JP2009236743A - 磁気式位置検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】マグネットから磁気検出手段にかかる磁界変化を磁気検出手段で見ることにより操作部の操作位置を検出する磁気式位置検出装置において、磁気検出手段の検出出力の直線性をより向上することができる。
【解決手段】磁気式位置検出装置4には、セレクトレバーの操作に応じてスライド移動するカウンタマグネット6と、周囲にバイアス磁界を発生するバイアスマグネット(図示略)と、これら2つのマグネットの合成磁界を検出してカウンタマグネット6のスライド位置を検出するMRセンサ8とが設けられる。カウンタマグネット6は、円リング形状のマグネットの一部分を切り出した円弧形状であり、その反り面がMRセンサ8に磁界をかける被検知面11となっている。
【選択図】図2
【解決手段】磁気式位置検出装置4には、セレクトレバーの操作に応じてスライド移動するカウンタマグネット6と、周囲にバイアス磁界を発生するバイアスマグネット(図示略)と、これら2つのマグネットの合成磁界を検出してカウンタマグネット6のスライド位置を検出するMRセンサ8とが設けられる。カウンタマグネット6は、円リング形状のマグネットの一部分を切り出した円弧形状であり、その反り面がMRセンサ8に磁界をかける被検知面11となっている。
【選択図】図2
Description
本発明は、操作部の操作位置を磁気により検出する磁気式位置検出装置に関する。
従来、各種機器や装置を作動させる際に使用する操作系(操作装置)においては、その操作部の操作位置(操作角度)を検出する場合、例えばスイッチやセンサ等により操作部の操作位置を検出可能な位置検出装置が取り付けられる。この種の位置検出装置としては、例えば磁気検出素子により操作部の操作位置を検出する磁気式が広く使用され、この種の磁気式位置検出装置の一例は例えば特許文献1等の種々の文献に開示されている。
図9に特許文献1に開示された磁気式位置検出装置81を示すと、この種の磁気式位置検出装置81には、操作部及びそれを支持する支持部の一方に配設されたマグネット82と、これらの他方に配設されたMRセンサ(磁気抵抗センサ)83とが設けられている。マグネット82は、MRセンサ83の側方位置に配置され、操作部が操作された際に、このMRセンサ83に対してスライド方向に往復動可能に取り付けられている。また、マグネット82は、直方体形状をとるとともに、MRセンサ83側がN極をとりつつ、これと反対側がS極をとっている。そして、操作部が操作された際には、マグネット82がMRセンサ83に対してスライド移動してこれら両者間の相対位置関係が変わり、マグネット82からMRセンサ83に加えられる磁界(磁界方向)が変化するので、その時々の磁界方向をMRセンサ83で検出してマグネット82の位置を割り出すことにより、操作部の操作位置を検出する。
ところで、図9に示すように、MRセンサ83のセンサ信号Ssaは、検出する磁界方向に対するセンサ出力変化が正弦波形をとるものである。ここで、MRセンサ83のセンサ信号Ssaからマグネット82の位置検出を行う場合、センサ信号Ssaにおいて出力が直線状(リニア)をとっている略リニア出力部分Er(図9の実線矢印範囲)を用いて位置検出を行えば、位置検出が単なる比例の演算式により算出できるので、この位置算出が簡単な演算処理で済むという利点がある。よって、この種のMRセンサ83を用いた位置検出装置においては、MRセンサ83のセンサ出力の略リニア出力部分Erで位置検出を行うことが一般的である。
特開平9−292202号公報
ここで、直方体形のマグネット82を使用した際のマグネット82の位置変化に対するMRセンサ83のセンサ出力特性を図10に示すと、この図からも分かる通り、実際のところはMRセンサ83のセンサ出力の直線性(リニアリティ)がそれほど高くないという現状がある。即ち、MRセンサ83のセンサ出力が直線波形をとらず、途中で曲がり波形を有するリニアリティの低い出力波をとってしまう。このように、センサ出力のリニアリティがよくないと、リニア出力部分Erを用いてマグネット82の位置検出を行った場合に、この位置検出を精度良く実行できない問題が発生する。よって、マグネット82の位置検出精度を高いものとするためにも、MRセンサ83のセンサ出力のリニアリティを向上したい要望があった。
