JP2009234390A - 非接触式給電装置 - Google Patents

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洋治 遠藤
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幸博 松信
Hironobu Hori
堀  宏展
Masayoshi Kusudo
雅佳 楠戸
Yasushi Nihata
康 二畠
Yasushi Maeda
裕史 前田
Koichi Teraura
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Abstract

【課題】トロリーシステムに用いられる非接触式給電装置の組立性の向上を図る。
【解決手段】非接触式給電装置4は、給電線6と、給電線6が配線される配線部材2と、給電線6を配線部材2に取り付ける電線ハンガー9と、を備える。電線ハンガー9は、給電線6と配線部材2との間の間隔を相対的に可変とする位置調整機構10を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、トロリーシステムに用いられる非接触式給電装置に関する。
従来、走行式ホイストや搬送台車などの移動体と、この移動体に電力を供給する給電装置と、を備えるトロリーシステムがある。給電装置は、移動体を走行させるレールに沿って配線した給電線と移動体に設けた受電子との間で電力を受け渡しするようになっており、受電子で受け取った電力を移動体に供給するようになっている。給電装置としては、受電子にブラシが採用され、このブラシが給電線に常時接触する接触式給電装置が広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、接触式給電装置では、ブラシが給電線に常時接触しつつ移動するため、ブラシや給電線に摩耗が発生して定期的に交換する必要があり、ランニングコストが高いものとなる。
このため、近年では、給電線に高周波の電流を流して、その給電線の周りに発生する磁界による電磁誘導によって、その給電線に非接触状態で近接させた受電子に誘導電流を発生させるようにした非接触式給電装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−255279号公報 特開平11−4502号公報
このようなトロリーシステムは、例えば、工場などに設置されるのであるが、その組立性の向上が望まれている。
しかしながら、特許文献1,2には、非接触式給電装置を用いたトロリーシステムの組立性の向上に関する提案がされていない。
そこで、本発明は、トロリーシステムに用いられる非接触式給電装置の組立性の向上を図ることを目的とする。
本発明の第1の態様は、移動体を備えるトロリーシステムに設けられ、前記移動体に電力を供給する非接触式給電装置であって、電流が流れる給電線と、前記給電線が配線される配線部材と、前記配線部材に取り付けられて前記給電線を前記配線部材に取り付ける電線ハンガーと、前記給電線に対して非接触状態で前記移動体に連結され、前記給電線を流れる電流による電磁誘導によって得た電力を前記移動体に供給する受電装置と、を備え、前記電線ハンガーは、前記給電線と前記配線部材との間の間隔を相対的に可変とする位置調整機構を備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様は、前記第1の態様の非接触式給電装置において、前記位置調整機構は、先端部に前記給電線を保持する保持部を設けたアーム部と、前記配線部材に結合されて前記アーム部を進退自在に挟持する挟持部と、前記アーム部と前記挟持部とを、前記アーム部の任意な進退位置で固定する締結部材と、を備えることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、前記第1の態様の非接触式給電装置において、前記位置調整機構は、前記給電線を保持する保持部を設けた可動板と、前記配線部材に結合されて前記可動板と位置調整方向に間隔を設けて対向配置される固定板と、前記可動板に螺合して貫通しその先端部が前記固定板に相対回転自在かつ軸方向移動を阻止する相対回転部を介して取り付けられるねじ部材と、を備えることを特徴とする。
