に、ジャムなどのシート材供給トラブルが発生した場合には、シート材が介在しない状態でトナー画像が二次転写ローラ61に接して転写されシート材裏面汚れを引き起こす。
これら不要トナー像に対し、本実施形態においては、二次転写ローラ61側にキャリア液を回収(スクイーズ)し、中間転写ベルトクリーニングブレード46、現像剤回収部47による中間転写ベルト40上のクリーニング、二次転写ローラクリーニングブレード62による二次転写ローラ61のクリーニングを行う。
次に、本実施形態の現像剤容器31Y及び現像剤回収補給装置70Yについて詳細に説明する。
現像剤回収補給装置70Yは、回収した液体現像剤を貯留し、供給部としての現像剤タンク74Yから高濃度現像剤を、供給部としてのキャリア液タンク77Yからキャリア液を、それぞれ補給し、濃度調整する液体現像剤貯留部71Yを有する。
液体現像剤貯留部71Yに収容されている液体現像剤は、従来一般的に使用されている、Isopar(商標:エクソン)をキャリア液とした低濃度(1〜2wt%程度)かつ低粘度の、常温で揮発性を有する揮発性液体現像剤ではなく、高濃度かつ高粘度の、常温で不揮発性を有する不揮発性液体現像剤である。すなわち、本発明における液体現像剤は、熱可塑性樹脂中へ顔料等の着色剤を含む平均粒径1μmの固形子を、有機溶媒、シリコンオイル、鉱物油又は食用油等の液体溶媒中へ分散剤とともに添加し、トナー固形分濃度を約25%とした高粘度(30〜10000mPa・s程度)の液体現像剤である。
本実施形態では、液体現像剤は、現像ユニット30Y及び潜像担持体10Yから回収される。
現像ユニット30Yは、液体現像剤を供給・回収する現像剤容器31Y等を有する。現像剤容器31Yは、供給部31aYと回収部31bYを有し、供給部31aYは、現像剤容器31Yの現像剤を撹拌する撹拌部材としての撹拌オーガ36Y、撹拌オーガ36Yに後述する液体現像剤貯留部71Yから液体現像剤を供給する連通部35Y等を有し、回収部31bYは、現像ローラクリーニングブレード21Y、第1スクイーズローラクリーニングブレード13bY及び第2スクイーズローラクリーニングブレード14bYが掻き落とした液体現像剤を第1の方向Xに搬送し、液体現像剤貯留部71Yに送る螺旋状の羽を有する搬送部材としての回収オーガ34Y等を有する。
現像ユニット30Yの回収部31bY側に回収された液体現像剤は、回収オーガ34Yの一端側に配される回収路又は現像装置回収路としての現像ユニット回収路72Yを介して液体現像剤貯留部71Yに回収される。また、潜像担持体10Yから潜像担持体クリーニングブレード17Y及び現像剤回収部18Yからなる潜像担持体クリーニング装置15Yにより回収された液体現像剤は、潜像担持体回収路73Yを介して液体現像剤貯留部71Yに回収される。
さらに、高濃度現像剤は、現像剤タンク74Yから現像剤補給路75Y及び現像剤用ポンプ76Yを介して液体現像剤貯留部71Yに補給される。また、キャリア液は、キャリア液タンク77Yからキャリア液補給路78Y及びキャリア液用ポンプ79Yを介して液体現像剤貯留部71Yに補給される。なお、ポンプ等の代わりに、重力を利用し、バルブ等の開閉により補給する構造としてもよい。
液体現像剤貯留部71Yに貯留された液体現像剤は、現像剤供給路81Y及び現像剤供給用ポンプ82Yを介して、連結部35Yを経て現像剤容器31Yに供給される。
次に、現像剤容器31Y内での液体現像剤の流れについて説明する。図3は現像ユニット30Yの概略断面図、図4は図3におけるA−A面を矢印から見た図、図5は図3におけるB−B面を矢印から見た図である。
本実施形態の現像容器31Yは、供給部31aYと回収部31bYとの間に仕切部としての液位調整板37Yを設けている。液位調整板37Yは、回収オーガ34Yに対して第1の方向Xと直交又は略直交する第2の方向Yに配され、供給部31aYから液体現像剤を流動させる第1流動部38aY及び第2流動部38bYを有する。例えば、液位調整板37Yの中央側に第1の壁高を有する第1壁高部37aYと、現像ユニット回収路72Y側に第1流動部38aYを上部に配することにより、中央側より低い第2の壁高を有する第2壁高部37bYを設けた構造とし、現像ユニット回収路72Yの反対側に第2流動部38bYを上部に配することにより、中央側より低い第2の壁高を有する第2壁高部37bYを設けた構造とする。