本発明の目的は、磁気検出手段の検出出力の直線性をより向上することができる磁気式位置検出装置を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、操作部及びその支持部の一方に設けられたマグネットと、これらの他方に設けられるとともに前記マグネットが発生する磁界を検出可能すべく前記マグネットに並び配置された磁気検出手段とを備え、前記操作部が操作された際には前記マグネット及び前記磁気検出手段のうち操作部側のものが支持部側のものに対してスライド移動し、当該スライド移動に伴う磁界の変化を前記磁気検出手段で検出することにより、前記操作部の操作位置を検出する磁気式位置検出装置において、前記磁気検出手段に対して磁界をかける被検知面を曲面状に形成したことを要旨とする。
この構成によれば、マグネット及び磁気検出手段のうち例えばマグネットを可動側とすると、操作部が操作された際には、マグネットが磁気検出手段に対してスライド移動し、このスライド移動に伴ってマグネットから磁気検出手段にかかる磁界が変化する。そして、この磁界変化を磁気検出手段で検出し、この時に磁気検出手段から出力される略正弦波形状の検出出力を見ることにより、マグネットの移動位置、即ち操作部の操作位置を割り出す。また、磁気検出手段の検出出力(正弦波出力)のうちそのリニア出力部分でマグネットの位置を検出する場合、この時にとることができるマグネットの移動ストローク範囲は、検出出力がリニア出力をとり得る磁界が磁気検出手段にかかっている時の範囲に限定され、この範囲内に限りマグネットの位置検出が可能である。
ところで、本構成においては、マグネットの被検知面を曲面状に形成しているので、マグネットから発生する磁界は、見かけ上、略放射状に発生する状態となる。このため、例えばマグネットを直方体形状とした場合に比べて、マグネットを磁気検出手段に対して移動させた際、この曲面形状が利いて、磁気検出手段の検出出力がより直線状(リニア)となり得る磁界が磁気検出手段に付与される状態となる。よって、操作部が操作されてこの時のマグネットの磁界変化を磁気検出手段が検出して出力する際、この検出出力を直線性の高い状態で出力させることが可能となる。
本発明では、前記マグネットは、前記磁気検出手段側を向く面とその反対側の面とで磁極が切り換わる着磁パターンに形成されていることを要旨とする。
この構成によれば、マグネットの着磁パターンを、磁気検出手段側を向く面とその反対側の面とで磁極が切り換わるパターンとしたので、マグネットの発生磁界を、磁気検出手段のリニア出力をより広範囲化できる磁界とすることが可能となる。よって、マグネットのストローク量をより広範囲に亘ってとることが可能となる。
この構成によれば、マグネットの着磁パターンを、磁気検出手段側を向く面とその反対側の面とで磁極が切り換わるパターンとしたので、マグネットの発生磁界を、磁気検出手段のリニア出力をより広範囲化できる磁界とすることが可能となる。よって、マグネットのストローク量をより広範囲に亘ってとることが可能となる。
本発明では、前記マグネットは、円弧形状をなすとともに、反る側の面が前記磁気検出手段側を向くように配置されていることを要旨とする。
この構成によれば、マグネットを円弧形状としたので、例えばマグネットをその円弧全周に亘り部材が延びるリング形状をとる場合に比べ、マグネットの部品サイズ、ひいては磁気式位置検出装置の小型化を図ることが可能となる。
この構成によれば、マグネットを円弧形状としたので、例えばマグネットをその円弧全周に亘り部材が延びるリング形状をとる場合に比べ、マグネットの部品サイズ、ひいては磁気式位置検出装置の小型化を図ることが可能となる。
本発明によれば、マグネットから磁気検出手段にかかる磁界変化を磁気検出手段で見ることにより操作部の操作位置を検出する磁気式位置検出装置において、磁気検出手段の検出出力の直線性をより向上することができる。
以下、本発明を具体化した磁気式位置検出装置の一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、自動変速式の車両1には、自動変速機(オートマチックトランスミッション)を操作する際のレバーとしてセレクトレバー2が車体3に対して移動可能に設けられている。このセレクトレバー2は、例えば複数の操作位置にレバー操作が可能であって、本例においては例えばパーキングレンジ(Pレンジ)、リバースレンジ(Rレンジ)、ニュートラルレンジ(Nレンジ)、ドライブレンジ(Dレンジ)、セカンドレンジ(2レンジ)、ファーストレンジ(1レンジ)等の各々のレンジ位置に選択的に操作可能となっている。なお、セレクトレバー2が操作部に相当し、車体3が支持部に相当する。