本発明の第4の態様は、前記第1の態様の非接触式給電装置において、前記位置調整機構は、前記給電線を保持する保持部を設けて両側部に位置調整方向に沿って複数段の係合凹部が設けられた可動ブロックと、前記配線部材に結合されて前記可動ブロックの両側部を進退可能に掴持し、前記係合凹部に係脱可能な係合突起が設けられた掴持部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、電線ハンガーによって給電線を配線部材に取り付けた際に、その電線ハンガーに設けた位置調整機構によって給電線と配線部材との間の間隔を相対的に可変にできるので、電線ハンガーを配線部材に取り付けた後に、その電線ハンガーに給電線を支持させる場合にも、給電線と配線部材との間の相対位置を精度良く調整できる。従って、電線ハンガーの配線部材への施工誤差が大きくなる場合にも給電線を適正に配線できるので、電線ハンガーの施工性を向上でき、非接触式給電装置の組立性の向上を図ることができる。
本発明の第2の態様によれば、前記第1の態様の効果に加えて、アーム部と挟持部とを分離できるため、予めアーム部に給電線を保持させた状態でその給電線を配線しつつ、配線部材に結合した挟持部にアーム部を取り付けることができる。そして、そのアーム部を取り付ける際に挟持部に対する進退位置を調整することにより、給電線と配線部材との相対位置を最適状態に調整できる。その後、締結部材によってアーム部と挟持部とを固定できるため、給電線を配線する際の作業性を向上できる。
本発明の第3の態様によれば、前記第1の態様の効果に加えて、給電線を保持部に保持した可動板と配線部材に結合した固定板とは、ねじ部材の回転によりそれら可動板と固定板との間の相対位置を調整できるので、給電線を配線する際の作業性を向上できる。
本発明の第4の態様によれば、前記第1の態様に加えて、給電線を保持部に保持した可動ブロックは、配線部材に結合した掴持部に進退可能に掴持されており、その掴持部に設けた係合突起が前記可動ブロックの両側部に設けた複数段の係合凹部に係脱可能に係合されているため、可動ブロックを掴持部に対して押し引きして進退させることにより、係合突起が複数段の係合凹部との係合位置が変化して給電線と配線部材との相対位置を容易調整できる。従って、可動ブロックを掴持部に対して押し引きするという簡単な操作で給電線の位置を調整できるため、給電線の配線作業を容易にできる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1〜図5は、本発明の第1の実施形態にかかる非接触式給電装置を用いたトロリーシステムを示し、図1は、トロリーシステムの全体を示す概略構成図、図2は、図1中II−II線に沿った拡大断面図、図3は、給電線の接続端部を示す拡大斜視図、図4は、給電線を接続する接続具の拡大斜視図、図5は、電線ハンガーと配線部材との位置調整機構を配線部材を断面して示す側面図である。
図1に示すように、トロリーシステム1は、図示省略した移動体用レールに沿って移動可能な移動体3と、この移動体3に電力を供給する非接触式給電装置4と、を備えている。
移動体3を案内する移動体用レールは、図示省略した工場や倉庫などの躯体に固定して設置される。そして、移動体3は、非接触式給電装置4から供給される電力によってモータ31を駆動して、所定の仕事、例えば移動体用レールに沿った走行や図示省略したチェーンブロックの作動、搬送ベルトの駆動などを行う。
非接触式給電装置4は、細長い板状の配線部材2と、この配線部材2に配線され電源5から高周波の電流が流される相互に連結された複数の給電線6と、移動体3に従動し給電線6から得た電力を移動体3に供給する受電装置7と、を備える。
受電装置7は、給電線6に対して非接触状態で移動体3に連結されており、移動体3に牽引されることで、配線部材2および給電線6に沿って移動する。この受電装置7は、給電線6を流れる電流による電磁誘導によって得た電力を移動体3に供給する。
受電装置7は、給電線6に非接触状態で配置される受電子としてのコア71、共振回路72および定電圧回路73を有している。
コア71は、図2に示すように、給電線6を側方から跨るように断面ほぼU字状の外郭71sを有し、その外郭71sの内部には、給電線6の両側方に位置するように一対のコイル71p、71mが対向配置されて電磁ピックアップが構成される。ここで、コイル71p、71mは、給電線6に可能な限り近接させることが好ましい。そして、電源5から給電線6に高周波の電流が供給されることにより、給電線6の周囲に、供給された高周波の電流の周波数に応じた磁界MFの発生・減衰現象が発生し、それが磁束密度の変化となってコイル71p、71mに誘導電流が発生する(電磁誘導)。
そして、受電装置7では、このようにしてコイル71p、71mに発生した電流を、図1に示す共振回路72で安定化した後、定電圧回路73から移動体3に設けたインバータ32に送る。移動体3では、インバータ32でその電流を直流に変換しモータ31に供給する。
給電線6は、図3に示すように、導体部61と、この導体部61を中心部に埋設した絶縁部62と、によって一定長さの長尺体として形成される。給電線6は、配線される長さに応じて複数本を繋いで使用される。