なお、液位調整板37Yの壁の高さを同じにし、現像ユニット回収路72Y側に第1流動部38aYとして孔を設け、現像ユニット回収路72Yの反対側に第2流動部38bYとして孔を設ける構造としてもよい。また、中央側より低い壁高を有する構造と、孔を設ける構造を組み合わせてもよい。
液体現像剤は、図2に示した液体現像剤貯留部71Yから現像剤供給用ポンプ82Yにより汲み上げられ、現像剤供給路81Y及び連通部35Yを通って現像剤容器31Yの供給部31aYに供給される。図4に示すように、連通部35Yは、軸方向の略中央部に設けられ、矢印のように、供給部31aYに供給された液体現像剤は、軸方向の略中央部から撹拌オーガ36Yの回転により両端に広がっていく。
供給部31aYの液体現像剤の量が多くなると、液体現像剤は、図5に示した液位調整板37Yの端部に設けた第1流動部38aY又は第2流動部38bYから回収部31bYにオーバ−フローする。回収部31bYでは、液体現像剤は、回収オーガ34Yの回転により現像ユニット回収路72Yに搬送され、現像ユニット回収路72Yを介して液体現像剤貯留部71Yに回収される。
なお、図4に示すように、現像ローラ20Yは、現像剤担持体駆動源としての現像ローラ駆動モータ23Yにより、現像ローラ駆動モータ歯車23aYを介して、現像ローラ歯車20aY及び現像ローラ軸20bYと共に駆動される。また、現像剤供給ローラ32Y、撹拌オーガ36Y及び回収オーガ34Yは、共通の現像剤供給・回収部駆動源としての現像剤供給・回収部モータ39Yにより、現像剤供給・回収部モータ歯車39aYを介して、それぞれ現像剤供給ローラ歯車32aY及び現像剤供給ローラ軸32bY、撹拌オーガ歯車36aY及び撹拌オーガ軸36bY、並びに、図示しない回収オーガ歯車34aY及び回収オーガ軸34bYと共に駆動される。
液位調整板37Yの第1流動部38aY又は第2流動部38bYから流動する液体現像剤、液位調整板37Yの他の部分から流動する液体現像剤及び現像ローラクリーニングブレード21Yから回収される液体現像剤は、回収オーガ34Yにより搬送される間に撹拌されるので、第2流動部38bYを現像ユニット回収路72Y側と反対の上流側に配すると、撹拌する距離が長くなり、撹拌性及び分散性が向上する。したがって、液体現像剤貯留部71Yに回収された際に、他の濃度の液体現像剤と混合しやすい状態となる。
図6及び図7は回収オーガ34Yを示す図である。回収オーガ34Yは、液体現像剤の搬送を一時的に滞留させる部分を有し、例えば、図6及び図7に示すように、螺旋状の羽根の間にパドルを有する。このように、螺旋状の羽根の間にパドル91Yを有することで、液体現像剤の搬送を滞留させる滞留部又は第1の方向Xとは逆方向に搬送させる逆搬送部を形成し、撹拌性及び分散性が向上する。
なお、回収オーガ34Yは、例えば、第1流動部38aYに対応する下方位置に第1搬送部としての第1搬送ピッチ部34aYを有し、現像ローラクリーニングブレード21Yに対応する下方位置に第2搬送部としての第2搬送ピッチ部34bYを有し、第2流動部38bYに対応する下方位置に第3搬送部としての第3搬送ピッチ部34cYを有し、密閉した現像ユニット回収路72Y内に第4搬送部としての第4搬送ピッチ部34dYを有する構造としてもよい。
図6に示した回収オーガ34Yは、第2搬送ピッチ部34bYにパドル91Yを有することで、現像ローラクリーニングブレード21Yに回収される一度凝集した現像剤に対して大きな剪断力を与え、撹拌性及び分散性が向上する。
