JP2009232608A - 電気接続箱 - Google Patents

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Kosei Ota
孝生 太田
Naoyuki Ikeda
直幸 池田
Kazuhiro Aoki
一弘 青木
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Abstract

【課題】薄型化と小型軽量化を図ると共に放熱効果を高めること。
【解決手段】電力供給用のリードフレーム30と、複数の外部接続端子21、22と、外周側部にコネクタハウジング部12Aを一体に有しリードフレームおよび外部接続端子と共にインサート成形された収容部材10と、リードフレームの上面に表面実装された複数のベアチップ状態のトランジスタ40と、収容部材の内側に配設された回路基板50と、トランジスタと外部接続端子と回路基板とを相互につなぐボンディングワイヤ60と、を電気接続箱に設ける。第1の外部接続端子21のボンディングワイヤ接続部21aは、リードフレームと回路基板との間に上向きに配置し、第2の外部接続端子22のボンディングワイヤ接続部22aは、コネクタハウジング部12Aの後部隔壁12aの背面に配置することにより、ボンディングワイヤ60の局部的な錯綜を避けて、ボンディング工程の作業性の向上を図った。
【選択図】図5

Description

本発明は、自動車等の車両上でバッテリーと種々の電気負荷とに電気的に接続される電力分配装置として用いられる例えばリレー・ボックス、ヒューズ・ボックス、電子制御ユニット・ボックス、等といった電気接続箱(即ち、エレクトリック・ジャンクション・ブロック)に係り、特に、電気負荷に応じて設けられたトランジスタをオンオフ制御することにより、電力を選択的に電気負荷に供給する場合に適用して好適な電気接続箱に関するものである。
一般に従来では、車両の各電気負荷への電力供給は、電磁リレー(即ち、メカリレー)とヒューズを介して行なっていた。電磁リレーやヒューズは、電気接続箱の筐体内に収容されており、実際の車両に搭載される電気接続箱では、電気負荷の数に応じた複数のリレーとヒューズが収容されている。図6は従来のメカリレー方式の電気接続箱300の例を示す外観斜視図である。
この電気接続箱300は、筐体310の側面部に各種のコネクタ311を配置し、上面や下面にリレー等の電気部品付きの回路基板350を取り付けたものである。
ところで、近年、電気接続箱の小型軽量化や高速スイッチング制御などを実現するために、電磁リレーに代えてパワーMOSFET等のトランジスタが用いられるようになりつつあり、トランジスタを用いた電気接続箱も特許文献に掲載されるようになった(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の電気接続箱は、絶縁板の少なくとも表面に金属板からなるバスバーが配設されることによりバスバー回路を形成してなるバスバー基板が、絶縁ケースの内部に収納されて構成された電気接続箱であって、複数の外部端子を有するスイッチ素子を備え、このスイッチ素子が、前記バスバー基板のバスバー上に表面実装された状態で、その外部端子を介して前記バスバー回路に組み込まれ、更に、バスバー基板の表面の一部にプリント回路が一体に設けられ、このプリント回路に前記スイッチ素子の少なくとも一部の外部端子が接続されていることを特徴とするものである。この場合、前記スイッチ素子は、その実装面に外部端子を備えており、その外部端子が、バスバーに直接接続されている。また、前記スイッチ素子は、少なくとも一部の外部端子が、バスバー基板に対しワイヤにより接続されている。
特開2001−211529号公報
ところで、トランジスタを電磁リレーの代わりに用いた場合、電気接続箱の薄型化や小型軽量化を図ることができるものの、特許文献1に記載の従来の電気接続箱では、特に薄型化に対する工夫がまだ十分になされているとは言えず、更なる薄型化の要望に応えるには限界があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、一層の薄型化と小型軽量化を図れる上に放熱効果を高めることができる電気接続箱を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る電気接続箱は、下記(1)〜(3)を特徴としている。
(1) 電力入力端子部を一端部に有し且つ導電性金属板により一体に形成された平板状の電力供給用のリードフレームと、コネクタ端子部を外端部に有し且つボンディングワイヤ接続部を内端部に有する第1および第2の外部接続端子と、前記リードフレームおよび前記第1および第2の外部接続端子がインサート成形された絶縁性合成樹脂製の収容部材本体と、を備え、該収容部材本体がその外周側部にコネクタハウジング部を一体に有し、前記リードフレームの上面と前記第1および第2の外部接続端子のボンディングワイヤ接続部が前記収容部材本体の内側の空間内に露出され、且つ、前記リードフレームの電力入力端子部と前記第1および第2の外部接続端子のコネクタ端子部が前記コネクタハウジング部内に突出する収容部材と、
出力端子パッド部および制御端子パッド部が形成された上面と、入力端子パッド部が形成された下面と、を有し、当該下面の前記入力端子パッド部が前記リードフレームの上面に直接接合された状態で、前記リードフレーム上に搭載されたベアチップ状態のトランジスタと、
前記収容部材の前記内側に配設された回路基板と、
前記トランジスタの上面の前記出力端子パッド部と前記第1の外部接続端子の前記ボンディングワイヤ接続部とをつなぐ第1ボンディングワイヤと、
前記トランジスタの上面の前記制御端子パッド部と前記回路基板上の制御信号用の回路パターンとをつなぐ第2ボンディングワイヤと、
前記第2の外部接続端子の前記ボンディングワイヤ接続部と前記制御信号用の回路パターンとは別の前記回路基板上の回路パターンとをつなぐ第3ボンディングワイヤと、
を備え、
前記第1の外部接続端子の前記ボンディングワイヤ接続部が、前記収容部材本体の内側の底壁面上における前記リードフレームと前記回路基板との間に配置されると共に、
前記第2の外部接続端子の前記ボンディングワイヤ接続部が、前記コネクタハウジング部の後部隔壁の背面上に配置されていること。
(2) 上記(1)の構成の電気接続箱において、
前記第2の外部接続端子のコネクタ端子部が前記コネクタハウジング部内の上段に配列され、前記第1の外部接続端子のコネクタ端子部が前記コネクタハウジング部内の下段に配列され、
前記第2の外部接続端子のコネクタ端子部の基端部が、前記コネクタハウジング部の後部隔壁を貫通して、当該後部隔壁の背面上に配置された前記ボンディングワイヤ接続部につながり、
前記第1の外部接続端子のコネクタ端子部の基端部が、前記リードフレームの下側を通り、前記収容部材本体の内側の底壁面上における前記リードフレームと前記回路基板との間に配置された前記ボンディングワイヤ接続部につながっていること。
(3) 上記(1)または(2)の構成の電気接続箱において、
前記出力端子パッド部の電圧をモニタするために、当該出力端子パッド部と前記回路基板上の電圧モニタ用の回路パターンとを直接または間接につなぐ第4ボンディングワイヤを更に備えること。
上記(1)の構成の電気接続箱によれば、回路基板から電力供給用の回路パターンを排除し、電力供給を全て回路基板とは別に設けたリードフレームで行なうようにしているので、回路基板には信号用の回路パターンだけ作成すればよくなり、回路基板の小型軽量化が図れる。また、リードフレームの断面寸法は、回路基板上に形成する回路パターンと違って、あまり制限を受けずに自由に決めることができるので、通電による発熱に対しての放熱効果を高めることができる。また、ベアチップ状態のトランジスタで発生する熱は、回路基板に伝わることなく直接リードフレームを介して放熱することができるので、優れた放熱効果を得ることができる。また、メカリレーの代わりにトランジスタを使用している上、電気接続箱の外周側部に電力入力用や電気負荷接続用のコネクタを配置し、更に収容部材の内側の空間に回路基板を収容しているので、特に電気接続箱の薄型化を図ることができる。また、収容部材を、外部接続端子ばかりでなくリードフレームとも一緒にインサート成形しているので、リードフレームを後から組み付ける必要がなく、組立性の向上が図れる。
さらに、第1の外部接続端子のボンディングワイヤ接続部をリードフレームと回路基板との間に上向きに配置すると共に、第2の外部接続端子のボンディングワイヤ接続部をコネクタハウジング部の後部隔壁の背面に配置し、2種類の外部接続端子のボンディングワイヤ接続部を分散して配置しているので、ボンディングワイヤの局部的な錯綜を避けることができ、それにより全体の回路密度を上げることができて、電気接続箱の小型化に貢献することができる。
上記(2)の構成の電気接続箱によれば、第2の外部接続端子のコネクタ端子部をコネクタハウジング部内の上段に配列し、第1の外部接続端子のコネクタ端子部をコネクタハウジング部内の下段に配列し、第2の外部接続端子のコネクタ端子部の基端部を、コネクタハウジング部の後部隔壁を貫通させて、後部隔壁の背面に配された記ボンディングワイヤ接続部につなげ、第1の外部接続端子のコネクタ端子部の基端部を、リードフレームの下側を通して、リードフレームと回路基板との間に上向きに配置されたボンディングワイヤ接続部につなげたので、電気負荷接続用のコネクタ内の端子配列の密度を上げることができると共に、ボンディングワイヤ接続部を互いに干渉しないように余裕を持って容易に形成することができる。従って、コネクタの極数を増やしながら、コンパクト化とボンディング工程の容易化を図ることができる。
また、第1の外部接続端子のボンディングワイヤ接続部を、リードフレームと回路基板との間に上向きに配置しているので、トランジスタと外部接続端子と回路基板とを相互につなぐボンディング作業がやり易くなると共に、リードフレームと回路基板との間の距離が開くことになるので、リードフレームからの熱が回路基板に伝わり難くなる上、リードフレームと回路基板との間に空間ができるようになり、その結果、リードフレームの放熱性を高めることができる。
上記(3)の構成の電気接続箱によれば、トランジスタの出力端子パッド部の電圧をモニタすることにより、過電流が生じたときにトランジスタをOFFする制御を行なうことができ、ヒューズの機能を実現することができる。
本発明によれば、電気接続箱の薄型化と小型軽量化を図れると共に、放熱効果を高めることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は実施形態の電気接続箱の分解斜視図、図2は外部接続端子とリードフレームを一体に有する収容部材の内側に回路基板を配設し、その上でワイヤボンディングを施した状態を示す電気接続箱の完成斜視図、図3はリードフレーム上にベアチップ状態のトランジスタを表面実装した状態を示す平面図、図4はワイヤボンディングを施した状態を示す電気接続箱の完成平面図、図5はワイヤボンディングを施した部分の詳細構成を示す図で、図5(a)は部分平面図、図5(b)は図5(a)のVb−Vb矢視断面図である。尚、電気接続箱の内部構造を理解し易くするために、本実施形態の電気接続箱に用いる樹脂に透明なものを用いている。
図1に示すように、この電気接続箱は、外周側部にコネクタハウジング部11A、11B、11C、12Aを一体に有する絶縁性合成樹脂製の収容部材本体10Aを備える収容部材10と、この収容部材10の収容部材本体10Aに一体的に保持された第1および第2の外部接続端子20(21、22)ならびに平面視コ字形の電力供給用のリードフレーム30と、リードフレーム30の上面に表面実装されて配列された複数のベアチップ状態のトランジスタ40と、収容部材10の内側の空間に配設された回路基板50と、トランジスタ40と外部接続端子20と回路基板50とを相互につなぐボンディングワイヤ60と、前記回路基板50と他の電気接続箱の回路基板(例えば、図1に示される電気接続箱の上に積層される電気接続箱の回路基板)とを接続する基板コネクタ70と、収容部材10の上に装着されることで、リードフレーム30やトランジスタ40、ボンディングワイヤ60、回路基板50等の上面を覆う上部カバー80と、を備える。
リードフレーム30は、導電性金属板により一体に形成された平板状のもので、互いに平行な第1板部31および第2板部32と、これら第1板部31と第2板部32の各一端をつなぐ連結板部33とを有している。そして、第1板部31の連結板部33側の端部に電力入力端子部35が形成されている。
外部接続端子20は、その外端部がコネクタ端子部とされ、そしてその内端部がボンディングワイヤ接続部とされたものであり、図5(b)に示すように、コネクタハウジング部11B、11C、12A内の下段に各コネクタ端子部が配列された第1タイプの外部接続端子21と、コネクタハウジング部11B、11C、12A内の上段に各コネクタ端子部が配列された第2タイプの外部接続端子22との2種類に分類されている。いずれの外部接続端子21、22も、内端部に小面積の平板状のボンディングワイヤ接続部21a、22aを有している。
収容部材10は、互いに平行な長辺部11、12と、それらの各対向両端をつなぐように延長する短辺部13、14と、これら長辺部11、12および短辺部13、14からなる四角い枠状部分の内側の収容空間の底を形成する底壁10Bと、を有する収容部材本体10Aを備えるものである。長辺部11、12の外周側部には、水平方向に開口を向けたコネクタハウジング部11A、11B、11C、12Aが形成されている。符号19で示すものは、取付ブラケットである。
収容部材10は、リードフレーム30と外部接続端子20(21、22)を金型にセットし、その金型内に絶縁性合成樹脂を充填することで、リードフレーム30および外部接続端子20(21、22)が収容部材本体10Aにインサート成形されたものである。これにより、リードフレーム30の上面と外部接続端子20(21、22)のボンディングワイヤ接続部21a、22aとが収容部材10の内側の空間内に露出し、また、リードフレーム30の電力入力端子部35と外部接続端子20(21、22)のコネクタ端子部とが、コネクタハウジング部11A、11B、11C、12A内に突出している。コネクタハウジング部11A、11B、11C、12A内にリードフレーム30の電力入力端子部35と外部接続端子20(21、22)のコネクタ端子部とが配置されていることにより、それぞれコネクタ111A、111B、111C、112Aが構成されている。このうち、コネクタ111Aはバッテリーのプラス端子と電気的に導通するもの、その他のコネクタ111B、111C、112Aは電気負荷に電気的に接続されるものである。
複数のベアチップ状態のトランジスタ40は、図5(a)に示すように、下面に図示しない入力端子パッド部(D:ドレインパッド)、上面に出力端子パッド部(S:ソースパッド)41および制御端子パッド部(G:ゲートパッド)42を有するパワーMOSFETからなるもので、リードフレーム30の上面に自身の下面の入力端子パッド部を直接ハンダ接合した状態で、リードフレーム30の第1、第2板部31、32上に各一列に搭載されている。この場合、低融点の銀ペーストを接合材として使用することにより、収容部材10ごと炉の中に入れて、トランジスタ40をリードフレーム30上に表面実装することができる。
回路基板50は、片面あるいは両面に電子部品(例えば、IC)52が実装された矩形板状のプリント配線板であって、長辺側の側縁部の近傍に回路パターンのランド51が配置されている。
そして、図5(a)、図5(b)に示すように、トランジスタ40の上面の出力端子パッド部41と第1の外部接続端子21のボンディングワイヤ接続部21aとが第1ボンディングワイヤ61で相互接続され、トランジスタ40の上面の制御端子パッド部42と回路基板50上の制御信号用の回路パターンのランド51とが第2ボンディングワイヤ62で相互接続され、トランジスタ40の出力端子パッド部41の電圧をモニタするために、該出力端子パッド部41と回路基板50上の電圧モニタ用の回路パターンのランド51とが第4ボンディングワイヤ64で相互接続されている。
また、回路基板50上の電子部品52への入力回路を構成したり、回路基板50上の回路パターンを利用してスルー回路を構成したりするために、第2の外部接続端子22のボンディングワイヤ接続部22aと、回路基板50上の制御信号用の回路パターンとは別の回路パターンのランド51とが第3ボンディングワイヤ63で相互接続されている。
この場合、第1の外部接続端子21のボンディングワイヤ接続部21aが、リードフレーム30と回路基板50との間に浮島状に上向きに配置されており、第1の外部接続端子21のボンディングワイヤ接続部21aと、トランジスタ40の上面の出力端子パッド部41および制御端子パッド部42と、回路基板50の回路パターンのランド51の各上面が、略同じ高さに揃えて配置されている。そして、図5(b)に示すように、第1の外部接続端子21のコネクタ端子部の基端部は、リードフレーム30の下側を真っ直ぐに通り、リードフレーム30と回路基板50との間に上向きに配置されたボンディングワイヤ接続部21aにつながっている。
また、第2の外部接続端子22のボンディングワイヤ接続部22aは、コネクタハウジング部12A(11B、11C)の後部隔壁12a(11a)の背面に配置され、第2の外部接続端子22のコネクタ端子部の基端部は、コネクタハウジング部12A(11B、11C)の後部隔壁12a(11a)を貫通して、当該後部隔壁12a(11a)の背面に配置されたボンディングワイヤ接続部22aにつながっている。
次に電気接続箱の製造工程について述べる。
この電気接続箱を製作する場合は、まず、リードフレーム30と外部接続端子20(21、22)を金型にインサートして、リードフレーム30および外部接続端子20(21、22)を一体に有する収容部材10を射出成形する。次に、図3に示すように、リードフレーム30の上面にトランジスタ40を表面実装する。次いで、図2、図4に示すように、収容部材10の内側の空間に回路基板50を配置し、ボンディング工程に進む。
ボンディング工程では、図5(a)、(b)に示すように、第1〜第4のボンディングワイヤ61、62、63、64を用いて、トランジスタ40と外部接続端子20と回路基板50とを相互接続する。それから上部カバー80を被せることにより、本実施形態の電気接続箱が完成する。
次に本実施形態の電気接続箱の作用効果について述べる。
この電気接続箱によれば、回路基板50から電力供給用の回路パターンを排除し、電力供給を全て回路基板50とは別に設けたリードフレーム30で行なうようにしているので、回路基板50には信号用の回路パターンだけ作成すればよくなり、回路基板50の小型軽量化が図れる。また、リードフレーム30の断面寸法は、回路基板50上に形成する回路パターンと違って、あまり制限を受けずに自由に決めることができるので、通電による発熱に対しての放熱効果を高めることができる。
また、ベアチップ状態のトランジスタ40で発生する熱は、回路基板50に伝わることなく直接リードフレーム30を介して放熱することができるので、優れた放熱効果を得ることができる。また、メカリレーの代わりにトランジスタ40を使用している上、電気接続箱の外周側部に電力入力用や電気負荷接続用のコネクタ111A、111B、111C、112Aを配置し、更に収容部材10の内側の空間に回路基板50を収容しているので、特に電気接続箱の薄型化を図ることができる。また、収容部材10を、外部接続端子20ばかりでなくリードフレーム30とも一緒にインサート成形しているので、リードフレーム30を後から組み付ける必要がなく、組立性の向上が図れる。
また、第1の外部接続端子21のボンディングワイヤ接続部21aが、リードフレーム30と回路基板50との間に浮島状に上向きに配置されているので、トランジスタ40と外部接続端子20と回路基板50とを相互につなぐボンディング作業がやり易くなる。また、リードフレーム30と回路基板50との間の距離が開くことになるので、リードフレーム30からの熱が回路基板50に伝わり難くなる上、リードフレーム30と回路基板50との間に空間ができるので、リードフレーム30の放熱性を高めることができる。
また、第2の外部接続端子22のボンディングワイヤ接続部22aが、図5(b)に示すように、コネクタハウジング部12A(11B、11C)の後部隔壁12(11c)の背面に配置され、2種類の外部接続端子21、22のボンディングワイヤ接続部21a、22aが分散して配置されているので、ボンディングワイヤ61〜64の局部的な錯綜を避けることができ、それにより全体の回路密度を上げることができて、電気接続箱の小型化に貢献することができる。
また、第2の外部接続端子22のコネクタ端子部がコネクタハウジング部11A、11B、12A内の上段に配列され、第1の外部接続端子21のコネクタ端子部がコネクタハウジング部11A、11B、12A内の下段に配列され、しかも、第2の外部接続端子22のコネクタ端子部の基端部が、コネクタハウジング部11A、11B、12Aの後部隔壁11a、12aを貫通して、当該後部隔壁11a、12aの背面に配されたボンディングワイヤ接続部21aにつながり、第1の外部接続端子21のコネクタ端子部の基端部が、リードフレーム30の下側を通って、リードフレーム30と回路基板50との間に上向きに配置されたボンディングワイヤ接続部22aにつながっているので、電気負荷接続用のコネクタ111B、111B、112A内の端子配列の密度を上げることができると共に、ボンディングワイヤ接続部21a、22aを互いに干渉しないように余裕を持って容易に形成することができる。従って、コネクタ111A、111B、121Aの極数を増やしながら、コンパクト化とボンディング工程の容易化を図ることができる。
また、トランジスタ40の出力端子パッド部41の電圧をモニタするために、第4ボンディングワイヤ64で外部接続端子21のボンディングワイヤ接続部21aと回路基板50をつないでいるので、過電流が生じたときにトランジスタ40をOFFする制御を行なうことができ、ヒューズの機能を実現することができる。
また、本実施形態の電気接続箱によれば、第1の外部接続端子21のボンディングワイヤ接続部21aと、トランジスタ40の上面の出力端子パッド部41および制御端子パッド部42と、回路基板50の回路パターンの各上面を、略同じ高さに揃えて配置しているので、第1、第2、第4ボンディングワイヤ61、62、64のボンディングについては、1回の工程で、外部接続端子21とトランジスタ40と回路基板50とを相互に接続することができる。また、高さを揃えたことにより、電気接続箱の薄型化に貢献することもできる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