図1に示すように、自動変速式の車両1には、自動変速機(オートマチックトランスミッション)を操作する際のレバーとしてセレクトレバー2が車体3に対して移動可能に設けられている。このセレクトレバー2は、例えば複数の操作位置にレバー操作が可能であって、本例においては例えばパーキングレンジ(Pレンジ)、リバースレンジ(Rレンジ)、ニュートラルレンジ(Nレンジ)、ドライブレンジ(Dレンジ)、セカンドレンジ(2レンジ)、ファーストレンジ(1レンジ)等の各々のレンジ位置に選択的に操作可能となっている。なお、セレクトレバー2が操作部に相当し、車体3が支持部に相当する。
図2及び図3に示すように、セレクトレバー2と車体3の間には、セレクトレバー2の操作位置を非接触式で検出する非接触式の位置検出装置4が組み付けられている。本例の非接触式の位置検出装置4は、磁気センサによってセレクトレバー2の操作位置を見る磁気式位置検出装置4が採用されている。この磁気式位置検出装置4においては、セレクトレバー2のレバー軸5(図1参照)に、センサの位置検出環境下に主磁界を発生するカウンタマグネット6が一体動作可能に取り付けられている。このカウンタマグネット6は、円リング形状のマグネットにおいてその一部分を切り出した円弧形状をなしている。カウンタマグネット6は、セレクトレバー2が操作されると、このセレクトレバー2と同期してスライド移動する。なお、カウンタマグネット6がマグネットに相当する。
一方、車体3には、図3に示すように、センサの位置検出環境下にバイアス磁界を発生するバイアスマグネット7が固着されている。このバイアスマグネット7は、立方体形状に形成されるとともに、カウンタマグネット6と向き合うように配置されている。バイアスマグネット7は、カウンタマグネット6と協同してセンサの位置検出環境下に合成磁界を生成し、カウンタマグネット6がスライド移動すると、カウンタマグネット6がバイアスマグネット7に対してかける磁界方向が変化し、結果としてカウンタマグネット6とバイアスマグネット7とが協同して生成する合成磁界の磁界方向が変化する。
車体3には、磁気式位置検出装置4の磁気センサとしてMRセンサ(磁気抵抗センサ)8が実装されている。このMRセンサ8は、図4に示すように、4つの磁気抵抗R1〜R4をブリッジ状に組んだ回路からなり、磁気抵抗R1,R2の組の中点電位と磁気抵抗R3,R4の組の中点電位との電位差をセンサ信号(電圧信号)Voutとして出力する。MRセンサ8は、検知面9で自身に付与される磁界の向きを検出し、その検出した磁界方向に応じた値のセンサ信号Voutを出力する。また、本例のMRセンサ8は、カウンタマグネット6とバイアスマグネット7とが生成する合成磁界の磁界方向を検出する。なお、MRセンサ8が磁気検出手段に相当する。
ここで、MRセンサ8のセンサ信号Voutは、図5に示すように、検出磁界の磁界方向変化に対して正弦波形をとる信号値として出力され、1周期が180度となっている。ところで、この種のMRセンサ8を使用した磁気式位置検出装置4においては、このセンサ信号Voutの略リニア出力部分Er(図5の一点矢印領域)で位置検出を行うことが一般的である。これは、センサ出力で操作位置演算を行う際にこの略リニア出力部分Erを使用すれば、この時に使用する式が単なる比例の演算式で済むので、位置演算処理の簡素化や位置演算時間の短時間化を図ることが可能となるからである。
更に、この操作位置検出を広範囲で行う場合には、カウンタマグネット6をこの広範囲に亘ってスライド移動させた際、MRセンサ8の検知面9に、MRセンサ8のセンサ出力が図5に示す略リニア出力部分Erの出力変化をとるような磁界が付与されなければならない。即ち、別の言い方をするならば、図5からも分かる通り、磁界方向が約−22.5度〜約+22.5度の値をとる時にMRセンサ8のセンサ出力がリニア出力状態になるので、例えば仮にカウンタマグネット6を広範囲に亘ってスライド移動させたとしても、この時にMRセンサ8に付与される磁界が、約−22.5度を向く状態から約+22.5度を向く状態に磁界方向が略比例的に変化する磁界変化をとるものでなければならない。また、カウンタマグネット6のスライド位置検出をより高精度とするには、MRセンサ8のセンサ出力がより直線波形をとるように、略リニア出力部分Erのリニアリティの最適化も図らなければならない。よって、本例においては、カウンタマグネット6を広範囲に亘りスライド移動させても、この時のセンサ出力がリニア出力をとるように、カウンタマグネット6、バイアスマグネット7及びMRセンサ8の配置位置、配置間隔、特性値等に特徴を持たせている。