図7に示した回収オーガ34Yは、第2搬送ピッチ部34bY及び第4搬送ピッチ部34dYにパドル91Yを有することで、現像ローラクリーニングブレード21Yに回収される一度凝集した現像剤に対して大きな剪断力を与えると共に、管状の密閉構造現像ユニット回収路72Y内で大きな剪断力を与えるので、撹拌性及び分散性がさらに向上する。
図7に示した回収オーガ34Yを用いた場合の液体現像剤の凝集状態の評価について説明する。液体現像剤は、非画像部の現像剤のトナー粒子は凝集する。凝集度は、現像した後の現像剤を希釈し、粗大粒子を沈降させ、上澄み液を除去する作業を複数回繰り返すことによって、粗大粒子を抽出し、その粒子を以下のようにランク分けすることで評価する。
なお、粗大粒子とは、平均粒径2〜4μmに対し、その分布を遥かに超える10μm以上の粒子のことを言う。
なお、粗大粒子とは、平均粒径2〜4μmに対し、その分布を遥かに超える10μm以上の粒子のことを言う。
現像ローラ20Yによって現像されずに残った液体現像剤をクリーニングブレードで回収した現像剤1g中に存在する凝集体の量でランク分けされる。
ランク「0」 凝集なし
ランク「1」 凝集体が1〜3個
ランク「2」 凝集体が3〜30個
ランク「3」 凝集体が30〜100個
ランク「4」 凝集体が100個以上 数えられない
ランク「5」 ランク4を超え一様に凝集状態
ランク「0」 凝集なし
ランク「1」 凝集体が1〜3個
ランク「2」 凝集体が3〜30個
ランク「3」 凝集体が30〜100個
ランク「4」 凝集体が100個以上 数えられない
ランク「5」 ランク4を超え一様に凝集状態
第1搬送ピッチ部34aYと同一の一様な搬送ピッチを有する回収オーガ34Yのランク「3」と比較して、図7に示した回収オーガ34Yを用いた場合の液体現像剤の凝集状態は、ランク「2」へ向上した。
図8はさらに別の実施形態を示すものである。図8に示した回収オーガ34Yは、第2搬送ピッチ部34bYの一部に逆向きの逆搬送ピッチ部34eYを有することで、現像ローラクリーニングブレード21Yに回収される一度凝集した現像剤に対して大きな剪断力を与えるので、撹拌性及び分散性が向上する。
このように、本実施形態の現像ユニット30Yは、液体現像剤を担持する現像ローラ20Yと、現像ローラ20Yに液体現像剤を供給する現像剤供給ローラ32Yと、現像ローラ20Y上の液体現像剤をクリーニングする現像ローラクリーニングブレード21Yと、液体現像剤を現像剤供給ローラ32Yに供給する供給部31aY,74Y,77Yと、供給部31aY,74Y,77Yから供給される液体現像剤及び現像ローラクリーニングブレード21Yにより回収された液体現像剤を回収する回収部31bYと、回収部31bYにより回収された液体現像剤を第1の方向Xに搬送する搬送部材34Yと、搬送部材34Yの一端側で液体現像剤を回収する現像ユニット回収路72Yと、搬送部材34Yの他端側で第1の方向Xと直交又は略直交する第2の方向Yに配され、供給部31aYから液体現像剤を流動させる流動部38Yと、を備え、搬送部材34Yは、液体現像剤を第1の方向Xへ搬送する搬送部と、液体現像剤を一時的に滞留させる滞留部又は液体現像剤を第1の方向Xとは逆方向へ搬送させる逆搬送部とを有するので、新たな部材の追加や大幅な構成変更をする必要がなく、現像剤容器31Y内の液体現像剤の撹拌性及び分散性を向上させることが可能となる。
また、供給部31aYと回収部31bYとの間に仕切部37Yを備え、仕切部37Yは、流動部38Yを複数有し、第1壁高部37aYと、第1壁高部37aYより第1の方向X側に配され、第1流動部38aYを有する第2壁高部37bYと、第1壁高部37aY及び第2壁高部37bYより第1の方向Xとは反対側に第2流動部38bYを有する第3壁高部37cYを有し、搬送部材34Yは、第2の方向Yにおいて第1流動部38aYに対応する第1搬送部34aYと、第2の方向Yにおいて現像剤担持体クリーニング部材21Yに対応する第2搬送部34bYと、第2の方向Yにおいて第2流動部38bYに対応する第3搬送部34cYと、現像装置回収路72Yに対応する第4搬送部34dYと、を有するので、供給部31aYの液量が増加した場合に回収部31bYに供給し、現像剤容器からの液漏れを低減することができる。