トランジスタ40は、MOSFETに限らず、バイポーラトランジスタでもよい。
本発明の実施形態の電気接続箱の分解斜視図である。 外部接続端子とリードフレームを一体に有する収容部材の内側に回路基板を配設し、その上でワイヤボンディングを施した状態を示す電気接続箱の完成斜視図である。 リードフレーム上にベアチップ状態のトランジスタを表面実装した状態を示す平面図である。 ワイヤボンディングを施した状態を示す電気接続箱の完成平面図である。 ワイヤボンディングを施した部分の詳細構成を示す図で、(a)は部分平面図、(b)は(a)のVb−Vb矢視断面図である。 従来の電気接続箱の例を示す外観斜視図である。
符号の説明
10 収容部材
10A 収容部材本体
11A,11B,11C,12A コネクタハウジング部
11a,12a 後部隔壁
21 第1の外部接続端子
22 第2の外部接続端子
21a,22a ボンディングワイヤ接続部
30 リードフレーム
35 電力入力端子部
40 トランジスタ
41 出力端子パッド部
42 制御端子パッド部
50 回路基板
61 第1ボンディングワイヤ
62 第2ボンディングワイヤ
63 第3ボンディングワイヤ
64 第4ボンディングワイヤ

Claims (3)

  1. 電力入力端子部を一端部に有し且つ導電性金属板により一体に形成された平板状の電力供給用のリードフレームと、コネクタ端子部を外端部に有し且つボンディングワイヤ接続部を内端部に有する第1および第2の外部接続端子と、前記リードフレームおよび前記第1および第2の外部接続端子がインサート成形された絶縁性合成樹脂製の収容部材本体と、を備え、該収容部材本体がその外周側部にコネクタハウジング部を一体に有し、前記リードフレームの上面と前記第1および第2の外部接続端子のボンディングワイヤ接続部が前記収容部材本体の内側の空間内に露出され、且つ、前記リードフレームの電力入力端子部と前記第1および第2の外部接続端子のコネクタ端子部が前記コネクタハウジング部内に突出する収容部材と、
    出力端子パッド部および制御端子パッド部が形成された上面と、入力端子パッド部が形成された下面と、を有し、当該下面の前記入力端子パッド部が前記リードフレームの上面に直接接合された状態で、前記リードフレーム上に搭載されたベアチップ状態のトランジスタと、
    前記収容部材の前記内側に配設された回路基板と、
    前記トランジスタの上面の前記出力端子パッド部と前記第1の外部接続端子の前記ボンディングワイヤ接続部とをつなぐ第1ボンディングワイヤと、
    前記トランジスタの上面の前記制御端子パッド部と前記回路基板上の制御信号用の回路パターンとをつなぐ第2ボンディングワイヤと、
    前記第2の外部接続端子の前記ボンディングワイヤ接続部と前記制御信号用の回路パターンとは別の前記回路基板上の回路パターンとをつなぐ第3ボンディングワイヤと、
    を備え、
    前記第1の外部接続端子の前記ボンディングワイヤ接続部が、前記収容部材本体の内側の底壁面上における前記リードフレームと前記回路基板との間に配置されると共に、
    前記第2の外部接続端子の前記ボンディングワイヤ接続部が、前記コネクタハウジング部の後部隔壁の背面上に配置されていることを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記第2の外部接続端子のコネクタ端子部が前記コネクタハウジング部内の上段に配列され、前記第1の外部接続端子のコネクタ端子部が前記コネクタハウジング部内の下段に配列され、
    前記第2の外部接続端子のコネクタ端子部の基端部が、前記コネクタハウジング部の後部隔壁を貫通して、当該後部隔壁の背面上に配置された前記ボンディングワイヤ接続部につながり、
    前記第1の外部接続端子のコネクタ端子部の基端部が、前記リードフレームの下側を通り、前記収容部材本体の内側の底壁面上における前記リードフレームと前記回路基板との間に配置された前記ボンディングワイヤ接続部につながっていることを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記出力端子パッド部の電圧をモニタするために、当該出力端子パッド部と前記回路基板上の電圧モニタ用の回路パターンとを直接または間接につなぐ第4ボンディングワイヤを更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の電気接続箱。
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