これについて説明すると、図2に示すように、本例のカウンタマグネット6は、スライド移動開始位置を基準位置として、一方向の最大スライド操作位置(図2の鎖線状態)と他方向の最大スライド操作位置(図2の二点鎖線状態)との間で、そのスライド移動方向(図2のY軸方向)に沿って往復移動が可能となっている。MRセンサ8及びバイアスマグネット7は、カウンタマグネット6がスライド移動開始位置をとるときに、このカウンタマグネット6の頂点(カウンタマグネット6の原点)10と向き合う位置に配置されている。また、カウンタマグネット6は、MRセンサ8側を向く面が反った形状をとり、この反る側の面(反り面)がMRセンサ8の検知面9に主として磁界をかける被検知面11となっている。カウンタマグネット6は、MRセンサ8側の面全域がN極に着磁されるとともに、これと反対側の面全域がS極に着磁されている。
MRセンサ8は、カウンタマグネット6に対して、そのスライド移動直交方向(図2のX軸方向)において隣位置に配置されている。即ち、例えば図2の紙面左右方向をX軸とし、図2の紙面上下方向をY軸とし、図3の紙面上下方向をZ軸とすると、本例のMRセンサ8は、X軸方向(X−Y平面)においてカウンタマグネット6と並び配置、つまりY軸方向においてカウンタマグネット6の真ん中位置に配置されている。MRセンサ8は、正四角形の平板形状をなすとともに、検知面9がカウンタマグネット6のスライド方向平面(X−Y平面)を向く状態で配置されている。
図3に示すように、本例のバイアスマグネット7は、MRセンサ8の裏面位置に配置されている。即ち、バイアスマグネット7は、Y軸方向においてMRセンサ8と並び配置されている。これにより、バイアスマグネット7は、カウンタマグネット6に対してそのスライド移動直交方向(図2のX軸方向)において離れる側にオフセットして配置されつつ、カウンタマグネット厚さ方向(図3のZ軸方向)においても離れる側にオフセットして配置されている。即ち、バイアスマグネット7は、カウンタマグネット6に対して+X方向にオフセットされつつ、−Z軸方向にもオフセットして配置されている。また、バイアスマグネット7は、カウンタマグネット6側の面全域がN極に着磁されるとともに、これと反対側の面全域がS極に着磁されている。
さらに、MRセンサ8の検知面9の一辺長さをLaとした場合、スライド移動開始位置から各々の最大スライド操作位置までの距離L1,L2は、Laの約2倍の値に設定されている。また、円弧形状をとるカウンタマグネット6の円弧中心点をP1とした場合、この円弧中心点P1からMRセンサ8の中心点P2までの距離L3は、MRセンサ8の検知面9の一辺長さLaに対して約6倍の値に設定されている。更に、バイアスマグネット7の一辺長さL4は、MRセンサ8の検知面9の一辺長さLaと同じ値に設定されている。また、カウンタマグネット6の厚さL5は、バイアスマグネット7の一辺長さL4の約1.5倍の値に設定されるとともに、直径L6が距離L3の約5/6の値に設定されつつ、幅L7が距離L3の約1/4倍の値に設定されている。
さて、ここで、カウンタマグネット6が一方向の最大スライド操作位置から他方向の最大スライド操作位置に操作された時のMRセンサ8のセンサ出力を実際に計測し、このセンサ出力の変化波形を図6に図示する。同図の実線に示すように、この時のMRセンサ8のセンサ信号Voutは、センサ出力の変化波形がより直線に近づいた直線性(リニアリティ)の高い出力波形をとることが分かる。よって、本例においては、MRセンサ8の略リニア出力部分Erでカウンタマグネット6の位置演算を行う場合に、この位置演算をより高精度に行うことが可能となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)セレクトレバー2の操作時においてスライド移動するカウンタマグネット6のそのスライド移動直交方向の脇に、カウンタマグネット厚さ方向に並び配置されたバイアスマグネット7及びMRセンサ8を配置しつつ、このカウンタマグネット6を円弧形状に形成した。これにより、MRセンサ8のセンサ出力がリニアリティの高い状態で出力されるので、カウンタマグネット6の位置検出をより高精度に行うことができる。