導体部61は、チャンネル状の小径管61aと大径管61bとをほぼ同心円状に配置した二重管構造となっており、小径管61aの開放部61cと大径管61bの開放部61dとが同方向に配置される。そして、小径管61aと大径管61bとは、開放部61c、61dとは反対側で連結リブ61eを介して互いに連結される。また、大径管61bの連結リブ61eの配置側には、その連結リブ61eを中心として所定幅W0に亘って平坦部61fを形成してある。
絶縁部62は、柔軟な合成樹脂などで形成される。この絶縁部62に導体部61をインサートして押出し成型することにより、一定長さの給電線6を連続的に成形することができる。
絶縁部62は、全体的にほぼ断面矩形状に形成され、導体部61の開放部61c、61dが配置された側(図中上方)が小さな幅W1となる幅狭部62aとなるとともに、その反対側(図中下方)が大きな幅W2となる幅広部62bとなり、それら両者間に段差部62cが形成される。また、幅狭部62aの外方(図中上方)の角部は、面取りされるとともに、幅広部62bの外方(図中下方)の角部には、その幅広部62bの面方向に若干突出する凸部62dが幅方向に一対突設される。
そして、図1に示すように、給電線6同士は、配線部材2に沿って配線される際、ジョイナー8、L型ジョイナー8A、エンドジョイナー8Bなどの接続具を介して繋げられる。
ここで、配線部材2には、移動体3の予め設定した走行経路に沿って直線部分、折曲部分および湾曲部分などが形成され、これに伴って給電線6も配線部材2の直線部分は直線状配線部分6Aとなり、折曲部分は折曲状配線部分6Bとなり、かつ、湾曲部分は湾曲状配線部分6Cとなる。したがって、給電線6の直線状配線部分6Aはジョイナー8によって接続され、湾曲状配線部分6CはL型ジョイナー8Aによって接続される。また、給電線6は、往路側の線6mと復路側の線6nとがほぼ平行して配線されることになるが、それら両線6m、6nの終端部同士はエンドジョイナー8Bで接続される。
図4に示すように、給電線6同士を直線状に接続するジョイナー8は、全体が例えば合成樹脂などの絶縁部材によって給電線6よりも大きな幅W3となる直方体状に形成される。ジョイナー8の高さh方向(図中上下方向)の一端部には、給電線6を差し込む接続凹部81が長さL方向(図中左右方向)に貫通して形成され、接続しようとする一対の給電線6の接続端部6Eを接続凹部81の長さL方向両端部から対向させて差し込むようになっている。また、給電線6の接続端部6Eは、所定長さL1に亘って絶縁部62を切除して導体部61を露出させてある。
接続凹部81は、給電線6の絶縁部62の外側形状、つまり、幅狭部62a、幅広部62b、段差部62c、凸部62dおよび底面62eの形状にほぼ沿った断面形状となっており、接続凹部81に給電線6を差し込んだ状態では、給電線6は、ガタ無くジョイナー8に保持されて容易に離脱されないようになっている。勿論、給電線6の外側断面形状および接続凹部81の内側形状は、本実施形態に限定されるものではなく、両者間で確実に保持されて確実に接続できる形状であればよい。
接続凹部81の底面81aの長さL方向中央部には、給電線6の接続端部6Eから露出した導体部61の平坦部61fに接触する導通板82を取り付けてあり、その導通板82を介して接続しようとする給電線6の導体部61同士が電気的に接続される。また、ジョイナー8の幅W3は、コア71が通過できる寸法となっている。
給電線6は、配線部材2に取り付けられる電線ハンガー9によって配線部材2に固定される。この電線ハンガー9によって、給電線6を配線部材2に沿わせて配線しつつ、給電線6の垂れ下がりを防止するようになっている。電線ハンガー9は、図1に示すように、一対の平行配置される給電線6(6m、6n)を保持するようになっている。
図5に示すように、電線ハンガー9には、給電線6と配線部材2との間の間隔を相対的に可変とする位置調整機構10を設けてある。
尚、図5では平行配置される給電線6m、6nのうち、一方の給電線6mを配線部材2に支持する電線ハンガー9を示すが、他方の給電線6nを配線部材2に支持する場合にあっても、図示は省略したが図5に示したと同様の電線ハンガー9が用いられる。従って、給電線6m、6nを支持するいずれの電線ハンガー9にあっても同様の構成となる関係上、それぞれの給電線6m、6nを給電線6として電線ハンガー9を説明するものとする。
位置調整機構10は、先端部に給電線6を保持する保持部91Hを設けたアーム部91と、配線部材2に結合されてアーム部91を進退自在に挟持する挟持部92と、アーム部91と挟持部92とを、アーム部91の任意な進退位置で固定する締結部材としての固定ボルト93と、を備えて構成される。
アーム部91は、先端部に保持部91Hを設けた直状角部材によって形成される。保持部91Hの内側は、給電線6の外側形状、つまり、幅狭部62a、幅広部62b、段差部62c、凸部62dおよび底面62eの形状にほぼ沿った断面形状となっている。