また、第2搬送部34bYは、滞留部又は逆搬送部を有するので、簡単な構造で撹拌性及び分散性を向上させることが可能となる。
また、第4搬送部34dYは、滞留部又は逆搬送部を有するので、簡単な構造で撹拌性及び分散性を向上させることが可能となる。
また、搬送部材34Yは、螺旋状の羽を有する回収オーガ34Yを有し、滞留部又は逆搬送部は、パドル91Yを有するので、簡単な構造で撹拌性及び分散性をさらに向上させることが可能となる。
また、搬送部材34Yは、螺旋状の羽を有する回収オーガ34Yを有し、逆搬送部は、搬送部とは逆向きの螺旋状の羽を有するので、簡単な構造で撹拌性及び分散性をさらに向上させることが可能となる。
また、現像剤担持体20Y上の液体現像剤を圧縮する現像剤圧縮装置22Yを備えたので、圧縮後の液体現像剤の撹拌性及び分散性の向上を確保した状態で、効率的に現像させることが可能となる。
さらに、本実施形態の画像形成装置は、現像ローラ20Yにより潜像を現像される潜像担持体10Yと、潜像担持体10Yを帯電させる帯電器11Yと、潜像担持体10Yを露光する露光装置12Yと、潜像担持体10Y上の像を転写する転写部材40と、現像装置20Yと、を有するので、画質良好で低コストな画像形成装置を提供することが可能となる。
10Y,10M,10C,10K…感光体(潜像担持体)、11Y,11M,11C,11K…帯電器、 12Y,12M,12C,12K…露光ユニット、13Y…第1スクイーズ装置、13aY…第1スクイーズローラ、13bY…第1スクイーズローラクリーニングブレード、14Y…第2スクイーズ装置、14aY…第2スクイーズローラ、14bY…第2スクイーズローラクリーニングブレード、16Y…除電装置、17Y…潜像担持体ブレード、18Y…潜像担持体クリーニング液回収部、20Y,20M,20C,20K…現像ローラ(現像剤担持体)、21Y…現像ローラクリーニングブレード(現像剤担持体クリーニング部材)、22Y…現像剤圧縮装置、30Y,30M,30C,30K…現像ユニット(現像装置)、31Y,31M,31C,31K…現像剤容器、31aY…供給部、31bY…回収部、32Y,32M,32C,32K…現像剤供給ローラ(現像剤供給部材)、33Y…現像剤規制ブレード、34Y…回収オーガ、35Y…連通部、36Y…撹拌オーガ(撹拌部材)、37Y…液位調整板(仕切部)、50Y,50M,50C,50K…一次転写バックアップローラ、40…中間転写ベルト(転写部材)、41…ベルト駆動ローラ、42…テンションローラ、46…中間転写ベルトクリーニングブレード、47…中間転写ベルトクリーニング液回収部、50…一次転写部、51…一次転写ローラ、60…二次転写ユニット、61…二次転写ローラ、62…二次転写ローラブレード、63…二次転写ローラクリーニング液回収部、70Y…現像剤回収補給装置、71Y…液体現像剤貯留部、72Y…現像ユニット回収路(現像装置回収路)、73Y…潜像担持体回収路、74Y…現像剤タンク(供給部)、75Y…現像剤補給路、76Y…現像剤用ポンプ、77Y…キャリア液タンク(供給部)、78Y…キャリア液補給路、79Y…キャリア液用ポンプ、81Y…現像剤供給路、82Y…現像剤供給用ポンプ、
Claims (8)
- 液体現像剤を担持する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体に液体現像剤を供給する現像剤供給部材と、
前記現像剤担持体上の液体現像剤をクリーニングする現像剤担持体クリーニング部材と、
液体現像剤を前記現像剤供給部材に供給する供給部と、
前記供給部から供給される液体現像剤及び前記現像剤担持体クリーニング部材により回収された液体現像剤を回収する回収部と、
前記回収部により回収された液体現像剤を第1の方向に搬送する搬送部材と、
前記搬送部材の一端側で液体現像剤を回収する現像装置回収路と、
前記搬送部材の他端側で前記第1の方向と直交又は略直交する第2の方向に配され、前記供給部から液体現像剤を流動させる流動部と、
を備え、
前記搬送部材は、液体現像剤を第1の方向に搬送する搬送部と、液体現像剤を一時的に滞留させる滞留部又は液体現像剤を前記第1の方向とは逆方向へ搬送させる逆搬送部とを有することを特徴とする現像装置。 - 前記供給部と前記回収部との間に仕切部を備え、
前記仕切部は、
前記流動部を複数有し、
第1壁高部と、
前記第1壁高部より第1の方向側に配され、前記第1流動部を有する第2壁高部と、
前記第1壁高部及び前記第2壁高部より第1の方向とは反対側に第2流動部を有する第3壁高部を有し、
前記搬送部材は、
前記第2の方向において前記第1流動部に対応する第1搬送部と、
前記第2の方向において前記現像剤担持体クリーニング部材に対応する第2搬送部と、
前記第2の方向において前記第2流動部に対応する第3搬送部と、
前記現像装置回収路に対応する第4搬送部と、
を有する請求項1に記載の現像装置。 - 前記第2搬送部は、前記滞留部又は前記逆搬送部を有する請求項2に記載の現像装置。
- 前記第4搬送部は、前記滞留部又は前記逆搬送部を有する請求項2又は請求項3に記載の現像装置。
- 前記搬送部材は、螺旋状の羽を有するオーガを有し、
前記滞留部又は前記逆搬送部は、パドルを有する請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の現像装置。 - 前記搬送部材は、螺旋状の羽を有するオーガを有し、
前記逆搬送部は、前記搬送部とは逆向きの螺旋状の羽を有する請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の現像装置。 - 前記現像剤担持体上の液体現像剤を圧縮する現像剤圧縮装置を備えた請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の現像装置。
- 前記現像剤担持体により潜像を現像される潜像担持体と、前記潜像担持体を帯電させる帯電器と、前記潜像担持体を露光する露光装置と、前記潜像担持体上の像を転写する転写部材と、請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の現像装置と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008080315A JP2009237055A (ja) | 2008-03-26 | 2008-03-26 | 現像装置及び画像形成装置 |
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JP2008080315A JP2009237055A (ja) | 2008-03-26 | 2008-03-26 | 現像装置及び画像形成装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2492757A2 (en) | 2011-02-24 | 2012-08-29 | Seiko Epson Corporation | Developing device, image forming apparatus, and recovery device |
JP2018010252A (ja) * | 2016-07-15 | 2018-01-18 | キヤノン株式会社 | 現像装置 |
-
2008
- 2008-03-26 JP JP2008080315A patent/JP2009237055A/ja active Pending
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WO2018012266A1 (ja) * | 2016-07-15 | 2018-01-18 | キヤノン株式会社 | 現像装置 |
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