(1)セレクトレバー2の操作時においてスライド移動するカウンタマグネット6のそのスライド移動直交方向の脇に、カウンタマグネット厚さ方向に並び配置されたバイアスマグネット7及びMRセンサ8を配置しつつ、このカウンタマグネット6を円弧形状に形成した。これにより、MRセンサ8のセンサ出力がリニアリティの高い状態で出力されるので、カウンタマグネット6の位置検出をより高精度に行うことができる。
(2)カウンタマグネット6は、MRセンサ8側の面全域がN極で、その反対側の面全域がS極となった着磁パターンに形成される。ところで、このようにカウンタマグネット6の着磁を内外で磁極を切り換える着磁パターンは図6に示すセンサ出力を得ることの一条件となっているので、カウンタマグネット6の着磁を本例の着磁パターンにすることはセンサ出力のリニア化に非常に効果が高いと言える。
(3)カウンタマグネット6のマグネット形状を円弧形状としたので、例えばカウンタマグネット6が円リング形状をとる場合に比べて、カウンタマグネット6が小さい部品で済む。よって、カウンタマグネット6の部品サイズ、ひいては磁気式位置検出装置4の装置サイズの小型化を図ることができる。
(4)MRセンサ8は、カウンタマグネット6に対してスライド移動直交方向に並び配置される。よって、例えばMRセンサ8をカウンタマグネット6に対してその厚さ方向に重ねて配置しなくて済むので、磁気式位置検出装置4をカウンタマグネット厚さ方向において小さいもので済ますことができる。
(5)MRセンサ8は、検知面9がスライド方向平面を向く状態に配置される。ところで、このようなMRセンサ8の配置は図6に示すセンサ出力を得ることの一条件となっているので、MRセンサ8の配置向きを本例の配置状態にすることはセンサ出力のリニア化に非常に効果が高いと言える。
(6)バイアスマグネット7を使用した場合、カウンタマグネット6のみを使用した時に比べて、合成磁界の磁界強度が強くなる。このため、例え仮にレバー操作に合わせてカウンタマグネット6がMRセンサ8に対して遠ざかる動きをとったとしても、外乱磁場に影響を受け難くなるので、高い位置検出精度の確保に効果が高くなる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・ 磁気式位置検出装置4は、カウンタマグネット6及びバイアスマグネット7の合成磁界をMRセンサ8で検出することで位置検出を行う2マグネット式に限らず、例えばバイアスマグネット7を省略して、カウンタマグネット6の磁界のみから位置検出を行う1マグネット式でもよい。
・ 磁気式位置検出装置4は、カウンタマグネット6及びバイアスマグネット7の合成磁界をMRセンサ8で検出することで位置検出を行う2マグネット式に限らず、例えばバイアスマグネット7を省略して、カウンタマグネット6の磁界のみから位置検出を行う1マグネット式でもよい。
・ カウンタマグネット6は、必ずしも円弧形状に限定されない。例えば、図7に示すように、マグネットが全周に亘って存在する円リング形状でもよい。
・ カウンタマグネット6は、必ずしも円弧形状や円リング形状に限定されない。例えば、図8に示すように、カウンタマグネット6を円板形状としてもよい。
・ カウンタマグネット6は、必ずしも円弧形状や円リング形状に限定されない。例えば、図8に示すように、カウンタマグネット6を円板形状としてもよい。
・ バイアスマグネット7は、必ずしも直方体形状に限らず、例えば平板形状等の他の形状を採用してもよい。
・ カウンタマグネット6、バイアスマグネット7、MRセンサ8の配置条件は、実施形態で述べた配置位置関係に限らず、これは適宜変更可能である。
・ カウンタマグネット6、バイアスマグネット7、MRセンサ8の配置条件は、実施形態で述べた配置位置関係に限らず、これは適宜変更可能である。
・ カウンタマグネット6、バイアスマグネット7の着磁パターンは、実施形態で述べた着磁パターンに限らず、これについても適宜変更可能である。
・ MRセンサ8は、必ずしも自身の検知面9がスライド方向平面に沿う配置状態をとることに限らず、この配置向きは適宜変更可能である。
・ MRセンサ8は、必ずしも自身の検知面9がスライド方向平面に沿う配置状態をとることに限らず、この配置向きは適宜変更可能である。
・ カウンタマグネット6がセレクトレバー2側に配置され、MRセンサ8(バイアスマグネット7)が車体3側に配置されることに限定されず、この組み合わせを逆としてもよい。
・ 磁気式位置検出装置4の搭載対象は、必ずしもセレクトレバー2のレンジ位置検出に限らず、例えばニュートラルスタートスイッチでもよい。なお、このニュートラルスタートスイッチは、セレクトレバーがニュートラル位置にあるときのみエンジン始動が可能となるものである。