挟持部92は、アーム部91の幅W4よりも大きな間隔W5を設けて二股状に平行配置した両側片92a、92bと、それら両側片92a、92bの基部を連結する連結片93cと、によってほぼU字状に形成される。そして、アーム部91が挟持部92の両側片92a、92b間に挿入され、それら両者を固定ボルト93によって固定するようになっている。尚、図1では、給電線6m、6nにそれぞれアーム部91を取り付けた状態で示してある。
固定ボルト93は、一方の側片92bの先端部に相手側の側片92aに向かって螺合貫通し、固定ボルト93を締め付けることによりアーム部91を側片92aの内側に押し付けて固定することになる。電線ハンガー9は、連結片93cを図示省略した結合手段を介して配線部材2に結合される。
以上の構成により本実施形態のトロリーシステム1によれば、非接触式給電装置4を用いたことにより、コア71が給電線6に直接接触しないため、コア71および給電線6の摩耗を無くして定期的なメンテナンスを軽減できる。
また、このようにコア71と給電線6とが非接触となることにより、それら両者間の摺動抵抗が無くなって移動体3の走行速度を上昇できるとともに、給電線6が湾曲している箇所でも電力の受け取りが可能となる。更に、従来のように接触式のブラシを用いた場合に発生する電力スパークが無くなるとともに、電力の受け取り部分の露出が減少して安全性を向上できる。更にまた、水気の多い場所であってもショートを効率良く抑制できるとともに、接触不良による瞬時の停電状態を防止できる。
ところで、このように非接触式給電装置4を用いたトロリーシステム1にあって、本実施形態では、給電線6を配線部材2に支持する電線ハンガー9に、給電線6mと配線部材との間の間隔を相対的に可変とする位置調整機構10を設けてある。
従って、電線ハンガー9によって給電線6を配線部材2に支持した際に、位置調整機構10によって給電線6と配線部材2との間の間隔を相対的に可変にできる。これにより、電線ハンガー9を配線部材2に取り付けた後に、その電線ハンガー9に給電線6を支持させる場合にも、給電線6と配線部材2との間の相対位置を精度良く調整できる。従って、電線ハンガー9の配線部材2への施工誤差が大きくなる場合にも給電線6を適正に配線できるので、電線ハンガー9の施工性を向上でき、非接触式給電装置4の組立性の向上を図ることができる。また、給電線6の配線精度を高めることができるので、給電線6とコア71との間の隙間をほぼ一定に維持できるようになり、それら両者間の電磁誘導現象の効率化を図って、コア71に発生される誘導電流をより高めることができる。
また、本実施形態では、位置調整機構10を、保持部91Hを設けたアーム部91と、アーム部91を進退自在に挟持する挟持部92と、アーム部91と挟持部92とを固定する固定ボルト93と、によって構成したので、固定ボルト93を締め付けることによりアーム部91と挟持部92とを固定し、固定ボルト93を弛めることによりアーム部91の自由な進退が可能になるとともに、アーム部91と挟持部92とを分離できる。
従って、予めアーム部91に給電線6を保持させた状態でその給電線6を配線しつつ、配線部材2に結合した挟持部92にアーム部91を取り付けることができる。そして、そのアーム部91を取り付ける際に挟持部92に対する進退位置を調整することにより、給電線6と配線部材2との相対位置を最適状態に調整できる。その後、固定ボルト93によってアーム部91と挟持部92とを固定できるため、給電線6を配線する際の作業性をより向上できる。
(第2の実施形態)
図6、図7は、本発明の第2の実施形態を示し、図6は、電線ハンガーの斜視図、図7は、電線ハンガーの位置調整機構を示す断面図である。なお、本実施形態にかかるトロリーシステムは、第1の実施形態にかかるトロリーシステムと同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素には共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
図6、図7に示すように、本実施形態の電線ハンガー9Aは、第1の実施形態と同様に給電線6を配線部材2に支持するようになっている。
ここで、本実施形態が第1の実施形態と主に異なる点は、位置調整機構10Aを、給電線6を保持する保持部94Hを設けた可動板94と、配線部材2に結合されて可動板94と位置調整方向(図7中左右方向)に適宜間隔を設けて対向配置される固定板95と、可動板94に螺合して貫通しその先端部96aが固定板95に相対回転自在かつ軸方向移動を阻止する相対回転部96Rを介して取り付けられるねじ部材としての調整ボルト96と、を備えて構成したことにある。
可動板94は、所定厚さの矩形状板材によって形成され、その外側面の中央部に保持部94Hが一体に突設される。保持部94Hは、給電線6の外側を保持する一対の保持板94Ha、94Hbを備え、それら保持板94Ha、94Hbの内側は、第1の実施形態と同様に給電線6の外側形状、つまり、幅狭部62a、幅広部62b、段差部62c、凸部62dおよび底面62eの形状にほぼ沿った断面形状となっている。
固定板95は、可動板94の外側形状にほぼ沿った所定厚さの矩形状板材によって形成され、それの給電線6の長さ方向両端に取付部95aが一体に突設され、それら取付部95aがビスSによって配線部材2に結合される。
調整ボルト96は、可動板94と固定板95のそれぞれ対応する四隅部分に計4本が配置される。そして、調整ボルト96は、可動板94に螺合した後、その先端部96aを固定板95に相対回転部96Rを介して取り付けられる。
相対回転部96Rは、図7に示すように、固定板95の裏側に形成した凹部95bに位置して設けられ、その凹部95bを形成した固定板95の薄肉部95cを回転自在に貫通する軸部96Raと、薄肉部95cの両側部に回転自在に密接する一対の鍔部96Rb、96Rcと、によって構成され、これら軸部96Ra、鍔部96Rb、96Rcは調整ボルト96から一体に形出される。
従って、調整ボルト96を回転することにより、その調整ボルト96は相対回転部96Rによって固定板95に対して軸方向の移動を伴うことなく相対回転するのみであるから、可動板94は調整ボルト96との螺合部によってその調整ボルト96の軸方向に移動する。このときの調整は、4本の調整ボルト96を順に少しづつ回転して、可動板94と固定板95とがほぼ平行状態を保持させた状態で行うことが好ましい。勿論、調整ボルト96の回転方向によって可動板94と固定板95との間隔を増減できる。
以上の構成により本実施形態によれば、給電線6を保持部94Hに保持した可動板94と配線部材2に結合した固定板95とは、調整ボルト96の回転によりそれら可動板94と固定板95との間の相対位置を精度良く調整できる。従って、給電線6と配線部材2との間の相対位置を微調整できるため、給電線6とコア71(図2参照)との間の隙間をより高い精度で調整して、それら両者間の電磁誘導現象の更なる効率化を図ることができる。
(第3の実施形態)
図8、図9は、本発明の第3の実施形態を示し、図8は、電線ハンガーの斜視図、図9は、電線ハンガーの位置調整機構を示す断面図である。なお、本実施形態にかかるトロリーシステムは、第1の実施形態にかかるトロリーシステムと同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素には共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
図8、図9に示すように、本実施形態の電線ハンガー9Bは、第1の実施形態と同様に給電線6を配線部材2に支持するようになっている。
本実施形態が第1の実施形態と主に異なる点は、位置調整機構10Bを、給電線6を保持する保持部97Hを設けて両側部97a、97bに位置調整方向(図9中左右方向)に沿って複数段の係合凹部97Cが設けられた可動ブロック97と、配線部材2に結合されて可動ブロック97の両側部97a、97bを進退可能に掴持し、上述した係合凹部97Cに係脱可能な係合爪部98Nが設けられた掴持部98と、を備えて構成したことにある。
可動ブロック97は、合成樹脂などによって全体的にほぼ直方体状のブロック体で形成され、その可動ブロック97が掴持部98から突出する一端部に保持部97Hが一体に突設される。保持部97Hは、給電線6の外側を保持する一対の保持板97Ha、97Hbを備え、それら保持板97Ha、97Hbの内側は、第1の実施形態と同様に給電線6の外側形状、つまり、幅狭部62a、幅広部62b、段差部62c、凸部62dおよび底面62eの形状にほぼ沿った断面形状となっている。
また、係合凹部97Cは、可動ブロック97の他端部の両側部97a、97bに形成した断面鋸歯状の谷部によって形成される。
掴持部98は、ベース板98aと、そのベース板98aの両側部から突設して可動ブロック97の両側部97a、97bに対峙する一対の掴持片98b、98cと、によって断面ほぼコ字状に形成される。そして、ベース板98aの給電線6の長さ方向両端に取付部98dが一体に突設され、それら取付部98dがビスSによって配線部材2に結合される。また、係合爪部98Nは、掴持片98b、98cの先端部を係合凹部97Cに嵌り込むように鋭角状に形成して、可動ブロック97の両側部97a、97b方向に折曲することにより形成される。
また、係合爪部98Nは、弾発力をもって撓み変形が可能となっており、可動ブロック97が掴持部98に対して押し引きして進退する際に、係合爪部98Nは隣接する係合凹部97C間の山部を乗り越えることができるようになっている。尚、この場合、係合凹部97C間の山部を撓み変形させてもよい。
以上の構成により本実施形態によれば、給電線6を保持部97Hに保持した可動ブロック97は、配線部材2に結合した掴持部98に進退可能に掴持されており、その掴持部98に設けた係合爪部98Nが可動ブロック97の両側部に設けた複数段の係合凹部97Cに係脱可能に係合されている。これにより、可動ブロック97を掴持部98に対して押し引きして進退させることにより、係合爪部98Nが複数段の係合凹部97子との係合位置が変化して給電線6と配線部材2との相対位置を調整できる。従って、可動ブロック97を掴持部98に対して押し引きするという簡単な操作で給電線の位置を調整できるため、給電線6の配線作業を更に容易にできる。
なお、本発明は、上記各実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。
本発明の第1の実施形態にかかるトロリーシステムの全体を示す概略構成図。 図1中II−II線に沿った拡大断面図。 本発明の第1の実施形態にかかる給電線の接続端部を示す拡大斜視図。 本発明の第1の実施形態にかかる給電線を接続する接続具の拡大斜視図。 本発明の第1の実施形態にかかる電線ハンガーと配線部材との位置調整機構を配線部材を断面して示す側面図。 本発明の第2の実施形態にかかる電線ハンガーの斜視図。 本発明の第2の実施形態にかかる電線ハンガーの位置調整機構を示す断面図。 本発明の第3の実施形態にかかる電線ハンガーの斜視図。 本発明の第3の実施形態にかかる電線ハンガーの位置調整機構を示す断面図。
符号の説明
1 トロリーシステム
2 配線部材
3 移動体
4 非接触式給電装置
6、6m、6n 給電線
7 受電装置
9、9A、9B 電線ハンガー
10、10A、10B 位置調整機構
91 アーム部
91H 保持部
92 挟持部
93 固定ボルト(締結部材)
94 可動板
94H 保持部
95 固定板
96 調整ボルト(ねじ部材)
96R 相対回転部
97 可動ブロック
97H 保持部
97C 係合凹部
98 掴持部
98N 係合爪部

Claims (4)

  1. 移動体を備えるトロリーシステムに設けられ、前記移動体に電力を供給する非接触式給電装置であって、
    電流が流れる給電線と、
    前記給電線が配線される配線部材と、
    前記配線部材に取り付けられて前記給電線を前記配線部材に取り付ける電線ハンガーと、
    前記給電線に対して非接触状態で前記移動体に連結され、前記給電線を流れる電流による電磁誘導によって得た電力を前記移動体に供給する受電装置と、
    を備え、
    前記電線ハンガーは、前記給電線と前記配線部材との間の間隔を相対的に可変とする位置調整機構を備えることを特徴とする非接触式給電装置。
  2. 前記位置調整機構は、
    先端部に前記給電線を保持する保持部を設けたアーム部と、
    前記配線部材に結合されて前記アーム部を進退自在に挟持する挟持部と、
    前記アーム部と前記挟持部とを、前記アーム部の任意な進退位置で固定する締結部材と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の非接触式給電装置。
  3. 前記位置調整機構は、
    前記給電線を保持する保持部を設けた可動板と、
    前記配線部材に結合されて前記可動板と位置調整方向に間隔を設けて対向配置される固定板と、
    前記可動板に螺合して貫通しその先端部が前記固定板に相対回転自在かつ軸方向移動を阻止する相対回転部を介して取り付けられるねじ部材と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の非接触式給電装置。
  4. 前記位置調整機構は、
    前記給電線を保持する保持部を設けて両側部に位置調整方向に沿って複数段の係合凹部が設けられた可動ブロックと、
    前記配線部材に結合されて前記可動ブロックの両側部を進退可能に掴持し、前記係合凹部に係脱可能な係合突起が設けられた掴持部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の非接触式給電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013019663A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 焼成炉
JP2020125076A (ja) * 2019-02-06 2020-08-20 東海旅客鉄道株式会社 電線支持具、及び給電装置

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