・ 磁気式位置検出装置4の搭載対象は、必ずしも車両1であることに限定されない。即ち、操作部が操作された際のその操作位置を検出しなければならないものであれば、磁気式位置検出装置4を搭載する機器や装置は特に限定されない。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(1)請求項1〜3のいずれかにおいて、前記磁気検出手段は、前記マグネットの側方に並び配置されている。この構成によれば、例えばマグネットと磁気検出手段とが重ね配置される場合に比べ、磁気式位置検出装置の高さ方向の装置サイズを小さく抑えることが可能となる。
(1)請求項1〜3のいずれかにおいて、前記磁気検出手段は、前記マグネットの側方に並び配置されている。この構成によれば、例えばマグネットと磁気検出手段とが重ね配置される場合に比べ、磁気式位置検出装置の高さ方向の装置サイズを小さく抑えることが可能となる。
(2)請求項1〜3、前記技術的思想(1)のいずれかにおいて、前記磁気検出手段の磁気検知面は、前記マグネットと前記磁気検出手段が並び配置されたその配置平面方向に沿う向きに配置されている。この構成によれば、マグネットが生成する磁界をより好適な向きで検出することが可能となる。
(3)請求項1〜3、前記技術的思想(1),(2)前記操作部及びその支持部の一方に設けられた第1マグネットと、これらの他方に設けられるとともにバイアス磁界を発生する第2マグネットと、同じく前記他方に設けられるとともに2つの前記マグネットにより生成される合成磁界を検出する磁気検出手段とを備え、前記操作部が操作された際には前記第1マグネット及び前記磁気検出手段のうち操作部側のものが支持部側のものに対してスライド移動し、当該スライド移動に伴う前記合成磁界の変化を前記磁気検出手段で検出することにより、前記操作部の操作位置を検出する。
2…操作部としてのセレクトレバー、3…支持部としての車体、4…磁気式位置検出装置、6…マグネットとしてのカウンタマグネット、8…磁気検出手段としてのMRセンサ、11…被検知面。
Claims (3)
- 操作部及びその支持部の一方に設けられたマグネットと、これらの他方に設けられるとともに前記マグネットが発生する磁界を検出可能すべく前記マグネットに並び配置された磁気検出手段とを備え、前記操作部が操作された際には前記マグネット及び前記磁気検出手段のうち操作部側のものが支持部側のものに対してスライド移動し、当該スライド移動に伴う磁界の変化を前記磁気検出手段で検出することにより、前記操作部の操作位置を検出する磁気式位置検出装置において、
前記磁気検出手段に対して磁界をかける被検知面を曲面状に形成したことを特徴とする磁気式位置検出装置。 - 前記マグネットは、前記磁気検出手段側を向く面とその反対側の面とで磁極が切り換わる着磁パターンに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気式位置検出装置。
- 前記マグネットは、円弧形状をなすとともに、反る側の面が前記磁気検出手段側を向くように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気式位置検出装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015052557A (ja) * | 2013-09-09 | 2015-03-19 | 株式会社東海理化電機製作所 | 磁気式位置検出装置 |
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2008
- 2008-03-27 JP JP2008084345A patent/JP2009236743A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015052557A (ja) * | 2013-09-09 | 2015-03-19 | 株式会社東海理化電機製作所 | 磁気式位置検出装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100729 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20111017 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |